JP2023151938A - 硬貨収容部、硬貨処理装置および貨幣取扱装置 - Google Patents

硬貨収容部、硬貨処理装置および貨幣取扱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】仕様よりも容量が少ない枚数で満杯になったと誤って検知され難い硬貨収容部、硬貨処理装置および貨幣取扱装置を提供する。【解決手段】上方から投入される硬貨を収容する硬貨収容部30であって、前記硬貨の投入口31aを一方に有する筒状の本体部31と、本体部31の他方を閉塞する底部32と、を備え、本体部31は、底部32と共に前記硬貨を収容する空間を形成する空間形成部33と、空間形成部33よりも投入口31a側に形成され、当該空間形成部33よりもくびれているくびれ部34と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、硬貨収容部、硬貨処理装置および貨幣取扱装置に関する。
従来から、店舗等に設置されたレジスタの硬貨を管理する硬貨処理装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
この硬貨処理装置は、入金取引において、硬貨判別部によって判別された硬貨を一時的に収容する一時保留部を備えている。一時保留部は、硬貨を金種別に収容する構成となっており、上部に形成される開口を介して硬貨が各々の硬貨収容部内に落下する。硬貨収容部内に落下した硬貨は、例えば、垂直方向に重なって積み上がる場合と、積み上がらずに空いているスペースに分散する場合とがあり、また、積み上がった硬貨を落下の衝撃で崩す場合もある。硬貨収容部の開口付近には、硬貨収容部の容量が満杯になったことを検知するフル検知センサが設けられている。
特開2015-121856号公報(図1など)
ここで、硬貨収容部へ落下してくる硬貨の挙動に何らかの理由で偏りがある場合、一箇所に集中して垂直方向に重なった状態となり、容量が仕様よりも少ない枚数で満杯になったとフル検知センサが誤って検知してしまうことがあった。その場合、例えば入金取引を一旦終了するなどの処理が必要になるので、フル検知センサが誤って満杯を検知することは望ましくない。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、仕様よりも容量が少ない枚数で満杯になったと誤って検知され難い硬貨収容部、硬貨処理装置および貨幣取扱装置を提供するものである。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る硬貨収容部は、上方から投入される硬貨を収容する硬貨収容部であって、前記硬貨の投入口を一方に有する筒状の本体部と、前記本体部の他方を閉塞する底部と、を備え、前記本体部は、前記底部と共に前記硬貨を収容する空間を形成する空間形成部と、前記空間形成部よりも前記投入口側に形成され、当該空間形成部よりもくびれているくびれ部とを有する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る硬貨処理装置は、上述した硬貨収容部を備えるものである。また、本発明の一態様に係る貨幣取扱装置は、上述した硬貨収容部を備えるものである。
本発明によれば、仕様よりも容量が少ない枚数で満杯になったと誤って検知されることを抑制することができる。
本発明の各実施形態に係る硬貨処理装置を正面から見た場合の内部構造を示す図である。 本発明の各実施形態に係る硬貨処理装置を側面から見た場合の内部構図を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨収容部を上下左右で構成される平面で切断した断面図(図4のIII-IIIに対応する断面図)である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨収容部の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨収容部内に硬貨を収容した状態を示す縦断面図であり、図6のV-Vに対応する断面図である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨収容部内に硬貨を収容した状態を示す横断面図であり、図5のVI-VIに対応する断面図である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨収容部内に硬貨を収容した状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る硬貨収容部を上下左右で構成される平面で切断した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る硬貨収容部を上下左右で構成される平面で切断した断面図である。 本発明の各実施形態に係る貨幣取扱装置の外観図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張等して表現されている場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
<第1実施形態に係る硬貨処理装置の構成について>
図1および図2を参照して、第1実施形態に係る硬貨処理装置1の構成について説明する。図1は、硬貨処理装置1を正面から見た場合の内部構造を示す図である。図2は、硬貨処理装置1を側面から見た場合の内部構図を示す図である。硬貨処理装置1の説明における「上下」、「左右」、「前後」は、図1および図2の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。
図1に示す硬貨処理装置1は、店舗等に設置されたレジスタで取り扱われる硬貨を管理する。硬貨処理装置1は、硬貨を一括して受け入れた後、各硬貨の硬貨認識を行って金種を判別する。その後、硬貨処理装置1は、判別結果に応じて金種毎に硬貨を選別し、選別した硬貨を収納した後に出金する。
図1に示すように、硬貨処理装置1は、主に、硬貨受領部2と、硬貨繰り出し部3と、硬貨認識部4と、硬貨選別部5と、リジェクト硬貨収容部6と、一時保留部7と、返却箱8と、ホッパ部9と、搬送ゲート10と、出金箱11と、回収庫12と、制御ユニット13とを有する。
硬貨受領部2は、投入される硬貨Cを受ける部分である。硬貨受領部2は、硬貨処理装置1の上部、かつ前面左側に位置する。硬貨受領部2は、硬貨が投入される投入口2mを有する。投入口2mは、硬貨を一括して投入し易いように、広く開口している。硬貨受領部2に投入された硬貨は、硬貨繰り出し部3に落下する。
硬貨繰り出し部3は、硬貨受領部2の下方に位置し、硬貨受領部2から落下した硬貨を一枚ずつ繰り出す。硬貨繰り出し部3内には、例えば回転円盤(不図示)が設けられている。硬貨繰り出し部3内の硬貨は、回転円盤が回転する際の遠心力により移動して、一枚ずつ硬貨認識部4へ繰り出される。
硬貨認識部4は、硬貨繰り出し部3から繰り出された硬貨の真偽、金種等の判別を行う。硬貨認識部4は、硬貨を認識するセンサを有し、センサで検出した硬貨の特徴に基づいて、硬貨の真偽、金種等を判別する。硬貨認識部4は、判別した硬貨を硬貨選別部5に搬送する。
硬貨選別部5は、硬貨認識部4による判別結果に基づいて、硬貨を選別して搬送する。図2に示すように、硬貨選別部5は、リジェクト口21と、金種別排出口22a~22fとを有する。硬貨認識部4において真貨で無いと判別された硬貨は、リジェクト口21を通過する。真貨であると判別された硬貨は、金種別排出口22a~22fを通過する。
リジェクト硬貨収容部6は、リジェクト口21を通過した硬貨を収容する。図2に示すように、リジェクト口21の下方には、リジェクト口21を通過した硬貨をリジェクト硬貨収容部6へ導くリジェクトシュートが配置されている(図2の矢印Rでリジェクト硬貨収容部6へのルートを示している)。硬貨処理装置1の前面に開閉可能な扉6nが設置されており、扉6nを開いた場合に、操作者はリジェクト硬貨収容部6を装置外へ引き出し可能である。
一時保留部7は、金種別排出口22a~22fから排出された硬貨を、金種別に一時的に収容する。図2に示すように、金種別排出口22a~22fの下方には、金種別排出口22a~22fから排出された硬貨を一時保留部7へ導くシュート23a~23fが設けられている。
一時保留部7は、金種別の硬貨収容部30a~30fを備える(図2参照)。金種別の硬貨収容部30a~30fは、周囲の4面を囲むフレーム内を金種別に区切った空間に、直線状に並んで配置される。硬貨収容部30a~30fは、対応するシュート23a~23fから導かられた硬貨を収容する。例えば、シュート23aは、金種別排出口22aから排出された硬貨を下方に設けられた一時保留部7の金種別の硬貨収容部30aへ導く。また、一時保留部7は、底部を成すガイド14(図1参照)に対して、図1に示す矢印H及び矢印Sで示す方向に移動可能である。
図1に示す返却箱8は、一時保留部7が矢印H方向に移動した際に、一時保留部7(金種別の硬貨収容部30a~30f)から落下する硬貨を収容する。返却箱8は、使用者によって硬貨処理装置1の正面から装置外へ引き出し可能になっている。
図1に示すホッパ部9は、一時保留部7が矢印S方向に移動した際に、一時保留部7(金種別の硬貨収容部30a~30f)から落下する硬貨を金種別に収納する。図2に示すように、ホッパ部9は、金種別の硬貨収容部30a~30fに対応するホッパ40a~40fを備える。金種別のホッパ40a~40fは、硬貨収容部30a~30fに対応するように直線状に並べて配置される。ホッパ40a~40fは、硬貨を一枚ずつ繰り出す繰り出し部を有する。
図1に示す搬送ゲート10は、金種別のホッパ40a~40fの各々に対して設けられ、ホッパ40a~40fから繰り出された硬貨の搬送先を分岐する。搬送ゲート10は、搬送先として、図1の矢印Tで示すルートと矢印Uで示すルートとに分岐する。
出金箱11は、出金される硬貨を収容する。出金箱11には、金種別のホッパ40a~40fから繰り出されて搬送ゲート10により矢印Tのルートで搬送された硬貨が収容される。出金箱11は、装置本体に対して着脱可能に設けられている。
出金箱11には、図2に示すように、個々に硬貨を取り出すことができる金種別の出金小箱50a~50fが直線状に並べて収納されている。出金小箱50a~50fは、金種別のホッパ40a~40fに対応して設けられている。
回収庫12は、回収される硬貨を収容する。回収庫12には、金種別のホッパ40a~40fから繰り出されて搬送ゲート10により矢印Uのルートで搬送された硬貨が収容される。
制御ユニット13は、硬貨処理装置1の全体動作を制御する。制御ユニット13は、例えば、上述した各構成要素の動作を制御する制御部と、制御部が実行するプログラムや各種のデータを記憶する記憶部と、を有する。
<第1実施形態に係る硬貨収容部の構成について>
図3および図4を参照して(適宜、図1および図2を参照)、一時保留部7の硬貨収容部30a~30fの構成について説明する。硬貨収容部30a~30fの構成は同様なので、区別せずに説明する場合に「硬貨収容部30」と表記する場合がある。
図3は、第1実施形態に係る硬貨収容部30を上下左右で構成される平面で切断した断面図(図4のIII-IIIに対応する断面図)である。図4は、第1実施形態に係る硬貨収容部30の平面図である。
図3に示す硬貨収容部30は、上方から投入される硬貨を受け止め、当該硬貨を内部に収容する構造になっている。本実施形態では、図2に示す金種別排出口22a~22fから排出され、シュート23a~23fに導かれた硬貨が硬貨収容部30に収容される。
図3に示すように、硬貨収容部30は、硬貨の投入口31aを一方に有する筒状の本体部31と、本体部31の他方を閉塞する底部32とを備える。本実施形態での底部32は、ガイド14(図1参照)の一部である。つまり、本体部31と底部32とは別部材であり、本体部31がガイド14の表面に設置されることで当該ガイド14が底部32の役割を担っている。図4に示すように、硬貨収容部30の形状は、前後および左右で鏡面対称になっている(つまり、前後、左右を入れ替えても同じ形状である)。
本体部31は、底部32に固定されておらず、底部32を成すガイド14の表面上を移動可能である。本体部31がガイド14の上方に位置する場合には、ガイド14が硬貨収容部30での底部の役割を担い、硬貨収容部30は硬貨を収容可能な状態となる。一方、本体部31が図1に示す矢印H及び矢印Sで示す方向に移動することでガイド14の上方に位置しない場合(ガイド14から外れた場合)には、硬貨収容部30の底部が開放された状態(硬貨を収容不能な状態)になり、硬貨収容部30内に収容されていた硬貨が落下する。つまり、本体部31の全体形状が両端部を開放した筒状を呈していながら、ガイド14の表面に本体部31が設置されることで片側の端部が閉塞された状態となり、硬貨を収容する容器となる(図3に示す硬貨収容部30)。なお、本体部31と底部32とが単一の部材として構成されてもよく(つまり、本体部31が底部32を有する構造であってもよく)、その場合には、例えば硬貨収容部30の底部32の一部または全部が開放可能な構造であるのがよい。硬貨収容部30から落下した硬貨は、図1に示す返却箱8またはホッパ部9に到達し、これらの構成要素に収容される。
本体部31は、図3に示すようにガイド14に立設して配置されることで周壁部をなす。本実施形態での本体部31は、軸心方向(図3の上下方向)に直交する断面の形状が正方形状である角筒状を呈する。図4に示すように、本体部31は、前壁部31pと、後壁部31qと、左壁部31rと、右壁部31sとを備える。本体部31は、前後および左右の長さが同じである。なお、本体部31の前後および左右の長さは同じでなくてもよい。また、本実施形態では、本体部31の各壁部の厚さが一定(均一)であるが、必ずしも一定である必要はない。本体部31の各壁部で構成される角部は、丸みを帯びた形状であるが、直角や面取りした角面のような平面を含む構成であってもよい。
図3に示すように、本体部31は、空間形成部33と、くびれ部34とを有する。空間形成部33は、底部32と共に硬貨を収容する空間39を形成する部分であり、底部32から連続して形成される。くびれ部34は、空間形成部33よりも空間39側にくびれている(細くなっている)部分であり、空間形成部33よりも投入口31a側に形成される。くびれ部34は、投入口31a付近に設けられるのがよい。
空間形成部33は、前後方向および左右方向の幅L1が上下方向(軸心方向)で一定である。つまり、空間形成部33とくびれ部34との境界部分における幅と、空間形成部33と底部32との境界部分における幅とは同じ寸法である。空間形成部33での前後方向および左右方向の幅L1は、収容する硬貨の外径の2倍の長さ以上の寸法であるのがよく、硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ2枚分を加えた長さ以上の寸法であるのが望ましい。幅L1の上限は特にないが、例えば硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ4枚分を加えた長さ程度である。この構成により、投入される硬貨は、図5および図6に示すように、前後方向、左右方向ともに2列横並びに積み重ねられた状態で硬貨Cが集積される。図5は、硬貨収容部30内に硬貨を収容した状態を示す縦断面図であり、図6のV-Vに対応する断面図である。図6は、硬貨収容部30内に硬貨を収容した状態を示す横断面図であり、図5のVI-VIに対応する断面図である。幅L1を硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ2枚分を加えた長さ以上の寸法とした場合、図5および図6に示すように、空間形成部33の内面と積み重ねられた硬貨Cとの間には所定の隙間Mがある。
くびれ部34は、図3に示すように、本体部31を内側に凹ませた形状である。くびれ部34は、本体部31の外面において周方向に形成される溝を構成すると共に、本体部31の内面において周方向に形成される突条の凸部を構成する。
図3に示すように、くびれ部34は、投入口31aから連続して形成される導入部34aと、導入部34aと空間形成部33とを繋ぐ連結部34bとを有する。導入部34aは、底部32側に進む(近づく)に従って幅が狭くなっている。導入部34aは、投入された硬貨を硬貨収容部30内に導く役割を担う。連結部34bは、例えば、導入部34aの下端から連続する第一連結部34cと、空間形成部33から連続する第二連結部34dとを有する。第一連結部34cは、導入部34aの下端から垂下した部分であり、上下方向(軸心方向)で幅が一定である。第二連結部34dは、底部32側に進むに従って幅が広くなっている。
投入口31aの前後方向および左右方向の幅L2は、空間形成部33の幅L1と同じであってよい。第一連結部34cの前後方向および左右方向の幅L3は、空間形成部33の幅L1よりも小さい。第一連結部34cの幅L3は、くびれ部34の中で最も狭くなっている。
図3および図4に示すように、くびれ部34の外側には、フル検知センサ15が設置される。フル検知センサ15は、硬貨が満杯の状態になっていることを検知するためのセンサであり、例えば赤外線センサである。フル検知センサ15は、くびれ部34に形成された孔34kを介して硬貨収容部30内の硬貨を検知する。フル検知センサ15は、例えば後壁部31qの孔34kを通じて硬貨収容部30内に赤外線レーザを照射し、前壁部31pの孔34kを通じて硬貨収容部30外に出る赤外線レーザを受信する。フル検知センサ15は、赤外線レーザが硬貨によって遮られた場合に、硬貨収容部30内の硬貨が満杯の状態であると判定する。孔34kは、くびれ部34の最も狭くなっている部分に形成されるのがよく、本実施形態では第一連結部34cに孔34kが形成されている。
図7に示すように、第一連結部34cの幅L3は、硬貨Cを第一連結部34cの内面に当接させた状態(内面に寄せた状態)でフル検知センサ15が照射する光を遮ることが可能な寸法(つまり、硬貨Cが孔34kを覆うことが可能な寸法)になっている。なお、硬貨Cが孔34kの半分以上、または全てを覆う寸法であるのが望ましいが、硬貨Cが孔34kの全てを覆う必要はなく、孔34kの一部を覆うような寸法関係であればよい。
図3に示すように、空間形成部33の外側には、残留検知センサ16が設置される。残留検知センサ16は、硬貨の残留を検知するセンサであり、例えば赤外線センサである。残留検知センサ16が硬貨を検出する原理はフル検知センサ15と同様であり、残留検知センサ16は、前壁部31pおよび後壁部31qに形成される孔33kを介して残留する硬貨を検知する。例えば、硬貨収容部30へ集積した硬貨を返却箱8またはホッパ部9へ落下させるが、収容した硬貨が全て落下せずに硬貨収容部30内に残留した場合に、残留検知センサ16は硬貨の残留状態を検知する。孔33kは、例えば前壁部31pおよび後壁部31qであって、底部32に近い位置に形成される。
<第1実施形態に係る硬貨収容部を用いた硬貨の集積動作について>
図1ないし図7を参照して、硬貨収容部30を用いた硬貨の集積動作について説明する。図1に示す硬貨受領部2の投入口2mに投入された硬貨は、硬貨繰り出し部3で1枚ずつ繰り出され、硬貨認識部4へ送出する。硬貨認識部4で硬貨の真偽、金種を判別し、判別した硬貨を硬貨選別部5に搬送する。硬貨選別部5は、硬貨認識部4による判別結果に基づいて、硬貨を金種別排出口22a~22fへ搬送する。金種別排出口22a~22fへ搬送された硬貨は、シュート23a~23fを通過して一時保留部7の金種別の硬貨収容部30a~30f(硬貨収容部30)へ落下して収容される。
シュート23a~23fから落下してくる硬貨は、1枚ずつ硬貨収容部30へ収容される。このとき、硬貨は、落下してきた位置で、そのまま垂直に重なった状態で集積される場合と、硬貨が落下する勢いによって接触した硬貨同士が跳ねることで、硬貨収容部30内の空いているスペースへ分散し、分散した位置で集積される場合とがある。硬貨収容部30では、落下してくる硬貨が落下位置に重なった状態で集積する場合と分散して集積する場合とを繰り返しながら、投入された枚数分の硬貨が硬貨収容部30内に集積される。落下した硬貨は、例えば図5および図6に示すように、前後方向、左右方向ともに2列横並びに積み重ねられた状態で集積される。
また、落下してくる硬貨の枚数によっては、図7に示すように、くびれ部34まで一箇所に集中して硬貨が積み重なった状態となる場合がある。この場合では、硬貨の落下位置に関わらず、フル検知センサ15の孔34kを通過するように連結部34bによって硬貨が集積される。
ここで、空間形成部33の幅L1が収容する硬貨の外径の2倍の長さよりも小さい場合を想定する。その場合、硬貨を2列横並びに積み重ねることができず、例えば一部の硬貨が斜めの状態となる。斜めの状態の硬貨は、垂直に重なった状態で集積された硬貨を支える形となるので、積み重なった硬貨を崩し難くなることがあり、それにより、硬貨が一箇所に集中して積み重なる可能性が高くなる。その結果、本来集積できる容量に達する前に満杯を検知する回数が本実施形態よりも増えることになる。
以上のように、第1実施形態に係る硬貨収容部30によれば、空間形成部33の幅L1を収容する硬貨の外径の2倍の長さ以上の寸法に広げることで、硬貨を前後方向、左右方向ともに2列横並びに積み重ねられた状態で集積することが可能になる。その為、硬貨収容部30へ落下してきた硬貨が積み重なった状態を崩したときに、空いているスペースへ分散して硬貨を集積できる効果が得られる。
さらに、前後左右合わせて四箇所で硬貨を積み重ねることができるため、集積スペース自体が増えるとともに、垂直に積み重なった状態で集積された硬貨を支えるような斜めの集積状態を解消する効果が得られる。
その結果、第1実施形態に係る硬貨収容部30によれば、仕様よりも容量が少ない枚数で満杯になったと誤って検知されることを抑制することができる。
また、硬貨収容部30にくびれ部34を設けることで、上方より落下してくる硬貨が、くびれ部34内の内面に寄った状態でも、フル検知センサ15の孔34kを硬貨で覆うことができる。その為、硬貨が一箇所に集中して積み重なった状態であることを、従来の検知方法で検知することができる。
[第2実施形態]
<第2実施形態に係る硬貨収容部の構成について>
図8を参照して、第2実施形態に係る硬貨収容部130の構成について説明する。なお、硬貨収容部130を備える硬貨処理装置1の構成は、第1実施形態と同様であってよい。図8に示すように、硬貨収容部130は、くびれ部134の構成が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
硬貨収容部130は、硬貨の投入口31aを一方に有する筒状の本体部131と、本体部131の他方を閉塞する底部32とを備える。本実施形態での底部32は、ガイド14(図1参照)の一部である。
図8に示すように、本体部131は、空間形成部33と、くびれ部134とを有する。空間形成部33は、底部32と共に硬貨を収容する空間39を形成する部分であり、底部32から連続して形成される。くびれ部134は、空間形成部33よりも空間39側にくびれている(細くなっている)部分であり、空間形成部33よりも投入口31a側に形成される。くびれ部134は、投入口31a付近に設けられるのがよい。
本実施形態のくびれ部134は、第1実施形態での第一連結部34cに対応する構成要素がなく、断面形状が略L字状(または略逆L字状)を呈する。くびれ部134は、投入口31aから連続して形成される導入部34aと、導入部34aと空間形成部33とを繋ぐ連結部134bとを有する。連結部134bは、底部32側に進むに従って幅が広くなっている。導入部34aと連結部134bとの境界部分の幅L4は、空間形成部33の幅L1よりも小さい。境界部分の幅L4は、くびれ部134の中で最も狭くなっている。フル検知センサ15の孔34kは、導入部34aと連結部134bとの境界部分に形成されている。
以上説明した第2実施形態に係る硬貨収容部130によっても、第1実施形態と略同等の効果を奏することができる。
[第3実施形態]
<第3実施形態に係る硬貨収容部の構成について>
図9を参照して、第3実施形態に係る硬貨収容部230の構成について説明する。なお、硬貨収容部230を備える硬貨処理装置1の構成は、第1実施形態と同様であってよい。図9に示すように、硬貨収容部230は、空間形成部233の構成が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
硬貨収容部230は、硬貨の投入口31aを一方に有する筒状の本体部231と、本体部231の他方を閉塞する底部32とを備える。本実施形態での底部32は、ガイド14(図1参照)の一部である。
図9に示すように、本体部231は、空間形成部233と、くびれ部34とを有する。空間形成部233は、底部32と共に硬貨を収容する空間239を形成する部分であり、底部32から連続して形成される。くびれ部34は、空間形成部233よりも空間239側にくびれている(細くなっている)部分であり、空間形成部233よりも投入口31a側に形成される。くびれ部34は、投入口31a付近に設けられるのがよい。
本実施形態の空間形成部233は、前後方向および左右方向の幅が上下方向(軸心方向)で一定でなく、底部32側に進む(近づく)に従って幅が広くなっている。つまり、空間形成部233は、下方向に向けて末広がり形状となっている。空間形成部233の鉛直方向に対する傾斜角度θは、例えば数°~十数°程度であってよい。これにより、空間形成部233とくびれ部34との境界部分の幅L5に対して、空間形成部233の下端部の幅L6は大きくなっている。空間形成部233とくびれ部34との境界部分の幅L5は、収容する硬貨の外径の2倍の長さ以上の寸法であるのがよく、硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ2枚分を加えた長さ以上の寸法であるのが望ましい。幅L5の上限は特にないが、例えば硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ4枚分を加えた長さ程度である。
以上説明した第3実施形態に係る硬貨収容部230によっても、第1実施形態と略同等の効果を奏することができる。
また、硬貨収容部230は、空間形成部233が下方向に向けて末広がり形状となっており、第1実施形態と比較して硬貨収容部230内に集積した硬貨がより排出されやすくなっている。その為、硬貨収容部230内に集積した硬貨がブリッジして残留すること(アーチ状になって排出されないこと)を抑制することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。
各実施形態では、金種別の硬貨収容部30a~30f(硬貨収容部30)を想定し、各々の硬貨収容部30a~30f(硬貨収容部30)には単金種の硬貨が集積される場合を説明した。しかしながら、複数の金種の硬貨(つまり、サイズの異なる硬貨)を収容する場合にも各実施形態の硬貨収容部30,130,230を用いることができる。
その場合第1,第2実施形態における空間形成部33での前後方向および左右方向の幅L1は、使用金種の中で最大外径の硬貨を基準にし、例えば硬貨外径2枚分+硬貨厚み2枚分以上の幅まで広げるようにする。
同様に、第3実施形態における空間形成部233とくびれ部34との境界部分の幅L5は、使用金種の中で最大外径の硬貨を基準にし、例えば硬貨外径2枚分+硬貨厚み2枚分以上の幅まで広げるようにする。
また、第1,第3実施形態における第一連結部34cの前後方向および左右方向の幅L3や、第2実施形態における導入部34aと連結部134bとの境界部分の幅L4は、使用金種の中で最小外径の硬貨を基準にし、例えば最小外径の硬貨をくびれ部34,134の内面に当接させた状態(内面に寄せた状態)でフル検知センサ15が照射する光を遮ることが可能な寸法にする。
また、各実施形態では、硬貨収容部30a~30f(硬貨収容部30)の本体部31として角筒状を想定していたが、各実施形態で説明した通り、前後方向および左右方向に2列横並びに積み重ねられた状態で硬貨を集積することができれば、本体部31の形状は角筒状に限定されない。
また、各実施形態では、硬貨収容部30,130,230の備える装置として、図1および図2に示す硬貨処理装置1を想定していた。しかしながら、各実施形態に係る硬貨収容部30,130,230を適用できる装置は、硬貨処理装置1に限定されず、硬貨を取扱う種々の装置に用いることができる。例えば、各実施形態に係る硬貨収容部30,130,230を、図10に示す貨幣取扱装置1001に用いることができる。図10に示す貨幣取扱装置1001は、全体を統括管理する統括管理装置1002、硬貨を処理する硬貨処理装置1003、および紙幣を処理する紙幣処理装置1004により構成される。硬貨処理装置1003は、統括管理装置1002の制御に基づき、例えば各レジスタから回収された売上金を入金して収納する入金処理、各レジスタの釣銭として用意すべき硬貨の出金処理、収納している硬貨の計数処理等を行う。
1 硬貨処理装置
2 硬貨受領部
3 硬貨繰り出し部
4 硬貨認識部
5 硬貨選別部
6 リジェクト硬貨収容部
7 一時保留部
8 返却箱
9 ホッパ部
10 搬送ゲート
11 出金箱
12 回収庫
13 制御ユニット
14 ガイド
15 フル検知センサ
16 残留検知センサ
21 リジェクト口
22a~22f 金種別排出口
23a~23f シュート
30a~30f,30,130,230 硬貨収容部
31,131,231 本体部
31a 投入口
32 底部
33,233 空間形成部
33k 孔
34,134 くびれ部
34a 導入部
34b,134b 連結部
34c 第一連結部
34d 第二連結部
34k 孔
40a~40f ホッパ
50a~50f 出金小箱
1001 貨幣取扱装置

Claims (8)

  1. 上方から投入される硬貨を収容する硬貨収容部であって、
    前記硬貨の投入口を一方に有する筒状の本体部と、
    前記本体部の他方を閉塞する底部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記底部と共に前記硬貨を収容する空間を形成する空間形成部と、
    前記空間形成部よりも前記投入口側に形成され、当該空間形成部よりもくびれているくびれ部と、を有する、
    ことを特徴とする硬貨収容部。
  2. 前記空間形成部と前記くびれ部との境界部分の幅は、前記硬貨の外径の2倍の長さに当該硬貨の厚さ2枚分を加えた長さ以上の寸法である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容部。
  3. 前記くびれ部には、満杯の状態を検知するフル検知センサが照射する光を通過させる孔が形成されており、
    前記孔が形成される部分の幅は、前記硬貨を前記くびれ部の内面に当接させた状態で前記フル検知センサが照射する光を遮ることが可能になっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容部。
  4. 前記くびれ部は、
    前記投入口から連続して形成されており、前記底部側に進むに従って幅が狭くなる導入部と、
    前記導入部と前記空間形成部とを繋ぐ連結部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容部。
  5. 前記空間形成部は、内側の幅が軸心方向で同じ、または前記底部側に進むに従って広くなっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容部。
  6. 前記本体部と前記底部とは別部材であり、固定されておらず、
    前記本体部は、前記底部を成す他の部材の表面上を移動可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨収容部。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の硬貨収容部を備えることを特徴とする硬貨処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の硬貨収容部を備えることを特徴とする貨幣取扱装置。
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