JPH0233323A - 高強度、高弾性率の炭素繊維の製造方法及び紡糸口金 - Google Patents
高強度、高弾性率の炭素繊維の製造方法及び紡糸口金Info
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- JPH0233323A JPH0233323A JP18027888A JP18027888A JPH0233323A JP H0233323 A JPH0233323 A JP H0233323A JP 18027888 A JP18027888 A JP 18027888A JP 18027888 A JP18027888 A JP 18027888A JP H0233323 A JPH0233323 A JP H0233323A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
−1ノ
本発明は、ピッチから高強度、高弾性率の炭素縁!!I
(本明細書では「炭素繊維」とは黒鉛繊維をも包含して
使用する。)を製造する方法に関し、更に詳しく言えば
、改良された構造の紡糸口金及び該紡糸口金を用いて1
本のピッチ繊維中に複数のクワジ(擬似)フィブリルを
形成させながら溶融ピッチを紡糸することを包含する高
強度、高弾性率の炭素m雑の製造方法に関するものであ
る。
(本明細書では「炭素繊維」とは黒鉛繊維をも包含して
使用する。)を製造する方法に関し、更に詳しく言えば
、改良された構造の紡糸口金及び該紡糸口金を用いて1
本のピッチ繊維中に複数のクワジ(擬似)フィブリルを
形成させながら溶融ピッチを紡糸することを包含する高
強度、高弾性率の炭素m雑の製造方法に関するものであ
る。
従」Lの」L術
近年、軽量で、高強度、高弾性率の炭素繊維が開発され
、種々の技術分野に使用されている。該炭素繊維を製造
するためには1通常、溶融したピッチを紡糸ノズルに加
圧下に押入することによリピッチ繊維に紡糸し、該ピッ
チ繊維を所定本数染型合糸し、これを不融化、炭化更に
は黒鉛化することによって高強度、高弾性率の炭素繊維
としている。
、種々の技術分野に使用されている。該炭素繊維を製造
するためには1通常、溶融したピッチを紡糸ノズルに加
圧下に押入することによリピッチ繊維に紡糸し、該ピッ
チ繊維を所定本数染型合糸し、これを不融化、炭化更に
は黒鉛化することによって高強度、高弾性率の炭素繊維
としている。
従来、ピッチ繊維の紡糸は、ノズルプレートに複数の紡
糸ノズルを円!屑方向に1列又は同中心にて複数列形成
して形成される紡糸口金を使用して行なわれている。
糸ノズルを円!屑方向に1列又は同中心にて複数列形成
して形成される紡糸口金を使用して行なわれている。
第14図には、このようなピッチ繊維の紡糸に使用され
る典型的な一例である、紡糸口金1のノズルプレート2
に形成された1つの紡糸ノズル3が図示されている。第
14図に図示されるように、紡糸ノズル3は、ノズル部
4と、該ノズル部4へと溶融ピッチを案内するピッチ案
内部(ピッチ溜り部)5とから構成され、又ノズル部4
とピッチ溜り部5とは軸線方向に整列してノズルプレー
ト2に一体的に形成されていた。
る典型的な一例である、紡糸口金1のノズルプレート2
に形成された1つの紡糸ノズル3が図示されている。第
14図に図示されるように、紡糸ノズル3は、ノズル部
4と、該ノズル部4へと溶融ピッチを案内するピッチ案
内部(ピッチ溜り部)5とから構成され、又ノズル部4
とピッチ溜り部5とは軸線方向に整列してノズルプレー
ト2に一体的に形成されていた。
更に、ノズル部4は、従来ドリル又は電子ビームにてノ
ズルプレートに形成された一定孔径(d)の貫通孔であ
り、又ピッチ案内部5は」一端が直径りにて開口し、下
端がノズル孔6の直径dとされる概略切頭円錐形状のピ
ッチ溜り部とされ、従来、斯る形状、構成が最も好まし
いものと思われていた。
ズルプレートに形成された一定孔径(d)の貫通孔であ
り、又ピッチ案内部5は」一端が直径りにて開口し、下
端がノズル孔6の直径dとされる概略切頭円錐形状のピ
ッチ溜り部とされ、従来、斯る形状、構成が最も好まし
いものと思われていた。
しかしながら、上記ノズルを使用した場合、紡糸時にピ
ッチam中の平面状高分子炭化水素の横断面での積層構
造がラジアル配向となり易く、これらのものは炭化又は
黒鉛化の工程で、繊維が繊維軸に沿った方向に7字型に
開裂し、この開裂部が欠陥となって繊維強度を大幅に下
げるという欠点を有していた。
ッチam中の平面状高分子炭化水素の横断面での積層構
造がラジアル配向となり易く、これらのものは炭化又は
黒鉛化の工程で、繊維が繊維軸に沿った方向に7字型に
開裂し、この開裂部が欠陥となって繊維強度を大幅に下
げるという欠点を有していた。
が よう
これを改善するべく種々の紡糸方法及び紡糸口金が提案
されてきた(例えば特開昭59−53717号、特開昭
59−168127、特開昭59−168424号、特
開昭60−2704号、特開昭60−259609号、
特開昭62−177222号、特開昭63−10511
6号を参照せよ)。
されてきた(例えば特開昭59−53717号、特開昭
59−168127、特開昭59−168424号、特
開昭60−2704号、特開昭60−259609号、
特開昭62−177222号、特開昭63−10511
6号を参照せよ)。
光学的異方性ピッチを使用しそして上記各公報に開示さ
れるノズル或いは製造方法を使用することにより、PA
N系炭素炭素繊維べて超高弾性率或いは高弾性率の炭素
繊維を得ることができるが、高強度、高伸度を発現させ
るには未だ不十分なものであった。斯界においてはこの
面での改善が切望されている。
れるノズル或いは製造方法を使用することにより、PA
N系炭素炭素繊維べて超高弾性率或いは高弾性率の炭素
繊維を得ることができるが、高強度、高伸度を発現させ
るには未だ不十分なものであった。斯界においてはこの
面での改善が切望されている。
本発明者等は更に高い強度、高い伸度の炭素繊維を得る
べくピッチ繊維の紡糸方法、紡糸口金及び炭素繊維の製
造方法を研究開発した結果、特に紡糸口金を介して溶融
ピッチからピッチ繊維を紡糸するに際し、1本のピッチ
繊維中に複数のクワジフィブリルを形成させながら紡糸
し、該ピッチ繊維を使用して熱処理することにより高強
度、高弾性率の炭素繊維を製造し得ることを見出した。
べくピッチ繊維の紡糸方法、紡糸口金及び炭素繊維の製
造方法を研究開発した結果、特に紡糸口金を介して溶融
ピッチからピッチ繊維を紡糸するに際し、1本のピッチ
繊維中に複数のクワジフィブリルを形成させながら紡糸
し、該ピッチ繊維を使用して熱処理することにより高強
度、高弾性率の炭素繊維を製造し得ることを見出した。
このような技術的知見は上記公報には開示又は示唆すら
されていない。
されていない。
本発明は斯る新規な知見に基づきなされたものである。
従って1本発明の目的は、クワジフイブリル構造を有し
、安定した物性を有する高強度、高弾性率の炭素繊維を
製造するための製造方法及び紡糸口金を提供することで
ある。
、安定した物性を有する高強度、高弾性率の炭素繊維を
製造するための製造方法及び紡糸口金を提供することで
ある。
るための
上記目的は本発明に係る高強度、高弾性率の炭素繊維を
製造するための製造方法及び紡糸口金にて達成される。
製造するための製造方法及び紡糸口金にて達成される。
要約すれば本発明は、ノズルプレートを貫通してノズル
部と、該ノズル部の入口端に連接したピッチ溜り部とを
設け、ノズル部には複数個のノズル孔を形成して成る紡
糸ノズルを少なくとも1つ有する紡糸口金を配置し、溶
融ピッチを前記ピッチ溜り部からノズル部へと案内し、
次いで該ノズル部の複数個のノズル孔に押入することに
より1本のピッチ繊維中に複数のクワジフィブリルを形
成させながら紡糸し、次いで不融化処理及び炭化処理を
行ない、更に必要に応じて黒鉛化処理を行なうことを特
徴とする高強度、高弾性″Ji1炭素繊維の製造方法で
ある。
部と、該ノズル部の入口端に連接したピッチ溜り部とを
設け、ノズル部には複数個のノズル孔を形成して成る紡
糸ノズルを少なくとも1つ有する紡糸口金を配置し、溶
融ピッチを前記ピッチ溜り部からノズル部へと案内し、
次いで該ノズル部の複数個のノズル孔に押入することに
より1本のピッチ繊維中に複数のクワジフィブリルを形
成させながら紡糸し、次いで不融化処理及び炭化処理を
行ない、更に必要に応じて黒鉛化処理を行なうことを特
徴とする高強度、高弾性″Ji1炭素繊維の製造方法で
ある。
上記高強度、高弾性率炭素繊維は、溶融したピッチを加
圧下に送給しピッチ繊維を紡糸するための紡糸口金であ
って、ノズルプレートを貫通して、ノズル部と、該ノズ
ル部の入口端に連接したピッチ溜り部とを設け、ノズル
部には複数側のノズル孔が形成されて成る紡糸ノズルを
少なくとも1つ有することを特徴とする紡糸口金にてピ
ッチ繊維を製造することにより好適に製造される。
圧下に送給しピッチ繊維を紡糸するための紡糸口金であ
って、ノズルプレートを貫通して、ノズル部と、該ノズ
ル部の入口端に連接したピッチ溜り部とを設け、ノズル
部には複数側のノズル孔が形成されて成る紡糸ノズルを
少なくとも1つ有することを特徴とする紡糸口金にてピ
ッチ繊維を製造することにより好適に製造される。
笈ム1
次に、図面を参照して本発明に係る炭素繊維の製造方法
及び紡糸口金について更に詳しく説明する。
及び紡糸口金について更に詳しく説明する。
第15図は、本発明の方法を実施するのに用いられるピ
ッチ繊維の紡糸装置の一具体例を示す概略断面図である
。この紡糸装2tloOは、ピッチ配管(図示せず)よ
り溶融したピッチ(特に光学的異方性ピッチ)lotが
注入された加熱シリンダー102と、該シリンダー10
2内のピッチを加圧するプランジャー103と、加熱シ
リンダー102の底面側に取付けられたノズルプレート
2を有する紡糸口金1とを具備する。紡糸口金1は、ノ
ズルプレート2に紡糸ノズル3が1個又は複数個穿設さ
れており、ポル)107及び口金押え108によって加
熱シリンダー102の底面側に着脱自在に固着すること
によって構成される。
ッチ繊維の紡糸装置の一具体例を示す概略断面図である
。この紡糸装2tloOは、ピッチ配管(図示せず)よ
り溶融したピッチ(特に光学的異方性ピッチ)lotが
注入された加熱シリンダー102と、該シリンダー10
2内のピッチを加圧するプランジャー103と、加熱シ
リンダー102の底面側に取付けられたノズルプレート
2を有する紡糸口金1とを具備する。紡糸口金1は、ノ
ズルプレート2に紡糸ノズル3が1個又は複数個穿設さ
れており、ポル)107及び口金押え108によって加
熱シリンダー102の底面側に着脱自在に固着すること
によって構成される。
紡糸されたピッチ繊維は紡糸筒109を通過した後巻き
取りポビン200に巻き取られる。
取りポビン200に巻き取られる。
本発明の方法を実施するのに用いられる紡糸口金1につ
いて更に詳しく説明すると、 第1図に紡糸口金の一実施例が示される0本実施例によ
ると、紡糸口金lのノズルプレート2には、上端が直径
D1にて開口し、下端が直径DZとされる概略切頭円錐
形状のピッチ溜りPII5と。
いて更に詳しく説明すると、 第1図に紡糸口金の一実施例が示される0本実施例によ
ると、紡糸口金lのノズルプレート2には、上端が直径
D1にて開口し、下端が直径DZとされる概略切頭円錐
形状のピッチ溜りPII5と。
該ピッチ溜り部5に連通したノズル部4とから成る紡糸
ノズル3が形成される。このとさ、紡糸されるピッチm
維の配向を制御し、本発明に従ってクワジフィブリルを
形成させるには、ノズル!!l!4の長さを文とした場
合に、l / D zは0.5〜15であることが好ま
しい。
ノズル3が形成される。このとさ、紡糸されるピッチm
維の配向を制御し、本発明に従ってクワジフィブリルを
形成させるには、ノズル!!l!4の長さを文とした場
合に、l / D zは0.5〜15であることが好ま
しい。
又、ピッチ溜り部5の形状は円筒状、角柱状。
逆円錐形状等、任意の形状とし得るが、ピッチの円滑な
流れが得られるという点から図示されるように93頭円
錐形状のものが好適である。
流れが得られるという点から図示されるように93頭円
錐形状のものが好適である。
紡糸口金1の一几体的構造を挙げれば、ノズルプレート
2は厚さ20mmのステンレス鋼板(SO3304,6
30等)とされ、紡糸ノズル3のピッチ溜り部5の1端
直径DIは0.5〜Ionm、下端直径DZは0.1−
1mmとされ、ノズル部の長さ又は0.5〜3 m m
とされる。
2は厚さ20mmのステンレス鋼板(SO3304,6
30等)とされ、紡糸ノズル3のピッチ溜り部5の1端
直径DIは0.5〜Ionm、下端直径DZは0.1−
1mmとされ、ノズル部の長さ又は0.5〜3 m m
とされる。
本発明に従えば、ノズル部4には複数個の、通常2〜l
OO個の、本実施例では、第2図に図示するように、5
個のノズル孔20が形成される。
OO個の、本実施例では、第2図に図示するように、5
個のノズル孔20が形成される。
該ノズル孔20の孔径は0 、01−0 、3mmとさ
れる。該ノズル孔20は、ドリル又は電子ビーノ、にて
穿設される。このとき、互いに隣接したノズル孔20間
の間隔Xは、0.1mm以下、好ましくは0.05mm
以下とされる6間隔Xが0゜1nmを越えると、紡糸時
にノズル孔本数分の微細な繊維が個別に1本づつ分離し
て紡出される。
れる。該ノズル孔20は、ドリル又は電子ビーノ、にて
穿設される。このとき、互いに隣接したノズル孔20間
の間隔Xは、0.1mm以下、好ましくは0.05mm
以下とされる6間隔Xが0゜1nmを越えると、紡糸時
にノズル孔本数分の微細な繊維が個別に1本づつ分離し
て紡出される。
これら個々の繊維は極めて脆弱なために糸切れを起し、
紡糸作業を継続して行なうことが困難となる。更に重要
なことは、紡出されたm維は集合して1本の単一の繊維
を形成することができないので、繊維中にクワジフィブ
リルを形成させるという本発明の目的を達成することが
できない。
紡糸作業を継続して行なうことが困難となる。更に重要
なことは、紡出されたm維は集合して1本の単一の繊維
を形成することができないので、繊維中にクワジフィブ
リルを形成させるという本発明の目的を達成することが
できない。
つまり、本発明にては、l木のピッチ繊維中に複数のク
ワジフィブリルを形成するために、紡糸時に一度分割さ
れたピッチ流れを紡糸ノズルから紡出後に再度集合させ
ることが重要である。従って、−h述のように、紡糸さ
れたピッチHA!iIが個別に分離して紡出するような
紡糸方法では本発明が目的とするようなピッチm維は得
られず、又、特開昭63−105116号公報に記載さ
れるように、複数のノズル孔にてピッチ流れを分割し、
更に該分割されたピッチ流れを引続きノズル孔内にて集
合させ、その後にノズルより紡出するような紡糸方法で
は、−度分割されたピッチ流れがノズルの吐出口に達す
るまでに元に戻ってしまい、紡出されたピッチ繊維中に
クワジフィブリルを形成することはできない。
ワジフィブリルを形成するために、紡糸時に一度分割さ
れたピッチ流れを紡糸ノズルから紡出後に再度集合させ
ることが重要である。従って、−h述のように、紡糸さ
れたピッチHA!iIが個別に分離して紡出するような
紡糸方法では本発明が目的とするようなピッチm維は得
られず、又、特開昭63−105116号公報に記載さ
れるように、複数のノズル孔にてピッチ流れを分割し、
更に該分割されたピッチ流れを引続きノズル孔内にて集
合させ、その後にノズルより紡出するような紡糸方法で
は、−度分割されたピッチ流れがノズルの吐出口に達す
るまでに元に戻ってしまい、紡出されたピッチ繊維中に
クワジフィブリルを形成することはできない。
ノズル部4内に複数個のノズル孔20を形成する他の実
施例がt53図及び第4図に図示される。
施例がt53図及び第4図に図示される。
本実施例によれば、限定されるものではないがピッチ溜
り部5の上端直径D1は0.5〜Ionm、下端直径0
2はQ、l−1,2mmとし、ノズル部4には直径DO
が0.1〜1mm、長さ見が0.5〜3mmとなるよう
にノズル下孔4aが穿設される。該下孔4aに複数本の
中空パイプ20aが、本実施例では、外fl d oが
0.1mm、内径dが0.06mmとされるステンレス
鋼パイプ5木がその上端部を取付架台30にて集合、固
定されて挿入される。
り部5の上端直径D1は0.5〜Ionm、下端直径0
2はQ、l−1,2mmとし、ノズル部4には直径DO
が0.1〜1mm、長さ見が0.5〜3mmとなるよう
にノズル下孔4aが穿設される。該下孔4aに複数本の
中空パイプ20aが、本実施例では、外fl d oが
0.1mm、内径dが0.06mmとされるステンレス
鋼パイプ5木がその上端部を取付架台30にて集合、固
定されて挿入される。
本実施例においても、上記第1図に関連して説明した実
施例と同様に、ピッチ繊維中に複数のクワジフィブリル
を形成させるには、ノズル部4の長さ見とノズル部4の
直径DOとは、!l/DOは0.5〜15であることが
好ましい。
施例と同様に、ピッチ繊維中に複数のクワジフィブリル
を形成させるには、ノズル部4の長さ見とノズル部4の
直径DOとは、!l/DOは0.5〜15であることが
好ましい。
前記中空パイプ20aのピッチ溜り部5内への突出11
oは通常0.1〜3mmとされる。取付架台30は任意
の構成とし得るが、本実施例では、第5図に図示される
ように、2個のリング32.34を平行に離間して配置
し、両リング32.34を連結部材36で円周4箇所に
て固定して構成されるのが好適である。複数本の中空パ
イプ20aはその上端部が取付用架台30に圧入、ろう
付け、焼きばめ、焼結等によって取付けられ、各中空パ
イプ20aの中心孔がノズル孔20を形成する。勿論1
本実施例では、中空パイプ20aとノズル下孔4aとの
間に形成される空隙部Gにも溶融ピッチは押入され、該
空隙部Gも一種のノズル孔としてat tEする。
oは通常0.1〜3mmとされる。取付架台30は任意
の構成とし得るが、本実施例では、第5図に図示される
ように、2個のリング32.34を平行に離間して配置
し、両リング32.34を連結部材36で円周4箇所に
て固定して構成されるのが好適である。複数本の中空パ
イプ20aはその上端部が取付用架台30に圧入、ろう
付け、焼きばめ、焼結等によって取付けられ、各中空パ
イプ20aの中心孔がノズル孔20を形成する。勿論1
本実施例では、中空パイプ20aとノズル下孔4aとの
間に形成される空隙部Gにも溶融ピッチは押入され、該
空隙部Gも一種のノズル孔としてat tEする。
上記説明では、複数本の中空パイプ20aは取付架台3
0に固定された後ノズル下孔4a内に装着されるものと
して説明したが、取付架台30を使用することなく、中
空パイプ集合体を直接ノズル下孔4aに嵌着するように
構成してもよい。
0に固定された後ノズル下孔4a内に装着されるものと
して説明したが、取付架台30を使用することなく、中
空パイプ集合体を直接ノズル下孔4aに嵌着するように
構成してもよい。
第3図及び第4図に示す紡糸ノズルを使用して紡糸する
場合には、溶融ピッチは主として中空パイプ20a内を
通って紡糸されるが、同時に取付架台30の横から1両
リング32.34の間隙部Gを通って、中空パイプ20
aとノズル下孔4aとの間に形成される空隙PBGにも
押入され、紡糸がなされる。つまり、本実施例によると
、中空パイプの木数分だけの繊維のほかに該繊維の周囲
にもピッチ繊維が紡糸されて集まるので、ピッチ繊維全
体の強度がより強くなり、糸切れを起こし難くなるとい
う利点がある。
場合には、溶融ピッチは主として中空パイプ20a内を
通って紡糸されるが、同時に取付架台30の横から1両
リング32.34の間隙部Gを通って、中空パイプ20
aとノズル下孔4aとの間に形成される空隙PBGにも
押入され、紡糸がなされる。つまり、本実施例によると
、中空パイプの木数分だけの繊維のほかに該繊維の周囲
にもピッチ繊維が紡糸されて集まるので、ピッチ繊維全
体の強度がより強くなり、糸切れを起こし難くなるとい
う利点がある。
又、本実施例において、第3図に示す構成では各中空パ
イプ20aの紡出側端部20bはノズルプレート2の紡
出側面2aと同一平面をなすように構成されたが、ノズ
ルプレート2の紡出側面2aは中空パイプ20aの紡出
側端部20bより文だけ突出するように形成することも
できる。ただし、この場合にはピッチ繊維中に複数のク
ワジフィブリルを形成するためには文1は0.3mm以
下となるようにする必要がある。又、逆にノズルプレー
ト2の紡出側面2aが中空パイプ20aの紡出側端PJ
20bより内方へと、換言すれば中空パイプ20aの紡
出側端部20bがノズルプレート2の紡出側面2aより
突出するように形成することもできるが、この場合には
中空パイプ20aの紡出側端部20bが温度降下を来さ
ない程度とすべきである。
イプ20aの紡出側端部20bはノズルプレート2の紡
出側面2aと同一平面をなすように構成されたが、ノズ
ルプレート2の紡出側面2aは中空パイプ20aの紡出
側端部20bより文だけ突出するように形成することも
できる。ただし、この場合にはピッチ繊維中に複数のク
ワジフィブリルを形成するためには文1は0.3mm以
下となるようにする必要がある。又、逆にノズルプレー
ト2の紡出側面2aが中空パイプ20aの紡出側端PJ
20bより内方へと、換言すれば中空パイプ20aの紡
出側端部20bがノズルプレート2の紡出側面2aより
突出するように形成することもできるが、この場合には
中空パイプ20aの紡出側端部20bが温度降下を来さ
ない程度とすべきである。
第6図〜第8図にはノズル部4内に複数個のノズル孔2
0を形成する他の実施例が示される。
0を形成する他の実施例が示される。
第6図に示す実施例においては、ノズル部下孔4aに挿
入される中空パイプ20として2種類のサイズの中空パ
イプ20a、20bが使用され、ノズル部に複数のノズ
ル孔20が形成される。
入される中空パイプ20として2種類のサイズの中空パ
イプ20a、20bが使用され、ノズル部に複数のノズ
ル孔20が形成される。
第7図に示す実施例においては、ノズル部4内に複数個
の、本実施例では5個のノズル下孔4aを穿設し、該下
孔4aに各々中空パイプ20aを挿入して、ノズル孔2
0が形成される。
の、本実施例では5個のノズル下孔4aを穿設し、該下
孔4aに各々中空パイプ20aを挿入して、ノズル孔2
0が形成される。
第8図に示す実施例においては、金属繊維、炭素繊維、
その他のセラミック繊維fと、金属粉mとの円柱状焼結
体を形成し、該焼結体を第3図に図示するようなノズル
下孔4aに挿入し、固着することにより、極細のギヤピ
ラリ−状ノズル孔20が形成される。金属繊維を使用し
た場合には第5図に示すような取付架台30によりノズ
ル下孔4aに地付けることもできるが、通常は焼結によ
リノズル下孔りa内に固定される。
その他のセラミック繊維fと、金属粉mとの円柱状焼結
体を形成し、該焼結体を第3図に図示するようなノズル
下孔4aに挿入し、固着することにより、極細のギヤピ
ラリ−状ノズル孔20が形成される。金属繊維を使用し
た場合には第5図に示すような取付架台30によりノズ
ル下孔4aに地付けることもできるが、通常は焼結によ
リノズル下孔りa内に固定される。
上記各実施例では、ノズル部4の形状は円形であるとし
て説明したが、円形に限定されるものではなく、例えば
第9図及び第1O図に図示されるように、ノズル下孔4
aを細長穴形又は三ツ美形に形成し、該下孔4a内に複
数の中空パイプ20aを配列することもできる。該下孔
4aは更に、図示してはいないが、他の任意の形状、例
えば楕円形、星形等の異形断面とすることもできる。更
にはノズル孔20も円形断面に限定されるものではなく
、楕円形、細長孔形、三ツ美形、星形等の異形断面とす
ることも可能である。
て説明したが、円形に限定されるものではなく、例えば
第9図及び第1O図に図示されるように、ノズル下孔4
aを細長穴形又は三ツ美形に形成し、該下孔4a内に複
数の中空パイプ20aを配列することもできる。該下孔
4aは更に、図示してはいないが、他の任意の形状、例
えば楕円形、星形等の異形断面とすることもできる。更
にはノズル孔20も円形断面に限定されるものではなく
、楕円形、細長孔形、三ツ美形、星形等の異形断面とす
ることも可能である。
第11図〜第13図にはノズル部4内に、例えlfo、
1mm以下、好ましくは0.05mm以下の厚さのステ
ンレス板等の金属製の仕切板30を配置して複数個のノ
ズル孔20を形成する他の実施例が示される。
1mm以下、好ましくは0.05mm以下の厚さのステ
ンレス板等の金属製の仕切板30を配置して複数個のノ
ズル孔20を形成する他の実施例が示される。
第11図に示す実施例においては、ノズル部下孔4aに
仕切板30を複数枚、本実施例では4枚平行に下孔4a
の軸線方向に沿って配設し、ノズル部にスリット状のノ
ズル孔20が5個形成される。
仕切板30を複数枚、本実施例では4枚平行に下孔4a
の軸線方向に沿って配設し、ノズル部にスリット状のノ
ズル孔20が5個形成される。
第12図は仕切板30を十字形状に配置した実施例であ
り、又第13図は仕切板30を本字形状に配置した実施
例であり、それぞれ4個或いは6個のノズル孔20が形
成される。
り、又第13図は仕切板30を本字形状に配置した実施
例であり、それぞれ4個或いは6個のノズル孔20が形
成される。
上記第11図〜第13図に示す各実施例においても、ノ
ズル部4の形状は円形である必要はなく1例えば第9図
及びt5to図に図示されるように、ノズル下孔4aを
細長穴形又は三ツ美形に形成したり、或いは、図示して
はいないが、他の任意の形状、例えば楕円形、星形等の
異形断面とすることもできる。
ズル部4の形状は円形である必要はなく1例えば第9図
及びt5to図に図示されるように、ノズル下孔4aを
細長穴形又は三ツ美形に形成したり、或いは、図示して
はいないが、他の任意の形状、例えば楕円形、星形等の
異形断面とすることもできる。
本発明に従った上記各実施例にて説明されるような構成
の紡糸ノズルを使用すれば、内部に複数のクワジフィブ
リルを含む1本のピッチ[iが形成され、紡糸時の糸切
れをなくすことができる。
の紡糸ノズルを使用すれば、内部に複数のクワジフィブ
リルを含む1本のピッチ[iが形成され、紡糸時の糸切
れをなくすことができる。
又、光学的異方性相を95%以上含むメンフェースピッ
チを使用し、上記のノズルを用いて紡糸し、該ピッチ繊
維を使用し、通常態様にて炭素繊維を製造したところ引
張強度3.0GPa以上、引張弾性率250GPa以上
、伸度1.0%以上が得られ、更に熱処理したところ引
張強度は3゜0GPa以上、引張弾性率は450GPa
、伸度0.5%以上の黒鉛繊維が得られた。
チを使用し、上記のノズルを用いて紡糸し、該ピッチ繊
維を使用し、通常態様にて炭素繊維を製造したところ引
張強度3.0GPa以上、引張弾性率250GPa以上
、伸度1.0%以上が得られ、更に熱処理したところ引
張強度は3゜0GPa以上、引張弾性率は450GPa
、伸度0.5%以上の黒鉛繊維が得られた。
以下、本発明を更に具体的に実施例を用いて詳述するが
、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない
。
、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない
。
実施例1
実質的に100%の光学的異方性相から成るピッチを、
第15図に図示される紡糸装置に第3図に示される紡糸
口金1を装着して紡糸した。
第15図に図示される紡糸装置に第3図に示される紡糸
口金1を装着して紡糸した。
紡糸口金1において、ノズルプレート2は厚さ20mm
のステンレス板(SUS304)とされ、ピッチ溜り部
5の上端直径D1は3 m m、下端が直径りこは0.
5mmとされ、ノズル部の長さ文は1.2mmとされた
。又、ノズル部4のノズル下孔4aの内径DOは0.3
mmであり、該下孔4aに嵌着される中空パイプ20a
の集合体は外径(do)0.1mm、内径(d)0.0
6mmのステンレス製パイプを5本束ねたものであった
。該中空パイプの集合1体は取付架台3oに圧入後ろう
付けして取付け、これをノズル下孔4aに挿入した。中
空パイプ集合体のピッチ溜り部5への突出量ioは0.
5mmであった。尚、溶融ピッチは中空パイプの中心孔
ばかりでなく取付架台30の横からも流入し、パイプ集
合体とノズル下孔との間の空隙Gからも紡糸された。
のステンレス板(SUS304)とされ、ピッチ溜り部
5の上端直径D1は3 m m、下端が直径りこは0.
5mmとされ、ノズル部の長さ文は1.2mmとされた
。又、ノズル部4のノズル下孔4aの内径DOは0.3
mmであり、該下孔4aに嵌着される中空パイプ20a
の集合体は外径(do)0.1mm、内径(d)0.0
6mmのステンレス製パイプを5本束ねたものであった
。該中空パイプの集合1体は取付架台3oに圧入後ろう
付けして取付け、これをノズル下孔4aに挿入した。中
空パイプ集合体のピッチ溜り部5への突出量ioは0.
5mmであった。尚、溶融ピッチは中空パイプの中心孔
ばかりでなく取付架台30の横からも流入し、パイプ集
合体とノズル下孔との間の空隙Gからも紡糸された。
光学的異方性ピッチを紡糸するにちり、溶融したピッチ
がフィルター(図示せず)を介してシリンダー101中
に装入され、紡糸ノズル3により紡糸され1巻取リロー
ラ200により巻取られた。このとき、紡′糸温度はノ
ズル入口のピッチ温度で330℃に制御し、巻取り速度
は500m/分とした。
がフィルター(図示せず)を介してシリンダー101中
に装入され、紡糸ノズル3により紡糸され1巻取リロー
ラ200により巻取られた。このとき、紡′糸温度はノ
ズル入口のピッチ温度で330℃に制御し、巻取り速度
は500m/分とした。
ピッチ繊維は、紡糸ノズル1本を使用した状態で紡出さ
れたが、30分間の紡糸作業中にピッチ繊維の断糸はな
く、又糸径のバラツキもなく大略lOメmの繊維が得ら
れた。
れたが、30分間の紡糸作業中にピッチ繊維の断糸はな
く、又糸径のバラツキもなく大略lOメmの繊維が得ら
れた。
得られたピッチ繊維を酸素気流中で230℃で1時間保
持して不融化し、次いで焼成炉中でアルゴン雰囲気で1
500℃迄昇温し炭素繊維を得た。1本の炭素繊維中に
は5つのクワジフイブリルが認められ、各クワジフィブ
リルの横断面配向はランダム配向をしたものであった。
持して不融化し、次いで焼成炉中でアルゴン雰囲気で1
500℃迄昇温し炭素繊維を得た。1本の炭素繊維中に
は5つのクワジフイブリルが認められ、各クワジフィブ
リルの横断面配向はランダム配向をしたものであった。
炭素繊維の引張強度は4.1GPa、弾性率は260G
Pa、伸度は1.6%であり、物性のバラツキは見られ
なかった。
Pa、伸度は1.6%であり、物性のバラツキは見られ
なかった。
更に焼成炉中でアルゴン雰囲気で2500℃迄昇温し、
黒鉛繊維を得た。黒鉛繊維の引張強度は4.2GPa、
弾性率は690GPa、伸度は0.6%であり、物性の
バラツキは見られなかった。
黒鉛繊維を得た。黒鉛繊維の引張強度は4.2GPa、
弾性率は690GPa、伸度は0.6%であり、物性の
バラツキは見られなかった。
比較例1
第14図に示す紡糸口金を用いた以外は実施例1と同様
に処理した。
に処理した。
紡糸口金1において、ノズルプレート2は厚さ20mm
のステンレス鋼板(SUS304)とされ、ピッチ溜り
部5の上端直径りは3mm、下端が直径dは0.3mm
とされ、ノズル部の長さ又は1.2mmとされた。
のステンレス鋼板(SUS304)とされ、ピッチ溜り
部5の上端直径りは3mm、下端が直径dは0.3mm
とされ、ノズル部の長さ又は1.2mmとされた。
紡糸時のピッチ繊維の糸切れはなく紡糸性は良好であっ
た・ 得られたピッチ繊維を実施例1と同様にして焼成したと
ころ、炭素繊維には7字型の大きな、所謂オープンクラ
ックが入っていた。その断面配向はラジアルであり、a
m中にクワジフイブリルは認められなかった。
た・ 得られたピッチ繊維を実施例1と同様にして焼成したと
ころ、炭素繊維には7字型の大きな、所謂オープンクラ
ックが入っていた。その断面配向はラジアルであり、a
m中にクワジフイブリルは認められなかった。
炭素繊維の引張強度は1.8GPaであり、引張弾性率
は220GPa、伸度は0.7%であった。
は220GPa、伸度は0.7%であった。
比較例2
実施例1で使用した第3図に示す紡糸口金と同様の構成
の紡糸口金であって、ただ、立1が0゜5mmとなるよ
うに形成された点で実施例1の紡糸口金とは相違する紡
糸口金を使用し、実施例1と同じ材料1条件にて紡糸し
た。
の紡糸口金であって、ただ、立1が0゜5mmとなるよ
うに形成された点で実施例1の紡糸口金とは相違する紡
糸口金を使用し、実施例1と同じ材料1条件にて紡糸し
た。
斯る紡糸口金を使用することにより、中空パイプ20a
にて分割されたピッチ流は、ノズル内で集合され、次い
でノズルから吐出(紡出)された。
にて分割されたピッチ流は、ノズル内で集合され、次い
でノズルから吐出(紡出)された。
紡糸時のピッチ繊維の糸切れはなく紡糸性は良好であっ
た。得られたピッチ繊維を実施例1と同様にして炭素繊
維を得た。炭素繊維の横断面配向はランダム配向であっ
たが、繊維中にクワジフイブリルは認められなかった。
た。得られたピッチ繊維を実施例1と同様にして炭素繊
維を得た。炭素繊維の横断面配向はランダム配向であっ
たが、繊維中にクワジフイブリルは認められなかった。
炭素繊維の引張強度は2.8GPaであり、引張弾性率
は230GPa、伸度は1.2%であった。
は230GPa、伸度は1.2%であった。
完」Lの」L釆
以上説明した如く、本発明の方法及び紡糸口金の構造に
て紡糸すれば、1本のピッチ繊維中に複数のクワジフイ
ブリルが存在する構造を得ることができ、従来からの課
題であったピー/f−系炭素繊維において高い強度、高
伸度を有1.た炭素繊維を製造し得るという特長を有す
る。
て紡糸すれば、1本のピッチ繊維中に複数のクワジフイ
ブリルが存在する構造を得ることができ、従来からの課
題であったピー/f−系炭素繊維において高い強度、高
伸度を有1.た炭素繊維を製造し得るという特長を有す
る。
第1図は、本発明に係る紡糸口金の一実施例を示す概略
断面図である。 第2図は、第1図の線■−■にとった断面図である。 第3図は、本発明に係る紡糸口金の他の実施例を示す概
略断面図である。 第4図は、第3図の線ff−rVにとった断面図である
。 第5図は、中空パイプ取付架台の斜視図である。 第6図及び第7図は、本発明の他の実施例に係る紡糸口
金のノズル部の断面図である。 第8図は、ノズル部に形成される複数のノズル孔を形成
する態様を示す他の実施例の斜視図である。 第9図及び第10図は、本発明に係る紡糸口金のノズル
部の他の形状を示す平面図である。 第11図〜第13図は、本発明に係る紡糸口金の更に他
の実施例を示す概略断面図である。 第14図は、従来の紡糸口金の概略断面図である。 第15図は、 紡糸機の概略断面図である。 1:紡糸口金 2:ノズルプレート 3:紡糸ノズル 4:ノズル部 5:ピッチ溜り部 20:ノズル孔 20a:中空パイプ 30:仕切板 第3図 第4図 第 図 第2図 第5図 第6図 第8図 第9図 第10図 第13図 第14図 第11図 第12図
断面図である。 第2図は、第1図の線■−■にとった断面図である。 第3図は、本発明に係る紡糸口金の他の実施例を示す概
略断面図である。 第4図は、第3図の線ff−rVにとった断面図である
。 第5図は、中空パイプ取付架台の斜視図である。 第6図及び第7図は、本発明の他の実施例に係る紡糸口
金のノズル部の断面図である。 第8図は、ノズル部に形成される複数のノズル孔を形成
する態様を示す他の実施例の斜視図である。 第9図及び第10図は、本発明に係る紡糸口金のノズル
部の他の形状を示す平面図である。 第11図〜第13図は、本発明に係る紡糸口金の更に他
の実施例を示す概略断面図である。 第14図は、従来の紡糸口金の概略断面図である。 第15図は、 紡糸機の概略断面図である。 1:紡糸口金 2:ノズルプレート 3:紡糸ノズル 4:ノズル部 5:ピッチ溜り部 20:ノズル孔 20a:中空パイプ 30:仕切板 第3図 第4図 第 図 第2図 第5図 第6図 第8図 第9図 第10図 第13図 第14図 第11図 第12図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)ノズルプレートを貫通して、ノズル部と、該ノズル
部の入口端に連接したピッチ溜り部とを設け、ノズル部
には複数個のノズル孔が形成されて成る紡糸ノズルを少
なくとも1つ有する紡糸口金を配置し、溶融ピッチを前
記ピッチ溜り部からノズル部へと案内し、次いで該ノズ
ル部の各ノズル孔内に押入することにより1本のピッチ
繊維中に複数のクワジフィブリルを形成させながら紡糸
し、次いで不融化処理及び炭化処理を行ない、更に必要
に応じて黒鉛化処理を行なうことを特徴とする高強度、
高弾性率炭素繊維の製造方法。 2)溶融したピッチを加圧下に送給しピッチ繊維を紡糸
するための紡糸口金であって、ノズルプレートを貫通し
て、ノズル部と、該ノズル部の入口端に連接したピッチ
溜り部とを設け、該ノズル部には複数個のノズル孔が形
成されて成る紡糸ノズルを少なくとも1つ有することを
特徴とする紡糸口金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18027888A JPH0233323A (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 | 高強度、高弾性率の炭素繊維の製造方法及び紡糸口金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18027888A JPH0233323A (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 | 高強度、高弾性率の炭素繊維の製造方法及び紡糸口金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0233323A true JPH0233323A (ja) | 1990-02-02 |
Family
ID=16080427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18027888A Pending JPH0233323A (ja) | 1988-07-21 | 1988-07-21 | 高強度、高弾性率の炭素繊維の製造方法及び紡糸口金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0233323A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH042804A (ja) * | 1990-04-18 | 1992-01-07 | Kobe Steel Ltd | ピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造 |
WO2004003271A1 (en) * | 2002-06-28 | 2004-01-08 | Hercules Incorporated | Spinnerette and process for fiber production |
-
1988
- 1988-07-21 JP JP18027888A patent/JPH0233323A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH042804A (ja) * | 1990-04-18 | 1992-01-07 | Kobe Steel Ltd | ピッチ系炭素繊維紡糸用ノズルの構造 |
WO2004003271A1 (en) * | 2002-06-28 | 2004-01-08 | Hercules Incorporated | Spinnerette and process for fiber production |
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