JPH0428430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】

（産業上の利用分野） この考案は畳を基台上に載置したベツド装置に
関する。 （従来の技術） 従来より植物性天然素材でなる畳を載置したベ
ツド装置は、独特の肌触りと通気性の良い爽快感
を有する畳と室内下方に浮遊するほこりを回避
し、起居動作の容易である床面からの高さを有し
た健康的なベツドとを組み合わせたベツド装置
は、特に高齢者に利便なものとして知られてい
る。 しかしながら、近時、ベツド自体に健康を維持
することに寄与する機能が求められ、上述の利便
さのみでは満足できないものとなつている。 （考案が解決しようとする問題点） このように従来の畳つきのベツドでは、健康維
持、快適さに不満足なものになつた。 この考案は上記事情に基づきなされたもので、
その目的とするところは、ベツド利用者の身体の
健康維持に良好な結果をもたらすベツド装置を提
供することにある。

【考案の構成】

（問題点を解決するための手段及び作用） 上記問題点を解決するためのこの考案は、ベツ
ド基台上に載置する畳から遠赤外線が放射される
ようにして、利用者の身体と温熱療法を与えるよ
うにしたものである。 （実施例） 以下この考案の一実施例を図面を参照して説明
する。第１図に示すベツド装置は、ベツド基台１
と、このベツド基台１に載置された畳２とでな
り、ベツド基台１はヘツドボード３とフツトボー
ド４に架設された左右サイドフレーム５ａ，５ｂ
とでなつており、畳２はサイドフレーム５ａ，５
ｂの内側面に固着された受け桟６ａ，６ｂ間に横
架されている。 畳２は、木枠７にベニヤ板等の硬質板８を張設
して芯材９としたものの面上にイグサの畳表１
０、プレスパーム等の通気性ある半硬質の第１の
緩衝材１１、発泡ポリプロピレン等でなる断熱性
で半硬質の第２の緩衝材１２を順次重合してお
り、各々の側端を縁布１３で一体に被覆して構成
しており、第１の緩衝材１１と第２の緩衝材１２
との間にセラミツクス等の遠赤外線放射体１４を
金属箔を介してメツキした合成樹脂面状発熱体１
５を介在させている。 面状発熱体１５は、遠赤外線放射体１４を温
め、遠赤外線を放射する。８〜14ミクロンの遠赤
外線は、人体の皮膚下40〜50mmに浸透し、体内を
温め、細胞を活性化し、新陳代謝を促し血液の循
環を良好ならしめる。 利用者が、この畳２上で休息すれば、遠赤外線
は利用者に温熱療法としての効果を与えることに
なる。 又、遠赤外線放射体１４、面状発熱体１５は、
通気性のある第１の緩衝材１１と断熱効果のある
第２の緩衝材１２との間に介在させているので、
熱は畳表１０の方向に発散させられ、効率よく遠
赤外線を放射できる利点を有する。 更に、この畳は木枠７に硬質板８を調節して、
これを芯材としたものであるから、ベツド基台１
を構成するサイドフレーム５ａ，５ｂ間に直接に
横架することが出来る。 （考案の効果） 以上述べたように、この考案によれば、ベツド
基台上に畳を載置したものにおいて、該畳は、木
枠に硬質板を張設した芯材と、この芯材上に重合
された畳表及び第１、第２の緩衝材と、芯材と畳
表との間に介在せしめた遠赤外線放射体及びこの
遠赤外線放射体を加熱する発熱体とで構成され、
遠赤外線放射体と発熱体の上面には通気性のある
第１の緩衝材を配置し、下面には断熱効果のある
第２の緩衝材を配置したから、利用者に畳の爽快
な感触と温熱療法を与え、その温熱は畳表側に放
出されるから効率よく遠赤外線を放射できる利点
を有するベツド装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るベツド装置を一部切欠
した斜視図、第２図は畳の断面図である。 符号、１……ベツド基台、２……畳、３……ヘ
ツドボード、４……フツトボード、５……サイド
フレーム、６……受け桟、７……木枠、８……硬
質板、９……芯材、１０……畳表、１１……第１
の緩衝材、１２……第２の緩衝材、１３……縁
布、１４……遠赤外線放射体、１５……面状発熱
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベツド基台上に畳を載置したものに於いて、該
   畳は、木枠に硬質板を張設した芯材と、この芯材
   上に重合された畳表及び第１、第２の緩衝材と、
   芯材と畳表との間に介在せしめた遠赤外線放射体
   及びこの遠赤外線放射体を加熱する発熱体とで構
   成され、遠赤外線放射体と発熱体の上面には通気
   性のある第１の緩衝材を配置し、下面には断熱効
   果にある第２の緩衝材を配置したことを特徴とす
   るベツド装置。