JPH0427629Y2 - - Google Patents

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JPH0427629Y2
JPH0427629Y2 JP1780886U JP1780886U JPH0427629Y2 JP H0427629 Y2 JPH0427629 Y2 JP H0427629Y2 JP 1780886 U JP1780886 U JP 1780886U JP 1780886 U JP1780886 U JP 1780886U JP H0427629 Y2 JPH0427629 Y2 JP H0427629Y2
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JP
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molded product
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transparent
molded
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JP1780886U
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば自動車等の車両に装着される
装飾部品等に使用される合成樹脂成形品の改良に
関する。
〔従来の技術〕
一般に、乗用車等の車両には例えばマーク類等
の各種の装飾部品が装着されている。これらの装
飾部品として合成樹脂成形品によつて形成された
ものがある。この場合、従来の合成樹脂成形品は
例えばポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の
透明な合成樹脂材料によつて成形品本体が射出成
形されており、この成形品本体の裏面側に適宜の
模様等を描いた塗装面が形成されて装飾性が高め
られる構成になつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
成形品本体を形成しているポリカーボネート樹
脂やアクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料は比較
的柔らかい素材なので、上記従来構成のものにあ
つては例えば車両の洗車時に成形品本体の表面が
傷付き易い問題があつた。そこで、成形品本体の
射出成形後、この成形品本体の表面側に例えばス
プレー塗装、或いはデイツピング等の手段によつ
て耐傷付性を向上させるハードコート処理を施す
ようにしていた。しかしながら、成形品本体の表
面側に例えばスプレー塗装、或いはデイツピング
等の手段によつてハードコート処理を施す面倒な
作業が必要になるので、装飾部品の製作が面倒な
ものとなり、コスト高になる問題があつた。
また、例えばアクリル樹脂、すなわちポリメチ
ルメタアクリレートによつて形成される透明な成
形品本体の射出成形時に成形品本体の溶融成形材
料を射出成形用の金型のキヤビテイ内に射出する
前に、予め表面に耐傷付性を向上させるハードコ
ート処理が施されるとともに、裏面に印刷面が形
成されたポリカーボネート製の透明な合成樹脂フ
イルムを射出成形用の金型のキヤビテイ内に配設
し、この状態で射出成形用の金型のキヤビテイ内
に成形品本体の溶融成形材料を射出させることに
より、ポリカーボネート製のフイルムの印刷面側
を成形品本体の表面に接合させて一体化させるよ
うにすることが考えられている。この場合には成
形品本体の射出成形後、この成形品本体の表面側
に例えばスプレー塗装、或いはデイツピング等の
手段によつて耐傷付性を向上させるハードコート
処理を施す場合に比べて装飾部品の製作の容易化
およびコスト低下を図ることができるが、このよ
うに材質の異なる合成樹脂、すなわちポリメチル
メタアクリレートによつて形成される透明な成形
品本体とポリカーボネート製のフイルムとを接合
させた場合には両者の密着性が悪く、成形品本体
からフイルムが剥離し易い問題があつた。
この考案は上記問題点に着目してなされたもの
で、製作の容易化およびコスト低下を図ることが
でき、加えてポリメチルメタアクリレートによつ
て形成される透明な成形品本体とポリカーボネー
ト製のフイルムとを接合させた場合に両者の密着
性を高め、成形品本体からフイルムが剥離しにく
い合成樹脂成形品を提供することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は透明な成形品本体をポリメチルメタ
アクリレート中にゴム材料を5〜40%含有させた
溶融成形材料によつて射出成形させるとともに、
表面に耐傷付性を向上させるハードコート処理が
施され、裏面に印刷面が形成されたポリカーボネ
ート製のフイルムの印刷面側をこの成形品本体の
射出成形時にこの成形品本体の表面に接合させて
一体化したことを特徴とするものである。
〔作用〕
ポリメチルメタアクリレート中にゴム材料を5
〜40%含有させた溶融成形材料によつて射出成形
させる成形品本体の射出成形時に、この成形品本
体の溶融成形材料を射出成形用の金型のキヤビテ
イ内に射出する前に、予め表面に耐傷付性を向上
させるハードコート処理が施され、裏面に印刷面
が形成されたポリカーボネート製の透明なフイル
ムを射出成形用の金型のキヤビテイ内に配設し、
この状態で射出成形用の金型のキヤビテイ内に成
形品本体の溶融成形材料を射出させることによ
り、ポリカーボネート製の透明なフイルムの印刷
面側を成形品本体の表面に接合させて一体化させ
るようにしたものである。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。第1図は例えば自動車等の車両に装着さ
れる例えばマーク類等の装飾部品の要部の概略構
成を示すもので、1は透明な成形品本体、2はこ
の成形品本体1の表面に接合された透明なフイル
ムである。この場合、成形品本体1はアクリル樹
脂、すなわちポリメチルメタアクリレート
(PMMA)中に例えばアクリルゴムまたはブタジ
エンゴム等のゴム材料を5〜40%、共重合または
ブレンドによつて含有させた溶融成形材料によつ
て射出成形されている。さらに、フイルム2はポ
リカーボネート(PC)によつて形成されている。
このポリカーボネート製のフイルム2には第2図
に示すように表面に耐傷付性を向上させるUVハ
ードコート処理が施されたUVハードコート処理
面3が形成されているとともに、裏面には適宜の
模様等が印刷された印刷面4が形成されている。
また、第3図は成形品本体1を射出成形する射
出成形用の金型5を示すもので、5aはこの金型
5のキヤビテイ型、5bは金型5のコア型であ
る。この場合、キヤビテイ型5aにはキヤビテイ
6が形成されているとともに、このキヤビテイ6
の内底面には複数の吸着口7……が形成されてい
る。さらに、キヤビテイ型5aの内部には吸着口
7……に連通された真空引き用の吸気通路8……
が形成されている。そして、成形品本体1の射出
成形時には成形品本体1の溶融成形材料を射出成
形用の金型5のキヤビテイ6内に射出する前に、
合成樹脂フイルム2のUVハードコート処理面3
をキヤビテイ6の内底面側に向けた状態で合成樹
脂フイルム2がキヤビテイ6の内底面に装着され
るようになつており、この状態で吸気通路8……
を介して真空引き操作が行われ、キヤビテイ型5
aの各吸着口7……に合成樹脂フイルム2が吸着
されるようになつている。また、金型5のコア型
5bには溶融成形材料の輸送通路9が形成されて
おり、第4図に示すようにキヤビテイ型5aの各
吸着口7……に合成樹脂フイルム2が吸着された
状態でこの輸送通路9を介してキヤビテイ6内に
成形品本体1の溶融成形材料を射出させることに
より、合成樹脂フイルム2の印刷面4側を成形品
本体1の表面に接合させて一体化させるようにし
ている。
そこで、上記構成のものにあつては表面に耐傷
付性を向上させるUVハードコート処理が施され
たUVハードコート処理面3が形成されるととも
に、裏面に適宜の模様等が印刷された印刷面4が
形成されたポリカーボネート製の透明なフイルム
2を設け、透明なポリメチルメタアクリレート中
に例えばアクリルゴムまたはブタジエンゴム等の
ゴム材料を5〜40%含有させた溶融成形材料によ
つて射出成形された成形品本体1の射出成形時に
成形品本体1の表面にこのポリカーボネート製の
フイルム2を接合して一体化させたので、従来の
ように成形品本体1の射出成形後、この成形品本
体1の表面側に例えばスプレー塗装、或いはデイ
ツピング等の手段によつて耐傷付性を向上させる
ハードコート処理を施す場合に比べて装飾部品の
製作の容易化およびコスト低下を図ることができ
る。さらに、ポリカーボネート製のフイルム2の
印刷面4は成形品本体1とフイルム2との間で挟
持状態で保持されるので、この印刷面4が外部側
に露出状態で保持される場合に比べて印刷面4の
色の劣化を防止することができ、印刷面4の色を
長期間鮮明な状態で保持することができる。
また、第5図はポリメチルメタアクリレート中
に例えばアクリルゴムまたはブタジエンゴム等の
ゴム材料を含有させた溶融成形材料によつて射出
成形させた成形品本体1の射出成形時に成形品本
体1の表面にポリカーボネート製のフイルム2を
接合して一体化させた場合におけるポリメチルメ
タアクリレート中のゴム材料の含有量と(成形品
本体1とフイルム2との間の)剥離強度との間の
関係を示すものである。この第5図からも明らか
なようにゴム材料の含有量が5%以下の場合には
成形品本体1とフイルム2との間の剥離強度が弱
く、剥離し易いことがわかる。また、ゴム材料の
含有量が40%以上の場合には射出成形時における
金型5内の溶融成形材料の流れが悪くなり、射出
成形の作業性が悪くなるとともに、射出成形後の
成形品本体1の透明性が低下する問題がある。し
たがつて、透明な成形品本体1をポリメチルメタ
アクリレート中に例えばアクリルゴムまたはブタ
ジエンゴム等のゴム材料を5〜40%含有させた溶
融成形材料によつて射出成形させることにより、
ポリメチルメタアクリレートによつて形成される
透明な成形品本体1とポリカーボネート製のフイ
ルム2との密着性を高め、成形品本体1からフイ
ルム2を剥離しにくくさせることができる。な
お、第5図中で、ゴム材料の含有量が15〜30%の
範囲Aは最適範囲を示すものである。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
〔考案の効果〕
この考案によれば透明な成形品本体をポリメチ
ルメタアクリレート中にゴム材料を5〜40%含有
させた溶融成形材料によつて射出成形させるとと
もに、表面に耐傷付性を向上させるハードコート
処理が施され、裏面に印刷面が形成されたポリカ
ーボネート製のフイルムの印刷面側をこの成形品
本体の射出成形時にこの成形品本体の表面に接合
させて一体化したので、製作の容易化およびコス
ト低下を図ることができ、加えてポリメチルメタ
アクリレートによつて形成される透明な成形品本
体とポリカーボネート製のフイルムとを接合させ
た場合に両者の密着性を高め、成形品本体からフ
イルムを剥離しにくくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は車両に装着される装飾部品の成形品本体の概
略構成を示す要部の縦断面図、第2図はポリカー
ボネートフイルムを示す縦断面図、第3図は射出
成形用の金型を示す要部の縦断面図、第4図は金
型に合成樹脂フイルムを装着させた状態を示す要
部の縦断面図、第5図はポリメチルメタアクリレ
ート中のゴム材料の含有量と剥離強度との間の関
係を示す特性図である。 1……成形品本体、2……フイルム、3……
UVハードコート処理面、4……印刷面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリメチルメタアクリレート中にゴム材料を5
    〜40%含有させた溶融成形材料によつて射出成形
    された透明な成形品本体と、表面に耐傷付性を向
    上させるハードコート処理が施されるとともに、
    裏面に印刷面が形成され、前記成形品本体の射出
    成形時にこの印刷面側が前記成形品本体の表面に
    接合された透明なポリカーボネート製のフイルム
    とを具備したことを特徴とする合成樹脂成形品。
JP1780886U 1986-02-10 1986-02-10 Expired JPH0427629Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1780886U JPH0427629Y2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10

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JP1780886U JPH0427629Y2 (ja) 1986-02-10 1986-02-10

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Publication Number Publication Date
JPS62128815U JPS62128815U (ja) 1987-08-14
JPH0427629Y2 true JPH0427629Y2 (ja) 1992-07-02

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