JPH04279380A - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ビデオプリンタなど
に適用されるもので、インクシートとサーマルヘッドと
を用いて記録紙に画像等の情報を熱転写するように構成
されているプリンタ装置に関するもので、特に、インク
シートの搬送に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＶＴＲ、ビデオカメラ、パーソナ
ルコンピュータなどの普及ともない、それらの画像を普
通紙などにプリントできる種々のビデオプリンタが提案
されている。熱転写形ビデオプリンタはこのようなビデ
オプリンタの一種であり、他の方式に比べて安定性、保
守性に優れ、低騒音である。この熱転写形ビデオプリン
タでは、画素数に対応した発熱抵抗体をもつサーマルヘ
ッドと普通紙などとの間に、昇華性染料インクを表面に
塗布したインクシートを介在させ、上記サーマルヘッド
の発熱抵抗体の発熱により上記インクの昇華性染料を昇
華させて、普通紙などに熱転写することにより所定のプ
リントが行なわれるようになっている。また、カラープ
リントの場合には、減色混合の三原色であるイエロー、
マゼンタ、シアンの順に色を重ね、フルカラー表示も可
能となってきている。

【０００３】図３は、例えば特開昭６１−２３７５８２
号後方に示された従来のプリンタ装置の機構部の構成図
であり、同図において、３１はプラテン、３２はステッ
ピングモータ、３３はベルトであって、上記プラテン３
１はベルト３３を介してステッピングモータ３２により
回転駆動される。３４は画素数に対応した発熱抵抗体を
有するサーマルヘッド、３５はガイド、３６はガイドロ
ーラ、３７は表面に昇華性染料インクを塗布したインク
シート、３８は供給リール、３９は巻取りリール、４０
は直流モータ、４１はベルトで、上記インクシート３７
は供給リール３８からガイド３５、ガイドローラ３６を
経て巻取りリール３９に巻取られ、巻取りリール３９は
ベルト４１を介して直流モータ４０により回転駆動され
る。また、４２は記録紙で、上記プラテン３１に密着さ
れ、プリント時には上記サーマルヘッド３４がプラテン
３１側に押し出され、記録紙４２およびインクシート３
７がプラテン３１に一定の圧力で押し付けられる。

【０００４】つぎに、上記構造の動作について説明する
。上記インクシート３７には、カラープリント用にイエ
ロー、マゼンタ、シアンの各々のインク面が印画面積に
対応する大きさで順次形成されている。そして、プリン
ト時にはステッピングモータ３２の駆動によるプラテン
３１の１ステップ回転により、プリント画像の１ライン
移動に相当する距離で記録紙４２およびインクシート３
７が駆動搬送されて、まず、イエローインク面について
のプリントが行なわれ、ついで、プラテン３１の回転制
御によりマゼンタインク面と記録紙４２との位置合わせ
を行なった後、マゼンタインク面についてのプリントが
行なわれ、最後に、記録紙４２とシアンインク面との位
置合わせを行なった後、シアンインク面についたてのプ
リントが行なわれてカラープリントが終了する。このプ
リント時において、上記プラテン３１は図３中の矢印Ｒ
で示す一方向に回転し、上記インクシート３７も図３中
の矢印Ｙで示すように、一方向に駆動搬送される。

【０００５】ところで、上記記録紙４２の搬送は、プラ
テン３１と記録紙４２との間の摩擦と、サーマルヘッド
３４の押圧による摩擦力とによって行なわれる。また、
インクシート３７の搬送は、このインクシート３７と記
録紙４２との間の摩擦と、サーマルヘッド３４の押圧に
よる摩擦力とによって行なわれて、巻取りリール３９に
巻取られる。また、サーマルヘッド３４と供給リール３
８とに介在されているインクシート３７が弛まないよう
にするため、インクシート３７にバックテンションがか
けられているものが多い。このバックテンションを与え
る機構としては、上記供給リール３８に軽いブレーキを
掛ける型式のものが一般的であり、これにより、インク
シート３７を搬送する力は、このインクシート３７と記
録紙４２との間の摩擦力から上記バックテンションを差
し引いた値となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタ装置は
以上のように構成されており、インクシートの搬送力が
、記録紙とインクシートとの間の摩擦力とバックテンシ
ョンとによって決定される。ところが、記録紙には普通
紙、合成紙、ＯＨＰシート、シールなど多種多様のもの
があって、それぞれ摩擦係数が異なっている。一方、イ
ンクシートは記録紙の種類にかかわらず一種類であり、
また、バックテンションの値も一定である。したがって
、記録紙の種類によってインクシートの搬送力が異なり
、インクシートの送りが不均一になったり、不要な色が
着いたり、にじみやかすれなどの不良現象が発生する問
題があった。

【０００７】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、記録紙の種類にかかわらず、イ
ンクシートの搬送力を均等化して、にじみやかすれなど
の不良現象の発生を防止することができるプリンタ装置
を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るプリンタ
装置は、記録紙に形成された記録紙の種類を識別するた
めの識別マークを読取り、その読取った識別マークによ
り記録紙の種類を識別してインクシートに作用するバッ
クテンションを変更して、インクシートの搬送力を一定
に保つように制御することを特徴とする。

【０００９】

【作用】この発明によれば、プリント時において、記録
紙に形成された識別マークを読み取って、記録紙の種類
を識別し、その識別に応じてインクシートに作用するバ
ックテンションを変更して、インクシートの搬送力を一
定に保ち、にじみやかすれなどの不良現象の発生を防止
することができる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図１はこの発明の一実施例によるプリンタ
装置の機構部の構成図であり、同図において、図３に示
す従来例と同一または相当部分には、同一の符号を付し
て、それらの説明を省略する。

【００１１】図１において、１１は読取素子で、例えば
投光器と受光器とにより構成される。１２は制御回路、
１３はモータ、１４はモータ１３と供給リール３８とを
連動するベルト、１５は記録紙４２に形成された記録紙
４２の種類を識別する識別マークで、これは、例えば図
２に示すバーコードのようなもので、記録紙４２の種類
に応じてバーコードの形を変えて形成されている。

【００１２】つぎに、上記構成の作用について説明する
。プリント時において、まず、読取素子１１が記録紙４
２の識別マーク１５を読み取り、これにともなって制御
回路１２が記録紙４２の種類に応じてモータへの印加電
圧を予め設定された値に自動調整する。このとき、その
電圧はモータ１３がインクシート３７を巻戻す方向に回
転するように印加されてインクシート３７にバックテン
ションを加えるようになっており、したがって、上記モ
ータ１３への印加電圧の調整にともない、インクシート
３７のバックテンションが変えられて、インクシート３
７の搬送力が記録紙４２の種類にかかわらず一定に保つ
ように制御されることになる。

【００１３】なお、上記実施例では、モータ１３の動力
をベルト１４により供給リール３８に伝達するように構
成したが、ベルトを使用せず、モータ軸と供給リールの
軸を直結したダイレクトドライブ方式でも、上記実施例
と同様の効果を奏する。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、記録
紙に形成した識別マークを読み取ってインクシートのバ
ックテンションを記録紙の種類に応じて変更して、イン
クシートの搬送力を制御するように構成したので、摩擦
係数がそれぞれ異なる記録紙の種類にかかわらずインク
シートの搬送力を均等に保つことができ、インクシート
搬送力の変化にともなうプリント画像への悪影響を大幅
に低減することができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるプリンタ装置の機構
部を示す構成図である。

【図２】図１に示すプリンタ装置に用いられる記録紙の
斜視図である。

【図３】従来のプリンタ装置の機構部を示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１１　　読取素子 １２　　制御回路 １３　　モータ １４　　ベルト １５　　識別マーク（バーコード）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　熱転写性インクが塗布され一定経路に
   沿って搬送されるインクシートと、発熱体を有しその発
   熱により上記インクを昇華させて記録紙への転写をおこ
   なうサーマルヘッドとを備えたプリンタ装置において、
   上記記録紙に形成された記録紙の種類を識別するための
   識別マークを読取る読取素子と、この読取素子により読
   み取った記録紙の種類に応じて上記インクシートに作用
   するバックテンションを変更してインクシートの搬送力
   を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするプリン
   タ装置