JPH04284403A - 位相差板の製造方法 - Google Patents

位相差板の製造方法

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JPH04284403A
JPH04284403A JP7208591A JP7208591A JPH04284403A JP H04284403 A JPH04284403 A JP H04284403A JP 7208591 A JP7208591 A JP 7208591A JP 7208591 A JP7208591 A JP 7208591A JP H04284403 A JPH04284403 A JP H04284403A
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JP
Japan
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plate
propylene
sheet
phase difference
retardation plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7208591A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Kamura
賀村 三男
Naoki Ueda
直紀 上田
Hiroyuki Maeda
裕之 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に均一な位相差
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】位相差板は、各種の表示装置の光線反射
防止材料や液晶表示素子の着色防止用の補償板として用
いられている。位相差板としては、安価で且つ大面積の
ものが容易に得られるという理由で、高分子シート又は
フイルム、例えばポリビニルアルコール、セルロース誘
導体、ポリカーボネート、ポリプロピレン等が知られて
いる。特に、ポリプロピレンは耐湿性、耐薬品性に優れ
、特公昭53−11228号公報には二軸延伸ポリプロ
ピレンからなる位相差板が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高分子シート又はフイルムの位相差板は、光学的ム
ラがあるため上記した用途に用いた場合に必ずしも良好
な結果が得られなかった。例えば、二軸延伸ポリプロピ
レンよりなる位相差板を偏光軸が平行な偏光板間で観察
した場合、位相差値のバラツキにより光学的ムラが認め
られる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
二軸延伸ポリプロピレンよりなる位相差板について光学
的不均一性という問題を解決するために鋭意研究を重ね
た結果、その解決に成功し本発明を提案するに至った。
【0005】即ち、本発明は、プロピレン以外のα−オ
レフィンを共重合成分として0.5〜5.0重量%含む
プロピレン−α−オレフィン共重合体をシート状に押出
した後、ロール間で圧延し、さらに二軸延伸することを
特徴とする位相差板の製造方法に関する。
【0006】本発明において、プロピレン以外のα−オ
レフィンとしては、エチレン、ブテン−1、ペンテン−
1等があげられる。これらのα−オレフィンの含量は0
.5〜5.0重量%でなければならず、位相差板の光学
的均一性を勘案すると1.0〜4.0重量%の範囲が好
ましい。α−オレフィンの含量が上記範囲を外れた場合
には、光学的にムラの少ない位相差板を得ることができ
ない。また、上記のプロピレン以外のα−オレフィンは
共重合成分として含まれていなければならず、プロピレ
ン以外のα−オレフィンの重合体とポリプロピレンとの
単なる混合物では本発明の目的を達成することができな
い。
【0007】上記のプロピレン−α−オレフィン共重合
体は、メルトフローインデックス(以下、MIと略す)
が、0.1〜30g/10分、さらに0.5〜20g/
10分であることが光学的ムラの少ない位相差板を得る
ために好ましい。
【0008】本発明においては、場合によって粒状の細
かいムラが大量に発生することがある。このような細か
いムラも光学的均一性を損なうものであるため、これを
防止するためには結晶核剤を混合することが好ましい。 結晶核剤の使用量は、プロピレン−α−オレフィン共重
合体100重量部に対して0.01〜0.8重量部の範
囲から選択するのが好ましい。また、結晶核剤としては
、安息香酸ナトリウム、安息香酸アルミニウム、ターシ
ャリー安息香酸アルミニウム、アジピン酸ナトリウム、
アジピン酸アルミニウム、ジベンジリデンソルビトール
およびその誘導体等を挙げることができる。
【0009】本発明において、上記のプロピレン−α−
オレフィン共重合体をシート状に押出した後、ロール間
で圧延し、さらに、二軸延伸することが重要である。本
発明において、シート状に押出す方法としては、公知の
方法、例えば、押出機によりプロピレン−α−オレフィ
ン共重合体を加熱溶融させた後、Tダイを用いシート状
に押出す方法が行われる。押出温度としては、プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体の融点より60〜180℃
、好ましくは融点より80〜160℃高い温度が好まし
い。
【0010】押出成形されたシート状物は、次いでロー
ル間で圧延される。ロール間での圧延は、公知の方法が
何ら制限なく採用される。例えば、カレンダ加工に見ら
れるように複数のロール間に上記のシート状物を通して
圧延する方法が採用される。この時、押出機により押出
されたシート状物を溶融状態のままロール間に落とし、
ロール軸方向から見て直径数ミリ、好ましくは2〜7m
mの樹脂溜(バンク)を作ることが得られる位相差板の
光学的ムラを少なくするために好ましい。
【0011】本発明におけるロールとしては、内部に冷
却のための冷却媒体を循環させたものが一般的に用いら
れる。ロールの表面温度は溶融シートのロールへの密着
性及び冷却効果を勘案して10〜90℃、好ましくは、
20〜70℃が好ましい。更に、圧延して得られるシー
トの状態により複数のロールの表面温度を同温度、或い
は、異なった温度に設定しても構わない。また、ロール
の表面は、シートの表面の均一性および冷却効果をたか
めるため鏡面仕上げであることが好ましい。
【0012】次に、二軸延伸する方法としては、一般的
に、ロールの速度差を利用したロール延伸で一軸に延伸
した後、該延伸方向と垂直方向にテンター延伸による二
軸延伸する方法が好適に用いられる。延伸温度、及び、
延伸倍率は、一軸方向に、該プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体の融点より50〜5℃低い温度、好ましくは
40〜7℃低い温度範囲で、4.5〜7.0倍、好まし
くは4.8〜6.5倍延伸し、次いで二軸方向に該一軸
方向の延伸における温度以上且つ該プロピレン−α−オ
レフィン共重合体の融点より5℃低い温度範囲、好まし
くは該一軸方向の延伸における温度より5℃以上高く且
つ該プロピレン−α−オレフィン共重合体の融点より7
℃低い温度範囲で、7.0〜12.0倍、好ましくは7
.5〜11.5倍の範囲であることが好適である。
【0013】延伸して得られた位相差板は、経時的に位
相差値が変化することがある。これを防止すために、延
伸温度より高く、プロピレン−α−オレフィン共重合体
の融点より低い温度で10〜120秒間緊張下または2
0%以下の制限収縮下で熱処理を施すことが好ましい。 また、接着性等の表面特性を改良することを目的として
、コロナ処理を行なうこともできる。
【0014】本発明の方法により得られる位相差板の厚
みは、通常、10〜100μmの範囲である。
【0015】
【効果】本発明の位相差板は、位相差値のバラツキが極
めて小さく、従って、位相差値のバラツキによって生じ
る雲のようなむらがほとんど無く、光学的に均一である
。このため、本発明の位相差板は、液晶表示素子の着色
防止用の補償板として、或いは、偏光板と組み合わせて
円偏光板とすることによって各種の表示装置の光線反射
防止材料として使用することができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために、
実施例及び比較例を掲げるが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0017】なお、実施例及び比較例において位相差値
および光学的ムラは、下記の方法によって測定した。 (1)位相差値 測定装置;神埼製紙(製)自動複屈折率測定装置光源 
   波長590nmの単一波長光測定方法;縦×横=
30×30cmの試料を縦、横各々2cm間隔に225
ポイント測定し、位相差値の平均値、標準偏差、範囲(
=最大値−最小値)を示した。
【0018】(2)光学的ムラ 測定方法;偏光軸が平行な偏光板間に、位相差板の光軸
が45度になるように配置し、目視により観察し、下記
の基準によって5段階評価を行った。 5:光学的ムラは全く認められない 4:わずかに光学的ムラが認められるが、実用上問題は
無い 3:雲状のムラが多少認められる 2:雲状のムラが多数認められる 1:雲状のムラがかなり多数認められる
【0019】実
施例1および比較例1 エチレン含有量2.2重量%のプロピレン−エチレン共
重合体(融点=142℃,MI=2.3g/10分)1
00重量部に対し、ジベンジリデンソルビトールを0.
05重量部添加し、Tダイスを取り付けた押出機により
270℃で押出し、表面温度50℃の一対の鏡面仕上げ
金属ロールでニップしてバンクを直径5mmとし、1.
3mm厚みの圧延シート状物を得た。得られた圧延シー
ト状物を一軸方向に122℃で5.2倍延伸し、次いで
二軸方向に135℃で9.0倍延伸し、厚みが33μm
の位相差板を得た。その後、8%の制限収縮下で140
℃で熱処理を施した。
【0020】比較例1として金属ロールでニップしない
で、空気を吹き付けて金属ロールに密着させた以外は、
実施例1と同様に行った。得られた各々の位相差板の位
相差値と光学的ムラの測定結果を表1に示した。
【0021】実施例2および比較例2 エチレン含有量3.0重量%のプロピレン−エチレン共
重合体(融点=137℃,MI=1.9g/10分)1
00重量部に対し、ジベンジリデンソルビトールを0.
05重量部添加し、Tダイスを取り付けた押出機により
260℃で押出し、表面温度45℃の一対の鏡面仕上げ
金属ロールでニップしてバンクを直径3mmとし、1.
8mm厚みの圧延シート状物を得た。得られた圧延シー
ト状物を一軸方向に120℃で5.0倍延伸し、次いで
二軸方向に130℃で9.8倍延伸し、厚みが35μm
の位相差板を得た。その後、8%の制限収縮下で135
℃で熱処理を施した。
【0022】比較例2として金属ロールでニップしない
で、空気を吹き付けて金属ロールに密着させた以外は、
実施例2と同様に行った。得られた各々の位相差板の位
相差値と光学的ムラの測定結果を表1に示した。
【0023】実施例3および比較例3 エチレン含有量1.5重量%のプロピレン−エチレン共
重合体(融点=149℃,MI=2.6g/10分)1
00重量部に対し、ジベンジリデンソルビトールを0.
05重量部添加し、Tダイスを取り付けた押出機により
290℃で押出し、表面温度50℃の一対の鏡面仕上げ
金属ロールでニップしてバンクを直径6mmとし、1.
2mm厚みの圧延シート状物を得た。得られた圧延シー
ト状物を一軸方向に133℃で5.5倍延伸し、次いで
二軸方向に141℃で9.0倍延伸し、厚みが28μm
の位相差板を得た。その後、8%の制限収縮下で148
℃で熱処理を施した。
【0024】比較例3として金属ロールでニップしない
で、空気を吹き付けて金属ロールに密着させた以外は、
実施例3と同様に行った。得られた各々の位相差板の位
相差値と光学的ムラの測定結果を表1に示した。
【0025】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  プロピレン以外のα−オレフィンを共
    重合成分として0.5〜5.0重量%含むプロピレン−
    α−オレフィン共重合体をシート状に押出した後、ロー
    ル間で圧延し、さらに二軸延伸することを特徴とする位
    相差板の製造方法。
JP7208591A 1991-03-13 1991-03-13 位相差板の製造方法 Pending JPH04284403A (ja)

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