JPH10232041A - 多室空気調和機 - Google Patents

多室空気調和機

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JPH10232041A
JPH10232041A JP9035041A JP3504197A JPH10232041A JP H10232041 A JPH10232041 A JP H10232041A JP 9035041 A JP9035041 A JP 9035041A JP 3504197 A JP3504197 A JP 3504197A JP H10232041 A JPH10232041 A JP H10232041A
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JP
Japan
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unit
indoor
indoor units
units
outdoor unit
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Application number
JP9035041A
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English (en)
Inventor
Keiji Nakao
啓二 中尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外ユニットと複数の室内ユニットだけでな
く高価な集中制御ユニットや複数の接続ユニットを要
し、多大な接続作業工数をも要する従来の多室空気調和
機の集中制御方式の不具合を改善し、関東以西での高気
密高断熱住宅に適した多室空気調和機の集中制御機能を
安価に提供する。 【解決手段】 室外ユニット1の制御回路部に、室内ユ
ニット2A〜2Dのいずれか1台の室内ユニット例えば
2Aからの運転指令信号を受けて、残りの室内ユニット
2B〜2D全てを同時に運転を開始させるモードを送信
するか否かを選択する同時運転モード設定部70を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の室外ユニッ
トと複数台の室内ユニットからなる多室空気調和機に関
するものであり、特に多室空気調和機の集中制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭での空気調和機の普及と
ともに、快適性を求めて同一の家庭に空気調和機が複数
台設置されることが多くなってきた。それと時を同じく
して地球環境への関心も社会的に高まってきている。こ
のような状況で、快適性の優れた住環境に暮らすことは
今後も続けたいが、現状よりエネルギー消費量は増やし
たくないという消費者の思いと合致して、家屋全体を空
調する全館空調を基本としながらも熱損失の極めて小さ
な省エネ住宅、いわゆる高気密高断熱住宅が既に普及し
ている寒冷地である北海道より南下し、温暖地の関東以
西でも建設されるようになってきた。
【0003】関東以西における高気密高断熱住宅の空調
の特徴は、暖房時では北海道と同じく、暖房室からの湿
度の流入による非暖房室での壁内結露を防ぐために、非
暖房室を存在させない全館空調が基本である。しかし、
冷房時には暖房時のように非空調室の壁内結露を考慮に
入れなくてもよく、そればかりか日射の影響により空調
負荷が暖房時よりはるかに大きく消費電力も大きいの
で、在宅人数の多い就寝時や休日時はその必要性により
全館冷暖房運転を行うが、在宅人数の少ない午前中など
は必要な部屋だけを空調して電気代を下げようとする要
望も生じる。このように冷房時は暖房時と同じように全
館空調状態も当然存在するが、通常は必要な部屋を必要
なときに空調する。いわゆる個別空調が基本となる。
【0004】従来、このような関東以西の高気密高断熱
住宅用の空調機器としては、図4の構成図に示すような
多室空気調和機が提案されている。この内容は1台の室
外ユニット1に複数台の室内ユニット2を電線3等を介
して接続して構成される多室空気調和機、いわゆる一般
的なマルチエアコンの範疇に属するものであるが、室内
ユニット2を1kWなどの小能力ユニット仕様とし、4
台から7台程度を室外ユニット1に直接接続可能とする
ことで高気密高断熱住宅の全館空調用に利用するもので
ある。
【0005】ここでは図面を省略したが、室外ユニット
1から家屋内へ導入される冷媒配管本数を減らして、家
屋壁面のエクステリア性向上や配管工事の施工性向上を
ねらい、室外ユニット1内部に設けた各室内ユニット2
への冷媒分流を制御する電動膨張弁を含む冷凍回路とそ
の制御回路とを取り出して、別のユニットとした、いわ
ゆる冷媒分岐ユニットを室内ユニットと室外ユニットと
の間に設け、この冷媒分岐ユニットに複数台の室内ユニ
ットを接続して多室空気調和機としたものもある。
【0006】どちらの多室空気調和機も各部屋ごとに好
みの温度を遠隔操作装置(リモコン)にて簡単に調整でき
ることや全室運転だけでなく1室でも運転が可能なこと
により、冷房が主体である温暖地における高気密高断熱
住宅用の空調機器として最も適しているが、特に暖房時
など各部屋の室内ユニットを同時に運転して全館空調を
行うことが通常である場合には、運転時に各部屋のリモ
コンをその都度、操作することとなり、はなはだ手間が
掛かる不具合があった。
【0007】そのために、図5の構成図に示すような解
決策が提案されている。この内容は多室空気調和機に集
中制御ユニット4と室内ユニットの台数分の接続ユニッ
ト5とを新たに追加して、まず各室内ユニット2と接続
ユニット5とを電線3等で接続し、さらに各接続ユニッ
ト5と集中制御ユニット4とを電線3等で接続して制御
回路を構成している。そして集中制御ユニット4上に設
けられた各室内ユニット2の運転(あるいは停止)スイッ
チ(SW)6を操作して、その場にて、個々の室内ユニッ
トあるいは全ての室内ユニットを運転あるいは停止させ
ようとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、確かに各室内ユニットの集中制御を1箇
所にて行うことは可能であるが、集中制御ユニットおよ
び室内ユニットの台数分の接続ユニットの追加、さらに
は手間のかかる、つまり費用のかかる人手を要する各ユ
ニット間の煩雑な電線等の接続作業の追加は多大の費用
負担を消費者に求めているという課題があった。
【0009】そこで、本発明はこのような従来の課題を
解決するものであり、冷房が大きな比重を占める関東以
西の温暖地における高気密高断熱住宅の空調機器用に最
も適した集中制御機能を有する多室空気調和機を安価に
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために、圧縮機と室外熱交換器等を
備えた室外ユニットに対し、それぞれが室内熱交換器を
備えた室内ユニットを複数台接続するとともに、前記室
内ユニットを操作するための遠隔操作装置(リモコン)を
それぞれの室内ユニット毎に設けて、冷凍回路および制
御回路を構成し、前記室外ユニットの制御回路に、いず
れか1台の室内ユニットからの運転開始あるいは運転停
止指令信号を受けて、残りの室内ユニット全てを同時に
運転開始あるいは運転停止させるモードを送信するか否
かを選択する設定手段としての同時運転モード設定スイ
ッチを設けたものである。
【0011】本発明によれば、前記同時運転モードスイ
ッチがONになっていると、いずれか1台の室内ユニッ
トを運転するだけで、当該室外ユニットからは残りの全
ての室内ユニットに同時運転モード信号を送信する。同
時運転モード信号を受けた残りの全ての室内ユニットは
個々のリモコン上に設けた運転スイッチを操作すること
なく、室外ユニットからの同時運転モード信号により同
時に運転を開始する。
【0012】また、停止時も同様な動作を行い、いずれ
か1台の室内ユニットのリモコン操作により残りの室内
ユニットが全て同時に運転を停止する。このことで高価
な集中制御装置を追加することなく室内ユニットの集中
制御が可能となる。
【0013】また、室内ユニットと室外ユニットとの間
に設けた冷媒分岐ユニットに室内ユニットが接続される
場合には、冷媒分岐ユニットの制御回路に、前記室外ユ
ニットの制御回路に設けたのと同様な設定手段としての
同時運転モード設定スイッチを設けて前記と同様な作用
を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明の実施の形態
は、圧縮機と室外熱交換器等とを備えた室外ユニットに
対し、それぞれが室内熱交換器を備えた室内ユニットを
複数台接続するとともに、前記室内ユニットを操作する
ための遠隔操作装置(リモコン)をそれぞれの室内ユニッ
トごとに設けて、冷凍回路および制御回路を構成し、前
記室外ユニットの制御回路に、いずれか1台の室内ユニ
ットからの運転開始あるいは運転停止指令信号を受け
て、残りの室内ユニット全てを同時に運転開始あるいは
運転停止させるモードを送信するか否かを選択する設定
手段としての同時運転モード設定スイッチを設けたもの
である。
【0015】本実施の形態は上記同時運転モード設定ス
イッチがONになっていると、1台の室内ユニットを運
転するだけで、室外ユニットは残りの全ての室内ユニッ
トに同時運転モード信号を送信する。同時運転モード信
号を受けた全ての室内ユニットは個々のリモコン上に設
けた運転スイッチを操作することなく、室外ユニットか
らの同時運転モード信号により同時に運転を開始する。
停止時も同様な動作を行い、1台の室内ユニットのリモ
コン操作により残りの室内ユニットが全て同時に運転を
停止する。このことで高価な集中制御装置を必要せずし
て集中制御が可能となる。
【0016】請求項2記載の発明の実施の形態は、室外
ユニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御
部に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始ある
いは運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの
少なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させ
るモードを送信するか否かを選択する設定手段としての
同時運転モード設定スイッチを設けたものである。
【0017】本実施の形態は上記各室内ユニットに対応
した同時運転モード設定スイッチがONになっている室
内ユニットのみに、室外ユニットは同時運転モード信号
を送信し、当該の室内ユニットのみが運転を開始する。
同時運転モード設定スイッチがOFFの室内ユニットに
は同時運転モード信号が送信されず、停止したままであ
る。このことで同時運転する必要がない、または単独に
使用したい室内ユニットは同時運転モードに影響されず
単独に使用することができ使用者のライフスタイルに適
合した使用法が選択可能となる。
【0018】請求項3記載の発明の実施の形態は、室外
ユニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御
部に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始ある
いは運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの
少なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させ
るモードを送信するか否かを選択する設定手段としての
同時運転モード設定スイッチに加えて各室内ユニットの
優先端末モード設定スイッチを設けたものである。
【0019】本実施の形態は上記各室内ユニットの優先
を決定する設定スイッチがONになっている室内ユニッ
トのみから運転指令信号を受けて、室外ユニットは同時
運転モード信号がONになっている室内ユニットに同時
運転モード信号を送信して同時運転を開始する。優先端
末モード設定スイッチがOFFになっている室内ユニッ
トからの運転指令信号を受けても、室外ユニットは同時
運転モード設定スイッチがONになっている室内ユニッ
トに同時運転モード信号を送信することなく、当該の室
内ユニットのみが運転するだけである。
【0020】このことで優先端末を日頃使用頻度の高い
リビングなどに設置してある室内ユニットに固定して、
そこから同時運転開始あるいは同時運転停止などの集中
制御が可能となる。
【0021】次に室内ユニットと室外ユニットとの間に
設けた冷媒分岐ユニットに室内ユニットが接続される場
合には、次のとおりである。
【0022】請求項4記載の発明の実施の形態は、圧縮
機と室外熱交換器などとを備えた室外ユニットに対し、
それぞれが室内熱交換器を備えた室内ユニットを室内ユ
ニットと室外ユニットとの間に設けた冷媒制御用の電動
膨張弁を備えた冷媒分岐ユニットを介して、複数台接続
するとともに、室内ユニットを操作するための遠隔操作
装置をそれぞれの室内ユニットごとに設けて、冷凍回路
および制御回路を構成し、前記冷媒分岐ユニットの制御
回路に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あ
るいは運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニット
全てを同時に運転開始あるいは運転停止させるモードを
送信するか否かを選択する設定手段としての同時運転モ
ード設定スイッチを設けたものである。
【0023】本実施の形態は上記同時運転モード設定ス
イッチがONになっていると、1台の室内ユニットを運
転するだけで、冷媒分岐ユニットは残りの全ての室内ユ
ニットに同時運転モード信号を送信する。同時運転モー
ド信号を受けた全ての室内ユニットは個々のリモコン上
に設けた運転スイッチを操作することなく、冷媒分岐ユ
ニットからの同時運転モード信号により同時に運転を開
始する。停止時も同様な動作を行い、1台の室内ユニッ
トのリモコン操作により残りの室内ユニットが全て同時
に運転を停止する。このことで高価な集中制御装置を必
要せずして集中制御が可能となる。
【0024】請求項5記載の発明の実施の形態は、冷媒
分岐ユニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する
制御部に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始
あるいは運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニッ
トの少なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止
させるモードを送信するか否かを選択する設定手段とし
ての同時運転モード設定スイッチを設けたものである。
【0025】本実施の形態は上記各室内ユニットに対応
した同時運転モード設定スイッチがONになっている室
内ユニットのみに、冷媒分岐ユニットは同時運転モード
信号を送信し、当該室内ユニットのみが運転を開始す
る。同時運転モード設定スイッチがOFFの室内ユニッ
トには同時運転モード信号が送信されず、停止したまま
である。このことで同時運転する必要がない、または単
独に使用したい室内ユニットは同時運転モードに影響さ
れず単独に使用することができ使用者のライフスタイル
に適合した使用法が選択可能となる。
【0026】請求項6記載の発明の実施の形態は、冷媒
分岐ユニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する
制御部に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始
あるいは運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニッ
トの少なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止
させるモードを送信するか否かを選択する設定手段とし
ての同時運転モード設定スイッチに加えて各室内ユニッ
トの優先端末設定スイッチを設けたものである。
【0027】本実施の形態は上記各室内ユニットの優先
を決定する設定スイッチがONになっている室内ユニッ
トのみから運転指令信号を受けて、冷媒分岐ユニットは
同時運転モード信号がONになっている室内ユニットに
同時運転モード信号を送信して同時運転を開始する。優
先端末モード設定スイッチがOFFになっている室内ユ
ニットからの運転指令信号を受けても、冷媒分岐ユニッ
トは同時運転モード設定スイッチがONになっている室
内ユニットに同時運転モード信号を送信することなく、
当該室内ユニットのみが運転するだけである。このこと
で優先端末を日頃使用頻度の高いリビングなどに設置し
てある室内ユニットに固定して、そこから同時運転開始
あるいは同時運転停止などの集中制御が可能となる。
【0028】このような手段を設けたものであるから冷
房が大きな比重を占める関東以西の温暖地における高気
密高断熱住宅の空調機器用に最も適した新たな考えの集
中制御機能を安価に提供できる。
【0029】(実施の形態)以下、本発明の実施の形態
を図1から図3を用いて説明する。図1は本発明の実施
の形態における多室空気調和機の冷凍回路図、図2は図
1の制御回路の構成を示す機能ブロック図、図3は図2
の同時運転モード設定部の詳細図である。
【0030】図1において、1は室外ユニット、2A,
2B,2C,2Dは室内ユニットであり、1台の室外ユ
ニット1に対し、一例として4台の室内ユニットを接続
した場合であり、4台の室内ユニットは各ユニット上に
以下の冷凍回路を構成している。
【0031】室外ユニット1における圧縮機10の吐出口
にオイルセパレータ11および四方弁12を介して室外熱交
換器13を接続し、その室外熱交換器13に液側主管14を接
続する。この液側主管14には冷凍回路全体の過熱度制御
を行うための主電動膨張弁15を設ける。この主電動膨張
弁15を出たあと、液側主管14は液側支管14a,14b,14
c,14dに分岐しており、各液側支管14a,14b,14c,14d
はそれぞれ室内ユニット2A,2B,2C,2Dの室内
熱交換器30a,30b,30c,30dに接続する。各液側支管14
a,14b,14c,14dには冷媒を減圧し、各室内ユニット2
A,2B,2C,2Dへの冷媒の流量を調整するために
電動膨張弁16を設ける。
【0032】各室内ユニット2A,2B,2C,2Dの
室内熱交換器30a,30b,30c,30dにガス側支管17a,17
b,17c,17dを接続する。このガス側支管17a,17b,17
c,17dは室外ユニット1内部にてガス側主管17に集結し
ており、そのガス側主管17は四方弁12およびアキューム
レータ18を介して圧縮機10の吸入口に接続する。
【0033】圧縮機10の吐出口と四方弁12との間に設け
られたオイルセパレータ11のもう1つの出口はキャピラ
リチューブ19を介して圧縮機10の吸入口に接続されてい
て、圧縮機10より吐出されたオイルが圧縮機10に戻され
る。
【0034】このようにして、ヒートポンプ式冷凍回路
を構成している。つまり、冷房運転時には図示実線矢印
の方向に冷媒を流して冷房回路を構成し、暖房時には四
方弁12の切り換えにより図示破線矢印の方向に冷媒を流
して暖房回路を構成する。
【0035】上記各室内ユニット2A,2B,2C,2
Dには室内の空気温度を検知する吸込温度センサー31を
設ける。また、各々室内熱交換器30a,30b,30c,30dの
近傍に室内送風機32を設け、室外熱交換器13の近傍には
室外送風機20を設ける。
【0036】図2の制御回路において、各室内ユニット
2A,2B,2C,2D(室内ユニット2C,2Dは図
示せず)にはそれぞれマイクロコンピュータおよびその
周辺回路からなる室内ユニット制御部40を備える。これ
ら室内ユニット制御部40に、遠隔操作方式の運転操作部
(以後、リモコンと呼ぶ)21A,21B,21C,21D(室内
ユニット2C,2Dの21C,21Dは図示せず)、室内の
空気温度を検知する吸込温度センサー31、室内送風機32
を駆動する室内電動機(FM)41をそれぞれ接続する。
【0037】リモコン21A,21B,21C,21Dにはマイ
クロコンピュータおよびその周辺回路からなるリモコン
制御部50を備える。このリモコン制御部50に通常の運転
および停止を設定するスイッチ(SW)51、温度を設定す
るスイッチ(SW)52、風量を設定するスイッチ(SW)5
3、風向きを設定するスイッチ(SW)54および冷房運転
や暖房運転を設定する運転切り換えスイッチ(SW)55を
接続する。
【0038】室外ユニット1には、マイクロコンピュー
タおよびその周辺回路からなる室外ユニット制御部60を
備えている。この室外ユニット制御部60に同時運転モー
ド設定部70、インバータ回路61、四方弁12、主電動膨張
弁15や電動膨張弁16を接続する。なお室外ユニット制御
部60は、室内ユニット制御部40との接続用に4つの端子
を有している。
【0039】図2の同時運転モード設定部70は図3の詳
細図に示すように室内ユニット全体の同時運転モード設
定を行う1個のディップスイッチ71と、各室内ユニット
2A,2B,2C,2Dごとに同時運転モード設定を行
うディップスイッチ72a,72b,72c,72dと、各室内ユニ
ット2A,2B,2C,2Dごとに優先端末設定を行う
ディップスイッチ73a,73b,73c,73dとからなるディッ
プスイッチ集合部74a,74b,74c,74dからなっている。
【0040】また、図2に示すインバータ回路61は交流
電源62の電圧を整流し、それを室外ユニット制御部60の
指令に応じた所定周波数の交流電圧に変換し、圧縮機モ
ータ(CM)63に駆動出力として供給する。
【0041】そして、各リモコン21A,21B,21C,21
Dのリモコン制御部50は、次の機能手段を有している。
【0042】(1)運転/停止SW51を操作時にリモコン
上に設定された温度、風量、風向き、運転モード(冷
房、暖房やドライ)とともに運転指令信号を室内ユニッ
トに送信する手段。
【0043】(2)温度設定SW52、風量設定SW53、風
向き設定SW54や運転切り換えSW55(冷房、暖房やド
ライの選択)を操作時に温度設定、風量設定、風向き設
定信号や運転モード信号を室内ユニットに単独に送信す
る手段。
【0044】また、各室内ユニット制御部40は、次の機
能手段を有している。
【0045】(1)リモコン21A〜21Dの運転/停止SW5
1からの運転指令信号を受け、図1に示す室内送風機32
を駆動する室内電動機(FM)41を運転させる手段。
【0046】(2)リモコン21A〜21Dの運転/停止SW5
1からの運転指令信号を受け、運転指令信号を室外ユニ
ット1に送信する手段。
【0047】(3)リモコン21A〜21Dの運転/停止SW5
1からの運転指令信号を受け運転中に、再度、運転/停
止SW51からの運転信号を受けると停止指令信号を室外
ユニット1に送信する手段。
【0048】(4)リモコン21A〜21Dの温度設定SW52
で設定される室内設定温度と図1に示す吸込温度センサ
ー31の検知温度との差をそれぞれの室内ユニットの室内
空調負荷レベルLa,Lb,Lc,Ldとして求める手段。
【0049】ここで、室内空調負荷レベルは(表1)のと
おりa〜eの5段階ある。負荷レベルLはΔt=(吸込
温度−設定温度)とした。
【0050】
【表1】
【0051】(5)室内ユニットの室内空調負荷レベルL
を室外ユニット1に送信する手段。
【0052】(6)各室内ユニット固有の機種機能をそれ
ぞれの機種能力ランクRa,Rb,Rc,Rdとして、室外
ユニット1に送信する手段。
【0053】ここで、機種能力ランクR(kW)は(表2)
のとおり7種類ある。
【0054】
【表2】
【0055】(7)室外ユニット1より同時運転モード信
号を受けると室内送風機32を駆動する室内電動機(FM)
41を運転させる手段。
【0056】(8)室外ユニット1から同時運転停止モー
ド信号を受けると室内電動機(FM)41を停止させる手
段。
【0057】さらに、室外ユニット制御部60は、次の機
能手段を有している。
【0058】(1)各室内ユニット2A〜2Dからの運転
条件等の運転信号に基づいて四方弁12を切り換え制御
し、圧縮機10の運転周波数Htを制御する手段。
【0059】(2)室内ユニット2A,2B,2C,2D
からの機種能力ランクRa,Rb,Rc,Rdを受けて対応
する電動膨張弁16の初期開度Eas,Ebs,Ecs,Edsを
(表3)のとおり決定する手段。
【0060】
【表3】
【0061】(3)室内ユニット2A,2B,2C,2D
からの負荷レベルLa,Lb,Lc,Ldを受けて対応する
電動膨張弁16の初期開度を(数1)により過渡開度Eac,
Ebc,Ecc,Edcに変更する手段。
【0062】
【数1】Eac=Eas×(La/4) (4)室内ユニット2A,2B,2C,2Dからの機種能
力ランクRa,Rb,Rc,Rdと負荷レベルLa,Lb,L
c,Ldとを受けて(表4)より個々の室内ユニット2A〜
2Dが要求する圧縮機10の必要運転周波数Ha,Hb,H
c,Hdを得て、全ての室内ユニット2A〜2Dが要求す
る圧縮機10の必要運転周波数Htの値を(数2)より求め
制御する手段。
【0063】
【表4】
【0064】
【数2】Ht=0.9×(Ha+Hb+Hc+Hd) (5)室外ユニット1の制御回路上の室内ユニット全体の
同時運転モード設定を行う図3に示すディップスイッチ
71がONの時に、いずれかの室内ユニット2A〜2Dか
らの運転指令信号を受けると、残りの全ての室内ユニッ
トに同時運転信号を送信する手段。
【0065】(6)室外ユニット1の制御回路上の各室内
ユニット2A〜2Dごとの同時運転モード設定を行うデ
ィップスイッチ72a〜72dがONの時に、いずれかの室内
ユニット2A〜2Dからの運転指令信号を受けると、デ
ィップスイッチ72a〜72dがONに対応する室内ユニット
だけに同時運転信号を送信する手段。
【0066】(7)室外ユニット1の制御回路上の各室内
ユニット2A〜2Dごとの同時運転モード設定を行うデ
ィップスイッチ72a〜72dがONの時に、優先端末設定デ
ィップスイッチ73a〜73dがONである室内ユニットから
運転指令信号を受けると、ディップスイッチ72a〜72dが
ONの室内ユニットだけに同時運転信号を送信する手
段。
【0067】(8)室外ユニット1の制御回路上の室内ユ
ニット全体の同時運転モード設定を行うディップスイッ
チ71がONの時に、いずれかの室内ユニット2A〜2D
からの停止指令信号を受けると、残りの全ての室内ユニ
ットに同時運転停止信号を送信する手段。
【0068】(9)室外ユニット1の制御回路上の各室内
ユニット2A〜2Dごとの同時運転モード設定を行うデ
ィップスイッチ72a〜72dがONの時に、いずれかの室内
ユニット2A〜2Dからの停止指令信号を受けると、デ
ィップスイッチ72a〜72dがONに対応する室内ユニット
だけに同時運転停止信号を送信する手段。
【0069】(10)室外ユニット1の制御回路上の各室内
ユニット2A〜2Dごとの同時運転モード設定を行うデ
ィップスイッチ72a〜72dがONの時に、優先端末設定デ
ィップスイッチ73a〜73dがONである室内ユニットから
停止指令信号を受けると、ディップスイッチ72a〜72dが
ONの室内ユニットだけに同時運転停止信号を送信する
手段。
【0070】次に、上記の構成において図1の冷凍回路
図、図2の制御回路の機能ブロック図および図3の同時
運転モード設定部70の詳細図を参照して動作を説明す
る。
【0071】運転停止状態で、各室内ユニット2A,2
B,2C,2Dのリモコン21A,21B,21C,21Dを冷
房運転の設定にして運転/停止SW51を順番に押すとそ
の運転条件等の指令信号を受け、各室内ユニット2A,
2B,2C,2Dはこの指令信号、機種能力ランクRお
よび負荷レベルLを室外ユニット1に送信する。
【0072】これらの信号を室外ユニット1は受け、圧
縮機10が初期の運転周波数で運転を開始し、主電動膨張
弁15が所定の開度まで開くとともに、室内ユニット2
A,2B,2C,2Dが運転され、また全ての各室内ユ
ニット用の電動膨張弁16が初期開度まで開く。
【0073】各室内ユニットの制御部40は、室内の空気
温度を吸込温度センサー31で検知し、リモコン21A,21
B,21C,21Dの温度設定SW52で設定された室内設定
温度との差により各室内ユニット2A,2B,2C,2
Dの室内空調負荷レベルLa,Lb,Lc,Ldを算出す
る。これらの負荷レベルLa,Lb,Lc,Ldを受けて室
外ユニット1内の各室内ユニット用の電動膨張弁16は初
期開度から過渡状態の開度に移行する。さらに圧縮機10
も室内ユニットからの機種能力ランクRと変化した負荷
レベルLを受け、室外ユニット1で必要な圧縮機の運転
周波数Htが計算され初期の運転周波数から過渡状態の
運転周波数Htに移行し、安定状態になるまで電動膨張
弁16と圧縮機10はその開度と周波数を変更する。
【0074】この運転状態から各室内ユニット2A,2
B,2C,2Dのリモコン21A,21B,21C,21Dの運
転/停止SW51を再度順次押すと、該当の室内ユニット
は運転を中止し、全ての室内ユニットが停止状態になる
と室外ユニット1も停止する。
【0075】次に同じく運転停止状態で、室外ユニット
制御回路上の室内ユニットの全てを同時運転モードに設
定する図3に示すディップスイッチ71をONに設定する
と、この操作で室内ユニット2A〜2Dは全て同時運転
モードとなり、いずれか1台の室内ユニット、例えば室
内ユニット2Aのリモコン21A上の運転/停止SW51を
押すと室内ユニット2Aの室内電動機(FM)41は運転を
開始するとともに、運転指令信号を室外ユニット1に送
信する。
【0076】運転指令信号を室外ユニット1は受け、同
時運転モード設定のディップスイッチ71がONであるこ
とより、同時運転モード信号を残りの全ての室内ユニッ
ト2B,2C,2Dに送信する。室内ユニット2B,2
C,2Dは室外ユニット1より同時運転モード信号を受
けて各室内電動機(FM)41を運転されるとともに、室内
ユニット2Aと同一の設定温度に設定される。各室内ユ
ニット2B,2C,2Dはこの設定温度と吸込温度セン
サー31との差から求められる室内空調負荷Lb,Lc,L
dを室外ユニット1に送信する。
【0077】これらの信号を室外ユニット1は受け、圧
縮機10が初期の運転周波数で運転を開始し、主電動膨張
弁15が所定の開度まで開くとともに、全ての各室内ユニ
ット用の電動膨張弁16が初期開度まで開く。
【0078】さらに室内空調負荷レベルLa,Lb,L
c,Ldの変化を受けて室外ユニット1内の各室内ユニッ
ト用電動膨張弁16は初期開度から過渡状態の開度に移行
する。さらに圧縮機10も室内ユニットからの機種能力ラ
ンクRと変化した負荷レベルLを受け、室外ユニット1
で必要な圧縮機の運転周波数Htが計算され初期の運転
周波数から過渡状態の運転周波数Htに移行し、安定状
態になるまで電動膨張弁16と圧縮機10はその開度と周波
数を変更する。
【0079】この運転状態から室内ユニット2Aのリモ
コン21Aの運転/停止SW51を再度押すと、該当の室内
ユニット2Aは運転を中止し、残りの全ての室内ユニッ
ト2B,2C,2Dも停止状態になり、室外ユニット1
も停止する。
【0080】また同じく運転停止状態で、室外ユニット
制御回路上の各室内ユニット2A〜2Dごとの同時運転
モードを設定するため各室内ユニット2A,2B,2C
に対応するディップスイッチ72a,72b,72cをONに設
定すると、この操作で室内ユニット2A,2B,2Cは
同時運転モードとなり、残りの室内ユニット2Dは同時
運転モードから外れる。室内ユニット2A,2B,2C
のいずれか1台の室内ユニット、例えば室内ユニット2
Aのリモコン21A上の運転/停止SW51を押すと室内ユ
ニット2Aの室内電動機(FM)41は運転を開始するとと
もに、運転指令信号を室外ユニット1に送信する。
【0081】運転指令信号を室外ユニット1は受け、各
室内ユニット2A〜2Cごとの同時運転モードのディッ
プスイッチ72a,72b,72cがONすることで、室内ユニ
ット2DがOFFであることにより、同時運転モード信
号を室内ユニット2B,2Cに送信し、室内ユニット2
Dには送信しない。室内ユニット2B,2Cは室外ユニ
ット1より同時運転モード信号を受けて各室内電動機
(FM)41を運転させるとともに、室内ユニット2Aと同
一の設定温度に設定される。各室内ユニット2B,2C
はこの設定温度と吸込温度センサー31との差から求めら
れる室内空調負荷Lb,Lcを室外ユニット1に送信す
る。
【0082】これらの信号を室外ユニット1は受け、圧
縮機10が初期の運転周波数で運転を開始し、主電動膨張
弁15が所定の開度まで開くとともに、全ての各室内ユニ
ット用の電動膨張弁16が初期開度まで開く。
【0083】さらに室内空調負荷レベルLa,Lb,Lc
の変化を受けて室外ユニット1内の各室内ユニット用の
電動膨張弁16は初期開度から過渡状態の開度に移動す
る。さらに圧縮機10も室内ユニットからの機種能力ラン
クRと変化した負荷レベルLを受け、室外ユニット1で
必要な圧縮機の運転周波数Htが計算され初期の運転周
波数から過渡状態の運転周波数Htに移行し、安定状態
になるまで電動膨張弁16と圧縮機10はその開度と周波数
を変更する。
【0084】この運転状態から室内ユニット2Aのリモ
コン21Aの運転/停止SW51を再度押すと、該当の室内
ユニット2Aは運転を中止し、他の残りの室内ユニット
2B,2Cも停止状態になり、室外ユニット1も停止す
る。
【0085】さらに同じく運転停止状態で、室外ユニッ
ト制御回路上の各室内ユニットごとの同時運転モードを
設定するため室内ユニット2A,2B,2Cに対応する
ディップスイッチ72a,72b,72cをONに設定するとと
もに、室内ユニット2Aに対応する優先端末設定のディ
ップスイッチ73aをONにすることで、室内ユニット2
A,2B,2Cは同時運転モードとなり、残りの室内ユ
ニット2Dは同時運転モードから外れるとともに、室内
ユニット2Aは優先室内ユニットとなる。室内ユニット
2Aのリモコン21A上の運転/停止SW51を押すと室内
ユニット2Aの室内電動機(FM)41は運転を開始すると
ともに、運転指令信号を室外ユニット1に送信する。
【0086】運転指令信号を室外ユニット1は受け、各
室内ユニットごとの同時運転モードのディップスイッチ
72a,72b,72cが室内ユニット2A,2B,2Cにおい
てONすることで、室内ユニット2DがOFFであるこ
とより、同時運転モード信号を室内ユニット2B,2C
に送信し、室内ユニット2Dには送信しない。室内ユニ
ット2B,2Cは室外ユニット1より同時運転モード信
号を受けて各室内電動機(FM)41を運転させるととも
に、室内ユニット2Aと同一の設定温度に設定される。
各室内ユニット2B,2Cはこの設定温度と吸込温度セ
ンサー31との差から求められる室内空調負荷Lb,Lcを
室外ユニット1に送信する。
【0087】これらの信号を室外ユニット1は受け、圧
縮機10が初期の運転周波数で運転を開始し、主電動膨張
弁15が所定の開度まで開くとともに、全ての各室内ユニ
ット用の電動膨張弁16が初期開度まで開く。
【0088】さらに室内空調負荷レベルLa,Lb,Lc
の変化を受けて室外ユニット1内の各室内ユニット用の
電動膨張弁16は初期開度から過渡状態の開度に移行す
る。さらに圧縮機10も室内ユニットからの機種能力ラン
クRと変化した負荷レベルLを受け、室外ユニット1で
必要な圧縮機の運転周波数Htが計算され初期の運転周
波数から過渡状態の運転周波数Htに移行し、安定状態
になるまで電動膨張弁16と圧縮機10はその開度と周波数
を変更する。
【0089】この運転状態から室内ユニット2Aのリモ
コン21Aの運転/停止SW51を再度押すと、該当の室内
ユニットは運転を中止し、室内ユニット2B,2Cも停
止状態になり、室外ユニット1も停止する。
【0090】ここで、室内ユニットと室外ユニットとの
間に設けた冷媒分岐ユニットに、室内ユニットが接続さ
れる場合には、冷媒分岐ユニットの制御回路に、室外ユ
ニットの制御回路に設けた同時運転モード設定部70と同
様な同時運転モード設定部を設けることで、前記実施の
形態とほぼ同様な作用を行うことになるのでその実施の
形態は省略する。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、圧縮機と室外熱交換器とを備えた室外ユニットに
対し、それぞれが室内熱交換器を備えた室内ユニットを
複数台接続するとともに、室内ユニットを操作するため
の遠隔操作装置(リモコン)をそれぞれの室内ユニットご
とに設けて、冷凍回路および制御回路を構成し、前記室
外ユニットの制御回路に、いずれか1台の室内ユニット
からの運転開始あるいは運転停止指令信号を受けて、残
りの室内ユニット全てを同時に運転開始あるいは運転停
止させるモードを送信するか否かを選択する同時運転モ
ード設定スイッチを設けたものである。
【0092】そして上記同時運転モード設定スイッチが
ONになっていると、1台の室内ユニットを運転するだ
けで、室外ユニットは残りの全ての室内ユニットに同時
運転モード信号を送信する。同時運転モード信号を受け
た全ての室内ユニットは個々のリモコン上に設けた運転
スイッチを操作することなく、室外ユニットからの同時
運転モード信号により同時に運転を開始する。
【0093】停止時も同様な動作を行い、1台の室内ユ
ニットのリモコン操作により残りの室内ユニットが全て
同時に運転を停止するので、高価な集中制御装置を必要
としないで集中制御が可能となる効果を奏する。
【0094】また、請求項2記載の発明は、室外ユニッ
トの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御部に、
いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あるいは運
転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの少なく
とも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させるモー
ドを送信するか否かを選択する同時運転モード設定スイ
ッチを設けたものである。
【0095】そして、上記各室内ユニットに対応した同
時運転モード設定スイッチがONになっている室内ユニ
ットのみに、室外ユニットは同時運転モード信号を送信
し、当該の室内ユニットのみが運転を開始する。同時運
転モード設定スイッチがOFFの室内ユニットには同時
運転モード信号が送信されず、停止したままとするの
で、同時運転する必要がない、または単独に使用したい
室内ユニットは同時運転モードに影響されず単独に使用
することができ使用者のライフスタイルに適合した使用
法が選択可能となる効果を奏する。
【0096】また、請求項3記載の発明は、室外ユニッ
トの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御部に、
いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あるいは運
転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの少なく
とも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させるモー
ドを送信するか否かを選択する同時運転設定スイッチに
加えて各室内ユニットの優先端末モード設定スイッチを
設けたものである。
【0097】そして上記室内ユニットの優先を決定する
設定スイッチがONになっている室内ユニットのみから
運転指令信号を受けて、室外ユニットは同時運転モード
信号がONになっている室内ユニットに同時運転モード
信号を送信して同時運転を開始する。優先端末モード設
定スイッチがOFFになっている室内ユニットからの運
転指令信号を受けても、室外ユニットは同時運転モード
設定スイッチがONになっている室内ユニットに同時運
転モード信号を送信することなく、当該の室内ユニット
のみが運転するので、優先端末を日頃に使用頻度の高い
リビングなどに設置してある室内ユニットに固定して、
そこから同時運転開始あるいは同時運転停止などの集中
制御が可能となる効果を奏する。
【0098】また、室内ユニットと室外ユニットとの間
に設けた冷媒分岐ユニットに室内ユニットが接続される
場合には、次のとおりである。
【0099】請求項4記載の発明は、圧縮機と室外熱交
換器とを備えた室内ユニットに対し、それぞれが室内熱
交換器を備えた室内ユニットを室内ユニットと室外ユニ
ットとの間に設けた冷媒制御用の電動膨張弁を備えた冷
媒分岐ユニットを介して、複数台接続するとともに、室
内ユニットを操作するための遠隔操作装置(リモコン)を
それぞれの室内ユニットごとに設けて、冷凍回路および
制御回路を構成し、前記冷媒分岐ユニットの制御回路
に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あるい
は運転停止指令信号を受けて、残り室内ユニット全てを
同時に運転開始あるいは運転停止させるモードを送信す
るか否かを選択する同時運転モード設定スイッチを設け
たものである。
【0100】そして上記同時運転モード設定スイッチが
ONになっていると、1台の室内ユニットを運転するだ
けで、冷媒分岐ユニットは残りの全ての室内ユニットに
同時運転モード信号を送信する。同時運転モード信号を
受けた全ての室内ユニットは個々のリモコン上に設けた
運転スイッチを操作することなく、冷媒分岐ユニットか
らの同時運転モード信号により同時に運転を開始する。
停止時も同様な動作を行い、1台の室内ユニットのリモ
コン操作により残りの室内ユニットが全て同時に運転を
停止するので、高価な集中制御装置を必要としないで集
中制御が可能となる効果を奏する。
【0101】また、請求項5記載の発明は、冷媒分岐ユ
ニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御部
に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あるい
は運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの少
なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させる
モードを送信するか否かを選択する同時運転モード設定
スイッチを設けたものである。
【0102】そして、上記各室内ユニットに対応した同
時運転モード設定スイッチがONになっている室内ユニ
ットのみに、冷媒分岐ユニットは同時運転モード信号を
送信し、当該の室内ユニットのみが運転を開始する。同
時運転モード信号が送信されず、停止したままとするの
で、同時運転する必要がない、または単独に使用したい
室内ユニットは同時運転モードに影響されず単独に使用
することができ使用者のライフスタイルに適合した使用
法が選択可能となる効果を奏する。
【0103】また、請求項6記載の発明は、冷媒分岐ユ
ニットの制御回路内の各室内ユニットに対応する制御部
に、いずれか1台の室内ユニットからの運転開始あるい
は運転停止指令信号を受けて、残りの室内ユニットの少
なくとも1台を同時に運転開始あるいは運転停止させる
モードを送信するか否かを選択する同時運転設定スイッ
チに加えて各室内ユニットの優先端末モード設定スイッ
チを設けたものである。
【0104】そして、上記各室内ユニットの優先を決定
する設定スイッチがONになっている室内ユニットのみ
から運転指令信号を受けて、冷媒分岐ユニットは同時運
転モード信号がONになっている室内ユニットに同時運
転モード信号を送信して同時運転を開始する。優先端末
モード設定スイッチがOFFになっている室内ユニット
からの運転指令信号を受けても、冷媒分岐ユニットは同
時運転モード設定スイッチがONになっている室内ユニ
ットに同時運転モード信号を送信することなく、当該の
室内ユニットのみが運転するだけであるので、優先端末
を日頃使用頻度の高いリビングなどに設置してある室内
ユニットに固定して、そこから同時運転開始あるいは同
時運転停止などの集中制御が可能となる効果を奏する。
【0105】このような効果を奏するものであるから、
冷房が大きな比重を占める関東以西の温暖地における高
気密高断熱住宅の空調機器用に最も適した新たな考えの
集中制御機能を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における多室空気調和機の
冷凍回路図である。
【図2】図1の制御回路の構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図3】図2の同時運転モード設定部の詳細図である。
【図4】従来の多室空気調和機の構成図である。
【図5】従来の多室空気調和機の他の例の構成図であ
る。
【符号の説明】
1…室外ユニット、 2A,2B,2C,2D…室内ユ
ニット、 21A,21B,21C,21D…運転操作部(リモ
コン)、 40…室内ユニット制御部、 50…リモコン制
御部、 51…運転/停止スイッチ(SW)、 60…室外ユ
ニット制御部、 70…同時運転モード設定部、 71…デ
ィップスイッチ(全室内ユニット同時運転モード設定)、
72…ディップスイッチ(室内ユニットごとの同時運転
モード設定)、 73…ディップスイッチ(室内ユニットご
との優先端末設定)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と室外熱交換器などとを備えた室
    外ユニットに対し、それぞれが室内熱交換器を備えた室
    内ユニットを複数台接続するとともに、前記室内ユニッ
    トを操作するための遠隔操作装置をそれぞれの室内ユニ
    ット毎に設けて、冷凍回路および制御回路を構成し、前
    記室外ユニットの制御回路に、いずれか1台の室内ユニ
    ットからの運転開始あるいは運転停止指令信号を受け
    て、残りの室内ユニット全てを同時に運転開始あるいは
    運転停止させるモードを送信するか否かを選択する設定
    手段を設けたことを特徴とする多室空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記室外ユニットの制御回路内の各室内
    ユニットに対応する制御部に、いずれか1台の室内ユニ
    ットからの運転開始あるいは運転停止指令信号を受け
    て、残りの室内ユニットの少なくとも1台を同時に運転
    開始あるいは運転停止させるモードを送信するか否かを
    選択する設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の多室空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記室外ユニットの制御回路内の各室内
    ユニットに対応する制御部に、特定の室内ユニットのみ
    からの運転開始あるいは運転停止指令信号を受けて、残
    りの室内ユニットの少なくとも1台を同時に運転開始あ
    るいは運転停止させるモードを送信するか否かを選択す
    る設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の多
    室空気調和機。
  4. 【請求項4】 圧縮機と室外熱交換器などとを備えた室
    外ユニットに対し、それぞれが室内熱交換器を備えた室
    内ユニットを室内ユニットと室外ユニットとの間に設け
    た冷媒制御用の電動膨張弁を備えた冷媒分岐ユニットを
    介して、複数台接続するとともに、室内ユニットを操作
    するための遠隔操作装置をそれぞれの室内ユニット毎に
    設けて、冷凍回路および制御回路を構成し、前記冷媒分
    岐ユニットの制御回路に、いずれか1台の室外ユニット
    からの運転開始あるいは運転停止指令信号を受けて、残
    りの室内ユニット全てを同時に運転開始あるいは運転停
    止させるモードを送信するか否かを選択する設定手段を
    設けたことを特徴とする多室空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記冷媒分岐ユニットの制御回路内の各
    室内ユニットに対応する制御部に、いずれか1台の室内
    ユニットからの運転開始あるいは運転停止指令信号を受
    けて、残りの室内ユニットの少なくとも1台を同時に運
    転開始あるいは運転停止させるモードを送信するか否か
    を選択する設定手段を設けたことを特徴とする請求項4
    記載の多室空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記冷媒分岐ユニットの制御回路内の各
    室内ユニットに対応する制御部に、特定の室内ユニット
    のみからの運転開始あるいは運転停止指令信号を受け
    て、残りの室内ユニットの少なくとも1台を同時に運転
    開始あるいは運転停止させるモードを送信するか否かを
    選択する設定手段を設けたことを特徴とする請求項4記
    載の多室空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100765165B1 (ko) 2006-07-18 2007-10-12 삼성전자주식회사 공기조화기의 제어방법 및 이를 적용한 공기조화기
JP2013228185A (ja) * 2012-03-26 2013-11-07 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の操作端末
CN109084416A (zh) * 2018-08-28 2018-12-25 广东美的暖通设备有限公司 多联式空调的开机方法、系统、设备及介质

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