JPH04282892A - 薄膜多層基板の製造方法 - Google Patents

薄膜多層基板の製造方法

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JPH04282892A
JPH04282892A JP4523991A JP4523991A JPH04282892A JP H04282892 A JPH04282892 A JP H04282892A JP 4523991 A JP4523991 A JP 4523991A JP 4523991 A JP4523991 A JP 4523991A JP H04282892 A JPH04282892 A JP H04282892A
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JP
Japan
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pattern
metal mask
metal
mask
via hole
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JP4523991A
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Inventor
Hiromitsu Kobayashi
博光 小林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜多層基板の製造方法
に係り、特にパターンの微細化が要求された薄膜多層基
板の製造方法に関する。
【0002】近年、コンピュータシステムの高速化に伴
い、使用されるプリント基板には、パターンの微細化、
基板サイズの大型化、基板の多層化が要求され、この要
求を満たす為に薄膜多層基板が提供されている。そして
この薄膜多層基板においても、パターンのより微細化が
更に要求されており、これを実現するために、微細な層
間接続VIA(以下、単にバイヤという)を安定して形
成することができる形成方法の確立が望まれている。
【0003】
【従来の技術】図7は従来の薄膜多層基板のバイヤホー
ルの成形方法を示すブロック図、図8は図7に示す各工
程時の状態を示す図である。
【0004】図8(A)に示すように、先ず第1に基板
の母材1上に下地となる導体パターン2を形成する(工
程11)。
【0005】次に、図8(B)に示すように、母材1の
表面上に感光性ポリイミドによる絶縁体3を、スピンコ
ーター等の塗布装置を使用して塗布し(工程12)、こ
れをプリベークして絶縁層6を形成する(工程13、図
8(C))。尚、絶縁体3の塗布の前に絶縁体3と接着
性のある材料を予め母材1上に形成しておく。
【0006】その後、図8(D)に示すようにガラスマ
スク4を重ねて、露光装置(図示せず)にてバイヤホー
ルのパターン4aを絶縁層6に焼き付ける(工程14)
【0007】そして、超音波槽(図示せず)等にて専用
現像液を使い現像処理を行う(工程15)と、図8(E
)に示すように絶縁層6の表面と導体パターン2とを連
通するバイヤホール5が形成される。
【0008】最後に絶縁層6を硬化させて、母材1上に
導体パターン2、絶縁層6、及びバイヤホール5の形成
が終了する(工程16、図8(F))。
【0009】また、絶縁層6の膜厚を厚くしたい場合に
は、工程12の絶縁体3の塗布工程から工程16の硬化
工程までの工程を何度か繰り返して行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】感光性ポリイミドに露
光現像処理を施してバイヤホールを成形する従来の方法
では、感光性ポリイミド材料の感光特性や、感光性ポリ
イミドの塗布、露光、現像といった製造プロセスの条件
にばらつきがあり、一般的に、絶縁層6の厚さ寸法が1
5μmの場合、直径が60μm程度のバイヤホールが限
界とされ、それ以下のバイヤホールの形成は難しい。そ
して、バイヤホール5の形成が露光現像処理によるため
、絶縁層6が厚くなるとホール形成の精度が低下し、バ
イヤホール5の直径は更に大きなものとなる。
【0011】更に、多数形成されるバイヤホール5には
寸法のばらつきが発生し、例えば、微細なパターン4a
を有したガラスマスク4を準備して微細なバイヤホール
を形成しようとした場合では、バイヤホール5が全く形
成されなかったり、パターン4aよりも遙かに大きな径
寸法のバイヤホール5が形成されてしまうという事態が
発生する。
【0012】従って、従来の方法ではバイヤホール5の
微細化が制限され、またこれによって導体パターン2の
パターンも大きくなるため、薄膜多層基板の高密度化は
困難であった。
【0013】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、微細で且つ精度のあるバイヤホールを安定して形
成することのできる薄膜多層基板の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
を示すブロック図である。
【0015】上記目的を達成するために本発明は、バイ
ヤホール内のバイヤにより層間接続された薄膜多層基板
の製造方法において、基板母材に導体パターンを形成し
、更にその表面上に絶縁層を形成する導体パターン及び
絶縁層形成工程(工程61)と、該絶縁層の表面上に、
薄膜状のメタルマスク用金属膜を形成するメタルマスク
用金属膜形成工程(工程62)と、レジストにて、第1
のバイヤホールのパターンを有した第1のレジストパタ
ーンを、前記メタルマスク用金属膜の表面上に形成する
第1のレジストパターン形成工程(工程63)と、該第
1のレジストパターンをマスクとして、前記メタルマス
ク用金属膜をエッチングすることにより、前記メタルマ
スク用金属膜に前記第1のバイヤホールのパターンに対
応した第2のバイヤホールのパターンを形成してメタル
マスクを形成するメタルマスク形成工程(工程64)と
、前記メタルマスクの表面上に金属膜を形成してメタル
マスクを2重化するメタルマスク2重化工程(工程65
)と、前記2重化されたメタルマスクをマスクとして前
記絶縁層をドライエッチングすることにより、前記絶縁
層に前記第2のバイヤホールのパターンに対応した前記
バイヤホールを形成するドライエッチング工程(工程6
6)とを有し、図1に示すように、工程61から工程6
6まで順に進める構成である。
【0016】
【作用】第1のレジストパターンはマスクとしてのみ作
用するためメタルマスク用金属膜上に薄く形成すればよ
い。このため、第1のバイヤホールのパターン形成時に
横広がりが無くなり、第1のバイヤホールのパターンは
精度が良好となる。また、レジスト自体は従来の感光性
ポリイミドに比べて微細パターンの形成に適した材料と
されている。以上の条件により、第1のレジストパター
ン形成工程では、微細な第1のバイヤホールのパターン
を第1のレジストパターン上に精度良く形成することが
できる。
【0017】この第1のレジストパターンが形成された
メタルマスク用金属膜に、エッチングが施されてメタル
マスクが形成される。ここで、このメタルマスク用金属
膜は薄膜状であるため、エッチングによる浸食がメタル
マスク用金属膜の面方向へ広がる前に侵食がメタルマス
ク用金属膜の裏面まで貫通してパターンが形成される。 よって、第1のレジストパターン上の微細な第1のバイ
ヤホールのパターンは第2のバイヤホールのパターンと
してそのまま精度良くメタルマスク用金属膜に転写され
、精度の良いメタルマスクが形成される。
【0018】また、このメタルマスクは薄膜状であるた
め、第2のバイヤホールのパターン以外にピンホール等
の欠陥部を多数有しており、このままでは絶縁層に対す
るマスクとして使用できない。そこで、メタルマスク2
重化工程においてメタルマスク上に金属膜を形成するこ
とにより、ピンホール等のメタルマスクの欠陥部を補修
し、完全なメタルマスクが構成される。
【0019】ドライエッチングは、侵食方向がメタルマ
スクの面方向に広がらない方向性を有するため、絶縁層
には微細な第2のバイヤホールのパターンに精度よく対
応したバイヤホールが形成される。
【0020】
【実施例】図2は本発明になる薄膜多層基板の製造方法
の第1実施例のブロック図、図3は図2に示す導体パタ
ーン形成工程21からレジストパターン剥離工程27ま
での各工程における状態を示す図、図4は図2に示す電
解めっき工程28から最終的なウェットエッチング工程
30までの各工程における状態を示す図である。
【0021】図2に示す各工程について順を追って説明
する。
【0022】先ず第1に、図3(A)に示すように、基
板の母材41の片面41a上に、導体パターン42と導
体パターン42を配設する必要の無いスペースに試験用
の導体43とを形成する。更に、後述するドライエッチ
ングによってこの導体パターン42、導体43が侵食さ
れないように、導体パターン42、及び導体43の上面
に耐ドライエッチング性のある例えば白金(Pt)44
を約1μmの厚さで形成する(工程21)。
【0023】次に、図3(B)に示すように、導体パタ
ーン42を形成した面41a上に絶縁層45を一様に形
成する。この絶縁層45は、熱硬化性ポリイミドをコー
ティングし、窒素(N2 )ベーク炉(図示せず)内に
て熱硬化することにより形成される(工程22)。
【0024】そして、上記の如く母材41上に導体パタ
ーン42、導体43、絶縁層45を設けた基板を、10
−1Pa程度の真空中にて 200℃で1時間の加熱処
理を行う(工程23)。このように加熱処理することに
より、絶縁層45に吸着した水分が除去されると共に、
絶縁層45上に付着した有機物が分解、固着し、後に絶
縁層45上に形成されるメタルマスク用金属膜46Aの
部分的欠落が減少し、絶縁層45とメタルマスク用金属
膜46Aとの密着性が向上するという効果がある。
【0025】次に、図3(C)に示すように、絶縁層4
5の表面上にメタルマスク用金属膜46Aをスパッタリ
ングにて薄膜状に形成する(工程24)。このメタルマ
スク用金属膜46Aは、絶縁層45側に約 0.2μm
の厚さでスパッタリングされたクロム(Cr)46bと
、その上方に約1μmの厚さでスパッタリングされた銅
(Cu)46aとにより2層構造とされている。銅(C
u)46aはメタルマスク用金属膜46Aの主要材料で
あり、白金(Pt)よりは劣るものの耐ドライエッチン
グ性のある金属として選定されている。クロム(Cr)
46bは、銅(Cu)46aが絶縁層45から剥離する
ことを防止する作用をしている。
【0026】次に、図3(D)に示すように、メタルマ
スク用金属膜46Aの表面上に、バイヤホールのパター
ン(以下、単にバイヤパターンという)48aを有した
レジストパターン48を形成する(工程25)。このレ
ジストパターン48は、メタルマスク用金属膜46A上
にレジスト47を10μm以下の厚さでコーティングし
、これを露光現像処理することにより形成される。
【0027】ここで、このレジスト47は、上述した感
光性ポリイミドに比べて耐久性、耐熱性は劣るものの、
微細加工に適した材料とされている。また、レジストパ
ターン48はメタルマスク用金属膜46Aにパターンを
形成するためのマスクとしてのみ作用するため、メタル
マスク用金属膜46A上に薄く形成することができる。 従って、レジスト47の露光現像処理工程においては、
バイヤパターン48aが横広がり無く転写され、その結
果、レジストパターン48には微細なバイヤパターン4
8a(直径寸法=20〜30μm)が精度良く形成され
る。
【0028】また、このレジストパターン形成工程にお
いて、導体43の上方の部位に、検査用の肉眼で確認で
きる大きさのドーナツ状のドーナツパターン48bを形
成する。このドーナツパターン48bは、後述するドラ
イエッチング工程時においてエッチングの進行状態を確
認するために設けられる。
【0029】次に、図3(D)に示されるレジストパタ
ーン48をマスクとして、平板状のメタルマスク用金属
膜46Aにウェットエッチングを行う(工程26)。こ
のウェットエッチングはアルカリ性液をエッチング液と
して使用しているため、熱硬化性ポリイミドによる絶縁
層45には侵食が起きない。従って、エッチングが終了
した段階では、図3(E)に示すように、メタルマスク
用金属膜46Aにバイヤパターン48aと同一形状のバ
イヤパターン46cと、ドーナツパターン46dとが形
成され、メタルマスク用金属膜46Aはメタルマスク4
6となる。
【0030】ここで、メタルマスク用金属膜46Aが上
述したように薄膜状に形成されている点に注目する。こ
のようにすることにより、エッチングによる浸食がメタ
ルマスク用金属膜46Aの裏面まで貫通してパターン4
6c,46dが完成するまでの時間が短くなるため、そ
の間に侵食がメタルマスク用金属膜46Aの面方向へ広
がることが防止される。従って、レジストパターン48
の微細なバイヤパターン48aは、横へ広がることなく
そのまま精度良くメタルマスク用金属膜46Aに転写さ
れ、微細な精度の良いバイヤパターン46cが形成され
たメタルマスク46が形成される。
【0031】次に、不要となったレジストパターン48
の剥離を行う(工程27)。剥離後の状態を図3(F)
に示す。
【0032】次に、図4(A)に示すように、バイヤパ
ターン46cとドーナツパターン46dを形成したメタ
ルマスク46に、銅(Cu)49の電解めっきを5μm
の厚さで全面に行う(工程28)。この銅(Cu)49
は、電解めっきであることから、金属のない部分にはめ
っきされず、よって、バイヤパターン46cとドーナツ
パターン46dを除くメタルマスク46の表面上にめっ
きされる。
【0033】ここで、メタルマスク46は、上述したよ
うに微細なバイヤパターン46cを形成しうるように薄
膜状に形成されているが、薄膜状であるがために、図3
(C)で説明したメタルマスク用金属膜46Aの形成工
程において、同図に示すように、バイヤパターン46c
以外にピンホール46e等の欠陥が多数形成されてしま
う。従って、メタルマスク46のみをマスクとして絶縁
層45にバイヤホールを形成しようとすると、バイヤパ
ターン46cの部分だけではなくピンホール46eの部
分にも同様にホールが形成されてしまう。更にこのホー
ルにバイヤと同様に導体が設けられると、層間の短絡事
故に発展する可能性があるため好ましくない。
【0034】そこで、上記の如く銅(Cu)49の電解
めっきを行い、メタルマスクを2重化することにより、
図4(A)に示すように、銅(Cu)49がピンホール
46eを埋め、欠陥部の無い完全なメタルマスク46を
構成することができる。
【0035】次に、RIE(Reactive Ion
 Etching=反応性イオンエッチング)装置にて
、酸素ガス(O2 )又は、(O2 +CF4 )ガス
を使い、メタルマスク46と銅49との2重化構造のメ
タルマスク50をマスクとして、絶縁層45のドライエ
ッチングを行う(工程29)。図4(B)にドライエッ
チング終了後の状態を示すように、この工程により絶縁
層45にバイヤホール45aが形成される。
【0036】ここでこのドライエッチングは、侵食方向
がメタルマスク50の面方向に広がり難いという方向性
を有しているため、バイヤホール45aは、直径寸法が
バイヤパターン46cとほぼ同等か、或いは若干大きく
なった程度に形成される。即ち、微細で精度の良いバイ
ヤパターン46cにより、微細なバイヤホール45aが
精度良く絶縁層45に形成される。
【0037】また、ドーナツパターン46dの部分にお
いてもバイヤパターン46cの部分と同様に侵食が進み
、ドーナツホール45bが形成される。このため、オペ
レータは、ドーナツホール45bの形成状態を確認する
ことによって、バイヤホール45aの形成状態を知るこ
とができ、これによりバイヤホール45aのエッチング
不足や、エッチングオーバーによるバイヤホール45a
の肥大等が防止できる。
【0038】また、導体パターン42は、上述したよう
に耐ドライエッチング性の白金44が表面に形成されて
いるため、ドライエッチング工程中に侵食されてしまう
ことが防止されている。
【0039】最後に、再びウェットエッチングを行い、
不要となった2重化構造のメタルマスク50を剥離する
(工程30)。このウェットエッチングが終了した状態
を図4(C)に示す。
【0040】そして、このバイヤホール45a内に、導
体であるバイヤを形成し、その上部に上層パターンを形
成する(工程31)。この状態における基板表面は図4
(A)に示す状態と同一となり、よって上述した各工程
を繰り返すことによりバイヤで各層間の導体パターンが
接続された薄膜多層基板が構成される。
【0041】このように本実施例のバイヤホールの形成
方法によれば、直径寸法が20〜30μm程度であり、
直径寸法が60μm程度であった従来のバイヤホール5
に比べて微細化されたバイヤホール45aを、精度良く
安定して絶縁層45に形成することができる。これは、
上述した本実施例の形成方法において、大略、以下に示
す作用によるものである。
【0042】■レジスト47の微細加工に適した特性と
、レジスト47をメタルマスク用金属膜46A上に薄く
形成できるという点により、レジストパターン48に微
細なバイヤパターン48aが形成される。
【0043】■メタルマスク用金属膜46Aを薄膜状と
することにより、レジストパターン48の微細なバイヤ
パターン48aが精度良く転写され、微細で精度の良い
メタルマスク46が形成される。
【0044】■侵食方向に方向性を有するドライエッチ
ングと、メタルマスク46の微細なバイヤパターン46
cとにより、絶縁層45に微細なバイヤホール45aが
精度良く形成される。
【0045】■更に、メタルマスク46が薄膜状である
ことによる欠陥は、2重化構造のメタルマスク50とし
たことにより補修される。
【0046】また、上述したように、従来のバイヤホー
ルの形成方法では、絶縁層の厚さ寸法が大きくなると、
限界とされるバイヤホールの径寸法も増大する傾向にあ
るが、本実施例の形成方法では上記■項のドライエッチ
ングの方向性を有する特性によりバイヤホール45aの
横方向への広がりが抑えられるため、厚い絶縁層におい
ても微細なバイヤホールを確実に形成することができる
。即ち、本実施例によれば、微細なバイヤホールを絶縁
層の厚さ寸法に影響されることなく形成することができ
る。
【0047】更に、従来の形成方法では絶縁層の材料が
感光性ポリイミドに限定されてしまうが、本実施例の形
成方法では絶縁層の材料が限定されない。このため、コ
ストの低下を図った絶縁層材料等のように、絶縁層材料
の多方面の開発が期待できる。
【0048】図5は本発明になる薄膜多層基板の製造方
法の第2実施例のブロック図、図6は図5に示すスパッ
タ工程32からウェットエッチング工程34までの各工
程における状態を示す図である。
【0049】この第2実施例においては、図5中、工程
27までは上記第1実施例と同じであり、図3(F)に
示す状態の基板が形成されている。
【0050】次に、図6(A)に示すように、メタルマ
スク用金属膜46A上にスパッタ膜51を形成する(工
程32)。このスパッタ膜51は、約 0.1μmの厚
さでスパッタリングされたクロム(Cr)51bと、そ
の上方に約1μmの厚さでスパッタリングされた銅(C
u)51aとにより2層構造とされている。クロム(C
r)51bは、上述したメタルマスク用金属膜46Aの
構造と同様に、銅(Cu)51aがメタルマスク46か
ら剥離することを防止している。
【0051】メタルマスク46上の上記ピンホール46
eはこのスパッタ膜51により埋められ、ピンホール4
6eによる不具合はこの段階で防止される。ここでスパ
ッタ膜51のピンホール46eのある部位には凹部51
cが形成されるが、絶縁層45まで貫通したものでない
ため、後の工程には影響を及ぼさない。尚、スパッタ膜
51には新たなピンホール51d等の欠陥も発生するが
、下層のピンホール46eと、上層のピンホール51d
とが平面方向において重なる確率は非常に小さいもので
あり、メタルマスク46の欠陥はスパッタ膜51により
実質上完全に補修される。
【0052】次に、スパッタ膜51により塞がれたメタ
ルマスク46のバイヤパターン46cを再び開口するた
めに、図6(B)に示す如くレジストパターン52をス
パッタ膜51の表面上に形成する(工程33)。このレ
ジストパターン52には、上記レジストパターン48と
同位置にバイヤパターン52a及びドーナツパターン5
2bとが形成されている。
【0053】そして、このレジストパターン52をマス
クとしてウェットエッチングを再び行う(工程34)。 図6(C)にウェットエッチングの終了状態を示すよう
に、スパッタ膜51には、メタルマスク46のバイヤパ
ターン46cとドーナツパターン46dと同一位置に、
夫々同一形状のバイヤパターン51eとドーナツパター
ン51fとが形成される。このように、メタルマスク4
6を形成し、これにバイヤパターン46cを形成した上
記工程24〜26を再び繰り返すことにより、メタルマ
スク46と、スパッタ膜51との2重化構造であるメタ
ルマスク53が形成され、メタルマスク46が薄膜状で
あることによって発生した欠陥を補修することができる
【0054】これ以降の工程は上記第1実施例と同一で
あり、絶縁層45をドライエッチングすること(工程2
9)によりバイヤパターン45aが形成される。また、
レジストパターン52はこのドライエッチング時に削除
され、2重化構造のメタルマスク53が露出するため、
最後のウェットエッチング工程(工程30)では、この
メタルマスク53が削除される。
【0055】更に、上述した第1及び第2実施例におい
ては、以下に示す変形例も可能である。■導体パターン
42、及び導体43の上面に形成された白金44はアル
ミニウム(Al)でもよい。■ドライエッチングにて、
O2 ガスを使用すればSiO2も可能である。この場
合、終了後CF4 系ガスにてバイヤ底のSiO2を除
去する。■工程23の真空加熱処理は、ドライN2 中
にて 200℃以上にて加熱処理してもよい。■銅46
a,51aの接着性を良好とするためのクロム46b,
51bは、チタン(Ti)でも可能である。■銅46a
,51aのスパッタリングの代わりに、無電銅めっきで
もよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
メタルマスクをレジストを使用した技術によって形成し
、且つ形成されたメタルマスクを2重化し、ドライエッ
チングによりバイヤホールを形成しているため、絶縁層
の厚さ寸法に影響されることなく、微細で且つ精度のあ
るバイヤホールを安定して絶縁層に形成することができ
、薄膜多層基板の微細化に寄与するところが大きい。 また、絶縁層の材料が限定されないため、絶縁層材料の
多方面にわたる開発が期待できる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、電解めっ
きを使用することにより、1つの工程でメタルマスクの
第2のバイヤホールのパターンに対応した金属膜が形成
され、形成された金属膜に新たにバイヤホールのパター
ンを形成する必要がない。このため薄膜多層基板の製造
工程が簡単となり、薄膜多層基板の製造コストの低減を
図ることがてきる。
【0058】また、請求項3の発明によれば、メタルマ
スク2重化工程は、先に行われるメタルマスク用金属膜
形成工程と、第1のレジストパターン形成工程と、メタ
ルマスク形成工程とを繰り返して行うことによって行わ
れ、メタルマスク2重化工程のための新たな製造設備を
必要としない。従って、これによっても薄膜多層基板の
製造コストの低減を図ることがてきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明になる薄膜多層基板の製造方法の第1実
施例のブロック図である。
【図3】図2に示す導体パターン形成工程21からレジ
ストパターン剥離工程27までの各工程における状態を
示す図である。
【図4】図2に示す電解めっき工程28から最終的なウ
ェットエッチング工程30までの各工程における状態を
示す図である。
【図5】本発明になる薄膜多層基板の製造方法の第2実
施例のブロック図である。
【図6】図5に示すスパッタ工程32からウェットエッ
チング工程34までの各工程における状態を示す図であ
る。
【図7】従来の薄膜多層基板の製造方法の一例のブロッ
ク図である。
【図8】図7に示す各工程時の状態を示す図である。
【符号の説明】
21〜34,61〜66  工程 45  絶縁層 45a  バイヤホール 46,50,53  メタルマスク 46c,48a,51e,52a  バイヤホールのパ
ターン(バイヤパターン) 46e  ピンホール 46A  メタルマスク用金属膜 47  レジスト 48,52  レジストパターン 48b,52b  ドーナツパターン 49  金属膜 51  スパッタ膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  バイヤホール(45a)内のバイヤに
    より層間接続された薄膜多層基板の製造方法において、
    基板母材(41)に導体パターン(42)を形成し、更
    にその表面上に絶縁層(45)を形成する導体パターン
    及び絶縁層形成工程(61)と、該絶縁層(45)の表
    面上に、薄膜状のメタルマスク用金属膜(46A)を形
    成するメタルマスク用金属膜形成工程(62)と、レジ
    スト(47)にて、第1のバイヤホールのパターン(4
    8a)を有した第1のレジストパターン(48)を、前
    記メタルマスク用金属膜(46A)の表面上に形成する
    第1のレジストパターン形成工程(63)と、該第1の
    レジストパターン(48)をマスクとして、前記メタル
    マスク用金属膜(46A)をエッチングすることにより
    、前記メタルマスク用金属膜(46A)に前記第1のバ
    イヤホールのパターン(48a)に対応した第2のバイ
    ヤホールのパターン(46c)を形成してメタルマスク
    (46)を形成するメタルマスク形成工程(64)と、
    前記メタルマスク(46)の表面上に金属膜(49,5
    1)を形成して前記メタルマスク(46)を2重化する
    メタルマスク2重化工程(65)と、前記2重化された
    メタルマスク(46)をマスクとして前記絶縁層(45
    )をドライエッチングすることにより、前記絶縁層(4
    5)に前記第2のバイヤホールのパターン(46c)に
    対応した前記バイヤホール(45a)を形成するドライ
    エッチング工程(66)とを有することを特徴とする薄
    膜多層基板の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記メタルマスク2重化工程(65)
    は、前記メタルマスク(46)に電解めっきして前記金
    属膜(49)を積層形成する電解めっき工程(28)に
    よって行われることを特徴とする請求項1記載の薄膜多
    層基板の製造方法。
  3. 【請求項3】  前記メタルマスク2重化工程(65)
    は、前記メタルマスク(46)上にスパッタリングによ
    り金属膜(51)を形成する金属膜形成工程(32)と
    、前記レジスト(47)にて、前記第2のバイヤホール
    のパターン(46c)と同一形状の第3のバイヤホール
    のパターン(52a)を有した第2のレジストパターン
    (52)を、前記金属膜(51)上に形成する第2のレ
    ジストパターン形成工程(33)と、該第2のレジスト
    パターン(52)をマスクとして、前記金属膜(51)
    をエッチングすることにより、前記金属膜(51)に前
    記第2のバイヤホールのパターン(46c)と同一形状
    の第4のバイヤホールのパターン(51e)を形成する
    エッチング工程(34)とによって行われることを特徴
    とする請求項1記載の薄膜多層基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016039306A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 株式会社イースタン 配線基板の製造方法

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JP2016039306A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 株式会社イースタン 配線基板の製造方法

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