JPH0427985Y2 - - Google Patents
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- JPH0427985Y2 JPH0427985Y2 JP16945087U JP16945087U JPH0427985Y2 JP H0427985 Y2 JPH0427985 Y2 JP H0427985Y2 JP 16945087 U JP16945087 U JP 16945087U JP 16945087 U JP16945087 U JP 16945087U JP H0427985 Y2 JPH0427985 Y2 JP H0427985Y2
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- front window
- guide rail
- closing
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
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- Window Of Vehicle (AREA)
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Description
この考案は、付勢及び緩衝手段にガスシリンダ
を用いた開閉が容易な運転室前面窓開閉機構に関
する。
を用いた開閉が容易な運転室前面窓開閉機構に関
する。
建設機械、産業機械等の運転室において天井側
を前面窓の格納用とした開閉機構では、従来、前
面窓を開閉するのに、運転者の人力だけで開閉操
作していた。 この前面窓の開放、閉鎖は十分に広いとはいえ
ない運転室内で中腰の状態で不安定な姿勢での操
作を要することとなる。 また、前面窓を上方へ持ち上げる開放時には、
前面窓の全重量と摺動の摩擦に抗して前面窓を持
ち上げなければならないので多大な労力を要する
煩わしい操作となつている。 また前面窓を閉じるときは前面窓の自重や加速
度により前面窓が急激に落下しないように支えな
がら操作しなければならず、更に落下する前面窓
が運転者に打当つたり、下枠と運転室側の固定枠
との間に指を挟む等の虞れがある。
を前面窓の格納用とした開閉機構では、従来、前
面窓を開閉するのに、運転者の人力だけで開閉操
作していた。 この前面窓の開放、閉鎖は十分に広いとはいえ
ない運転室内で中腰の状態で不安定な姿勢での操
作を要することとなる。 また、前面窓を上方へ持ち上げる開放時には、
前面窓の全重量と摺動の摩擦に抗して前面窓を持
ち上げなければならないので多大な労力を要する
煩わしい操作となつている。 また前面窓を閉じるときは前面窓の自重や加速
度により前面窓が急激に落下しないように支えな
がら操作しなければならず、更に落下する前面窓
が運転者に打当つたり、下枠と運転室側の固定枠
との間に指を挟む等の虞れがある。
この考案は、上記事情に鑑みて鋭意研究の結果
創案されたものであつて、その主たる課題は、前
面窓を開方向に付勢し、閉方向に緩衝して前面窓
の開閉操作を容易化する前面窓開閉機構を提供す
るにある。
創案されたものであつて、その主たる課題は、前
面窓を開方向に付勢し、閉方向に緩衝して前面窓
の開閉操作を容易化する前面窓開閉機構を提供す
るにある。
上記課題を解決するためにこの考案は、
(a) 運転室の正面の窓用開口部の左右両側に上下
に設けられた立設構成部と該立設構成部の上端
と連接し運転室の前後へ延びる前面窓格納用の
横設構成部とから形成された左右一対の窓開閉
用ガイドレールを設ける、 (b) 窓開閉用ガイドレールに沿つて摺動するガイ
ドローラを上下離間して左右両側に有する前面
窓を設ける、 (c) 前記窓開閉用ガイドレールの立設構成部に沿
つてシリンダ用ガイドレールを上下方向に設け
る、 (d) 前記シリンダ用ガイドレールに掛止装置取付
部を設ける、 (e) 該掛止装置取付部に一端が連結され、他端が
シリンダ用ガイドレール上にまたは運転室に固
設されて立設構成部を摺動する前面窓を開方向
に付勢し、閉方向に緩衝するガスシリンダを設
ける、 (f) 上記掛止装置取付部に設けられた一方の掛止
構成部と前面窓に設けられた他方の掛止構成部
との組合せからなり、前記窓開閉用ガイドレー
ルの立設構成部を摺動する前面窓を閉方向に拘
束して連動可能に支持し、開方向には拘束しな
い掛止装置を設ける、 という技術的手段を講じている。
に設けられた立設構成部と該立設構成部の上端
と連接し運転室の前後へ延びる前面窓格納用の
横設構成部とから形成された左右一対の窓開閉
用ガイドレールを設ける、 (b) 窓開閉用ガイドレールに沿つて摺動するガイ
ドローラを上下離間して左右両側に有する前面
窓を設ける、 (c) 前記窓開閉用ガイドレールの立設構成部に沿
つてシリンダ用ガイドレールを上下方向に設け
る、 (d) 前記シリンダ用ガイドレールに掛止装置取付
部を設ける、 (e) 該掛止装置取付部に一端が連結され、他端が
シリンダ用ガイドレール上にまたは運転室に固
設されて立設構成部を摺動する前面窓を開方向
に付勢し、閉方向に緩衝するガスシリンダを設
ける、 (f) 上記掛止装置取付部に設けられた一方の掛止
構成部と前面窓に設けられた他方の掛止構成部
との組合せからなり、前記窓開閉用ガイドレー
ルの立設構成部を摺動する前面窓を閉方向に拘
束して連動可能に支持し、開方向には拘束しな
い掛止装置を設ける、 という技術的手段を講じている。
前面窓は、その左右両側に上下離間して設けた
ガイドローラによつて窓開閉用ガイドレール内を
摺動することができる。 上記窓開閉用ガイドレールは、立設構成部と横
設構成部との一連構成からなつているので、前面
窓の全てのガイドローラが窓開閉用ガイドレール
の立設構成部にある閉位置と、それらが横設構成
部にある格納用の開位置との二位置に前面窓を開
閉移動することができる。 この前面窓は、ガスシリンダにより上昇方向に
付勢される掛止装置の一方の掛止構成部を介して
連動可能に掛止められている。 この掛止装置は前面窓を閉方向に拘束して連動
可能に支持し、開方向には拘束しないので、前面
窓を開位置側に移動すると、フツク9の最上昇位
置であるガスシリンダの自然長で前面窓は掛止装
置との係合から解放され、天井側の横設構成部に
格納される。 また、前面窓を横設構成部から閉方向に移動す
る場合には、上記掛止装置に前面窓が掛止められ
て立設構成部に沿つて降下する。 従つて、前面窓を開放する場合は、ガスシリン
ダの開方向の付勢力により軽く持ち上げて天井側
へ格納することができ、閉じる場合はガスシリン
ダの閉方向の緩衝力により除々に窓を閉めること
ができる。
ガイドローラによつて窓開閉用ガイドレール内を
摺動することができる。 上記窓開閉用ガイドレールは、立設構成部と横
設構成部との一連構成からなつているので、前面
窓の全てのガイドローラが窓開閉用ガイドレール
の立設構成部にある閉位置と、それらが横設構成
部にある格納用の開位置との二位置に前面窓を開
閉移動することができる。 この前面窓は、ガスシリンダにより上昇方向に
付勢される掛止装置の一方の掛止構成部を介して
連動可能に掛止められている。 この掛止装置は前面窓を閉方向に拘束して連動
可能に支持し、開方向には拘束しないので、前面
窓を開位置側に移動すると、フツク9の最上昇位
置であるガスシリンダの自然長で前面窓は掛止装
置との係合から解放され、天井側の横設構成部に
格納される。 また、前面窓を横設構成部から閉方向に移動す
る場合には、上記掛止装置に前面窓が掛止められ
て立設構成部に沿つて降下する。 従つて、前面窓を開放する場合は、ガスシリン
ダの開方向の付勢力により軽く持ち上げて天井側
へ格納することができ、閉じる場合はガスシリン
ダの閉方向の緩衝力により除々に窓を閉めること
ができる。
以下に、この考案に係る運転室前面窓開閉機構
の好適実施例を図面に基づいて説明する。 第1図及び第2図に示す運転室前面窓開閉機構
1は、窓開閉用ガイドレール3に沿つて摺動する
前面窓5と、該前面窓5を掛止めるフツク9を有
してシリンダ用ガイドレール6上をガスシリンダ
8で付勢されながら転動するローラ11を有する
ローラホルダ7とからなつている。 即ち、運転室正面側の窓用開閉部の両側には縁
部を横断面略L状とした竪枠2がその開口を内側
にして立設されている。 この竪枠2内に沿つて窓開閉用ガイドレール3
が固着されている。 該窓開閉用ガイドレール3は、竪枠2に沿つて
後方へわずかに傾斜して上下に延びる立設構成部
3aと、該立設構成部3aの上端と連接し運転室
の天井4の内壁に沿つて前後へ略水平に延びる前
面窓格納用の横設構成部3bとからなつている。 本実施例では立設構成部3aと横設構成部3b
との連接設部分は折曲しているが湾曲状に形成し
てもよい。 また、横設構成部3bの後端は漸次下方に下が
るテーパ状に形成しておいてもよく、開位置に変
位した前面窓5の上段のガイドローラ5aを下段
のガイドローラ5bより低くして前面窓を後方が
下がる姿勢で格納することになり、開位置(格納
位置)で前面窓を拘束することができ好ましい。 また閉位置に引き出すには、前面窓5をやや強
く引き出すだけで上記テーパを上段のガイドロー
ラ5aで水平位置まで登らせることができ、特別
の操作を必要としない。 この考案では、前面窓を格納位置で拘束する構
成は特に採らなくてもよいが、格納位置で前面窓
を拘束する公知拘束手段またはロツク手段を付加
してもよいこと勿論である。 また前面窓5は、矩形のガラスとそれを囲む窓
枠から形成されており、該窓枠の左右両側で上下
両段側に丸棒のシヤフト5a′,5b′を突出し、そ
れぞれの先端にガイドローラ5a,5bを回転自
在に軸支している。 そして、該上段及び下段のガイドローラ5a,
5bは前記窓開閉用ガイドレール3の溝に嵌込ま
れて滑動しうる構成となつている。 また、前記竪枠2内には、前記窓開閉用ガイド
レール3の立設構成部3aより前方に配設されこ
れと並列してシリンダ用ガイドレール6が上下に
延びて固設されている。 前記ガスシリンダ8は、該シリンダロツド側に
ガスが封入されていてロツドの伸長方向即ち前面
窓の閉方向でガスが圧縮されて緩衝され、ロツド
の縮動方向即ち前面窓の開方向で圧縮ガスにより
付勢される。 前記ガスシリンダ8のロツドに固着したローラ
ホルダ7内のローラ11が、シリンダロツドの伸
縮に応じて転動する。該ローラホルダ7は断面U
字形状の溝から成つて、該断面U字形状の溝奥に
ローラ11を直交して設け、該ローラを保持して
いる。そして前記U字形状の溝の開口部の両側面
には内側へ突出した突起部12を有しており、前
記シリンダ用ガイドレール6から外れないような
構成となつている。 前記シリンダ用ガイドレール6の上方には円形
横断面をもつアングル型ボス10が突設されてお
り、該ボス10にガスシリンダ8のシリンダチユ
ーブの端部14がスリーブ15及びワツシヤ13
を介して枢着されている。 従つて前記ローラ11が前記シリンダ用ガイド
レール6から離間することがあつても前記ボス1
0を損傷させることはない。 また、前記ローラホルダ7の外側側面には本実
施例で掛止装置の一方の掛止構成部となる略L状
のフツク9の基端が固着されている。 該フツク9は斜め下方内側に延び、その先端の
屈曲部が前記前面窓5の下段側のシヤフト5b′に
下から係合している。 また他方の掛止構成部は前面窓5の下段ガイド
ローラ5bが枢着されている取付シヤフト5b′か
らなつており、前面窓5は、上記シヤフト5b′と
フツク9の係合を介して、ローラホルダ7と連動
可能となる。 このローラホルダ7は前記ガスシリンダ8の上
昇方向の付勢力によつて窓開閉用ガイドレール3
の立設構成部3aに沿つて上下に摺動する前面窓
5を開方向に付勢し、閉方向に緩衝する。 尚、前面窓5の窓枠の下枠で内面側には左右に
把手(図示せず)を設けておけば運転者が前面窓
を開閉しやすく望ましい。 上記構成となつているので、前面窓5の開閉は
以下に述べる作用で行われる。(第4図参照)。 前面窓5を開く場合に、ガスシリンダ8内に圧
縮力が働いているので、運転者Aは前面窓5をそ
の重量に比し軽く持上げることができる。 前面窓5に加わる上昇力によつて、前面窓5は
上下段のガイドローラ5a,5bを窓開閉用ガイ
ドレール3の立設構成部3aに沿つて滑動させ
る。 上段のガイドローラ5aは本実施例では立設構
成部3aの上端、即ち横設構成部3bの基端に位
置しているのでそのまま後方へ転動するが、上段
ガイドローラ5aが立設構成部3aに沿つて上昇
する場合は横設構成部3bとの連接部分を湾曲状
に形成することが好ましい。 このようにして上段のガイドローラ5aは連接
部分を転動しながら横設構成部3bに移行し、下
段のガイドローラ5bは立設構成部3aに沿つて
上昇するので、前面窓5は図示の如く、起立姿勢
から除々に傾斜角度を広げる。 そして、前面窓5と連動するフツク9はガスシ
リンダ8の自然長である最上昇位置、即ち立設構
成部3aの上方中途位置で上昇動を停止するの
で、それと係合していたシヤフト5b′は、運転者
Aによつてなお持ち上げられる前面窓5の上昇力
によつてフツク9と分離する。 これによつて、ガスシリンダ8は前面窓5の負
荷から解放され自然長で待機する。 そして、更に下段のガイドローラ5bが立設構
成部3aの上端位置まで上昇することにより前面
窓5は略横倒(水平)姿勢に変位する(第5図参
照)。 このように前面窓5は天井4の内壁面に沿つて
水平姿勢で格納されるものであつてもよいが、前
述の如く横設構成部3bの後端を漸次下降するテ
ーパ状に形成しておけば、上段のガイドローラ5
aは該テーパ部分に沿つて下降するので、前面窓
5を下段ローラ5b側が高くなり僅かに傾斜する
姿勢で格納することができ、閉方向への不意の移
動を防ぐことができる。 次に、上記前面窓5を閉じる場合、運転者Aは
窓開閉用ガイドレール3に沿つて前面窓5を前方
に引き出せばよい。 即ち、横設構成部3bの後端がテーパに傾斜し
ている場合は、その上り傾斜面を上段のガイドロ
ーラ5aが登坂すべく強く引出し、上段及び下段
のガイドローラ5a,5bを窓開閉用ガイドレー
ル3の横設構成部3bに沿つて滑動させる。 下段のガイドローラ5aは連設部分で向きを変
え立設構成部3aに沿つて下降し、下段のガイド
ローラ5bも連動して横設構成部3bを前方に移
動する。 この際、立設構成部3aの上方中途位置で待機
していたフツク9に前面窓5の下段側のシヤフト
5b′が掛止められるので、前面窓に上記フツク9
を介してガスシリンダ8内ガスの圧縮力が働き緩
衝されながら閉位置まで下降する。 これにより、前面窓5は急激に落下することな
く、静かに閉じられることになる(第4図参照)。 尚、本実施例では、他方の掛止構成部となるフ
ツク9の掛止用に下段のシヤフト5b′を用いた
が、別途に受部材を設けてもよい。 また、本実施例ではフツク9がローラホルダ7
に固着される構成となつているが、フツク9は下
段のシヤフト5b′側に固着されローラホルダ7に
掛止め用の受部材(ボス)を設ける構成であつて
もよい。 更に、窓開閉用ガイドレール3は立設構成部分
と横設構成部分に分割して取付けてもよく、上端
のガイドローラ5aは横設構成部3aを前後に移
動し、下段のガイドローラ5bは立設構成部3b
を上下に移動するものでもよい。 またシリンダ用ガイドレール上を転動するロー
ラ11に代えてボールあるいは小径のホイールそ
の他の転動体を用いてもよい。 更に、ガスシリンダ8は上下反転してシリンダ
ロツドを上部に固定し、シリンダチユーブにいず
れか一方の掛止構成部を取り付ける構成であつて
もよい。この場合第9図に示すように、シリンダ
チユーブ8を前面窓閉位置より下方に設置して前
面窓を下から受ける構成であつてもよい。 また第7図、第8図に示す他の実施例はシリン
ダ用ガイドレール6の代わりに縦にスリツト6
a′を設けたチユーブ6aを採用したもので、ガス
シリンダ8のロツド先端に前記実施例のローラホ
ルダに代えてガイドブロツク7aを設ける。そし
て、前記チユーブ6aのスリツト6a′に前記ガイ
ドブロツク7aに設けた溝7a′を嵌めて前記スリ
ツト6a′に沿つて摺動させる構成となつている。
の好適実施例を図面に基づいて説明する。 第1図及び第2図に示す運転室前面窓開閉機構
1は、窓開閉用ガイドレール3に沿つて摺動する
前面窓5と、該前面窓5を掛止めるフツク9を有
してシリンダ用ガイドレール6上をガスシリンダ
8で付勢されながら転動するローラ11を有する
ローラホルダ7とからなつている。 即ち、運転室正面側の窓用開閉部の両側には縁
部を横断面略L状とした竪枠2がその開口を内側
にして立設されている。 この竪枠2内に沿つて窓開閉用ガイドレール3
が固着されている。 該窓開閉用ガイドレール3は、竪枠2に沿つて
後方へわずかに傾斜して上下に延びる立設構成部
3aと、該立設構成部3aの上端と連接し運転室
の天井4の内壁に沿つて前後へ略水平に延びる前
面窓格納用の横設構成部3bとからなつている。 本実施例では立設構成部3aと横設構成部3b
との連接設部分は折曲しているが湾曲状に形成し
てもよい。 また、横設構成部3bの後端は漸次下方に下が
るテーパ状に形成しておいてもよく、開位置に変
位した前面窓5の上段のガイドローラ5aを下段
のガイドローラ5bより低くして前面窓を後方が
下がる姿勢で格納することになり、開位置(格納
位置)で前面窓を拘束することができ好ましい。 また閉位置に引き出すには、前面窓5をやや強
く引き出すだけで上記テーパを上段のガイドロー
ラ5aで水平位置まで登らせることができ、特別
の操作を必要としない。 この考案では、前面窓を格納位置で拘束する構
成は特に採らなくてもよいが、格納位置で前面窓
を拘束する公知拘束手段またはロツク手段を付加
してもよいこと勿論である。 また前面窓5は、矩形のガラスとそれを囲む窓
枠から形成されており、該窓枠の左右両側で上下
両段側に丸棒のシヤフト5a′,5b′を突出し、そ
れぞれの先端にガイドローラ5a,5bを回転自
在に軸支している。 そして、該上段及び下段のガイドローラ5a,
5bは前記窓開閉用ガイドレール3の溝に嵌込ま
れて滑動しうる構成となつている。 また、前記竪枠2内には、前記窓開閉用ガイド
レール3の立設構成部3aより前方に配設されこ
れと並列してシリンダ用ガイドレール6が上下に
延びて固設されている。 前記ガスシリンダ8は、該シリンダロツド側に
ガスが封入されていてロツドの伸長方向即ち前面
窓の閉方向でガスが圧縮されて緩衝され、ロツド
の縮動方向即ち前面窓の開方向で圧縮ガスにより
付勢される。 前記ガスシリンダ8のロツドに固着したローラ
ホルダ7内のローラ11が、シリンダロツドの伸
縮に応じて転動する。該ローラホルダ7は断面U
字形状の溝から成つて、該断面U字形状の溝奥に
ローラ11を直交して設け、該ローラを保持して
いる。そして前記U字形状の溝の開口部の両側面
には内側へ突出した突起部12を有しており、前
記シリンダ用ガイドレール6から外れないような
構成となつている。 前記シリンダ用ガイドレール6の上方には円形
横断面をもつアングル型ボス10が突設されてお
り、該ボス10にガスシリンダ8のシリンダチユ
ーブの端部14がスリーブ15及びワツシヤ13
を介して枢着されている。 従つて前記ローラ11が前記シリンダ用ガイド
レール6から離間することがあつても前記ボス1
0を損傷させることはない。 また、前記ローラホルダ7の外側側面には本実
施例で掛止装置の一方の掛止構成部となる略L状
のフツク9の基端が固着されている。 該フツク9は斜め下方内側に延び、その先端の
屈曲部が前記前面窓5の下段側のシヤフト5b′に
下から係合している。 また他方の掛止構成部は前面窓5の下段ガイド
ローラ5bが枢着されている取付シヤフト5b′か
らなつており、前面窓5は、上記シヤフト5b′と
フツク9の係合を介して、ローラホルダ7と連動
可能となる。 このローラホルダ7は前記ガスシリンダ8の上
昇方向の付勢力によつて窓開閉用ガイドレール3
の立設構成部3aに沿つて上下に摺動する前面窓
5を開方向に付勢し、閉方向に緩衝する。 尚、前面窓5の窓枠の下枠で内面側には左右に
把手(図示せず)を設けておけば運転者が前面窓
を開閉しやすく望ましい。 上記構成となつているので、前面窓5の開閉は
以下に述べる作用で行われる。(第4図参照)。 前面窓5を開く場合に、ガスシリンダ8内に圧
縮力が働いているので、運転者Aは前面窓5をそ
の重量に比し軽く持上げることができる。 前面窓5に加わる上昇力によつて、前面窓5は
上下段のガイドローラ5a,5bを窓開閉用ガイ
ドレール3の立設構成部3aに沿つて滑動させ
る。 上段のガイドローラ5aは本実施例では立設構
成部3aの上端、即ち横設構成部3bの基端に位
置しているのでそのまま後方へ転動するが、上段
ガイドローラ5aが立設構成部3aに沿つて上昇
する場合は横設構成部3bとの連接部分を湾曲状
に形成することが好ましい。 このようにして上段のガイドローラ5aは連接
部分を転動しながら横設構成部3bに移行し、下
段のガイドローラ5bは立設構成部3aに沿つて
上昇するので、前面窓5は図示の如く、起立姿勢
から除々に傾斜角度を広げる。 そして、前面窓5と連動するフツク9はガスシ
リンダ8の自然長である最上昇位置、即ち立設構
成部3aの上方中途位置で上昇動を停止するの
で、それと係合していたシヤフト5b′は、運転者
Aによつてなお持ち上げられる前面窓5の上昇力
によつてフツク9と分離する。 これによつて、ガスシリンダ8は前面窓5の負
荷から解放され自然長で待機する。 そして、更に下段のガイドローラ5bが立設構
成部3aの上端位置まで上昇することにより前面
窓5は略横倒(水平)姿勢に変位する(第5図参
照)。 このように前面窓5は天井4の内壁面に沿つて
水平姿勢で格納されるものであつてもよいが、前
述の如く横設構成部3bの後端を漸次下降するテ
ーパ状に形成しておけば、上段のガイドローラ5
aは該テーパ部分に沿つて下降するので、前面窓
5を下段ローラ5b側が高くなり僅かに傾斜する
姿勢で格納することができ、閉方向への不意の移
動を防ぐことができる。 次に、上記前面窓5を閉じる場合、運転者Aは
窓開閉用ガイドレール3に沿つて前面窓5を前方
に引き出せばよい。 即ち、横設構成部3bの後端がテーパに傾斜し
ている場合は、その上り傾斜面を上段のガイドロ
ーラ5aが登坂すべく強く引出し、上段及び下段
のガイドローラ5a,5bを窓開閉用ガイドレー
ル3の横設構成部3bに沿つて滑動させる。 下段のガイドローラ5aは連設部分で向きを変
え立設構成部3aに沿つて下降し、下段のガイド
ローラ5bも連動して横設構成部3bを前方に移
動する。 この際、立設構成部3aの上方中途位置で待機
していたフツク9に前面窓5の下段側のシヤフト
5b′が掛止められるので、前面窓に上記フツク9
を介してガスシリンダ8内ガスの圧縮力が働き緩
衝されながら閉位置まで下降する。 これにより、前面窓5は急激に落下することな
く、静かに閉じられることになる(第4図参照)。 尚、本実施例では、他方の掛止構成部となるフ
ツク9の掛止用に下段のシヤフト5b′を用いた
が、別途に受部材を設けてもよい。 また、本実施例ではフツク9がローラホルダ7
に固着される構成となつているが、フツク9は下
段のシヤフト5b′側に固着されローラホルダ7に
掛止め用の受部材(ボス)を設ける構成であつて
もよい。 更に、窓開閉用ガイドレール3は立設構成部分
と横設構成部分に分割して取付けてもよく、上端
のガイドローラ5aは横設構成部3aを前後に移
動し、下段のガイドローラ5bは立設構成部3b
を上下に移動するものでもよい。 またシリンダ用ガイドレール上を転動するロー
ラ11に代えてボールあるいは小径のホイールそ
の他の転動体を用いてもよい。 更に、ガスシリンダ8は上下反転してシリンダ
ロツドを上部に固定し、シリンダチユーブにいず
れか一方の掛止構成部を取り付ける構成であつて
もよい。この場合第9図に示すように、シリンダ
チユーブ8を前面窓閉位置より下方に設置して前
面窓を下から受ける構成であつてもよい。 また第7図、第8図に示す他の実施例はシリン
ダ用ガイドレール6の代わりに縦にスリツト6
a′を設けたチユーブ6aを採用したもので、ガス
シリンダ8のロツド先端に前記実施例のローラホ
ルダに代えてガイドブロツク7aを設ける。そし
て、前記チユーブ6aのスリツト6a′に前記ガイ
ドブロツク7aに設けた溝7a′を嵌めて前記スリ
ツト6a′に沿つて摺動させる構成となつている。
この考案は上記構成からなつているので、以下
の如き特段の効果を奏する。 (1) 窓開閉用ガイドレールの立設構成部にある前
面窓を上方へ開ける時、前面窓にはガスシリン
ダの付勢力が上方、即ち開方向に働いているの
で小さい力で前面窓を持上げることができる。 (2) 前面窓を閉じる時にガスシリンダの緩衝作用
により、前面窓が急激に落下することなく、そ
の閉位置で衝撃的に閉じることがないので手足
を挟む等の危険を防止することができる。 (3) 開方向に移動する際に、フツクはガスシリン
ダの自由長である最上昇位置で前面窓と離れる
ので、ガスシリンダは前面窓格納中は何等規制
されず、その寿命を延ばすことができる。 (4) 緩衝手段としてガスシリンダを使用している
ので前面窓の開閉時に閉作用において緩衝機能
を高めることが出来る。
の如き特段の効果を奏する。 (1) 窓開閉用ガイドレールの立設構成部にある前
面窓を上方へ開ける時、前面窓にはガスシリン
ダの付勢力が上方、即ち開方向に働いているの
で小さい力で前面窓を持上げることができる。 (2) 前面窓を閉じる時にガスシリンダの緩衝作用
により、前面窓が急激に落下することなく、そ
の閉位置で衝撃的に閉じることがないので手足
を挟む等の危険を防止することができる。 (3) 開方向に移動する際に、フツクはガスシリン
ダの自由長である最上昇位置で前面窓と離れる
ので、ガスシリンダは前面窓格納中は何等規制
されず、その寿命を延ばすことができる。 (4) 緩衝手段としてガスシリンダを使用している
ので前面窓の開閉時に閉作用において緩衝機能
を高めることが出来る。
第1図はこの考案の運転室前面窓開閉機構の好
適実施例を示す要部側面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は−線断面図、第4図
は前面窓の開放状態を示す全体の側面図、第5図
は前面窓の閉位置を示す側断面図、第6図は前面
窓の開位置で前面窓を格納した状態を示す側断面
図、第7図はチユーブ内にガスシリンダを設けた
要部側面図、第8図は第7図の−線断面図、
第9図はガスシリンダを前面窓の閉位置より下方
に設けた要部側面図である。 1……運転室前面窓開閉機構、3……まど開閉
用ガイドレール、3a……立設構成部、3b……
横設構成部、4……天井、5……前面窓、5a…
…上段のガイドローラ、5b……下段のガイドロ
ーラ、5b′……下段のシヤフト、6……シリンダ
用ガイドレール、7……ローラホルダ、8……ガ
スシリンダ、9……フツク、10……ボス、11
……ローラ。
適実施例を示す要部側面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は−線断面図、第4図
は前面窓の開放状態を示す全体の側面図、第5図
は前面窓の閉位置を示す側断面図、第6図は前面
窓の開位置で前面窓を格納した状態を示す側断面
図、第7図はチユーブ内にガスシリンダを設けた
要部側面図、第8図は第7図の−線断面図、
第9図はガスシリンダを前面窓の閉位置より下方
に設けた要部側面図である。 1……運転室前面窓開閉機構、3……まど開閉
用ガイドレール、3a……立設構成部、3b……
横設構成部、4……天井、5……前面窓、5a…
…上段のガイドローラ、5b……下段のガイドロ
ーラ、5b′……下段のシヤフト、6……シリンダ
用ガイドレール、7……ローラホルダ、8……ガ
スシリンダ、9……フツク、10……ボス、11
……ローラ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 運転室の正面の窓用開口部の左右両測に上下
に設けられた立設構成部と該立設構成部の上端
と連接し運転室の天井側で前後へ延びる前面窓
格納用の横設構成部とから形成された一対の窓
用開閉ガイドレールと、 該窓開閉用ガイドレールに沿つて摺動するガ
イドローラを上下離間して左右両側に設けた前
面窓と、 前記ガイドレールの立設構成部に沿つて上下
に設けられたシリンダ用ガイドレールと、 該シリンダ用ガイドレールに沿つて昇降動可
能な掛止装置取付部を一端側に設けると共に他
端をガイドレール上または運転室に固設するガ
スシリンダと、 上記掛止装置取付部に設けられた一方の掛止
構成部と、前面窓に設けられた他方の掛止構成
部との組合せから成り前記窓開閉用ガイドレー
ルの立設構成部を摺動する前面窓を閉方向に拘
束して連動可能に支持し、開方向には拘束しな
い掛止装置とから成る運転室前面窓開閉機構。 (2) ガスシリンダのシリンダチユウブ側がシリン
ダ用ガイドレールの上端に連結されており、ロ
ツド側には掛止装置取付部を固着していること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項の
運転室前面窓開閉機構。 (3) 掛止装置が該掛止装置の一方の掛止構成部の
取付部に固設されたフツクと、前面窓の下段に
設けられたガイドローラのシヤフトとの掛止か
らなることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第1項記載の運転室前面窓開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16945087U JPH0427985Y2 (ja) | 1987-11-05 | 1987-11-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16945087U JPH0427985Y2 (ja) | 1987-11-05 | 1987-11-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0173282U JPH0173282U (ja) | 1989-05-17 |
JPH0427985Y2 true JPH0427985Y2 (ja) | 1992-07-06 |
Family
ID=31459518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16945087U Expired JPH0427985Y2 (ja) | 1987-11-05 | 1987-11-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0427985Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-05 JP JP16945087U patent/JPH0427985Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0173282U (ja) | 1989-05-17 |
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