JPH0428082Y2 - - Google Patents

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JPH0428082Y2
JPH0428082Y2 JP1986082167U JP8216786U JPH0428082Y2 JP H0428082 Y2 JPH0428082 Y2 JP H0428082Y2 JP 1986082167 U JP1986082167 U JP 1986082167U JP 8216786 U JP8216786 U JP 8216786U JP H0428082 Y2 JPH0428082 Y2 JP H0428082Y2
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tensile strength
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strand
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は光通信用ケーブルに用いられる抗張力
線に関するもので、非金属性であつて可撓性,屈
曲性に富む構成の繊維強化硬化性樹脂製抗張力線
に関する。
《従来技術とその問題点》 光フアイバ心線を多数本集合した光フアイバケ
ーブルには、張力を担持するための抗張力線が使
用されている。これらの抗張力線として、従来は
硬鋼線,鋼撚線など金属製のもの、あるいは繊維
強化硬化性樹脂(以下FRPと称す)製のロツド
状物などが使用されている。
一方最近、ケーブルの軽量化あるいは無誘導性
の点から非金属製の抗張力線が注目されている
が、単に要求されている抗張力性を満足する太さ
のFRPロツド単体を用いたのでは、剛性が高す
ぎて、ケーブル化工程や敷設時の取扱い難さのみ
ならず、敷設において固定される許容曲げ直径が
FRP径の約200倍が限度であり、これ以下に曲げ
ると折損するという問題があつて、可撓性および
屈曲性に富むFRP製抗張力線を希求されていた。
本考案は上述の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は可撓性および屈曲柔軟性を有
する新規なFRP製抗張力線を提供することにあ
る。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を逹成するために、本考案は光フアイ
バケーブル用抗張力線において、硬化した繊維強
化硬化性樹脂製線状物若しくはこの線状物の外周
を熱可塑性樹脂によつて被覆した複合線状物をス
トランドとして、このストランドを複数本スパイ
ラル状に撚り合せて撚線とし、この撚線の外周に
各ストランドと非接着状態で撚線の曲げ変形に対
する自由度を阻害しない程度に薄くまたは伸縮性
に富むテープ層を捲回し、このテープ層の外周に
熱可塑性樹脂によつて施された外層被覆層をテー
プ層と非接着状態で設けてなることを特徴とす
る。
本考案において硬化した繊維強化熱硬化性樹脂
線状物とは、T−ガラス、E−ガラス、その他各
種ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭素繊
維、超高分子量ポリエチレン繊維などの高強度に
して底伸度の補強用繊維に、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、フエノール樹脂など熱ある
いは紫外線などによつて硬化できる樹脂を含浸し
た後に、この樹脂を硬化させた線状物であつて、
複合線状物とは、前記の線状物の外周を押出成形
が可能な熱可塑性樹脂によつて被覆したものであ
る。
この線状物あるいは複合線状物をストランドと
して中央に配した芯ストランドの外周に、スパイ
ラル状に他のストランドを所定のピツチで撚り合
せて撚線を作成し、その外周に適宜幅を有し、且
つストランドの表面と接着することのないテープ
を所定のピツチで捲回してテープ層を形成する
が、使用できるテープとしては、外層被覆に使用
する熱可塑性樹脂の溶融押出温度に対する耐熱性
があり、この外層被覆層と融着接合することのな
い材質よりなる、例えばガラス繊維、各種合成樹
脂などを編織してなるもの、不織布状のもの、あ
るいは各種フイルムなどからなるものであつて、
撚線の曲げ変形に対する自由度を阻害しない程度
に薄いもの、あるいは伸縮性に富むものを用い
る。
テープ層の外周の被覆に使用する熱可塑性樹脂
は、溶融押出が可能であつて、曲げ変形が可能な
ものであれば特に制限はないが、ポリエチレン
系、ポリアミド系、ポリエステル系、フツ素系な
どの樹脂が一般的に推奨される。
《実施例》 以下、本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして詳細に説明する。
図は本考案に係る光フアイバケーブル用抗張力
線の一実施例を示している。
同図に示す抗張力線1は、中心に配置されたス
トランド2と、その外周に配置された6本の外周
ストランド3,3……と、外周ストランド3,3
……の外周に非接着状態で捲回されたテープ層4
と、このテープ層4の外周に施された外層被覆層
5とから構成されている。
各ストランド2,3は、強化FRP線状物6の
外周に熱可塑性樹脂の被覆層7を設けたものが用
いられている。
上記構造の抗張力線1のより具体的な構成並び
にその製法について説明する。
まず、補強繊維として単系径13μのTガラス繊
維を使用し、これに不飽和ポリエステル樹脂(三
井東圧化学(株)製:エスター)を含浸し、これを絞
りノズルによつて外径1.6mmとした後、クロスヘ
ツドダイに挿通して溶融状の直鎖状底密度ポリエ
チレン(日本ユニカー(株)製:MG−211以下
LLDPEと略す)によつて環状に被覆し、これを
直ちに冷却した後140℃の硬化槽に挿通して内部
の不飽和ポリエステル樹脂を硬化し、LLDPEに
よる被覆外径が2.0mm,ガラス繊維の体積含有率
60%のストランド用複合線状物を得た。
この複合線状物を撚り機に供給して、1本のスト
ランド2の外周に6本のストランド3,3……を
スパイラル状にピツチ353mmで撚り合せると同時
に、撚り合せた部分に幅24mmのポリエステル不織
布よりなるテープを密接状態で捲回して、外周に
テープ層4を有する1×7タイプの撚線を得た。
このテープ層4を有する撚線をクロスヘツドダ
イに通して、その外周を低密度ポリエチレン(宇
部興産(株)製:C−600V6)で被覆し、外径が7.0
mmの外層被覆7を有する抗張力線1を得た。
このようにして得た抗張力線1は、ストランド
2,3として用いた複合線状物のLLDPEによる
被覆層7とテープ層4およびテープ層4と外層被
覆5とは非接着状態であつて、最小曲げ直径50mm
で小さな径に曲げることができるとともに、引張
強力2580Kg,引張弾性率5600Kg/mm2,0.2%伸度
時の強力が155Kg,曲げ弾性率2000Kg/mm2であつ
て、抗張力線としての物性を十分に満たすもので
あつた。
ここで、物性の測定は次の方法によつた。
(a) 引張強力:試料長150mmとして引張速度5
mm/分での破断時の強力を測定した、 (b) 引張弾性率:(a)の引張試験における強力一歪
曲線より0.2%伸度時の強力を読み取つた。
(c) 曲げ弾性率:支点間100mmの三点曲げ試験を
荷重速度2mm/分で行ない、荷重一歪曲線から
算出した。
(e) 最小曲げ直径:抗張力線を360°に曲げてルー
プ状とし、これを径が次第に小さくなるように
曲げていき、抗張力線が座屈し始める点を金尺
で測定して、最小曲げ直径とした。
なお、本考案の実施に使用できるストランド
2,3は、上記実施例で示したものに限定される
ことはなく、例えば強化FRP線状物6の外周に
被覆層7を施さないものであつてもよい。
《考案の効果》 以上、詳細に説明したように、本考案に係る光
フアイバケーブル用の抗張力線は、細径の硬化し
たFRP線あるいはこれを熱可塑性樹脂によつて
被覆した複合FRP線をストランドとして、これ
をスパイラル状に撚り合せた外周にこの撚線の曲
げ変形に対する自由度を阻害しない程度に薄くま
たは伸縮性に富むテープによつて捲回したテープ
層を設け、さらにその外周に熱可塑性樹脂によつ
て外層被覆を施し、かつストランドとテープ層及
び外層被覆とテープ層とは非接着状態であるの
で、使用時などにおいて曲げなどの変形に対して
各ストランドが外層に拘束されることなく変形で
きるので、比較的小さな径に曲げることが可能と
なる。
このため、光フアイバケーブルの要素として使
用した場合、ケーブルを比較的小さな曲げ直径で
の敷設が可能となつて、軽量にして無誘導性の有
用な非金属製の抗張力線が提供できる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る抗張力線の構成の一例を示す
断面図である。 1……抗張力線、2,3……ストランド、4…
…テープ層、5……外周被覆層、6……強化
FRP線状物、7……被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 硬化した繊維強化硬化性樹脂製線状物若しくは
    該線状物の外周を熱可塑性樹脂によつて被覆した
    複合線状物をストランドとして、該ストランドを
    複数本スパイラル状に撚り合せて撚線とし、該撚
    線の外周に各ストランドと非接着状態で該撚線の
    曲げ変形に対する自由度を阻害しない程度に薄く
    または伸縮性に富むテープ層を捲回し、該テープ
    層の外周に熱可塑性樹脂によつて施された外層被
    覆層を該テープ層と非接着状態で設けてなること
    を特徴とする光フアイバケーブル用抗張力線。
JP1986082167U 1986-05-30 1986-05-30 Expired JPH0428082Y2 (ja)

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JPS62193211U JPS62193211U (ja) 1987-12-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5436949A (en) * 1977-08-29 1979-03-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Optical fiber submarine cable
JPS6027364U (ja) * 1983-07-29 1985-02-23 カルソニックカンセイ株式会社 車速表示装置

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