JPH0428369A - 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法 - Google Patents

凍結保存用血液の調製キット及び調製方法

Info

Publication number
JPH0428369A
JPH0428369A JP2134155A JP13415590A JPH0428369A JP H0428369 A JPH0428369 A JP H0428369A JP 2134155 A JP2134155 A JP 2134155A JP 13415590 A JP13415590 A JP 13415590A JP H0428369 A JPH0428369 A JP H0428369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
bag
cryoprotectant
plasma
membrane separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2134155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3005019B2 (ja
Inventor
Satoshi Aoki
聡 青木
Yoshinori Takenaka
良則 竹中
Sadami Sekiguchi
定美 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Medical Co Ltd filed Critical Asahi Medical Co Ltd
Priority to JP2134155A priority Critical patent/JP3005019B2/ja
Publication of JPH0428369A publication Critical patent/JPH0428369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3005019B2 publication Critical patent/JP3005019B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (利用分野) 本発明は、特別な装置や無菌室等の特別な施設を用いず
に血液プールから凍害保護剤の添加された凍結保存用血
液を調製するための凍結保存用血液調製キット及び調製
方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 血液成分の活性を長期に保ち、必要な時に有効に利用す
るために血液より血球成分(主に赤血球成分)を分離し
、これに凍害保護剤を添加して75℃以下の極低温で凍
結させる技術が知られている。通常の血液保存方法は、
血液に抗凝固剤としてACD−A液等を添加し4℃で保
存するものであるか、この方法にしたがう保存血液の有
効期間は3週間である。これに対し、凍害保護剤を添加
して凍結薄液に調製すれば有効期限を5年以十延長させ
ることが可能となる。
従来採用されている凍結保存用血液の調製法は、ま1゛
血液プールからnu液をバッグに採血し、これを遠心分
離して血漿成分と血球成分に分け、血漿成分はそのまま
凍結し、血球成分は無菌室又はクリーンベンチ内て凍結
保存バッグに移しクリセリンを主成分とする凍害保護剤
を加えて血球成分と混和させる、という方法である。
しかしながらこの方法には、少なくとも以下の3つの問
題かあった。
その1つは血漿を分離・除去する手段として、遠心分離
装置を使用しなければならない点である。即ち、遠心分
離装置とそれを動かずための電源設備が整っていない場
所ては血液プールから採取した直後の新鮮なrIn液の
調製か行えない。
2つめの問題は、血漿を分離・除去して得られた血球成
分へ凍害保護剤を添加するために、無菌室又はクリーン
ベンチ等の特別な施設を必要とする点である。血球成分
への凍害保護剤の添加は血球成分か該保護剤の急激な濃
度変化によって、変性、破壊されないように、徐々に行
う必要があり、このような時間と細心の注意を要する操
作を無菌性を保持しなから実h’6するためには、特別
な施設が必要であった。
第3の問題は、血球成分に添加された過剰分の凍害保護
剤の除去に再び遠心分離等の操作か必要な点である。凍
害保護剤が十分な凍害保護効果を奏するには、血球成分
に一旦過剰量の凍害保護剤を混合することか必要である
。しかし、凍結保存する際には過剰の凍害保護剤は保存
血の容−用を不必要に大きくするばかって無駄な」二に
、解凍後の凍害保護剤の除去の手間も増大させてしまう
。したがって過剰量の凍害保護剤は凍結保存する前に除
去しておくことが望ましいが、従来の方法ては、この除
去は再度遠心分離装置を使用するか、またはその他の手
段による分離・除去法を実施しなけわばならなかった。
(発明の目的) 本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決すべく
なさねたもので、遠心分離装置等の機械や無菌室、クリ
ーンベンチ等の特別な施設を必要とせずに、血液プール
から極めて簡単な操作て凍結保存用の血液を調製するだ
めの調製キット及び調製方法を提供するものである。
(発明の構成) 本発明の要旨は、上記のとおりのものである。
1、少なくとも採血針と、予め抗凝固剤の入った血液バ
ッグと、血液の出入口2つと分離液の出[1を少なくと
も1つ有する膜型分離器と、膜型分離器により分離され
た血漿を貯める血漿バッグと、凍害保護剤の入った凍害
保護剤貯蔵バッグと、調合バッグを具備し、これらが採
血針と血液バッグとを連通ずる第1連通管と、血液バッ
グ又は第1連通管と膜型分離器の血液出入口の一方とを
連通ずる第2連通管と、膜型分離器の分離液出口と血漿
バッグとを連通ずる第3連通管と、膜型分離器の血液出
入口の他方と調合バッグとを連通ずる第4連通管と、調
合バッグ又は第4連通管と凍害保護剤貯蔵バッグとを連
通ずる第5連通管により体的かつ閉鎖的に連結されてい
ることを特徴とする凍結保存用血液の調製キット。
2、予め抗凝固剤の入った血液バッグに血液を採取し、
該血液を膜型分離器に導入して血漿成分を分離して血球
濃厚液を得、該血球濃厚液に凍害保護剤を添加混合し、
次いで得られた凍害保護剤入りの血球浮遊液を再び面記
膜型分離器に導入して余分な凍害保護剤を分離除去する
ことを特徴とする凍結保存用血液の調製方法。
予め血液バッグに入れておく抗凝固剤としては、通常用
いられているクエン酸系のACD−A液やCPD液が用
いられる。本発明を構成する血液バッグには、予定され
た採血量に対して予め計算された量の抗凝固剤が入れで
ある。血液バッグから膜型分離器に至る第2連通管又は
第1連通管は、血液バッグに近い所で破壊することによ
り液体の流通が可能となるシールやローラークランプ等
の流通遮断手段により抗凝固剤が膜型分離器側へ流出し
ないように閉じておくことが好ましい。
血液バッグのド流に第2連通管または第1連通管及び第
2連通管を介して接続された膜型面漿分離器は、血球成
分と血漿成分や凍害保護剤とを効率的に分離てきるもの
てあわば膜の材質、膜形状とも特に限定されるものでは
ないが、使用前に生理的溶液によるプライミンク・洗浄
操作が不要な膜や、予め膜孔か生理的溶液により湿潤さ
れており使用に際して改めてブライミング・洗浄操作の
必要のない膜からなるものを用いることも望ましい。ま
た、膜型分離器の大きさも特に限定されるものではない
が、血球成分の分離・回収率の点からは膜型分離器の内
容積か処理血液啜の%以トーであることか好ましい。
本発明て使用される膜型分離器は、少なくとも血液の出
入口を2つと、分離された血漿及び凍害保護剤を排出す
るための分IIl液出口を1つ有している。この分離液
出口は1つの出「1を血漿分離時と凍害保護剤分離・υ
1出時とで兼用してもよいか、好ましくは、それぞれの
分離用に別々に2つの出[1を設ける。
膜型分離器は第4連通管を介して調合バッグと接続され
ている。調合バッグには、凍害保護剤貯蔵バッグが第5
連通管を介して直接に、または第5連通管及び第4連通
管を介して接続されている。
凍害保護剤貯蔵バッグ′には血球成分を凍結保存時に保
護し得る薬剤が満たされており、使用前にはこの保護剤
が貯蔵バッグから流出しないように第5連通管の貯蔵バ
ッグに近い所が流通遮断手段により閉しである。
凍害保護剤としては、例えば濃グリセリン60.0g、
70%乳酸ナトリウム2.57g、塩化カリウム002
g及び結晶リン酸二水素すl・リウム0.26gを注射
用蒸留水で溶かし全量を100mIlとしたものや濃グ
リセリン79.2g、ブドウ糖8.0g、果糖1.Og
及びエデト酸ナトリウム0.3gを注射用蒸留水て溶か
し全量を100mMとしたものか用いられる。
本発明の凍結保存用血液調製キットは少なくとも以上の
部材を有し、使用前には上記全部材が体的Hつ閉鎖的に
連結されている。
本発明はまた、上記の構成部層に加えて他の様々な部層
な一体的、閉鎖的に接続しておくことも出来る。例えば
、血液バッグ、調合バッグ゛、第2連通管または第4連
通管のいずれかに、調製された血球成分を凍結保存し、
解凍後の脱凍害保護剤の操作に使用する一連の凍結保存
専用バッグ及び接続ユニットを予め接続しておくことが
出来る。
また、ブライミンクや、成型分離器内に残留する血球成
分を洗い出して回収するために用いる生理的溶液を含有
1−るバッグを第2連通管や第3連通管に予め接続した
り、膜型分離器に2つの分離液出[]を有するものを用
いて過剰の凍害保護剤を回収するための廃液バッグを膜
型分離器の1方の分離液出「1に接続したり、血液プー
ルから採取した血液中の変性成分や白血球を除去するだ
めのフィルターを第2連通管や第4連通管に挿入したり
、抗凝固剤や凍害保護剤や生理的溶液等の流出防止や各
種連通管の使用時におりる一時的もしくは半永久的流通
遮断のためにシール手段を各種連通管に設りることも可
能である。
本発明の凍結保存用血液調製キットは、上記の如く様々
なイ」属部材を接続した場合でも、使用直前の状態にお
いて全ての構成部材か一体的且つ閉鎖的に連結されてお
り、内部が滅菌された状態にある。本発明の調製キット
は、全ての構成部材を体的且つ閉鎖的に連結した後て滅
菌処理を施してもよいし、個々の滅菌された構成部材を
、使用直前に公知の滅菌的デユープ接続装置を用いて接
続して最終的に一体的なキットとすることもできる。
以上のような本発明のキットを用い、血液プールから採
取した血液を凍結保存用に調製する基本的な操作は次の
通りである。まずキットを適切な位置に取り付け、穿刺
、採血を行う。この時落差のみて採血を行う場合は血液
バッグを血液プールよりも下の適当な位置に置き、重力
によって採取する。また、採血バッグの外側を減圧する
ことにより採血する、いわゆる吸引採血器や、或いは駆
血帯を用いることも可能である。
採血され唾液バッグに採取された血液は、抗凝固剤と混
合されて抗凝固化された後膜型分離器へ導入され、ここ
で膜を通らない血球成分が調合バッグへ流ドし、膜を通
る血漿成分は血漿ノ\ッグに分離・採取される。
調合バッグに回収された濃厚血球成分は該バ・ング内で
凍結保護剤を混合され、過剰の凍結保護剤中に浮遊する
血球成分となる。かくして内部に凍結保護剤か浸透した
凍結保護剤中に浮遊する血球成分は、再び前記膜型分離
器に導入され、ここて過剰17の凍結保護剤が膜を通過
して分離・除去されて膜を通らない凍結保護剤含有血球
成分が血液バッグ内に回収される。
このように木発明のキットを用いた凍結保存用血液の調
製方法は大がかりな装置や設備を一切用いず、[[つ煩
雑な操作も必要としない。
なお、本発明の各都連通管の長さは使用に際して好まし
い落差が実現てき、且つ操作に手間取らない長さにする
。また、各部をつなぐチューブとしては血液回路用とし
て周知のポリ塩化ビニル樹脂製のもの等が用いられる。
各部をつなぐチューブはフレキシブルなものてもよいが
、好適な落差を与える長さの硬質チューブを用い、かつ
該チューブの随所に折れ曲がり部などを適宜設りておき
、使用前にはコンパクトに折り畳んでおき、使用時に好
ましい位置に各部材が配置される装置とすることもでき
る。
本発明に使用される膜型分離器は前述の如く特に限定さ
れるものてはないが、特に好ましいものとして、特開平
1−171566に記載されているごとき小型で高分離
能の成型血漿分離器が挙げられる。
(実施態様) 次に、木発明の実施態様を図面を用いて説明する。第1
図は、袋(20)の中に滅菌保持された本発明の第1の
実施例で、凍結保存バッグを血液バッグ(3)て兼用し
たものである。血液は、採血針(1)を血液プールに穿
刺し、予め抗凝固剤を含有する血液バッグ(3)に適当
な落差若しくは吸引採血器等で採取する。次に本キット
を血液バッグ(3)か他のバッグよりも上部になる様に
適当な支持体に取り(−1け、破壊することにより液体
の流通が可能となるシール(4)を破壊することにより
、血液を予め膜部分に生理的溶液が含浸された膜型分離
器(7)に落差で流入させる。この時、血漿成分は膜を
通過し、第3連通管(10)を通して血漿バッグ(11
)に分離・回収される。一方rfn球成分は第4連通管
(12)を軒で調合バッグ(13)に回収される。血漿
分離操作が終了したら、血漿バッグ(11)を第3連通
管(10)をヒートシール切断することにより取除く。
次に、凍害保護剤を破壊することにより液体の流通がi
+J能となるシール(14)を破壊することにより、凍
害保護剤貯蔵バッグ(16)から調合バッグ(13)に
流入させる。この時、血球成分に急激な濃度変化を与え
ない様に調合バッグ(13)を1−分派とうしながら1
5分以上の時間をかけて除々に凍害保護剤を添加・混合
する。
次に第5連通管(15)をクランプで締め、調合バッグ
(13)が膜型分離器(7)よりも−」二部になる様に
適当な支持体に取りイ」け、調合バッグ(13)内の血
球成分を再度、膜型分離器(7)に流通させる。この時
、余分な凍害保護剤は膜を通過し第6連通管(8)を通
して廃液バッグ(9)に分離・除去される。回収された
血球成分は、血液バッグ(3)と兼用の凍結保存バッグ
に対人され、凍結血液として極低温での保存をすること
が可能となる。
第2図は、本発明の第2の実施例を示したものて、第1
図のキットに血漿分離後の膜型分離器(7)中の残留血
液を洗浄するだめの生理的溶液貯留を兼用した凍結保存
バッグ(18)と、保存血液を解凍した際に使用する凍
害保護剤洗浄用付属連結チューブ(19)を第7連通管
(17)で接続したもので、採血後、血漿分離操作の前
に膜型分離器(7)等に含有されている余剰の生理的溶
液を凍結保存バッグ(18)に−旦回収して第7連通管
(17)をクランプて締めておき、細葉分離操作の後に
再度開放して膜型分離器(7)中に残留する血液を該生
理的溶液で洗浄するために使用する。また、余分な凍害
保護剤を除去した調製血球成分は、専用の凍結保存バッ
グ(18)に回収される。
第3図は本発明の第3の実施例を示したちので、第2図
のキットの第2連結管(5)に白血球を除去するだめの
フィルター(6)を挿入したものである。操作は第2図
と同様であり、白血球を除去された凍結保存用血液を調
製することか出来る。
(発明の効果) 本発明にしたがえば、遠心分離装置等の機械や、無菌室
、クリーンヘンヂ等の特別な施設を必要とせずに、本発
明の調製キットのみを用いて血液プールから新鮮なうち
に凍結保存可能な血液を簡単に調製することが出来る。
さらに、一連の調製操作を系の閉鎖性の保だねた、しか
も全体が滅菌された調製キットの中で実施することか可
能であるため、遠心分離操作を用いた従来法に比へ、雑
菌混入の可能性がなく衛生的に極めて安全に凍結保存用
血液の調製を実施することかできる。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1) 膜型分離器として、高密度ポリエチレンを特開昭61−
271003に従い、溶融・延伸開孔した後、多孔質膜
の膜孔表面をポリエチレン・ビニルアルコール共重合体
てコーチインクし、親水化処理して得られた、内径22
0μm、膜厚50μm、バブル・ポイント法で測定され
る平均孔径か02μmの中空糸膜を1700本束ねて、
有効長9.7cm、有効膜面積1100cm2のものを
使用し、生理食塩水10mjlLを中空糸部分に含浸さ
せた。
採血針は17Gを用い、軟質塩化ビニル製の凍結保存バ
ッグ兼用の血液バッグ、および血漿バッグ、廃液バッグ
、調合バッグ、凍害保護剤貯蔵バッグを第1図に従い内
径3mmの連通管で接続させた。破壊することにより液
体の流通が可能となるシール部分により密閉された血液
バッグに血液抗凝固剤としてCPD溶液を56mk充填
し、同様に密閉された凍害保護剤貯蔵バッグに全量1、
00 m ftに対しグリセリン60.0g、70%乳
酸すトリウム257g、塩化カリウム0.02g及び結
晶リン酸二水素ナトリウム0.26gを溶かした凍害保
護剤400m、Qを対人した。これらの一体型、閉鎖型
調製キットを滅菌用の袋に入れ115℃で30分間高圧
蒸気滅菌した。
使用に先立ち、滅菌袋から前記調製キットを取出し、採
血針を血液プールに穿刺し、落差により約400+nJ
lの血液を採取した。次に、本キットを血液バッグが他
のバッグよりも上部になる様に適当な支持体に取り付け
、CPD加血液を膜型分離器に落差で流入させた。血液
バッグ下端から膜型分離器中央部までの落差を100c
mとし、膜型分囚器の下端と同じ高さ付近に位置する様
に調合バッグを設置した。血漿バッグは、血漿の落差に
よる吸引か可能な様に、膜型分離器の中央部よりさらに
下方に50cmの落差をつけて設置した。CPD溶液を
加えてヘマトクリット40%の血液456m1から17
5mJ2の血漿を分離することが出来、ヘマトクリット
64%の濃厚血球成分254muを調合バッグ中に回収
した。
凍害保護液約100muを血球成分と激しく混和しなが
ら2分間で注入し、5分間静置後、残りの凍害保護液約
300muをよく混和しながら注入した。今度は逆に調
合バッグが膜型分離器よりも上部になる様に適当な支持
体に取付け、再度、調合バッグ内の血球成分を膜型分離
器に流入させた。調合バッグ下端から膜型分離器中央部
まての落差を100cmとし、膜型分離器の下端と同じ
高さ付近に位置する様に血球成分を回収するための血液
バッグを設置した。廃液バッグは、膜型分離器の中央部
よりさらに下方に50cmの落差をつけて設置した。凍
害保護剤添加後の血液654mftより余剰の凍害保護
剤を除去し、ヘマトクリット43%の調製血液374m
uを得た。赤血球回収率は、88%、白血球回収率は、
84%てあった。
(実施例2) 原型分離器として、実施例1と同様な多孔質膜で、表2
の仕様の内径260μm、膜厚50μm、バブル・ポイ
ント法て測定される平均孔径が0.3μmの中空糸膜な
1100本束ねて、有効長20cm、有効膜面積110
0cm2のものを作製し、生理食塩水10m1を中空糸
部分に含浸させた。
採血創は17Gを用い、軟質塩化ビニル製の血液バッグ
およびnn漿バッグ、廃液バッグ、調合バッグ、凍害保
護剤貯蔵バッグ、専用の凍結保存バッグ、付属連結チュ
ーブを第2図に従い内径3mmの連通管で接続させた。
破壊することにより液体の流通かり能となるシール部分
により密閉された血液バッグに血液抗凝固剤としてCP
D溶液を56m!充填し、同様に密閉された凍害保護剤
貯蔵バッグに実施例1と同じ成分構成の凍害保護剤40
0mfiを封入した。さらに、血液洗浄用の生理食塩水
50+njZを予め凍結保存バッグに注入した。これら
の一体型の調製キットを滅菌用の袋に入れ115℃で3
0分間高圧蒸気滅菌した。
使用に先立ち、滅菌袋から前記調製キットを取出し、血
液洗浄用の生理食塩水を凍結保存バッグに一旦回収し、
第7連通管にクランプをし、以下実施例1と同様の操作
を行った。血漿を分離除去後、連結保存バッグ中の生理
食塩水で脱型血漿分離器中の残留血液の洗浄操作を実施
し、また凍害保護剤400m、ffiのうち100mρ
を残し、凍害保護剤の分離除去後に、洗浄用として使用
した。
この洗浄操作により、表4に示した様に赤血球の回収率
が91%に向上した。
(実施例3) 実施例2と同様なキットに白血球除去フィルターを挿入
して、第3図に示す様な凍結白血球除去赤血球を調製す
るだめの一体型キットを用意した。白Jll1球除去フ
ィルターとしては、ポリエステル不織布を充填した内容
量48mJ2のものを使用し、実施例2と同様な操作を
行った。表4に示した様に赤血球回収率が82%に低下
したが、白廂球は、0.1%以下になりほとんど除去さ
れていた。
(比較例1) 表1に示した様に、遠心lJ′jI!装置を2回使用す
る従来の凍結面液の調製法を実施した。
連の血液ハングを用いて、実施例1と同様に採血したC
PD加血加金液〜6℃に冷却し、高速遠心分離装置を使
用して、3000Xg、5分間の遠心後、血漿218r
r+Qを分離した。凍結保護剤の添加に際して、溶血を
防止するために、血球成分が室温にもどるのを待ち、実
施例1と同様の添加混合操作をクリーンペンチ内で別の
調合バッグに移して実施し、再度、高速遠心分離装置を
使用して室温で1200xg、5分間の遠心により余剰
の凍害保護剤を廃棄し、ヘマトクリット44%の調製血
液392m、Qを得た。赤血球回収率は95%てあり、
白面球回収率は92%であった。
遠心分1iiIl後の血漿および余剰凍害保護剤の上澄
液の分離には、手技を要し、また、調合バッグへの液移
動に際して無菌性を保持するため細心の注意を必要とし
た。
(比較例2) 表1に示した様に、2回の遠心分離装置のうち最初の血
漿分離操作を原型分離器て実施する方法を試みた。
原型分離器として、実施例1と同様な多孔質膜で、表2
の仕様の内径300μm、膜厚50μm、バブル・ポイ
ント法て測定される平均孔径か0.3μmの中空糸膜な
900本束ねて、有効長20cm、有効膜面積1700
cm2のものを作製し、生理食塩水15mf!、を中空
糸部分に含浸させた。
特開昭63−226364に記載されている血漿採取法
を利用して、実施例1と同様な採血をし、血漿179m
uを分離除去した。その後、実施例1と同様に凍結保護
剤の添加混合操作を別の調合バッグに移して実施し、今
度は高速遠心分離装置を使用して室温で1200xg、
5分間の遠心により余分な凍害保護剤を廃棄し、ヘマト
クリット45%の調製no液355mJ2を得た。赤血
球回収率は91%であり、白rln球回収率は89%て
あった。しかし、遠心分離操作は、2回から1回に減少
したものの、比較例1と同様、遠心分離操作を要し、ま
Iど無菌性を保持するための細心の汀意を必要とした。
*バブル・ポイント法による平均孔径 表3 血漿の分離除去 **約100muは洗浄用として分m後に添加
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明調製キットの実施例1を、2図は、実
施例2を、第3図は、実施例3を、れそわ示ず説明図で
ある。 採血針 2 第1連通管 3 抗凝固剤を含有した血液バッグ 4 シール 5 第2連通管 6 白血球を除去するだめのフィルター7 膜型分離器 8、第6連通管 9、廃液バッグ 10 第3連通管 11 血漿バッグ 12、第4連通管 13 調合バッグ 14、シール 15 第5連通管 16、凍害保護剤貯蔵バッグ 18 。 第7連通管 生理的溶液を含有した凍結保存バッグ 凍害保護剤洗浄用(=j属連結デユープ滅菌袋

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも採血針と、予め抗凝固剤の入った血液バ
    ッグと、血液の出入口2つと分離液の出口を少なくとも
    1つ有する膜型分離器と、膜型分離器により分離された
    血漿を貯める血漿バッグと、凍害保護剤の入った凍害保
    護剤貯蔵バッグと、調合バッグを具備し、これらが採血
    針と血液バッグとを連通する第1連通管と、血液バッグ
    又は第1連通管と膜型分離器の血液出入口の一方とを連
    通する第2連通管と、膜型分離器の分離液出口と血漿バ
    ッグとを連通する第3連通管と、膜型分離器の血液出入
    口の他方と調合バッグとを連通する第4連通管と、調合
    バッグ又は第4連通管と凍害保護剤貯蔵バッグとを連通
    する第5連通管により一体的かつ閉鎖的に連結されてい
    ることを特徴とする凍結保存用血液の調製キット。 2、予め抗凝固剤の入った血液バッグに血液を採取し、
    該血液を膜型分離器に導入して血漿成分を分離して血球
    濃厚液を得、該血球濃厚液に凍害保護剤を添加混合し、
    次いで得られた凍害保護剤入りの血球浮遊液を再び前記
    膜型分離器に導入して余分な凍害保護剤を分離除去する
    ことを特徴とする凍結保存用血液の調製方法。
JP2134155A 1990-05-25 1990-05-25 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法 Expired - Fee Related JP3005019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2134155A JP3005019B2 (ja) 1990-05-25 1990-05-25 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2134155A JP3005019B2 (ja) 1990-05-25 1990-05-25 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0428369A true JPH0428369A (ja) 1992-01-30
JP3005019B2 JP3005019B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=15121757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2134155A Expired - Fee Related JP3005019B2 (ja) 1990-05-25 1990-05-25 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3005019B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105233357A (zh) * 2015-10-06 2016-01-13 浙江大学 一次性血浆模式分离管路
JPWO2021167094A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26
CN116410258A (zh) * 2023-04-13 2023-07-11 上海太阳生物技术有限公司 因子xi缺乏血浆保护剂及其应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105233357A (zh) * 2015-10-06 2016-01-13 浙江大学 一次性血浆模式分离管路
JPWO2021167094A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26
WO2021167094A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26 陽子 末廣 末梢血原料の採取/凍結融解工程における単球純化法
CN116410258A (zh) * 2023-04-13 2023-07-11 上海太阳生物技术有限公司 因子xi缺乏血浆保护剂及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3005019B2 (ja) 2000-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4978453A (en) Platelet collection process
EP0266683B1 (en) A blood components collector unit
JP3788479B2 (ja) 血清調製用容器及びそれを用いた血清調製方法
US2702034A (en) Apparatus for collecting, storing, and dispensing whole blood
US6669905B1 (en) Systems and methods for collecting plasma that is free or virtually free of cellular blood species
JPH01320064A (ja) 血液成分分離方法
JP2888590B2 (ja) 血漿および濃厚赤血球採取用器具
JPH0428369A (ja) 凍結保存用血液の調製キット及び調製方法
JP2001276181A (ja) 不要物除去フィルター付血液バッグ
JPH07502689A (ja) すすぎチャンバーバッグを用いて体液を濾過するための方法
JP4340927B2 (ja) 赤血球組成物、および赤血球を収集しそして保存するための方法
JP3088764B2 (ja) 血液成分分離方法
JP4682591B2 (ja) 血液成分分離収容装置及び血清調製方法
JP2000334034A (ja) 血液成分分離方法
JPH03141948A (ja) 赤血球の保存バッグ
JP2533059B2 (ja) 血漿採取方法
JP3157519B2 (ja) 血液成分分離システム
JP2005002109A (ja) 血清調製装置
JP2005329222A6 (ja) 血清調製用容器及びそれを用いた再生医療方法
JPH10224A (ja) 臍帯血から幹細胞および前駆細胞を分離するためのバッグシステム
JP3230232B2 (ja) フィルターセット
JPH06269497A (ja) 冷凍用成分分離血の調製方法
JPH04187156A (ja) 血漿採取ユニット
JPH01280467A (ja) 血漿採取ユニット
JPH03295559A (ja) 赤血球含有液の洗浄方法および洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees