JPH04284908A - オンラインロール研削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、圧延ロールやレベリン
グロール等の摩耗面をハウジング内のオンラインで研削
するオンラインロール研削装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば圧延機においては、ワークロール
は圧延材に接触する部分だけが局部的に摩耗するので、
板幅方向に正常な板厚分布の圧延材を得るに、圧延順序
を広幅から挾幅へ移行させてゆく、いわゆるプログラム
圧延が一般的に用いられている。しかし、このような板
幅による圧延順序の基準は、生産性の向上を阻害する要
因になっている。上記圧延順序の規制を撤廃する（スケ
ジュールフリー圧延）ための方策として、ワークロール
を圧延機内に組込んだ状態でその表面を研削して補修す
る、いわゆるオンライン研削がある。図５には従来のオ
ンライン研削装置の、ハウジングを破断した平面を示し
てある。図５において、０１は研削器、０２は変位検出
器であり、ベッド０９のレール０８上を油圧シリンダ０
１６によってロール軸心方向に往復移動（オシレート）
する支持台０３に研削器０１と変位検出器０２が交互に
嵌装されている。各々の研削器０１には円筒形の砥石０
１ａが回転自在に軸着され、ロール軸心方向に直交する
方向に研削器０１を移動させる油圧シリンダ（図示省略
）が支持台０３にそれぞれ内装されている。また、各々
の変位検出器０２には、超音波によってワークロール０
２１の表面との距離を測定するセンサ０２ａがそれぞれ
固設され、その上部には、支持台０３の開口部０３ａに
よって露出するラック部０２ｂが設けられている。そし
て、この各々のラック部０２ｂは、油圧モータ０７のピ
ニオン０８と噛合するギヤ０６及び軸０５によって回転
する各々のピニオン０６とそれぞれ噛合さている。０１
０はベッド０９を移動させる油圧シリンダ、０１１は油
圧シリンダ０１０を支持するフレーム、０２２はワーク
ロール０２１を支承するロールチョックである。

【０００３】ベッド及び支持台０３を油圧シリンダ０１
０によってワークロール０２１に接近させて位置決めし
、変位検出器０２を油圧モータ０７によって支持台０３
から突出させてセンサ０２ａを所定の位置に設定する。 次にワークロール０２１を回転し、支持台０３を油圧シ
リンダ０１６によって往復移動させながら、各々のセン
サ０２ａからワークロール０２１の表面に水柱を噴射し
てこの水柱内に超音波を発射し、ワークロール０２１か
らのエコーを受信して発射から受信までの時間によって
センサ０２とワークロール０２１との距離を連続して測
定し、その変位によってワークロール０２１のプロファ
イルを測定する。次に各々のセンサ０２ａを支持台０３
に収納し、このプロファイルを考慮して各々の砥石０１
ａを支持台０３及び油圧シリンダ０６によって往復移動
させながら各々の油圧シリンダ（図示省略）によってワ
ークロール０２１にそれぞれ押付けワークロール０２１
を回転することによって砥石０１ａを回転させ、ワーク
ロール０２１の表面を研削する。次に、各々のセンサ０
２ａを再度支持台０３から突出させ、研削前と同様の手
順でワークロール０２１の研削後のプロファイルを計測
する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ワークロール０２１は
その胴長全幅にわたって研削を必要とし、変位検出器０
２と研削器０１とは交互に列設されているので、両端部
の砥石０１ａをハウジング０２３の近くまで、往復移動
させるとハウジング０２３と研削器０１との間隔は挾く
なり、変位検出器０２を研削器０１の両外側へ配設する
ことは、前記往復移動の際にハウジング０２３に当接す
るので不可能である。このため、ワークロール０２１の
胴長全幅のプロファイルを計測することができないので
、その研削が不充分であった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、回転中心軸がロール外周面のロール
中心に向って延びる状態に設定された円筒形の砥石をハ
ウジング内で回転自在に支承する研削器と、ハウジング
内でロール外周面のロール中心に向って設定される変位
検出器と、研削器及び変位検出器をロール軸方向に沿っ
て往復移動させる往復移動手段とを備えたオンラインロ
ール研削装置において、砥石の内径空間部に設けられロ
ール中心方向に移動自在な変位検出器と、変位検出器を
単独でロール外周面に対し接近離遠動させて測定位置を
設定する測定位置設定手段と、砥石をロール外表面に押
付ける押圧手段とを備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】変位検出器を測定位置設定手段によって砥石の
内径空間部から突出させてその測定位置を設定し、ロー
ルを回転させながら往復移動手段によってロールの軸心
に沿って往復移動させてロールの表面との距離を連続し
て測定し、ロールのプロファイルを想定する。次に変位
検出器を測定位置設定手段によって砥石の内径空間部に
収納する。次に、ロールを回転しながら、前記プロファ
イルを考慮して砥石を押圧手段によってロールに押し付
けてロールの回転によって砥石を回転させると共に、往
復移動手段によってロールの軸心に沿って往復移動させ
ながらロールの表面を研削する。次に、変位検出器を再
び砥石から突出させ、ロールを回転しながらロールの軸
心に沿って往復移動させ、研削後のプロファイルを計測
する。このような計測及び研削を、ロールが所要のプロ
ファイルになる迄反復する。

【０００７】

【実施例】図１には本発明の一実施例に係るオンライン
研削装置のハウジングを破断した平面、図２には変位検
出器を突出及び収納させる機構の斜視、図３には図１中
のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視、図４には図３中のＩＶ−ＩＶ
線矢視を示してある。

【０００８】図において、１１は研削器であり、円筒形
の砥石１が砥石ホルダ１ａによって回転自在に軸着され
、シリンダ部１１ａとロッド１３ａとからなる油圧シリ
ンダ６が内装され、ロールの軸心方向に直交する方向に
摺動するように支持台１３に嵌挿されている。２は変位
検出器であり、その水路２ｂの先端部にはノズル３及び
センサ４が装着され、このセンサ４はリード線５によっ
て、図示しない制御盤に連結されている。変位検出器２
は研削器１１の軸心方向の中間部及び、支持台１３に固
着されて前記中空部に突出するスリーブ７に嵌挿され、
砥石１及び砥石ホルダ１ａの内径空間部には上方に偏心
して遊嵌されている。スリーブ７には、前記水路２ｂと
連結する水路７ａが穿設されている。また、各々の変位
検出器２のラック部２ａは、支持台１３に内装された１
本の軸１０の各々のピニオン部１０ａにそれぞれ噛み合
い、図２に示すように、この軸１０の中央のギヤ部１０
ｂは、ピニオン２０、ウォームホイール１９、ウォーム
９を介して、支持台１３の下面に装着された油圧モータ
８に連結されている。支持台１３はベッド１５のガイド
レール１４上で、油圧シリンダ１６によってロールの軸
心に沿った方向に往復移動するように装設されている。 ベッド１５は双方のハウジング２３間を、油圧シリンダ
１８によって移動するように装設されている。１７はフ
レーム、２２はロールチョックである。

【０００９】上記構成のオンラインロール研削装置の作
用を説明する。

【００１０】ベッド１５を移動して支持台１３の位置を
設定し、変位検出器２を油圧モータ８によって、図３に
二点鎖線で示すように、砥石１から突出させてノズル３
及びセンサ４をワークロール２１から所定の位置に設定
する。

【００１１】次にワークロール２１を回転し、支持台１
３を往復移動させながら各々のノズル３からワークロー
ル２１の表面に水柱を噴射し、この水柱内にセンサ４か
ら超音波を発射し、ワークロール２１からのエコーを受
信してセンサ４とワークロール２１との距離を測定し、
その変位によってワークロール２１のプロファイルを計
測する。

【００１２】次に、各々の変位検出器２を砥石１内に収
納し、前記プロファイルを考慮して支持台１３及び研削
器１１と共に各々の砥石１を往復移動させながら砥石１
を油圧シリンダ６によって図３に二点鎖線で示すように
ワークロール２１に押し付け、ワークロール２１の回転
によって砥石１を回転させ、ワークロール２１の表面を
研削する。

【００１３】次に各々の砥石１及び研削器１１を支持台
１３内に後退させると共に、各々の変位検出器２を再度
突出させ、研削前と同様の手順でワークロール２１の研
削後のプロファイルを計測する。このような計測及び研
削を反復し、ワークロール２１を所要のプロファイルに
成形する。

【００１４】上述したオンラインロール研削装置による
と、変位検出器２を砥石１の内径空間部に内装したので
、変位検出器２をハウジング２３の近くまで移動させる
ことが可能になり、ワークロール２１の胴長全幅にわた
ってロールプロファイルの計測が行なえる。

【００１５】

【発明の効果】本発明のオンラインロール研削装置は、
変位検出器を砥石の内径空間部に内装したので、変位検
出器をハウジングの近くまで移動させることが可能にな
り、ロールの胴長全幅にわたって研削及びロールプロフ
ァイルの計測を行なうことができる。この結果、オンラ
インでのロールの研削が充分に行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るオンライン研削装置の
ハウジングを破断した状態の説明図。

【図２】変位検出器を突出及び収納させる機構の斜視図
。

【図３】図１中のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢視図。

【図４】図３中のＩＶ−ＩＶ線矢視図。

【図５】従来のオンライン研削装置の平面図。

【符号の説明】

１　　砥石 ２　　変位検出器 ６　　油圧シリンダ ８　　油圧モータ １１　　研削器 １３　　支持台 １６　　油圧シリンダ １８　　油圧シリンダ ２１　　ワークロール ２３　　ハウジング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　回転中心軸がロール外周面のロール中
   心に向って延びる状態に設定された円筒形の砥石をハウ
   ジング内で回転自在に支承する研削器と、ハウジング内
   でロール外周面のロール中心に向って設定される変位検
   出器と、研削器及び変位検出器をロール軸方向に沿って
   往復移動させる往復移動手段とを備えたオンラインロー
   ル研削装置において、砥石の内径空間部に設けられロー
   ル中心方向に移動自在な変位検出器と、変位検出器を単
   独でロール外周面に対し接近離遠動させて測定位置を設
   定する測定位置設定手段と、砥石をロール外表面に押付
   ける押圧手段とを備えたことを特徴とするオンラインロ
   ール研削装置。