JPH04291264A - 静電記録体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本技術は静電記録体、特にコンピ
ュータによる自動製図機（ＣＡＤ）に使用される静電プ
リンターや、静電プロッターに適する静電記録体に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】多針電極を用いる静電記録方式は近年Ｃ
ＡＤや、コンピュータ・グラフィックス（ＣＧ）の出力
や、プロット機器として普及してきた。これらの静電プ
ロッターに用いられる静電記録体の品質としては記録濃
度が高く、地肌カブリの少ないこと、及びカールが少な
く定着性のよいことなどの点で実用性に優れ、さらに記
録画像の均一性等の記録品質に係る特性に優れているも
のでなくてはならない。

【０００３】一般に多針電極型静電記録方式には電極の
使い方として両面制御型と片面制御型があるが、いづれ
の場合にも使用されている静電記録体は、低電気抵抗化
処理された支持体原紙の片面に、樹脂結着剤と顔料から
なる有機溶剤液を塗布乾燥して記録層を設けた構成を有
する。多針電極により記録層表面に静電潜像を形成した
後、電子写真法の湿式または乾式現像方式で顕像化し、
定着して記録画像が得られる。

【０００４】一般に静電記録体の誘電層に用いられる樹
脂はアルキッド樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ス
チレン・ブタジエン樹脂、あるいは２種成分からなる共
重合体樹脂等が知られている。また顔料としては、亜鉛
、チタン、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等
の酸化物、水酸代物、炭酸塩、硫酸塩、ハロゲン化合物
及びシリカ、アルミナ、ベントナイト、カオリン、焼成
カオリン、焼成カルシウム、シリケートなどの無機粉体
、ポリカーポネート樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂な
どの有機微粒子などが用いられる。しかしこのような材
料から得られる静電記録体は上記型性能のすべてを満足
するものはなく、画像を形成した場合、ベタ部画像及び
線質の均一性が極めて悪くこれらの欠点を克服する良好
な静電記録紙の出現が強く要望される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、静電記録体
の製造法を改良して画像の濃淡を鮮明に現わし、かつ、
その画像のベタ部均一性及び線質均一性を著しく改善す
ることのできる静電記録体を提供することにある。従来
の静電記録体の製造に係わる発明の欠点として、低電気
抵抗化した原紙それ自体の表面平滑度、及びその上に設
けた記録層の平滑度等の規定がなく、実際は夫々の平滑
度が製造条件でかなりバラツクのが実状である。従って
塗布形成された静電記録体の表面状態にバラツキが生じ
るために、記録品質もバラツキが生じて記録品質の向上
が望み得ない点を改良することを目的とする。

【０００６】

【問題を解決するための手段】本発明者は前述の記録特
性や記録画像均一性を改良する為に研究を重ねてきた結
果、表面の平滑性がベック平滑度で１，０００秒以上の
電気抵抗の低い原紙の上に、記録層を設けてなる静電記
録体において、該記録層の平滑性がベック平滑度で５０
秒乃至１００秒であるように構成させることによる非常
に優れた画像記録特性を示し記録画像均一性の良いもの
を得ることを見出した。本発明は静電記録体の低電気抵
抗原紙のベック平滑度が１，０００以上で、その上に記
録層平滑度が５０秒乃至１００秒の範囲とすることを特
徴とした静電記録体である。本発明の静電記録体を作成
するには、従来と全く同様に支持体の片面に高誘電性樹
脂、及び顔料から成る有機溶剤溶液を塗布すればよい。

【０００７】

【実施例】実施例１ ６０ｇ／ｍ２の上質原紙の両面に高分子第４アンモニウ
ム塩（三洋化成社製、ケミスタット６３００）の１０％
水溶液を夫々の面が乾燥重量が５ｇ／ｍ２となるように
塗布し、塗布乾燥後スーパーキャレンダ掛けを行ないベ
ック平滑度が１，０５０秒である、低電気抵抗化原紙を
作成した。 記録層液としては、 ＳＢＡ７７２　　（三洋化成社製）　　　　６５部サン
ライト１５００（竹原化学社製）　　　　２５部トルエ
ン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１１０部を混合しアトライターで１５分間分散して調整
した。次にこの記録層液を前記低電気抵抗原紙の片面に
ワイヤーバーを用いて塗布乾燥し乾燥重量が３ｇ／ｍ２
の静電記録体を作成した。この時の記録層のベック平滑
度は９５秒であった。

【０００８】実施例２ 実施例１と同さに低電気抵抗原紙を作成した。 記録層液としては、 ＳＢＡ７５０　　（三洋化成社製）　　　　６３部ＮＳ
＃４００　　（日東粉化社製）　　　　２５部トルエン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
１０部を混合し、アトライターで１０分間分散して調製
した。前記低抵抗化原紙にさらにスーパーキャレンダ掛
けを行い、ベック平滑度１，５００秒に上げた厚紙に、
記録層液を塗布し、乾燥重量５ｇ／ｍ２の静電記録体を
作成した。 この時の記録層のベック平滑度は６０秒であった。

【０００９】実施例３ 実施例２と同様にして、ベック平滑度２，５００秒の低
電気抵抗原紙を作成した。 ＬＲ３４９　　　　（三菱レイヨン社製）　　　　６３
部ＮＳ＃２００　　（日東粉化社製）　　　　　　２５
部トルエン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　１１０部を実施例２と同様に混合分散して
調製した。前記低抵抗原紙の片面にワイヤーバーを用い
て塗布乾燥し、乾燥重量が５ｇ／ｍ２の静電記録体を作
成した。この時の記録層平滑度は８７秒であった。好ま
しくは記録層の平滑度は６０〜９０秒がよい。

【００１０】比較例１ 実施例１と同様の低電気抵抗原紙を用意した。 記録層液として、 ＳＢＡ７５０　　（三洋化成社製）　　　　６３部ＮＳ
＃１００　　（日東粉化社製）　　　　２５部トルエン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
１０部を混合しアトライターで１０分間分散して調製し
た。前記低電気抵抗原紙の片面にワイヤーバーを用いて
塗布乾燥し、乾燥重量が５ｇ／ｍ２の静電記録体を作成
した。この時の記録層平滑度は１１０秒であった。

【００１１】比較例２ 実施例３においてＮＳ＃２００（日東粉化社製）の代り
にサイライト１５００（竹原化学社製）を用いて記録層
液を調製し、その他は実施例３と全く同様な方法で静電
記録体を作成した。この時の記録層平滑度は１４２秒で
あった。 以上の５種の記録体を用いて、静電記録装置として東洋
電機社製のドラステム８６００及びドラステム８６５０
を用いて画像を形成したところ表１の結果を得た。表１
から判かるように、本発明品は比較例に比べ画像ベタ部
及び線質が優れている

【００１２】

【表１】 ◎　　優れている ○　　良い △　　普通 ×　　劣る

【００１３】

【発明の効果】表面のベック平滑度が１，０００秒以上
の低電気抵抗化原紙上に、ベック平滑度が５０秒乃至１
００秒の記録層を設けた本発明の静電記録体は、非常に
優れた画像記録特性を示し、記録画像の均一性の良いも
のを得ることが出来る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　表面の平滑性がベック平滑度で１，０
   ００秒以上で、かつ、低電気抵抗化された原紙上に記録
   層を設けてなる静電記録体において、該記録層の平滑性
   がベック平滑度で５０秒乃至１００秒であることを特徴
   とする静電記録体。