JPH04294141A - 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法 - Google Patents

厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法

Info

Publication number
JPH04294141A
JPH04294141A JP3084710A JP8471091A JPH04294141A JP H04294141 A JPH04294141 A JP H04294141A JP 3084710 A JP3084710 A JP 3084710A JP 8471091 A JP8471091 A JP 8471091A JP H04294141 A JPH04294141 A JP H04294141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
resin
sheet
thermoplastic resin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3084710A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nakagawa
均 中川
Sachiko Shima
島 幸子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP3084710A priority Critical patent/JPH04294141A/ja
Publication of JPH04294141A publication Critical patent/JPH04294141A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家具,壁面,
床面等の表面に対して、装飾あるいは表面保護の目的で
貼着される化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】建材や家具等の基材の表面に装飾あるい
は表面保護の目的で貼着される化粧シートにおいて、特
に表面物性において優れた特性を奏する化粧シートとし
て、硬化型樹脂によるトップコート層を有するものが汎
用されている。この化粧シートにおける硬化型樹脂によ
るトップコート層は、化粧シートの表面に対して例えば
ポリウレタンやアミノアルキッド等の硬化型樹脂を2以
上の官能基を有する多官能性モノマー中に混合させたコ
ーティング剤による塗工層を形成した後、これを所定の
手段で硬化させることによって得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の硬化
型樹脂によるトップコート層の形成に利用されているコ
ーティング剤は、該コーティング剤中の樹脂の架橋反応
点が極めて大きく、化粧シート上で形成される塗工層の
厚さが例えば15μ以上になると、塗工層の上層部と下
層部とで硬化反応が均一でなくなるため、硬化工程中に
塗工層に収縮が発生し、この収縮時の剪断応力が塗工層
と化粧シートとの界面に集中するようになることから、
化粧シートに歪みやカール等が発生するだけでなく、ト
ップコート層と化粧シートとの間の接着強度が十分では
なくなる等の問題がある。このため、従来の硬化型樹脂
によるトップコート層を有する化粧シートにおけるトッ
プコート層は、せいぜい厚さ1〜5μ程度に形成される
のが普通であり、厚塗り塗装感による高品質感を得るこ
とができない。
【0004】さらに、従来の硬化型樹脂によるトップコ
ート層を有する化粧シートは、トップコート層の硬度が
非常に高いことにより、ラッピング加工や真空成形加工
等における曲げ加工等によって亀裂が発生し易いという
欠点をも有する。
【0005】なお、熱硬化型樹脂によるトップコート層
は、硬化完了に長時間かかるため、巻き取りシートにブ
ロッキングや置き跡が発生し、品質の高い化粧シートを
得ることができない。
【0006】したがって、硬化型樹脂による厚さ15μ
以上の所謂厚塗りのトップコート層は、家具等に組み立
てられた後に、また、施工された壁面等に対して直接刷
毛塗りやスプレー塗装による塗工層を形成し、これを硬
化させることによって形成されているため、生産性が著
しく悪く、しかも、垂直面では塗料の垂れ下がりにより
均一なトップコート層が得られない等の難点を有してい
る。
【0007】これに対して本発明方法は、硬化型樹脂に
よる厚さ15μ以上のトップコート層を具備する化粧シ
ートを、化粧シートに歪みやカールを発生させることな
く、容易かつ確実に製造する方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本各発明の化粧シートの
製造方法は、化粧シートの表面層をなしている熱可塑性
樹脂層面に対して厚さ15μ以上のトップコート層を形
成することからなるもので、トップコート層を形成する
際のコーティング剤に特徴を有する。また、本第2の発
明の化粧シートの製造方法は、トップコート層を形成す
る際のコーティング剤とコーティング剤が適用される化
粧シートの表面層の熱可塑性樹脂の種類との組み合わせ
に特徴を有し、さらに、本第3の発明及び第5の発明の
化粧シートの製造方法は、トップコート層を形成する際
のコーティング剤と、コーティング剤が適用される化粧
シートの表面層の熱可塑性樹脂の種類と、化粧シートの
表面層をなす熱可塑性樹脂層に形成されている凹部内に
充填されるワイピング用インキのベヒクルの種類との組
み合わせに特徴を有する。
【0009】本第1の発明は、化粧シートの表面層をな
している熱可塑性樹脂層面に対して、重量平均分子量1
000〜10000のウレタンアクリレートプレポリマ
ーを単官能アクリル系モノマー中に混合させて得られる
コーティング剤による塗工層を形成した後、該塗工層を
電離放射線によって硬化させることにより、厚さ15μ
以上のトップコート層を有する化粧シートを得ることか
らなる。
【0010】本第2の発明の化粧シートの製造方法は、
本第1の発明の化粧シートの製造方法において、トップ
コート層形成用のコーティング剤を適用する化粧シート
として、化粧シートの表面層が、塩化ビニル系樹脂,ア
クリルポリオール樹脂,あるいはアクリルポリオール樹
脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂
による熱可塑性樹脂によって形成されている化粧シート
を利用することからなる。
【0011】本第3の発明の化粧シートの製造方法は、
トップコート層形成用のコーティング剤を適用する化粧
シートとして、化粧シートの表面層が、塩化ビニル系樹
脂,アクリルポリオール樹脂,あるいはアクリルポリオ
ール樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混
合樹脂による熱可塑性樹脂によって形成されており、し
かも、該熱可塑性樹脂層の表面にエンボスによる凹部が
形成されている化粧シートを利用するものであって、化
粧シートの表面層をなす熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性
樹脂をベヒクルとする着色塗料によるワイピング処理を
エンボスによる凹部の形成面に対して施すことにより、
化粧シートの表面に形成されている凹部内に着色塗料を
充填した後に、前記ワイピング処理面に対して、重量平
均分子量1000〜10000のウレタンアクリレート
プレポリマーを単官能アクリル系モノマー中に溶解させ
て得られるコーティング剤による塗工層を形成し、さら
に、該塗工層を電離放射線によって硬化させることによ
って、厚さ15μ以上のトップコート層を有する化粧シ
ートを得ることからなる。
【0012】本第4の発明の化粧シートの製造方法は、
表面に印刷模様が付されている第1の熱可塑性樹脂シー
トと透明な第2の熱可塑性樹脂シートとを、第1の熱可
塑性樹脂シートにおける印刷模様が中間に位置するよう
にして積層すると共に第2の熱可塑性樹脂シートの表面
にエンボスを行なう所謂ダブリングエンボスによって、
表面に凹部を有する積層シートを得た後、該積層シート
の表面に着色塗料によるワイピング処理を施すことによ
り、前記積層シートの表面に形成されている凹部内に着
色塗料を充填し、さらに、前記ワイピング処理面に対し
て、重量平均分子量1000〜10000のウレタンア
クリレートプレポリマーを単官能アクリル系モノマー中
に混合させて得られるコーティング剤による塗工層を形
成し、続いて、該塗工層を電離放射線によって硬化させ
ることにより、厚さ15μ以上のトップコート層を有す
る化粧シートを得ることからなる。
【0013】本第5の発明の化粧シートの製造方法は、
本第4の発明の化粧シートの製造方法において、第2の
熱可塑性樹脂シートとして、塩化ビニル系樹脂,アクリ
ルポリオール樹脂,あるいはアクリルポリオール樹脂と
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂によ
る熱可塑性樹脂シートを利用し、また、積層シートの表
面に対するにワイピング処理を、前記第2の熱可塑性樹
脂シートの樹脂と同系の熱可塑性樹脂をベヒクルとする
着色塗料によって行なうことからなる。
【0014】なお、本第3及び第5の発明の化粧シート
の製造方法においては、化粧シートの表面層をなす熱可
塑性樹脂層の形成に利用される樹脂、すなわち、塩化ビ
ニル系樹脂,アクリルポリオール樹脂,あるいはアクリ
ルポリオール樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹
脂との混合樹脂と、エンボスによる凹部の形成面に対す
るワイピング処理に利用されるワイピング用インキのベ
ヒクルをなす熱可塑性樹脂、すなわち、塩化ビニル系樹
脂,アクリルポリオール樹脂,あるいはアクリルポリオ
ール樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混
合樹脂ととして、同系の熱可塑性樹脂を利用するもので
あるが、化粧シートの表面層をなす樹脂には製膜適性に
優れた作用を有する高重合度のポリマーが、また、ワイ
ピング用インキのベヒクルには、プレポリマー〜ポリマ
ーが利用されることは勿論である。
【0015】本第6の発明の化粧シートの製造方法は、
本第1の発明〜第5の発明のうちのいずれかの発明にお
いて、重量平均分子量1000〜10000のウレタン
アクリレートプレポリマーを単官能アクリル系モノマー
中に混合させて得られるコーティング剤におけるウレタ
ンアクリレートプレポリマーと単官能アクリル系モノマ
ーとの割合が、40〜60重量%:60〜40重量%か
らなるコーティング剤を適用することからなる。
【0016】前記構成による本発明の化粧シートの製造
方法において、化粧シート用基材には、例えば、ポリエ
チレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビ
ニリデン,ポリビニルアルコール,ポリエチレンテレフ
タレート,ポリカーボネート,ナイロン,ポリスチレン
,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・ビニルア
ルコール共重合体,アイオノマー樹脂,ABS樹脂等に
よるプラスチックシートが利用し得るが、化粧シートの
表面に形成される硬化型のトップコート層との間の密接
特性の点で、表面樹脂層が、塩化ビニル系樹脂,アクリ
ルポリオール樹脂またはアクリルポリオール樹脂と塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂で形成さ
れているものが好ましい。また、該表面樹脂層が、ポリ
ビニルアルコール,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エ
チレン−ビニルアルコール共重合体,その他一般に活性
な水酸基またはカルボキシル基を分子中に有する熱可塑
性樹脂層からなるものの場合には、表面樹脂層面に対し
て形成されるトップコート層との間に良好な密着性が得
られる。
【0017】化粧シート用基材には、例えば、木目,石
目,天然皮革の表面柄,布目,抽象柄等を表現する印刷
が付されており、その表面にエンボスによる凹部、例え
ば、木目の導管に模した凹部をはじめ、スタット,トラ
バーチン等の石目、皮革の絞り、布目等に類似する形状
をなす凹部を、前述の印刷模様と組み合わせて賦形させ
たものが好適である。
【0018】なお、凹部を有する化粧シート用基材とし
ては、前述の印刷面に対して凹部を直接形成させたもの
であっても、あるいは、印刷が付されている熱可塑性合
成樹脂シートの印刷面に対して別製の熱可塑性合成樹脂
シートを熱接着によって積層すると共に、積層されたシ
ートの表面にエンボスによる賦形を行なうことによって
得られる所謂ダブリングエンボスによる積層シートであ
っても良く、特に、表面に印刷が付されているポリ塩化
ビニルシートに対して別製のポリ塩化ビニルフィルムを
ダブリングエンボスすることによって得られる積層シー
トを化粧シート用基材として利用することが最も好まし
い。
【0019】化粧シート用基材の表面における凹部内に
着色塗料と充填させるためのワイピング処理は、凹部が
賦形されている樹脂と同一の系統の樹脂をベヒクルとす
る塗料で行なうのが好適である。
【0020】本発明方法によって形成される化粧シート
のトップコート層は、無色の透明であっても、あるいは
着色透明であっても、さらには艶消しの透明であっても
良く、重量平均分子量1000〜10000好ましくは
4000〜1000のウレタンアクリレートプレポリマ
ーを、例えば、ラウリルアクリレート,2−エチルヘキ
シルアクリレート,2−ヒドロキシエチルアクリレート
,1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート,ジシク
ロペンタジエンアクリレート等からなる単官能アクリル
系モノマー中に混合させて得られるコーティング剤を、
例えば、ロールコート,カーテンフローコート,ワイヤ
ーバーコート,リバースコート,グラビアコート,グラ
ビアリバースコート,エアナイフコート,キスコート,
ブレードコート,スムーズコート,コンマコート等によ
って塗工し、これを電離放射線で硬化させたものである
【0021】トップコート層の形成に利用されるコーテ
ィング剤は、前記した通り重量平均分子量1000〜1
0000のウレタンアクリレートプレポリマーを単官能
アクリル系モノマー中に混合させて得られる溶剤溶液か
らなるものであり、例えば、化粧シートにおけるラッピ
ング加工性や真空成形性等の曲面加工特性よりも高度の
表面硬度の方が優先される場合には、コーティング剤中
に2官能アクリル系モノマーを添加剤として添加しても
良く、また、コーティング剤中には、ウレタンアクリレ
ートプレポリマーを希釈,分散させるための他の有機溶
剤を添加しても良い。
【0022】単官能アクリル系モノマー中に混合させる
ウレタンアクリレートプレポリマーの重量平均分子量が
1000未満になったり、あるいは、10000を超え
るようになると、化粧シートに歪みやカール等を発生さ
せることなく、品質の高い厚さ15μ以上のトップコー
ト層を形成させることが容易でなくなる。
【0023】なお、トップコート層形成用のコーティン
グ剤が紫外線の照射によって硬化される場合には、該コ
ーティング剤中に、例えば、アセトフェノン類,ベンゾ
フェノン類,ミヒラーベンゾイルベンゾエート,α・ア
ミロキシムエステル,テトラメチルメウラムモノサルフ
ァイド,チオキサントン類等による光重合開始剤と、必
要に応じて添加される光増感剤、例えば、n−ブチルア
ミン,トリエチルアミン,トリ−n−ブチルホスフィン
等による光増感剤とが混合されることは勿論である。
【0024】トップコート層となる塗工層の硬化は、例
えば、超高圧水銀灯,高圧水銀灯,低圧水銀灯,カーボ
ンアーク,ブラックライトランプ,メタルハライドラン
プ等による光源の紫外線照射によるか、あるいは、コッ
クロフトワルトン型,ハンデグラフ型,共振変圧器型,
絶縁コア変圧器型,直線型,ダイナミトロン型,高周波
型等の各種の電子線加速器による100 〜1000K
eV、好ましくは、100 〜300 KeV のエネ
ルギーの電子線の照射によってなされる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の化粧シートの製造方法の具体
的な構成を実施例に基づいて説明する。
【0026】実施例1 [図1]において、セピア色に着色されている厚さ0.
1mmポリ塩化ビニルシート2の表面に、塩化ビニル樹
脂をベヒクルとする3色のインキのグラビア印刷によっ
て、オーク材の木目模様に類似する印刷層3,3・・・
・を形成した後、このポリ塩化ビニルシート2の印刷層
3,3・・・・面と、別製の厚さ0.1mmクリアポリ
塩化ビニルシート4とを、温度・・・・150℃,線圧
・・・・1t,速度・・・・15m/min.によるダ
ブリングエンボスに付すことにより、両者を積層すると
同時にクリアポリ塩化ビニルシート4の表面に木目の導
管に相当する凹部を賦形した。 なお、前記ダブリングエンボスには、オーク材の板の表
面から電鋳法によって導管模様を写し取った高さ70〜
80μの凸部を有する電鋳エンボス版を利用した。
【0027】次いで、エンボスによる凹部が表面に賦形
された前記積層シートに対して、塩化ビニル樹脂をベヒ
クルとする黒色系統のワイピング用インキをロールコー
ト法によって塗工した後、ドクターブレードで凹部以外
の部分に付着しているワイピング用インキを除去し、積
層シートの表面に形成されている凹部内に着色塗料5,
5・・・・を充填,固化させ、さらに、先の積層シート
のワイピング処理面に対して、下記の組成(A)による
コーティング剤を斜線版によるグラビアリバースコート
法によって塗工し、厚さ25μの塗工層を形成した。
【0028】しかる後に、80W/cmの4灯の高圧水
銀灯による紫外線の照射を、コンベア速度30m/mi
n.で行なうことにより、符号6で表示される厚さ20
μの電離放射線硬化型樹脂による透明なトップコート層
を有する本発明の目的製品である化粧シート1を得た。
【0029】組成(A) (1) ウレタンアクリレートプレポリマー(重量平均
分子量:4500)・・・・57.0重量部(2) 単
官能アクリル系モノマー(2−エチルヘキシルアクリレ
ート)・・・・・・42.0重量部(3) 光重合開始
剤(2,2−ジエトキシアセトフェノン)・・・・・・
・・・・・・・・・・1.0重量部
【0030】実施例
2 実施例1の組成(A)によるコーティング剤の代わりに
下記組成(B)によるコーティング剤を利用し、その他
の構成については実施例1の対応する構成と同一の手順
により、マット調のトップコート層を有する化粧シート
を得た。
【0031】組成(B) (1) ウレタンアクリレートプレポリマー(重量平均
分子量:4500)・・・・54.0重量部(2) 単
官能アクリル系モノマー(2−エチルヘキシルアクリレ
ート)・・・・・・34.5重量部(3) 光重合開始
剤(2,2−ジエトキシアセトフェノン)・・・・・・
・・・・・・・・・・1.5重量部(4) 艶消し用マ
ット剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・10.0重量部
【0032】実施例3 実施例1の組成(A)によるコーティング剤の代わりに
下記組成(C)によるコーティング剤を利用し、その他
の構成については実施例1の対応する構成と同一の手順
により、透明着色のトップコート層を有する化粧シート
を得た。
【0033】組成(C) (1) ウレタンアクリレートプレポリマー(重量平均
分子量:4500)・・・・56.0重量部(2) 単
官能アクリル系モノマー(2−ヒドロキシエチルアクリ
レート)・・・・37.0重量部(3) 光重合開始剤
(4−ジアルキルアミノアセトフェノン)・・・・・・
・・・・・・・・5.0重量部(4) 着色顔料・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・2.0重量部
【0034】
【発明の作用,効果】本発明の厚塗り塗装感を有する化
粧シートの製造方法は、ウレタンアクリレートプレポリ
マーを単官能アクリル系モノマー中に混合させて得られ
るコーティング剤による塗工層を、電離放射線の照射に
よって硬化させることにより、硬化型樹脂によるトップ
コート層を形成するものである。
【0035】前記硬化型樹脂によるトップコート層の形
成に利用されるコーティング剤は、該コーティング剤中
の樹脂の架橋反応点が従来の硬化型樹脂を利用したコー
ティング剤によるものと比較して十分に抑えられている
ために、該コーティング剤による硬化型樹脂のトップコ
ート層は、その厚さが15μ以上になっても、硬化工程
中において塗工層の上層部と下層部とでの硬化反応が不
均一になるようなことがない。
【0036】したがって、本発明方法によって形成され
た硬化型樹脂によるトップコート層は、塗工層の硬化工
程において該塗工層に収縮が生ずるようなことがなく、
トップコート層の15μ以上というような厚さに起因す
る歪みやカール等が化粧シートに発生するようなことが
なく、また、トップコート層と化粧シートとの間に優れ
た接着強度が得られる。
【0037】さらに、本発明方法によって形成される硬
化型樹脂によるトップコート層は、前述の通り、トップ
コート層の形成に利用されるコーティング剤中の樹脂の
架橋反応点が抑えられているため、15μ以上の厚さを
有する硬化型樹脂によるトップコート層であっても、該
トップコート層に十分な可撓性が備えられ、化粧シート
に優れた折り曲げ加工適性が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厚塗り塗装感を有する化粧シートの製
造方法によって得られた化粧シートの1実施例品を模型
的に示す切断端面図である。
【符号の説明】
1  厚塗り塗装感を有する化粧シート2  第1の熱
可塑性樹脂シート 3  第1の熱可塑性樹脂シートに付されている印刷層
4  第2の熱可塑性樹脂シート 5  ワイピング処理によって凹部内に充填されている
着色塗料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    化粧シートの表面層をなす熱可塑
    性樹脂層面に対して、重量平均分子量1000〜100
    00のウレタンアクリレートプレポリマーを単官能アク
    リル系モノマー中に混合させて得られるコーティング剤
    を塗工した後、これを電離放射線によって硬化させるこ
    とにより厚さ15μ以上のトップコート層を形成するこ
    とを特徴とする厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造
    方法。
  2. 【請求項2】    請求項1記載の厚塗り塗装感を有
    する化粧シートの製造方法において、化粧シートの表面
    層をなす熱可塑性樹脂層が、塩化ビニル系樹脂,アクリ
    ルポリオール樹脂,あるいはアクリルポリオール樹脂と
    塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂によ
    る熱可塑性樹脂層であることを特徴とする厚塗り塗装感
    を有する化粧シートの製造方法。
  3. 【請求項3】    化粧シートの表面層が、塩化ビニ
    ル系樹脂,アクリルポリオール樹脂,あるいはアクリル
    ポリオール樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂
    との混合樹脂による熱可塑性樹脂層からなり、しかも、
    該熱可塑性樹脂層の表面にエンボスによる凹部が形成さ
    れている化粧シートの表面に対して、化粧シートの表面
    層をなす熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂をベヒクル
    とする着色塗料によるワイピング処理を施すことにより
    、化粧シートの表面に形成されている凹部内に着色塗料
    を充填し、しかる後に、前記ワイピング処理面に対して
    、重量平均分子量1000〜10000のウレタンアク
    リレートプレポリマーを単官能アクリル系モノマー中に
    混合させて得られるコーティング剤を塗工し、これを電
    離放射線によって硬化させることにより厚さ15μ以上
    のトップコート層を形成することを特徴とする厚塗り塗
    装感を有する化粧シートの製造方法。
  4. 【請求項4】    表面に印刷模様が付されている第
    1の熱可塑性樹脂シートの印刷面に透明な第2の熱可塑
    性樹脂シートを積層すると共に、第2の熱可塑性樹脂シ
    ートの表面にエンボスを行なうことにより、表面に凹部
    を有する積層シートを得た後、該積層シートの表面に着
    色塗料によるワイピング処理を施すことにより、前記積
    層シートの表面に形成されている凹部内に着色塗料を充
    填し、しかる後に、前記ワイピング処理面に対して、重
    量平均分子量1000〜10000のウレタンアクリレ
    ートプレポリマーを単官能アクリル系モノマー中に混合
    させて得られるコーティング剤を塗工し、これを電離放
    射線によって硬化させることにより厚さ15μ以上のト
    ップコート層を形成することを特徴とする厚塗り塗装感
    を有する化粧シートの製造方法。
  5. 【請求項5】      請求項4記載の厚塗り塗装感
    を有する化粧シートの製造方法において、第2の熱可塑
    性樹脂シートとして、塩化ビニル系樹脂,アクリルポリ
    オール樹脂,あるいはアクリルポリオール樹脂と塩化ビ
    ニル・酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂による熱可
    塑性樹脂シートを利用し、また、積層シートの表面に対
    するにワイピング処理を、前記第2の熱可塑性樹脂シー
    トの樹脂と同系の熱可塑性樹脂をベヒクルとする着色塗
    料によって行なうことを特徴とする厚塗り塗装感を有す
    る化粧シートの製造方法。
  6. 【請求項6】      重量平均分子量1000〜1
    0000のウレタンアクリレートプレポリマーを単官能
    アクリル系モノマー中に混合させて得られるコーティン
    グ剤におけるウレタンアクリレートプレポリマーと単官
    能アクリル系モノマーとの割合が、ウレタンアクリレー
    トプレポリマー40〜60重量%:単官能アクリル系モ
    ノマー60〜40重量%であることを特徴とする請求項
    1〜請求項5のいずれか1項に記載の厚塗り塗装感を有
    する化粧シートの製造方法。
JP3084710A 1991-03-25 1991-03-25 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法 Pending JPH04294141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3084710A JPH04294141A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3084710A JPH04294141A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04294141A true JPH04294141A (ja) 1992-10-19

Family

ID=13838224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3084710A Pending JPH04294141A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04294141A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245727A (ja) * 2007-04-27 2007-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シートの製造方法
JP2015024642A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 ユニオン スティール カンパニー リミテッド 立体感のある柄のpcmカラー鋼板及びその製造方法
JP2017203160A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 フクビ化学工業株式会社 化粧板及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245727A (ja) * 2007-04-27 2007-09-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シートの製造方法
JP2015024642A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 ユニオン スティール カンパニー リミテッド 立体感のある柄のpcmカラー鋼板及びその製造方法
JP2017203160A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 フクビ化学工業株式会社 化粧板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11320804A (ja) 同調エンボス化粧シート及びその製造方法
JP2009234159A (ja) 成形用加飾フィルム
JP2000326446A (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2006068947A (ja) 化粧材およびその製造方法
JP2018058216A (ja) 加飾シート
JPH05278166A (ja) 厚塗り塗装感を有する化粧シート及び該化粧シートの製造方法
JPH04294141A (ja) 厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法
US6040049A (en) Composite film and method of manufacturing surface coating material
JPH0419924B2 (ja)
JP2938941B2 (ja) 成形用ハードコートシート及びその製造方法
JP3149749B2 (ja) エンボスシートの製造方法
JPH05104679A (ja) 艶消し調の厚塗り塗装感を有する化粧シートの製造方法
JP3341222B2 (ja) 鏡面光沢化粧シ−ト
JP2001062979A (ja) 化粧シート及びその製造方法
JP3028429B2 (ja) 化粧材及びその製造方法
JPH02108600A (ja) 転写箔
JPH0263824A (ja) 鏡面転写材とその転写成型品の製造方法
JPH0661525B2 (ja) 凹凸模様を有する化粧材の製造方法
JPH10278197A (ja) 化粧シート及びその製造方法
JP4093334B2 (ja) 同調エンボス化粧シート及びその製造方法
JP3076357B2 (ja) 転写箔の製造方法
JPH0626719B2 (ja) 凹凸模様を有する化粧板の製造方法
JPH07205539A (ja) 離型シート及びそれを用いた転写シート並びに賦型シート
JPH06344516A (ja) 化粧材の製造方法
JPH05162256A (ja) 化粧シートの製造方法