JPH04273190A - 電気回路装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は、大電流が流れる電気部
品の接続の構造を改良した電気回路装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】例えば電子レンジのノイズフィルタなど
の電気回路装置は、プリント配線基板にチョークコイル
，コンデンサ，抵抗といった電気部品を実装して構成さ
れている。この場合、従来では、各電気部品はプリント
配線基板に図４に示すように接続されていた。

【０００４】即ち、プリント配線基板１の上面には、チ
ョークコイル２や金属板製の端子板３が設けられている
。チョークコイル２のリード端子２ａは基板１のスルー
ホール４に挿通された状態で、該基板１の下面に形成さ
れた導電パターン５に半田付けされている。そして、端
子板３の２本のリード脚部３ａ及び３ｂも各々基板１の
スルーホール４に挿通された状態で、夫々導電パターン
５の他端部及び導電パターン６に半田付けされている。 この場合、基板１の上面に各部品が搭載された後、自動
半田付けの工程が行われて各電気部品の接続が行われる
ようになっている。また、前記端子板３は接続端子部３
ｃを立上り状態に備え、この接続端子部３ｃを介して電
源ラインなどに接続されようになっている。

【０００５】而して、かかるノイズフィルタにあっては
、図示しないコンデンサや抵抗にはさほどの電流は流れ
ないが、前記チョークコイル２には端子板３を介して大
電流が流れる事情があり、このため、図４に示す接続構
造では、導電パターン５に例えば４Ａ以上の大電流が流
れることになる。ところが、薄くて断面積の小さい導電
パターン５に大電流を流すことは発熱などの問題があっ
て好ましくなく、特に導電パターン５にクラック等が発
生している場合には、発熱が大きくなって発火の虞が生
ずるといった欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで、近年では、図
５に示すような構造が採られている。これは、金属板製
の端子板７の図で右端部位にも立上り部７ａを設け、こ
の立上り部７ａにチョークコイル２のリード端子２ａを
半田付けにより直接接続するものである。これによれば
、導電パターン５を介さずにチョークコイル２と端子板
７とを接続でき、導電パターン５の発熱の問題を解消で
きるのである。尚、この場合には、チョークコイル２を
係止爪２ｂによる係合などにより基板１に物理的に取付
けている。また、端子板７の図で右側のリード脚部７ｂ
も、端子板７の物理的な固定のため基板１下面のランド
８に半田付けされる。

【０００７】しかしながら、図５に示すものでは、立上
り部７ａとリード端子２ａとの半田付け作業を自動化す
ることが難しく、この部分の半田付けのみ組立作業者の
手作業で行うようにしていた。このため、図４に示すも
のに比べて、組立工程が複雑となって、コストアップを
招いてしまう問題点があった。

【０００８】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
、その目的は、大電流が流れる電気部品を備えるものに
あっても、プリント配線基板の導電パターンに大電流が
流れることを防止でき、しかも組立ての作業を容易に行
うことのできる電気回路装置を提供するにある。

【０００９】［発明の構成］

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の電気回路装置は
、プリント配線基板に形成された導電パターンに、電気
部品を自動半田付けにより接続するようにしたものであ
って、プリント配線基板の一面側に取付けられる導電板
と、この導電板に一体的に形成され挿通孔を有しプリン
ト配線基板に形成された孔部に嵌合して該プリント配線
基板の他面側に突出する凹陥部と、プリント配線基板の
一面側に取付けられる大電流が流れる電気部品とを備え
、大電流が流れる電気部品のリード端子は、導電板の凹
陥部の挿通孔に挿通された状態で前記自動半田付け時に
該凹陥部に半田付けされるようになっているところに特
徴を有するものである。

【００１１】

【作用】上記手段によれば、大電流が流れる電気部品の
リード端子は、導電パターンではなく導電板の凹陥部に
半田付けされるものであるから、プリント配線基板の導
電パターンに大電流が流れることを防止することができ
る。そして、導電板の凹陥部はプリント配線基板の他面
側に突出しており、大電流が流れる電気部品のリード端
子はその凹陥部の挿通孔に挿通された状態で接続される
ものであるから、それらの半田付けも自動半田付けの工
程にて同時に行うことができる。

【００１２】

【実施例】以下本発明を電子レンジのノイズフィルタに
適用した一実施例について、図１乃至図３を参照して説
明する。まず、図３に基づいて電子レンジの電気的構成
について簡単に述べる。１１は電気回路装置としてのノ
イズフィルタであり、このノイズフィルタ１１の入力端
子１２，１２は、電源プラグ１３によりヒューズ１４を
介して商用交流電源に接続され、出力端子１５，１５が
負荷側に接続されている。

【００１３】前記一方の出力端子１５は、サーマルスイ
ッチ１６及び第１のドアスイッチ１７を介して母線１８
に接続され、他方の出力端子１５は、第２のドアスイッ
チ１９及びメインリレー２０の常開接点２０ａを介して
母線２１に接続され、第２のドアスイッチ１９及び常開
接点２０ａの共通接続点と母線１８との間にはショート
スイッチ２２が接続されている。そして、庫内灯２３、
ターンテーブル駆動用のモータ２４、冷却ファン用のモ
ータ２５が、前記両母線１８，２１間に並列接続されて
いる。

【００１４】さらに、高圧トランス２６の一次コイル２
６ａがＶＰＣリレー２７の常開接点２７ａを介して母線
１８，２１間に接続されている。また、高圧トランス２
６の一方の二次コイル２６ｂの一方の端子はマグネトロ
ン２７のアノードに接続されていると共に、他方の端子
は高圧コンデンサ２８を介してマグネトロン２７のヒー
タに接続され、二次コイル２６ｂと高圧コンデンサ２８
との直列回路と並列に高圧ダイオード２９が接続されて
いる。そして、高圧トランス２６の他方の二次コイル２
６ｃはマグネトロン２７のヒータの両端子に接続されて
いる。

【００１５】一方、詳しく図示はしないが、電子レンジ
の制御回路３０は、マイクロコンピュータ等を備えて構
成され、使用者のスイッチ操作などに基づいて前記メイ
ンリレー２０やＶＰＣリレー２７を制御するようになっ
ている。尚、制御回路３０は、電源トランス３１や図示
しない整流回路等を介して制御用の直流電源電圧を得る
ようになっている。

【００１６】ここで、前記ノイズフィルタ１１について
、図１及び図２も参照して説明する。このノイズフィル
タ１１は、図１に示すようなプリント配線基板３２に、
コモンモードチョークコイル３３、３個のコンデンサ３
４，３５，３６、抵抗３７といった電気部品を配設して
構成されている。また、後述するように、プリント配線
基板３２には、４個の導電板３８（２個のみ図示）が設
けられ、入，出力端子１２，１５を構成するようになっ
ている。

【００１７】前記コモンモードチョークコイル３３の第
１のコイル３９は、一方の入力端子１２と出力端子１５
との間に接続され、第２のコイル４０は、他方の入力端
子１２と出力端子１５との間に接続されるようになって
いる。そして、入力端子１２，１２間には、第１及び第
２のコンデンサ３４及び３５が直列に接続され、さらに
それとは並列に第３のコンデンサ３６並びに放電用の抵
抗３７が夫々接続されるようになっている。この場合、
コンデンサ３４，３５，３６や抵抗３７にはさほどの電
流は流れないが、前記チョークコイル３３には大電流が
流れるようになっている。

【００１８】前記プリント配線基板３２には、図１に示
すように、その下面に所定の導電パターン４２（一部の
み図示）及びランド４３が形成されていると共に、その
導電パターン４２及びランド４３に対応して複数個のス
ルーホール３２ａが形成されている。さらに、プリント
配線基板３２には、後述する導電板３８の凹陥部４４が
嵌め込まれる円形の孔部３２ｂが形成されている。

【００１９】前記コンデンサ３４，３５，３６及び抵抗
３７は（図１にはコンデンサ３４のみ図示）、そのリー
ド脚３４ａをスルーホール３２ａに差込んだ状態でプリ
ント配線基板３２の上面に配置され、該リード脚３４ａ
がプリント配線基板３２の下面にて導電パターン４２に
半田付けされることにより、導電パターン４２に接続さ
れてプリント配線基板３２に取付けられている。

【００２０】さて、前記導電板３８は、例えば銅板から
構成され、図２に示すように、略長円形板状の主板部３
８ａの図で左端部に立上り部３８ｂ及びリード脚部３８
ｃを一体に有すると共に、図で右端部に凹陥部４４を有
している。この凹陥部４４は、導電板３８の一部を前記
孔部３２ｂに対応して円形に窪ませて形成され、その中
心には挿通孔４４ａが形成されている。

【００２１】この導電板３８のリード脚部３８ｃは、ス
ルーホール３２ａに差込まれてプリント配線基板３２の
下面にて導電パターン４２（あるいはランド４３）に半
田付けされ、また、これと共に、凹陥部４４が孔部３２
ｂに嵌合された状態で、導電板３８はプリント配線基板
３２の上面に設けられている。そして、前記チョークコ
イル３３は、各コイル３９，４０のリード端子４１（図
１には第１のコイル３９の２本のリード端子４１のみ図
示）が、夫々前記導電板３８の凹陥部４４に上方から挿
通されて半田付けされることにより、プリント配線基板
３２の上面側に取付けられている。

【００２２】なお、図１で左側の導電板３８の立上り部
３８ｂ（入力端子１２）には、電源側のラインが接続端
子４５により接続されるようになっており、右側の導電
板３８の立上り部３８ｂ（出力端子１５）には、負荷側
のラインが接続端子４６により接続されるようになって
いる。

【００２３】次に、上記ノイズフィルタ１１の組立て手
順について述べる。まず、所定の導電パターン４２及び
スルーホール３２ａ並びに孔部３２ｂが形成されたプリ
ント配線基板３２の上面に、各電気部品を配置する工程
が行われる。この工程では、コンデンサ３４，３５，３
６及び抵抗３７を、それらのリード脚３４ａをスルーホ
ール３２ａに差込んでプリント配線基板３２の上面に配
置する。また、これと共に、４個の導電板３８を、リー
ド脚部３８ｃをスルーホール３２ａに差込み且つ凹陥部
４４を孔部３２ｂに嵌合させてプリント配線基板３２の
上面に配置する。このとき、導電板３８の凹陥部４４は
、図１に示すようにプリント配線基板３２の下面側に突
出するのである。そして、チョークコイル３３を、各リ
ード端子４１を導電板３８の凹陥部４４の挿通孔４４ａ
に上方から挿通させてプリント配線基板３２の上面に配
置する。

【００２４】この後、自動半田付けの工程が行われる。 この自動半田付け工程は、溶融半田槽に上記プリント配
線基板３２の下面部分を浸した後付着した半田４７を硬
化させることにより行われる。これにて、導電パターン
４２とリード脚部３８ｃ及びリード脚３４ａが半田４７
により接続され、これと同時に、導電板３８の凹陥部４
４とチョークコイル３３のリード端子４１が半田４７に
より接続されるのである。この場合、凹陥部４４にあっ
ては、半田４７は凹陥部４４の上下両面側に渡って付着
するので、この部分における半田付けの強度は高いもの
となる。

【００２５】このような本実施例によれば、電気部品の
うち大電流が流れるチョークコイル３３は、図４に示す
従来のものと異なり、プリント配線基板３２の導電パタ
ーン４２を介さずに、入，出力端子１２，１５（導電板
３８）に直接接続されている。従って、導電パターン４
２に大電流が流れることを防止することができ、導電パ
ターン４２の発熱の問題を解消できるのである。

【００２６】そして、導電板３８に、プリント配線基板
３２の下面側に突出する凹陥部４４を形成し、チョーク
コイル３３のリード端子４１をこの凹陥部４４に挿通し
た状態で接続するようにしたので、リード端子３９と凹
陥部４４との半田付け作業をも、自動半田付けの工程に
て同時に行うことができる。従って、図５に示す従来の
もののように立上り部７ａとリード端子２ａとの半田付
け作業のみを手作業で行わなければならなかったものと
異なり、組立ての作業を容易に行うことができ、ひいて
はコストダウンを図ることができるものである。

【００２７】尚、上記実施例では、電子レンジのノイズ
フィルタ１１を例として説明したが、例えば電磁調理器
における主回路のリレー等の、大電流が流れる電気部品
をプリント配線基板に実装するようにしたもの全般に適
用することができるなど、本発明は要旨を逸脱しない範
囲内で様々な変更が可能である。

【００２８】

【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の電気回路装置によれば、プリント配線基板の一面側に
取付けられる導電板にそのプリント配線基板に形成され
た孔部に嵌合して該プリント配線基板の他面側に突出す
る凹陥部を設けると共に、大電流が流れる電気部品のリ
ード端子を、導電板の凹陥部の挿通孔に挿通された状態
で自動半田付け時に該凹陥部に半田付けするようにした
ので、大電流が流れる電気部品を備えるものにあっても
、プリント配線基板の導電パターンに大電流が流れるこ
とを防止でき、しかも半田付け作業を容易に行うことが
できるという優れた効果を得ることができるものである
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すものでプリント配線基
板への電気部品の取付け状態を示す要部の縦断面図

【図
２】導電板の斜視図

【図３】電子レンジの電気回路図

【図４】従来例を示す図１相当図

【図５】他の従来例を示す図１相当図

【符号の説明】

１１はノイズフィルタ（電気回路装置）、３２はプリン
ト配線基板、３２ｂは孔部、３３はコモンモードチョー
クコイル（大電流が流れる電気部品）、３４，３５，３
６はコンデンサ（電気部品）、３７は抵抗（電気部品）
、３８は導電板、４１はリード端子、４２は導電パター
ン、４４は凹陥部、４４ａは挿通孔、４７は半田を示す
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　プリント配線基板に形成された導電パ
   ターンに、電気部品を自動半田付けにより接続するよう
   にしたものにおいて、前記プリント配線基板の一面側に
   取付けられる導電板と、この導電板に一体的に形成され
   挿通孔を有し前記プリント配線基板に形成された孔部に
   嵌合して該プリント配線基板の他面側に突出する凹陥部
   と、前記プリント配線基板の一面側に取付けられる大電
   流が流れる電気部品とを備え、前記大電流が流れる電気
   部品のリード端子は、前記導電板の凹陥部の挿通孔に挿
   通された状態で前記自動半田付け時に該凹陥部に半田付
   けされるようになっていることを特徴とする電気回路装
   置。