JPH04273836A - フェノールの製造方法 - Google Patents

フェノールの製造方法

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JPH04273836A
JPH04273836A JP3033895A JP3389591A JPH04273836A JP H04273836 A JPH04273836 A JP H04273836A JP 3033895 A JP3033895 A JP 3033895A JP 3389591 A JP3389591 A JP 3389591A JP H04273836 A JPH04273836 A JP H04273836A
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JP
Japan
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reaction
phenol
benzene
present
crown
Prior art date
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Pending
Application number
JP3033895A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Matsuda
松田 藤夫
Kozo Kato
高蔵 加藤
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノールの新規な製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベンゼンと酸素からフェノールを
1工程で製造する方法は、触媒の存在下に、ベンゼンと
酸素を気相または液相で反応させる方法が知られている
。しかし、気相反応の場合、ベンゼンの完全酸化が起こ
り、フェノールの選択率が大変低い(特開昭56−87
527号)。また、液相反応の場合、銅塩と酸素を用い
て、ベンゼンを酸化する方法があるが、ベンゼンの転化
率が低く、その上、副生物としてヒドロキノン、p−ベ
ンゾキノンを生成し、フェノールの收率が低い(有機合
成化学41,839(1983))。
【0003】さらに、パラジウム系触媒を用い、1,1
0−フェナントロリンおよび一酸化炭素の存在下にベン
ゼンを酸化する方法があるが、フェノールの収量は低い
(Chem.Lett,.1865(1987),Ch
em.Lett.1687(1990)、特開平2−1
9808 号、特開平2−19809 号)。そのため
、ベンゼンの直接酸化でフェノールを製造する方法が望
まれていたが、いまだに工業化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ベンゼンから1工程でフェノールを高選択率に製造
する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に関して鋭意検討した結果、ベンゼンから1工程でフェ
ノール高収率に高選択率に製造する方法を見出した。即
ち、本発明は、ベンゼンを触媒としての銅イオンまたは
パラジウムの存在下に、反応液中に四級アンモニウムイ
オンおよびクラウンエーテルを少なくとも1種を添加し
、酸化剤を用いて液相酸化反応させ、一工程でフェノー
ルを製造すること、また、液相として水を存在させるこ
と若しくは反応液を酸性とすることにより、高い収率で
高い選択率で製造する方法を提供することができる。 本発明の方法において使用される触媒は銅イオンまたは
パラジウムである。
【0006】本発明に使用される触媒としての銅イオン
は、1価の銅金属化合物、金属銅および酸、2価の銅化
合物、1価および2価の銅化合物、金属銅および1価の
銅化合物、金属銅および2価の銅化合物、金属銅および
1価および2価の銅化合物を反応液に添加することによ
って得られる。
【0007】本発明に使用される触媒としての1価の銅
化合物は Cu2Cl2 、Cu2F2 、Cu2Br
2、Cu2I2 、  Cu2O、  Cu2CO3、
Cu2(CN)2、Cu2SO3、Cu2OH 、Cu
2S、Cu3Fe(CN)6、Cu4Fe(CN)6等
である。
【0008】本発明に使用される触媒としての2価の銅
化合物は、 CuCl2、CuF2、CuBr2 、C
uO 、Cu(OH)2 、  Cu(CH3COO)
2 、  CuSO4 、CuCO3 、  Cu(C
lO3)2 、CuCrO4、Cu(CN)2 、Cu
Cr2O7 、Cu3(Fe  (CN)6)2 、C
u2Fe(CH)6、Cu(HCO2)2 、Cu(N
O3)2、Cu3(PO4)2 、CuS 等である。
【0009】本発明に使用される触媒としてのパラジウ
ムは、パラジウム塩、金属パラジウム、酸化パラジウム
、担体つきパラジウム、有機パラジウム等を反応液に添
加することによって得られる。
【0010】本発明に使用される触媒としてのパラジウ
ム塩は、 PdF2、PdCl2 、PdBr2 、P
dI2、Pd(NO3)2、PdSO4 、Pd(CH
3COO)2 、PdS 、パラジウムアセチルアセト
ナート、PdCl2(PPh3)2等である。
【0011】本発明による反応液を酸性にする場合、こ
の酸性反応液は反応液に酸を添加することによって得ら
れる。反応液に添加する酸としては、通常、塩酸、硫酸
、酢酸、硝酸、ギ酸、酸性塩等が使用される。
【0012】本発明に用いられる反応液の酸性は通常p
H0〜6、好ましくはpH 0.5〜4の範囲で実施さ
れる。
【0013】本発明において、反応系に四級アンモニウ
ムイオンを添加すれば、フェノールの収率に良い効果が
ある。本発明に用いられる四級アンモニウムイオンは通
常、四級アンモニウム塩または四級アンモニウム水酸化
物として反応系に添加される。本発明に用いられる四級
アンモニウム塩はベンジルトリエチルアンモニウムクロ
ライド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロマイド、
ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド、ベンジル
トリメチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリ−n
−ブチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルア
ンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウム
ブロマイド、デシルトリメチルアンモニウムクロライド
、デシルトリメチルアンモニウムアイオダイド、フェニ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、フェニルトリメ
チルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアン
モニウムクロライド、テトラ−n−ブチルアンモニウム
ブロマイド、トリメチルステアリルアンモニウムクロラ
イド等である。また、本発明に用いられる四級アンモニ
ウム水酸化物はベンジルトリエチルアンモニウム水酸化
物、ベンジルトリメチルアンモニウム水酸化物、セチル
トリメチルアンモニウム水酸化物、フェノールトリメチ
ルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアンモニウム水酸
化物、テトラ−n−プロピル水酸化物等である。本発明
に用いられる四級アンモニウム塩または四級アンモニウ
ム水酸化物の使用量については特に制限はないが、好ま
しくはベンゼン1モルに対して0.001〜0.1モル
である。
【0014】本発明において、反応系にクラウンエーテ
ルを添加すれば、副生物が減少し、フェノールの選択率
および収率に良い効果がある。本発明に用いられるクラ
ウンエーテルはクラウンエーテル/12−クラウン−4
、クラウンエーテル/15−クラウン−5、クラウンエ
ーテル/18−クラウン−6、18−クラウン−6アセ
トニトリルコンプレックス、クラウンエーテル/(+)
−18−クラウン−6−テトラカルボン酸、クラウンエ
ーテル/ジベンゾ−18−クラウン−6、クラウンエー
テル/ジベンゾ−24−クラウン−8、クラウンエーテ
ル/ジベンゾビリジノ−18−クラウン−6、クラウン
エーテル/ジシクロヘキシル−18−クラウン−6、ク
ラウンエーテル/N−フェノールアザー15−クラウン
−5、クラウンエーテル/ジシクロヘキシル−24−ク
ラウン−8等である。
【0015】本発明に用いられるクラウンエーテルの使
用量については特に制限がないが、好ましくはベンゼン
1モルに対して0.001〜0.1モルである。
【0016】本発明において、反応系にジピリジンを添
加すれば、フェノールの収率に良い効果がある。本発明
に用いられるジピリジンの使用量については、特に制限
はないが、通常ベンゼン1モルに対して0.1〜10モ
ルを用いることが好ましい。
【0017】本発明による反応液は溶液状態、二層分離
状態、二液混層状態、コロイド状態、スラリー状態、気
液混相状態、気液固混相状態等で実施することができる
【0018】本発明による反応温度は、通常、0〜30
0 ℃、好ましくは10〜200 ℃である。反応温度
が0より低いと、ベンゼンの転化率が低く、生産性が低
いことがある。一方、反応温度が 300℃より高いと
、副生物が多くなり、フェノールの選択率が低くなる場
合がある。
【0019】本発明による反応圧力は、通常、0〜50
kg/cm2、好ましくは2〜30kg/cm2である
。この反応圧力は酸素、窒素、一酸化炭素等の圧力によ
って調整することができる。
【0020】本発明による反応時間は、特に制限はない
が、通常 0.5〜30時間、好ましくは1〜15時間
である。
【0021】本発明による反応は、回分法、半回分法、
連続法等の様々の反応方式および反応操作によって行う
ことができる。また、前記触媒は、溶液状態、二層分離
状態、二液混層状態、スラリー状態、固定床、移動床、
流動床のいずれの方式で用いてもよい。本発明において
、反応原料の各成分の反応器への添加順序および前記触
媒との接触順序は特に制限はない。本発明による反応後
、反応生成物を前記触媒等から濾別、抽出、留去等の通
常の分離方法によって分離回収することができる。
【0022】本発明による目的生成物であるフェノール
含有する前記回収物を溶媒抽出、蒸留、アルカリ処理、
酸処理等の逐次的な処理等、あるいは、これらを適宜に
組合わせた操作等の通常の分離、精製法によって、目的
生成物であるフェノールを分離、精製することができる
。また、未反応の原料であるベンゼンおよび酸素は回収
して、再び反応系にリサイクルして使用することができ
る。  本発明による反応を回分操作法で実施する場合
、反応後、反応生成物を分離して回収された触媒は、そ
のまま、または、その一部もしくは全部を再生した後、
くりかえして触媒として反応に使用することができる。
【0023】本発明による反応を連続法で実施する場合
、反応に供することによって、一部またはすべてが失活
または活性低下した触媒は、反応を中断後再生して反応
に用いることもできるし、また、連続的または断続的に
反応器から触媒の一部を抜き出して、再生して、再び反
応器へリサイクルして、反応に使用することもできる。 また、新しい触媒を連続的または断続的に反応器に添加
することもできる。
【0024】
【実施例】実施例1〜4 ハステロイC製オートクレーブ(容量50ml)中にベ
ンゼン 4.0g、銅粉を0.07g、CuSO4 ・
5H2Oを0.26g、クラウンエーテル/ジシクロヘ
キシル−18−クラウン−6を0.1 g、H2SO4
 水溶液を0.1 gを仕込んだ後、このオートクレー
ブ内を酸素ガスで置換し、オートクレーブ内に酸素圧1
5kg/cm2の酸素を挿入した。オートクレーブ内を
撹拌しながら、温度を45℃に制御して、12時間反応
させる。反応後に反応液をベンゼンを用いて抽出分離す
る。ベンゼンの中の反応生成物をガスクロマトグラフを
用いて分析して表1に示す結果を得た。
【0025】
【表1】
【0026】参考例1〜4 実施例1〜4で実施した方法において、ジシクロヘキシ
ル−18−クラウン−6を使用しない他は実施例1〜4
と同様に実施した。主成物の分析結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】実施例5 実施例1において、オートクレーブ中にベンゼを四g、
酢酸を6g、酢酸パラジウム0.05gおよびクラウン
エーテルジシクロヘキシル−18−クラウン6gを0.
04g仕込んだ後、このオートクレーブ内を酸素ガスで
置換し、オートクレーブ内に酸素圧15kg/cm2の
酸素ガスおよび一酸化炭素圧15kg/cm2の一酸化
炭素ガスをを仕込んだ。
【0029】反応温度180 ℃、反応時間1時間とし
、その他は実施例1と同様に実施した。その結果、フェ
ノール収率が2.97%および酢酸フェニル収率が0.
91%であった。
【0030】参考例5 実施例5において、ジシクロヘキシル−18−クラウン
6を使用しない他は実施例5と同様に実施した。その結
果、フェノール収率が1.75%および酢酸フェニル収
率が1.11%であった。
【0031】実施例6 実施例1において、反応液にさらにテトラ−n−ブチル
アンモニウムクロライド0.01gを添加し、その他は
実施例1と同様に実施した。その結果、フェノール収率
が1.35%およびp−ベンゾキノン収率が0.21%
であった。
【0032】実施例7 実施例1において、反応液にさらにベンジルトリエチル
アンモニウムクロライド0.01gを添加した。他は実
施例1と同様に実施した。その結果、フェノール収率が
1.33%およびp−ベンゾキノン収率が0.23%で
あった。
【0033】実施例8 実施例1において、クラウンエーテル/ジシクロヘキシ
ル−18−クラウン−6の代りにテトラブチルアンモニ
ウムクロライドを0.01g添加した他は実施例1と同
様に実施した。その結果、フェノール収率が0.82%
およびp−ベンゾキノン収率が0.34%であった。
【0034】実施例9 実施例1において、クラウンエーテル/ジシクロヘキシ
ル−18−クラウン−6の代りにベンジルトリエチルア
ンモニウムクロライド0.01gを使用した他は実施例
1と同様に実施した。その結果、フェノール収率が0.
80%およびp−ベンゾキノン収率が0.33%であっ
た。
【0035】実施例10 実施例5において、クラウンエーテル/ジシクロヘキシ
ル−18−クラウン−6の代りにテトラブチルアンモニ
ウムクロライド0.01gを使用した他は実施例5と同
様に実施した。その結果、フェノール収率が2.85%
および酢酸フェニル収率が0.95%であった。
【0036】実施例11 実施例5において、反応液にさらに、ジピリジン0.0
4gを添加した他は実施例5と同様に実施した。その結
果、フェノール収率3.22%および酢酸フェニル収率
が0.94%であった。
【0037】実施例12 実施例5において、反応液にさらに、ジピリジンを0.
04gおよび水を0.9 g添加した他は実施例5と同
様に実施した。その結果、フェノール収率が3.54%
および酢酸フェニル収率が0.91%であった。
【0038】実施例13 実施例1において、クラウンエーテル/ジシクロヘキシ
ル−18−クラウン−6の代りにクラウンエーテル/1
2−クラウン−4  0.1 gを使用した他は実施例
1と同様に実施した。その結果、フェノール収率0.9
6%およぴp−ベンゾキノン収率が0.27%であった
【0039】
【発明の効果】本発明を実施すれば、ベンゼンを直接酸
化して、副生物を少くし、フェノールを選択的に収率よ
く製造することができる。
【0040】本発明の方法では、反応は比較的低温、低
圧での実施されるので、安全上、プロセス上、さらに経
済上著しく優位である。
【0041】すなわち、本発明によって、工業上優れた
フェノールの新規な製造方法を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ベンゼンを触媒としての銅イオンまた
    はパラジウムの存在下に、酸化剤を用いて液相酸化反応
    させ、フェノールを製造するに際し、反応液中に四級ア
    ンモニウムイオンおよびクラウンエーテルの少なくとも
    1種を添加することを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】  液相として水を存在させることを特徴
    とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  酸化剤が酸素ガス若しくは不活性ガス
    で希釈された酸素ガス及び水である請求項1に記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】  反応液を酸性とする請求項1に記載の
    製造方法。
  5. 【請求項5】  反応液中にジピリジンを添加する請求
    項1に記載の製造方法。
JP3033895A 1991-02-28 1991-02-28 フェノールの製造方法 Pending JPH04273836A (ja)

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