JPH04282421A - 回転機械の監視装置 - Google Patents

回転機械の監視装置

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JPH04282421A
JPH04282421A JP4507691A JP4507691A JPH04282421A JP H04282421 A JPH04282421 A JP H04282421A JP 4507691 A JP4507691 A JP 4507691A JP 4507691 A JP4507691 A JP 4507691A JP H04282421 A JPH04282421 A JP H04282421A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば火力発電プラント
等に設置される電動機駆動等で短時間で起動される回転
機械、例えばボイラ補機として設置される押込み通風機
、排ガス混合通風機等の異常監視、特に既同時の異常監
視および異常発生時の原因解析を可能とする回転機械の
監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所等のボイラでは、補機として
電動機で駆動される押込み通風機、ガス混合通風機等が
設置されている。
【0003】このような押込み通風機、ガス混合通風機
に対して、燃焼に必要な空気を燃料に供給して完全燃焼
を図り、燃焼生成ガスをボイラ伝熱面に接触させながら
煙道を通して流し、その保有する熱をできるだけ有効に
利用して、煙突から大気に放出させる一連の空気−ガス
を流動させる通風系統が構成されている。
【0004】図10はかかるボイラ回りの通風系統の概
略を示したものである。図10において、ボイラ42の
排ガスは排ガス系統50を経由して、ガス式空気予熱機
43に入り、このガス式空気予熱機43で予熱された排
ガスは電気集塵器44に流れると、この電気集塵器44
により灰や煤の粒子を除去した後、誘引通風機45によ
って吸出され、煙突46より排出される。
【0005】ここで、押込み通風機48は、常温空気を
吸収して燃焼空気を火炉内に送込むために設置されたも
ので、一般に可変動翼式軸流ファンが使用され、電動機
駆動で一定回転数の状態で動翼自身がその取付角を連続
的に変えることにより、最適な送風量を保とうとするも
のである。
【0006】押込み通風機48によって吸引される常温
空気は、蒸気式空気予熱器47およびガス式空気予熱器
43で予熱された後、燃焼用空気系統52を経由してボ
イラ42に送込まれ、燃焼用空気として使用される。
【0007】さらに、排ガス混合通風機49はボイラ排
ガス中のNOx低減のため、燃焼用空気に不活性ガスと
してボイラ42の出口の排ガスを、再循環ガス系統51
を経由して燃焼用空気量の15〜20%程度混合させる
ものであり、電動機駆動による変速回転機械である。
【0008】火力発電プラントには、前記押込み通風機
48、排ガス混合通風機49等の多くの電動機駆動によ
る回転機械が設置されているが、これらの回転機械の信
頼性は発電プラントの稼働率に大きな影響を与えるため
、日常より十分な監視と保守を行う必要がある。従来よ
り発電プラントに設置される回転機械については、振動
の異常を振動オーバホール値から監視するための監視計
器が取付けられ、保守を主体とした監視が行われてきて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の火力
発電プラントに設置されている監視計器は、負荷運転中
の回転機械の振動オーバホール値を単に基準値と比較し
て異常検知を行い、警報を出力する単機能のものである
。したがって、火力発電プラントのボイラ補機として設
置される押込み通風機、あるいはガス混合通風機等の電
動機で駆動される回転機械の如く、発電プラントの中で
重要度も高く、機械の不具合の兆候の監視と、より異常
判定の精度を上げるために振動データの周波数分析結果
に基づく異常判定処理の必要性があった。
【0010】しかし、このような起動時間の早い(数秒
から数十秒のオーダ)回転機械の起動時の異常判定は、
異常データのA/D変換処理から周波数分析処理、異常
判定処理等の一連の信号処理の処理速度等の技術的な面
から困難であった。
【0011】また、従来の監視計器では起動時に不具合
兆候が発生し、当該回転機械の起動に失敗した場合等に
おいて、原因分析を行おうとすると、すでに当該回転機
械は停止等の別の状態になっており、かつ必要な解析デ
ータ等が保存されていないため、その不具合徴候の原因
を探る上で非常な困難を伴うという問題がある。
【0012】本発明はこのような問題を解消し、回転機
械の異常監視、特に起動時の異常監視と異常発生時の原
因解析を可能な回転機械の監視装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、発電プラント等に設置される電動機駆動等
による回転機械の振動を監視して異常の有無を判定する
監視装置において、前記回転機械の起動信号をトリガー
として、回転機械起動時の振動データを一旦格納する振
動波形記憶装置と、この振動波形記憶装置に格納された
振動データが入力されるとその振動成分を周波数分析す
る周波数分析装置と、この周波数分析装置による振動成
分の分析結果が取込まれると予め設定された異常判定に
必要な各周波数帯域でのピーク値および積分値を求める
データ処理手段と、このデータ処理手段で求められたピ
ーク値および積分値をしきい値と比較して異常の有無を
判定する異常判定手段と、この異常判定手段により異常
有りと判定されるとその異常データを格納する判定結果
記憶手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】このような構成の回転機械の監視装置にあって
は、電動機等で駆動され、短時間に起動される回転機械
の起動時の異常判定処理が可能になることによって、起
動時に顕著化し易い不具合徴候の検知と起動時の監視が
可能になり、さらに異常発生時の原因を探ることができ
、回転機械の最適な保守が可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】図1は火力発電プラントの押込み通風機、
排ガス混合通風機等の回転機械を対象とした監視装置の
構成例を示すものである。図1において、1は本実施例
による回転機械の監視装置全体を示しており、2は後述
する監視装置としてのデータ処理、異常判定処理等の各
処理および周波数解析装置10、信号切替器11、振動
波形記憶装置13の制御等を行う監視用計算装置である
。この監視用計算装置2は、中央演算装置5、この中央
演算装置5で処理されたデータを予め設定された保存領
域に格納する補助記憶装置3および主記憶装置4、中央
演算装置5で処理されたデータや主記憶装置4および補
助記憶装置3に格納されたデータを表示装置CRTに表
示させる入出力制御装置6を備え、さらに監視機器のプ
ロセス信号14、各監視機器の起動信号19を監視用計
算機装置2に取込んだり、警報出力用のディジタル信号
15を出力するためのプロセス入出力装置7、監視用計
算機装置2と周波数分析装置10、信号切替器11およ
び振動波形記憶装置13とを接続するためのGP−IB
インタフェース装置8a,8bを備えている。ここで、
上記プロセス信号14としては、図10の例えば押込み
通風機48の場合には動翼開度、排ガス混合通風機49
の場合は回転数である。
【0017】一方、図10の押込み通風機48、排ガス
混合通風機49等の各監視機器には図示しない振動セン
サが設置されると共に、各監視機器からの振動信号18
aは増幅器12で増幅された後、信号切替器11で順次
各監視機器の振動信号18cが選択され、周波数分析装
置10に振動信号18dとして入力される。
【0018】周波数分析装置10は、増幅器12で増幅
された振動信号18dをA/D変換した後、周波数分析
を行ったり、あるいは後述する監視用計算装置2から送
られてきた振動波形データの周波数分析を行うものであ
る。周波数分析装置10と信号切替器11は、いずれも
GP−IB信号17aで監視用計算機装置2から制御さ
れると共に、周波数分析装置10での周波数分析結果も
GP−IB信号17aで監視用計算機装置2に取込まれ
る。また、振動信号18aは増幅器12を出た直後で分
岐された後、振動信号18bとして振動波形記憶装置1
3にも入力される。
【0019】振動波形記憶装置13は振動信号18bを
A/D変換すると同時に、A/D変換後の振動波形をデ
ィジタル値で記憶するものである。そして、この振動波
形記憶装置13は、GP−IB信号17bで計算機用計
算装置2から制御されると共にA/D変換され、振動波
形記憶装置13内の記憶部に記憶されたディジタル値で
の振動波形データは必要に応じてGP−IB信号17b
で監視用計算装置2に取込まれる。
【0020】さらに、各監視機器の起動信号19がプロ
セス入出力装置7に入力されるが、振動波形記憶装置1
3にも入力される。この信号は詳細を後述するが、規定
時間後に振動波形記憶装置13のA/D変換処理および
記憶部への振動波形データの保存を停止するための信号
として使用される。図2は上記振動波形記憶装置13の
処理回路の構成例を示すものである。
【0021】振動波形記憶装置13に入力される振動信
号18bは、A/D変換処理回路37でA/D変換され
、記憶部38にディジタル値で記憶される。A/D変換
された振動波形データは、記憶部38にサイクリックに
各監視機器の起動時間以上に相当する時間T´の保存容
量で更新記憶される(ある時点を考えた時、常にその時
から過去時間T´前のデータが保存されている)。40
はGP−IBインタフェース処理回路であり、監視用計
算機装置2内のGP−IB信号17bをやり取りするた
めの処理回路である。39は振動波形記憶装置13内の
A/D変換処理回路37および記憶部38を統括制御す
る処理回路であり、前記受信したGP−IB信号17b
の内容に応じてA/D変換処理回路37および記憶部3
8を制御したり、外部トリガ入力処理回路41が受信す
る起動信号19で同じくA/D変換処理回路37および
記憶部38を制御する。前記外部トリガ入力処理回路4
1は、起動信号19を受信したとき、統括制御処理回路
39に対して信号を発生し、統括処理回路39はその信
号を受けた後、監視機器の起動時間に相当する時間T後
にA/D変換処理回路37および記憶部38の処理を停
止する。従って、記憶部38には監視機器の起動後、監
視機器の起動時間T以上の時間T´に相当する過去の振
動波形データが保存されることになる。
【0022】図3は図1に示す監視用計算装置2内の中
央演算装置5で処理される監視処理機能を示すブロック
構成図である。図3において、各監視機器からのプロセ
ス信号14は図1に示すプロセス入出力装置7を介して
取込み、プロセスデータ22となる。また、起動信号1
9もプロセス入出力装置7を介して取込み、起動データ
23となる。
【0023】プロセスデータ収集手段26は、動翼開度
、回転数等の各監視対象機器のプロセスデータ22およ
び各監視対象機器の起動データ23を一定周期で収集し
て図3に示すような態様で収集データ記憶部27に格納
するもので、特に監視機器が起動されたとき、起動デー
タ23は「1」として格納する。
【0024】周波数分析装置制御手段25は、GP−I
Bインターフェース装置8bを介して送信データ20b
で信号切替器11および周波数分析装置10を制御する
と共に、振動信号18dの周波数分析装置での周波数分
析結果は受信データ20aとして受信伝送処理をして、
図4に示すような態様で収集データ記憶部27に記憶す
る、あるいは収集データ記憶部27に格納された振動波
形データを周波数分析装置に送信データ20aとして受
信伝送処理して図4に示すような態様で収集データ記憶
部27に格納する、の2つの処理を行うものである。2
つの処理のいずれを行うかは、後述する異常判定統括手
段35で制御される。なお、受信データ20a、送信デ
ータ20bのいずれも、GP−IBインターフェース装
置8bと周波数分析装置10、信号切替器11間ではG
P−IB信号17aとして処理される。
【0025】振動波形記憶装置制御手段36は、GP−
IBインターフェース装置8bを介して送信データ21
bで振動波形記憶装置13を制御すると共に、振動波形
記憶装置13からの振動波形データを受信データ21a
として受信伝送処理して、図4に示すような態様で収集
データ記憶部27に格納するものである。受信データ2
1a、送信データ21bのいずれもGP−IBインター
フェース装置8bと振動波形記憶装置制御手段13間で
はGP−IB信号17bとして処理される。
【0026】データ処理手段28は収集データ記憶部2
7に格納された周波数分析結果をもとに、監視機器の異
常検知を行うために図5に示すように予め設定した各周
波数帯域f1 からfn 成分に対するスペクトルのピ
ーク値(周波数帯域内の最大スペクトル値)および積分
値(周波数帯域内のスペクトル面積値)を求めるもので
ある。
【0027】異常判定手段29は、前記データ処理手段
28で求めた周波数帯域f1 からfn 成分に対応す
るピーク値および積分値が異常判定しきい値記憶部32
に格納されているしきい値より大きい場合に監視機器に
何らかの異常が発生したと判定するものである。
【0028】ここで、異常判定方法としては、下記のよ
うに例えばスペクトルのピーク値、積分値、オーバホー
ル等を使用した種々の方法が考えられるが、本実施例の
異常判定手段29では、下記の内(1)(2)が成立す
るとき異常と判定するようにしている。 (1)設定周波数帯域f1 のスペクトルピーク値>異
常判定ピークしきい値 (2)設定周波数帯域f1 のスペクトル積分値>異常
判定積分しきい値 (3)スペクトルのオーバホール>異常判定積分しきい
【0029】異常判定しきい値記憶部32は図6に示す
ような態様で格納されており、各監視機器毎に、ピーク
値しきい値、積分しきい値が格納されている。さらに、
各ピークしきい値、積分しきい値格納領域の中は、さら
に監視機器に対応したしきい値を切替えるプロセスデー
タの各範囲毎に区分されて格納されており、押込み通風
機の場合は動翼開度、排ガス混合通風機の場合は回転数
の各範囲で区分されている。従って、異常判定しきい値
は、その時の監視機器のプロセスデータ値が前記区分範
囲に当てはまる周波数帯域f1 からfn 成分のピー
クしきい値および積分しきい値を選択して行う。
【0030】前記異常判定手段29において、監視機器
の異常が判定された場合には、次の警報出力手段30に
おいて警報出力24を出力する。この警報出力24は、
図1において、プロセス入出力装置7からディジタル信
号15として出力され、その信号はリレー装置9を介し
て警報出力信号16として回転機械の監視装置1外の外
部へ出力される。この外部に出力された警報出力信号1
6は、発電プラントの中央操作室での監視盤への警報通
知等に使用される。
【0031】データ保存手段31は監視機器が異常と判
定された場合に、図7に示すような態様で判定結果記憶
部33に、異常発生時間、異常発生機器名称、該当監視
機器のプロセスデータ、各設定周波数帯域のスペクトル
ピーク値、各設定周波数帯域のスペクトル積分値、周波
数分析結果を格納するものである。
【0032】ここで、異常判定統括手段35は、前記周
波数分析装置制御手段25、振動波形記憶装置制御手段
36並びにデータ処理手段28、異常判定手段29、警
報出力手段30、データ保存手段31の一連の各手段を
後述するように監視機械の起動状況、異常・正常判定結
果に基づいて適宜起動して監視装置としての処理機能を
統括処理する手段である。
【0033】判定結果表示手段34は、判定結果記憶部
33に格納された異常発生時の周波数分析結果、スペク
トルピーク値、スペクトル積分値、さらに併せて異常判
定しきい値記憶部32内に格納されているしきい値の異
常検知時の情報を図8に示すように表示装置CRTに表
示するものである。次に上記のように構成された回転機
械の監視装置の作用について述べる。
【0034】各監視機器の振動信号18aは増幅器12
を経由して監視用計算機装置2で制御される信号切替器
11で順次切替えながら周波数分析装置10に入力され
る。周波数分析装置10は、前記信号切替器11と同様
に監視用計算機装置2で制御され、周波数分析装置10
での周波数分析結果が監視用計算機装置2に取込まれる
【0035】監視用計算機装置2は周波数分析結果を取
込んだ後、データ処理手段28で異常判定に必要な予め
設定された各周波数帯域でのピーク値および積分値を求
める。このデータ処理手段28で求められたピーク値お
よび積分値は、異常判定手段29で異常判定しきい値記
憶部32内のしきい値と比較され、異常判定処理が行わ
れる。
【0036】異常判定手段29での異常判定結果が正常
ならば、再度次の監視機器の異常判定処理に移る。もし
、異常判定結果が異常ならば、異常判定統括手段35に
よって警報出力手段30並びにデータ保存手段31が起
動される。警報出力手段30では外部への警報出力がな
されると共に、データ保存手段31によって異常時の各
種データが判定結果記憶部33に保存される。
【0037】一方、監視機器の起動時には起動信号19
が監視用計算機装置2および振動波形記憶装置13に同
時に入力され、振動波形記憶装置13は入力されている
振動信号18bのA/D変換および振動波形データの記
憶処理を起動信号が入力されてから監視機器の起動時間
経過後に停止する。
【0038】前述の振動波形記憶装置13の動作と並行
して監視用計算機装置2内の異常判定統括手段35は監
視機器の起動を判定して起動が終了する時間以上の間処
理を停止する。そして、処理が完了したら前記振動波形
記憶装置13に格納された起動時の振動波形データを監
視用計算機装置2に取込む。次にその振動波形データを
周波数分析装置10に送信して周波数分析結果を取込ん
だ後、異常判定統括手段35はデータ処理手段28、異
常判定手段29を起動して監視機器の起動時の以上判定
処理を行う。
【0039】もし、異常判定手段29での異常判定結果
が異常であるならば、警報出力手段30を起動して外部
に警報出力を送出すると共に、次にデータ保存手段31
が起動され、判定結果記憶部33に異常発生時間、異常
発生機器名称、該当監視機器のプロセスデータ、各設定
周波数帯域のスペクトルピーク値、各周波数設定帯域の
スペクトル積分値、周波数分析結果を格納する。
【0040】前記データ保存手段31で格納された各デ
ータは、判定結果表示手段34で異常判定しきい値記憶
部32内に格納されているしきい値と共に、異常検知時
情報として図8に示す形で表示装置CRTに表示される
。ここで、以上のような作用を統括して制御する異常判
定統括手段35の処理について図9に示すフローを参照
しながら詳細に説明する。
【0041】処理ステップ101では、図4に示した収
集データ記憶部27内の起動データを参照して、起動デ
ータが「1」のものがないかどうか、即ち監視機器の中
で起動されたものがないかどうかを順次判定する。起動
された機器があれば、処理ステップ102へ処理を移し
、起動された機器がなければ、処理ステップ112へ処
理を移す。
【0042】処理ステップ102では、処理ステップ1
01の処理タイミングによっては、監視機器が起動中直
後、起動中のものあるいは起動完了後の機器があるため
、余裕を見て監視機器の起動時間T以上の時間tだけ処
理をウエイトする。
【0043】次に処理ステップ103では、該当する監
視機器に対応する図4に示した収集データ記憶部27内
の起動データを「1]から[0]にクリア処理して処理
ステップ104に進む。この処理ステップ104では、
振動波形記憶装置制御手段36を起動する。振動波形記
憶装置制御手段36では、前述した振動波形記憶装置1
3内に保存されたディジタル値の監視機器の起動時間T
に相当する振動波形データをGP−IBインタフェース
装置8bを介して振動波形データ21aとして監視用計
算機装置2に取込み、図4に示す収集データ記憶部27
に格納する。
【0044】次に異常判定統括手段35は、処理ステッ
プ105で周波数分析装置制御手段25を起動する。こ
の周波数分析装置制御手段25は、収集データ記憶部2
7に格納された監視機器の振動波形データを送信データ
20bとして周波数分析装置10に送信して周波数分析
指令を出力する。周波数分析装置10は周波数分析指令
を受信して送信されてきた振動波形データの周波数解析
を行う。次に周波数分析結果20aが周波数分析装置1
0から監視用計算機装置2に送信されると、周波数分析
装置制御手段25は周波数分析結果20aを収集データ
記憶部27に格納する。
【0045】次に処理ステップ106ではデータ処理手
段28が起動され、収集データ記憶部27に格納された
周波数分析結果から各設定周波数帯域f1 からfn 
でのピーク値および積分値を求めると共に、異常判定手
段29が次の処理ステップ107で起動され、異常判定
手段29は異常判定しきい値記憶部32内の対象監視機
器のしきい値を選択すると共に、データ処理手段28で
求められたピーク値および積分値との比較から監視機器
の異常判定を行う。
【0046】異常判定統括手段35は、処理ステップ1
08において、前記異常判定手段29での異常判定結果
が異常でなければ、処理を処理ステップ111に移す。 また、判定結果が異常であるならば、処理処理ステップ
109に移し、警報出力手段30を起動する。次に処理
ステップ110でデータ保存手段31を起動する。
【0047】一方、処理ステップ101で起動された監
視機器がないと判断されたならば、処理ステップ112
で、監視機器が運転中であるかどうかを判定する。この
判定は各監視機器のプロセスデータ22で判断する。例
えば、図10の押し込み通風機48の場合には動翼開度
、排ガス混合通風機49の場合は、回転数がそれぞれ「
0」でないことで運転中であるかどうかを判定する。 監視機器が運転中でないならば、処理ステップ111に
処理を移す。
【0048】処理ステップ112で監視機器が運転中と
判定されたならば、次の処理ステップ113で周波数分
析装置制御手段25を起動する。この周波数分析装置制
御手段25は、信号切替器11を制御し、周波数分析装
置10に入力された振動信号18dの周波数分析を実行
させる。そして、周波数分析結果20aは、周波数分析
装置10から監視用計算機装置2に送信され、収集デー
タ記憶部27に格納される。次に処理は処理ステップ1
06に移され、以下の処理は前述したように起動された
監視機器があるある場合の処理と同じである。
【0049】処理ステップ111では、押込み通風機4
8、排ガス混合通風機49等の機器の監視を一定周期で
順次進めるべく、前回の監視機器から次の監視機器へ処
理を進める。
【0050】なお、監視用計算機装置2と周波数分析装
置10、信号切替器11、振動波形記憶装置13との伝
送インターフェースはGP−IBインタフェースに限る
必要はないことは言うまでもない。
【0051】このような構成の本実施例によれば、電動
機等で駆動され、短時間に起動される回転機械の起動時
の異常判定処理が可能になり、また異常発生時には異常
時の諸データが保存され、それらのデータの表示が可能
となるため、異常発生時の解析を行うことができ、その
結果回転機械の最適な保守が可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、発電
プラントにおいて、押込み通風機、排ガス混合通風機等
の如く電動機等で駆動され、短時間に起動される回転機
械の起動時の異常判定処理が可能になり、また異常発生
時には異常時の諸データが保存され、これらのデータの
表示が可能となるので、異常発生時の原因解析を行うこ
とができ、もって回転機械の最適な保守を可能になし得
る回転機械の監視装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転機械の監視装置の一実施例を
示すブロック図。
【図2】同実施例における振動波形記憶装置を示す処理
回路図。
【図3】同実施例における中央演算装置の機能ブロック
図。
【図4】図3に示す収集データ記憶部に格納されるデー
タ説明図。
【図5】図3の異常判定手段による異常判定のためのス
ペクトル帯域の説明図。
【図6】図3の異常判定用しきい値記憶部に格納される
データ説明図。
【図7】図3の判定結果記憶部に格納されたデータ説明
図。
【図8】同実施例において、異常発生時の情報表示例を
示す図。
【図9】同実施例において、異常判定統括処理手段の処
理フロー図。
【図10】発電プラントのボイラー通風系統の概略的な
構成例を示す系統図。
【符号の説明】
2……監視用計算機装置、3……補助記憶装置、4……
主記憶装置、5……中央演算装置、6……入出力制御装
置、7……プロセス入出力装置、8a,8b……GP−
IBインタフェース装置、9……リレー装置、10……
周波数分析装置、11……信号切替器、12……増幅器
、13……振動波形記憶装置、25……周波数分析装置
制御手段、26……プロセスデータ収集手段、27……
収集データ記憶手段、28……データ処理手段、29…
…異常判定手段、30……警報出力手段、31……デー
タ保存手段、32……異常判定用しきい値記憶部、33
……判定結果記憶部、34……判定結果表示手段、35
……異常判定統括手段、36……振動波形記憶装置制御
手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  発電プラント等に設置される電動機駆
    動等による回転機械の振動を監視して異常の有無を判定
    する監視装置において、前記回転機械の起動信号をトリ
    ガーとして、回転機械起動時の振動データを一旦格納す
    る振動波形記憶装置と、この振動波形記憶装置に格納さ
    れた振動データが入力されるとその振動成分を周波数分
    析する周波数分析装置と、この周波数分析装置による振
    動成分の分析結果が取込まれると予め設定された異常判
    定に必要な各周波数帯域でのピーク値および積分値を求
    めるデータ処理手段と、このデータ処理手段で求められ
    たピーク値および積分値をしきい値と比較して異常の有
    無を判定する異常判定手段と、この異常判定手段により
    異常有りと判定されるとその異常データを格納する判定
    結果記憶手段とを備えたことを特徴とする回転機械の監
    視装置。
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