JPH04292739A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多室形の空気調和機の
キープ運転制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、一般家庭においても空気調和機の
普及により、快適性を追求する傾向が強まり、空気調和
機の使用方法として、短時間の外出においては、外出中
に極端に室温が低温になったり、高温になったりするこ
とを敬遠している。また電力の節約も考慮して、室外機
を低能力で運転させたまま外出するというキープ運転の
使用方法が要望されている。

【０００３】従来の１台の室外機に対して各室内に備え
た複数台の室内機を駆動させる多室形空気調和機では、
前記、キープ運転を多室に渡って行う多室キープ運転の
場合、各部屋にいちいち赴いて、各部屋の設定温度を現
在の設定温度から、たとえば暖房運転の場合では１１℃
程度に設定変更して外出し、帰宅時に、また、各部屋に
赴いて各部屋の設定温度を、外出前の温度に設定し直す
という使用方法を行っていた。以下、その従来における
制御方法について（表１〜３）を参照しながら説明する
。

【０００４】現在の室内温度として、室内機の吸込温度
センサーで検出した吸込温度と、使用者が希望する室温
として設定した設定温度との差をΔｔとするとΔｔ＝吸
込温度−設定温度 と示される。このとき、室内機から室外機に対して、室
内の空気調和を行う上で必要だと伝達される冷暖房能力
のデータであるＨｍ値は、たとえば暖房運転の場合前記
、Δｔの値により、（表１）に示すようにＨ０〜Ｈ４の
５段階で表される。

【０００５】

【表１】

【０００６】この（表１）に示すように、暖房時におい
て前記吸込温度が、前記設定温度に比べてより低い時、
つまり前記Δｔがより小さいほど前記Ｈｍ値は大きくな
り、すなわち室外機に対して、大きな冷暖房能力を要求
することになる。つまり室外機は室内機から伝達される
前記Ｈｍ値が大きい程、大きな冷暖房能力で運転するこ
とが必要となる。すなわち室外機がインバータ制御にて
駆動する空気調和機においては、室内機から伝達される
、前記Ｈｍ値が大きいほど、高い運転周波波で運転し、
より大きな電力を必要とする。

【０００７】室外機運転データΣＨｍ値と、インバータ
運転周波数ｆｍとの関係を（表２）に示している。

【０００８】

【表２】

【０００９】この（表２）において室外機運転データΣ
Ｈｍ値は、室外機に接続されている、各室内機の前記Ｈ
ｍ値の総和となり、すなわち１台の室外機に対してたと
えば３台の室内機が接続されていた場合、それぞれの前
記、Ｈｍ値の値が、Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３とした場合、室外
機の運転データΣＨｍ値はトータルとしてＨ６となる。 また（表２）に示す様にそのときのインバータ運転周波
数ｆｍはｆ６となる。ここで前記、インバータ運転周波
数ｆｍはｍの値が大きいほど、周波数が高いものとなっ
ている。また（表２）において前記ΣＨｍ値がＨ０の場
合は、室外機は停止するようにしている。

【００１０】次に、１台の室外機に対して、Ａ号機、Ｂ
号機、Ｃ号機とする３台の室内機を接続し、前記、多室
キープ運転を行った場合の室外機の運転状態を（表３）
に示している。

【００１１】

【表３】

【００１２】この（表３）に示すように、各室内機の運
転データである前記、Ｈｍ値は、たとえば暖房運転時で
は各室内機の設定温度を、前記のように１１℃程度に設
定変更したとすると、Ｈ０〜Ｈ１程度の低能力のデータ
を室外機に伝達する。このとき室外機では圧縮機が一旦
、停止した場合は、再起動時に、圧縮機内のオイル切れ
による圧縮機の損傷を防ぐために前記、インバータ運転
周波数ｆｍをたとえばｆ６程度の高い周波数で数分間運
転することが、必要となる。すなわち（表３）に示すよ
うに、室外機の運転では室外機運転データΣＨｍ値は、
Ｈ２やＨ０の運転能力を示していても、圧縮機の保護の
ためにｆ６の高い周波数で運転したり、各室内機は前記
、Ｈｍ値においてＨ０かＨ１しか出力していないのに、
室外機運転データΣＨｍ値は、各室内機のＨｍ値の総和
になるような運転が行われていた。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の制御
方法では、外出時に前記多室キープ運転を行う場合、外
出時と帰宅時に各室に赴いて、各部屋の設定温度を変更
するという煩雑な手間が必要だという課題と、各室内機
が、室外機に伝達する前記Ｈｍ値の値がＨ１であっても
、複数の室内機が同時に室外機に対してＨ１を伝達した
場合は、室外機の前記ΣＨｍ値はその総和となるため、
Ｈ２以上となり、そのため前記インバータ運転周波数ｆ
ｍはｆ２以上となって各室内機の要求運転以上になるこ
とと、前記ΣＨｍ値が、Ｈ０となり圧縮機が一旦、停止
した場合は、再起動時には、前記インバータ運転周波数
ｆｍは圧縮機保護のためｆ６で数分間運転することが必
要になることとにより、室外機は、ｆ２以上の高い周波
数で運転することが多くなり、使用者が要望している低
電力での運転ができないという課題があった。

【００１４】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、現在自分のいる部屋の室内機を操作するだけで、他
の室へ赴くことなく通常運転から前記多室キープ運転の
切換が可能とし、いちいち多室に赴く手間を省くことが
でき、しかも多室キープ運転を低電力にて行うことがで
きる空気調和機の制御装置を提供することを目的として
いる。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、１台の室外機と複数台の室内機を冷媒配管
と通信線で接続し、インバータ制御によって運転される
空気調和機であって、前記室外機側には室内からの各種
情報を受信する各種情報受信手段と、この情報により運
転モードを決定する運転モード決定手段と、この運転モ
ード決定手段の出力により、各室内機の運転を決定する
室内機運転決定手段と、この室内機運転決定手段により
、前記各室内機の運転を制御するように出力する室内機
運転制御手段と、一方前記、運転モード決定手段の出力
によりインバータの出力周波数を決定する周波数決定手
段と、この周波数決定手段の出力により、インバータを
制御するインバータ制御手段と、このインバータ制御手
段の出力によって運転する圧縮機とで構成したものであ
る。

【００１６】

【作用】本発明は上記した構成により、使用者が現在自
分のいる部屋の室内機にて前記多室キープ運転を選択す
ると、空気調和機は通常運転から多室キープ運転に運転
モードを変更し、通常運転では室内機からの命令により
室外機が運転するが、多室キープ運転では室外機からの
命令により室内機が運転するように運転の命令形態が変
更される。

【００１７】すなわち、多室キープ運転では、室外機内
の前記運転決定手段により、複数の室内機を２〜３分単
位の単位時間で順番に運転し、１台の室内機が運転して
いるときは他の室内機は停止させる制御を行う。これに
より単位時間で運転している室内機は１台のみとなり、
一方前記周波数決定手段では、前記インバータ運転周波
数ｆｍを、１台の室内機が最低の冷暖房能力にて運転す
るのに必要なインバータ運転周波数であるｆ１として、
前記インバータ制御手段により、圧縮機をｆ１にて連続
して運転させる。

【００１８】このような前記制御方法により、１台の室
内機を操作するだけで多室に渡って低能力の冷暖房を、
きわめて低電力にて行うことができるものである。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図１およ
び図２を参照しながら説明する。

【００２０】図１において、本発明の空気調和機の制御
装置は１台の室外機１に対し２複数台の室内機２Ａ，２
Ｂ，２Ｃが冷媒配管（図示せず）と通信線３ａ，３ｂ，
３ｃで接続され、一方この通信線３ａ，３ｂ，３ｃで各
室内機２ａ，２ｂ，２ｃと室外機１とが双方向に信号が
伝達される空気調和機であって、通信線３ａ，３ｂ，３
ｃを介して各室内機２ａ，２ｂ，２ｃからの情報が入力
される各種情報受信手段４と、運転モードの変更等の情
報により、運転モードを決定する運転モード決定手段５
と、この運転モード決定手段５の出力により、室外機か
らの命令で、各室内機をどのように運転させるかを決定
する室内機運転決定手段６と、この室内機運転決定手段
６の出力により、前記室内機２ａ，２ｂ，２ｃを通信線
３ａ，３ｂ，３ｃを介して運転制御する室内機運転制御
手段７と、一方前記運転モード決定手段５の出力により
、インバータの運転周波数をその運転モードに適した周
波数に決定する周波数決定手段８と、この周波数決定手
段８の出力によりインバータを制御するインバータ制御
手段９と、このインバータ制御手段９の出力によって運
転する圧縮機１０とで構成される。

【００２１】上記構成において、たとえば、使用者がＡ
室にて前記多室キープ運転を選択したとすると、その情
報は、通信線３ａにて各種情報受信手段４に伝達され、
そこから、運転モード決定手段５に伝達される。すなわ
ちそこで運転モードが通常運転から多室キープ運転に変
更され、その情報が室内機運転決定手段６に出力される
。そして室内機運転決定手段６では図２に示すように、
各室内機から伝達される前記Ｈｍ値に関係なく、Ａ号機
２ａ，Ｂ号機２ｂ，Ｃ号機２ｃを２〜３分単位の単位時
間で順番に運転させ、１つの室内機が運転している時は
、他の２台の室内機は停止しているという運転制御を行
うことを決定する。これにより単位時間で運転している
室内機は１台のみとなる。そしてその情報を室内機運転
制御手段７に出力する、ここで室内機運転制御手段７は
、各室内機２ａ，２ｂ，２ｃを通信線３ａ，３ｂ，３ｃ
を介して図２に示すように順番に運転制御する。

【００２２】一方、前記運転モード決定手段５の出力に
より、前記周波数決定手段８では、インバータ運転周波
数ｆｍを、１台の室内機が最低の冷暖房能力にて運転す
るのに必要なインバータ周波数であるところのｆ１と決
定し、すなわち図２に示すように、室内機からの前記Ｈ
ｍ値の値に関係なく、ｆ１の連続出力を行う。そしてこ
の出力を入力されたインバータ制御手段９は、圧縮機１
０をｆ１の周波数にて連続運転させる。

【００２３】このように本発明の実施例の空気調和機の
制御装置によれば、１台の室内機を操作するだけで多室
に渡って低能力の冷暖房を、きわめて低電力にて行うこ
とができる。

【００２４】

【発明の効果】前記実施例の説明により明らかなように
本発明によれば、外出時に多室キープ運転を行う場合、
使用者が現在いる部屋の室内機を操作するだけで、他の
部屋も含めて多室キープ運転が可能であり、また従来は
室内機の温度条件によって室外機が運転していたので、
低電力で室外機を運転させることが困難であったが、本
発明のように室外機は最低能力にて連続して運転し、そ
こで得られる冷暖房能力を順番に室内機に供給する制御
手段を用いることにより、室外機を低電力で運転させ、
そして多室に渡って低レベルの空気調和を行うことがで
きる効果のある空気調和機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の空気調和機の制御装置のブ
ロック図

【図２】同、多室キープ運転時の室外機の運転状態と、
室内機の運転状態を示した図

【符号の説明】

４　　　　各種情報受信手段 ５　　　　運転モード決定手段 ６　　　　室内機運転決定手段 ７　　　　室内機運転制御手段 ８　　　　周波数決定手段 ９　　　　インバータ制御手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　１台の室外機と複数台の室内機を冷媒
   配管と通信線で接続し、インバータ制御によって運転さ
   れる空気調和機であって、前記室外機側には室内機から
   の各種情報を受信する各種情報受信手段と、この情報に
   より運転モードを決定する運転モード決定手段と、この
   運転モード決定手段の出力により、各室内機の運転を決
   定する室内機運転決定手段と、この室内機運転決定手段
   により、前記各室内機の運転を制御するように出力する
   室内機運転制御手段と、一方前記、運転モード決定手段
   の出力によりインバータ出力周波数を決定する周波数決
   定手段と、この周波数決定手段の出力により、インバー
   タを制御するインバータ制御手段と、このインバータ制
   御手段の出力によって運転する圧縮機とで構成されてな
   る空気調和機の制御装置。