JPH0428709Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0428709Y2
JPH0428709Y2 JP1987111142U JP11114287U JPH0428709Y2 JP H0428709 Y2 JPH0428709 Y2 JP H0428709Y2 JP 1987111142 U JP1987111142 U JP 1987111142U JP 11114287 U JP11114287 U JP 11114287U JP H0428709 Y2 JPH0428709 Y2 JP H0428709Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
reflected
focal point
focused
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1987111142U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6415689U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987111142U priority Critical patent/JPH0428709Y2/ja
Publication of JPS6415689U publication Critical patent/JPS6415689U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0428709Y2 publication Critical patent/JPH0428709Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はレーザ溶接装置において集光装置の
改良を図つたものである。
〔従来の技術〕
例えば、1mm以下の薄鋼板を素材とする缶胴の
溶接を行うためのレーザ溶接装置が本出願人によ
つて先に提案されている(特開昭59−76690号公
報)。この種の装置では、レーザ発振器から出た
レーザビームを平面鏡で直交方向に変向した後、
集光レンズで絞つてワーク上に焦点を結ぶ。こう
した従来の集光装置では、溶接時の飛散スパツタ
によるレンズの損傷を避けられず、レンズ寿命が
極端に短い点に問題があつた。
集光レンズは炭酸ガスレーザの発振波長に適合
した赤外線透過率の高い素材で形成されており、
それ自体高価であるうえ、損傷修復のためのラツ
ピングや再コーテンイグ等の費用も高くつくから
である。なお、レーザ溶接では缶胴の印刷層を除
去することなく溶接が行える利点を有するが、そ
の場合に缶胴表面の印刷層がチタンや鉛などの顔
料を含む無機質系塗料で形成されていると、とく
に前記スパツタの飛散度合が大きく、この点も缶
胴製造時にレンズ損傷を生じやすい要因のひとつ
となつていた。
上記の不具合を避けるために、レーザビームを
反射鏡で構成された集光例によつて集束する溶接
装置がある(文献不詳)。例えば第8図に示すよ
うに、レーザ発振源1から出た一次ビームL1を
球面鏡35で直交方向に集束してワークW上に焦
点Fを結ぶ形態である。しかし、一次ビームL1
を球面鏡35で直接集束するものでは、例えばア
ルミニウム板材のようにレーザ吸収能が低く整反
射しやすい場合等に、ワーク表面からの反射ビー
ムによつてレーザ発振源1が損傷を受けることが
あり、この点に問題があつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のようなスパツタあるいは照射ビームの整
反射による光学系機器の損傷を避けるために、本
考案者は第7図に示す集光装置を考えた。この装
置は平面反射鏡7で変向反射された二次ビームL
2を集光鏡36で集光する。集光鏡36はスパツ
タによる損傷を殆ど無視できるモリブデン等の金
属鏡で形成し、その鏡面37を回転放物面で形成
して焦点Fをワーク表面に設定した。しかし、現
状では前記鏡面37の加工が困難であることが判
明し、溶接装置への適用を断念した。
この考案は上記に鑑み提案されたものであつ
て、スパツタおよび照射ビームの整反射による光
学機器の損傷の解消を主目的とする。
この考案の他の目的は、整反射による反射ビー
ムを再利用できるものとして、エネルギーロスを
解消することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案では、第1図に示すように平面反射鏡
7で変向反射された二次ビームL2を集光レンズ
9で集束するについて、その集束ビームL3の光
軸中心19をワーク表面に対して傾斜させること
により、スパツタによる集光レンズ9の損傷と、
整反射によるレーザ発振源1の損傷を同時に防止
できるものとする。
また、整反射時の反射ビームL4の光路上に球
面反射鏡21を配置して、ワークWの表面から反
射したビームを再集束し、その反射焦点fをワー
クW上に設定することで、反射ビームを無駄なく
利用できるものとする。前記反射焦点fは集光レ
ンズ9の焦点Fよりワーク送り方向Aの上手側に
設定しておき、印刷層および油脂等を除去し、あ
るいは整反射を生じる場合にワーク表面を改質し
てレーザ吸収能を向上する。
〔第1実施例〕 第1図ないし第4図は本考案を缶胴溶接装置に
適用した第1実施例を示す。
第1図において、符号1は炭酸ガスレーザから
なるレーザ発振源、2は加工ヘツド、3はワーク
(缶胴素材)Wを支持するテーブルである。
ワークWは0.1〜0.4mm厚、通常は0.2mm厚の鋼板
からなり、前工程で筒状に曲げ加工され、その周
方向の端縁4a,4bどうしが図外の治具に案内
されて重合され、矢印Aで示すワーク送り方向へ
送られる。治具から送り出されたワークWは、テ
ーブル3に支持されるとともに第3図に示すワー
ク押圧手段5で溶接姿勢に保持される。
加工ヘツド2は中空筒状に形成され、その上端
内部にレーザ発振源1から照射された一次ビーム
L1をワーク表面に向かつて変向反射する平面反
射鏡7が固定してある。加工ヘツド2の内部には
筒状のホルダ8とレンズマウント8aを介して集
光レンズ9を支持する。加工ヘツド2の下端には
アシストガスを吹き出すノズル10をノズルホル
ダ11を介して装着する。ノズル10の吹出口1
2の周囲は筒状のガスリング13で覆われる。ガ
スリング13の周壁一部には、第3図に示すよう
に逆U上述の切欠13aが形成してあり、後述す
る反射ビームL4がガスリング13で遮断される
のを防いでいる。平面反射鏡7で案内された二次
ビームL2は、集光レンズ9で集束されて前記吹
出口12と対向するワークWの表面に焦点Fを結
ぶ。符号L3は集束ビームを示している。
第3図においてワーク押圧手段5は、ワークW
の送り方向Aと直交する対向2箇所にノズル10
を挟んで設けられる押えデイスク15,15と、
このデイスク15を回転自在に支持する支軸1
6,16と各デイスク15の押圧姿勢を変更する
支持腕17などで構成する。押えデイスク15は
円盤状、好ましくは偏平な逆摺鉢形に形成してあ
り、ワークWの送り移動時に連れ回り回転しなが
らその周縁下面でワークWをテーブル3に押し付
けて端縁4a,4bどうしが僅かにラツプする溶
接姿勢に保持する。支軸16,16は押えデイス
ク15,15をこれが上すぼまり状に傾斜した姿
勢となるよう回転自在に支持する。なお、前記端
縁4a,4bどうしは突き合わせた状態で溶接す
ることもある。
飛散スパツタによる集光レンズ9の損傷等を防
止するために、加工ヘツド2を傾斜させて、集光
レンズ9で絞られた集束ビームL3の光軸中心1
9をワークWの表面に対して、ワーク送り方向A
へ所定角度θだけ傾斜させる。傾斜角度θは10〜
35度の範囲、好ましくは10〜15度とする。
因みに光軸中心19がワークWの表面と直交す
る状態では、スパツタは逆円錐台形状に拡がりな
がら飛散するが、前述のように光軸中心19を傾
斜させると、スパツタの主たる飛散領域をワーク
送り方向Aの上手側に集約させることができ、と
くに集光レンズ9の損傷を生じやすい飛散スパツ
タどうしの衝突により二次飛散、三次飛散が生じ
る領域をノズル10の吹出口12よりワーク送り
方向上手側に位置させて、スパツタが吹出口12
から加工ヘツド2内に飛び込むのを著しく低減で
きる。また、アルミニウム板材のようにビーム吸
収能が低く整反射を生じやすい素材を溶接する場
合に、反射ビームが照射経路を逆向してレーザ発
振源1に損傷を加えることも防止できる。
第2図に示すように、ワークWの表面で整反射
を生じるとき、集束ビームL3は焦点Fを折り返
し点として、垂直面に対してワーク送り方向Aの
上手側へ傾斜する反射ビームL4を形成する。こ
の反射ビームL4を再利用するために、その光軸
中心20上に球面反射鏡21を配置して、反射ビ
ームL4をワークWの表面上に再照射できるもの
とした。
球面反射鏡21は、金属鏡あるいはガラス製鏡
からなり、拡散しようとする反射ビームL4を集
束して、集光レンズ9の焦点Fに隣接するワーク
Wの表面上に反射焦点fを結ぶ。このとき、再集
束ビームL5の反射焦点fが、前記焦点Fよりワ
ーク送り方向Aの上手側に位置するよう、鏡面2
2の姿勢をホルダ23で調整する。ホルダ23は
一端が加工ヘツド2に取付けられており、球面反
射鏡21を加工ヘツド2に対して上下方向に、お
よび光軸中心19に対して円周方向へそれぞれ変
位可能に支持している。
球面反射鏡21で再集束されたビームL5によ
つて、ワークWの表面の印刷層や付着油脂等の汚
れを加熱し気化させて除去できる。また、アルミ
ニウム板材を溶接する場合は、その溶接部位の表
面を加熱して酸化あるいは窒化させ、ビーム吸収
能が向上するよう表面状態を改質する。この表面
改質によつて焦点Fにおける集束ビームL3の整
反射が起こりにくくなるが、光軸中心19がワー
ク表面に対して傾いているため、依然として集束
ビームL3の一部は反射されてしまう。従つて、
反射ビームL4が皆無になることはなく、表面改
質を継続して行うことができるので、アルミニウ
ム板材でも確実に溶接できる。場合によつては、
焦点Fにおけるビームスポツト径を反射焦点fに
おけるビームスポツト径より僅かに大きく設定し
て、反射ビームL4を積極的に生起させることも
ある。
第2図において、集光レンズ9の下方にレンズ
冷却用のノズル24が設けられる。そのノズル2
4は図外の圧気供給源から供給される加圧空気を
吹き出し、集光レンズ9の下方にエアカーテン状
の空気流を形成し、ワーク側からの輻射熱を遮断
し、同時に稀に侵入してくるスパツタを吹き飛ば
す。25はその排風口である。
〔第2実施例〕 第5図および第6図は本考案の第2実施例を示
す。これでは集束ビームL3を第1実施例とは逆
向きに傾斜させ、球面反射鏡21を加工ヘツド2
よりワーク送り方向Aの下手側に配置し、溶接中
心線を通る垂直面に対して集束ビームL3の光軸
中心19を僅かに傾斜させて、再集束ビームL5
の光路と集束ビームL3の光路が干渉するのを避
けるようにした。
〔別実施態様例〕
上記の実施例では加工ヘツド2側を傾斜させ
て、光軸中心19とワーク表面とが傾斜状に交差
するものとしたが、逆にワークWの送り方向を斜
め上方あるいは斜め下方にして、光軸中心19を
ワーク表面と斜めに交差させるようにしてもよ
い。
本考案が缶胴溶接以外の一般的なレーザ溶接装
置にも適用できることは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案では、平面反射鏡7
で変向反射された二次ビームL2を集光レンズ9
で集束するについて、その光軸中心19をワーク
Wの表面に対して傾斜させてあるので、スパツタ
の主たる飛散範囲をワーク送り方向Aの下手側に
集約させることができ、しかもワークWの表面で
整反射を生じるとき、反射ビームL4が照射経路
を逆行するのを防止できる。従つて、スパツタの
衝突あるいは付着によつて集光レンズ9が損傷を
受けたり、レンズ性能が低下することを確実に防
止し、同時に整反射ビームによつてレーザ発振源
1を致命的な損傷を受けることを解消して、レー
ザ溶接装置における光学装置の耐久性を向上でき
るものとなつた。
また、集光レンズ9で集束された集束ビームL
3が整反射されるとき、反射ビームL4をその光
路上に設けた球面反射鏡21で再集束してワーク
W上に反転照射し、前記集束ビームL3よりワー
ク送り方向Aの上手側で反射焦点fを結ばせて、
予備加熱を行うようにしたので、焦点Fにおける
ワークWの溶融に先行してワーク表面の印刷層や
油脂汚れを除去して、焦点Fでのスパツタの発生
を抑止でき、反射ビームL4を有効に再利用でき
るものとなつた。
さらに、アルミニウム板材のように、レーザ吸
収能が低く整反射を生じやすい素材を溶接する際
には、反射焦点fにおける再集束ビームL5の照
射によつて、ワーク表面を加熱して酸化あるいは
窒化させレーザ吸収能が向上するよう表面状態を
改質できるので、確実に溶接を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案に係るレーザ溶接
装置の第1実施例を示しており、第1図は本考案
の内容を概略的に示す原理説明図、第2図は加工
ヘツドの縦断側面図、第3図はワーク押圧手段を
示す縦断正面図、第4図は集光装置の光路のみの
平面図である。第5図ないし第6図は本考案に係
るレーザ溶接装置の第2実施例を示しており、第
5図は加工ヘツドの縦断側面図、第6図は集光装
置の光路のみの平面図である。第7図は比較例の
原理説明図である。第8図は従来例の原理説明図
である。 1……レーザ発振源、2……加工ヘツド、7…
…平面反射鏡、9……集光レンズ、19……光軸
中心、21……球面反射鏡、L2……二次ビー
ム、L3……集束ビーム、L4……反射ビーム、
L5……再集束ビーム、F……焦点、f……反射
焦点、W……ワーク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 平面反射鏡7で変向反射された二次ビームL2
    を集束してワークW上に焦点Fを結ぶ集光レンズ
    9を有し、 集光レンズ9の光軸中心19をワークWの表面
    に対して傾斜させ、 集光レンズ9で集束された集束ビームL3の整
    反射により形成される反射ビームL4の光路上に
    球面反射鏡21を配置し、以て 球面反射鏡21で前記反射ビームL4を再集束
    して、前記焦点Fよりワーク送り方向Aの上手側
    に反射焦点fを結ぶよう構成してなるレーザ溶接
    装置。
JP1987111142U 1987-07-20 1987-07-20 Expired JPH0428709Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987111142U JPH0428709Y2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987111142U JPH0428709Y2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6415689U JPS6415689U (ja) 1989-01-26
JPH0428709Y2 true JPH0428709Y2 (ja) 1992-07-13

Family

ID=31348930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987111142U Expired JPH0428709Y2 (ja) 1987-07-20 1987-07-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0428709Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6361453B2 (ja) * 2014-10-17 2018-07-25 株式会社豊田自動織機 レーザー溶接方法及びレーザー溶接装置
JP2016087616A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 株式会社豊田自動織機 レーザー溶接方法及びレーザー溶接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6415689U (ja) 1989-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6638011B2 (ja) レーザ加工機及びレーザ加工方法
KR100348169B1 (ko) 레이저 접합 방법 및 플라스틱으로 제작된 다른 공작물을접합시키기 위한 장치 또는 플라스틱을 다른 재료에접합시키기 위한 장치
US4731254A (en) Method of, and apparatus for, repairing mechanical and/or chemical damage to the surface of bottles destined for re-use
JP2001276988A (ja) レーザ加工装置
US20020088784A1 (en) Method and plant for laser cutting with dual-flow and double-focus cutting head
JPH02290685A (ja) レーザ加工機
RU2547987C1 (ru) Способ лазерной сварки
JP3515003B2 (ja) レーザ融着方法
JPH06285662A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JPH02137687A (ja) レーザ集光装置
JPH0428709Y2 (ja)
JP2007253181A (ja) レーザ溶接方法
JP2020199513A (ja) レーザ加工機及びレーザ加工機の制御方法
JP7213441B2 (ja) レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置
JPH07185856A (ja) レーザ加工方法および装置
JP4584683B2 (ja) レーザ溶接用集光ヘッド
US20020148819A1 (en) Laser cutting torch
JP2000005888A (ja) レーザ突合せ溶接方法
JP2581574B2 (ja) レ−ザ加工方法およびその装置
JPH0159076B2 (ja)
JPH0353816Y2 (ja)
JPS63232937A (ja) 研磨方法
JPH0534861Y2 (ja)
JPH01104493A (ja) レーザ加工機
JPH01271084A (ja) ガラスのレーザ切断方法