JPH04276337A - 光強度変調記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に照射
するレーザービームの強度を変調して任意のデータを記
録するような光強度変調記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】今日における光磁気記録媒体への記録方
式のひとつとして光強度変調方式が知られている。この
光強度変調方式に用いられる光磁気記録媒体としては、
磁化及び磁化の保磁力が無くなる温度であるキュリー温
度が高く保磁力が弱い書き込み層、及び、キュリー温度
が低く保磁力が強いデータ保持層の２種類の磁性層から
なるものが用いられる。このような光磁気記録媒体は、
過去に記録したデータの上から新たなデータを書き込む
、いわゆるオーバーライトを行うことができる。

【０００３】上記光磁気記録媒体にデータの記録を行う
光強度変調記録装置は、上記オーバーライト時となると
、まず、磁界発生装置により該光磁気記録媒体全体に一
定方向である、例えば上向きの磁界を印加し、保磁力の
弱い上記書き込み層のみの磁化の向きを揃える、いわゆ
る初期化を行う。なお、例えば上記上向きの磁界により
磁化されることにより記録されたデータを“０”、下向
きの磁界により記録されたデータを“１”とする。

【０００４】次に、上記光強度変調記録装置は、上記書
き込み層の保磁力よりも低いレベルで、かつ、上記初期
化のときと反対方向の下向き（“１”）の磁界を上記光
磁気記録媒体に印加するとともに、図６（ａ）に示す記
録するデータが“０”の場合は同図（ｂ）に示すように
弱レベルの電圧を、又、同図（ａ）に示す記録するデー
タが“１”の場合は同図（ｂ）に示すように強レベルの
電圧をレーザ駆動回路で生成しレーザ装置に供給する。 上記レーザ装置は、上記弱レベルの電圧が供給されると
上記弱レベルのレーザビームを上記光磁気記録媒体に照
射する。これにより、上記データ保持層はキュリー温度
にまで熱せられ、該データ保持層は一旦下向きに磁化さ
れる。しかし、上記データ保持層のキュリー温度では、
上記初期化により上向きに磁化された書き込み層の磁化
が保磁されているため、いわゆる交換力により一旦下向
きに磁化された上記データ保持層の磁化は、書き込み層
が保磁している上向きの磁化に従って揃い、両層共、上
向きの磁化となり“０”のデータが記録される。また、
上記レーザ装置は、上記強レベルの電圧が供給されると
上記強レベルのレーザビームを上記光磁気記録媒体に照
射する。これにより、上記書き込み層がキュリー温度に
まで熱せられる。この書き込み層がキュリー温度となる
と、該書き込み層及びデータ保持層の保磁力は無くなる
ため、上記磁界発生装置から印加される下向きの磁界に
より両層とも下向きに磁化され“１”のデータが記録さ
れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光強度
変調記録装置は、上記強レベル及び弱レベルのレーザビ
ームを照射するために、図６（ｂ）に示したように記録
するデータが“１”の場合は強レベルの電圧を、又、記
録するデータが“０”の場合は弱レベルの電圧を生成し
て上記レーザ装置に供給しなければならない。このため
、上記２種類の電圧を生成し供給するレーザ駆動回路の
回路構成が複雑化していた。また、回路構成が複雑なた
めに、部品点数が多くなり、組立工程も複雑化し、人件
費等もかさみコスト高となっていた。

【０００６】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、レーザ駆動回路の回路構成が簡単で、ローコス
ト化を達成できるような光強度変調記録装置を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、光磁気記録媒
体にレーザビームを照射するレーザビーム照射手段と、
上記レーザビーム照射手段を駆動するレーザ駆動手段と
、上記レーザ駆動手段に駆動パルスを供給するパルス幅
変調手段と、磁界を発生しこの発生した磁界を上記光磁
気記録媒体に印加する磁界発生手段とを有し、上記パル
ス幅変調手段は、記録データに応じたパルス幅の駆動パ
ルスを生成し上記レーザ駆動手段に供給することを特徴
とし、また、本発明は、光磁気記録媒体にレーザビーム
を照射するレーザビーム照射手段と、上記レーザビーム
照射手段を駆動するレーザ駆動手段と、上記レーザ駆動
手段に駆動パルスを供給するパルス数変調手段と、磁界
を発生しこの発生した磁界を上記光磁気記録媒体に印加
する磁界発生手段とを有し、上記パルス数変調手段は、
記録データに応じて上記レーザ駆動手段に供給する駆動
パルスのパルス数を制御することを特徴として上述の課
題を解決する。

【０００８】

【作用】本発明に係る光強度変調記録装置は、記録デー
タをパルス幅変調手段に供給することにより、該記録デ
ータに応じたパルス幅の駆動パルスを生成し、これをレ
ーザ駆動手段に供給しレーザビーム照射手段を駆動する
構成を採ることにより、又は、記録データをパルス数変
調手段に供給することにより、該記録データに応じて駆
動パルスのパルス数を制御し、これをレーザ駆動手段に
供給しレーザビーム照射手段を駆動する構成を採ること
により回路構成の簡素化を図る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明に係る光強度変調記録装置の実
施例について図面を参照しながら説明する。本発明に係
る光強度変調記録装置は、図１に示すようにパルス幅変
調手段である変調ブロック１，レーザ駆動手段であるレ
ーザ駆動回路２，レーザビーム照射手段であるレーザ装
置３，対物レンズ４及び磁界発生手段である磁界発生装
置５等からなっている。

【００１０】次に動作説明をするが、その前に本発明に
係る光強度変調記録装置によりデータの記録が行われる
光磁気記録媒体の構造を説明する。

【００１１】上記光磁気記録媒体は、例えば図２に示す
ように外形が略々円形で中心に開口部が設けられている
、いわゆるディスク形状を有しており、内部は書き込み
層７，データ保持層９，該書き込み層７及び該データ保
持層９の間に設けられた中間層８からなっている。図３
に実線で示すように、上記データ保持層９のキュリー温
度（磁化及び該磁化を保持する保磁力がなくなる温度）
ＴＥＭ１は、同図中点線で示す上記書き込み層７のキュ
リー温度ＴＥＭ２よりも低い。また、上記データ保持層
９の保磁力Ｐ２は該書き込み層７の保磁力Ｐ１よりも高
くなっている。そして、上記書き込み層７及びデータ保
持層９は、互いに相互作用を及ぼし合っている。具体的
には、上記データ保持層９のキュリー温度まで熱し室温
まで冷ますと、該データ保持層９の磁化の向きは上記書
き込み層７の磁化の向きに揃う、いわゆる交換力が働く
ようになっている。このため、上記光磁気記録媒体は、
過去に記録したデータの上から新たなデータを記録する
、いわゆるオーバーライトを簡単に行うことができる。

【００１２】すなわち、上記光強度変調記録装置はデー
タの記録時となると、まず、図１に示す磁界発生装置５
から、上記書き込み層７の保磁力より強く、上記データ
保持層９の保磁力より弱いレベルで、かつ、一方向（例
えば、上方向）の磁界を発生し、これを該光磁気記録媒
体全体に印加するいわゆる初期化を行う。これにより、
上記書き込み層７の磁化の向きのみが上方向に強制的に
揃えられる。ここで、本実施例の場合、上記磁化の向き
が上方向の場合は記録されたデータが“０”（ローレベ
ル）であることを示し、該磁化の向きが下方向の場合は
記録されたデータが“１”（ハイレベル）であることを
示すこととする。なお、上記初期化は、データを記録し
ながら行うようにしてもよい。

【００１３】この初期化が終了すると、上記磁界発生装
置５は、図３のレベルＧに示すように上記書き込み層７
の保磁力よりも弱いレベルで、かつ、上記初期化のとき
と反対方向の下向き（“１”）の磁界を上記光磁気記録
媒体に印加する。また、上記変調ブロック１には、例え
ば記録する音声信号又は画像信号等のアナログ信号をＡ
／Ｄ変換した記録データが供給される。上記変調ブロッ
ク１は、例えば図４（ａ）の時刻Ｔ１〜時刻Ｔ２、又は
、時刻Ｔ３〜時刻Ｔ４に示す“１”の記録データが供給
された場合、この“１”の記録データが供給されている
時刻Ｔ１〜時刻Ｔ２、又は、時刻Ｔ３〜時刻Ｔ４間は、
同図（ｂ）に示すようなパルス幅の長い駆動パルス生成
し、これを上記レーザ駆動回路２に供給する。また、上
記変調ブロック１は、図４（ａ）の時刻Ｔ２〜時刻Ｔ３
間に示す“０”の記録データが供給された場合、この“
０”の記録データが供給されている時刻Ｔ２〜時刻Ｔ３
間は、同図（ｂ）に示すようなパルス幅の短い駆動パル
スを生成し、これを上記レーザ駆動回路２に供給する。 上記レーザ駆動回路２は、上記駆動パルスが供給されて
いる間、上記レーザ装置を駆動制御する。上記レーザ装
置３は、上記レーザ駆動回路２に駆動パルスが供給され
ている間、レーザビームを上記光磁気記録媒体に照射す
る。上記駆動パルスのパルス幅は、“１”の記録データ
を記録するときには、上記レーザビーム照射時間を長く
して上記書き込み層７のキュリー温度まで熱するように
、また、“０”の記録データを記録するときには、上記
レーザビームの照射時間を短くして上記データ保持層９
のキュリー温度まで熱するように設定されている。従っ
て、“１”の記録データを記録するときには、上記光磁
気記録媒体は上記書き込み層７のキュリー温度まで熱せ
られる。上記書き込み層７のキュリー温度まで熱すると
、該書き込み層７及びデータ保持層９共に磁化の保持力
が無くなる。このため、上記書き込み層７及びデータ保
持層９は、上記磁界発生装置５から印加される下向きの
磁界により、共に下向きに磁化され“１”の記録データ
が記録される。また、“０”の記録データを記録すると
きには上記データ保持層９のキュリー温度まで熱せられ
る。このデータ保持層９のキュリー温度では、該データ
保持層９のみ磁化の保磁力が無くなる。このため、上記
データ保持層９の磁化の向きは、上記磁界発生装置５か
らの下向きの磁界により、一旦下向きとなる。 しかし、上記データ保持層９のキュリー温度では、上記
書き込み層７が初期化の際に印加された上向きの磁化を
保磁している。このため、室温まで冷めると上記交換力
が働き、一旦下向きとされた上記データ保持層９の磁化
の向きが、上記書き込み層７が保磁している上向きの磁
化に従って揃い、両層共上向きの磁化となり、“０”の
記録データが記録される。

【００１４】以上の説明から明らかなように、本発明に
係る光強度変調記録装置の実施例では、記録データに応
じてパルス幅を変えた駆動パルスによりレーザ装置３を
駆動するという簡単な回路構成で、上記書き込み層７の
キュリー温度及び上記データ保持層９のキュリー温度ま
で熱することができる。このため、レーザ駆動手段であ
る上記レーザ駆動回路２を構成する部品点数の削減，組
立工程の簡略化，人件費の節約等を図ることができ、ロ
ーコスト化を達成することができる。

【００１５】次に本発明に係る光強度変調記録装置の他
の実施例の説明をする。上述の実施例の説明では、初期
化を行った後、記録データに応じてパルス幅を変えた駆
動パルスを上記レーザ駆動回路２に供給し上記レーザ装
置３を駆動するようにしたが、この他の実施例では、記
録データに応じて上記駆動パルスのパルス数を変え、こ
のパルス数により上記レーザ駆動回路２を制御し上記レ
ーザ装置３を駆動するようにした。なお、この他の実施
例では上記変調ブロック１がパルス数変調手段に対応す
る他、回路構成は上述の実施例と同様のため、その詳細
な説明は省略する。

【００１６】この本発明に係る光強度変調記録装置の他
の実施例の変調ブロック１は、図５（ａ）の時刻Ｔ５〜
時刻Ｔ６に示す“１”の記録データが供給されると、上
記レーザ駆動回路２に供給する同図（ｂ）に示す駆動パ
ルスの数を多くし、同図（ａ）に示す“０”のデータが
供給されると該駆動パルスのパルス数を少なくする。従
って、上記駆動パルスのパルス数が多いときはレーザビ
ームの照射時間が長くなり、該駆動パルスのパルス数が
少ないときはレーザビームの照射時間が短くなる。なお
、“１”の記録データを記録するときは、上記書き込み
層７をキュリー温度まで熱する数の上記駆動パルスが供
給されるように、また、“０”の記録データを記録する
ときは、上記データ保持層９をキュリー温度まで熱する
数の上記駆動パルスが供給されるように設定されている
。このため、“１”の記録データを記録するときには上
記書き込み層７がキュリー温度まで熱せられ、上述のよ
うに該書き込み層７及びデータ保持層９共に下方向の磁
界が印加される。これにより、“１”の記録データが記
録される。また、“０”の記録データを記録するときに
は上記データ保持層９がキュリー温度まで熱せられ、該
データ保持層９が一旦下向きに磁化されるが、室温まで
冷めたときには上記交換力が働き、該データ保持層９の
磁化は、上記初期化により上方向とされた上記書き込み
層７の磁化の向きに従って上方向となる。これにより、
“０”の記録データが記録される。

【００１７】この光強度変調記録装置の他の実施例も、
記録するデータに応じて上記駆動パルスのパルス数を増
減するという簡単な回路構成で、上記書き込み層７のキ
ュリー温度及び上記データ保持層９のキュリー温度まで
熱することができる。このため、上述の実施例と同様に
、レーザ駆動回路２を構成する部品点数の削減，組立工
程の簡略化，人件費の節約等を図ることができ、ローコ
スト化を達成することができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明に係る光強度変調記録装置は、光
磁気記録媒体にレーザビームを照射するレーザビーム照
射手段を駆動するレーザ駆動手段に供給する駆動パルス
のパルス幅をパルス幅変調手段で記録データに応じて制
御することにより、又、光磁気記録媒体にレーザビーム
を照射するレーザビーム照射手段を駆動するレーザ駆動
手段に供給する駆動パルスのパルス数をパルス数変調手
段で記録データに応じて制御することにより、上記光磁
気記録媒体に記録データをオーバーライトすることがで
きる。このため、レーザ駆動手段に強弱２種類の電圧を
供給する手段を設ける必要がなく、該レーザ駆動手段の
構成の簡素化を図ることができる。また、上記レーザ駆
動手段の構成の簡素化を図ることができるため、部品点
数の削減，組立工程の簡略化，人件費の節約等を図るこ
とができ、ローコスト化を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図　　１】本発明に係る光強度変調記録装置の実施例
及び他の実施例のブロック図である。

【図　　２】本発明に係る光強度変調記録装置でデータ
の記録が行われる光磁気記録媒体の構造を説明するため
の概略図である。

【図　　３】上記光磁気記録媒体の特性を説明するため
の特性図である。

【図　　４】本発明に係る光強度変調記録装置の実施例
の動作を説明するためのタイムチャートである。

【図　　５】本発明に係る光強度変調記録装置の他の実
施例の動作を説明するためのタイムチャートである。

【図　　６】従来の光強度変調記録装置の動作を説明す
るためのタイムチャートである。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・・変調ブロック ２・・・・・・・・・・レーザ駆動回路３・・・・・・
・・・・レーザ装置 ４・・・・・・・・・・対物レンズ ５・・・・・・・・・・磁界発生装置 ７・・・・・・・・・・書き込み層 ８・・・・・・・・・・中間層 ９・・・・・・・・・・データ保持層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光磁気記録媒体にレーザビームを照射
   するレーザビーム照射手段と、上記レーザビーム照射手
   段を駆動するレーザ駆動手段と、上記レーザ駆動手段に
   駆動パルスを供給するパルス幅変調手段と、磁界を発生
   しこの発生した磁界を上記光磁気記録媒体に印加する磁
   界発生手段とを有し、上記パルス幅変調手段は、記録デ
   ータに応じたパルス幅の駆動パルスを生成し上記レーザ
   駆動手段に供給することを特徴とする光強度変調記録装
   置。
2. 【請求項２】　　光磁気記録媒体にレーザビームを照射
   するレーザビーム照射手段と、上記レーザビーム照射手
   段を駆動するレーザ駆動手段と、上記レーザ駆動手段に
   駆動パルスを供給するパルス数変調手段と、磁界を発生
   しこの発生した磁界を上記光磁気記録媒体に印加する磁
   界発生手段とを有し、上記パルス数変調手段は、記録デ
   ータに応じて上記レーザ駆動手段に供給する駆動パルス
   のパルス数を制御することを特徴とする光強度変調記録
   装置。