JPH04290448A - 気相エピタキシャル成長装置 - Google Patents

気相エピタキシャル成長装置

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JPH04290448A
JPH04290448A JP5497491A JP5497491A JPH04290448A JP H04290448 A JPH04290448 A JP H04290448A JP 5497491 A JP5497491 A JP 5497491A JP 5497491 A JP5497491 A JP 5497491A JP H04290448 A JPH04290448 A JP H04290448A
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JP
Japan
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substrate
gas supply
epitaxial growth
gas
rotation
Prior art date
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Withdrawn
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JP5497491A
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Inventor
Satoshi Murakami
聡 村上
Yoichiro Sakachi
坂地 陽一郎
Hiroshi Nishino
弘師 西野
Tetsuo Saito
哲男 齊藤
Kenji Maruyama
研二 丸山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気相エピタキシャル成長
装置に関する。赤外線検知素子形成材料としてカドミウ
ム・テルルのようなエピタキシャル成長用基板上に、エ
ネルギーバンドギャップの狭い水銀・カドミウム・テル
ル(Hg1−x Cdx Te)のような化合物半導体
結晶を成長して用いている。このHg1−x Cdx 
Teの結晶はx値が変動すると、赤外線の感光波長が異
なるために、エピタキシャル成長用基板上の全領域の範
囲に亘って、前記x値を所定の値に制御することが要望
されている。
【0002】
【従来の技術】従来の気相エピタキシャル成長方法に於
いては、複数のエピタキシャル成長用原料ガス、例えば
、水銀、ジメチルカドミウム、ジイソプロピルテルルを
混合して複数のガス供給ノズルよりエピタキシャル成長
用基板に吹きつけて供給する方法がとられている。
【0003】ところで、例えば図7(a)に示すように
、上記したエピタキシャル成長用基板2と1本のガス供
給ノズル1とを固定し、原料ガスをガス供給ノズル1よ
りエピタキシャル成長用基板2に吹きつけた場合、ガス
供給ノズル1の直下では前記ジメチルカドミウムガスの
殆どが分解してエピタキシャル結晶中に取り込まれ、ガ
ス供給ノズル1の直下の位置では部分的にCdの濃度が
大きい、つまりx値が部分的に大きいHg1−x Cd
x Teのエピタキシャル結晶が形成される不都合を生
じる。
【0004】図はガス供給ノズルを1本の場合を示した
が、このガス供給ノズルが複数本有った場合でも各ノズ
ルの直下ではx値が部分的に大きいHg1−x Cdx
 Teの結晶が形成されるのは同様である。
【0005】ここで図7(b)は図7(a)を矢印A方
向より見た場合、図7(c)は図7(a)を矢印B方向
より見た場合を示す。Hg1−x Cdx Teの結晶
成長では、原料ガスとしてジメチルカドミウム、ジイソ
プロピルテルル、水銀を用い、該ガスを担持して反応容
器内に供給するキャリアガスとして水素ガスを用いる。 これらの原料ガスの混合比は、ジメチルカドミウムガス
量を1とすると、ジイソプロピルテルルガス量は10〜
100 、水銀ガス量は100 〜1000程度の混合
比で成長する。これらの原料ガスのうち、ジメチルカド
ミウムは他の原料ガスに比較して分解し易く、エピタキ
シャル結晶中に優先的に取り込まれるので、ガス供給ノ
ズルの直下では原料ガス中の殆どのジメチルカドミウム
が消費される。
【0006】これに比してジイソプロピルテルルや水銀
の消費量はガス供給量に比して少なく、エピタキシャル
成長用基板上の全領域で水銀とテルルの濃度は略均一と
なる。Hg1−x Cdx Teの結晶成長では、ジメ
チルカドミウムの濃度でx値が決まり、ジイソプロピル
テルルの濃度でエピタキシャル層の厚さが決定されるの
で、従来の方法ではエピタキシャル成長用基板上の全領
域では、エピタキシャル層の厚さは略等しいが、ガス供
給ノズルの直下ではx値の大きいHg1−x Cdx 
Teの結晶が成長する不都合を生じる。
【0007】また図8(a)に示すように、エピタキシ
ャル成長用基板2を、基板設置台の回転軸を自転の回転
中心Oとして回転し、この基板上にガス供給ノズル1を
配置し、該ガス供給ノズル1より原料ガスを、エピタキ
シャル成長用基板2に吹きつけているが、この場合でも
図8(a)に示すように、ガス供給ノズル1の直下を通
過するエピタキシャル成長用基板2の領域上には、それ
以外の基板の領域上より部分的にCdの組成、つまりx
値が部分的に大きいエピタキシャル結晶が形成される不
都合を生じる。
【0008】ここで図8(b)は矢印A方向より図8(
a)を見た場合、図8(c)は矢印B方向より図8(a
)を見た場合を示す。また図9(a)に示すように、複
数のガス供給ノズル1A,1B,1C,1D を配置し
、エピタキシャル成長用基板2を載置した基板設置台4
を回転させると、図9(b)に示すように、ガス供給ノ
ズル1A,1B,1C,1D 直下のエピタキシャル成
長用基板2上には、それ以外の箇所よりx 値の大きい
Hg1−x Cdx Te結晶が形成される。
【0009】更に図9(c)に示すように、この基板設
置台の自転の回転中心Oに対して、外側のノズル1A,
1D 直下のエピタキシャル成長用基板上には、内側の
ノズル1B,1C 直下のエピタキシャル成長用基板上
に比較して、ノズルの直下を通過するエピタキシャル成
長用基板の単位時間の通過距離が長い、つまり通過速度
が大であるので、x 値の小さいHg1−xCdx T
eのエピタキシャル結晶が形成される不都合を生じる。
【0010】つまり複数のノズル1A,1B,1C,1
D の直下に到る程、x 値は大で、基板設置台の回転
中心に到るノズル1B,1C 程、部分的にx 値の大
きいHg1−x Cdx Teのエピタキシャル結晶が
形成される不都合を生じる。
【0011】上記した事項を解決するため、本出願人は
以前に特願平2−071010号に於いて、図10に示
すように回転する回転台3と、該回転台3上に該回転台
の回転中心Qに対して偏心して配置され、上面にエピタ
キシャル成長用基板2が固定され、上記回転台3の回転
により遠心力を付与されつつ公転する基板設置台4と、
該基板設置台4を前記回転台3の径方向に移動可能とす
る案内機構5と、該案内機構5に嵌合し、前記基板設置
台4を回転台3の回転中心に移動させる突状機構6とを
含み、前記基板設置台4が、上記回転台3の回転中心を
含む領域内で公転しつつ、往復直線運動する機構を備え
た基板の回転装置を提案している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】然し、上記した従来の
装置では、基板設置台4を回転する回転モータ7と回転
台3の回転軸8を回転する回転モータ9とは同期させて
回転しており、この回転モータ9の回転方向によって基
板設置台4の回転方向も決定される。
【0013】つまり、このように基板設置台4の回転方
向がノズルに対して一定の回転方向であると、基板設置
台4に設置されたエピタキシャル成長用基板2とガス供
給ノズル1A,1B,1C,1D との間の相対的位置
が制限を受けることになり、該基板とガス供給ノズルの
間の相対的位置に更に自由度を持たせようとしても制限
を受けるような不都合が生じる。
【0014】このような従来の方法であると、前記した
従来の不都合を解消するには不充分で、図10に示すよ
うに回転台3の回転中心Qから、ガス供給ノズル1A,
1B,1C,1Dがエピタキシャル成長用基板2に対向
する先端部迄の距離が離れる程、回転によりエピタキシ
ャル成長基板2とガス供給ノズルの先端部間の距離が大
きくなる。
【0015】そのため、エピタキシャル成長用基板2の
単位面積当たりに取り込まれるジメチルカドミウムの量
は、回転中心Qよりガス供給ノズルの先端部迄の距離が
長くなるに連れて小さくなり、エピタキシャル成長用基
板の全領域の範囲で均一なx値を有するHg1−x C
dx Teのエピタキシャル結晶が得られない問題があ
る。
【0016】このような従来の装置に於いて、1 本の
ガス供給ノズル1の直下を通過する、エピタキシャル成
長用基板の或る点の軌跡は、図11(a)に示すように
、該基板が1回転する間に、径方向に沿って1往復した
とすると曲線51に示すようになる。
【0017】また図11(b) に示すように、1本の
ガス供給ノズル1の直下を通過するエピタキシャル成長
用基板の或る点の軌跡は、該基板が2回転する間に径方
向に沿って2往復したとすると、曲線52に示すような
複雑な曲線になる。
【0018】また図11(c) に示すように、1本の
ガス供給ノズル1の直下を通過するエピタキシャル成長
用基板の或る点の軌跡は、該基板が2回転する間に径方
向に沿って3往復したとすると、曲線53に示すような
複雑な曲線となる。
【0019】本発明は上記した問題点を解決し、エピタ
キシャル成長用基板上の全体の領域に亘って、x値が所
定の値に制御され、均一な組成を有するHg1−x C
dx Teの結晶が、エピタキシャル成長できるように
した気相成長装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の気相エピタキシ
ャル成長装置は、反応容器内に設置され、エピタキシャ
ル成長用基板と、該基板を載置し回転可能な基板設置台
と、該基板上に設置され、1種類、或いは複数種類のガ
スを混合したエピタキシャル成長用原料ガスを、基板に
供給する一本のガス供給ノズル、または複数のガス供給
ノズルとよりなり、該基板を加熱して前記原料ガスを加
熱分解して基板上にエピタキシャル結晶を成長する装置
に於いて、前記基板設置台の移動機構に回転機構と並進
機構とを設けるとともに、前記並進機構の運動を、前記
回転機構の運動と独立して制御する制御手段を設け、前
記1本のガス供給ノズル、或いは複数のガス供給ノズル
の前記基板に対向する先端部と、前記基板設置台の回転
中心との間の相対的距離を制御するようにしたことを特
徴とする。
【0021】また前記基板設置台を回転させる回転軸が
、可動性ステージ上に配置された可動性フランジに磁気
シールされて設置され、該可動性フランジと反応容器を
気密に支持する固定フランジが可撓性配管で気密に結合
され、該可撓性配管内を前記回転軸が貫通し、前記可動
性フランジおよび可動性ステージを移動させる移動手段
と、該移動を制御する制御手段を備え、前記可動性フラ
ンジおよび可動性ステージの移動を、それぞれ別個に制
御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0022】また基板設置台を回転させる回転軸を、該
基板設置台の回転中心とは別個の回転中心を備えて回転
移動し、かつ各々が互いに磁気シールされて固定フラン
ジに設置されている可動性フランジに磁気的にシールし
て結合し、かつ前記可動性フランジの回転移動を、前記
回転軸の回転移動と独立して制御することを特徴とする
【0023】更に1 本のガス供給ノズル、或いは複数
のガス供給ノズルより供給されるエピタキシャル成長用
原料ガスの流量、濃度、或いは組成を制御する制御手段
を備えたことを特徴とする。
【0024】更に基板設置台の回転軸のX、或いはY方
向への移動速度、或いは停止時間を制御する手段を設け
ると共に、前記1本のガス供給ノズル、或いは複数のガ
ス供給ノズルより基板に供給される原料ガスの流量およ
び濃度を制御する手段を設け、前記基板設置台の回転軸
の所定位置に対する1 本のガス供給ノズル、或いは複
数のガス供給ノズルの相対的位置を所定位置に保ち、該
所定位置を保つ時間内で、1 本のガス供給ノズル、或
いは複数のガス供給ノズルの各々より供給される原料ガ
スの流量、または濃度を間欠的に、或いは連続的に変化
させて制御することで、形成されるエピタキシャル結晶
の厚さ、および組成を制御するようにしたことを特徴と
する。
【0025】
【作用】ガス供給ノズルより原料ガスをエピタキシャル
成長用基板に吹きつけて該基板上にHg1−x Cdx
 Teの結晶を成長する場合、本発明のように基板設置
台を回転し、所定時間毎に基板設置台の回転軸のX、或
いはY方向への移動を停止し、各ガス供給ノズルより基
板に吹きつける原料ガスの濃度と流量を一定とし、或る
時間を経過する毎に回転軸をX、或いはY方向に並進移
動し、基板設置台の中心部よりガス供給ノズル迄の距離
が長く成った場合は、ジメチルカドミウムの濃度を増加
し、基板設置台の回転中心よりガス供給ノズル迄の距離
が短く成った場合は、ジメチルカドミウムの濃度を減ら
すことで、エピタキシャル成長用基板の全領域に亘って
均一な組成のHg1−x Cdx Teの結晶をエピタ
キシャル成長することができる。
【0026】また一本のガス供給ノズルより原料ガスを
エピタキシャル成長用基板に吹きつけて成長する場合、
基板設置台を回転し、各ガス供給ノズルから吹きつける
原料ガスの流量と濃度は一定とし、所定時間毎に回転軸
を基板設置台の径方向に移動した後、所定時間回転軸を
固定し、基板設置台の回転中心よりガス供給ノズル迄の
距離が長くなる程、この回転軸を固定する時間間隔を長
くとることで、エピタキシャル成長用基板の全領域に亘
って均一な組成のHg1−x Cdx Teの結晶を得
ることができる。
【0027】つまり本発明の装置によると、図5に示す
ように、回転中心Oとガス供給ノズル直下の距離が隔た
るに連れて、並進機構の並進速度を低下させることで、
基板設置台の回転中心Oを径方向に制御して移動可能で
あるので、図6(a)に示すように、複数のガス供給ノ
ズルの直下を通過するエピタキシャル成長用基板の回転
移動の軌跡を、従来の装置に於ける軌跡に比較して簡単
な形状の同心円状に保つことも可能となり、このような
同心円状の軌跡をエピタキシャル成長用基板の径方向に
移動させることも可能となり、この同心円状の軌跡をエ
ピタキシャル成長用基板の径方向に移動させることで、
x 値のピーク値をエピタキシャル成長用基板の全領域
に亘ってなだらかに、平坦な状態に補正することも可能
となり、これによってエピタキシャル成長用基板の全領
域に亘って均一なx値を有するHg1−x Cdx T
e結晶が得られる。
【0028】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例につき詳
細に説明する。図1は本発明の装置の構成図で、図示す
るように基板設置台4と、その回転軸11は反応容器1
2内に収容されており、この反応容器12は固定フラン
ジ13上に設置されている。この固定フランジ13は、
左右に移動可能なステンレス製の可撓性配管31で大気
と反応容器12内の間の気密度を保った状態で結合し、
可動性フランジ14の二次元方向への移動を可能にして
いる。
【0029】またこの可動性フランジ14は磁気シール
15により、大気と反応容器12内との気密性を保った
まま、基板設置台4の回転軸11の回転を可能にするも
のである。また上記可動性フランジ14はモータ21と
ボールネジ22によってX、或いはY方向に移動可能な
可動性ステージ16上に設置されており、該ステージは
制御装置17によりX、或いはY方向に移動し、これに
よって可動性フランジ14を二次元的に移動することが
できる。また上記基板設置台4 の回転軸11はモータ
18およびベルト19に依って回転移動する。
【0030】またエピタキシャル成長用の原料ガスのジ
メチルカドミウム(DMCD)、ジイソプロピルテルル
(DIPTe) 、および水銀(Hg)は制御装置17
により一定の時間ごとに制御されて、間欠的に分流用マ
スフローメータ23を通過して反応容器12内に流れ、
余った原料ガスはバルブ24を介して反応容器12の下
部でエピタキシャル成長反応に関与しない領域に流すよ
うにする。
【0031】また記憶装置25には基板設置台4の自転
の回転中心Oの位置と、各ガス供給ノズル1A,1B,
1C,1D との相対位置に対して最適なガスの濃度(
 分圧) が記憶されている。
【0032】またデータ処理装置26は上記記憶された
データに基づき、形成すべきHg1−x Cdx Te
のx 値に対して基板設置台4の自転の回転中心Oの位
置に対して、各ガス供給ノズル1A,1B,1C,1D
 から供給されるエピタキシャル成長用の原料ガスの濃
度を算出する。そしてこのデータ処理装置26で得られ
たプログラマー27によって前記制御装置17を作動さ
せる。
【0033】本発明の装置を用いてエピタキシャル成長
する場合についてのべると、前記した制御装置17によ
り、可動性ステージ16と分流用マスフローメータ23
を制御し、図3に示すように基板設置台4の自転の回転
中心Oを、列状に配置されたガス供給ノズル1A,1B
,1C,1D の中央の位置Pに来るようにする。そし
てこの状態でガス供給ノズル1A,1B,1C,1D 
よりジメチルカドミウムガスを3.0,1.0,1.0
,3.0 ( ×10−5atm)の濃度で流し1分間
保つ。これを状態1とする。
【0034】次いで基板設置台4の自転の回転中心Oを
、列状に配置されたガス供給ノズル1A,1B,1C,
1D の中央の位置Pより矢印Aに示す方向に2mm 
ずらす。そしてこの状態でガス供給ノズル1A,1B,
1C,1D よりジメチルカドミウムガスを3.2,1
.2,0.8,2.8 ( ×10−5atm)の濃度
で流し1分間保つ。これを状態2とする。
【0035】次いで基板設置台4の回転中心Oを、列状
に配置されたガス供給ノズル1A,1B,1C,1D 
の中央の位置Pより矢印Aに示す方向に4mm ずらす
。そしてこの状態でガス供給ノズル1A,1B,1C,
1D よりジメチルカドミウムガスを3.4,1.4,
0.6,2.6 ( ×10−5atm)の濃度で流し
1分間保つ。これを状態3とする。
【0036】次いで基板設置台4の回転中心Oを、列状
に配置されたガス供給ノズル1A,1B,1C,1D 
の中央の位置Pより矢印Aに示す方向に6mm ずらす
。そしてこの状態でガス供給ノズル1A,1B,1C,
1D よりジメチルカドミウムガスを3.6,1.6,
0.4,2.4 ( ×10−5atm)の濃度で流し
1分間保つ。これを状態4とする。
【0037】次いで基板設置台4の自転の回転中心Oを
、列状に配置されたガス供給ノズル1A,1B,1C,
1D の中央の位置Pより矢印Aに示す方向に8mm 
ずらす。そしてこの状態でガス供給ノズル1A,1B,
1C,1D よりジメチルカドミウムガスを3.8,1
.8,0.2,2.2 ( ×10−5atm)の濃度
で流し1分間保つ。これを状態5とする。
【0038】次いで基板設置台4の自転の回転中心Oを
、列状に配置されたガス供給ノズル1A,1B,1C,
1D の中央の位置Pより矢印Aに示す方向に10mm
ずらす。そしてこの状態でガス供給ノズル1A,1B,
1C,1D よりジメチルカドミウムガスを4.0,2
.0,0.2,2.2 ( ×10−5atm)の濃度
で流し1分間保つ。これを状態6とする。
【0039】次いで基板設置台4の自転の回転中心Oを
矢印B方向に2mm ずつ移動させ、状態5、状態4、
状態3、状態2、状態1のように基板設置台とガス供給
ノズルの位置関係と各ガス供給ノズルより基板上に供給
されるジメチルカドミウムのガス濃度を保つ。
【0040】次いで更に基板設置台4の回転中心Oを列
状に配置されたノズルの中心位置Pより更にB方向に2
mm づつの間隔で移動させ、状態2、状態3、状態4
、状態5および状態6のように基板設置台とガス供給ノ
ズルの位置関係と各ガス供給ノズルより基板上に供給さ
れるジメチルカドミウムのガス濃度を保つ。
【0041】次いで基板設置台4の自転の回転中心Oを
矢印A方向に移動させ、状態5、状態4、状態3、状態
2、状態1のように基板設置台とガス供給ノズルの位置
関係と各ガス供給ノズルより基板上に供給されるジメチ
ルカドミウムのガス濃度を保つ。
【0042】そして上記した操作を1サイクルとしてエ
ピタキシャル成長作業を行う。上記した事項を表1にま
とめて示す。
【0043】
【表1】
【0044】なお、上記の実施例に於いて水銀、および
ジイソプロピルテルルのガス分圧は、各々、1 ×10
−3気圧、1 ×10−4気圧に保つ。このようにすれ
ば、図4に示すようにガス供給ノズル1Aから基板設置
台の自転の回転中心迄の距離が矢印Dのように隔たる場
合でも、ガス供給ノズルの直下で形成されるエピタキシ
ャル結晶にCdが部分的に取り込まれることが、解消さ
れるようになりx値が、エピタキシャル成長用基板の全
領域上で均一な組成のHg1−x Cdx Teのエピ
タキシャル結晶が得られるようになる。
【0045】なお、本実施例の変形例として前記状態5
、状態4、状態3、状態2、状態1を保つ時間を更に短
縮して微小量づつ連続的に回転中心よりガス供給ノズル
列の中心迄の距離を変化させ、それに伴ってガス供給ノ
ズルの各々より供給されるガス供給量を連続的に微小量
づつ変化させるようにしても良い。
【0046】また本実施例の他の他の実施例としてガス
供給ノズルが、エピタキシャル成長用基板に対して1本
の場合について述べる。この場合の1本のガス供給ノズ
ル1と基板設置台の自転の回転中心Oの位置との距離が
2mm 、10mm、20mm、30mm、40mmと
隔たるに連れて、ガス供給ノズル1より供給されるジメ
チルカドミウムのガス濃度は、1.0×10−5気圧(
 分圧) 、2.0×10−5気圧、4.0 ×10−
5気圧、6.0 ×10−5気圧、8.0 ×10−5
気圧と順次大きくして各々1分間ガスを供給する。
【0047】次いで1本のガス供給ノズル1と基板設置
台の自転の回転中心Oの位置との距離が40mm、30
mm、20mm、10mm、2mm と近接するにつれ
てガス供給ノズル1より供給されるジメチルカドミウム
のガス濃度は、8.0 ×10−5気圧、6.0 ×1
0−5気圧、4.0 ×10−5気圧、2.0 ×10
−5気圧、1.0 ×10−5気圧と順次低下して各々
1分間ガスを供給する。
【0048】そして上記した操作を1周期としてこれを
複数回、周期的に繰り返すと、基板の全領域に亘って均
一なx値のHg1−x Cdx Te結晶が得られる。 なお、この場合、水銀、およびジイソプロピルテルルの
ガスの分圧は、それぞれ1×10−3気圧、1×10−
4気圧の値にして一定に保つ。
【0049】尚、他の移動機構の実施例として、図2に
示すように、基板設置台4の回転軸11を、前記基板設
置台の回転中心Oと異なる回転中心Mを有し、矢印R方
向に回転可能な可動性フランジ14−1上に磁気シール
15により設置し、該可動性フランジ14−1を更に矢
印P方向に回転可能で回転中心Nを有する可動性フラン
ジ14−2上に磁気シール15により設置する。
【0050】そしてこの可動性フランジ14−2を、更
に前記した気相エピタキシャル成長装置の底部の可動性
ステージの代わりに設けた固定フランジ13−1に磁気
シール15して設置し、前記可動性フランジ14−1,
14−2 の回転移動を、前記回転軸11の回転移動と
は独立に制御することで、前記基板設置台4 の回転と
は独立にガス供給ノズルの基板に対する先端部の位置と
基板設置台4の自転の回転中心Oとの相対的位置を変動
させるようにしても良い。
【0051】またこの変形例として可動性フランジを1
 個のみとし、回転軸11と固定フラン13−1の間に
磁気的にシールして結合させて、回転軸と可動性フラン
ジ1個とを独立に制御して回転移動しても良い。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の装置によれ
ば、エピタキシャル成長用基板上の全領域の範囲でx 
値が部分的に大きく成らない高品質のHg1−x Cd
x Teのエピタキシャル結晶が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の装置の構成図である。
【図2】  本発明の装置の他の実施例の説明図である
【図3】  本発明の装置の実施例の説明図である。
【図4】  本発明の装置の実施例の説明図である。
【図5】  本発明の装置の制御方法の説明図である。
【図6】  本発明の装置に於けるノズル直下の基板の
或る点の軌跡とx値の関係図である。
【図7】  従来の不都合を示す説明図である。
【図8】  従来の不都合を示す説明図である。
【図9】  従来の装置に於ける不都合な状態図である
【図10】  従来の装置の構成図である。
【図11】  従来の装置を用いた場合に生じる不都合
な状態図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D  ガス供給ノズル2  エピ
タキシャル成長用基板 4  基板設置台 11  回転軸 12  反応容器 13  固定フランジ 14,14−1,14−2  可動性フランジ15  
磁気シール 16  可動性ステージ 17  制御装置 18,21   モータ 19  ベルト 22  ボールネジ 23  分流用マスフローメータ 24  バルブ 25  記憶装置 26  データ処理装置 27  プログラマー 31  可撓性配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  反応容器(12)内に設置され、エピ
    タキシャル成長用基板(2)と、該基板を載置し回転可
    能な基板設置台(4) と、該基板(2) 上に設置さ
    れ、1種類、或いは複数種類のガスを混合したエピタキ
    シャル成長用原料ガスを、基板に供給する一本のガス供
    給ノズル(1A)、または複数のガス供給ノズル(1A
    ,1B,1C,1D) とよりなり、該基板を加熱して
    前記エピタキシャル成長用原料ガスを加熱分解して該基
    板上にエピタキシャル結晶を成長する装置に於いて、前
    記基板設置台(4) の移動機構に回転機構(18,1
    9) と並進機構(14,15,16,21,22,3
    1)とを設けるとともに、前記並進機構(14,15,
    16,21,22,31) の運動を、前記回転機構(
    18,19) の運動と独立して制御する制御手段(1
    7,27) を設け、前記1本のガス供給ノズル(1A
    )、或いは複数のガス供給ノズル(1A,1B,1C,
    1D) の前記基板(2) に対向する先端部と、前記
    基板設置台(4) の回転中心(O)との間の相対的距
    離を制御するようにしたことを特徴とする気相エピタキ
    シャル成長装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の基板設置台(4) を
    回転させる回転軸(11)が、可動性ステージ(16)
    上に配置された可動性フランジ(14)に磁気シール(
    15)されて設置され、該可動性フランジ(14)と、
    反応容器(12)を気密に支持する固定フランジ(13
    )が可撓性配管(31)で気密に結合され、該可撓性配
    管(31)内を前記回転軸(11)が貫通し、前記可動
    性フランジ(14)および可動性ステージ(16)を移
    動させる移動手段(18,19、21,22)と、該移
    動を制御する制御手段(17,25) を備え、前記可
    動性フランジ(14)および可動性ステージ(16)の
    移動を、それぞれ別個に制御する制御手段(17,27
    ) を備えたことを特徴とする気相エピタキシャル成長
    装置。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の基板設置台(4) の
    回転軸(11)を、該基板設置台(4) の回転中心(
    O)とは別個の回転中心を備えて回転移動し、かつ各々
    が互いに磁気シール(15)されて固定フランジ(13
    −1)に設置されている可動性フランジ(14−2,1
    4−1) に磁気シール(15)して結合し、かつ前記
    可動性フランジ(14−2,14−1) の回転移動を
    、前記回転軸(11)の回転移動と独立して制御するこ
    とを特徴とする気相エピタキシャル成長装置。
  4. 【請求項4】  請求項1記載の1本のガス供給ノズル
    (1A)、或いは複数のガス供給ノズル(1A,1B,
    1C,1D) より供給されるエピタキシャル成長用原
    料ガスの流量、濃度、或いは組成を制御する制御手段(
    27)を備えたことを特徴とする気相エピタキシャル成
    長装置。
  5. 【請求項5】  請求項1記載の回転軸(11)のX、
    或いはY方向への移動速度、或いは停止時間を制御する
    手段(17)を設けると共に、前記1本のガス供給ノズ
    ル(1A)、或いは複数のガス供給ノズル(1A,1B
    ,1C,1D) よりエピタキシャル成長用基板(2)
     に供給されるエピタキシャル成長用原料ガスの流量、
    濃度、或いは組成を制御する手段(17,27) を設
    け、前記基板設置台(4) の回転軸(11)の所定位
    置に対する1 本のガス供給ノズル(1A)、或いは複
    数のガス供給ノズル(1A,1B,1C,1D) の相
    対的位置を所定位置に保ち、該所定位置を保つ時間内で
    、1 本のガス供給ノズル(1A)、或いは複数のガス
    供給ノズル(1A,1B,1C,1D) の各々より供
    給されるエピタキシャル成長用原料ガスの流量、濃度、
    或いは組成を間欠的に、或いは連続的に変化させて制御
    することで、形成されるエピタキシャル結晶の厚さ、お
    よび組成を制御するようにしたことを特徴とする気相エ
    ピタキシャル成長装置。
JP5497491A 1991-03-19 1991-03-19 気相エピタキシャル成長装置 Withdrawn JPH04290448A (ja)

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US07/850,023 US5324386A (en) 1991-03-19 1992-03-12 Method of growing group II-IV mixed compound semiconductor and an apparatus used therefor
EP19920400684 EP0505251A3 (en) 1991-03-19 1992-03-16 A method of growing group ii-vi mixed compound semiconductor and an apparatus used therefor
US08/202,584 US5431738A (en) 1991-03-19 1994-02-28 Apparatus for growing group II-VI mixed compound semiconductor
US08/203,292 US5409275A (en) 1991-03-19 1994-03-01 Magnetic retaining device for electronic apparatus

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326583A (ja) * 1994-05-30 1995-12-12 Tokyo Electron Ltd 処理方法及び装置
JP2010533377A (ja) * 2007-07-10 2010-10-21 ビーコ・インストゥルメンツ・インコーポレイテッド 回転ディスクガス反応器の可動インジェクタ
JP2019114711A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 株式会社Sumco サセプタおよび該サセプタを用いたエピタキシャルウェーハの製造方法

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