JPH04273808A - 美白皮膚外用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は美白皮膚外用剤、さらに
詳しくは、皮膚の美白、日焼け後の色素沈着の防止等を
目的として皮膚に使用される皮膚外用剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、皮膚のしみ、そばかす等の発生
は、ホルモンの異常や紫外線の刺激に起因するメラニン
色素の異常沈着が原因と考えられている。そして、この
しみ、そばかす等の治療には、たとえばビタミンＣ，グ
ルタチオン，システイン，さらにはコウジ酸系化合物等
のメラニンの生成を抑制するチロシナーゼ活性阻害剤や
ハイドロキノン製剤が使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のチロシナーゼ活性阻害剤等は、いずれもそ
れぞれ次のような問題点を有していた。 （イ）　　先ず、ビタミンＣは、安定性の面で問題があ
り、特に水分を含む系では不安定で変色、変臭し易く、
従って外用剤の有効成分としての使用が必ずしも容易で
はなかった。 （ロ）又、グルタチオンやシステイン等のチオール系の
化合物は、特異な臭気があり且つ酸化され易いため、外
用剤への配合は避けられている。 （ハ）しかも、上記ビタミンＣやグルタチオン，システ
インは、美白効果の発現が非常に緩慢でその美白効果は
十分ではなかった。 （ニ）さらに、コウジ酸系化合物等は、上記各物質に比
べると美白効果の点で幾分優れてはいるが、このコウジ
酸系化合物をもってしても、その美白効果は、外用剤中
の有効成分としては未だ満足できるものではなく、しか
も、安全性等すべての条件を具備したものは未だ開発さ
れていなかった。 （ホ）さらに、ハイドロキノン製剤は、上記従来のもの
の中では最も美白効果は優れているが、逆に強い皮膚刺
激性を有するため、一般には使用は制限されている。

【０００４】本発明は、以上のような問題点をすべて解
決するためになされたもので、非常に優れた美白効果を
有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、従来の皮膚外
用剤がいずれも美白効果の向上を抜本的に図るものでは
ない点に鑑み、主としてメラニン生成抑制効果の観点か
ら上記課題を解決せんとしてなされたもので、その課題
を解決するための手段は、ゲンチアナの抽出成分を配合
したことにある。

【０００６】

【作用】すなわち、上記のような皮膚外用剤中に配合さ
れたゲンチアナの抽出成分が優れたチロシナーゼ活性抑
制力を示し、それによってメラニン生成が抑制されるこ
ととなり、その結果、そのゲンチアナの抽出成分を配合
した皮膚外用剤は皮膚の黒化や色素沈着等の優れた防止
効果を有するのである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。

【０００８】本実施例１ 本実施例は、ゲンチアナの抽出成分を配合した皮膚外用
剤の一実施例で、その配合のための処方例は次のとおり
である。

【０００９】実施例２ 本実施例は、上記実施例１とは配合成分を変えた他の実
施例で、その配合の処方例は次のとおりである。

【００１０】試験例 上記実施例のような皮膚外用剤の配合成分であるゲンチ
アナの抽出成分について、次のような試験を行なった。

【００１１】（１）使用細胞 細胞としてＢ１６マウスメラノーマ培養細胞を使用した
。

【００１２】（２）培養条件 イーグルＭＥＭ倍地に１０％ＦＢＳを添加した倍地を用
いた。１０５個の細胞を植え込み、３７℃、５％ＣＯ２
に設定した細胞培養器で３日間培養し、その後、所定の
濃度のゲンチアナエキスまたはコウジ酸を添加し、さら
に２日間培養した。

【０００３】（３）測定方法 シヤーレに付着した細胞をよく洗浄した後、０．６％Ｔ
ｒｉｔｏｎＸ−１００を添加したリン酸ｂｕｆｆｅｒ１
ｍｌを加え、ポリスマンでシャーレからはがし、ホモゲ
ナイザーでホモゲナイズした。リン酸ｂｕｆｆｅｒ１ｍ
ｌをさらに加え、１４０００ｇ，２０ｍｉｎ　　で遠心
分離し、上清を取りそのチロシナーゼ活性を測定した。

【００１４】（４）測定結果 測定結果は次表１のとおりである。

【表１】

【００１５】以上の結果より、上記実施例の有効成分の
ゲンチアナは、顕著なチロシナーゼ活性抑制力を示した
。また、陽性対照のコウジ酸は、５００μｇ／ｍｌ添加
で細胞量が試料無添加時の８９％になっているのに対し
、ゲンチアナは２００μｇ／ｍｌ添加で全く細胞毒性が
認められなかった。細胞毒性のみられない濃度でのチロ
シナーゼ活性を比較すると、ゲンチアナはコウジ酸の約
１／３〜１／１０の活性となる。

【００１６】その他の実施例 尚、外用剤中のゲンチアナの抽出成分以外の配合成分も
上記実施例に限定されるものではなく、従って、外用剤
の基剤もクリーム，ローション等問うものではなく、要
は外用剤中にゲンチアナの抽出成分が配合されていれば
よいのである。さらに、本発明の用途も、化粧料、医薬
部外品、医薬品等問うものではなく、要は皮膚外用剤と
して使用されればよい。

【００１７】

【発明の効果】叙上のように、本発明は、皮膚外用剤中
に、上記のような優れたチロシナーゼ活性抑制作用、ひ
いてはメラニン生成抑制作用を有するゲンチアナの抽出
成分を配合したものなるため、そのチロシナーゼ活性、
メラニン生成抑制作用により、皮膚の黒化や色素沈着を
防止できる等、非常に優れた美白効果が得られるという
顕著な効果を有するに至った。又、皮膚に対する刺激等
も特に認められなかった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ゲンチアナの抽出成分を配合してなることを特徴とする
   美白皮膚外用剤。