JPH04294158A - インパクトドットヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インパクトドットヘッ
ドに関し、更に詳しくは印字ワイヤーを印字媒体に向か
って導くワイヤーガイドの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のワイヤーガイドは、図５の（ａ）
様にインパクトドットヘッドのノーズ８に対して剛的に
取り付けられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に先端ワイヤーガイド６、及びワイヤーガイド７がイン
パクトドットヘッドのノーズ８に対して剛的に取り付け
られていると、例えば封筒の様にインパクトドットヘッ
ドの走査方向に対して印字媒体２の厚さが変わる物に印
字する際に、図５（ｂ）に示すように印字ワイヤー４の
動作時に印字媒体２の厚さがＴ０からＴ１に変化するタ
イミングが訪れると、印字ワイヤー４の運動方向Ｂと垂
直な方向に印字ワイヤーに過大な荷重Ｐ２が加わり、場
合によっては印字ワイヤー４の先端が最も印字媒体寄り
の先端ワイヤーガイド６付近で折れてしまうという問題
点があった。

【０００４】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは印字ワイヤー先端部
での破断の確率を減少させ、印字安定性及び、印字寿命
に優れたインパクトドットヘッドを提供するところにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のインパクトドッ
トヘッドは、レバーの先端に印字ワイヤーを係合固着し
、レバーの対向部に電磁石を配置し、電磁石によりレバ
ーを回転運動させることにより、印字ワイヤーを駆動し
て印字媒体に衝撃力を与えることによって印字を行うイ
ンパクトドットヘッドにおいて、前記印字ワイヤーを印
字媒体に向かって導くワイヤーガイドが、インパクトド
ットヘッドの走査方向に対して弾性部材を介して保持さ
れ、前記印字ワイヤーが動作中に印字媒体からインパク
トドットヘッドの走査方向に過大な荷重を受けた場合に
、前記ワイヤーガイドがインパクトドットヘッドの走査
方向に移動可能である事を特徴とする。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図２は本発明の一実施例を示すインパクトドット
ヘッドの断面図である。図２に示すように、インパクト
ドットヘッドはノーズ８とフレーム２２とヨーク２３，
ヨーク２４とレバーホルダ５とを互いに重ね合わせて組
み立てられている。ノーズ８には先端ワイヤーガイド６
とワイヤーガイド７とが取り付けられ、先端ワイヤーガ
イド６は印字ワイヤー４を印字媒体上で印字行方向に一
直線状になる様に配列させている。このノーズ８とフレ
ーム２２との間には絶縁シート９を介して基板１０が配
設されている。

【０００７】フレーム２２には複数個のコア１２が円周
状に設けられ、これらコア１２には各々コイル１７が取
り付けられている。コア１２の円周位置には中間ワイヤ
ーガイド１４を介在させてスプリングホルダ１５が取り
付けられている。このスプリングホルダ１５にはコア１
２と同数の復帰ばね１６が装着されている。

【０００８】次に、フレーム２２の上面にはヨーク２３
，ヨーク２４が取り付けられ、このヨーク２３，ヨーク
２４によりコア１２に対面させたレバー１９が取り付け
られている。これらのレバー１９の先端には印字ワイヤ
ー４が固着されており、復帰バネ１６により復帰方向に
付勢されている。レバー１９の回動支点は、支点押えバ
ネ１８によってヨーク２３とフレーム２２で形成される
角部に圧接支持されている。含油部材１１はリング状に
形成され、レバー１９をはさんでコア１２に対向する位
置に置かれる。またスプリングホルダ１５の上面に当接
させてレバーホルダ５が取り付けられ、このレバーホル
ダ５の中央部にはダンパーゴム２０が取り付けられてい
る。このダンパーゴム２０にダンパースペーサ２１を介
在させてレバー１９の先端が当接されている。

【０００９】以上の様な機構において基板１０に接続さ
れたコイル１７は印字信号に応じて選択的に通電され、
コイル１７によって励起された磁束によりコア１２と、
レバー１９との間に磁気吸引力が働き、レバー１９はコ
ア１２に吸引され、印字ワイヤー４は中間ワイヤーガイ
ド１４、ワイヤーガイド７，先端ワイヤーガイド６に導
かれて突出し、図中不指示のインクリボンを介してプラ
テン３に保持された、図中不指示の印字媒体である紙に
衝撃力を与えドットを形成させ、所望の印字を得る訳で
ある。

【００１０】図１は本発明の特徴を成す先端ワイヤーガ
イド６、及びワイヤーガイド７の取り付け方法を示す図
で、図２のＡ−Ａ’断面を模式的に示したものである。 待機時（ａ）において先端ワイヤーガイド６、及びワイ
ヤーガイド７は各々弾性部材１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄに
よって挟持され、ノーズ８の所定の位置に保持されてい
る。この時、印字ワイヤー４は印字時に印字媒体２上で
所定の印字位置にドットが形成されるように保持されて
いる。ここで、図１（ｂ）に示すように印字動作中に印
字媒体２の厚さがＴ０からＴ１に変化すると、印字ワイ
ヤー４はその運動方向Ｂに対して垂直な方向に強制変位
ｙ１をうける。この時、印字ワイヤー４が受ける荷重Ｐ
１は、 Ｐ１＝３＊Ｅ＊Ｉ＊ｙ１／ｌ１３ ここで、Ｅ：ヤング率 Ｉ：断面２次モーメント ｌ１：印字ワイヤーとレバーの係合部から印字媒体厚Ｔ
１までの距離と表される。

【００１１】従来、先端ワイヤーガイド６、及びワイヤ
ーガイド７は図５に示すように剛的にノーズ８に取り付
けられていた。ここで、図５（ａ），図５（ｂ）の対応
関係は図１と同じである。

【００１２】この時印字ワイヤー４が、印字媒体２の強
制変位ｙ２によって受ける荷重Ｐ２は、Ｐ２＝３＊Ｅ＊
Ｉ＊ｙ２／ｌ２３ ここで、Ｅ：ヤング率 Ｉ：断面２次モーメント ｌ２：先端ワイヤーガイドから印字媒体厚Ｔ１までの距
離と表される。

【００１３】ここで、ｌ１＝３０ｍｍ，ｌ２＝０．３ｍ
ｍとすると、印字ワイヤー４が受ける荷重の比はＰ２／
Ｐ１＝１Ｅ６ となる。印字ワイヤー４の曲げ応力は荷重に比例し、変
位は荷重に比例するので、許容曲げ応力、ヤング率、及
び印字ワイヤー４の線径を図１と図５で等しくとると、
許容曲げ応力時における最大変位を比較すると、図１で
は図５の１Ｅ６倍までの変位まで印字ワイヤー４は耐え
ることができる。つまり印字ワイヤー４が復帰するまで
に許される時間も１Ｅ６倍になり、本発明によれば従来
に比べて印字ワイヤー４の破損の確率が格段に減少する
事になる。

【００１４】図３に先端ワイヤーガイド６、及びワイヤ
ーガイド７の具体的な弾性支持方法の第１の実施例を示
す。図３（ｂ）は図３（ａ）のＣ方向矢視図である。先
端ワイヤーガイド６、及びワイヤーガイド７は別体の弾
性部材１ａ，１ｂに挟持されてノーズ８に取り付けられ
ている。弾性部材１ａ，１ｂとしては、ゴムを用いても
良いし、コイルばね、板ばね、樹脂等を用いても良い。 弾性部材１ａ，１ｂのばね定数は正常印字時には印字媒
体上の所定の位置に印字ワイヤー４を導いてドットズレ
なく印字でき、かつ、図１（ｂ）の様に印字媒体２によ
り荷重Ｐ１を受けた際にはそのエネルギーを吸収して印
字ワイヤー４を破断から防止できる範囲に設定してある
。

【００１５】図４は本発明の第２の実施例で、先端ワイ
ヤーガイド６をノーズ８に組み込む状態を表している。 先端ワイヤーガイド６は図４（ｂ）に示すように弾性部
材（ここでは舌部６ａ）と樹脂等により一体的に形成さ
れている。前記先端ワイヤーガイド６を矢印Ｄ方向から
図４（ａ）に示すノーズ８に取り付けることによって、
舌部６ａは弾性的にたわめられながらノーズ８の溝部８
ａ内に収納され、先端ワイヤーガイド６は弾性的に保持
されることになる。以上の様に組み立てられることによ
って、先端ワイヤーガイド６は図１（ｂ）の様に印字媒
体２から荷重Ｐ１を受けた際に、インパクトドットヘッ
ドの走査方向に移動してエネルギーを吸収し、印字ワイ
ヤー４を破断から防止できるのである。なお、先端ワイ
ヤーガイド６は舌部６ａによってノーズ８内に弾性的に
保持されるので、固定手段として接着等を行う必要がな
く組立工程を簡略化できる。

【００１６】以上、先端ワイヤーガイド６、ワイヤーガ
イド７を弾性部材で挟持した例について述べてきたが、
必ずしも、中間ワイヤーガイド１４も含めて全てのワイ
ヤーガイドに適用する必要はなく、先端ワイヤーガイド
６のみに適用しても図５に示すｌ３の長さは１０ｍｍ程
度で、ｌ２の０．３ｍｍ程度に比べて十分長いので本発
明の目的を達成することができる。

【００１７】

【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
ワイヤーガイドをインパクトドットヘッドの走査方向に
対して弾性部材を介して保持することにより、印字ワイ
ヤーが動作中に運動方向と垂直な方向に力を受けても、
そのエネルギーを前記弾性部材で吸収する構成としたの
で印字ワイヤー先端での破断の確率を減少させ、印字安
定性及び、印字寿命に優れたインパクトドットヘッドを
提供する事ができるという効果を有する。

【００１８】さらに、ワイヤーガイドは弾性的にノーズ
に取り付けられているので、剛的に取り付けていた際に
行われていた接着等の固定工程を省略することができ、
組立工程を簡略化できるという別の効果も有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のワイヤーガイドの取り付け方法を示す
模式図である。

【図２】本発明の一実施例を示すインパクトドットヘッ
ドの断面図である。

【図３】本発明のワイヤーガイドの弾性保持方法の第一
の実施例を示す図である。

【図４】本発明のワイヤーガイドの弾性保持方法の第二
の実施例を示す図である。

【図５】従来のワイヤーガイドの剛的な取り付け方法を
示す模式図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ　　弾性部材 ２　　印字媒体 ４　　印字ワイヤー ６　　先端ワイヤーガイド ７　　ワイヤーガイド ８　　ノーズ １９　　レバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　レバーの先端に印字ワイヤを係合固着
   し、レバーの対向部に電磁石を配置し、電磁石によりレ
   バーを回転運動させることにより、印字ワイヤーを駆動
   して印字媒体に衝撃力を与えることによって印字を行う
   インパクトドットヘッドにおいて、前記印字ワイヤーを
   印字媒体に向かって導くワイヤーガイドが、インパクト
   ドットヘッドの走査方向に対して弾性部材を介して保持
   され、前記印字ワイヤーが動作中に印字媒体からインパ
   クトドットヘッドの走査方向に過大な荷重を受けた場合
   に、前記ワイヤーガイドがインパクトドットヘッドの走
   査方向に移動可能である事を特徴とするインパクトドッ
   トヘッド。