JPH0428023B2 - - Google Patents

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JPH0428023B2
JPH0428023B2 JP18441384A JP18441384A JPH0428023B2 JP H0428023 B2 JPH0428023 B2 JP H0428023B2 JP 18441384 A JP18441384 A JP 18441384A JP 18441384 A JP18441384 A JP 18441384A JP H0428023 B2 JPH0428023 B2 JP H0428023B2
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JP
Japan
Prior art keywords
weight
film
eva
gloves
vinyl acetate
Prior art date
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Expired
Application number
JP18441384A
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English (en)
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JPS6162540A (ja
Inventor
Yoichi Yasuda
Shozo Fujimoto
Yosuke Kaneshige
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は手袋原反用ポリオレフイン組成物に関
するものである。特に使い捨て用途の薄膜手袋用
で、柔軟性に富み、装着性に優れ、強靱でかつヒ
ートシール強度を高いフイルム原反をインフレー
シヨン成形で得られる事を特徴としている。 〔従来の技術〕 樹脂製の手袋は、一般家庭・各種業務に広く利
用されており、25〜100μといつた薄膜の使い捨
てタイプから150〜500μの厚物のものまで様々の
種類がある。 使用される樹脂も多種に渡るが、厚物にはデイ
ツプ成形によるゴムや塩ビペースト等が、薄物に
はフイルム化後、溶断シールで成形される高圧法
低密度ポリエチレン(以下PEと略す)やエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す)等
が用いられている。 手袋には、手になじむしなやかさと、使用時に
破れを生じない強さと、装着のし易さ等が要求さ
れている。 薄膜の使い捨てタイプの手袋には、前記した様
にPEやEVA等をフイルム成形し、溶断シールで
手袋の形に成形したものが主として使われている
が、これらにおいて、 (1) PEは加工性が良く、インフレーシヨン成形
が可能であり、成形が簡単で低コストであると
いう利点がある。しかしながら、PE製の手袋
は剛性が高いので装着はし易いが、その剛性ゆ
えに手になじみ難く、使用感が悪い。又、溶断
シール部の強度が十分ではないので、使用時に
破れ易いという欠点がある。 (2) EVAは、その特徴である柔軟性は、EVA中
の酢酸ビニル含量が高い程優れるが、それと共
に粘着性が増し、インフレーシヨン成形では、
ブロツキングを生じ、又手袋に成形した際も装
着性が悪い。 このプロツキングや装着性の難がある為、現状
は多量の添加剤を含有するEVAを用いて、キヤ
スト成形し、更にエンボス加工を行つており、コ
スト高となつている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、これら薄膜の手袋用途に用い
られる組成物を提供することにあり、PE製や
EVA製の従来の手袋よりも、布様で手になじむ
しなやかさと、使用時に破れを生じない強さと、
装着がし易いといつた手袋の要求特性を更に満足
する手袋原反が、操作が容易で製造コストの安価
なインフレーシヨン成形で得られることを特徴と
している。 〔問題点を解決する為の手段〕 本発明の要旨は、酢酸ビニル含量(以下VAC
と略す)が10〜25重量%、190℃におけるメツト
フローレートが0.1〜5g/10minであるEVA90
〜60重量%と、190℃におけるメルトフローレー
トが0.1〜10g/10min、密度が0.91〜0.94g/cm3
であるエチレン−α−オレフイン(炭素数4〜
10)共重合体(以下L−LDPEと略す)10〜40重
量%とから成る樹脂100重量部に対し平均粒子径
が0.5〜5μである無機充填剤を1〜15重量部配合
して成る組成物に関するもので、本組成物はPE
やEVA等が通常成形されるインフレーシヨン成
形機で容易に成形され得、これにより得られるフ
イルムが薄膜の手袋用途として要求される諸特性
を有している事を特徴としているものである。 以下にその詳細について説明する。 本発明で使用されるEVAは、高圧法で製造さ
れるエチレンと酢酸ビニルとのランダム共重合体
で、VACが10〜25重量%、190℃に於けるメルト
フローレートが0.1〜5g/10minのものである。 VACが10重量%に満たないものでは、シール
性やヒートシール強度が不十分で、かつ本組成物
から得られるフイルムの特徴の一つであらしなや
かさが不満足となる。逆に25重量%を超えるもの
では、粘着性が大きくなり、フイルム成形や製品
加工及び装着性に難を生じる。 又、メルトフローレートが5g/10minを超え
るものでは、強度が劣る。 本発明で用いられるL−LDPEは、イオン重合
触媒(例えば、チーグラー系やフイリツプス系)
を用いた気相法・液相法・高圧法で得られる、エ
チレンと炭素数が4〜10のα−オレフインとの共
重合体で直鎖状低密度ポリエチレンと呼ばれてい
るもので、メルトフローレート(190℃)が0.1〜
10g/10min、密度が0.91〜0.94g/cm3のもので
あれば良い。更に、本発明の特徴である手袋に成
形した際のしなやかさ、装着性のし易さを十分に
満足するには好ましくは、メルトフローレート
(190℃)が0.1〜2.0g/10minのものが良い。 本発明で使用される無機フイラーの制限は粒子
径のみで、平均粒子径が0.5〜5μのものであれば
良いが、本発明の特徴である手袋に成形した際の
しなやかさ及び強度を更に十分に満足するには、
好ましくは粒子径分布がシヤープであり、平均粒
子径が1.0〜3.0μのものが良い。 又、無機フイラーには炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、シリカ、タルク、水酸化アルミニウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、ク
レー、ハイドロタルサイト、A型ゼオライト等多
種多様のものがあるが、好ましくは、A型ゼオラ
イト及び炭酸カルシウムが良い。 以上に規定した本発明の構成物の組成比も、本
発明の特性を得るには制限を受ける。 即ち、本組成物の主構成体である樹脂組成は、
EVAの組成比が90重量%以上、もしくはL−
LDPEの組成比が10重量%以下では得られるフイ
ルムに十分な強度が得られず、かつしなやかな風
合いが得られない。逆に、EVAの組成比が60重
量%以下、もしくはL−LDPEの組成比が40重量
%以上でも十分な強度及びしなやかな風合いが得
られない。 更に、添加される無機充填剤の組成比が樹脂
100重量部に対し、1重量部以下及び15重量部以
上ではしなやかな風合いが得られず、15重量部以
上の場合、強度も不十分となつてしまう。 従つて手袋の要求特性を満足するフイルムを得
るには、EVAが90〜60重量%、L−LDPEが10
〜40重量%、無機充填剤が樹脂100重量部に対し
1〜15重量部の組成物が好ましい。 以上に規定した組成物を得るには、バンバリー
ミキサー、押出混練(一軸や二軸スクリユー)、
ロール混練など通常の混練方法が用いられ、又、
無機フイラーをマスターバツチ化しペレツトブレ
ンドすることでも得られる。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかな様に、本発明の組成物
は、 (1) 通常の高圧法ポリエチレンやエチレン−酸化
ビニル共重合体等が成形され得るインフレーシ
ヨン成形機で特に加工上の制限を受ける事なく
容易に加工でき (2) 布様のしなやかさで、強度があり、要求特性
を満足する手袋原反を得る事ができる。 〔実施例〕 以下に本発明を実施例で更に詳細に説明する
が、本発明はこれらにより制限されるものではな
い。 第1表に実施例及び比較例をまとめる。 実施例 1 MFRが1.5g/10min、密度が0.936g/cm3、酢
酸ビニル含量が15wt%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体(以下EVA−1と略す)85重量%、
MFRが0.8g/10min、密度が0.919g/cm3のエチ
レン−αオレフイン共重合体(以下L−LDPE−
1と略す)15重量%及び樹脂100重量部に対して
平均粒子径が1.6μのA型ゼオライト(以下無機フ
イラーAと略す)8重量部をロール混練したペレ
ツトを空冷式インフレーシヨン成形機を用い、加
工温度170℃で30μのフイルムに加工した。 得られたフイルムの物性を第一表に示すが、比
較例2及び比較例3の現行市販品に比べ、強靱で
しなやかなフイルムとなつている。 実施例 2 EVA−185重量%、L−LDPE−1 15重量%
及び樹脂100重量部に対して平均粒子径26μの炭
酸カルシウム(以下無機フイラーBと略す)10重
量部をロール混練し、実施例1と同様に30μのフ
イルムに成形した。得られたフイルムの物性を第
一表に示すが、現行品(比例例2、3)に比べ強
靱でしなやかなフイルムが得られている。 比較例 1 EVA−1(85重量%)及びL−LDPE−1(15
重量%)とをロール混練し、実施例1と同様に
30μのフイルムに成形した。得られたフイルムの
物性を第一表に示すが、実施例に比べ強度は優れ
るが、しなやかさに劣り、手袋用原反としては不
満足である。 比較例 2、3 現在市販されているエチレン−酢酸ビニル共重
合体を用いたキヤスト成形による手袋のフイルム
物性値を第1表に示す。 比較例2は、5%割線モジユラス値が示す様に
柔軟ではあるが、柔軟すぎて装着性が悪く、強靱
さも不足している。 比較例3は(実施例1などで使用している)
EVA−1とほぼ同等のエチレン−酢酸ビニル共
重合体を用いているが、しなやかさに劣つてい
る。
【表】 (1) 組成物 略号 構成物及び構成比(重量比) A EVA−1/L−LDPE−1/無機フイラ
−A=85/158 B 〃 / 〃 /無機フイ
ラ−B=85/1510 C EVA−1/L−LDPE−1=85/15 D、E 現行(市販)品(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体製) 上記において EVA−1:MFR=1.5g/10min、密度0.936
g/cm3酢酸ビニル含量15wt% L−LDPE−1:MFR=0.8g/10min、密度
0.919g/cm3 無機フイラーA:A型ゼオライト(平均粒径=
1.6μ) B:炭酸カルシウム( 〃 =
2.6μ) (2) フイルム成形条件 押出機=40mmφダイ径:75mmφ冷却方式:空冷 吐出量=8Kg/hrフイルムサイズ0.03t×200w
mm 加工温度=170℃ (3) フイルム物性等測定法 (a) MFR JIS K6760 (b) 密度(d) JIS K6760 (c) 酢酸ビニル含量 JIS K6730 (d) 5%割線モジユラス JIS K71136に準ず
る (e) 引張破断強度 JIS K6781 (f) 〃 〃伸び JIS K6781 (g) 静マサツ係数(フイルム−フイルム):傾
斜板法 (h) しなやかさ(官能評価)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酢酸ビニル含有率が10〜25重量%、190℃に
    於けるメルトフローレートが0.1〜5g/10min
    であるエチレン−酢酸ビニル共重合体90〜60重量
    %と190℃に於けるメルトフローレートが0.1〜10
    g/10min、密度が0.91〜0.94g/cm3のエチレン
    −α−オレフイン(炭素数4〜10)共重合体10〜
    40重量%とから成る樹脂100重量部に対し、平均
    粒子径が0.5〜5μである無機充填剤を1〜15重量
    部配合して成る手袋原反用組成物。
JP18441384A 1984-09-05 1984-09-05 手袋原反用組成物 Granted JPS6162540A (ja)

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JP18441384A JPS6162540A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 手袋原反用組成物

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JPS6162540A JPS6162540A (ja) 1986-03-31
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JP18441384A Granted JPS6162540A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 手袋原反用組成物

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JP3861518B2 (ja) * 1999-02-16 2006-12-20 凸版印刷株式会社 樹脂組成物およびこの樹脂を用いた積層体
US9707715B2 (en) 2011-10-31 2017-07-18 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric articles having a welded seam made from a multi-layer film
US8566965B2 (en) 2011-10-31 2013-10-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric articles having a welded seam that possess strength and elasticity

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JPS6162540A (ja) 1986-03-31

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