JP3326999B2 - 多室空気調和機 - Google Patents

多室空気調和機

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JP3326999B2
JP3326999B2 JP25665494A JP25665494A JP3326999B2 JP 3326999 B2 JP3326999 B2 JP 3326999B2 JP 25665494 A JP25665494 A JP 25665494A JP 25665494 A JP25665494 A JP 25665494A JP 3326999 B2 JP3326999 B2 JP 3326999B2
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啓二 中尾
正明 岡部
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外ユニット、冷媒分
岐ユニットおよび複数の室内ユニットからなる多室空気
調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭での空気調和機の普及と
ともに、同一の家庭に複数の空気調和機が設置されるよ
うになってきた。それと時を同じくして地球環境への関
心も社会的に高まってきている。快適性の優れた住環境
に暮らすことは今後も続けたいが、現状よりエネルギー
消費は増やしたくないという思いにより、家屋全体を空
調する全館空調を基本としながらも熱損失の極めて小さ
な省エネ住宅、いわゆる高気密高断熱住宅が既に普及し
ている北海道より南下し、関東以西でも建設されるよう
になってきた。
【0003】関東以西での高気密高断熱住宅の空調は、
暖房時では北海道と同じく、未使用部屋での壁内結露を
防ぐためにも全館空調が基本であるが、冷房時には日射
等によりその空調負荷が冬季に比べて増大し、電力消費
がはるかに大きくなることや暖房時のように未使用部屋
での壁内結露を考慮にいれる必要がないこと、またさら
には人は夏季にはできるだけ外気にふれたいという欲求
により、冬季とは違って必要な部屋を必要な時に空調す
る、いわゆる個別空調が基本となる。
【0004】また、高気密高断熱住宅ではその気密性が
ゆえに空気の出入りが自由な今までの住宅と違い、自然
換気にまかせない計画性を持った機械換気装置が必須と
なる。
【0005】さらには、高気密高断熱住宅の空調機器は
その住宅の気密性を維持するために空調機器は家屋の建
設と同時に設置されることに特徴がある。
【0006】従来このような高気密高断熱住宅の空調機
器としては、図5に示す多室空気調和機が提案されてい
る。この内容は内蔵した全熱交換器で排気と吸気を熱交
換する機械換気装置内に空気調和用の熱交換器を配置し
換気空調ユニットを構成し、熱交換された後の外気を暖
め、あるいは冷やした後にダクトで各部屋に送り、そし
て換気を別系統のダクトで換気空調ユニットに戻し、そ
の一部を全熱交換器で吸気と熱交換して排出する以外
は、換気のほとんどを熱交換された吸気と混合後に空気
調和用の熱交換器に送り、暖めあるいは冷やして再度各
部屋に循環させるものである。
【0007】しかしながら、このような換気空調一体形
の多室空気調和機は、それほど夏季の空調を考慮にいれ
なくてもよい北海道での考えをもとにつくられてきたた
めに全室同時運転が基本であるために、部屋毎のきめ細
かい温度設定ができず、全館均一な温度であればよい暖
房時は問題ないが、前述したように関東以西では夏季は
日射により1階と2階の空調負荷が極端に異なることや
冬季に比べてはるかに大きな空調負荷による電気代の増
大や、さらに早期は窓を解放し、本当に暑くなった時に
使用している部屋を冷房するという生活者の実態に合わ
せた空調ができない問題がある。
【0008】そのために図4に示す関東以西の高気密高
断熱住宅用の多室空気調和機も提案されている。この内
容は室外ユニットに複数台の室内ユニットを接続してな
る多室空気調和機、いわゆる一般的なマルチエアコン
の、室外ユニットと複数台の室内ユニットとの間に冷媒
を制御する電動膨張弁を内蔵した冷媒分岐ユニットを設
けて、例えば、もともと4部屋対応の室外ユニットを6
部屋対応として高気密高断熱住宅の全館空調用に利用し
たものである。この場合は前述の換気空調一体形の多室
空気調和機とは異なり、換気装置は別機器として必要と
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の冷媒分
岐ユニットを介した多室空気調和機は冷媒分岐ユニット
を接続しない場合が標準であり、室外ユニットの室内ユ
ニットを接続する配管接続口の一部に冷媒分岐ユニット
を接続することにより、対応する部屋数を少しでも増や
そうとする発想に重きをおき、例えば冷媒分岐ユニット
に小部屋対応(洗面所、トイレ、廊下等)の1kW程度
の小能力ランクの室内ユニットを3〜4台接続可能と
し、その小能力ランクの室内ユニットの個別能力制御や
故障時のサービス性等には重さをおいていなかった。
【0010】そのために、直接室外ユニットに接続され
る室内ユニットの対応する部屋の負荷レベルは室外ユニ
ットに送信して、室外ユニットに設けた表示手段にて表
示していたが、冷媒分岐ユニットに接続される室内ユニ
ットの対応する部屋の負荷レベルは個々には室外ユニッ
トに送信せず冷媒分岐ユニットにつながる室内ユニット
すべての相加平均をとり屋外ユニットに送信していたた
め、冷媒分岐ユニットに接続された室内ユニット個々の
負荷レベルが室外ユニットの表示手段で表示できない課
題があった。
【0011】また、冷媒分岐ユニットを接続した室外ユ
ニットの接続口につながる室外ユニット内部の冷凍回路
に設けられた各室内ユニット用の電動膨張弁は常時最大
開となり、冷媒分岐ユニット内部に設けられた各室内ユ
ニット用の電動膨張弁で冷媒を制御するためにその初期
開度を決定するデータ(室内ユニットの機種能力ランク
から決定される定数)は冷媒分岐ユニットだけにあれば
よいため、前述の室内ユニットの負荷レベルと同じく室
内ユニットの機種ランクも冷媒分岐ユニット止まりで室
外ユニットに送信していなかったために、室外ユニット
側では冷媒分岐ユニットにどのランクの室内ユニットが
接続されているか判断できない課題があった。
【0012】また、冷媒分岐ユニットに接続された室内
ユニットの個々の機種能力ランクは前述のように室外ユ
ニットには送信せず、冷媒分岐ユニットを介して接続さ
れている室内ユニットのうちサーモがONの室内ユニッ
トの機種ランクを合計しそれを室外ユニットに送信する
とともに冷媒分岐ユニットに接続されているすべての室
内ユニットの負荷レベルの相加平均値を冷媒分岐ユニッ
トにつながるすべての室内ユニットの負荷レベルとして
室外ユニットに送信し、室外ユニットのデータ(室内ユ
ニットの機種ランクと対応する部屋の負荷レベル)より
室外ユニットにつながるすべての室内ユニットが要求す
る圧縮機の運転周波数としていたために、このようなマ
ルチエアコンが持つ保護制御が室外ユニットに最大接続
可能な室内ユニットの機種能力ランクの合計が機能せ
ず、具体的には、誤って最大能力ランクを越えて室内ユ
ニットを接続しても、設置の試運転ですべての室内ユニ
ットがサーモONでなかったために最大能力ランク異常
がわからず、実際の使用中にたまたますべての室内ユニ
ットがサーモONとなり最大接続機種能力ランク異常と
なりクレームをおこす課題があった。
【0013】また、直接室外ユニットに接続される室内
ユニットの冷媒流量を制御する電動膨張弁は室外ユニッ
ト内部の各室内ユニット用の電動膨張弁を使用するため
にその開度、具体的にはパルス数が室外ユニットの表示
手段により表示でき故障時の判断に役立つが、冷媒分岐
ユニットにつながれた室内ユニットの冷媒を制御する電
動膨張弁は冷媒分岐ユニット内部の各室内ユニット用の
電動膨張弁を使用するためにその開度を冷媒分岐ユニッ
トから室外ユニットに送信するにはデータ量が多く不可
能であり、室外ユニットの表示手段にて表示できないと
いう片手落ちが生じる課題もあった。
【0014】また、設置時に事前に空調負荷計算を行な
ったにも関わらず特定の部屋の負荷が高くなっているた
めその部屋の室内ユニットを大きめの機種能力ランクに
取り替えようとしても前述の最大接続ランク保護制御に
より諦めざるをえない等の課題もあった。
【0015】また、冷媒分岐ユニットを使用できる従来
の多室空気調和機は冷媒分岐ユニットの使用時には冷媒
分岐ユニット内部の電動膨張弁を使用して各室内ユニッ
トへの冷媒量を制御するにも関わらず、室内ユニットは
冷媒分岐ユニットを介さず直接室外ユニットに接続する
ことを標準としているため、室外ユニットの配管接続部
と各室内ユニット用に分流される分岐部との間の冷凍回
路には各室内ユニットの電動膨張弁が存在し、冷媒分岐
ユニットの接続時にはその開度を最大とし、あたかも電
動膨張弁が存在しないような無駄な使い方をしている課
題もあった。
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
する本発明の技術的手段は、圧縮機と室外熱交換器とを
備えた室外ユニットに対し、それぞれが室内熱交換器を
備えた複数台の室内ユニットの少なくとも1台以上を室
外ユニットと室内ユニットとの間に設けた冷媒制御用の
電動膨張弁を備えた冷媒分岐ユニットを介して接続して
冷凍回路を構成し、前記冷媒分岐ユニットを介した室内
ユニットの機種能力ランクと室内ユニットの対応する部
屋の負荷レベルとを冷媒分岐ユニットに送信するととも
に、前記室内ユニットの負荷レベルを室外ユニットにも
送信するものである。また、本発明は冷媒分岐ユニット
に送信された室内ユニットからの機種能力ランクを室外
ユニットにも送信するものである。また、本発明は、冷
媒分岐ユニットに送信された室内ユニットからの機種能
力ランクおよび負荷レベルを各冷媒分岐ユニット内部
で、各冷媒分岐ユニット毎に要求する圧縮機の必要運転
周波数を求め、さらにその値を個々の冷媒分岐ユニット
から室外ユニットに送信して、室外ユニットにて各冷媒
分岐ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数、すな
わち冷媒分岐ユニットに接続されるすべての室内ユニッ
トが要求する圧縮機の必要運転周波数を求めることとし
たものである。また、本発明はすべての室内ユニットが
冷媒分岐ユニットを介して室外ユニットに接続されない
場合には、冷媒分岐ユニットを介するものは前述の方法
で冷媒分岐ユニットにつながるすべての室内ユニットが
要求する圧縮機の必要運転周波数を室外ユニットに送信
し、冷媒分岐ユニットを介さず直接室外ユニットに接続
されるものは、室内ユニットの機種能力ランクと負荷レ
ベルとを直接個々に室外ユニットに送信し、両者より室
外ユニットに接続されるすべての室内ユニットが要求す
る圧縮機の必要運転周波数を求めることとしたものであ
る。また、本発明は室内ユニットから送信される機種能
力ランクと負荷レベルとを受けて、機種能力ランクによ
り一義的に決定される膨張弁の初期開度の表、また室内
負荷の変化にて決定される膨張弁の移行開度の決定式を
冷媒分岐ユニットの記憶手段に持つとともに、室外ユニ
ットの記憶手段にも持つことにより、室外ユニットに設
けられた表示手段により冷媒分岐ユニットの各膨張弁の
初期開度のみならず、過渡状態の開度を表示可能とする
ものである。また、本発明は室内熱交換器の入口側と出
口側に設けられた温度センサーの温度差によって露付信
号を出力し、露付信号により対応する室内ユニットの膨
張弁に一定パルス加えた後、温度差が一定値をまだ越え
ているなら、さらに一定パルスを加える構成とし、前記
露付信号を冷媒分岐ユニットとともに室外ユニットにも
送信し、さらに膨張弁に一定のパルスを加えた回数のみ
を室外ユニットに送信することにより、室外ユニットに
設けられた表示手段により、冷媒分岐ユニットの各膨張
弁の露付制御時の過渡状態の開度を表示可能とするもの
である。また、本発明は冷媒の流量を制御する電動膨張
弁の開度を決定する室内ユニットの機種能力ランクを切
り換える設定手段を冷媒分岐ユニットに設けることによ
り各室内ユニットの機種能力ランクを可変とするもので
ある。また、本発明は室内送風機の駆動用電動機の供給
電力や冷媒の流量を制御する電動膨張弁の開度を決定す
る室内ユニットの機種能力ランクを切り換える設定手段
を室内ユニットに設けることにより各室内ユニットの機
種能力ランクを可変とするものである。また、本発明は
室外ユニットの配管接続部の少なくとも2カ所以上を冷
媒分岐ユニットのみが接続できる専用配管接続部とし、
専用配管接続部と各室内ユニット用に分流される分岐部
との間の室外ユニット内部の冷凍回路には電動膨張弁を
備えないものである。
【0018】
【作用】この技術的手段による作用は次のようになる。
冷媒分岐ユニットに接続された個々の室内ユニットはそ
れぞれに対応する部屋の現在の負荷レベルとその機種能
力ランクとを冷媒分岐ユニットに送信する。冷媒分岐ユ
ニットは室内ユニットより受けた対応室内の現在の負荷
レベルを室外ユニットに送信する。この手段により室外
ユニットは冷媒分岐ユニットに接続された室内ユニット
個々の負荷レベルを認識でき室外ユニットに設けた表示
手段によりその負荷レベルの表示が可能となる。また、
冷媒分岐ユニットはその機種能力ランクを室外ユニット
へ送信する。この手段により室外ユニットは冷媒分岐ユ
ニットに接続された室内ユニット個々の機種能力ランク
を認識でき室外ユニットに設けた表示手段によりその機
種能力ランクの表示が可能となる。また、冷媒分岐ユニ
ット内部で、冷媒分岐ユニットに接続された室内ユニッ
トが要求する圧縮機の必要運転周波数を決定する。この
手段により室外ユニットで冷媒分岐ユニットにつながる
室内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数を求め
る必要がなくなる。また、冷媒分岐ユニットに接続され
た室内ユニットと直接室外ユニットに接続された室内ユ
ニットとが混在する場合は前者は前述の圧縮機の運転周
波数となり後者は直接室外ユニットに負荷レベルと機種
能力ランクとを送信して室外ユニットにて圧縮機の必要
運転周波数を求め、両者の合計よりシステム全体の圧縮
機の必要運転周波数とする。この手段によりすべての室
内ユニットが冷媒分岐ユニットを介して室外ユニットに
接続されていない場合もシステム全体の圧縮機の必要運
転周波数を求めることができる。また、冷媒分岐ユニッ
トのみの記憶手段でなく室外ユニットの記憶手段にも室
内ユニットの機種ランクにより一義的に決定される電動
膨張弁の初期開度のデータと室内負荷の変化にて決定さ
れる膨張弁の移行開度の決定式を持つこと、さらに露付
信号の回数のみを冷媒分岐ユニットから室外ユニットに
送信することで膨張弁の現在の開度を現わす多量のデー
タを冷媒分岐ユニットから室外ユニットに送信する必要
がなく、少量のデータを送信することで室外ユニットに
設けた表示手段に冷媒分岐ユニットの各電動膨張弁の過
渡状態の開度の表示が可能となる。また、冷媒分岐ユニ
ットに各室内ユニットへの冷媒の流量を決定する機種能
力ランクを切り替える設定手段を設ける、さらには各室
内ユニット個々に室内ユニットへの冷媒の流量を決定し
た室内送風機用電動機への供給電力を決定する機種能力
ランクを切り替える設定手段を設ける。この手段により
冷媒分岐ユニットあるいは個々の室内ユニットでその機
種能力ランクを簡単に変更でき設置後のミスの訂正に役
立つ。また、冷媒分岐ユニットが接続される室外ユニッ
トの配管接続部を室内ユニットが直接接続できないこと
にすることで、配管接続部と各室内ユニット用に分流さ
れる分岐部との間の室外ユニット内部の冷凍回路の膨張
弁が廃止できる。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参考
に説明する。図1は本発明の一実施例の多室空気調和機
の冷凍回路図、図2は同実施例の制御回路の構成を示す
機能ブロック図である。
【0021】図1において、A,B,C,D,E,Fは
室内ユニット、Pは冷媒分岐ユニット、Qは室外ユニッ
トで、これらの各ユニット上に以下の冷凍回路を構成し
ている。
【0022】圧縮機10の吐出口にオイルセパレータ1
1および4方弁12を介して室外熱交換器13を接続
し、その室外熱交換器13に液側主管14を接続する。
この液側主管14には冷凍回路全体の過熱度制御を行な
うための主電動膨張弁15を設ける。主電動膨張弁15
を出たあと、液側主管14は液側支管14a,14b,
14c,14dに分岐しており、各液側支管14a,1
4b,14cはそれぞれ直接に室内ユニットの室内熱交
換器30a,30b,30cに接続する。また、液側支
管14dは冷媒分岐ユニットの液側主管20に接続す
る。室内ユニットに直接接続される液側支管14a,1
4b,14cには冷媒を減圧し流量を決定するために室
内ユニットA,B,C用の電動膨張弁16を設ける。冷
媒分岐ユニットが接続される液側支管14dには電動膨
張弁を設けない。
【0023】冷媒分岐ユニットの液側主管20は液側支
管20d,20e,20fに分岐しており、各液側支管
20d,20e,20fはそれぞれ室内ユニットの室内
熱交換器30d,30e,30fに接続する。各液側支
管20d,20e,20fには冷媒を減圧し流量を決定
するために室内ユニットD,E,F用の電動膨張弁16
を設ける。各室内ユニットの室内熱交換器30a,30
b,30c,30d,30e,30fにガス側支管17
a.17b,17c,21d,21e,21fを接続す
る。ガス側支管21d,21e,21fは冷媒分岐ユニ
ットP内部にて冷媒分岐ユニットのガス側主管21に集
結し、さらにガス側主管21とガス側支管17a,17
b,17cとは室外ユニットQ内部にてガス側主管17
に集結しており、そのガス側主管17は前記4方弁12
およびアキュームレータ18を介して前記圧縮機10の
吸入口に接続する。
【0024】圧縮機10の吐出口と4方弁12との間に
設けられたオイルセパレータ11のもう一つの出口はキ
ャピラリチューブ19を介して圧縮機10の吸入口に接
続されていて、圧縮機10より吐出されたオイルが圧縮
機10に戻される。
【0025】このようにして、ヒートポンプ式冷凍回路
を構成している。つまり、冷房運転時には図示実線矢印
の方向に冷媒を流して冷房回路を構成し、暖房時には4
方弁の切り替えにより図示波線矢印の方向に冷媒を流し
て暖房回路を構成する。
【0026】上記各室内ユニットA,B,C,D,E,
Fには室内の空気温度を検知する吸込温度センサー31
を、また室内熱交換器30a,30b,30c,30
d,30e,30fの入口には熱交換器の入口を流れる
冷媒の温度を検知する配管温度センサー1,32を設け
る。室内熱交換器30a,30b,30c,30d,3
0e,30fの出口には熱交換器の出口を流れる冷媒の
温度を検知する配管温度センサー2,33を設ける。ま
た、各々室内熱交換器の近傍に室内送風機34を設け、
室外熱交換器の近傍には室外送風機35を設ける。
【0027】制御回路を図2に示す。室外ユニットQに
は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路からなる
室外ユニット制御部40を備えている。この室外ユニッ
ト制御部40にインバータ回路41、表示手段である表
示部42を接続する。なお室外ユニット制御部40は、
冷媒分岐ユニット制御部50および室内ユニット制御部
60との接続用に4つの端子を有している。
【0028】インバータ回路41は交流電源43の電圧
を整流し、それを室外ユニット制御部40の指令に応じ
た所定周波数の交流電圧に変換し、圧縮機モータ44に
駆動出力として供給する。
【0029】表示部42は液晶により数字および文字の
表示を可能としている。冷媒分岐ユニットPにはマイク
ロコンピュータおよびその周辺回路からなる冷媒分岐ユ
ニット制御部50を備える。この冷媒分岐ユニット制御
部50に室内ユニットへの冷媒の流量を決定する室内ユ
ニット機種能力ランクを切り換えるSW51を接続す
る。なお冷媒分岐ユニット制御部50は、室外ユニット
制御部40および室内ユニット制御部60との接続用に
4つの端子を有している。
【0030】各室内ユニットA,B,C,D,E,Fに
はそれぞれマイクロコンピュータおよびその周辺回路か
らなる室内ユニット制御部60を備える。これら室内ユ
ニット制御部60に、リモートコントロール式の運転操
作部(以後リモコン61と呼ぶ)、室内の空気温度を検
知する吸込温度センサー31、室内熱交換器入口の冷媒
の温度を検知する配管温度センサー1,32、室内熱交
換器の出口の冷媒の温度を検知する配管センサー2,3
3、室内ユニットへの冷媒の流量および室内送風機34
を駆動する室内電動機62への供給電圧を決定する機種
能力ランクを切り換えるSW63および室内送風機34
を駆動する室内電動機62をそれぞれ接続する。
【0031】そして、各室内ユニット制御部60は、次
の機能手段を有している。 1)リモコン61の操作に基づく運転条件等の指令信号
を冷媒分岐ユニットに接続されている室内ユニットは冷
媒分岐ユニットPに、また直接室外ユニットに接続され
ている室内ユニットは室外ユニットQに送信する手段。 2)リモコン61で設定される室内設定温度と吸込温度
センサー31の検知温度との差を室内空調負荷として求
める手段。 3)各室内ユニットの機種能力をそれぞれの機種能力ラ
ンクRa,Rb,Rc,Rd,Re,Rfとして、冷媒
分岐ユニットに接続されている室内ユニットは冷媒分岐
ユニットPに、また直接室外ユニットに接続されている
室内ユニットは室外ユニットQに送信する手段。
【0032】機種能力ランクR(kW)は8種類ある。
1.0,1.2,1.4,1.6,1.8,2.0,
2.2,2.4 4)室内ユニットの室内空調負荷をそれぞれ5段階の負
荷レベルとして、冷媒分岐ユニットに接続されている室
内ユニットは冷媒分岐ユニットPに、また直接室外ユニ
ットに接続されている室内ユニットは室外ユニットQに
送信する手段。
【0033】 負荷レベルLは△t=(吸込温度−設定温度)とし −1.0℃>△t の場合は L=0 −1.0℃≦△t<0℃ の場合は L=1 0℃≦△t<0.7℃ の場合は L=2 0.7℃≦△t<1.5℃ の場合は L=3 1.5℃≦△t の場合は L=4 5)配管温度センサー2,33の検知温度と配管温度セ
ンサー1,321の検知温度との差を露付制御判定温度
として求める手段。 6)露付制御判定温度がある一定値(7deg)を越え
ている場合には露付信号を冷媒分岐ユニットに接続され
ている室内ユニットは冷媒分岐ユニットPに、直接室外
ユニットに接続されている室内ユニットは室外ユニット
Qに送信する手段。 7)機種能力ランクの切り替えSW63により、冷媒分
岐ユニットに接続されている室内ユニットは冷媒分岐ユ
ニットPに直接室外ユニットに接続されている室内ユニ
ットは室外ユニットQに送信する機種能力ランクを切り
換える手段。
【0034】冷媒分岐ユニット制御部50は、次の機能
手段を有している。 1)室内ユニットD,E,Fからの運転条件等の指令信
号を室外ユニットQに送信する手段。 2)室内ユニットD,E,Fからの機種能力ランクR
d,Re,Rfを室外ユニットQに送信する手段。 3)室内ユニットD,E,Fからの機種能力ランクR
d,Re,Rfを受けて、対応する電動膨張弁の初期開
度Eds,Ees,Efsを決定する手段。
【0035】
【表1】
【0036】4)室内ユニットD,E,Fからの負荷レ
ベルLd,Le,Lfを室外ユニットQに送信する手
段。 5)室内ユニットD,E,Fからの負荷レベルLd,L
e,Lfを受けて電動膨張弁の初期開度を次式により過
渡開度Edc,Eec,Efcに変更する手段。
【0037】Edc=Eds×(Ld/4) 6)室内ユニットD,E,Fからの機種能力ランクR
d,Re,Rfと負荷レベルLd,Le,Lfとを受け
て下表より個々の室内ユニットが要求する圧縮機の必要
運転周波数Hd,He,Hfを得る。そして、下式より
冷媒分岐ユニットにつながるすべての室内ユニットが要
求する圧縮機の必要運転周波数Hpを計算する手段。
【0038】
【表2】
【0039】HP=0.9×(Hd+He+Hf) 7)冷媒分岐ユニットにつながるすべての室内ユニット
が要求する圧縮機の必要運転周波数Hpを室外ユニット
Qに送信する手段。 8)室内ユニットからの露付信号を受けて冷媒分岐ユニ
ット内の対応する電動膨張弁に一定のパルス(5パル
ス)加える手段。 9)室内ユニットからの露付信号を受けて冷媒分岐ユニ
ット内の対応する電動膨張弁に一定のパルス(5パル
ス)加えた繰り返し回数Nを室外ユニットQに送信する
手段。 10)機種能力ランクの切り替えSW51により、室外
ユニットQに送信する機種能力ランクを切り換える手
段。
【0040】室外ユニット制御部40は、次の機能手段
を有している。 1)室内ユニットA,B,Cからの機種能力ランクR
a,Rb,Rcを受けて、対応する電動膨張弁の初期開
度Eas,Eds,Ecsを決定する手段。
【0041】
【表3】
【0042】2)室内ユニットA,B,Cからの負荷レ
ベルLa,Lb,Lcを受けて電動膨張弁の初期開度を
次式により過渡開度Eac,Ebc,Eccに変更する
手段。
【0043】Eac=Eas×(La/4) 3)室内ユニットA,B,Cからの機種能力ランクR
a,Rb,Rcと負荷レベルLa,Lb,Lcとを受け
て下表より個々の室内ユニットが要求する圧縮機の必要
運転周波数Ha,Hb,Hcを得る。この値と冷媒分岐
ユニットから受けた冷媒分岐ユニットにつながるすべて
の室内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数Hp
の値を使用して下式より室外ユニットにつながるすべて
の室内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数Ht
を計算する手段。
【0044】
【表4】
【0045】 Ht=0.9×(Ha+Hb+Hc+HP) 4)各室内ユニットからの運転条件等の指令信号および
前記圧縮機の必要運転周波数Htに基づいて、4方弁1
2を切替制御する手段また圧縮機10の運転および運転
周波数Htを制御する手段。 5)室内ユニットからの露付信号を受けて室外ユニット
内の対応する電動膨張弁に一定のパルス(5パルス)加
える手段。 6)室内ユニットの負荷レベルを液晶の表示部42に表
示する手段。 7)室内ユニットの機種能力ランクを液晶の表示部42
に表示する手段。 8)冷媒分岐ユニット内の対応する電動膨張弁に加えた
一定のパルス(5パルス)の繰り返し回数Nを冷媒分岐
ユニットから受け過渡状態の開度に5×Nパルスを加え
る手段。 9)室内ユニットに対応する電動膨張弁の初期開度、負
荷が変化した過渡状態の開度を液晶の表示部42に表示
する手段。
【0046】つぎに、上記の構成において図1の冷凍回
路図、図2の機能ブロック図および図3のフローチャー
トを参照にして作用を説明する。
【0047】運転停止状態で、各室内ユニットのリモコ
ン61を冷房運転の設定にして運転SWを押すとその運
転条件等の指令信号を受け、各室内ユニットはこの指令
信号、機種能力ランクおよび負荷レベルを冷媒分岐ユニ
ットへそして冷媒分岐ユニットから室外ユニットへある
いは直接室外ユニットに送信する。
【0048】これらの信号を室外ユニットは受け、圧縮
機10が初期の運転周波数で運転を開始し、主電動膨張
弁15が所定の開度まで開くとともに、まずすべての室
内ユニットA,B,C,D,E,Fが運転され、またす
べての各室内ユニット用の電動膨張弁16が初期開度ま
で開く。
【0049】ここで、冷媒分岐ユニットが接続される室
外ユニットの配管接続部には各室内ユニット用の電動膨
張弁は設けていない。
【0050】各室内ユニットの制御部60は、室内の空
気温度を吸込温度センサー31で検知し、リモコン61
で設定された室内設定温度との差により各室内ユニット
の室内空調負荷レベルLを算出する。これらの負荷レベ
ルLを受け冷媒分岐ユニット内の、また室外ユニット内
の各室内ユニット用電動膨張弁は初期開度から過渡状態
の開度に移行する。
【0051】さらに圧縮機も室内ユニットからの機種能
力ランクRと負荷レベルLを受け、室外ユニットで直接
計算される圧縮機の運転周波数と冷媒分岐ユニットで計
算される圧縮機の運転周波数を室外ユニットで加えら
れ、初期の運転周波数から過渡状態の運転周波数に移行
する。
【0052】室内ユニットの熱交換器の出口に設けた配
管温度センサー2,33と熱交換器の入口に設けた配管
温度センサー1,32の検知温度の差が7deg以上の
場合、室内ユニットは冷媒分岐ユニットに、あるいは室
外ユニットに露付信号を出力し、対応する電動膨張弁は
一定のパルス(5パルス)を加えられる。冷媒分岐ユニ
ットの電動膨張弁の場合は所定のパルスを何回N加えた
ことにより配管温度センサーの検知温度の差が7deg
未満になったかを記憶し、この回数Nを室外ユニットに
出力する。
【0053】冷媒分岐ユニットに設けられた機種能力ラ
ンク切り替えSW51により室内ユニットの機種能力ラ
ンクは切り換えられ新たな機種能力ランクを冷媒分岐ユ
ニットに、あるいは室外ユニットに送信する。
【0054】室内ユニットに設けられた機種能力ランク
切り替えSW63により、室内ユニットの機種能力ラン
クは切り換えられ新たな機種能力ランクを冷媒分岐ユニ
ットに、あるいは室外ユニットに送信する。
【0055】このように冷媒分岐ユニットに接続された
個々の室内ユニットはそれぞれに対応する部屋の現在の
負荷レベルとその機種能力ランクとを冷媒分岐ユニット
に送信するとともに冷媒分岐ユニットは室内ユニットよ
り受けた対応室内の現在の負荷レベルを室外ユニットに
送信するので、室外ユニットは冷媒分岐ユニットに接続
された室内ユニット個々の負荷レベルを認識でき室外ユ
ニットに設けた表示手段によりその負荷レベルの表示が
可能となる。また、冷媒分岐ユニットはその機種能力ラ
ンクを室外ユニットへ送信するので、室外ユニットは冷
媒分岐ユニットに接続された室内ユニット個々の機種能
力ランクを認識でき室外ユニットに設けた表示手段によ
りその機種能力ランクの表示が可能となる。また、冷媒
分岐ユニット内部で、冷媒分岐ユニットに接続された室
内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数を決定す
るので、室外ユニットで冷媒分岐ユニットにつながる室
内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数を求める
必要がなくなる。また、冷媒分岐ユニットに接続された
室内ユニットと直接室外ユニットに接続された室内ユニ
ットとが混在する場合は前者は前述の圧縮機の運転周波
数となり後者は直接室外ユニットに負荷レベルと機種能
力ランクとを送信して室外ユニットにて圧縮機の必要運
転周波数を求め、両者の合計よりシステム全体の圧縮機
の必要運転周波数とするので、すべての室内ユニットが
冷媒分岐ユニットを介して室外ユニットに接続されてい
ない場合もシステム全体の圧縮機の必要運転周波数を求
めることができる。また、冷媒分岐ユニットのみの記憶
手段でなく室外ユニットの記憶手段にも室内ユニットの
機種ランクにより一義的に決定される電動膨張弁の初期
開度のデータと室内負荷の変化にて決定される膨張弁の
移行開度の決定式を持つこと、さらに露付信号の回数の
みを冷媒分岐ユニットから室外ユニットに送信するの
で、膨張弁の現在の開度を現わす多量のデータを冷媒分
岐ユニットから室外ユニットに送信する必要がなく、少
量のデータを送信することで室外ユニットに設けた表示
手段に冷媒分岐ユニットの各電動膨張弁の過渡状態の開
度の表示が可能となる。また、冷媒分岐ユニットに各室
内ユニットへの冷媒の流量を決定する機種能力ランクを
切り替える設定手段を設ける、さらには各室内ユニット
個々に室内ユニットへの冷媒の流量を決定したり室内送
風機用電動機への供給電力を決定する機種能力ランクを
切り替える設定手段を設けるので、この手段により冷媒
分岐ユニットあるいは個々の室内ユニットでその機種能
力ランクを簡単に変更でき設置後のミスの訂正に役立
つ。また、冷媒分岐ユニットが接続される室外ユニット
の配管接続部を室内ユニットが直接接続できないことに
することで、配管接続部と各室内ユニット用に分流され
る分岐部との間の室外ユニット内部の冷凍回路の膨張弁
が廃止できる。
【0056】なお、上記実施例では、説明の都合上、室
外ユニットに接続される冷媒分岐ユニットの台数を1台
として説明したが、特許請求の範囲でも明らかなように
2台以上でも、さらにはすべてに冷媒分岐ユニットが接
続されてもよく、その台数には限定がない。
【0057】また、同実施例では表示手段として液晶表
示を例にあげたが、発光ダイオードによる発光表示やあ
るいはランプによる点灯表示の採用も可能である。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は冷媒分岐ユ
ニットに接続された個々の室内ユニットはそれぞれに対
応する部屋の現在の負荷レベルとその機種能力ランクと
を冷媒分岐ユニットに送信するとともに冷媒分岐ユニッ
トは室内ユニットより受けた対応室内の現在の負荷レベ
ルを室外ユニットに送信するものであるので、室外ユニ
ットは冷媒分岐ユニットに接続された室内ユニット個々
の負荷レベルを認識でき室外ユニットに設けた表示手段
によりその負荷レベルの表示が可能となる。また、冷媒
分岐ユニットは個々の室内ユニットの機種能力ランクを
室外ユニットへ送信するものであるので、室外ユニット
は冷媒分岐ユニットに接続された室内ユニット個々の機
種能力ランクを認識でき室外ユニットに設けた表示手段
によりその機種能力ランクの表示が可能となる。また、
冷媒分岐ユニット内部で、冷媒分岐ユニットに接続され
た室内ユニットが要求する圧縮機の必要運転周波数を決
定するものであるので、室外ユニットにて冷媒分岐ユニ
ットに接続された室内ユニットが要求する圧縮機の必要
運転周波数を求める必要がなくなる。また、冷媒分岐ユ
ニットに接続された室内ユニットと直接室外ユニットに
接続された室内ユニットとが混在する場合は前者は前述
の圧縮機の運転周波数となり後者は直接室外ユニットに
負荷レベルと機種能力ランクとを送信して室外ユニット
にて圧縮機の必要運転周波数を求め、両者の合計よりシ
ステム全体の圧縮機の必要運転周波数を求めるものであ
るので、すべての室内ユニットが冷媒分岐ユニットを介
して室外ユニットに接続されていない場合もシステム全
体の圧縮機の必要運転周波数を求めることができる。ま
た、冷媒分岐ユニットのみの記憶手段でなく室外ユニッ
トの記憶手段にも室内ユニットの機種能力ランクにより
一義的に決定される電動膨張弁の初期開度のデータと室
内負荷の変化にて決定される膨張弁の移行開度の決定式
を持つこと、さらに露付信号の回数のみを冷媒分岐ユニ
ットから室外ユニットに送信するものであるので、膨張
弁の現在の開度を現わす多量のデータを冷媒分岐ユニッ
トから室外ユニットに送信する必要がなく、少量のデー
タを送信することで室外ユニットに設けた表示手段に電
動膨張弁の過渡状態の開度の表示が可能となる。また、
冷媒分岐ユニットに各室内ユニットへの冷媒の流量を決
定する機種能力ランクを切り替える設定手段を設けたも
のであり、また、各室内ユニット個々に室内ユニットへ
の冷媒の流量を決定したり室内送風機用電動機への供給
電力を決定する機種能力ランクを切り替える設定手段を
設けたものであるので、冷媒分岐ユニットあるいは個々
の室内ユニットでその機種能力ランクを簡単に変更でき
設置後のミスの訂正に役立つ。また、冷媒分岐ユニット
が接続される室外ユニットの配管接続部を室内ユニット
が直接接続できなくするものであるので、配管接続部と
各室内ユニット用に分流される分岐部との間の室外ユニ
ット内部の冷凍回路の膨張弁が廃止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す多室空気調和機の冷凍
サイクル図
【図2】同実施例の制御回路の構成を示す機能ブロック
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
【図4】従来の多室空気調和機の冷凍回路図
【図5】従来の多室空気調和機の構成図
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F 室内ユニット P 冷媒分岐ユニット Q 室外ユニット 10 圧縮機 15 主電動膨張弁 16 各室内ユニット用電動膨張弁 30a,30b,30c,30d,30e,30f 室
内熱交換器 31 吸込温度センサー 32 配管温度センサー 1、33 配管温度センサー 2、40 室外ユニット制御部 42 表示部 50 冷媒分岐ユニット制御部 51 機種能力ランク切り替えSW 60 室内ユニット制御部 61 リモコン 63 機種能力ランク切り替えSW
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−133744(JP,A) 特開 平1−193563(JP,A) 特開 平6−42800(JP,A) 特開 昭61−272547(JP,A) 特開 平6−34187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、室外熱交換器と、室内ユニッ
    トの負荷レベル及び機種能力ランクを表示可能な表示手
    段とを備えた室外ユニットに対し、それぞれが室内熱交
    換器を備えた複数台の室内ユニットの少なくとも1台以
    上を前記室外ユニットと前記室内ユニットとの間に設け
    た冷媒制御用の電動膨張弁を備えた冷媒分岐ユニットを
    介して接続して冷凍回路を構成し、前記冷媒分岐ユニッ
    トを介した前記室内ユニットの機種能力ランクと前記室
    内ユニットの対応する部屋の負荷レベルとを前記冷媒分
    岐ユニットに送信するとともに、前記室内ユニットの負
    荷レベルを前記室外ユニットにも送信することを特徴と
    した多室空気調和機。
  2. 【請求項2】 冷媒分岐ユニットに送信された室内ユニ
    ットからの機種能力ランクを室外ユニットにも送信する
    ことを特徴とした請求項1記載の多室空気調和機。
  3. 【請求項3】 室外ユニットの配管接続部の少なくとも
    2カ所以上を冷媒分岐ユニットのみが接続できる配管接
    続部とし、配管接続部と各室内ユニット用に分流される
    分岐部との間の室外ユニット内部の冷凍回路には電動膨
    張弁を備えないことを特徴とした請求項1記載の多室空
    気調和機。
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