JPH042804A - ピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造 - Google Patents

ピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造

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JPH042804A
JPH042804A JP10423890A JP10423890A JPH042804A JP H042804 A JPH042804 A JP H042804A JP 10423890 A JP10423890 A JP 10423890A JP 10423890 A JP10423890 A JP 10423890A JP H042804 A JPH042804 A JP H042804A
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JP
Japan
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pitch
nozzle
spinning
carbon fiber
introduction part
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JP10423890A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Komatsu
信行 小松
Tetsuo Suzuki
哲雄 鈴木
Shuji Yumitori
弓取 修二
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はピッチ系炭素繊維を製造する際にピッチ類を紡
糸する為の紡糸ノズルの構造に関し、殊に黒鉛化処理後
の炭素繊維断面構造がランダム構造若しくはオニオン構
造またはそれらに類似する構造のピッチ系炭素繊維を得
る為の紡糸用ノズルの構造に関するものである。
[従来の技術] 炭素繊維は、有機高分子繊維に一定条件の加熱処理を施
すことによって得られるものであり、繊維形状を保った
ままで炭素化された繊維の総称である。
炭素繊維については、レーヨンを始めとする各種原料を
用いて炭素化させる研究が進められてぎたが、今日では
ポリアクリロニトリル系(PAN系)とピッチ系の2系
統にほぼ絞られた観がある。そして量的にはPAN系炭
素炭素繊維流を占めているが、特に価格面でピッチ系炭
素繊維の方が有利であるとの理由から最近ではピッチ系
炭素繊維への関心が高まりつつある。
高性能のピッチ系炭素繊維は、メソフェーズと呼ばれる
液晶ピッチを第2図に示す様な2段階円筒状の紡糸用ノ
ズルlを用いて溶融紡糸し、不融化、炭素化更には必要
に応じて2000℃以上の温度で黒鉛化して製造される
が、こうしたピッチ系炭素繊維の性能は、紡糸時におけ
る繊維軸および半径方向へのピッチ構成分子の配向に依
存すると言われている。特に繊維の半径方向における分
子の配向は、ノズルの形状や構造の影響を強く受けるこ
とが知られている。ところで炭素繊維の断面構造はラジ
アル構造、ランダム構造、オニオン構造の3通りに大別
されることも知られているが(例えば「炭素繊維」近代
編集社第197頁)、ピッチ構成分子はポリエチレンや
ポリエステル等とは異なり板状であることから、第2図
に示した様な通常のノズルで紡糸すると炭素繊維断面構
造がラジアル構造となり、この構造のものは周囲から繊
維中心部に向って大きな放射状亀裂を生じることが多い
。この様な亀裂を生じると、炭素繊維の機械的特性を低
下させるばかりでなく、変性に対する強度も小さくなり
、炭素繊維の商品価値を失うと言われている。
従って、炭素繊維を製造するに当たっては、その断面構
造をランダム若しくはオニオン構造とすること、より好
ましくはオニオン構造とすることが最も重要な課題とな
る。
こうしたことから、炭素繊維の構造をより好ましい形態
とする為の様々な技術が提案されている。例えば特開昭
61−258022号では、ノズル孔の導入部に充填材
を入れる方法を提案しているし、特開昭63−7511
9号や同64−6123号では、ノズル孔の導入部やノ
ズル孔自体にミキサーや、棒状物質を挿入することで放
射状断面構造の解消を図っている。また特開昭63−9
9327号では、ノズル孔の導入部にピッチ流変更部を
設置する技術を提案している。更に特開昭61−758
20号では、ノズル孔の中間部に溜を作る工夫を示して
いる。これらの技術はいずれもピッチの流れをピッチ導
入部若しくはノズル孔内で乱すことを狙ってラジアル構
造の破壊を企るものである。
[発明が解決しようとする課題] 上記各種技術によって、放射状断面組織を回避し得るこ
とは、本発明者らの実験によっても確認された。しかし
ながら本発明者らが綿密に検討したところによると、こ
れらの技術では、下記の様な欠点を有していることが分
かった。
(1)ノズルのメンテナンス性が大幅に損なわれる。
即ち、ピッチ紡糸用ノズルは、ピッチからの揮発分等に
よってその表面が汚染される為、通常2週間に1回程度
の割合で洗浄する必要があるが、上記各種技術ではその
作業性が著しく低い。
(2)ノズル価格が高くなる。
特に、特開昭63−75119号や特開昭64−612
3・号等では精密なノズル加工が要求され、価格的に極
めて不利である。
(3)ピッチの分配を均一にすることが困難である。
充填材の量や充填物の加工精度によっては、多数あるノ
ズル孔へのピッチの流れが不均一になり、安定的な紡糸
が不可能になる。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、メンテナンスの困難さ、高度な加工精度に
よる高価格、ピッチの分配の不均一といった問題を生じ
ることなくランダム構造またはオニオン構造若しくはそ
れらに類似する断面構造を有するピッチ系炭素繊維を得
る為の方法を提供することにある。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成し得た本発明とは、ピッチ系炭素繊維を
製造する際にピッチ類を紡糸する為の紡糸ノズルの構造
であって、前記紡糸ノズルはピッチ導入部と排出孔から
なり、且つピッチ導入部は溝状に構成し、該溝の長さ方
向に沿って排出孔を形成した点に要旨を有するピッチ系
炭素繊維の製造方法である。
[作用] 以下図面を参照しつつ本発明の詳細な説明するが、図示
した構成は本発明を限定するものではなく、前・後記の
趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明の技術
的範囲に含まれるものである。
第1図は本発明の一構成例を示す平面図であり、第3図
は第1図のIII −III線矢視断面図である。
紡糸用ノズル1は、複数の排出孔2とピッチ導入部3と
からなり、該ピッチ導入部3は溝状に構成され、前記排
出孔2はピッチ導入部3の長さ方向に沿って同心円状ま
たは直線状に形成される。
排出孔2とピッチ導入部3の連接部分は角度θのテーパ
面4となっているが、このテーパ角度θは30〜120
°程度が適当である。また排出孔2は円柱状であり、径
d1は0.1〜0.3 m11φ程度、長さmlと径d
1の比(j21 /dl )は1〜3程度とするのがよ
い。また前記ピッチ導入部3の溝幅w1は1〜3mmが
適当であり、排出孔2の配置間隔w2は3〜7mm程度
が適当である。
第1図および第3図に示した様な紡糸用ノズル1を用い
て紡糸すれば、排出孔2に流入するピッチの速度分布が
同心円状でなくなって偏りが生じ、配向に乱れが生じ、
黒鉛化処理後の繊維断面構造がラジアル構造となるのを
回避できる。また上記の様なノズル構造であれば、構成
が比較的簡素となり、メンテナンスの困難さや高価格と
いう問題を生じることもない。更に500.too。
という多数の排出孔2を設ける場合であっても、容易に
均一形状が達成でき、ピッチの分配不均一といった問題
を生じることもなく、繊維径の分布の小さい安定な品質
の炭素繊維が得られる。
本発明の紡糸用ノズル1は、その断面が第3図に示した
様なテーパ面4を有する様な構成に限らず、例えば第4
図に示す様に曲面5を有する様な構成であってもよい。
但し、この場合においてもピッチ導入部3は溝状である
ほは言う迄もない。
この様な構成では、曲面5の曲率半径R,は0.5〜1
.5mm程度が好ましい。
第1図および第3.4図に示した様な紡糸用ノズル1を
用いてピッチ類を溶融紡糸し、その後常法に従って不融
化、炭素化および黒鉛化の各処理を施せば、断面構造が
ランダム構造若しくはオニオン構造またはそれらの類似
する構造を有する炭素繊維が得られる。
[実施例] 実施例1 異方性量:100%、軟化点が305℃であるメソフェ
ーズピッチを用い、第3図に示した紡糸用ノズル1を使
用して紡糸した。このとき使用した紡糸用ノズル1は、
同心円状に120ホール。
間隔w2  :3.9mmに配置したものであり、ピッ
チ導入部3の溝幅w、:2mm、テーパ面4の角度θ:
60°、排出孔2の径d 、= 0.15mmφ、長さ
J2 (: 0.3mmのものである。上記紡糸用ノズ
ル1を使用して、362℃の紡糸温度および35kg/
cm2の圧力でピッチを押し出し、紡糸速度:400 
a+/min ’t”巻き取り、平均径12μmのピッ
チ繊維を得た。得られたピッチ繊維を、不融化後、24
00℃で黒鉛化して炭素繊維とした。
得られた炭素繊維の断面を走査型電子顕微鏡で観察した
ところ、繊維断面構造はいずれもランダム構造であり、
亀裂は全く観察されなか)た。
実施例2 実施例1と同じメソフェーズピッチを用い、第4図に示
した紡糸用ノズル1を使用して紡糸した。このとき使用
した紡糸用ノズル1は、同心円状に120ホール、間隔
W2  :3.7mmに配置したものであり、ピッチ導
入部3の溝幅w1 :2mm。
曲面5の曲率半径R+  : 1.0mm 、排出孔2
の径d 1: O,15mmφ、長さ41.:0.3+
no+のものである。上記紡糸用ノズル1を使用して、
362℃の紡糸温度および33 kg/cm2の圧力で
ピッチを押し出し、紡糸速度: 400 m/minで
巻き取り、平均径11,8μmのピッチ繊維を得た。得
られたピッチ繊維を、不融化後、2400℃で黒鉛化し
て炭素繊維とした。
得られた炭素繊維の断面を走査型電子顕微鏡で観察した
ところ、繊維断面構造はいずれもランダム構造であり、
亀裂は全く観察されなかった。
比較例1 実施例1.2で用いたのと同じメソフェーズピッチを用
い、第2図に示した従来の紡糸用ノズル1を使用して紡
糸した。このとき使用した紡糸用ノズル1は、同心円状
に120ホール、間隔W2  :3.71111に配置
したものであり、ピッチ導入部3が排出孔2毎に独立し
た穴状で、その径が2+mmφのものであり、テーパ面
のテーパ角度θ°が60°、排出孔2の径d l: 0
.15mmφ、長さIlI: 0.3mmのものである
。上記紡糸用ノズル1を使用シて、362℃の紡糸温度
および39 kg/cm’の圧力でピッチを押し出し、
紡糸速度:400■/winで巻き取り、平均径12.
1μmのピッチ繊維を得た。このピッチ繊維を不融化後
、2400℃で黒鉛化して炭素繊維とした。
得られた炭素繊維の断面を走査型電子顕微鏡で観察した
ところ、繊維断面構造はいずれもラジアル構造であり、
繊維表面に亀裂が生じていた。
[発明の効果] 以上述べた如く本発明によれば、従来技術で述べた様な
問題を生じることなく、ランダム構造若しくはオニオン
構造またはこれらに類似する断面構造を有する炭素繊維
を得ることのできる紡糸用ノズルが実現できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紡糸用ノズルの一構成例を示す平面図
、第2図は従来の紡糸用ノズルの構成を示す断面図、第
3図は第1図のm−m線矢視断面図、第4図は本発明の
紡糸用ノズルの他の構成例を示す断面図である。 1・・・紡糸用ノズル   2・・・排出孔3・・・ピ
ッチ導入部 4・・・テーパ面 5・・・曲面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ピッチ系炭素繊維を製造する際にピッチ類を紡糸する為
    の紡糸ノズルの構造であって、前記紡糸ノズルはピッチ
    導入部と排出孔からなり、且つピッチ導入部は溝状に構
    成し、該溝の長さ方向に沿って排出孔を形成したことを
    特徴とするピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造。
JP10423890A 1990-04-18 1990-04-18 ピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造 Pending JPH042804A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9656953B2 (en) 2005-11-22 2017-05-23 University Of South Florida Inhibition of cell proliferation

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