JPH04276438A - ラミネート式葉書及び擬似接着積層フィルム - Google Patents

ラミネート式葉書及び擬似接着積層フィルム

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JPH04276438A
JPH04276438A JP6404291A JP6404291A JPH04276438A JP H04276438 A JPH04276438 A JP H04276438A JP 6404291 A JP6404291 A JP 6404291A JP 6404291 A JP6404291 A JP 6404291A JP H04276438 A JPH04276438 A JP H04276438A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2枚の紙葉
が重ねられ、擬似接着積層フィルムにより擬似接着され
て構成されるラミネート式葉書に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の単葉葉書に代わり、通信可能な情
報量が3倍に増加し、秘密情報を送ることができるにも
関わらず郵便料金は低額の葉書料金のままで済むラミネ
ート式葉書が広く用いられるようになってきている。ラ
ミネート式葉書は、2枚の葉書大の紙葉を擬似接着フィ
ルムと呼ばれる積層(ラミネート)フィルムで接着し、
一体化したものであり、郵送時には1枚の葉書として取
り扱われ、受信者が受信した後に擬似接着積層フィルム
の擬似接着面を引き剥すことにより内部に記載された情
報を読み取ることができる。従来の擬似接着積層フィル
ムは、例えばポリエステル等の比較的軟化温度の高い透
明シート(耐熱性シート)の両面にポリエチレン等の比
較的軟化温度の低い透明シート(低軟化点シート)を貼
り合わせること等により構成されている。この擬似接着
積層フィルムを2枚の紙葉の間に挟んで加熱圧着するこ
とにより、擬似接着積層フィルムと各紙葉との間は強力
に接着されて永久接着となるが、耐熱性シートと低軟化
点シートとの間は擬似接着層となり、両紙葉は一応確実
に接着されるものの、何らかの手がかりを設ければ容易
に手で剥すことができる。なお、擬似接着を行なってラ
ミネート式葉書を作成するための素材(積層フィルム)
としては、その他にも特開平1−214484号公報、
特開平1−36493号公報に開示されたもの(商品名
「N&Kカード」、野崎印刷紙業株式会社製)や、実開
平1−16651号公報、実開平1−174170号公
報、実開平2−14342号公報、実開平2−2287
4号公報、実開平2−24977号公報、実開平2−2
5546号公報に開示されたもの等が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の擬似接着積
層フィルムはいずれも次のようにして作成されていた。 まず、2枚のフィルムを重ね合わせ、それらを加熱圧着
で貼着するか、あるいは1枚のフィルム上に溶融した別
のフィルム素材を押し出して冷却固化するという方法で
、擬似接着面を有する2層のフィルムを作成する。そし
て、その2層フィルムの両表面又は一方の表面に感圧、
感熱接着剤層あるいは粘着剤層を形成することにより、
ラミネート式葉書等に使用される葉書擬似接着積層フィ
ルムとなる。ラミネート式葉書を作成する工程では、こ
のようにして出来上がった擬似接着積層フィルムを2枚
の紙葉の間に挟み、加熱又は/及び加圧を行うことによ
って各紙葉と擬似接着積層フィルムとの間の接着(永久
接着)を行っていた。本発明は、このような従来の擬似
接着積層フィルム製造工程とラミネート式葉書作成工程
とを一体化し、一つの工程で作成することができるラミ
ネート式葉書を提供するとともに、同様の考え方で製造
される擬似接着積層フィルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本発明に係るラミネート式葉書は次のa)〜c)の各
要素を備えることを特徴とする。 a)少なくとも2枚の紙葉 b)その2枚の紙葉の間に介挿され、そのうちの1枚の
紙葉に剥離不能に接着される支持体シートc)支持体シ
ートと他方の紙葉のいずれか一方又は双方に塗布された
液状の樹脂が硬化することにより形成され、支持体シー
トとは剥離可能に接着する硬化層また、ラミネート式葉
書を作成するために該2枚の紙葉の間に挟まれる擬似接
着積層フィルムについては、本発明に係る擬似接着積層
フィルムは次のd)及びe)の各要素を備えることを特
徴とする。 d)支持体シート e)液状の樹脂を支持体シート上に塗布した後硬化する
ことにより形成され、支持体シートと剥離可能に接着す
る硬化層
【0005】なお、支持体シートは透明でも不透明でも
かまわないが、透明とすることにより、2枚の紙葉の擬
似接着面の両面を通信面として用いることができるよう
になり、通信情報量を通常の葉書の3倍とすることがで
きる。支持体シートを不透明としても、擬似接着面の片
面(固化樹脂層側の面)は通信面として用いることがで
きるため、通常の葉書の2倍の量の情報を通信すること
ができる。
【0006】
【作用】2枚の紙葉のうちの一方は支持体シートと強固
に接着し、他方は液状の樹脂により支持体シートと接着
する。この液状の樹脂が加熱や自然乾燥により硬化した
後は、一方の紙葉と支持体シートとの間及び他方の紙葉
と硬化した樹脂層との間は永久接着となるが、支持体シ
ートと硬化した樹脂層との間は一応接着しており、郵送
時等、何も力を加えない場合には容易には剥がれないも
のの、受信者が適当な手がかりから両紙葉間に剥離力を
加えることにより、両者は容易に剥離する(擬似接着)
。一方、擬似接着積層フィルムの方は、支持体シート上
に塗布された液状の樹脂が自然乾燥あるいは加熱、強制
乾燥、硬化剤添加等の適当な処理により硬化すると、支
持体シートと硬化した樹脂との間の界面は擬似接着面と
なる。すなわち、通常に力を加えない状態では一応接着
しているが、適当な剥離力を加えることにより支持体シ
ートと固化樹脂層とはその擬似接着面で容易に剥離し、
2枚のシートに分離する。したがって、上記のように2
枚の紙葉の間に挟んでラミネート式葉書を作成するのに
利用することができるほか、一般文書のファイル作成等
にも利用することができる。
【0007】
【実施例】本発明の一つの実施例を図1により説明する
。本実施例では、支持体シート10としてポリエステル
フィルム(厚さ25μm)を用い、液状の樹脂11とし
てはポリウレタン系のワニスを使用する。具体的には、
酢酸エチルに、ポリイソシアネートポリマー(商品名:
デスモジュールAPステーブル[ドイツ  バイエル社
製])200重量部に対しポリオール(商品名:デスモ
ヘン[ドイツ  バイエル社製])100重量部の割合
で溶かし、さらに、硬化後の樹脂に柔軟性を付与するた
めの可塑剤としてフタル酸エステルを添加したものを用
いた。 この樹脂溶液の粘度は100〜1000cpとしておく
。ポリエステルフィルム支持体はロール状に巻かれたも
のを用い、ロールコーターによりロールから引き出した
ポリエステルフィルム10の表面にこの樹脂溶液11を
塗布し(塗布量は約50〜80g/m2)、130〜1
50℃で5〜10分間程度の加熱を行うことにより樹脂
の硬化を促進させる。これにより、ポリエステルフィル
ム10上に、光沢が優れ、無臭性の、丈夫でかつ柔軟性
のある硬化層(フィルム)11が形成される(図1(a
))。その後、ドライラミネート法により、このポリエ
ステルフィルム10と硬化層11の積層フィルム(これ
を二層フィルム12と呼ぶ)の両表面にホットメルトフ
ィルム(例えばEVA)13、14を積層し、所定の大
きさ(葉書大)に裁断する(図1(b))。これでラミ
ネート式葉書作成用素材の一つとなる擬似接着積層フィ
ルム15が完成する。なお、実際に多数のラミネート式
葉書を作成する場合には、擬似接着積層フィルム15の
段階で裁断することなく、後述のような連続葉書体を作
成した後に裁断するのがよい。
【0008】次に、ラミネート式葉書を作成するために
、この擬似接着積層フィルムを葉書大の紙葉16、17
を2枚連接した2つ折り葉書用紙の紙葉間に挟み、ヒー
トローラで加熱及び加圧を行った(図1(c))。ここ
における加熱温度は100℃、加圧圧力は5kgとし、
ローラによる送り速度は1.0m/minとした。なお
、実際のラミネート式葉書作成工程ではこのように連接
した紙葉を用いるのが効率的であるが、表面と裏面とで
異なった紙質を使用したい場合等は、分離した2枚の紙
葉を用いてもよい。この加熱圧着工程により、2枚の紙
葉16、17と二層フィルム12とはEVA13、14
により強固に接着され、一方の紙葉16と二層フィルム
12中のポリエステルフィルム10との間、及び他方の
紙葉17と硬化層11との間から剥がれることはない。 しかし、前記二層フィルム12製造の段階で溶液樹脂1
1はポリエステルフィルム10に含浸することないため
、ポリエステルフィルム10と硬化した樹脂層11との
間の接着力は弱く、擬似接着状態となっている。この両
層10、11間の接着力を試験するため、15mm幅の
短冊型に裁断したラミネート式葉書を180゜の角度で
開いて連続的に剥離する際の力を測定したところ、10
〜17g程度であった(試験機は島津オートグラフAG
5000Dを使用)。 これは、人間が指で開くに丁度良い強さであり、しかも
、郵送時に自然に開くことのない程度の強さであるとい
える。
【0009】上記実施例では支持体シートとしてポリエ
ステルフィルムを用いたが、他にも、ポリプロピレン、
TPX、ポリカーボネート等、樹脂溶液が含浸せず、表
面が滑らかで、かつ、溶融温度の高い材料を適宜使用す
ることができる。また、樹脂溶液を構成するポリイソシ
アネートポリマーとしては、上記デスモジュールAPス
テーブル以外に、デスモジュールL(ドイツ  バイエ
ル社製)、モンジュールCB−75(アメリカ  モベ
イ社製)、ミリオネートL(保土谷化学工業社製)、コ
ロネートL、タケネートD102等の市販品を使用する
ことができる。また、ポリオールとして用いた前記デス
モヘン以外に、商品名ムルトロン(アメリカモベイ社製
)やポリエステル、ポリエーテル等を使用することがで
きる。また、デスモジュールL等の2液硬化型の場合、
熱を加えることなく硬化してフィルムを形成することが
できるため、低溶融温度の支持体シート(例えば、ポリ
エチレン、ポリスチレン、アセテート、ポリ塩化ビニル
等)を使用することができる。
【0010】また、ブチル化メラミン樹脂に、アマニ油
脂肪酸か脱水ヒマシ油脂肪酸で変性した長油性アルキド
樹脂を加え、しゅう酸等の酸触媒を添加して高温・短時
間の熱処理を行うことによっても同様の硬化フィルムを
形成することができる。この場合、感熱接着剤層(EV
A等)はフィルムが硬化する前に積層することができる
(ウェットラミネート法)。こうすることにより、硬化
後の積層の場合に必要となるフィルムと感熱接着剤層と
の間のアンカーコート等の表面処理を省略することがで
きる。他に、フェノール、エポキシ樹脂のプライマーを
支持体シートに塗布した後、ポリアミド(ナイロン12
、ナイロン12−6、コポリマー)をラミネートするこ
ともでき、この場合には、ドライラミネート法、ウェッ
トラミネート法のいずれの方法をも使用することができ
る。
【0011】支持体シート上に塗布するフィルム用材料
としては、そのほかに次のようなものを用いることがで
きる。通常使用されているホットメルト剤に硬化剤又は
触媒を加えたもの。これを支持体シート上に塗布し、短
時間の自然放置により、あるいは必要に応じて加熱等を
行うことにより、不可逆的な化学変化が生じて透明な硬
化層(フィルム)が形成される。例えば、通常に用いら
れるホットメルト成分(EVA等)に、分子両末端にイ
ソシアネートを有するウレタン化合物を混合し、低温(
100〜120℃)で溶融させてポリエステルフィルム
に塗布すると、塗布層は空気中の水分と反応して高分子
化し、界面剥離可能なフィルムを形成する。けん化EV
Aとエポキシ樹脂との混合物、けん化EVAとブロック
ジイソシアネートとの混合物、あるいは、EVA、EA
A等に有機過酸化物を添加したもの。また、ポリエステ
ル系樹脂やアクリル系樹脂にそれぞれの反応機構を持た
せることによっても剥離可能なフィルムを形成すること
ができる。ユリア系、フェノール系の樹脂に可塑剤、反
応希釈剤等を加えたもの。一般に木工用として販売され
ている接着剤やその他の接着剤、あるいはワニス。これ
らも、支持体シート上に塗布した後、自然放置あるいは
加熱等を行うことにより硬化して、透明なフィルムを形
成する。なお、接着剤としては、エポキシ樹脂系、ポリ
ウレタン系、アクリル系、酢酸ビニルエマルジョン系、
シアノアクリレート系等のものを使用することができる
。 また、ワニスとしては、印刷業界で広く用いられている
酸化重合型オーバープリントワニスや溶剤型オーバープ
リントワニス(低重合度の塩化ビニル酢酸ビニル共重合
樹脂を使用した塩酢ビ系ワニス、アクリル系ワニス、ニ
トロセルロース系ワニス等)、水性オーバープリントワ
ニス、紫外線硬化型オーバープリントワニス等を使用す
ることができる。これらのワニスの場合には、各種可塑
剤、希釈剤や添加剤、補助剤を適宜加えることにより、
硬化後のフィルムの柔軟性付与、接着強度調整、硬化時
間短縮等の効果を与えることができる。
【0012】なお、支持体シートと硬化後のフィルムと
の間の接着力(擬似接着力)が適度な値となるように、
支持体シートと塗布樹脂との相性に応じて、支持体シー
トに以下のような接着力調整のための表面処理を行うこ
とができる。まず、接着力を弱くするためには、液状樹
脂等を塗布する前に支持体シート表面にシリコン等の離
型剤を塗布するのが有効である。また、液状樹脂等を支
持体シートの全面に塗布するのではなく、ブロック状、
罫線状等の適当なパターンを描いて部分的に塗布するよ
うにしてもよい。逆に接着力を強くするためには、支持
体シートの表面にコロナ放電やプラズマ処理等を行って
表面を酸化させたり、アンカーコートをあらかじめ塗布
しておくという方法がある。
【0013】以上、いずれの場合においても、支持体シ
ートとその表面で硬化したフィルムとの間は擬似接着状
態となっており、何らかの手がかりをもとに両フィルム
(ラミネート式葉書を作成した場合には、両紙葉)を引
っ張ることにより、擬似接着層は容易に剥離する。しか
し、上記木工用の接着剤(酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤)を除き、その他の液状樹脂の場合は、液状樹脂塗
布層(硬化層)は完全に硬化しているため、硬化層と支
持体シートとの間の擬似接着面をいったん剥離した後は
、たとえヒートローラを通そうとも、再び両層が接着す
ることはない。なお、酢酸ビニルエマルジョン系の接着
剤(木工用接着剤等)の場合は、加熱及び加圧を行なう
ことにより一旦剥離した擬似接着面が再接着することが
あるが、そのような特別な加工を行なわない場合には、
再接着は不可能である。なお、本発明に係る擬似接着積
層フィルムは、1枚の葉書の大きさにあらかじめカット
したシート状としてもよいし、それらの単位を多数連接
してロール状にしたものとしてもよい。
【0014】次に、本発明に係る擬似接着積層フィルム
を用いて各種ラミネート式葉書を作成する場合の種々の
態様を、図2〜図7により説明する。図2(a)は単純
な2つ折り葉書20であり、(b)に示すように、2枚
の連接した紙葉21、22の間に支持体シート23を挟
み、両紙葉21、22と支持体シート23との間に前記
のような液状樹脂を塗布して単葉の葉書20を作成する
ものである。自然放置又は加熱等により液状樹脂が硬化
した後、郵送可能な状態となり、受信後2枚の紙葉21
、22を開封する場合には、いずれかの紙葉21又は2
2と支持体シート23との間の硬化樹脂層との間で剥離
する。もちろん、前記工程によりあらかじめ硬化した擬
似接着積層フィルムを両紙葉21、22間に挟み、感熱
、感圧接着剤層や粘着剤層等で接着するようにしてもよ
い。なお、葉書を連続的に作成するため、連続紙葉体2
1、22の両側端にはスプロケット孔列24、25が設
けられている。図3(a),(b)の葉書は図2のもの
と層構成はまったく同じであり、擬似接着後、郵送時に
は単葉となっているものであるが、1枚の紙葉の大きさ
が図2の場合よりも大きいために郵便法上書状として取
り扱われるものの例である。図4(a)、(b)は、葉
書40の一部のみをラミネートタイプとしたものであり
、1枚の葉書紙葉を横長に作成するものである。図5(
a)、(b)は3つ折り葉書であり、3枚の紙葉51、
52、53をZ字型に折り曲げ、各紙葉間に擬似接着積
層フィルム54、55を介挿して擬似接着したものであ
る。この場合の通信情報量は通常の葉書の5倍となる。 なお、(c)のように、そのうちの1つの擬似接着層5
5を感熱接着剤層56に代え、2枚の紙葉52、53を
永久接着としてもよい。この場合には、(d)に示すよ
うに、ラミネート式葉書は2つ開きとなる。図6(a)
、(b)は、図2と図3との場合と同様、図5と同じ層
構成であって、郵送時に単葉となっているものの、1枚
の紙葉の大きさが所定の大きさを超えているために郵便
法上書状として取り扱われるものの例である。 図7(a),(b)も図5と同様に横方向に連接された
3枚の紙葉71、72、73を3つ折りにしたものであ
るが、往復葉書タイプであり、擬似接着積層フィルム7
4は2枚の紙葉72、73間にのみ介挿されている。以
上、いずれの例の場合でも、表面の一部のみに剥離可能
なラベル(「親展ラベル」とも言う)を貼付することが
可能であり、この場合、本発明に係る擬似接着積層フィ
ルムを用いることも可能であるし、従来の弱粘着剤を用
いることも可能である。
【0015】なお、擬似接着とはいえ、各紙葉を端まで
完全に接着してしまうと受信者が開封することが困難と
なるため、図1(c)の記号18(この例では、開封端
の狭い領域に擬似接着積層フィルム15を介挿しない箇
所を設けている)で示すような開封のための手がかりを
設けることが望ましい。そのほかに、図8(a)に示す
ように、一方の紙葉82の幅を他方の紙葉81よりもわ
ずかに大きくしておき、擬似接着積層フィルム83で接
着を行った後に両紙葉81、82の端部に生じる段差8
4により開封の手がかりを与えることもできる。また、
図8(b)に示すように、擬似接着を行わない開封端8
5の先端部を適当な接着剤86で接着しておいてもよい
。受信者はその先端部をはさみ等で切り落とし(ミシン
目を設けておいてもよい)、紙葉81、82の側端部を
手がかりに容易に開封することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るラミネート式葉書では、あ
らかじめ擬似接着積層フィルムを別途用意しておく必要
がなく、ラミネート式葉書を作成する段階だけで擬似接
着積層フィルムが形成されるため、全体の工程数を減ら
すことができる。また、擬似接着積層フィルム自体をあ
らかじめ製造しておく場合でも、従来のような樹脂押し
出し装置等が不要であるため、簡単な装置で擬似接着積
層フィルムを製造することができる。さらに、従来の溶
融押し出し法あるいは加熱圧着法等では一部接着されな
い層が発生する可能性があったが、本発明では、ラミネ
ート式葉書の場合及び擬似接着積層フィルムの場合共、
液状樹脂を用いているため、そのような非接着層のない
、完全な全面擬似接着層を得ることができるようになる
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に係る擬似接着積層フィルム(a)
、それに感熱接着剤層(EVA)を設けた擬似接着積層
フィルム(b)、そして、それを用いたラミネート式葉
書(c)の断面模式図。
【図2】  本発明によるラミネート式葉書の第1の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)。
【図3】  本発明によるラミネート式葉書の第2の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)。
【図4】  本発明によるラミネート式葉書の第3の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)。
【図5】  本発明によるラミネート式葉書の第4の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)、それに、一方の
擬似接着層を永久接着層とした場合の接着時の断面図(
c)及び開封時の断面図(d)。
【図6】  本発明によるラミネート式葉書の第5の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)。
【図7】  本発明によるラミネート式葉書の第6の例
の展開図(a)及び断面構成図(b)。
【図8】  擬似接着部の開封を容易にするためのラミ
ネート式葉書の端部の構成の2つの例を示す断面図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも2枚の紙葉と、該2枚の紙
    葉の間に介挿され、そのうちの1枚の紙葉に剥離不能に
    接着される支持体シートと、支持体シートと他方の紙葉
    のいずれか一方又は双方に塗布された硬化可能な液状の
    樹脂が硬化することにより形成され、支持体シートとは
    剥離可能に接着する硬化層とを備えることを特徴とする
    ラミネート式葉書。
  2. 【請求項2】  少なくとも2枚の紙葉を剥離可能に接
    着して成るラミネート式葉書を作成するために該2枚の
    紙葉の間に挟まれる擬似接着積層フィルムであって、支
    持体シートと、液状の樹脂を支持体シート上に塗布した
    後硬化することにより形成され、支持体シートと剥離可
    能に接着する硬化層とを備えることを特徴とする擬似接
    着積層フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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