JPH04288284A - 記録媒体及びインクジェット記録方法 - Google Patents

記録媒体及びインクジェット記録方法

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JPH04288284A
JPH04288284A JP3077148A JP7714891A JPH04288284A JP H04288284 A JPH04288284 A JP H04288284A JP 3077148 A JP3077148 A JP 3077148A JP 7714891 A JP7714891 A JP 7714891A JP H04288284 A JPH04288284 A JP H04288284A
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JP
Japan
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ink
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recording
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JP3077148A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Takahiro Shiratori
白鳥 貴裕
Mamoru Sakaki
坂木 守
Tomomi Nakatsugawa
中津川 智美
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクによる記録に用い
られる記録媒体及びインクジェット記録方法に関し、特
にインクジェット記録を行った場合、インクの発色性に
優れ、且つ耐光性のある記録画像を与える記録媒体及び
インクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット用の記録媒体とし
ては、 (1)パルプを主成分とした一般の紙を低サイズ度とな
る様に抄紙して濾紙や吸取紙の様にしたもの、(2)特
開昭56−148585号公報にある様に、一般の上質
紙等のインク吸収性の低い基紙上に多孔質な無機顔料を
用いてインク吸収層を設けたもの等が知られている。一
方、特に、高品位で高解像度のカラー画像を形成するイ
ンクジェット記録方式においては、使用する記録媒体に
対しては以下のことが要求される。 (1)記録媒体に付着したインクの良好な発色性。 (2)インクドットの良好な真円性。 (3)複数のインク滴が同一スポットに付着しても流れ
出さないだけの良好なインク吸収容量。 (4)付着したインク滴が印字直後にこすられても、滲
まないだけの良好なインク定着性。 (5)形成された画像の良好な耐候性(耐光性、耐水性
等)。 しかしながら、インクジェット記録に用いられる水溶性
染料の耐光性は充分であるとは云えず、記録画像の光劣
化を防ぐ手段として種々の方法が提案されている。
【0003】具体的には特開昭57−74193号公報
及び特開昭57−87988号公報等に記載されている
様に、紫外線吸収剤を記録媒体中に含有させる方法、特
開昭57−87987号公報に記載されている様に金属
酸化物、金属塩化物及びタンニン酸のうち少なくとも1
種を記録媒体中に含有させる方法、特開昭60−727
85号公報に記載されている様に酸化防止剤及び紫外線
吸収剤を記録媒体中に含有させる方法、或いは特開昭5
9−51960号公報に記載されている様に、KBr、
KI、KSCN、CoSO4 、CuSO4、FeSO
4 、Ni(COO)2 等を使用する方法等が既に提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では以下に記載する問題点を有していた。第1
に、紫外線吸収による染料の光劣化を防ぐ手段は、可視
部に大きな分子吸光係数を有する水溶性染料、とりわけ
可視部全体に広い吸収帯を有するブラック染料に対して
は効果が小さい。第2に、金属塩や金属酸化物を用いる
方法は金属イオン又は金属酸化物と染料との電子的相互
作用が強い為に染料発色の色相を変えてしまい易い。第
3に、酸化防止剤を用いる方法では、酸化防止剤それ自
身が消耗されると耐光性は持続しない。第4にKBr、
KSCN、CuSO4 等の無機クエンチャーを用いる
方法は、やはり金属イオンの存在により記録画像の発色
性に大きな影響を与え易い。従って本発明の目的はイン
クジェット記録においてインクの発色性及び画像の耐光
性に優れ、且つその耐光性効果が持続する記録画像を与
える記録媒体及びインクジェット記録方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材中及び/又
はその表面に臭素、沃素及びアスタチンのうちの少なく
とも1種の原子を含有する有機化合物を存在せしめたこ
とを特徴とする記録媒体、及び該記録媒体を使用するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0006】
【作用】本発明で提案するところの臭素、沃素及びアス
タチンのうちの少なくとも1種の原子を含有する有機化
合物とは、臭素、沃素又はアスタチンと炭素原子の共有
結合を分子内に含む化合物又は分子内にカチオン性基を
含む化合物のカウンターイオンとしてBr− 、I− 
又はAt−が含まれる化合物をいう。上記臭素又はそれ
より大きな原子番号を有する化合物の作用は充分に解明
されてはいないが、概ね染料の光褪色或いは光反応が開
始される光励起状態或いは反応状態の寿命を著しく短く
しているものと推定される。これは分子中に含まれる臭
素、沃素又はアスタチンの数が多い程、又、臭素、沃素
又はアスタチンを含む化合物の分子量が大きい程水溶性
染料で形成した画像の耐光性は向上することから得られ
た知見である。従って、本発明においては耐光性向上の
手段が紫外線吸収の場合の様に、染料に照射される光子
の数を制限するものでない為、ブラック染料に対しても
充分な効果が認められる。又、炭素原子と共有結合した
上記ハロゲン或いはハロゲンイオンは、金属酸化物或い
は金属イオンの様に水溶性染料、特にアニオン性染料と
の電子的相互作用少なく、記録画像の色調に影響を与え
ることは殆どない。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の記録媒体は、基材
と臭素、沃素及びアスタチンのうちの少なくとも1種の
原子を含有する有機化合物(以下本発明ではこれを耐光
性改良剤と記載する)及びその他の材料から構成される
。基材としては特に材料を限定することなく用いること
が出来、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリメチルメタクリル酸メチルの様な高分
子のシート状成形物、ガラス、市販上質紙及びインク吸
収性を有する基紙等が問題なく使用可能である。本発明
の記録媒体のより具体的な構成としては、(1)基材上
に耐光性改良剤を含むインク受容層を1層以上設けたも
の、基材として紙を使用する場合は、(2)基材表面に
耐光性改良剤を含む塗工剤を塗布せしめたもの、(3)
基材中に耐光性改良剤を内添した後、塗工剤を塗布せし
めたもの、(4)基材中に耐光性改良剤及びその他の構
成材料を内添せしめたもの、等が可能である。
【0008】本発明で使用する耐光性改良剤は、記録が
行われる最表層に存在していなくても効果はあり、例え
ば(1)のタイプの記録媒体については、最上層から数
えて2番目の層(基材も含む)に存在していても耐光性
改良の効果は認められる。但し1層構成の場合には基材
がインク吸収性を有しない、例えば、ポリエチレンテレ
フタレートシートの様なものの場合には、2層目即ち基
材に耐光性改良剤を添加しても効果はなくなる。又、イ
ンク受容層への耐光性改良剤の添加方法に特に限定はな
く、インク受容層を形成する塗工液の中に添加しておい
てもよいし、インク受容層を形成した後、ワイヤーバー
アプリケーター、スプレー法、含浸法等を利用して塗布
又は含浸させる方法を用いてもよい。次に本発明に使用
可能な耐光性改良剤の具体例を挙げると、先ず臭素又は
それより原子番号の大きなハロゲン原子と炭素との共有
結合を有する化合物として、以下の化合物が例示可能で
あるが、これらに限定されることなく使用可能である。
【0009】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0010】更にカチオン性基を有する有機化合物のカ
ウンターアニオンとして臭素、沃素又はアスタチンを含
有するものの具体例は以下の様に例示可能であるが、必
ずしもこれらに限定されるわけではない。
【化6】
【化7】
【化8】
【0011】基材上にインク受容層を設けるタイプの記
録媒体の場合、インク受容層には顔料、バインダー、本
発明の耐光性改良剤及び必要に応じてその他の添加剤等
の構成材料が必要になるが、特に使用が限定されるもの
はなく従来公知の材料が問題なく使用可能である。具体
的に説明すると、顔料としては、シリカ、クレイ、炭酸
カルシウム、ケイソウ土、酸性白土、ケイ酸マグネシウ
ム、ハイドロタルサイト、塩基性炭酸マグネシウム、ア
ルミナ等の無機顔料の他、尿素樹脂等のプラスチックピ
グメントの例示可能である。バインダーとしては、ポリ
ビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、カゼイン、ゼラチ
ン、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子の他
、SBRラテックス、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等の
水分散型高分子等が例示出来る。更にインク受容層中に
必要に応じて従来公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤等を
含有させ、本発明で提案する耐光性改良剤と併用しても
何ら問題ない。又、本発明で提案する耐光性改良剤は一
般に用いられている染料固着剤、防カビ剤等の性能に支
障をきたすものではないので併用可能である。又、紙中
に耐光性改良剤を内添するタイプの記録媒体についても
、紙を構成するパルプ、その他の填料についても従来公
知の材料を何ら問題なく使用可能である。
【0012】本発明において、基紙を構成するパルプの
具他例は、従来公知のLBKPやNBKPに代表される
木材パルプを主体とするが、必要により合成繊維やガラ
ス繊維を混合してもよい。又、本発明に用いる基紙の填
料の具体例としては、一般的に用いられるクレー、タル
ク、カオリナイト、酸化チタン、炭酸カルシウム等が例
示可能である。本発明に使用する基紙は上記の材料と従
来公知の抄紙助剤、サイズ剤、歩留まり向上剤、紙力増
強剤等を必要に応じて使用して抄造される。本発明の提
案する耐光性改良剤が水溶性のものでない場合、界面活
性剤の使用等従来公知の方法で乳化し水系塗料或いは水
系スラリーにも導入可能である。乳化の方法や条件によ
り耐光性に対する効果が発現しなくなるということはな
い。
【0013】本発明で使用する耐光性改良剤の使用割合
としては、塗工タイプの場合、乾燥重量で0.01g/
m2から10g/m2、更に好ましくは0.05g/m
2から1g/m2の範囲である。又、基紙内添タイプの
場合、本発明の耐光性改良剤の好適な使用割合は原料パ
ルプ100重量部に対して0.01重量部から30重量
部、より好ましくは0.1重量部から10重量部の範囲
である。
【0014】本発明方法は上記本発明の記録媒体を用い
る記録方法であり、この記録方法において上記の如き特
定の記録媒体にインクジェット記録方法により付与する
インクそれ自体は公知のものでよく、例えば、その記録
剤は直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食
用色素等に代表される水溶性染料である。特にインクジ
ェット記録方式のインクとして好適であり、本発明の記
録媒体との組合せで定着性、発色性、鮮明性、安定性、
耐光性その他の要求される性能を満たす画像を与えるも
のとして好ましいものは、例えば、 C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、
71、108、146、 C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、86
、90、106、199、 C.I.ダイレクトレッド1、4、17、28、83、
C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、86、
98、142、 C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46、
60、 C.I.ダイレクトバイオレット47、48、C.I.
ダイレクトブラウン109及びC.I.ダイレクトグリ
ーン59等の直接染料、C.I.アシッドブラック2、
7、24、26、31、52、63、112、118 C.I.アシッドブルー9、22、40、59、93、
102、104、113、117、120、167、2
29、234、 C.I.アシッドレッド1、6、32、37、51、5
2、80、85、87、92、94、115、180、
256、317、315、 C.I.アシッドエロー11、17、23、25、29
、42、61、71、 C.I.アシッドオレンジ7、19及びC.I.アシッ
ドバイオレット49 等の酸性染料が好ましく、その他、 C.I.ベーシックブラック2、 C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、
25、26、28、29、 C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、1
4、37、 C.I.ベーシックバイオレット7、14、27及びC
.I.フードブラック1、2等も使用出来る。
【0015】上記の染料の例は本発明の記録方法に適用
出来るインクに対して特に好ましいものであり、本発明
に使用するインク用の染料はこれらの染料に限定される
ものではない。この様な水溶性染料は、従来のインク中
において一般には約0.1〜20重量%を占める割合で
使用されており、本発明においてもこの割合と同様でよ
い。本発明に用いる水系インクに使用する溶媒は、水又
は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適な
ものは水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶性
有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アル
コールを含有するものである。又、水としては種々のイ
オンを含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用する
のが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、
一般にはインクの全重量に対して重量%で0〜95重量
%、好ましくは2〜80重量%、より好ましくは5〜5
0重量%の範囲である。又、本発明に用いるインクは上
記の成分の外に必要に応じて界面活性剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤等を包含し得る。
【0016】又、本発明の記録媒体に上記のインクを付
与して記録を行う為の方法は、好ましくはインクジェッ
ト記録方法であり、該方法はインクをノズルより効果的
に離脱させて、射程体である記録媒体にインクを付与し
得る方式であればいかなる方式でもよい。特に、特開昭
54−59936号公報公報に記載されている方法で、
熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を
生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノ
ズルから吐出させるインクジェット方式は有効に使用す
ることが出来る。
【0017】本発明の記録媒体を用いて記録を行うのに
好適な一例のインクジェット記録装置を以下に説明する
。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、図2及
び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝14を有す
るガラス、セラミックス又はプラスチック板等と、感熱
記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示さ
れているが、これに限定されるものではない)とを接着
して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成
される保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よりなってい
る。インク21は吐出オリフィス(微細孔)22まで来
ており、圧力Pによりメニスカス23を形成している。 今、電極17−1、17−2に電気信号情報が加わると
、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、
ここに接しているインク21に気泡が発生し、その圧力
でメニスカス23が突出し、インク21が吐出し、オリ
フィス22より記録小滴24となり、記録媒体25に向
かって飛翔する。図3には図1に示すヘッドを多数並べ
たマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマル
チ溝26を有するガラス板27と、図1に説明したもの
と同様な発熱ヘッド28を密着して製作されている。尚
、図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であ
り、図2は図1のA−B線での切断面である。
【0018】第3図にかかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。第3図において、61
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドに
よる記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。 上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0019】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。51は記録媒体を挿入する為の
給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送り
ローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出
口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行
するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0020】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる
。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド65
がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、
キャップ62及びブレード61は上述したワイピング時
の位置と同一の位置にある。この結果、この移動におい
ても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上
述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終
了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録の為
に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接
したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記
ワイピングが行われる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのない限り
重量基準である。
【0022】実施例1〜6及び比較例1〜4のインクジ
ェット記録特性並びに耐光性の評価は以下の様にして行
った。 1.インクジェット記録特性 下記組成のインクを用いて、400dpi相当のノズル
を持つインクジェットヘッドにより1mm2あたり10
nlのインク打込量で各色のベタ印字を行った。   インク組成(黒)     染料:C.I.フードブラック2      
                         
 4部    ジエチレングリコール        
                         
       15部    水          
                         
                       81
部インク組成(イエロー) 染料をC.I.ダイレクトイエロー86に代えた以外は
ブラックインクと全く同一にしたもの。 インク組成(シアン) 染料をC.I.ダイレクトブルー199に代えた以外は
ブラックインクと全く同一にしたもの。 インク組成(マゼンタ) 染料をC.I.アシッドレッド35に代えた以外はブラ
ックインクと全く同一にしたもの。記録特性の評価は、
ベタ印字部の反射濃度をマクベスRD−918反射濃度
計にて測定した。
【0023】2.耐光性 上記記録画像を常温及び常湿下にて1昼夜放置した後、
アトラスフェードオメータCl35(スガ試験機)にて
キセノンランプ0.39W/m2で100時間照射した
後、試験後の各色の残OD率(%;試験後のOD/試験
前のOD×100)を測定し耐光性の評価とした。
【0024】実施例1、2及び比較例1ポリエチレンテ
レフタレートフイルム上に耐光性改良剤として1,2,
3−トリス{2´−(トリエチルアンモニウム)エトキ
シ}ベンゼントリアイオダイド(1)を含有する下記組
成の塗工液をワイヤーバーコーターで乾燥後重量が15
g/m2となる様に塗工し本発明の記録媒体(1)を得
た。
【化9】 塗工液組成     シリカ(徳山曹達(株)製、ファインシールX
−37、平均粒子径2.7    μm、BET比表面
積260m2/g)                
        10部    ポリビニルアルコール
(クラレ(株)製、PVA−105、鹸化度98.  
  5モル%、重合度1,700)         
                         
5部    耐光性改良剤(1)          
                         
         2部水             
                         
                  100部
【00
25】作製した記録媒体について前述の方法でインクジ
ェット記録適性及び耐光性テストを行った。その結果を
下記表1に記載する。又、耐光性改良剤(1)の代わり
に下記構造式(2)で与えられる耐光性改良剤を使用し
、(2)を界面活性剤により乳化させ、(2)の添加量
が上記塗工液と同一になる様にして、ポリエチレンテレ
フタレートフイルム上に乾燥後重量が10g/m2とな
る様にワイヤーバーコーターにて塗工し、本発明の記録
媒体(2)を作製した。
【化10】 同時に上記塗工液から耐光性改良剤を抜いた以外は、組
成を同じにしてポリエチレンテレフタレートフイルム上
に乾燥後重量が10g/m2となる様に塗工し記録媒体
(3)を作製した。記録媒体(2)及び(3)に対して
も記録媒体(1)と同様の評価を行った。結果は表1に
記載した如く、耐光性改良剤(1)及び(2)は、記録
媒体の発色性を低下させることなく耐光性改良の効果が
認められた。
【0026】
【表1】                          
           画像濃度/残OD率(%)  
            記録媒体    ブラック 
   シアン      マゼンタ    イエロー 
                         
(Bk)    (C)      (M)     
 (Y)    実施例1        1    
  1.50/95    1.52/93    1
.53/88    1.38/95  実施例2  
      2      1.51/92    1
.50/90    1.50/85    1.36
/92  比較例1        3      1
.52/80    1.51/85    1.52
/60    1.39/70
【0027】実施例3、
4及び比較例2基材として大昭和製紙(株)製、しらお
い(坪量160g/m2、厚み187μm、ステキヒト
サイズ度160秒)を用意し、これに下記組成後塗工液
Aを乾燥後重量で20g/m2でワイヤーバーコーター
塗布した後、下記耐光性改良剤(3)を乾燥後重量で3
g/m2となる様にスプレー塗布し乾燥した後、更に下
記組成塗工液Bを乾燥後重量で10g/m2となる様に
ワイヤーバーコーターで 塗布し本発明の記録媒体(4)を作製した。 塗工液A     塩基性炭酸マグネシウム(旭硝子(株)製、A
M−50、平均粒子径8.    7μm、BET比表
面積30m2/g)                
        20部    ポリビニルアルコール
(クラレ(株)製、PVA−217、鹸化度88%  
  、重合度1,700)             
                         
    8部    カチオンポリマー(日東紡績(株
)製、ポリアミンスルホンPAS−A−    120
L、平均分子量10,000)           
                 4部    水 
                         
                         
       68部塗工液B     シリカ(徳山曹達(株)製、ファインシールX
−37)          15部    ポリビニ
ルアルコール(PVA−105)          
              5部    水    
                         
                         
    85部
【化11】
【0028】又、塗布量が記録媒体4と全く同一で製造
工程を■塗工液A、■塗工液B、■耐光性改良剤(3)
の順に代えた記録媒体(5)及び耐光性改良剤(3)を
全く含まない記録媒体(6)を同時に作製した。評価結
果は下記表2に記載した如く、耐光性改良剤(3)は記
録媒体の発色性を低下させず、かつ充分な耐光性改良効
果が認められた。又、耐光性改良剤は2層構成の記録媒
体中の上層にあっても、下層にあっても効果はほぼ同じ
であった。
【表2】                          
           画像濃度/残OD率(%)  
            記録媒体    ブラック 
   シアン      マゼンタ    イエロー 
                         
(Bk)    (C)      (M)     
 (Y)    実施例3        4    
  1.42/89    1.45/88    1
.48/85    1.35/80  実施例4  
      5      1.46/85    1
.43/90    1.50/80    1.33
/85  比較例2        6      1
.45/65    1.40/80    1.47
/40    1.38/50
【0029】実施例5、
6及び比較例3、4原料パルプとしてNBKP:LBK
P=1:2のパルプスラリー固形分100部に対し、下
記耐光性改良剤(4)を界面活性剤の使用により水性デ
ィスパージョンにしたものを固形分で10部添加し、更
に、填料と炭酸カルシウムを固形分で10部添加したス
ラリーを得た。 このスラリーから長網式抄紙機により坪量100g/m
2、厚み90μmのステキヒトサイズ度3秒の紙を抄紙
し、スーパーカレンダー処理を行い本発明の記録媒体(
7)を作製した。更に記録媒体(7)上に実施例3の塗
工液Bを乾燥後の重量で8g/m2塗工し、スーパーカ
レンダー処理を行い本発明の記録媒体(8)とした。 又、比較例として耐光性改良剤(4)を使用しなかった
以外、他の条件を記録媒体(7)に対応する記録媒体(
9)、記録媒体(8)に対応する記録媒体(10)を作
製した。記録媒体(7)、(8)、(9)及び(10)
の評価結果は下記表3に記載した如く、記録媒体の発色
性に関して耐光性改良剤は影響を与えておらず、且つ充
分な耐光性改良効果があることが確認された。
【化12】
【0030】
【表3】                          
           画像濃度/残OD率(%)  
            記録媒体    ブラック 
   シアン      マゼンタ    イエロー 
                         
(Bk)    (C)      (M)     
 (Y)    実施例5        7    
  1.20/85    1.23/85    1
.30/85    1.15/85  実施例6  
      8      1.35/88    1
.38/90    1.41/80    1.28
/85  比較例3        9      1
.25/78    1.22/80    1.28
/65    1.20/75  比較例4     
 10      1.36/70    1.36/
70    1.38/40    1.29/55

0031】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明により水溶性
染料を使用したインクジェット記録画像の発色性に優れ
、且つ画像の耐光堅牢性に優れた記録媒体が得られた。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用するインクジェット記録装置
のヘッド部の縦断面図。
【図2】本発明方法で使用するインクジェット記録装置
のヘッド部の横断面図。
【図3】図1及び図2に示したヘッドをマルチ化したヘ
ッドの外観斜視図。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材中及び/又はその表面に臭素、沃
    素及びアスタチンのうちの少なくとも一種の原子を含有
    する有機化合物を存在せしめたことを特徴とする記録媒
    体。
  2. 【請求項2】  基材が紙である請求項1に記載の記録
    媒体。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の記録媒体に、記録信
    号に従ってインクジェット記録ヘッドのオリフィスから
    インクを吐出させて記録を行うことを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  4. 【請求項4】  インクの吐出を熱エネルギーによって
    行う請求項3に記載のインクジェット記録方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020075475A (ja) * 2018-09-28 2020-05-21 キヤノン株式会社 記録方法、記録装置、及び記録物

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