JPH04279579A - 環状エステル類の製造方法 - Google Patents

環状エステル類の製造方法

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JPH04279579A
JPH04279579A JP3065690A JP6569091A JPH04279579A JP H04279579 A JPH04279579 A JP H04279579A JP 3065690 A JP3065690 A JP 3065690A JP 6569091 A JP6569091 A JP 6569091A JP H04279579 A JPH04279579 A JP H04279579A
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JP
Japan
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reaction
hydrogen peroxide
acid
diphenylarsinic
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JP3065690A
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Takao Kawaki
川木 隆雄
Takeshi Miyauchi
宮内 雄
Katsushige Hayashi
勝茂 林
Toshio Watanabe
俊雄 渡辺
Satoshi Ueno
聡 上野
Hiroshi Ogawa
博史 小川
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状ケトン化合物と過
酸化水素から環状エステル類を製造する改良された方法
に関するものであり、更に詳しくはジフェニルアルシン
酸類を触媒として用い環状ケトン化合物と過酸化水素か
ら環状エステル類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭44ー10243号公報にはケト
ン類を、触媒として有機または無機砒素化合物の存在下
に過酸化水素で酸化する方法が開示されている。好まし
い砒素系触媒として砒酸塩、亜砒酸塩、酸化砒素等があ
げられている。また特開昭55ー21481号公報には
ポリフェニレンを形成するか、ジビニルアリーレンで架
橋したポリメチレン骨格から砒素基がペンダントしてい
る粒状またはビーズ状の多孔性重合体を触媒とする過酸
化水素によるケトン類の酸化方法が開示されている。特
公平1ー35814号公報には少なくとも1種のHF,
SbF5 、SnCl4 などのフリーデルクラフツ触
媒の存在下に環状ケトンまたはアルデヒドと過酸化水素
を反応させカルボキシル化合物を製造する方法において
、その液状反応混合物から水を蒸発により連続的に除去
し反応混合物を実質的に無水の状態に保持するカルボキ
シル化合物の製造方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の検討に依れば特公昭44ー10243号公報に開示
された方法は、副生物の生成が多くまた溶媒を用いなけ
れば収率が低い。また特開昭55ー21481号公報に
開示された方法は高濃度の過酸化水素を用いなければ副
生物が多い。さらに担体として樹脂を用いているため比
較的高温での反応が行えない。また収率と反応速度が低
い。特公平1ー35814号公報に開示された方法は反
応速度は速いものの高濃度過酸化水素を用いなければ収
率が低い。また系内を実質的に無水にしているものの、
腐食性の弗化水素を使用したり、加水分解により弗化水
素や塩化水素を生成する触媒を用いるため高価な耐食性
の反応容器を用いる必要があり、工業的には大きな欠点
を持つ。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記問題点を
解決すべく検討した結果、砒素化合物の中でも下記の一
般式(1)で表わされるジフェニルアルシン酸類を触媒
として用い、かつ反応系内の水を除去し実質的に無水の
状態に保つことにより、環状ケトン化合物の過酸化水素
酸化が高収率で、また高い反応速度で行えることを見い
だし本発明を完成した。
【0005】 (ここでR1 、R2 はアリール基であり、アリール
基の水素は水酸基、カルボキシル基、カルボニウム基、
スルホン基、スルホニウム基、アミノ基、アンモニウム
基、アルキル基、アルキルオキシ基、ハロゲン原子で置
換されていてもよい。またR1 、R2 は同一でも異
なっていてもよい。)
【0006】すなわち、本発明は、環状ケトン化合物と
過酸化水素から環状エステル類を製造するに当たり一般
式(1)で表わされるジフェニルアルシン酸類を触媒と
し、反応媒体を実質的に無水の状態に維持することを特
徴とする環状エステル類の製造方法である。本発明で用
いられるジフェニルアルシン酸類は耐酸化性が強く、反
応後蒸留操作により分離し、反応系に循環使用すること
もできるし、また水その他の溶媒により抽出分離し、反
応系に循環し再使用する事もできる非常に安定な化合物
である。
【0007】次に、本発明の触媒及びこの触媒を用いた
環状ケトン化合物と過酸化水素とからの環状エステル類
の製造法について具体的に説明する。本発明において触
媒となるジフェニルアルシン酸類は次の一般式(1)で
表わされるものである。
【0008】 (ここでR1 、R2 はアリール基であり、アリール
基の水素は水酸基、カルボキシル基、スルホン基、アル
キル基、アルキルオキシ基、ハロゲン元素で置換されて
いてもよい。またR1 、R2 は同一でも異なってい
てもよい。)
【0009】これらのジフェニルアルシン酸類を具体的
に例示すると、ジフェニルアルシン酸、フェニル−(4
−メトキシフェニル)アルシン酸、ジ(4−メトキシフ
ェニル)アルシン酸、フェニル−(4−ソディウムスル
フォニルフェニル)アルシン酸、フェニル−(4−クロ
ロフェニル)アルシン酸、ジ(4−クロロフェニル)ア
ルシン酸、フェニル−(3,5−ジクロロフェニル)ア
ルシン酸、フェニル−(4−トリフルオロメチル)アル
シン酸、フェニル−(4−メチルフェニル)アルシン酸
、フェニル−(4−ジメチルアミノフェニル)アルシン
酸、フェニル−(4−フルオロフェニル)アルシン酸、
フェニル−(4−ブロモフェニル)アルシン酸、フェニ
ル−(4−ヒドロキシフェニル)アルシン酸等があげら
れるが特に好ましいジフェニルアルシン酸類としてはジ
フェニルアルシン酸、フェニル−(4−メトキシフェニ
ル)アルシン酸、フェニル−(ソディウムスルフォニル
フェニル)アルシン酸、フェニル−(4−クロロフェニ
ル)アルシン酸、ジ(4−クロロフェニル)アルシン酸
、フェニル−(3,5−ジクロロフェニル)アルシン酸
、フェニル−(4−トリフルオロメチル)アルシン酸が
ある。使用する触媒は必要に応じて有機または無機の担
体に固定してもよい。
【0010】これらのジフェニルアルシン酸類は、反応
収率は無論のこと、反応液からの分離、再循環などのプ
ロセス上の要請により目的とする環状エステル類にあわ
せて選択出来る。本発明における環状ケトン化合物と過
酸化水素の反応は次のように実施される。
【0011】使用する触媒の量は反応液1kg当り10
0g以下、0.1g〜75g、好ましくは0.5〜50
gの割合で使用される。触媒は公知の各種の方法で反応
系に導入できる。例えば、純粋結晶でも、あるいは反応
液中の一成分に溶解して使用しても良い。
【0012】本発明では触媒として、前記のジフェニル
アルシン酸類だけで高活性であるが、他に過酸化水素の
安定性を高めるために、またジフェニルアルシン酸類の
活性を維持するために、また生成物の重合、分解を防止
するために添加物を加えることが出来る。添加物として
は過酸化水素の安定剤、重合禁止剤、過酸化物の分解抑
制剤などがあげられる。添加物の例としては,EDTA
,EDTAナトリウム塩、ステアリン酸、無水フタル酸
、フタル酸類、各種燐酸及び燐酸塩、すず化合物などで
ある。これらの添加物は広い範囲で使用できるが、通常
は触媒1g当り0.01〜2g好ましくは0.05〜0
.5gが用いられる。
【0013】本発明で使用される環状ケトン化合物とし
ては炭素数5〜20のケトン類である。好ましいケトン
類はシクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシク
ロヘキサノン、シクロヘキセノン、シクロオクタノン、
フルオレノン等である。
【0014】本発明では、過酸化水素は水溶液でも、有
機溶剤の溶液としても使用できる。従って、その選択は
プロセス上の要請で決めることができる。通常は、水溶
液が使用される。使用する過酸化水素溶液の濃度は広い
範囲で選択できる。一般的には水溶液では10重量%以
上の物が使用されるが、90重量%を越えるものは操作
性、安全性等から推賞されない。好ましい範囲は20〜
80重量%である。本発明では、反応媒体中の環状ケト
ン化合物と過酸化水素の割合は、反応速度や使用溶媒等
により広い範囲で選択できるが、通常過酸化水素のモル
数は環状ケトン化合物のモル数の1.5倍を越えない。
【0015】本発明では環状ケトン化合物、過酸化水素
、触媒の他に溶媒を用いることが出来る。一般に溶媒は
反応条件下で不活性なものが使用される。好適な溶媒と
してはエーテル、アルコール、ハロゲン化炭化水素、炭
化水素、、カルボン酸エステル、燐酸エステル等があげ
られる。エーテルとしては炭素数4〜14のエーテル、
例えばジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジグラ
イム、テトラヒドロフラン等があげられる。アルコール
としては炭素数1〜12の一価または多価の一級、二級
または三級のアルコール、例えばメタノール、エタノー
ル、tert−ブタノール、シクロヘキサノール、エチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール等があげられ
る。ハロゲン化炭化水素としては炭素数2〜10の脂肪
族または芳香族ハロゲン化炭化水素で好ましくは塩素及
び、または弗素で置換されたハロゲン化炭化水素である
。炭化水素としては炭素数6〜20の脂肪族または芳香
族炭化水素、例えばn−ヘキサン、シクロヘキサン、デ
カン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなど
があげられる。カルボン酸エステルとしては炭素数2〜
6の脂肪族または脂環式エステル、例えば酢酸メチル、
酢酸フェニル、プロピオン酸メチル、カプロン酸メチル
、ε−カプロラクトン等があげられる。リン酸エステル
としては炭素数3〜21のリン酸エステルで、例えばト
リメチルフォスフェート、トリエチルフォスフェート、
トリフェニルフォスフェートなどがあげられる。 上記不活性な溶媒以外にも、カルボン酸類、例えば酢酸
、プロピオン酸、カプロン酸等の有機酸類を溶媒とする
こともできる。この時有機酸の一部が過酸となり、反応
の進行を促進し、副生物の生成を抑えることがある。 溶媒の使用割合は広い範囲で選択できるが、通常5〜9
0重量%の範囲で使用される。一般には原料環状ケトン
化合物が溶媒を兼ねるため、溶媒を用いないことが多い
【0016】本発明では反応温度は通常150℃以下、
一般的には50〜130℃の範囲で、特に70〜120
℃の温度で良好な結果が得られる。反応圧力は反応系内
からの水の除去法により異なるが、1×103 Pa〜
3×105 Paの範囲で選択出来る。
【0017】反応媒体からの水の除去法は、反応溶媒ま
たは原料環状ケトン化合物と水との共沸により除去する
のが好適である。この場合反応温度より共沸温度が高い
場合は減圧下に反応を行なうか、不活性ガスを吹き込み
蒸気を同伴させるか何れかの方法を選択することが出来
る。この他、物理化学的または化学的に水を取り去る方
法も可能である。無機塩の結晶水としてあるいはモレキ
ュラーシーブの空洞に取り込む事もできるし、酸無水物
と反応させて反応媒体中の水を除くことも出来る。これ
らの場合、脱水剤として作用した化合物を乾燥、脱水し
再使用することにより継続的な反応が可能である。反応
媒体中に大量の水が存在すると、反応媒体が有機相と水
相の二相に分離し、反応速度の低下と過酸化物の生成増
加の原因となるうえ、ケトン類の酸化反応においては生
成するエステルを加水分解し収率の低下を引き起こす。 良好な反応収率を得るためには、反応媒体中の水の濃度
を実質的に無水の状態に保つことが必要である。ここに
言う実質的に無水の状態とは反応媒体の含水率が2重量
%以下の状態を言う。また含水率は0.5重量%以下、
特に好ましくは0.2重量%以下に保てば非常に良好な
収率が得られる。本発明は単一の反応器でも連続する多
槽の反応器でも、また連続的にも、非連続的にも実施で
きる。更に管式の反応器でも実施することが出来る。
【0018】
【実施例】次に実施例および比較例によって本発明を更
に詳細に説明する。
【0019】実施例1 反応フラスコにシクロヘキサノン88g、ジフェニルア
ルシン酸0.5gを入れ撹拌下90℃まで昇温する。続
いて60%過酸化水素水10.8gを3時間にわたって
導入した。この間系内に窒素ガスを吹き込み共沸により
水を除去した。反応終了後反応液を高速液体クロマトグ
ラフィで分析したところ19.8gのε−カプロラクト
ンが生成していた。過酸化水素基準の収率は91%であ
る。反応系内の水分は0.06重量%であった。
【0020】比較例1 窒素ガスを吹き込み共沸により水を除去することを行な
わなかった他は実施例1と同じにして実験を行なった。 反応終了後、反応液を分析したところ11.7gのε−
カプロラクトンが生成しており、過酸化水素基準の収率
は54%であった。また過酸化物をはじめとする副生物
が多量に生成していた。この場合反応媒体は二相に分離
し、平均水濃度は8.7重量%であった。この比較例か
ら反応系内から水を除く効果が大きいことが分かる。
【0021】実施例2 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにフェニル−
(4−クロロフェニル)アルシン酸を用い、反応温度を
120℃として60%過酸化水素水21.6gを2時間
にわたって導入した以外は実施例1と同様の操作を行っ
た。反応終了後、反応液を分析した結果、39.4gの
ε−カプロラクトンが生成しており、過酸化水素基準の
収率は90.6%であった。また反応系内の水分は0.
06重量%であった。
【0022】実施例3 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにフェニルー
 (4−ソディウムスルフォニルフェニル)アルシン酸
を用い、反応温度110℃で60%過酸化水素水5.4
gを1時間にわたって導入した以外は実施例1と同様の
操作を行った。反応終了後、反応液を分析した結果、9
.4gのε−カプロラクトンが生成しており、過酸化水
素基準の収率は87%であった。反応系内の水分は0.
13重量%であった。反応液を水で抽出したところ触媒
の99%以上が水相に存在した。
【0023】実施例4 実施例1のシクロヘキサノンの代わりにメチルシクロヘ
キサノンを用い、反応温度110℃で60%過酸化水素
水10.8gを2時間にわたって導入した以外は実施例
1と同様の操作を行った。反応終了後、反応液を分析し
た結果、19.7gのε−カプロラクトンが生成してお
り、過酸化水素基準の収率は81%であった。また反応
系内の水分は0.09重量%であった。
【0024】実施例5 反応フラスコにシクロヘキサノン60gと酢酸28gを
加え、60%過酸化水素水3.6gを1時間で導入した
他は実施例1と同様に操作した。反応終了後、反応液を
分析した結果5.6gのε−カプロラクトンが生成して
いた。過酸化水素基準の収率は77%であった。反応系
内の水分は0.2重量%であった。
【0025】実施例6 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにジ(4−メ
トキシフェニル)アルシン酸を用い、反応温度110℃
で60%過酸化水素水16.2gを3時間にわたって導
入した以外は実施例1と同様の操作を行った。反応終了
後、反応液を分析した結果、29.2gのε−カプロラ
クトンが生成しており、過酸化水素基準の収率は89.
5%であった。反応系内の水分は0.08重量%であっ
た。
【0026】実施例7 実施例1の反応温度を120℃とし60%過酸化水素水
16.2gを2時間にわたって導入した以外は実施例1
と同様の操作を行った。反応終了後、反応液を分析した
結果、29.0gのε−カプロラクトンが生成しており
、過酸化水素基準の収率は88.9%であった。また反
応系内の水分は0.07重量%であった。
【0027】実施例8 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにジ(4−ク
ロロフェニル)アルシン酸を用い、反応温度を110℃
として60%過酸化水素水10.8gを1時間にわたっ
て導入した以外は実施例1と同様の操作を行った。反応
終了後、反応液を分析した結果、20.7gのε−カプ
ロラクトンが生成しており、過酸化水素基準の収率は9
5.5%であった。また反応系内の水分は0.05重量
%であった。
【0028】実施例9 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにフェニル−
(3,5−ジクロロフェニル)アルシン酸を用い、反応
温度を110℃として60%過酸化水素水5.4gを0
.5時間にわたって導入した以外は実施例1と同様の操
作を行った。反応終了後、反応液を分析した結果、10
.4gのε−カプロラクトンが生成しており、過酸化水
素基準の収率は95.9%であった。また反応系内の水
分は0.05重量%であった。
【0029】実施例10 実施例1のジフェニルアルシン酸の代わりにフェニル−
(4−トリフルオロメチルフェニル)アルシン酸を用い
、反応温度を120℃として60%過酸化水素水10.
8gを1時間にわたって導入した以外は実施例1と同様
の操作を行った。反応終了後、反応液を分析した結果、
20.3gのε−カプロラクトンが生成しており、過酸
化水素基準の収率は93.6%であった。また反応系内
の水分は0.05重量%であった。
【0030】
【発明の効果】環状ケトン化合物と過酸化水素から環状
エステル類を製造する場合、本発明の如く、ジフェニル
アルシン酸類を触媒とし、反応媒体を実質的に無水の状
態に維持することにより高収率でしかも高反応速度で製
造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  環状ケトン化合物と過酸化水素から環
    状エステル類を製造する方法において、触媒として下記
    の一般式(1)で表わされるジフェニルアルシン酸類を
    用い、かつ反応媒体を実質的に無水の状態に保つことを
    特徴とする環状エステル類の製造方法。 (ここでR1 、R2 はアリール基であり、アリール
    基の水素は水酸基、カルボキシル基、カルボニウム基、
    スルホン基、スルホニウム基、アミノ基、アンモニウム
    基、アルキル基、アルキルオキシ基、ハロゲン原子で置
    換されていてもよい。またR1 、R2 は同一でも異
    なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】  ジフェニルアルシン酸類がジフェニル
    アルシン酸である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  ジフェニルアルシン酸類のフェニル基
    の少なくとも1つの水素が水酸基、カルボキシル基、カ
    ルボニウム基、スルホン基、スルホニウム基、アミノ基
    、アンモニウム基、アルキル基、アルキルオキシ基、ハ
    ロゲン原子で置換されたジフェニルアルシン酸類である
    請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  環状ケトン化合物がシクロヘキサノン
    であり、環状エステル類がε−カプロラクトンである請
    求項1、2、3のいずれかに記載された製造方法。
  5. 【請求項5】  反応媒体中の水の濃度が2重量%以下
    である請求項4記載の製造方法。
JP3065690A 1991-01-21 1991-03-06 環状エステル類の製造方法 Pending JPH04279579A (ja)

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CA002059689A CA2059689C (en) 1991-01-21 1992-01-20 Process for producing carboxylated compound
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