JP5205298B2 - 硬貨入出金機 - Google Patents

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本発明は、硬貨入出金機に関する。
入金された硬貨を金種別に分類し出金可能に収納する出金収納部を有する硬貨入出金機において、金種別の出金収納部内の硬貨の在り高を精査可能なものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4034067号公報
上記した硬貨入出金機においては、金種別の出金収納部内の硬貨の在り高を精査する場合に、一金種ずつ精査せざるを得ず、時間がかかってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、金種別の出金収納部内の硬貨の在り高を精査する精査処理の時間を短縮可能な硬貨入出金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、投入部に投入された硬貨を計数する入金計数部と、該入金計数部で計数された硬貨を金種別に選別する選別部と、該選別部で選別された硬貨を一時貯留させる水平移動可能な金種別の一時貯留部と、第1の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を機外返却可能に受け入れる返却部と、第2の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を受け入れて収納する金種別の収納部と、第3の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を受け入れて出金可能に収納する金種別の出金収納部と、該金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を受け入れて出金部に搬送する搬送手段とを有する硬貨入出金機において、前記金種別の出金収納部は、前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部の直上の上側位置および直下の下側位置に鉛直移動可能であって、繰り出す硬貨を計数する計数手段をそれぞれが有しており、さらに、前記上側位置にある前記金種別の出金収納部がそれぞれ前記計数手段で計数しつつ繰り出した硬貨を、前記搬送手段、および前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部のいずれかに選択的に案内する案内手段を有することを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記計数手段は、繰り出される硬貨を計数するとともに、繰り出される硬貨の金種が正常であるか否かを識別可能であることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記案内手段は、揺動するゲート手段によって構成されていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記案内手段は、前記金種別の出金収納部の上下位置を、前記搬送手段へ硬貨を案内する出金高さ位置と、該出金高さ位置より低く前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部へ硬貨を案内する一時貯留部案内高さ位置とに調整することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記金種別の出金収納部の精査処理時、前記金種別の出金収納部を前記上側位置に位置させるとともに前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記金種別の出金収納部から繰り出され前記計数手段で計数された硬貨を前記案内手段によって直下にある前記金種別の一時貯留部に導く各金種同時の精査計数を行うととともに、該精査計数の終了後、前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置から退避させた状態で前記金種別の出金収納部を前記下側位置に位置させ、再び前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて該金種別の一時貯留部からの硬貨を直下にある前記金種別の出金収納部に導く各金種同時の装填収納を行うことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記精査計数の終了時、繰り出された硬貨の金種に異常があったことが確認された場合には、前記金種別の一時貯留部を前記第1の位置に位置させて硬貨を前記返却部に返却後、前記投入部に再投入された硬貨を前記入金計数部で計数しつつ前記選別部にて選別して前記金種別の一時貯留部に貯留させた後、該金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記下側位置に位置する前記金種別の出金収納部に装填収納することを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、さらに、金種別出金放出モードが選択されたとき、前記金種別の出金収納部を前記上側位置に位置させ、前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記金種別の出金収納部からの硬貨を前記計数手段で計数しつつ前記案内手段によって前記金種別の一時貯留部に導く出金動作を行うとともに、該出金動作の終了後、前記金種別の一時貯留部を前記第1の位置に位置させて、該金種別の一時貯留部の硬貨を、前記返却部に装着された金種別回収手段に放出することを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記金種別出金放出モードの選択時、前記返却部への前記金種別回収手段の装着を検出する確認手段を有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、入金時には、投入部に投入された硬貨を入金計数部で計数し選別部で金種別に選別して金種別の一時貯留部に一時貯留させることになり、その後、硬貨を返却する場合は、金種別の一時貯留部を第1の位置に位置させて返却部に受け渡すことになり、硬貨を金種別の収納部に収納する場合には、金種別の一時貯留部を第2の位置に位置させて金種別の収納部に受け渡すことになり、硬貨を金種別の出金収納部に収納する場合には、金種別の一時貯留部を第3の位置に位置させて、下側位置に位置する金種別の出金収納部に受け渡すことになる。また、出金時には、上側位置にある金種別の出金収納部がそれぞれ計数手段で計数しつつ硬貨を繰り出すことになり、案内手段が、繰り出された硬貨を搬送手段に案内し、搬送手段が出金部に搬送することになる。さらに、金種別の出金収納部の硬貨を精査する場合は、金種別の出金収納部が、第3の位置にある金種別の一時貯留部の直上の上側位置に位置した状態で、それぞれ硬貨を計数手段で計数しつつ繰り出して、案内手段が第3の位置にある金種別の一時貯留部に案内することで、金種別の出金収納部の在り高を同時に精査する。したがって、金種別の出金収納部内の硬貨の在り高を精査する精査処理の時間を短縮可能となる。しかも、金種別の出金収納部を昇降可能とし、金種別の出金収納部のそれぞれに計数手段を設け、金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を、搬送手段および金種別の一時貯留部のいずれかに選択的に案内する案内手段を設ければ良いため、簡素な構成で精査処理の時間の短縮を実現できる。
請求項2に係る発明によれば、計数手段が、繰り出される硬貨の金種が正常であるか否かを識別可能であるため、金種の異常があった場合に対応できる。
請求項3に係る発明によれば、案内手段が、揺動するゲート手段によって構成されているため、簡素な構成で、金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を選択的に案内することができる。
請求項4に係る発明によれば、案内手段が、金種別の出金収納部の上下位置を、搬送手段へ硬貨を案内する出金高さ位置と、出金高さ位置より低く第3の位置にある金種別の一時貯留部へ硬貨を案内する一時貯留部案内高さ位置とに調整するものであるため、簡素な構成で、金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を選択的に案内することができる。
請求項5に係る発明によれば、金種別の出金収納部の精査処理時、金種別の出金収納部を上側位置に位置させるとともに金種別の一時貯留部を第3の位置に位置させて、金種別の出金収納部から繰り出され計数手段で計数された硬貨を案内手段によって直下にある金種別の一時貯留部に導く各金種同時の精査計数を行うととともに、この精査計数の終了後、金種別の一時貯留部を第3の位置から退避させた状態で金種別の出金収納部を下側位置に位置させ、再び金種別の一時貯留部を第3の位置に位置させてこの金種別の一時貯留部からの硬貨を直下にある金種別の出金収納部に導く各金種同時の装填収納を行うため、精査処理により金種別の出金収納部から繰り出した硬貨を良好に金種別の出金収納部に戻すことができる。
請求項6に係る発明によれば、精査計数の終了時、繰り出された硬貨の金種に異常があったことが確認された場合には、金種別の一時貯留部を第1の位置に位置させて硬貨を返却部に返却後、投入部に再投入された硬貨を入金計数部で計数しつつ選別部にて選別して金種別の一時貯留部に貯留させた後、金種別の一時貯留部を第3の位置に位置させて、下側位置に位置する金種別の出金収納部に装填収納するため、硬貨を適正な金種の出金収納部に収納し直すことができる。
請求項7に係る発明によれば、金種別出金放出モードが選択されたとき、金種別の出金収納部を上側位置に位置させ、金種別の一時貯留部を第3の位置に位置させて、金種別の出金収納部からの硬貨を計数手段で計数しつつ案内手段によって金種別の一時貯留部に導く出金動作を行うとともに、この出金動作の終了後、金種別の一時貯留部を第1の位置に位置させて、金種別の一時貯留部の硬貨を、返却部に装着された金種別回収手段に放出するため、硬貨を金種別に分類した状態で出金できる。
請求項8に係る発明によれば、金種別出金放出モードの選択時、返却部への金種別回収手段の装着を確認手段で検出するため、金種別回収手段が装着されていない状態で、金種別の一時貯留部から硬貨が返却部に放出されてしまうことを防止できる。
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の上部構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機のシュートを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の貯留搬送部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の返却箱が装着された返却部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の金種別回収箱が装着された返却部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機のシュートを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の収納庫を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の昇降部を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機のゲート近傍を示す正面図であって、(a)は第1の案内状態を、(b)は第2の案内状態を示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の昇降部およびベルトコンベア等を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機のゲートを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を示す透過正面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機の変形例のゲート近傍を示す正面図であって、(a)は第1の案内状態を、(b)は第2の案内状態を示すものである。
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る硬貨入出金機1は、機外から投入されたバラ硬貨を識別しつつ計数して金種別に収納するものであり、図1に示すように、硬貨が投入される硬貨投入繰出部(投入部)10を上部に有している。また、機体の上部の前面側には、操作者の操作入力を受けつけるとともに操作者に表示を行うタッチパネル式の操作表示部11が設けられている。
硬貨投入繰出部10は、図2に示すように、水平に配置された回転円盤12と、この回転円盤12の外縁部から鉛直に立ち上がる、一部が切り欠かれた略円筒状の側壁部13と、回転円盤12との間に硬貨一枚分の隙間をもって側壁部13の切欠部分に設けられた分別環14とを有している。
機外からこの硬貨投入繰出部10内にバラ硬貨が投入されることになり、この状態で回転円盤12が図1に示す反時計回りに回転すると、その遠心力によって硬貨が側壁部13の内周面に沿って運ばれ、分別環14との隙間を介して一枚ずつに分離されて硬貨投入繰出部10から外に順次繰り出される。
硬貨投入繰出部10の硬貨繰出位置には、硬貨投入繰出部10から繰り出された硬貨を一列状に案内する搬送路20と、搬送路20上の硬貨を搬送するフィードユニット21とが設けられている。
搬送路20は、回転円盤12の接線方向に沿い且つ機体前後方向に沿って配置された第1通路部23と、この第1通路部23の回転円盤12とは反対側から直交方向(機体左右方向)に延出する第2通路部24と、この第2通路部24の第1通路部23とは反対側から直交方向(機体前後方向)に延出する第3通路部25とを有しており、第1通路部23には、搬送中の硬貨の金種を識別しつつ計数する入金計数部27が設けられている。
第2通路部24には、硬貨を落下可能であり落下した硬貨を機外に取出可能に案内するリジェクト口28と、入金計数部27で識別不能と識別された硬貨をリジェクト口28に落下させるリジェクト部29とが設けられている。リジェクト口28から落下した硬貨は、図1に示す機体前面の取出口30に案内される。
図2に示すように、第3通路部25には、入金計数部27で計数された硬貨を金種別に選別する選別部32が設けられている。この選別部32は、硬貨を落下可能な金種別の選別口32a〜32fが第3通路部25の延在方向である機体前後方向に並べられて設けられている。これら選別口32a〜32fは、硬貨を小さい外径のものから落下させるようになっており、最も上流側の選別口32aが1円硬貨を、その下流側の選別口32bが50円硬貨を、その下流側の選別口32cが5円硬貨を、その下流側の選別口32dが100円硬貨を、その下流側の選別口32eが10円硬貨を、その下流側の選別口32fが500円硬貨を、それぞれ別々に落下させるようになっている。各選別口32a〜32fの直前位置には硬貨を検知する硬貨検知センサが33a〜33fが設けられており、硬貨検知センサ33a〜33fの隣り合うもの同士の検知枚数の差から、選別口32a〜32fのうちの間にあるものから落下した硬貨の数を計数するようになっている。
フィードユニット21は、硬貨投入繰出部10から繰り出された硬貨を上側から搬送路20に押し付けて搬送することになり、この搬送中、硬貨は、まず、入金計数部27で識別され計数されることになる。そして、入金計数部27で識別不能であった硬貨が、リジェクト部29によってリジェクト口28から落下させられることになり、それ以外の硬貨が、選別部32の金種別の選別口32a〜32fの対応するものから落下する。
選別口32a〜32fの下側には、選別部32で選別された硬貨を金種別に案内する図3に示すシュート34が設けられている。シュート34は上下に開口する金種別の角筒状の案内部34a〜34fが機体前後方向に並んで一体に形成されている。
シュート34の下側には、選別部32で選別されシュート34で案内された硬貨を金種別に一時貯留させる図4に示す貯留搬送部35が設けられている。貯留搬送部35は、機体左右方向に水平移動可能となっており、図5に示すように、上下に開口する金種別の略角筒状の区画壁部36a〜36fが機体前後方向に並んで一体に形成された貯留搬送部本体36と、貯留搬送部本体36のすべての区画壁部36a〜36fの下部開口部を開閉可能な図4にも示す底板37とを有している。これら貯留搬送部本体36と底板37とはそれぞれ単独で水平移動可能であるとともに一体でも水平移動可能となっている。
ここで、貯留搬送部35の貯留搬送部本体36が選別口32a〜32fの鉛直下方の第1の位置に位置する図4に示す状態で、区画壁部36a〜36fが、案内部34a〜34fに対し一対一で対応して鉛直下方に位置することになり、案内部34a〜34fが選別口32a〜32fに対し一対一で対応して鉛直下方に位置することになる。よって、この状態で、選別口32aから落下する硬貨を案内部34aを介して区画壁部36aが、選別口32bから落下する硬貨を案内部34bを介して区画壁部36bが、選別口32cから落下する硬貨を案内部34cを介して区画壁部36cが、選別口32dから落下する硬貨を案内部34dを介して区画壁部36dが、選別口32eから落下する硬貨を案内部34eを介して区画壁部36eが、選別口32fから落下する硬貨を案内部34fを介して区画壁部36fが、それぞれ別々に受け入れることになる。
これにより、底板37が閉状態とされた貯留搬送部35は、図5に示すように、区画壁部36aと底板37とで構成される一時貯留部38aと、区画壁部36bと底板37とで構成される一時貯留部38bと、区画壁部36cと底板37とで構成される一時貯留部38cと、区画壁部36dと底板37とで構成される一時貯留部38dと、区画壁部36eと底板37とで構成される一時貯留部38eと、区画壁部36fと底板37とで構成される一時貯留部38fとに、硬貨を金種別に分類した状態で一時貯留させることになる。なお、貯留搬送部35が水平移動可能となっていることで、金種別の一時貯留部38a〜38fも水平移動可能となっている。
第1の位置に位置する貯留搬送部35つまり一時貯留部38a〜38fの鉛直下方には、図6に示すように底板37が開くことで第1の位置にある一時貯留部38a〜38fから硬貨を機外返却可能に受け入れる返却部40が設けられている。返却部40には、一時貯留部38a〜38fから硬貨を受け入れる返却箱41が着脱可能に設けられている。返却箱41は、図7に示すように、金種別に区画されておらず、第1の位置に位置する一時貯留部38a〜38fの底板37が開くと、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていたすべての硬貨を一括して金種混合の状態で受け入れる。
ここで、返却部40には、返却箱41に換えて、図8に示す金種別回収箱(金種別回収手段)43が装着可能となっている。この金種別回収箱43には、上方にのみ開口する金種別の有底角筒状の回収部43a〜43fが一体に、返却部40に装着された状態で機体前後方向に並ぶように形成されており、第1の位置に位置する一時貯留部38a〜38fの底板37が開くと、これら一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた硬貨を金種別に受け入れる。つまり、図5に示す一時貯留部38aの硬貨を図8に示す回収部43aに、一時貯留部38bの硬貨を回収部43bに、一時貯留部38cの硬貨を回収部43cに、一時貯留部38dの硬貨を回収部43dに、一時貯留部38eの硬貨を回収部43eに、一時貯留部38fの硬貨を回収部43fに、それぞれ別々に受け入れる。また、返却部40には、図7に示すように返却箱41が装着されているのか、図8に示すように金種別回収箱43が装着されているのかを確認するための箱種検出センサ(確認手段)44が設けられている。
第1の位置と隣り合う第2の位置に位置する貯留搬送部35の下方には、図9に示すように、上下に開口する金種別の案内部45a〜45fが機体前後方向に一体に並設されたシュート45が設けられており、図10に示すように、シュート45および返却部40の下方には、第2の位置にある一時貯留部38a〜38fからシュート45を介して硬貨を受け入れて金種別に収納する着脱可能な収納庫48が設けられている。この収納庫48には、図11に示すように、上方にのみ開口する金種別の有底角筒状の収納部48a〜48fが機体前後方向に並んで一体に形成されており、図10に示すように、第2の位置に位置する一時貯留部38a〜38fの底板37が開くと、第2の位置に位置する一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた硬貨を金種別に受け入れる。つまり、一時貯留部38aの硬貨を案内部45aを介して収納部48aに、一時貯留部38bの硬貨を案内部45bを介して収納部48bに、一時貯留部38cの硬貨を案内部45cを介して収納部48cに、一時貯留部38dの硬貨を案内部45dを介して収納部48dに、一時貯留部38eの硬貨を案内部45eを介して収納部48eに、一時貯留部38fの硬貨を案内部45fを介して収納部48fに、それぞれ別々に受け入れる。なお、収納庫48は出金はしない。
図12に示すように第2の位置の第1の位置とは反対の第3の位置に位置する一時貯留部38a〜38fと水平方向に重なる位置には、鉛直方向に昇降する昇降部51が設けられている。昇降部51は、図12に示すように第3の位置に位置する一時貯留部38a〜38fの直下となる所定高さの下側位置にあるとき、これら一時貯留部38a〜38fから硬貨を受け入れて金種別に出金可能に収納する。この昇降部51には、図13に示すように、上方に開口する金種別の有底角筒状の出金収納部52a〜52fが機体前後方向に並んで一体に形成されており、第3の位置に位置する一時貯留部38a〜38fの底板37が図12に示すように開いた状態で、これら一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた硬貨を、直下に位置する出金収納部52a〜52fで金種別に受け入れる。つまり、一時貯留部38aの硬貨を出金収納部52aに、一時貯留部38bの硬貨を出金収納部52bに、一時貯留部38cの硬貨を出金収納部52cに、一時貯留部38dの硬貨を出金収納部52dに、一時貯留部38eの硬貨を出金収納部52eに、一時貯留部38fの硬貨を出金収納部52fに、それぞれ別々に受け入れる。
以上により、金種別の出金収納部52a〜52fは、第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fの直下の下側位置に位置可能であり、この位置と図14に示す一時貯留部38a〜38fよりも上側の所定高さの上側位置との間で鉛直移動可能となっている。
図13に示すように、金種別の出金収納部52a〜52fの下部には、収納している硬貨を、金種を識別し計数しつつシュート45等の方向に繰り出す計数繰出部(計数手段)53a〜53fがそれぞれ別々に設けられている。つまり、計数繰出部53aが出金収納部52aの硬貨を、計数繰出部53bが出金収納部52bの硬貨を、計数繰出部53cが出金収納部52cの硬貨を、計数繰出部53dが出金収納部52dの硬貨を、計数繰出部53eが出金収納部52eの硬貨を、計数繰出部53fが出金収納部52fの硬貨を、それぞれ金種を識別し(言い換えれば金種が正常であるか否かを識別し)、計数しつつ指定された枚数だけ繰り出す。
図14および図15に示すように、昇降部51が上側位置にあるとき、同じく所定高さの上側位置にある出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を案内するゲート(案内手段,ゲート手段)55が、上側位置にある昇降部51のシュート45側に設けられており、このゲート55のさらにシュート45側には、出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を受け入れて搬送するベルトコンベア(搬送手段)56が、図16に示すように、出金収納部52a〜52fの並設方向(機体前後方向)に延在して配置されている。機体前面側には、ベルトコンベア56で搬送されてきた硬貨を機外に取り出し可能に受け入れる出金部57が設けられている。出金部57は、着脱可能な出金箱58を有しており、出金箱58は金種別に区画されておらず、出金収納部52a〜52fから同時に繰り出された硬貨を、ベルトコンベア56を介して一括して金種混合の状態で受け入れる。
ゲート55は、図17に示すように、金種別の角筒状の案内部55a〜55fが機体前後方向に並設されており、揺動することにより、図15(a)に示すように緩く傾斜して、上側位置にある出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨をベルトコンベア56に案内する第1の案内状態と、図15(b)に示すように大きく揺動して、上側位置にある出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を出金収納部52a〜52fの直下の第3の位置にある一時貯留部38a〜38fに案内する第2の案内状態とに切り替えられる。
第2の案内状態にあるとき、ゲート55は、出金収納部52aから計数繰出部53aで計数され繰り出された硬貨を案内部55aで一時貯留部38aに、出金収納部52bから計数繰出部53bで計数され繰り出された硬貨を案内部55bで一時貯留部38bに、出金収納部52cから計数繰出部53cで計数され繰り出された硬貨を案内部55cで一時貯留部38cに、出金収納部52dから計数繰出部53dで計数され繰り出された硬貨を案内部55dで一時貯留部38dに、出金収納部52eから計数繰出部53eで計数され繰り出された硬貨を案内部55eで一時貯留部38eに、出金収納部52fから計数繰出部53fで計数され繰り出された硬貨を案内部55fで一時貯留部38fに、それぞれ別々に案内する。
以上により、ゲート55は、上側位置にある金種別の出金収納部52a〜52fがそれぞれ計数繰出部53a〜53fで計数しつつ繰り出した硬貨を、揺動することによりベルトコンベア56、および第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fのいずれかに選択的に案内する。
次に、上記した硬貨入出金機1の制御部60による制御内容を作動とともに説明する。なお、図4に示すように、貯留搬送部35は第1の位置を待機位置としており、昇降部51は下側位置を待機位置としていて、ゲート55は第1の案内状態を待機状態としている。
「入金処理」
硬貨投入繰出部10に硬貨が投入されて操作表示部11に入金処理を行う旨の操作が入力されると、制御部60は、貯留搬送部35を第1の位置に位置させた状態で、図2に示す回転円盤12およびフィードユニット21を駆動することになり、これにより、硬貨投入繰出部10に投入された硬貨が、一枚ずつ分離された状態で一列状に搬送路20を移動する。すると、硬貨は、まず、入金計数部27で識別されて計数されることになり、入金計数部27で識別不能であった硬貨が、リジェクト部29によってリジェクト口28から落下させられて図1に示す取出口30に案内されることになり、それ以外の硬貨が、選別部32の金種別の選別口32a〜32fの対応する金種のものから落下する。選別部32から落下した硬貨は図4に示す第1の位置にある貯留搬送部35の金種別の一時貯留部38a〜38fに金種別に一時貯留される。硬貨投入繰出部10に投入された硬貨がなくなってから所定時間経過すると、制御部60は、回転円盤12およびフィードユニット21を停止させて、入金処理を終了する。
「返却処理」
上記した入金処理の終了後、制御部60は、操作表示部11に計数結果を表示させることになり、操作表示部11に入金処理を承認しないキャンセル操作が入力されると、箱種検出センサ44で返却部40に返却箱41が装着されていることを条件として、待機状態にあって第1の位置にある貯留搬送部35の底板37のみを図6に示すように第2の位置に向け水平移動させて、第1の位置にある一時貯留部38a〜38fの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた硬貨が、その直下にある返却部40の返却箱41に一括して金種混合の状態で同時に受け渡される。操作者は、この返却箱41を機体から取り出して返却された硬貨を受け取る。一時貯留部38a〜38fの底部を開放後、所定時間経過すると、制御部60は、底板37を待機位置に戻す。
「第1の収納処理」
上記した入金処理の終了後、操作表示部11に入金処理を承認する承認操作が入力されると、制御部60は、出金収納部52a〜52fの硬貨の残量が多い場合には、待機状態にあって第1の位置にある貯留搬送部35の貯留搬送部本体36のみを、図10に示すように第2の位置に水平移動させることで、一時貯留部38a〜38fを第2の位置に位置させるとともに、これらの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた、入金処理を行った硬貨が、その直下にあるシュート45を介して収納庫48の金種別の収納部48a〜48fに金種別に分類された状態のまま同時に収納される。その後、制御部60は、貯留搬送部本体36を待機位置に戻す。
「第2の収納処理」
上記した入金処理の終了後、操作表示部11に入金処理を承認する承認操作が入力されると、制御部60は、出金収納部52a〜52fの硬貨の残量が少ない場合には、待機状態にあって下側位置にある昇降部51に対して、待機状態にあって第1の位置にあった貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37を一体にした状態のまま第2の位置まで移動させ、底板37を停止させる一方、図12に示すように貯留搬送部本体36を引き続き第3の位置まで移動させることで、一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させるとともに、これらの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた、入金処理を行った硬貨が、その直下にある出金収納部52a〜52fに金種別に分類された状態のまま同時に収納される。その後、制御部60は、貯留搬送部35を待機位置に戻す。
「第1の出金処理」
操作表示部11に、出金処理として、金額あるいは金種別の枚数が入力され、金種混合出金放出モードが選択入力されると、制御部60は、ベルトコンベア56を駆動するとともに、待機状態にあって下側位置に位置する昇降部51つまり出金収納部52a〜52fを、図14および図15(a)に示すように上側位置に移動させる。そして、上側位置に位置する出金収納部52a〜52fから並行して、計数繰出部53a〜53fによって硬貨を識別計数しつつ設定枚数だけ、待機状態にあって第1の案内状態となっているゲート55を介してベルトコンベア56に繰り出させ、このベルトコンベア56で出金部57に搬送する第1の出金動作を行う。これにより、出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨が、出金部57の出金箱58に金種混合で収容され、操作者はこの出金箱58から硬貨を取り出す。なお、設定されたすべての硬貨が出金部57に搬送される第1の出金動作の終了後のタイミングで、制御部60は、ベルトコンベア56を停止させて、昇降部51を待機位置に戻す。
「第2の出金処理」
操作表示部11に、出金処理として、金額あるいは金種別の枚数が入力され、金種別出金放出モードが選択入力されると、制御部60は、返却部40に金種別回収箱43の装着を促す旨の案内表示を操作表示部11に行わせる。そして、箱種検出センサ44で、返却部40に金種別回収箱43が装着されたことを検出すると、制御部60は、待機状態にあって下側位置に位置する昇降部51つまり出金収納部52a〜52fを、図18に示すように、上側位置に移動させた後、待機状態にあって第1の位置にある貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37、つまり一時貯留部38a〜38fを底部閉塞状態で第3の位置に移動させる。そして、制御部60は、ゲート55を第2の案内状態に揺動させた後、上側位置に位置する出金収納部52a〜52fから並行して、計数繰出部53a〜53fによって硬貨を識別計数しつつ設定枚数だけ、ゲート55を介して直下の第3の位置にある一時貯留部38a〜38fに並行して金種別に繰り出させる第2の出金動作を行う。
そして、設定されたすべての硬貨が一時貯留部38a〜38fに受け渡される第2の出金動作の終了後のタイミングで、制御部60は、第3の位置にあった貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37を第2の位置まで一体に移動させ、底板37を停止させて貯留搬送部本体36を第1の位置まで移動させることで、図19に示すように、一時貯留部38a〜38fを第1の位置に移動させるとともに、これらの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた、出金処理を行った硬貨が、その直下にある返却部40に装着された金種別回収箱43の金種別の回収部43a〜43fに金種別に分類された状態のまま受け渡される。その後、底板37を第1の位置に戻すとともに昇降部51を下側の待機位置に戻す。これにより、出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨が、返却部40の金種別回収箱43に金種別に分類された状態で収容され、操作者はこの金種別回収箱43から硬貨を取り出す。
「精査処理」
操作表示部11に、精査処理を行う旨の操作が入力されると、制御部60は、待機状態にあって下側位置に位置する昇降部51つまり出金収納部52a〜52fを、図20に示すように上側位置に移動させた後、待機状態にあって第1の位置にある貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37、つまり一時貯留部38a〜38fを第3の位置に移動させる。そして、制御部60は、ゲート55を第2の案内状態に揺動させた後、上側位置に位置する出金収納部52a〜52fから並行して、計数繰出部53a〜53fによってすべての硬貨を識別計数しつつゲート55を介して直下の第3の位置にある一時貯留部38a〜38fに繰り出させる。つまり、金種別の出金収納部52a〜52fから計数繰出部53a〜53fによって計数され繰り出された硬貨をゲート55によって直下にある金種別の一時貯留部38a〜38fに導く各金種同時の精査計数を行う。
そして、出金収納部52a〜52fからすべての硬貨が一時貯留部38a〜38fに受け渡される精査計数の終了後のタイミングで、計数繰出部53a〜53fの識別結果から、出金収納部52a〜52fのいずれにおいても異金種の硬貨が混入しておらず、金種に異常がなかったことが確認された場合には、制御部60は、図21に示すように、第3の位置にあった貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37を第2の位置まで一体に退避させ、この状態で、昇降部51つまり出金収納部52a〜52fを下側位置に位置させる。その後、図22に示すように、底板37は停止させた状態のまま貯留搬送部本体36を第3の位置まで再び移動させることで、一時貯留部38a〜38fを第3の位置に移動させるとともに、これらの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた、精査計数を行った硬貨が、その直下にある出金収納部52a〜52fに金種別に分類された状態のまま同時に受け渡される。つまり、精査計数のために一時貯留されていた、金種別の一時貯留部38a〜38fの硬貨を直下にある金種別の出金収納部52a〜52fに導く各金種同時の装填収納を行う。その後、貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37を第1の位置に移動させて待機状態に戻す。
他方、上記精査計数の終了後のタイミングで、出金収納部52a〜52fのいずれかにおいて異金種の硬貨が混入しており、金種に異常があったことが確認された場合に、制御部60は、第3の位置にあった貯留搬送部35の貯留搬送部本体36および底板37を第2の位置まで一体に移動させ、図23に示すように、底板37を停止させて貯留搬送部本体36をさらに第1の位置まで移動させることで、一時貯留部38a〜38fを第1の位置に移動させるとともに、これらの底部を開放する。これにより、一時貯留部38a〜38fに一時貯留されていた、金種の異常を含んでいた硬貨が、その直下にある返却部40に装着された返却箱41に受け渡される。また、第3の位置にあった貯留搬送部35が第2の位置に移動した後のタイミングで、昇降部51つまり出金収納部52a〜52fを下側位置に位置させる。その後、制御部60は、底板37を第1の位置に戻し貯留搬送部35を待機状態に戻すとともに、返却箱41の硬貨の硬貨投入繰出部10への投入を促す表示を操作表示部11に行わせる。
その後、返却箱41が返却部40から取り外されたことが箱種検出センサ44で検出され、硬貨投入繰出部10への硬貨の投入が検出されると、制御部60は、上記した「入金処理」および「第2の収納処理」を実行する。つまり、硬貨投入繰出部10に再投入された硬貨を入金計数部27で計数しつつ選別部32の選別口32a〜32fにて選別して金種別の一時貯留部38a〜38fに金種別に分類した状態で貯留させた後、金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させて、下側位置に位置する金種別の出金収納部52a〜52fに装填収納する。
以上に述べた本実施形態の硬貨入出金機1によれば、入金時には、硬貨投入繰出部10に投入された硬貨を入金計数部27で計数し選別部32で金種別に選別して金種別の一時貯留部38a〜38fに一時貯留させることになり、硬貨を返却する場合は、金種別の一時貯留部38a〜38fを第1の位置に位置させて返却部40に受け渡すことになり、硬貨を金種別の収納部48a〜48fに収納する場合には、金種別の一時貯留部38a〜38fを第2の位置に位置させて金種別の収納部48a〜48fに受け渡すことになり、硬貨を金種別の出金収納部52a〜52fに収納する場合には、金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させて、下側位置に位置する金種別の出金収納部52a〜52fに受け渡すことになる。また、出金時には、上側位置にある金種別の出金収納部52a〜52fがそれぞれ計数繰出部53a〜53fで計数しつつ硬貨を繰り出すことになり、ゲート55が、繰り出された硬貨をベルトコンベア56に案内し、ベルトコンベア56が出金部57に搬送することになる。さらに、金種別の出金収納部52a〜52fの硬貨を精査する場合は、金種別の出金収納部52a〜52fが、第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fの直上の上側位置に位置した状態で、それぞれ硬貨を計数繰出部53a〜53fで計数しつつ繰り出すとともに、ゲート55が第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fに案内することで、金種別の出金収納部52a〜52fの在り高を同時に精査する。したがって、金種別の出金収納部52a〜52f内の硬貨の在り高を精査する精査処理の時間を短縮可能となる。しかも、金種別の出金収納部52a〜52fを昇降可能とし、金種別の出金収納部52a〜52fのそれぞれに計数繰出部53a〜53fを設け、金種別の出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を、ベルトコンベア56および金種別の一時貯留部38a〜38fのいずれかに選択的に案内するゲート55を設ければ良いため、簡素な構成で精査処理の時間の短縮を実現できる。
また、計数繰出部53a〜53fが、繰り出す硬貨の金種が正常であるか否かを識別可能であるため、金種の異常があった場合に対応できる。
また、ゲート55が、揺動することで硬貨の案内先を選択的に振り分けるため、簡素な構成で、金種別の出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を選択的に案内することができる。
また、金種別の出金収納部52a〜52fの精査処理時、金種別の出金収納部52a〜52fを上側位置に位置させるとともに金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させて、金種別の出金収納部52a〜52fから計数繰出部53a〜53fで計数されて繰り出された硬貨をゲート55によって直下にある金種別の一時貯留部38a〜38fに導く各金種同時の精査計数を行うととともに、この精査計数の終了後、金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置から退避させた状態で金種別の出金収納部52a〜52fを下側位置に位置させ、再び金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させてこの金種別の一時貯留部38a〜38fからの硬貨を直下にある金種別の出金収納部52a〜52fに導く各金種同時の装填収納を行うため、精査処理により金種別の出金収納部52a〜52fから繰り出した硬貨を良好に金種別の出金収納部52a〜52fに戻すことができる。
また、精査計数の終了時、繰り出された硬貨の金種に異常があったことが確認された場合には、金種別の一時貯留部38a〜38fを第1の位置に位置させて硬貨を返却部40に返却後、硬貨投入繰出部10に再投入された硬貨を入金計数部27で計数しつつ選別部32にて選別して金種別の一時貯留部38a〜38fに貯留させた後、金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させて、下側位置に位置する金種別の出金収納部52a〜52fに装填収納するため、硬貨を適正な金種の出金収納部52a〜52fに収納し直すことができる。
また、金種別出金放出モードが選択されたとき、金種別の出金収納部52a〜52fを上側位置に位置させ、金種別の一時貯留部38a〜38fを第3の位置に位置させて、金種別の出金収納部52a〜52fからの硬貨を計数繰出部53a〜53fで計数しつつゲート55によって金種別の一時貯留部38a〜38fに導く出金動作を行うとともに、この出金動作の終了後、金種別の一時貯留部38a〜38fを第1の位置に位置させて、金種別の一時貯留部38a〜38fの硬貨を、返却部40に装着された金種別回収箱43に放出するため、硬貨を金種別に分類した状態で出金できる。
また、金種別出金放出モードの選択時、返却部40への金種別回収箱43の装着を箱種検出センサ44で検出するため、金種別回収箱43が装着されていない状態で、金種別の一時貯留部38a〜38fから硬貨が返却部40に放出されてしまうことを防止できる。
なお、上側位置にある金種別の出金収納部52a〜52fがそれぞれ計数繰出部53a〜53fで計数しつつ繰り出した硬貨を、ベルトコンベア56、および第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fのいずれかに選択的に案内する構成として、例えば、金種別の出金収納部52a〜52fの高さ位置を調整するようにしても良い。
つまり、図24に示すように、出金収納部52a〜52fの計数繰出部53a〜53fの硬貨繰出方向前方に、計数繰出部53a〜53f側と下方とに開口する金種別の案内路65a〜65fが形成されたガイド部材65を設ける。ここで、このガイド部材65は、上面が前下がりに傾斜してベルトコンベア56に連続しており、案内路65a〜65fは、それぞれ第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fに硬貨を金種別に分類した状態のまま案内可能となっている。そして、金種別の出金収納部52a〜52fの上下位置を、図24(a)に示すように、ガイド部材65の上面を介してベルトコンベア56へ硬貨を案内する出金高さ位置と、図24(b)に示すように、この出金高さ位置より低く、ガイド部材65の案内路65a〜65fに硬貨を繰り出し、これら案内路65a〜65fを介して第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fへ硬貨を案内する一時貯留部案内高さ位置とに調整する。
このように構成すれば、金種別の出金収納部52a〜52fを含む昇降部51の上下位置を、ベルトコンベア56へ硬貨を案内する出金高さ位置と、出金高さ位置より低く第3の位置にある金種別の一時貯留部38a〜38fへ硬貨を案内する一時貯留部案内高さ位置とに調整するものであることから、簡素な構成で、金種別の出金収納部52a〜52fから繰り出された硬貨を選択的に案内することができる。
1 硬貨入出金機
10 硬貨投入繰出部(投入部)
27 入金計数部
32 選別部
38a〜38f 一時貯留部
40 返却部
43 金種別回収箱(金種別回収手段)
44 箱種検出センサ(確認手段)
48a〜48f 収納部
52a〜52f 出金収納部
53a〜53f 計数繰出部(計数手段)
55 ゲート(案内手段、ゲート手段)
56 ベルトコンベア(搬送手段)
57 出金部

Claims (8)

  1. 投入部に投入された硬貨を計数する入金計数部と、
    該入金計数部で計数された硬貨を金種別に選別する選別部と、
    該選別部で選別された硬貨を一時貯留させる水平移動可能な金種別の一時貯留部と、
    第1の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を機外返却可能に受け入れる返却部と、
    第2の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を受け入れて収納する金種別の収納部と、
    第3の位置にある前記金種別の一時貯留部から硬貨を受け入れて出金可能に収納する金種別の出金収納部と、
    該金種別の出金収納部から繰り出された硬貨を受け入れて出金部に搬送する搬送手段とを有する硬貨入出金機において、
    前記金種別の出金収納部は、前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部の直上の上側位置および直下の下側位置に鉛直移動可能であって、繰り出す硬貨を計数する計数手段をそれぞれが有しており、
    さらに、前記上側位置にある前記金種別の出金収納部がそれぞれ前記計数手段で計数しつつ繰り出した硬貨を、前記搬送手段、および前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部のいずれかに選択的に案内する案内手段を有することを特徴とする硬貨入出金機。
  2. 前記計数手段は、繰り出される硬貨を計数するとともに、繰り出される硬貨の金種が正常であるか否かを識別可能であることを特徴とする請求項1記載の硬貨入出金機。
  3. 前記案内手段は、揺動するゲート手段によって構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨入出金機。
  4. 前記案内手段は、前記金種別の出金収納部の上下位置を、前記搬送手段へ硬貨を案内する出金高さ位置と、該出金高さ位置より低く前記第3の位置にある前記金種別の一時貯留部へ硬貨を案内する一時貯留部案内高さ位置とに調整することを特徴とする請求項1または2記載の硬貨入出金機。
  5. 前記金種別の出金収納部の精査処理時、前記金種別の出金収納部を前記上側位置に位置させるとともに前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記金種別の出金収納部から繰り出され前記計数手段で計数された硬貨を前記案内手段によって直下にある前記金種別の一時貯留部に導く各金種同時の精査計数を行うととともに、該精査計数の終了後、前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置から退避させた状態で前記金種別の出金収納部を前記下側位置に位置させ、再び前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて該金種別の一時貯留部からの硬貨を直下にある前記金種別の出金収納部に導く各金種同時の装填収納を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の硬貨入出金機。
  6. 前記精査計数の終了時、繰り出された硬貨の金種に異常があったことが確認された場合には、前記金種別の一時貯留部を前記第1の位置に位置させて硬貨を前記返却部に返却後、前記投入部に再投入された硬貨を前記入金計数部で計数しつつ前記選別部にて選別して前記金種別の一時貯留部に貯留させた後、該金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記下側位置に位置する前記金種別の出金収納部に装填収納することを特徴とする請求項5記載の硬貨入出金機。
  7. さらに、金種別出金放出モードが選択されたとき、前記金種別の出金収納部を前記上側位置に位置させ、前記金種別の一時貯留部を前記第3の位置に位置させて、前記金種別の出金収納部からの硬貨を前記計数手段で計数しつつ前記案内手段によって前記金種別の一時貯留部に導く出金動作を行うとともに、該出金動作の終了後、前記金種別の一時貯留部を前記第1の位置に位置させて、該金種別の一時貯留部の硬貨を、前記返却部に装着された金種別回収手段に放出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の硬貨入出金機。
  8. 前記金種別出金放出モードの選択時、前記返却部への前記金種別回収手段の装着を検出する確認手段を有することを特徴とする請求項7記載の硬貨入出金機。
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