JPH042733Y2 - - Google Patents
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- JPH042733Y2 JPH042733Y2 JP6350986U JP6350986U JPH042733Y2 JP H042733 Y2 JPH042733 Y2 JP H042733Y2 JP 6350986 U JP6350986 U JP 6350986U JP 6350986 U JP6350986 U JP 6350986U JP H042733 Y2 JPH042733 Y2 JP H042733Y2
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 4
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
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- Drilling Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
この考案は、2以上の切刃チツプを有するスロ
ーアウエイ式ドリルに関するものである。
ーアウエイ式ドリルに関するものである。
「従来の技術」
2枚以上の切刃チツプを有するスローアウエイ
式ドリルとしては、例えば第7図および第8図に
示すようなスローアウエイ式ドリル1が知られて
いる。このスローアウエイ式ドリル1は、工具本
体11の先端部に2つの切刃チツプ12,12が
着脱自在に固定されており、前記2つの切刃チツ
プ12,12のうち少なくとも一方の切刃チツプ
は、その切刃を前記工具本体11の軸線Aを通る
ように配設されている。
式ドリルとしては、例えば第7図および第8図に
示すようなスローアウエイ式ドリル1が知られて
いる。このスローアウエイ式ドリル1は、工具本
体11の先端部に2つの切刃チツプ12,12が
着脱自在に固定されており、前記2つの切刃チツ
プ12,12のうち少なくとも一方の切刃チツプ
は、その切刃を前記工具本体11の軸線Aを通る
ように配設されている。
ところが、このようなスローアウエイ式ドリル
1は、その軸線上に切刃があることから、軸線付
近の切刃の逃げ角が不足となり、スラスト荷重が
増大するとともに、軸線付近の切刃に溶着剥離を
生じやすいという欠点があつた。また、2つの切
刃チツプ12,12が軸線に対して点対称に配設
されていないため切削抵抗のバランスがとれず、
不安定な切削になるという欠点もあつた。
1は、その軸線上に切刃があることから、軸線付
近の切刃の逃げ角が不足となり、スラスト荷重が
増大するとともに、軸線付近の切刃に溶着剥離を
生じやすいという欠点があつた。また、2つの切
刃チツプ12,12が軸線に対して点対称に配設
されていないため切削抵抗のバランスがとれず、
不安定な切削になるという欠点もあつた。
そこで、このような欠点を解決するために、2
つの切刃を軸線に対して点対称に配設するととも
に、切刃の内端縁を軸線から離間して位置せし
め、さらに切刃の内周側端部を工具の回転方向に
向つて凸となるように形成したスローアウエイ式
ドリルが考案された。
つの切刃を軸線に対して点対称に配設するととも
に、切刃の内端縁を軸線から離間して位置せし
め、さらに切刃の内周側端部を工具の回転方向に
向つて凸となるように形成したスローアウエイ式
ドリルが考案された。
従来、この種のスローアウエイ式ドリルとして
は、第9図および第10図に符号2で示すものが
知られている。このスローアウエイ式ドリル2
は、工具本体21の先端部に、2つの切刃チツプ
22,22が取り付けねじ23,23によつて着
脱自在に装着されている。この切刃チツプ22
は、平面視略平行四辺形をなす平板状になされて
おり、互いに平行な上面24および下面25を有
している。前記上面24の互いに平行な2つの辺
稜には、切刃26,26が形成されている。この
切刃26は、主切刃27と前記辺稜のうち平行四
辺形の鋭角をなす角部に形成された副切刃28と
から構成されている。この副切刃28は、前記主
切刃27とのなす角部が前記下面25から上面2
4へ向かう方向に凸となるように形成されおり、
この副切刃28には、前記上面24の角部を切り
欠いてすくい面29が形成されている。
は、第9図および第10図に符号2で示すものが
知られている。このスローアウエイ式ドリル2
は、工具本体21の先端部に、2つの切刃チツプ
22,22が取り付けねじ23,23によつて着
脱自在に装着されている。この切刃チツプ22
は、平面視略平行四辺形をなす平板状になされて
おり、互いに平行な上面24および下面25を有
している。前記上面24の互いに平行な2つの辺
稜には、切刃26,26が形成されている。この
切刃26は、主切刃27と前記辺稜のうち平行四
辺形の鋭角をなす角部に形成された副切刃28と
から構成されている。この副切刃28は、前記主
切刃27とのなす角部が前記下面25から上面2
4へ向かう方向に凸となるように形成されおり、
この副切刃28には、前記上面24の角部を切り
欠いてすくい面29が形成されている。
このような2つの切刃チツプ22,22は、そ
の上面24を前記工具本体21の回転方向に向け
て配設されている。また、前記2つの切刃チツプ
22,22は、その切刃26をが互いに前記工具
本体21の軸線Bに対して点対称になるように配
設されている。また、前記2つの切刃チツプ22
は、その副切刃28が内側にその主切刃27が外
側になるように配設され、その副切刃28の内端
縁が前記工具本体の軸線Bから離間しているよう
になされている。
の上面24を前記工具本体21の回転方向に向け
て配設されている。また、前記2つの切刃チツプ
22,22は、その切刃26をが互いに前記工具
本体21の軸線Bに対して点対称になるように配
設されている。また、前記2つの切刃チツプ22
は、その副切刃28が内側にその主切刃27が外
側になるように配設され、その副切刃28の内端
縁が前記工具本体の軸線Bから離間しているよう
になされている。
「考案が解決しようとする問題点」
ところで、上記のスローアウエイ式ドリル2に
あつては、マージン面が設けられていないためド
リルの案内性が悪く、穴明け精度を向上させるこ
とができないという問題点があつた。また、周方
向の切削力が板状の切刃チツプの板厚方向に加え
られることになるため、充分な刃先強度が得られ
ないという問題点があつた。
あつては、マージン面が設けられていないためド
リルの案内性が悪く、穴明け精度を向上させるこ
とができないという問題点があつた。また、周方
向の切削力が板状の切刃チツプの板厚方向に加え
られることになるため、充分な刃先強度が得られ
ないという問題点があつた。
「考案の目的」
この考案は、ドリルの案内性が良好で穴明け精
度を向上させることができるとともに、刃先強度
を向上させることができるスローアウエイ式ドリ
ルを提供することを目的とする。
度を向上させることができるとともに、刃先強度
を向上させることができるスローアウエイ式ドリ
ルを提供することを目的とする。
「考案の構成」
この考案は、工具本体の先端部に2以上の切刃
チツプが着脱自在に装着されてなるスローアウエ
イ式ドリルであつて、前記切刃チツプは、平面視
台形状の板状になされており、逃げ面とされる互
いに平行な2つの底面と、前記台形状になされた
一方の底面の長辺と前記台形状になされた他方の
底面の長辺との間に設けられすくい面とされる主
側面と、この主側面と前記一方の底面との交差稜
に形成された一方の主切刃と、前記主側面と前記
他方の底面との交差稜に形成された他方の主切刃
と、前記台形状の一方の底面の2つの斜辺を前記
台形状の他方の底面の2つの斜辺との間にそれぞ
れ設けられた2つの斜側面と、前記2つの斜側面
と前記主側面との交差部にそれぞれ形成され前記
主切刃の両端方向を向くマージン面と、前記主側
面の一方の底面側の一端部に形成され前記一方の
主切刃の中央部から離間するにしたがい前記台形
状の一方の底面の短辺側へ傾斜しすくい面とされ
る一方の副側面と、この一方の副側面と前記一方
の底面との交差稜に形成された一方の副切刃と、
前記主側面の他方の底面側の他端部に形成され前
記他方の主切刃の中央部から離間するにしたがい
前記台形状の他方の底面の短辺側へ傾斜しすくい
面とされる他方の副側面と、この他方の副側面と
前記他方の底面との交差稜に形成された他方の副
切刃とを備えてなり、前記切刃チツプは、いずれ
かの底面を工具本体の先端方向に向けて配設さ
れ、前記2以上の切刃チツプは、それぞれの先端
方向を向く底面に設けられた主切刃および副切刃
が前記工具本体の軸線に対して点対称になるよう
に配設され、前記切刃チツプの先端方向を向く底
面に設けられた主切刃と副切刃は、副切刃を内周
側に主切刃を外周側に位置させ、その副切刃の内
周側端縁を前記軸線から離間させて配設された構
成としたものである。
チツプが着脱自在に装着されてなるスローアウエ
イ式ドリルであつて、前記切刃チツプは、平面視
台形状の板状になされており、逃げ面とされる互
いに平行な2つの底面と、前記台形状になされた
一方の底面の長辺と前記台形状になされた他方の
底面の長辺との間に設けられすくい面とされる主
側面と、この主側面と前記一方の底面との交差稜
に形成された一方の主切刃と、前記主側面と前記
他方の底面との交差稜に形成された他方の主切刃
と、前記台形状の一方の底面の2つの斜辺を前記
台形状の他方の底面の2つの斜辺との間にそれぞ
れ設けられた2つの斜側面と、前記2つの斜側面
と前記主側面との交差部にそれぞれ形成され前記
主切刃の両端方向を向くマージン面と、前記主側
面の一方の底面側の一端部に形成され前記一方の
主切刃の中央部から離間するにしたがい前記台形
状の一方の底面の短辺側へ傾斜しすくい面とされ
る一方の副側面と、この一方の副側面と前記一方
の底面との交差稜に形成された一方の副切刃と、
前記主側面の他方の底面側の他端部に形成され前
記他方の主切刃の中央部から離間するにしたがい
前記台形状の他方の底面の短辺側へ傾斜しすくい
面とされる他方の副側面と、この他方の副側面と
前記他方の底面との交差稜に形成された他方の副
切刃とを備えてなり、前記切刃チツプは、いずれ
かの底面を工具本体の先端方向に向けて配設さ
れ、前記2以上の切刃チツプは、それぞれの先端
方向を向く底面に設けられた主切刃および副切刃
が前記工具本体の軸線に対して点対称になるよう
に配設され、前記切刃チツプの先端方向を向く底
面に設けられた主切刃と副切刃は、副切刃を内周
側に主切刃を外周側に位置させ、その副切刃の内
周側端縁を前記軸線から離間させて配設された構
成としたものである。
「実施例」
以下、この考案の一実施例について第1図ない
し第6図を参照して説明する。
し第6図を参照して説明する。
第1図ないし第3図は、この考案に係るスロー
アウエイ式ドリル3を示す図である。このスロー
アウエイ式ドリル3は、工具本体31を備えてい
る。この工具本体31には、先端から後端に向つ
て2つのねじれた切屑排出溝32,32が設けら
れている。また、前記工具本体31の先端面33
には2つの切刃チツプ4,4が固定ねじ34によ
つて着脱自在に固定されている。
アウエイ式ドリル3を示す図である。このスロー
アウエイ式ドリル3は、工具本体31を備えてい
る。この工具本体31には、先端から後端に向つ
て2つのねじれた切屑排出溝32,32が設けら
れている。また、前記工具本体31の先端面33
には2つの切刃チツプ4,4が固定ねじ34によ
つて着脱自在に固定されている。
この切刃チツプ4は、第4図ないし第6図に示
すように、平面視台形状の板状に形成され、逃げ
面とされる互いに平行な上面(一方の底面)4
1、および下面(他方の底面)42とを備えてい
る。前記台形状になされた上面41の長辺と前記
台形状になされた下面42の長辺との間には、す
くい面とされる主側面43が設けられており、こ
の主側面43と前記上面41との交差稜が上面側
主切刃(一方の主切刃)44とされ、前記主側面
43と前記下面42との交差稜が下面側主切刃
(他方の主切刃)45とされている。また、前記
主側面43は、両主切刃44,45側の端縁に対
して中央部が陥没した円柱の外周面状に形成され
ており、前記両主切刃44,45に対して正のす
くい角θを付与している。一方、前記台形状の上
面41の2つの斜辺と前記台形状の下面42の2
つの斜辺との間には、それぞれ一方の斜側面46
と他方の斜側面47が形成されている。そして、
前記一方の斜側面46は、前記上面41に対して
鋭角をなすように形成されるとともに、前記他方
の斜側面47は、前記下面42に対して鋭角をな
すように形成されている。
すように、平面視台形状の板状に形成され、逃げ
面とされる互いに平行な上面(一方の底面)4
1、および下面(他方の底面)42とを備えてい
る。前記台形状になされた上面41の長辺と前記
台形状になされた下面42の長辺との間には、す
くい面とされる主側面43が設けられており、こ
の主側面43と前記上面41との交差稜が上面側
主切刃(一方の主切刃)44とされ、前記主側面
43と前記下面42との交差稜が下面側主切刃
(他方の主切刃)45とされている。また、前記
主側面43は、両主切刃44,45側の端縁に対
して中央部が陥没した円柱の外周面状に形成され
ており、前記両主切刃44,45に対して正のす
くい角θを付与している。一方、前記台形状の上
面41の2つの斜辺と前記台形状の下面42の2
つの斜辺との間には、それぞれ一方の斜側面46
と他方の斜側面47が形成されている。そして、
前記一方の斜側面46は、前記上面41に対して
鋭角をなすように形成されるとともに、前記他方
の斜側面47は、前記下面42に対して鋭角をな
すように形成されている。
前記主側面43と前記一方の斜側面46との交
差部の前記下面42側には、一方のマージン面4
8が設けられている。この一方のマージン面48
は、前記両主切刃44,45に対して略垂直に形
成されており、前記主側面43側の端部および前
記一方の斜側面46側の端部に対して中央部が凸
となるような円柱の外周曲面に形成されている。
また、このマージン面48は、装着状態におい
て、100mmにつき0.02〜2mm程度のバツクテーパ
ー付されている。
差部の前記下面42側には、一方のマージン面4
8が設けられている。この一方のマージン面48
は、前記両主切刃44,45に対して略垂直に形
成されており、前記主側面43側の端部および前
記一方の斜側面46側の端部に対して中央部が凸
となるような円柱の外周曲面に形成されている。
また、このマージン面48は、装着状態におい
て、100mmにつき0.02〜2mm程度のバツクテーパ
ー付されている。
また、前記主側面43の前記一方の斜側面46
側の端部で前記上面側主切刃44の側には、すく
い面とされる上面側副側面(一方の副側面)49
が形成されている。この上面側副側面49は、前
記上面側主切刃44の中央部から離間するにした
がい前記台形状の上面41の短辺側へ傾斜して形
成されている。また、この上面側副側面49は、
その上面側主切刃44に接する端縁とその一方の
斜側面46に接する端縁に対して中央部が突出し
た円柱の外周曲面に形成されている。そして、こ
の上面側副側面49と前記上面41との交差稜
は、上面側副切刃(一方の副切刃)50とされて
いる。
側の端部で前記上面側主切刃44の側には、すく
い面とされる上面側副側面(一方の副側面)49
が形成されている。この上面側副側面49は、前
記上面側主切刃44の中央部から離間するにした
がい前記台形状の上面41の短辺側へ傾斜して形
成されている。また、この上面側副側面49は、
その上面側主切刃44に接する端縁とその一方の
斜側面46に接する端縁に対して中央部が突出し
た円柱の外周曲面に形成されている。そして、こ
の上面側副側面49と前記上面41との交差稜
は、上面側副切刃(一方の副切刃)50とされて
いる。
一方、前記主側面43の前記他方の斜側面47
との交差部の前記上面41側には、他方のマージ
ン面51が設けられている。この他方のマージン
面51は、前記一方のマージン面48と同様に、
円柱の外周曲面に形成されるとともにバツクテー
パー付されている。また、前記主側面43の前記
他方の斜側面47側の端部で前記下面側主切刃4
5の側には、前記上面側副側面49と同様な下面
側副側面(他方の副側面)52が設けられてい
る。そして、この下面側副側面52と前記下面4
2との交差稜は、下面側副切刃(他方の副切刃)
53とされている。
との交差部の前記上面41側には、他方のマージ
ン面51が設けられている。この他方のマージン
面51は、前記一方のマージン面48と同様に、
円柱の外周曲面に形成されるとともにバツクテー
パー付されている。また、前記主側面43の前記
他方の斜側面47側の端部で前記下面側主切刃4
5の側には、前記上面側副側面49と同様な下面
側副側面(他方の副側面)52が設けられてい
る。そして、この下面側副側面52と前記下面4
2との交差稜は、下面側副切刃(他方の副切刃)
53とされている。
また、前記上面41には、その上面41から前
記下面42に貫通する固定穴54が設けられお
り、この固定穴54の前記上面41および前記下
面42の側には、底面が円錘状の座ぐり穴55,
55が設けられている。
記下面42に貫通する固定穴54が設けられお
り、この固定穴54の前記上面41および前記下
面42の側には、底面が円錘状の座ぐり穴55,
55が設けられている。
このような切刃チツプ4は、前記工具本体31
の先端面33に次のように装着されている。すな
わち、前記2つの切刃チツプ4,4は、その上面
41を前記工具本体31の先端方向に向けて配設
されている。また、前記2つの切刃チツプ4は、
その上面側主切刃44と上面側副切刃50とが、
ほぼ半径方向に向き、さらに上面側副切刃50が
内周側に上面側主切刃44が外周側に位置するよ
うに配設されている。また、前記2つの切刃チツ
プ4は、一方の切刃チツプの上面側主切刃44お
よび上面側副切刃50と他方の切刃チツプの上面
側主切刃44および上面側副切刃50とが互いに
工具本体31の軸線Cに対して点対称になるよう
に配設されている。さらに、前記切刃チツプ4
は、前記上面側副切刃50の内周側端縁を前記軸
線Cから離間して配設されている。そして、切刃
チツプ4,4は、前記固定穴54に固定ねじ34
を通し、この固定ねじ34を前記工具本体31に
螺合させて固定されている。
の先端面33に次のように装着されている。すな
わち、前記2つの切刃チツプ4,4は、その上面
41を前記工具本体31の先端方向に向けて配設
されている。また、前記2つの切刃チツプ4は、
その上面側主切刃44と上面側副切刃50とが、
ほぼ半径方向に向き、さらに上面側副切刃50が
内周側に上面側主切刃44が外周側に位置するよ
うに配設されている。また、前記2つの切刃チツ
プ4は、一方の切刃チツプの上面側主切刃44お
よび上面側副切刃50と他方の切刃チツプの上面
側主切刃44および上面側副切刃50とが互いに
工具本体31の軸線Cに対して点対称になるよう
に配設されている。さらに、前記切刃チツプ4
は、前記上面側副切刃50の内周側端縁を前記軸
線Cから離間して配設されている。そして、切刃
チツプ4,4は、前記固定穴54に固定ねじ34
を通し、この固定ねじ34を前記工具本体31に
螺合させて固定されている。
このように先端面33に固定された切刃チツプ
4は、その上面側主切刃44および上面側副切刃
50が摩耗、欠損等によつて寿命にた達したら、
上下面をひつくり返し、前記下面42を前記工具
本体31の先端方向に向けて固定する。そして前
記下面側主切刃45および下面側副切刃53によ
つて切削を行う。
4は、その上面側主切刃44および上面側副切刃
50が摩耗、欠損等によつて寿命にた達したら、
上下面をひつくり返し、前記下面42を前記工具
本体31の先端方向に向けて固定する。そして前
記下面側主切刃45および下面側副切刃53によ
つて切削を行う。
このように、このスローアウエイ式ドリル3に
あつては、前記切刃チツプ4を平面視台形状に形
成し、その主側面43と両斜側面46,47との
交差部に両マージン面48,51を設けているか
ら、ドリルの案内性が良く、したがつて穴明け精
度を向上させることができる。
あつては、前記切刃チツプ4を平面視台形状に形
成し、その主側面43と両斜側面46,47との
交差部に両マージン面48,51を設けているか
ら、ドリルの案内性が良く、したがつて穴明け精
度を向上させることができる。
また、先端面33に切刃チツプ4をその上面4
1もしくは下面42を工具本体31の先端方向を
向けて固定しているから、切削力が切刃チツプ4
に対してその上面41ないしは下面42に沿う方
向に加わる。したがつて、実質的なチツプ厚さが
厚くなり、刃先全体の強度を向上させることがで
きる。
1もしくは下面42を工具本体31の先端方向を
向けて固定しているから、切削力が切刃チツプ4
に対してその上面41ないしは下面42に沿う方
向に加わる。したがつて、実質的なチツプ厚さが
厚くなり、刃先全体の強度を向上させることがで
きる。
されに、切刃チツプ4に副切刃50,53が設
けられ工具の回転方向に凸になる副側面49,5
2が設けられているから、切刃の内周側の端縁に
欠損および異常摩耗が生ずるのを防止することが
できるとともに、切刃の長さが長くなり単位切刃
長さあたりの負荷を減少させることができ、ま
た、前記副側面46に切屑を剪断させるようなす
べりが起こり、この部分に溶着が起こるのを防止
することができ、したがつて高い切刃強度を得る
ことができる。
けられ工具の回転方向に凸になる副側面49,5
2が設けられているから、切刃の内周側の端縁に
欠損および異常摩耗が生ずるのを防止することが
できるとともに、切刃の長さが長くなり単位切刃
長さあたりの負荷を減少させることができ、ま
た、前記副側面46に切屑を剪断させるようなす
べりが起こり、この部分に溶着が起こるのを防止
することができ、したがつて高い切刃強度を得る
ことができる。
また、前記切刃チツプ4を、前記副切刃50,
53の内周側端縁が工具本体31の軸線Cから離
間するように配設しているから、ドリルに加わる
スラスト荷重を低減することができる。
53の内周側端縁が工具本体31の軸線Cから離
間するように配設しているから、ドリルに加わる
スラスト荷重を低減することができる。
さらに、一方の切刃チツプと他方の切刃チツプ
を、その切刃が互いに工具本体31の軸線Cに対
して点対称になるように配設しているから、両切
刃の切削抵抗をバランスさせることができ、安定
した切削を行うことができる。
を、その切刃が互いに工具本体31の軸線Cに対
して点対称になるように配設しているから、両切
刃の切削抵抗をバランスさせることができ、安定
した切削を行うことができる。
また、上面側主切刃44および副切刃50が寿
命に達したら、切刃チツプ4を反転させて下面側
主切刃45および副切刃53を切削に供すればよ
く、したがつて切刃チツプの利用効率を向上させ
ることができる。
命に達したら、切刃チツプ4を反転させて下面側
主切刃45および副切刃53を切削に供すればよ
く、したがつて切刃チツプの利用効率を向上させ
ることができる。
なお、上記実施例においては、工具本体の先端
面に2つの切刃チツプが設けられているが、これ
に限る必要はなく、3つ以上の切刃チツプを設け
てもよい。
面に2つの切刃チツプが設けられているが、これ
に限る必要はなく、3つ以上の切刃チツプを設け
てもよい。
また、上記実施例においては、主側面43は、
両主切刃44,45側の端縁に対して中央部が陥
没した円柱の外周面状に形成されているが、これ
に限る必要はなく、直平面状に形成してもよい。
両主切刃44,45側の端縁に対して中央部が陥
没した円柱の外周面状に形成されているが、これ
に限る必要はなく、直平面状に形成してもよい。
さらに、上記実施例においては、両副側面4
9,52は、その上面側主切刃44に接する端縁
とその一方の斜側面46に接する端縁に対して中
央部が突出した円柱の外周面状に形成されている
が、これに限る必要はなく、面取り状の多数の平
面ないしは単一平面から構成されていてもよく、
その場合には、各コーナー部に微少なコーナーア
ールを設ければ、さらに切刃強度を向上させるこ
とができる。
9,52は、その上面側主切刃44に接する端縁
とその一方の斜側面46に接する端縁に対して中
央部が突出した円柱の外周面状に形成されている
が、これに限る必要はなく、面取り状の多数の平
面ないしは単一平面から構成されていてもよく、
その場合には、各コーナー部に微少なコーナーア
ールを設ければ、さらに切刃強度を向上させるこ
とができる。
「考案の効果」
以上に説明したように、この考案によれば、工
具本体の先端部に2以上の切刃チツプが着脱自在
に装着されてなるスローアウエイ式ドリルであつ
て、前記切刃チツプは、平面視台形状の板状にな
されており、逃げ面とされる互いに平行な2つの
底面と、前記台形状になされた一方の底面の長辺
と前記台形状になされた他方の底面の長辺との間
に設けられすくい面とされる主側面と、この主側
面と前記一方の底面との交差稜に形成された一方
の主切刃と、前記主側面と前記他方の底面との交
差稜に形成された他方の主切刃と、前記台形状の
一方の底面の2つの斜辺と前記台形状の他方の底
面の2つの斜辺との間にそれぞれ設けられた2つ
の斜側面と、前記2つの斜側面と前記主側面との
交差部にそれぞれ形成され前記主切刃の両端方向
を向くマージン面と、前記主側面の一方の底面側
の一端部に形成され前記一方の主切刃の中央部か
ら離間するにしたがい前記台形状の一方の底面の
短辺側へ傾斜しすくい面とされる一方の副側面
と、この一方の副側面と前記一方の底面との交差
稜に形成された一方の副切刃と、前記主側面の他
方の底面側の他端部に形成され前記他方の主切刃
の中央部から離間するにしたがい前記台形状の他
方の底面の短辺側へ傾斜しすくい面とされる他方
の副側面と、この他方の副側面と前記他方の底面
との交差稜に形成された他方の副切刃とを備えて
なり、前記切刃チツプは、いずれかの底面を工具
本体の先端方向に向けて配設され、前記2以上の
切刃チツプは、それぞれの先端方向を向く底面に
設けられた主切刃および副切刃が前記工具本体の
軸線に対して点対称になるように配設され、前記
切刃チツプの先端方向を向く底面に設けられた主
切刃と副切刃は、副切刃を内周側に主切刃を外周
側に位置させ、その副切刃の内周側端縁を前記軸
線から離間させて配設されているから、マージン
面によつてドリルの案内性が良好となり、穴明け
精度を向上させることができるとともに、周方向
の切削力を板状の切刃チツプの底面に沿う方向に
加えることができ、したがつて刃先強度を向上さ
せることができるという効果が得られる。
具本体の先端部に2以上の切刃チツプが着脱自在
に装着されてなるスローアウエイ式ドリルであつ
て、前記切刃チツプは、平面視台形状の板状にな
されており、逃げ面とされる互いに平行な2つの
底面と、前記台形状になされた一方の底面の長辺
と前記台形状になされた他方の底面の長辺との間
に設けられすくい面とされる主側面と、この主側
面と前記一方の底面との交差稜に形成された一方
の主切刃と、前記主側面と前記他方の底面との交
差稜に形成された他方の主切刃と、前記台形状の
一方の底面の2つの斜辺と前記台形状の他方の底
面の2つの斜辺との間にそれぞれ設けられた2つ
の斜側面と、前記2つの斜側面と前記主側面との
交差部にそれぞれ形成され前記主切刃の両端方向
を向くマージン面と、前記主側面の一方の底面側
の一端部に形成され前記一方の主切刃の中央部か
ら離間するにしたがい前記台形状の一方の底面の
短辺側へ傾斜しすくい面とされる一方の副側面
と、この一方の副側面と前記一方の底面との交差
稜に形成された一方の副切刃と、前記主側面の他
方の底面側の他端部に形成され前記他方の主切刃
の中央部から離間するにしたがい前記台形状の他
方の底面の短辺側へ傾斜しすくい面とされる他方
の副側面と、この他方の副側面と前記他方の底面
との交差稜に形成された他方の副切刃とを備えて
なり、前記切刃チツプは、いずれかの底面を工具
本体の先端方向に向けて配設され、前記2以上の
切刃チツプは、それぞれの先端方向を向く底面に
設けられた主切刃および副切刃が前記工具本体の
軸線に対して点対称になるように配設され、前記
切刃チツプの先端方向を向く底面に設けられた主
切刃と副切刃は、副切刃を内周側に主切刃を外周
側に位置させ、その副切刃の内周側端縁を前記軸
線から離間させて配設されているから、マージン
面によつてドリルの案内性が良好となり、穴明け
精度を向上させることができるとともに、周方向
の切削力を板状の切刃チツプの底面に沿う方向に
加えることができ、したがつて刃先強度を向上さ
せることができるという効果が得られる。
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示す
図であつて、第1図はその軸線方向先端視図、第
2図はその側面図、第3図は第2図中−線に
沿う矢視断面図、第4図ないし第6図は第1図な
いし第3図に図示された切刃チツプを示す図であ
つて、第4図はその側面図、第5図は第4図中矢
印V方向の矢視図、第6図は第4図中−線に
沿う矢視断面図、第7図および第8図は従来のス
ローアウエイ式ドリルの一例を示す図であつて、
第7図はその側面図、第8図はその軸線方向先端
視図、第9図および第10図は従来のスローアウ
エイ式ドリルの他の一例を示す図であつて、第9
図はその側面図、第10図はその軸線方向先端視
図である。 3……スローアウエイ式ドリル、4……切刃チ
ツプ、31……工具本体、41……上面(一方の
底面)、42……下面(他方の底面)、43……主
側面、44……上面側主切刃(一方の主切刃)、
45……下面側主切刃(他方の主切刃)、46…
…一方の斜側面、47……他方の斜側面、48…
…一方のマージン面、49……上面側副側面(一
方の副側面)、50……上面側副切刃(一方の副
切刃)、51……他方のマージン面、52……下
面側副側面(他方の副側面)、53……下面側副
切刃(他方の副切刃)、C……軸線。
図であつて、第1図はその軸線方向先端視図、第
2図はその側面図、第3図は第2図中−線に
沿う矢視断面図、第4図ないし第6図は第1図な
いし第3図に図示された切刃チツプを示す図であ
つて、第4図はその側面図、第5図は第4図中矢
印V方向の矢視図、第6図は第4図中−線に
沿う矢視断面図、第7図および第8図は従来のス
ローアウエイ式ドリルの一例を示す図であつて、
第7図はその側面図、第8図はその軸線方向先端
視図、第9図および第10図は従来のスローアウ
エイ式ドリルの他の一例を示す図であつて、第9
図はその側面図、第10図はその軸線方向先端視
図である。 3……スローアウエイ式ドリル、4……切刃チ
ツプ、31……工具本体、41……上面(一方の
底面)、42……下面(他方の底面)、43……主
側面、44……上面側主切刃(一方の主切刃)、
45……下面側主切刃(他方の主切刃)、46…
…一方の斜側面、47……他方の斜側面、48…
…一方のマージン面、49……上面側副側面(一
方の副側面)、50……上面側副切刃(一方の副
切刃)、51……他方のマージン面、52……下
面側副側面(他方の副側面)、53……下面側副
切刃(他方の副切刃)、C……軸線。
Claims (1)
- 工具本体の先端部に2以上の切刃チツプが着脱
自在に装着されてなるスローアウエイ式ドリルで
あつて、前記切刃チツプは、平面視台形状の板状
になされており、逃げ面とされる互いに平行な2
つの底面と、前記台形状になされた一方の底面の
長辺と前記台形状になされた他方の底面の長辺と
の間に設けられすくい面とされる主側面と、この
主側面と前記一方の底面との交差稜に形成された
一方の主切刃と、前記主側面と前記他方の底面と
の交差稜に形成された他方の主切刃と、前記台形
状の一方の底面の2つの斜辺と前記台形状の他方
の底面の2つの斜辺との間にそれぞれ設けられた
2つの斜側面と、前記2つの斜側面と前記主側面
との交差部にそれぞれ形成され前記主切刃の両端
方向を向くマージン面と、前記主側面の一方の底
面側の一端部に形成され前記一方の主切刃の中央
部から離間するにしたがい前記台形状の一方の底
面の短辺側へ傾斜しすくい面とされる一方の副側
面と、この一方の副側面と前記一方の底面との交
差稜に形成された一方の副切刃と、前記主側面の
他方の底面側の他端部に形成され前記他方の主切
刃の中央部から離間するにしたがい前記台形状の
他方の底面の短辺側へ傾斜しすくい面とされる他
方の副側面と、この他方の副側面と前記他方の底
面との交差稜に形成された他方の副切刃とを備え
てなり、前記切刃チツプは、いずれかの底面を工
具本体の先端方向に向けて配設され、前記2以上
の切刃チツプは、それぞれの先端方向を向く底面
に設けられた主切刃および副切刃が前記工具本体
の軸線に対して点対称になるように配設され、前
記切刃チツプの先端方向を向く底面に設けられた
主切刃と副切刃は、副切刃を内周側に主切刃を外
周側に位置させ、その副切刃の内周側端縁を前記
軸線から離間させて配設されたスローアウエイ式
ドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6350986U JPH042733Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6350986U JPH042733Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62174810U JPS62174810U (ja) | 1987-11-06 |
JPH042733Y2 true JPH042733Y2 (ja) | 1992-01-30 |
Family
ID=30898800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6350986U Expired JPH042733Y2 (ja) | 1986-04-26 | 1986-04-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH042733Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-26 JP JP6350986U patent/JPH042733Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62174810U (ja) | 1987-11-06 |
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