JPH0428178A - コネクタの端子構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［概　要］ プリント基板との電気的な接続のために使用されるコネ
クタに関し、特に、プリント基板に設けられたスルーホ
ールに挿入して使用される柔構造の端子に関し、 比較的小形の柔構造端子においても、挫屈による塑性変
形の生じない構造を提供することを目的とし、 プリント基板に設けられたスルーホールに嵌合するよう
に燐青銅等の導電性と弾性を併せ持つ材料で作られた柔
構造のビン型コネクタ端子であって、スルーホールの内
壁面に接触する端子の接触領域の断面は、縦横比がほぼ
１に近く且つ該スルーホールの断面積の少なくとも１／
２を占める本体部と、該本体部の一部から互いに平行に
突出したリブ状突起を有し、該突起の塑性変形と弾性変
形に基づく内部応力によって、スルーホールの内壁面と
密着嵌合するように構成される。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、プリント基板との電気的な接続のために使用
されるコネクタに関し、特に、プリント基板に設けられ
たスルーホールに挿入して使用される柔構造の端子に関
する。

〔従来の技術〕

電子部品を搭載したプリント基板には、第５図に示すよ
うなコネクタ１が使用され、これに植設された端子２の
先端２ａをプリント基板３に設けられたスルーホール４
内に挿入して固定される。

そして反対側に突出した他端２ｂを外部コネクタ（図示
しない）に嵌合させて外部との電気的な接続を行ってい
る。

従来、この端子とスルーホールとの固定には半田付けが
採用されていたが、この方式は半田付は工程が必要なこ
とと、半田が所定個所以外に付着して不都合を生じる可
能性があること等の欠点があるため、最近では端子をス
ルーホールに圧入するだけで固定を行ういわゆるプレス
フィツト方式％式％ このプレスフィツト方式には、角型断面の端子を円形断
面のスルーホール内に圧入して四隅でスルーホール自体
を押し拡げて両者を固定する剛構造と、端子の一部を予
め特殊の形態に形成しておき、圧入の際にこの部分を弾
性変形させてその弾発力で固定を行う柔構造とがあるが
、本発明は後者の柔構造の端子を対象とする。

〔発明が解決しようとする課題］ この柔構造の端子は、例えば第６図や第７図に示すよう
な断面形状を有する接触部分を有し、その弾性変形によ
る内部応力に基づいてスルーホールの壁面に密着嵌合す
るように構成されている。

この変形を容易にするため、変形を生じさせる領域の肉
厚を薄く形成することが多い。最近は部品の小型化によ
って高密度実装が進み、これに応じてスルーホールも従
来の１／２〜２／３程度の小径になっている。従って、
端子もより細く作られ、前記変形領域の肉厚は益々薄く
なる傾向にある。

その結果、強度が不足して、端子の圧入の際に挫屈を生
しることが問題となっている。

本発明は、このような従来技術の問題点を解決し、比較
的小径の柔構造端子においても、挫屈による塑性変形の
生じない構造を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］ この目的は、プリント基板に設けられたスルーホールに
嵌合するように燐青銅等の導電性と弾性を併せ持つ材料
で作られた柔構造のピン型コネクタ端子であって、スル
ーホールの内壁面に接触する端子の接触領域の断面は、
縦横比がほばｌに近く且つ該スルーホールの断面積の少
なくとも１／２を占める本体部と、該本体部の一部から
互いに平行に突出したリブ状突起を有し、該突起の塑性
変形と弾性変形に基づく内部応力によって、スルーホー
ルの内壁面と密着嵌合するように構成されたコネクタの
端子構造によって達成される。

〔作　用］ この端子がプリント基板のスルーホールに押し込まれる
につれて、スルーホールの内壁面との接触面積が増加し
、端子を押し込むのに要する軸方向力も増加する。しか
し、端子の断面の本体部が縦横比がほぼ１に近い形状を
なしているため、その断面二次モーメントが大きく、従
って挫屈荷重も大きく、増大する押し込み力に充分に耐
えられる。端子が挿入される時、リブ状突起が一部塑性
変形して、スルーホールの内壁面に密着し、その内部応
力によって充分に固定される。

以下、図面に示す好適実施例に基づいて、本発明を更に
詳細に説明する。

（実施例〕 第１図は、本発明のコネクタの柔構造端子の一実施例の
全体的形状を示す。この端子は燐青銅等の導電性と弾性
の両者を併せ持つ材料から製造され、スルーホールに挿
入・固定されるべきその挿入部１０は、先細りのピン状
をなしている。

図示しないプリント基板に設けられたスルーホールの内
壁面と接触して電気的に接続される接触領域１１は第２
図に示すような断面形状を有する。

即ち、その縦横の長さがほぼ等長で実質的に正方形近い
長方形状をなす本体部１１ａと、その隣合う任意に選ば
れた一対の隅から互いに対面する辺に沿って平行に延び
た突起１１ｂを組み合わせた形をしている。この突起１
１ｂは実際には、前記接触領域１１のほぼ全長にわたっ
てリブ状に設けられている。

本発明は、柱の挫屈強度が、その断面二次モーメントの
値に比例することに基づき、前述のように本体部１１ａ
として縦横比がほぼ１に近い形状が選ばれている。従っ
て断面積の同等か又は同等に近い端子の場合、従来形状
の端子よりも大きい挫屈強度を持ち、スルーホールへの
押し込み圧力に充分耐えられる。

端子がスルーホール４に挿入されるにつれて、突起１１
ｂがスルーホール４の内壁面との接圧によって一部塑性
変形を生じ、内壁面に密着する。

そして突起１１ｂに残存している弾性変形に起因する内
部応力に基づいて内壁面に接圧を及ぼし、両者間の電気
的接続を保証する。この状態を第３図に示す。

なお、上述の例の他に、第４図に示すような断面形状の
ものでもよい。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明の端子は、断面二次モーメ
ントの大きい断面形状を持つように形成され、且つ塑性
変形可能な突起を有しているので、スルーホールへの圧
入に際して挫屈を生じることがなく、しかもスルーホー
ルの内壁面との接触状態が改善され、良好な接続が可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は、本発明の端子の形態を示す正
面図と側面図、 第２図は、本発明の一実施例の端子の横断面図、第３図
は、同じくスルーホールに挿入された状態を示す横断面
図、 第４図は、本発明の他の実施例の端子の横断面図、 第５図は、本発明の適用されるコネクタの構造を示す斜
視図、 第６図と第７図は、従来の柔構造端子の横断面図である
。 プリント基板 スルーホール 挿入部 接触領域 本体部 突起 １ａ １ｂ 本発明の一実施例の端子の形態を示す 正面図（ａ）と側面図（ｂ） 第１図 ３・・プリント基板 ４　・・・スルーホール １０・・挿入部 １１・接触領域 ＋１ａ・・・本体部 １１ｂ・・突起 横断面図 第 図 コネクタの全体構造を示す斜視図 第５図 従来の柔構造端子の横断面図 第６図 従来の柔構造端子の横断面図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プリント基板に設けられたスルーホール（４）に嵌
   合するように燐青銅等の導電性と弾性を併せ持つ材料で
   作られた柔構造のピン型コネクタ端子であって、スルー
   ホール（４）の内壁面に接触する端子の接触領域（１１
   ）の断面は、縦横比がほぼ１に近く且つ該スルーホール
   の断面積の少なくとも１／２を占める本体部（１１ａ）
   と、該本体部（１１ａ）の一部から互いに平行に突出し
   たリブ状突起（１１ｂ）を有し、該突起（１１ｂ）の塑
   性変形と弾性変形に基づく内部応力によって、スルーホ
   ールの内壁面と密着嵌合するように構成されたコネクタ
   の端子構造。 ２、前記端子の先端（１０）が先細り状に形成されてい
   る請求項１に記載の端子構造。 ３、前記端子の接触領域（１１）の断面の本体部（１１
   ａ）がスルーホール（４）の断面積の２／３以上を占め
   ている請求項１又は２に記載の端子構造。