JPH04285139A - 耐隙間腐食性にすぐれた配管用アルミニウム合金管材 - Google Patents

耐隙間腐食性にすぐれた配管用アルミニウム合金管材

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Publication number
JPH04285139A
JPH04285139A JP7202591A JP7202591A JPH04285139A JP H04285139 A JPH04285139 A JP H04285139A JP 7202591 A JP7202591 A JP 7202591A JP 7202591 A JP7202591 A JP 7202591A JP H04285139 A JPH04285139 A JP H04285139A
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JP
Japan
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corrosion resistance
aluminum alloy
pipe material
piping
crevice corrosion
Prior art date
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Pending
Application number
JP7202591A
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English (en)
Inventor
Shigenori Yamauchi
重徳 山内
Kenji Kato
健志 加藤
Naoki Tokizane
直樹 時實
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のラジエータ
やヒータの配管あるいはオートバイや産業機械のラジエ
ータの配管として用いられるアルミニウム合金管材に関
し、特に耐隙間腐食性に優れたアルミニウム合金管材に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジエータやヒータあるいはオ
ートバイ、トラクタやブルドーザ等のラジエータは、例
えば、図1に示すようにチューブ1、フィン2、ヘッダ
ープレート3、タンク4及び配管5(パイプ)によって
構成されており、これらの部材はすべてアルミニウム合
金でつくられ、一体にろう付けされている。配管5は図
2に示すように、その先端でゴムホース6と金属製バン
ド7で締め付け接続されている。
【0003】従来、チューブ1、フィン2、ヘッダープ
レート3、タンク4等に使用される材料については種々
提案されているが、配管5用の材料としては、JIS3
003系アルミニウム合金の引抜管又は押出管が用いら
れている。(例えば特開昭63−241133号公報参
照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配管材料に3
003系アルミニウム合金を使用した場合、ゴムホース
6の下側、すなわち配管材の外面側に隙間腐食が発生す
る。 これを防止するために、配管材の外面側8に塗装を行っ
たり、クラッド材(例えば、3003系アルミニウム合
金管の外面に7072系アルミニウム合金の犠牲陽極層
をクラッドした2重管)(例えば特開昭56−1277
67)が用いられている。
【0005】しかし、配管材の外面側に塗装を行ったり
、クラッドした2重管を使用することは、いずれも大幅
なコストアップとなるので、塗装やクラッドを必要とし
ない耐隙間腐食性に優れた配管材が望まれていた。
【0006】そこで本発明の目的は、塗装やクラッドを
必要としない耐隙間腐食性に優れた配管用アルミニウム
合金管材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討を加えた結果、Al−Mn−C
u系アルミニウム合金あるいはAl−Mn−Cu−Mg
系アルミニウム合金に、Tiを含有させ、さらにFe、
Si含有量を一定量に抑えることにより、耐隙間腐食性
に優れた材料が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】即ち、本発明は、Mn: 0.3〜1.5
 %、Cu:0.10〜0.60%、Ti:0.06〜
0.35%、Fe:0.10〜0.35%、Si:0.
05〜0.25%、を含有し、さらに必要によりMgを
 0.4%以下含有するアルミニウム合金管材である。
【0009】上記組成範囲の限定理由は下記のとおりで
ある。
【0010】Mn:Mnは強度を高くするとともに、材
料の耐食性(耐孔食性)を向上させる。その量が 0.
3%未満ではその効果が十分でなく、 1.5%を越え
ると押出性が悪くなり、押出能率の低下を招くので好ま
しくない。
【0011】Cu:Cuは強度を高くする。又、材料の
電位を貴にして、タンクとの接合部においてフィレット
近傍の腐食を防止する。0.10%未満ではその効果が
十分でなく、0.60%を越えると逆に耐食性が悪くな
る。
【0012】Ti:Tiは濃度の高い領域と低い領域に
分かれ、それらが肉厚方向に交互に分布して層状となり
、Ti濃度が低い領域が高い領域に比べて優先的に腐食
することにより、腐食形態を層状にする。その結果、肉
厚方向への腐食の進行を妨げて、材料の耐孔食性、耐隙
間腐食性を向上させる。0.06%未満ではその効果が
十分でなく、0.35%を越えると鋳造時に粗大な化合
物が生成し、健全な配管材が得られない。
【0013】Fe:FeはMnの固溶量を減少させ、そ
の結果、押出後の結晶粒径(押出管の場合)あるいは引
抜−焼鈍後の結晶粒径(引抜管の場合)を小さくする。 なお、結晶粒径が大きいと配管材の曲げ加工やバルジ加
工の際に肌荒れや割れが出やすい。又、Feは材料強度
を高める効果もある。0.10%未満ではそれらの効果
が十分でない。一方、0.35%を越えると、耐孔食性
、耐隙間腐食性が悪くなる。
【0014】Si:SiはMnの固溶量を減少させ、そ
の結果、押出後の結晶粒径(押出管の場合)、あるいは
引抜−焼鈍後の結晶粒径(引抜管の場合)を小さくし、
曲げ加工やバルジ加工の際に肌荒れや割れを出にくくす
る。又、SiはAl−Mn−Si系あるいはAl−Mn
−Fe−Si系化合物を形成し、曲げ加工やバルジ加工
の際に工具と材料の焼付きを生じにくくする。0.05
%未満ではこれらの効果が十分でなく、一方、0.25
%を越えるとAl−Mn−Si系の微細な析出物が多く
なり、結晶粒径が大きくなってしまう。
【0015】Mg:Mgは配管材の強度を高くし、結晶
粒径を小さくするとともに、耐隙間腐食性をさらに高め
る。 0.4%を越えると押出性が悪くなるとともに、
耐食性もやや低下する。
【0016】
【実施例】表1に示すNo.1〜19の合金を溶解し、
外径6インチのインゴットを鋳造した。その後、 60
0℃で均質化処理し、 500℃で押出して外径40m
m、内径32mmの管を得た。更に、引抜きにより外径
18mm、肉厚 1.2mmとした後、 400℃で焼
鈍した。
【0017】押出の際に、3003合金(No.19)
と同等の押出速度で押出できるものを「押出性:良」と
し、3003合金(No.19)より押出速度を低くせ
ざるを得ないものを「押出性:不良」とした。また、焼
鈍後の管の外周面における結晶粒径を測定した。更に、
焼鈍管にバルジ加工を施し、肌荒れや焼付きの発生状況
を調べた。
【0018】次に、焼鈍管をろう付炉中で加熱処理(6
00℃×3min)を施した後、引張試験と耐食性試験
を行った。耐食性試験は、管の両端をゴムホースで接続
して循環経路を構成し、8hの間管内面に80℃の試験
水を流し(流速3m/S)、その後、試験水を滞留させ
、室温にて16h放置するというサイクルを90サイク
ル(3ケ月間)行った。試験水はCl− 200ppm
、SO4 2−100ppm、Cu2+10ppm 、
を含むpH3の合成水とした。耐食性試験の後、管内面
の孔食およびゴムホースの下側(隙間部)の隙間腐食に
ついて最大腐食深さを測定した。
【0019】結果をまとめて表2に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】 発明例No.1〜7 の場合、押出性は良好で結晶粒径
も90μm 以下と小さく、バルジ加工性も良好である
。また、引張強さも127MPa以上と高く、最大腐食
深さも内面において0.75mm以下、隙間部において
0.41mm以下と小さい。
【0022】しかし、比較例のNo.8は、Mn含有量
が 0.2%と少ないために、引張強さが88MPa 
と低く、最大腐食深さが内面で0.97mm、隙間部で
0.65mmと大きい。
【0023】No.9は、Mn含有量が1.80%と多
いために、押出速度を低下しなくてはならず、押出性が
劣るものである。
【0024】No.10 は、Cu含有量が0.04%
と少ないために、引張強さが108MPaと低い。
【0025】No.11 は、Cu含有量が0.75%
と多いために、最大腐食深さが内面で1.15mm、隙
間部で0.71mmと大きい。
【0026】No.12 は、Ti含有量が0.02%
と少ないために、最大腐食深さが内面で0.98mm、
隙間部で0.69mmと大きい。
【0027】No.13 は、Ti含有量が0.43%
と多いために、鋳造時に粗大な化合物が生成し、健全な
管材が得られなかったので、以後の試験を中止した。
【0028】No.14 は、Fe含有量が0.05%
と少ないために、結晶粒径が 130μm と大きく、
バルジ加工で肌荒れが発生した。
【0029】No.15 は、Fe含有量が0.47%
と多いために、最大腐食深さが内面で1.00mm、隙
間部で0.63mmと大きい。
【0030】No.16 は、Si含有量が0.02%
と少ないために、結晶粒径が 180μm と大きく、
又、バルジ加工で焼き付きが発生した。
【0031】No.17 は、Si含有量が0.35%
と多いために、結晶粒径が 150μm と大きく、又
、バルジ加工で肌荒れが発生した。
【0032】No.18 は、Mg含有量が0.55%
と多いために、押出性が不良である。
【0033】No.19 は、3003合金であり、最
大腐食深さが内面で1.10mm、隙間部で0.70m
mと大きい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、耐食性特に耐隙間腐食
性にすぐれた配管用アルミニウム合金管材を提供するこ
とができ、塗装や犠牲陽極層(クラッド)が不要となる
ので、製作が容易となり、経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】は従来のラジエータやヒータの一例の説明図で
ある。
【図2】は同じく配管の結合状態の説明図である。
【符号の説明】
1  チューブ 2  フィン 3  ヘッダープレート 4  タンク 5  配管 6  ゴムホース 7  金属製バンド 8  外側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Mn: 0.3〜1.5 %(重量%
    、以下同じ)、Cu:0.10〜0.60%、Ti:0
    .06〜0.35%、Fe:0.10〜0.35%、S
    i:0.05〜0.25%を含有し、残部Al及び不可
    避不純物からなることを特徴とする耐隙間腐食性に優れ
    た配管用アルミニウム合金管材。
  2. 【請求項2】  Mn: 0.3〜1.5 %、Cu:
    0.10〜0.60%、Ti:0.06〜0.35%、
    Fe:0.10〜0.35%、Si:0.05〜0.2
    5%、Mg≦0.4 %を含有し、残部Al及び不可避
    不純物からなることを特徴とする耐隙間腐食性に優れた
    配管用アルミニウム合金管材。
JP7202591A 1991-03-13 1991-03-13 耐隙間腐食性にすぐれた配管用アルミニウム合金管材 Pending JPH04285139A (ja)

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JP (1) JPH04285139A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7211160B2 (en) * 2002-10-02 2007-05-01 Denso Corporation Aluminum alloy piping material for automotive tubes having excellent corrosion resistance and formability, and method of manufacturing same
JP2014142175A (ja) * 2012-12-27 2014-08-07 Mitsubishi Alum Co Ltd 内面螺旋溝付管およびその製造方法と熱交換器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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