JP2020199513A - レーザ加工機及びレーザ加工機の制御方法 - Google Patents

レーザ加工機及びレーザ加工機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの材質、板厚などに応じた適切なレーザビームを形成可能なレーザ加工機を提供する。【解決手段】レーザ加工機100は、レーザ発振器11、14と、集束レンズ18と、GIファイバ30とを備える。レーザ発振器11、14は、互いに波長の異なる第1レーザビーム12、第2レーザビーム15を射出する。集束レンズ18は、レーザ発振器11、14によって射出された第1レーザビーム及び第2レーザビームを集束させる。GIファイバ30は、集束レンズ18によって集束された第1レーザビーム及び第2レーザビームを伝播する。第1レーザビーム及び第2レーザビームの、光ファイバに入射する入射角が互いに異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工機及びレーザ加工機の制御方法に関する。
従来より、レーザ加工中に融解金属内部に気泡を残して凝固するポロシティ及び融解金属が飛び散るスパッタの発生を抑制しつつ、被加工材に対し深い加工点で小面積の溶融加工が可能なレーザビームを照射する技術が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載された方法は、ガウシアン型の第1レーザビームとトップハット型(フラットトップ型)又は環状型(リング型)の第2レーザビームとの出力を個別に制御して最適化する。
特開2019−46919号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法において、レーザビームの出力の変更は可能であるものの、レーザビームのビーム径はファイバコアの径や形状、レンズなどによって固定される。このため、ワークの材質、板厚などに応じた適切なレーザビームを形成することが難しい場合がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ワークの材質、板厚などに応じた適切なレーザビームを形成可能なレーザ加工機及びレーザ加工機の制御方法の提供を目的とする。
本発明に係るレーザ加工機は、互いに波長の異なる第1レーザビームと第2レーザビームを射出する1または複数のレーザ発振器と、レーザ発振器によって射出された第1レーザビーム及び第2レーザビームを集束させる集束レンズと、集束レンズによって集束された第1レーザビーム及び第2レーザビームを伝播する光ファイバと、を備え、第1レーザビーム及び第2レーザビームの、光ファイバに入射する入射角が互いに異なる。
本発明に係るレーザ加工機の制御方法は、互いに波長の異なる第1レーザビームと第2レーザビームを射出し、射出された第2レーザビームを回転可能なミラーで反射させ、第1レーザビーム及びミラーによって反射した第2レーザビームを集束レンズによって集束させ、集束された第1レーザビーム及び第2レーザビームの、光ファイバに入射する入射角が互いに異なるように、少なくともミラーの角度及び集束レンズの位置のどちらか一方を制御する。
本発明によれば、ワークの材質、板厚などに応じた適切なレーザビームを形成しうる。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の概略構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係るセンタービーム及びリングビームを説明する図である。 図3は、図1の一部拡大図であり、レーザビームの入射角について説明する図である。 図4は、本発明の実施形態に係るレーザビームの出力及びビーム径について説明する図である。 図5は、本発明の変形例に係るレーザ加工機の概略構成図である。 図6は、図5の一部拡大図であり、レーザビームの入射角について説明する図である。 図7は、本発明の変形例に係るレーザビームの出力及びビーム径について説明する図である。 図8は、本発明の変形例に係るセンタービーム及びリングビームを説明する図である。 図9は、レーザビームの出力及びビーム径の他の例について説明する図である。 図10は、レーザビームの出力及びビーム径の他の例について説明する図である。 図11は、光ファイバ内におけるレーザビームの集束位置の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(レーザ加工機の構成例)
図1を参照して、本実施形態におけるレーザ加工機100の構成例について説明する。図1に示すように、レーザ加工機100は、レーザビームを射出するレーザ発振器10と、レーザ発振器10に接続され、レーザ発振器10より射出されたレーザビームを加工ヘッド60へと伝播するプロセスファイバ20と、レーザビームを加工対象のワーク80に照射してワーク80を加工する加工ヘッド60と、を備える。
レーザ発振器10は、第1レーザビーム12を射出するレーザ発振器11と、第1レーザビーム12を平行化し、いわゆるコリメート光に変換するコリメートレンズ13を備える。また、レーザ発振器10は、第2レーザビーム15を射出するレーザ発振器14と、第2レーザビーム15を平行化し、コリメート光に変換するコリメートレンズ16を備える。また、レーザ発振器10は、コリメートレンズ16によってコリメート光に変換された第2レーザビーム15を反射させて第2レーザビーム15の角度を調整するベンドミラー17を備える。また、レーザ発振器10は、第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を集束させる集束レンズ18を備える。また、レーザ発振器10は、集束レンズ18に接続され、集束レンズ18の空間上の位置(XYZ軸上の位置)を制御可能なモータ19を備える。Z軸方向は、例えば、鉛直方向であり、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面(水平面)上において互いに直交する方向である。
レーザ発振器11は、所定の波長を有する第1レーザビーム12を射出する。例えばレーザ発振器11がファイバレーザ発振器である場合、第1レーザビーム12の波長は1060nm〜1080nmである。これに対して、レーザ発振器14は、第1レーザビーム12の波長と異なる波長を有する第2レーザビーム15を射出する。例えばレーザ発振器14がDDL発振器である場合、第2レーザビーム15の波長は910nm〜950nmである。本実施形態において、レーザ発振器14は、水平面上でレーザ発振器11に対して90度ずれて配置されるものとして説明するが、配置は水平面上に限定されず、90度に限定されるものでもない。なお、第1レーザビーム12の波長と、第2レーザビーム15の波長は互いに異なると説明したが、1nm以上異なっていればよい。
コリメートレンズ13によってコリメート光に変換された第1レーザビーム12とベンドミラー17によって反射された第2レーザビーム15は、光学的に結合されて集束レンズ18に入射する。なお、図示は省略するがベンドミラー17には、ベンドミラー17の角度を調整する回転機構が接続されており、ベンドミラー17は回転可能である。よってベンドミラー17による第2レーザビーム15の反射角度は、適宜変更可能である。
なお、図示は省略するが、モータ19にはモータ19を制御するためのコントローラが接続されている。このコントローラから出力される制御信号に基づいてモータ19の回転速度が制御され、モータ19に接続される集束レンズ18の位置が制御される。
集束レンズ18から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15は、プロセスファイバ20に入射する。本実施形態において、プロセスファイバ20は、GIファイバ30と、GIファイバ30に接続するSIファイバ40と、SIファイバ40に接続するGIファイバ50から構成される。なお、第1レーザビーム12はプロセスファイバ20の軸の方向からプロセスファイバ20に入射する。
GIファイバ30は、レーザ発振器10に接続される。GIファイバ30は、GI(Graded Index)型の光ファイバであり、入射面はレーザ発振器10に接続され、射出面はSIファイバ40に接続される。また、GIファイバ30は、コアの屈折率を二次曲線に分布させた光ファイバである。GIファイバ30は、断面が円形状のコア31と、コア31の外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド32と、を有する。コア31内の屈折率分布は、一例としてコア31の中心からクラッド32の方向に向かうに連れて屈折率がなだらかに減少する中心軸対称の分布形状である。GIファイバ30は、レーザ発振器10から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を集束するGRINレンズとして機能する。これにより、レーザ発振器10から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15は、コア31の中心(中心軸上の位置)に集束する。GIファイバ30から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15は、SIファイバ40に入射する。
本実施形態において、図1の点線で囲んだ領域に示すように、第1レーザビーム12がGIファイバ30に入射する入射角と、第2レーザビーム15がGIファイバ30に入射する入射角とが異なる。詳細は後述する。
SIファイバ40は、SI(Step Index)型の光ファイバであり、入射面はGIファイバ30に接続され、射出面はGIファイバ50に接続される。SIファイバ40は、断面が円形状のコア41と、コア41の外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド42と、を有する。SIファイバ40ではコア41内の屈折率分布は一様であるため、図1に示すように第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15がコア41内で繰り返し屈折する。SIファイバ40から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15は、GIファイバ50に入射する。
GIファイバ50は、GIファイバ30と同様にGI型の光ファイバであり、入射面はSIファイバ40に接続され、射出面は加工ヘッド60に接続される。GIファイバ50は、断面が円形状のコア51と、コア51の外側面を覆う、断面が円環形状のクラッド52と、を有する。コア51内の屈折率分布は、上述したコア31内の屈折率分布と同じである。GIファイバ50から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15は、加工ヘッド60に入射する。
加工ヘッド60は、加工対象のワーク80にレーザビーム(センタービーム70とリングビーム71)を照射するための装置であり、コリメートレンズ61と集束レンズ62とを有する。コリメートレンズ61は、GIファイバ50から射出された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を平行化し、コリメート光に変換する。集束レンズ62は、コリメートレンズ61によってコリメート光に変換された第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を集束する。そして、集束レンズ62からワーク80に向かってセンタービーム70とリングビーム71が照射される。
次に、図2を参照して、センタービーム70とリングビーム71について説明する。なお、本実施形態では、センタービーム70が第1レーザビーム12に対応するレーザビームであり、リングビーム71が第2レーザビーム15に対応するレーザビームとして説明するが、これに限定されない。センタービーム70が第2レーザビーム15に対応するレーザビームであり、リングビーム71が第1レーザビーム12に対応するレーザビームであってもよい。
図2に示すように、リングビーム71はセンタービーム70の外側をリング状に囲むビームである。センタービーム70は主に接合用のビームとして用いられ、リングビーム71は主に予備加熱用のビームとして用いられる。このため、主にセンタービーム70の出力は、リングビーム71の出力と比較して高出力である。このようなセンタービーム70とリングビーム71を用いた溶接は、例えばSECCなどの亜鉛めっき鋼板の溶接において有効である。SECCなどの亜鉛めっき鋼板の溶接においては、亜鉛の融点が低いため気化した亜鉛ガスにより、ブローホールまたはアンダーフィルが発生し、溶接不良となるおそれがある。本実施形態ではリングビーム71の予備加熱によって亜鉛メッキを除去可能なため、このような溶接不良を防止しうる。なお、ブローホールとは、溶接金属内で発生したガスもしくは侵入したガスが凝固時に大気中へ放出されず、溶接金属内に閉じ込められた状態である。アンダーフィルとは、突合せ継手の鋼板の隙間で、溶融金属量が不足して溶接部表面が凹み、母材に比べて溶接部が薄くなる状態である。
また、リングビーム71の前半部分で予備加熱を行い、次にセンタービーム70で亜鉛ガスの排出を促し、最後にリングビーム71の後半部分で本溶接を行うことにより、いわゆるゼロギャップ溶接の実現が可能となる。
なお、センタービーム70とリングビーム71を用いた溶接は、アルミニウムの溶接においても有効である。アルミニウムの溶接において、レーザビームのエネルギー密度の高さとアルミニウムの融点との関係により、ポロシティが発生しやすく、安定した溶接の実現が難しい場合がある。そこでセンタービーム70とリングビーム71を用いた、以下の方法が考えられる。まずリングビーム71の前半部分で予備加熱を行い、次にセンタービーム70で溶融池を形成し、リングビーム71の後半部分で溶融池を安定化させる。この方法によれば、ポア(気孔、ポロシティ)、スパッタを低減し、溶け込み深さ及びビード表面の安定した高品質な加工結果を得ることが可能である。なお、リングビーム71の予備加熱により、アルミニウムの酸化被膜を除去することも可能である。
次に、図3を参照して、第1レーザビーム12がGIファイバ30に入射する入射角と、第2レーザビーム15がGIファイバ30に入射する入射角との相違について説明する。図3は、図1の点線で囲んだ領域の拡大図である。
図3に示すように、第1レーザビーム12がGIファイバ30のコア31に入射する入射角θ1と、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する入射角θ2とが異なる。ここでいう入射角とは、レーザビームが入射するときの、入射方向と境界面(GIファイバ30の入射面)の法線とがなす角度をいう。入射角θ1と入射角θ2との角度差の大きさは限定されず、0より大きければ任意の大きさでよい。図3に示す例において、第1レーザビーム12はプロセスファイバ20の軸の方向からプロセスファイバ20に入射するため入射角θ1は一定であるが、入射角θ2は可変である。入射角θ2を所望する角度に調整したい場合、ベンドミラー17の角度を調整すればよい。
第1レーザビーム12と第2レーザビーム15が異なる入射角でGIファイバ30に入射するため、第1レーザビーム12と第2レーザビーム15はGIファイバ30の射出面において異なる角度で射出する。これにより、第1レーザビーム12と第2レーザビーム15はGIファイバ50において異なる角度を有した状態で拡散する(図1参照)。
また、図3に示すように、第1レーザビーム12がGIファイバ30のコア31に入射する位置と、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する位置も異なる。
つまり、GIファイバ30の特徴によれば、コア31の屈折率分布は、屈折率の大きい中心部、屈折率の小さい周辺部により構成されているので、第2レーザビーム15が放物線状に屈折し、SIファイバ40に入射する際に第1レーザビーム12と異なる入射角で入射されて伝搬する。これにより、出射時に第1レーザビーム12がガウシアン型のセンタービームを形成するのに対し、第2レーザビーム15はリング型ビームを形成する。
(作用効果)
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ加工機100によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態では、第1レーザビーム12がGIファイバ30のコア31に入射する入射角θ1と、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する入射角θ2とが互いに異なる。このように入射角θ1と入射角θ2とを異ならせることにより、センタービーム70及びリングビーム71のビームプロファイルを自在に調整可能となる。ここでいうビームプロファイルとは、レーザビームの出力の大きさまたはビーム強度、ビーム径を意味する。なお、ビームプロファイルにはBPP(Beam Parameter Products)などが含まれてもよく、つまりビームウエスト位置の集光径や発散角が含まれる。更にビームプロファイルにはビーム強度の分布状態も含まれてよい。図4に示す例は、センタービーム70の出力及びビーム径が、リングビーム71の出力及びビーム径より大きくなるように調整された例である。本実施形態によれば、ワーク80の材質、板厚などに応じた適切な出力及びビーム径を有するレーザビームの形成が可能となる。これにより上述した、亜鉛めっき鋼板、ゼロギャップ溶接、アルミニウムなどの溶接において、短時間かつ高品質な溶接が実現しうる。
(変形例)
次に、図5を参照して本実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、第1レーザビーム12はプロセスファイバ20の軸の方向からプロセスファイバ20に入射するため入射角θ1は一定であると説明したが、これに限定されず、入射角θ1も調整可能である。入射角θ1を調整する場合は、図5に示すようにモータ19を用いて集束レンズ18を鉛直方向下側に移動させればよい。これにより、図6(図5の点線で囲んだ領域の拡大図)に示すように、第1レーザビーム12がGIファイバ30のコア31に入射する入射角が調整される。調整後の入射角は、θ3で示される。なお、図5に示す集束レンズ18の移動方向(鉛直方向下側)はあくまで一例であり、任意の方向に移動可能である。
集束レンズ18を鉛直方向下側に移動させたことによって、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する入射角も調整される。具体的には、図3に示す入射角θ2から図6に示す入射角θ4に調整される。このように第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する入射角は、ベンドミラー17の角度及び集束レンズ18の位置によって調整可能である。すなわち、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する入射角は、ベンドミラー17の角度及び集束レンズ18の位置のどちらか一方によって調整されてもよく、両方で調整されてもよい。
図6に示す入射角θ3と入射角θ4も、図3に示す入射角θ1と入射角θ2との関係と同様に、異なる角度である。また、図6に示す例においても、第1レーザビーム12がGIファイバ30のコア31に入射する位置と、第2レーザビーム15がGIファイバ30のコア31に入射する位置は異なる。
次に図7〜図8を参照して、ビームプロファイル(特に、出力やビーム径)の相違について説明する。
図6に示す入射角θ3と入射角θ4によれば、図7〜図8に示すように、図2及び図4とは異なるビームプロファイルが得られる。具体的には、図6に示す入射角θ3と入射角θ4によれば、入射角θ1と入射角θ2(図3参照)と比較して、大きなビーム径が得られる。
なお、図4及び図7のビーム形状は、一例であり、第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15の入射角を調整することにより、さまざまなビームプロファイルが得られる。例えば、図9に示すピアス型のビームプロファイル、図10に示す高出力のリングビーム71も得られる。ピアス型のビームプロファイルによれば、高出力により貫通加工において加工時間を短縮しうる。このように本実施形態によれば、ワーク80の材質、板厚などに応じた適切な出力及びビーム径を有するレーザビームの形成が可能となる。なお、ここでいう高出力とは、JIS(日本工業規格)のC6802「レーザ製品の安全基準」によるクラス分けに準ずるものとして説明するが、これに限定されない。例えば、アメリカ、欧州などで定義されている基準にしたがうものであってもよい。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では、レーザ発振器10内で第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を合成しているが、第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15をそれぞれ別々のレーザ発振器で出力させ、加工機と発振器との間に光カプラーを設けて、その光カプラー内で第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15を合成してもよい。
上述した実施形態では、GIファイバ30に入射した第1レーザビーム12及び第2レーザビーム15はコア31の中心軸(所定位置)に集束すると説明したが、これに限定されない。例えば、集束する位置は必ずしも中心軸の1点とは限らず、図11に示すように集束する位置は少しずれていてもよい。また、GIファイバ30に替えてGRINレンズを用いてもよい。
また、上述した実施形態では集束レンズ18を移動させる移動機構としてモータ19を取り上げたが、移動機構はモータ19に限定されない。例えば、移動機構としてラックアンドピニオン、シャフトなどが用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、レーザ発振器11が第1レーザビーム12を射出し、レーザ発振器14が第2レーザビーム15を射出すると説明したが、これに限定されない。例えば、一つのレーザ発振器が、互いに波長の異なる第1レーザビーム12と第2レーザビーム15を射出してもよい。
10、11、14 レーザ発振器
12 第1レーザビーム
13、16、61 コリメートレンズ
15 第2レーザビーム
17 ベンドミラー
18、62 集束レンズ
19 モータ
20 プロセスファイバ
30、50 GIファイバ
31、41、51 コア
32、42、52 クラッド
40 SIファイバ
60 加工ヘッド
70 センタービーム
71 リングビーム
80 ワーク
100 レーザ加工機

Claims (6)

  1. 互いに波長の異なる第1レーザビームと第2レーザビームを射出する1または複数のレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器によって射出された前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームを集束させる集束レンズと、
    前記集束レンズによって集束された前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームを伝播する光ファイバと、を備え、
    前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームの、前記光ファイバに入射する入射角が互いに異なる
    ことを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームは、前記光ファイバの所定位置で集束する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. 前記光ファイバは一つのコアを有し、
    前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームは前記コアに入射する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工機。
  4. 前記レーザ発振器によって射出された前記第2レーザビームを反射させる、回転可能なミラーをさらに備え、
    前記第2レーザビームは前記ミラーによって反射して前記集束レンズに入射する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  5. 前記集束レンズを移動させる移動機構をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  6. 互いに波長の異なる第1レーザビームと第2レーザビームを射出し、
    射出された前記第2レーザビームを回転可能なミラーで反射させ、
    前記第1レーザビーム及び前記ミラーによって反射した前記第2レーザビームを集束レンズによって集束させ、
    集束された前記第1レーザビーム及び前記第2レーザビームの、光ファイバに入射する入射角が互いに異なるように、少なくとも前記ミラーの角度及び前記集束レンズの位置のどちらか一方を制御する
    ことを特徴とするレーザ加工機の制御方法。
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