JPH04281589A - 硬貨入出金機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金融機関において利用
される現金自動取引装置に内蔵され、硬貨の入金あるい
は出金を自動的に行う硬貨入出金機構に関し、特に出金
用硬貨の補充処理を効率良く行うとともに、その処理時
間の短縮を図った硬貨入出金機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の現金自動取引装置に内蔵されてい
る硬貨入出金機構は、例えば、特開平１−３１８１９１
号公報に開示されている如く、硬貨補充装置として、補
充用金庫およびこの金庫から硬貨を繰り出し、金種判別
を行い、当該金種の出金筒に搬送収納する手段を有して
いるが、上述の補充用金庫は、硬貨を金種混合一括状態
で収納する方式となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、補充
用金庫が、硬貨を金種混合一括状態で収納する方式とな
っているため、補充用金庫に混合金種をセットして、補
充動作を行うと、補充金庫から殆んどの硬貨を繰り出さ
ないと、補充すべき出金筒に必要な硬貨が補充されない
というものであり、また、金種を限定すると、限定した
金種以外の金種に対して補充ができないというものであ
って、運用上、問題があった。これについてより具体的
に説明すれば、金種には、１円，５円，１０円，５０円
，１００円および５００円の６金種があるので、このう
ちの特定の金種のみの補充が必要となった場合にこれら
が混合された状態で補充を行うと、一般には、目的とす
る金種のみを補充した場合に要する時間の数倍の時間が
かかるのは当然である。もちろん、上述の如く、金種を
限定する方法を選択することも可能ではあるが、補充動
作の頻度が上がるというような別の問題を招くことにな
る。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、従来の技術における上述の如き問題を解
消し、現金自動取引装置に内蔵されて使用される場合に
、出金用硬貨の補充処理を効率良く行い、その処理時間
の短縮を図った硬貨入出金機構を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、装
填金庫と補充金庫とを装着可能で、前記装填金庫または
補充金庫から繰り出される硬貨および顧客が装置内に投
入した硬貨を鑑別し金種毎に分類して収納する手段，該
収納手段に収納した硬貨を用いて顧客の要求に対する硬
貨の出金を行う硬貨入出金機構において、前記補充金庫
として、内部に二つ以上の硬貨収納部を有するものを用
いることを特徴とする硬貨入出金機構によって達成され
る。

【０００５】

【作用】本発明に係る硬貨入出金機構においては、硬貨
の補充に用いる金庫内を複数の部分に区切り、それぞれ
に異なる金種または金種群をセットして、この金庫を用
いて選択された部分のみの金種または金種群の硬貨の補
充動作を行うようにしたので、金種数が減少することか
ら、有効かつ能率的な硬貨の補充動作を行うことが可能
になるという効果が得られるものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の一実施例である硬貨入出
金機構の構成を示す図である。図において、１は硬貨入
出金機構、２は該硬貨入出金機構のシャッタ、３は投入
される硬貨を受けるホッパ、４は硬貨分離部、５は硬貨
搬送路、８ａ〜８ｆは金種毎の硬貨一時スタックを示し
ている。また、６は硬貨補充用の金庫（補充金庫）、２
０は硬貨搬送路、９ａ〜９ｆは金種毎の硬貨収納筒を示
している。なお、上記補充金庫６は、硬貨装填用の金庫
（装填金庫）と同形状に構成されており、互換性がある
ものである。図２は、上述の補充金庫６の詳細な構成を
示す一部破断斜視図であり、図中、１０は補充金庫６の
内部を二つの硬貨収納部１７および２２に分ける仕切り
を示している。上述の二つの硬貨収納部１７および２２
には、それぞれ、硬貨送り出し口１４および１５が設け
られており、両硬貨収納部１７および２２に共通の硬貨
繰り出しベルト２１が設けられている。なお、本実施例
に示す補充金庫６の構成は、基本的には、前述の硬貨装
填用の金庫（装填金庫）に、上述の仕切り１０を追加し
たものである。

【０００７】上述の如く構成された本実施例の動作を、
以下、説明する。まず、本実施例に係る硬貨入出金機構
における一般的動作である、顧客による硬貨入金の動作
を説明する。シャッタ２が開かれた後、顧客により投入
された硬貨は入出金口ユニット１８のホッパ３で受けら
れ、硬貨分離部４に送られて１枚ずつ分離されて、硬貨
搬送路５に送り出される。この硬貨は、図示されていな
い硬貨鑑別部において、外径寸法，材質，穴の有無等に
より鑑別される。硬貨鑑別部を通過した正硬貨は、各金
種毎に一時スタッカ８ａ〜８ｆにスタックされる。偽硬
貨は、リジェクト通路１２を通り、出金ベルト１９へ搬
送された後、入出金口ユニット１８の下降（図中に、破
線で示す）動作後、そのホッパ３に搬送される。その後
、入出金口ユニット１８は上昇して、当初の位置に復帰
する。一時スタッカ８ａ〜８ｆにスタックされた硬貨は
、利用者の指定により、収納するときは、図示されてい
ない各金種スタッカ８ａ〜８ｆの収納ゲートが開き、硬
貨は各金種の出金筒９ａ〜９ｆに収納される。なお、上
述の出金筒９ａ〜９ｆに出金用硬貨を自動的にセットす
る硬貨装填処理は、前述の装填金庫に硬貨をセットし、
これを所定の位置にセットして起動させることにより、
装填金庫６内の硬貨繰り出しベルト２１によって繰り出
された硬貨が、硬貨搬送路２０，硬貨分離部４，搬送路
５および図示されていない硬貨鑑別部を通過した後、各
金種別に出金筒９ａ〜９ｆに収納されるというものであ
る。なお、ここで、硬貨の繰り出し中に硬貨の重畳によ
るジャム等が発生した場合には、上述の装填金庫６内の
硬貨繰り出しベルト２１を逆転させて、ジャムを除去す
ることが行われる。

【０００８】次に、本実施例の特徴的動作である、図２
に示した補充金庫６を用いる硬貨の効率的な補充動作を
説明する。まず、図２に示した補充金庫６の仕切り１０
によって分けられた二つの硬貨収納部１７および２２に
、前述の６金種の硬貨を適宜グループ分けした状態で、
セットする。このグループ分けは、例えば、緊急に補充
を必要とする１金種ないし３金種程度の硬貨を一方（例
えば、硬貨収納部１７）にセットすることを意味してお
り、他方（例えば、硬貨収納部２２）にセットする金種
は何でも良い。前述の６金種の混合状態のものでも構わ
ない。また、何もセットしなくても構わない。上述の出
金筒９ａ〜９ｆに設けられている、図示されていない筒
内硬貨残量検出手段により、筒内硬貨残量が所定値以下
になったことが検出された場合には、補充金庫６からの
硬貨補充動作が開始される。残量が所定値以下になった
金種に対応する、補充金庫６からの硬貨補充動作は、上
述の装填金庫６内の硬貨繰り出しベルト２１を駆動して
、硬貨収納部１７内の硬貨１６を硬貨送り出し口１４か
ら繰り出し、前述の硬貨装填処理と同様の処理で、すな
わち、搬送路２０，硬貨分離部４，搬送路５および硬貨
鑑別部を通過した後、所定の各金種筒に収納する。上述
の、残量が所定値以下になった金種に対応する、補充金
庫６からの硬貨補充動作は、硬貨入出金機構自体の制御
部による制御としても良く、また、端末制御装置の如き
上位装置からの制御によっても良いことは言うまでもな
い。上記実施例によれば、補充したい金種の硬貨を優先
的に装填金庫６から繰り出すことが可能になり、硬貨補
充の効率向上が図られ、補充処理時間の短縮が実現でき
るという効果が得られる。

【０００９】上記実施例においては、装填金庫６内の一
方の硬貨収納部１７からの硬貨送り出しを行う場合を説
明したが、ある時間が経過した後に、装填金庫６内の他
方の硬貨収納部２２からの硬貨送り出しを行う等、二つ
の硬貨収納部を適宜使い分けることにより、硬貨補充の
一層の効率化を図ることが可能である。なお、この場合
には、上述の装填金庫６内の硬貨繰り出しベルト２１を
先程とは逆方向に駆動して、硬貨り繰り出しを行うこと
が基本になることは言うまでもない。また、上記実施例
は本発明の一例を示すものであり、本発明はこれに限定
されるべきものではないことも言うまでもない。装填金
庫６内の複数の硬貨収納部のそれぞれに対応する硬貨繰
り出しベルトを設けること、硬貨補充間隔を調整するた
めに装填金庫６内の仕切り１０を可動型に構成して複数
の硬貨収納部の収納容量を可変とすること等は、その一
例である。

【００１０】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、現金自動取引装置に内蔵されて使用される場合に
、出金用硬貨の補充処理を効率良く行い、その処理時間
の短縮を図った硬貨入出金機構を実現できるという顕著
な効果を奏するものである。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である硬貨入出金機構の構成
を示す図である。

【図２】実施例の要部である補充金庫の詳細な構成を示
す一部破断斜視図である。

【符号の説明】

１　　硬貨入出金機構 ３　　投入される硬貨を受けるホッパ ４　　硬貨分離部 ５　　硬貨搬送路 ６　　補充金庫 ８ａ〜８ｆ　　硬貨一時スタック ９ａ〜９ｆ　　硬貨収納筒 １０仕切り １４および１５　　硬貨送り出し口 １７および２２　　硬貨収納部 １８　　入出金口ユニット ２０　　硬貨搬送路 ２１　　硬貨繰り出しベルト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　硬貨装填用の金庫（装填金庫）と硬貨
   補充用の金庫（補充金庫）とを装着可能で、前記装填金
   庫または補充金庫から繰り出される硬貨および顧客が装
   置内に投入した硬貨を鑑別し金種毎に分類して収納する
   手段，該収納手段に収納した硬貨を用いて顧客の要求に
   対する硬貨の出金を行う硬貨入出金機構において、前記
   補充金庫として、内部に二つ以上の硬貨収納部を有する
   ものを用いることを特徴とする硬貨入出金機構。
2. 【請求項２】　　前記硬貨を金種毎に分類して収納する
   手段に、出金用硬貨の残量検知手段を設けて、該検出手
   段の情報に基づいて、前記二つ以上の硬貨収納部のうち
   の対応する硬貨収納部内の硬貨を繰り出す如く制御する
   ことを特徴とする請求項１記載の硬貨入出金機構。
3. 【請求項３】　　前記補充金庫内の二つ以上の硬貨収納
   部の硬貨収納容量を可変としたことを特徴とする請求項
   １または２記載の硬貨入出金機構。