JPH04272476A - 自動二輪車用エンジンの点火装置 - Google Patents

自動二輪車用エンジンの点火装置

Info

Publication number
JPH04272476A
JPH04272476A JP3055459A JP5545991A JPH04272476A JP H04272476 A JPH04272476 A JP H04272476A JP 3055459 A JP3055459 A JP 3055459A JP 5545991 A JP5545991 A JP 5545991A JP H04272476 A JPH04272476 A JP H04272476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
coil
drive
main switch
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3055459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055956B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Kurano
倉野 義明
Norio Hayashi
典男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP5545991A priority Critical patent/JP3055956B2/ja
Publication of JPH04272476A publication Critical patent/JPH04272476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055956B2 publication Critical patent/JP3055956B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源とイグニションコ
イルを結ぶ電源回路が不正な行為により導通された際に
、点火機能が働かないようにしたエンジンの点火装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車に用いられるエンジンの点火
装置は、電源とイグニションコイルを結ぶ電源回路に、
この電源回路を開閉するメインスイッチを備えている。 そして、この点火装置では、メインスイッチを閉じるこ
とにより、イグニションコイルの1次側にバッテリの電
流を流し、点火を可能にするものと、メインスイッチの
特定の回路を開くことで、点火を可能にするものが一般
的となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
点火装置では、メインスイッチに導かれている配線を切
断したり、この切断した配線の中から特定のものを選択
して直結すると、イグニションコイルの1次側にバッテ
リの電流が流れ、エンジンが点火可能な状態となる虞れ
があり得る。
【0004】このため、メインスイッチを開閉する鍵が
なくとも、エンジンが始動されることがあり、自動二輪
車の盗難の要因となるといった問題がある。
【0005】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、電源回路が不正な行為により導通された
としても、点火機能が働かず、エンジンを始動不能の状
態に保てる点火装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1におい
ては、電源に接続されたイグニションコイルと、このイ
グニションコイルの2次側に高電圧を発生させ、点火プ
ラグに電気火花を飛ばすためのコイル駆動回路と、上記
電源とイグニションコイルとを結ぶ電源回路を開閉する
ためのメインスイッチと、このメインスイッチの開閉動
作に連動して開閉され、閉じた時に上記コイル駆動回路
を駆動する回路駆動スイッチと、上記メインスイッチの
閉じ動作に連動してリセットされるタイマー回路を有し
、メインスイッチが閉じてから一定時間経過した時点で
上記回路駆動スイッチが閉じている時に、上記コイル駆
動回路を駆動し、上記メインスイッチが閉じてから一定
時間経過した時点で上記回路駆動スイッチが開いている
時に、上記コイル駆動回路の駆動を禁止する制御手段と
を具備したことを特徴としている。
【0007】また、請求項2においては、電源に接続さ
れたイグニションコイルと、このイグニションコイルの
2次側に高電圧を発生させ、点火プラグに電気火花を飛
ばすためのコイル駆動回路と、上記電源とイグニション
コイルとを結ぶ電源回路を開閉するためのメインスイッ
チと、このメインスイッチの開閉動作に連動する可動接
点およびこの可動接点によって開閉される複数の固定接
点を有し、これら固定接点が可動接点によって閉じられ
た時に上記コイル駆動回路を駆動する回路駆動スイッチ
と、これら回路駆動スイッチの固定接点がメインスイッ
チに連動して予め決められた順序に従って閉じられた時
に、上記コイル駆動回路を駆動し、上記固定接点の閉じ
順序が予め決められた順序と異なる時に、上記コイル駆
動回路の駆動を禁止する制御手段と具備したことを特徴
としている。
【0008】
【作用】請求項1に記載した構成によれば、エンジンを
始動させるに当り、メインスイッチを閉じると、イグニ
ションコイルの1次側に電源から電流が流れ、エンジン
が始動可能な状態となる。また、この時、メインスイッ
チの閉じ動作に連動して回路駆動スイッチが閉じるので
、この回路駆動スイッチは、タイマー回路によって予め
決められた時間内に閉じられる。このため、制御手段は
電源回路の導通が正規になされたと判断し、コイル駆動
回路を駆動するので、このコイル駆動回路は、適正な点
火時期にイグニションコイルの2次側に高電圧を発生さ
せる。
【0009】一方、電源とイグニションコイルを結ぶ電
源回路を切断したり、あるいは切断した回路の特定部分
を直結する等の不正な行為によって、電源回路が閉じら
れた場合は、メインスイッチが操作されないまま電源回
路が閉じるので、回路駆動スイッチは、タイマー回路に
よって定められた時間を経過した以降も開いたままの状
態となる。すると、制御手段は、メインスイッチや電源
回路に異常が生じて、電源回路の導通が不正になされた
と判断し、コイル駆動回路の駆動を禁止する。このため
、電源回路が閉じられても、イグニションコイルの2次
側に高電圧を発生させることはできず、エンジンの始動
が不可能な状態に保たれる。
【0010】請求項2に記載した構成によれば、エンジ
ンを始動させるに当り、メインスイッチを閉じると、こ
の閉じ動作に連動して回路駆動スイッチの複数の固定接
点が順番に閉じていく。これら固定接点の閉じ順序が予
め決められた順序に従っていれば、制御手段は電源回路
の導通が正規になされたと判断する。このため、コイル
駆動回路が駆動され、適正な点火時期にイグニションコ
イルの2次側に高電圧を発生させる。
【0011】これに対し、上記のような不正な行為によ
って電源回路が閉じられた場合は、メインスイッチの操
作がなされないので、回路駆動スイッチの固定接点も開
いたままとなり、制御手段はコイル駆動回路の駆動を禁
止する。また、切断した回路の特定部分を選択的に直結
する作業を繰り返すうちに、万一、回路駆動スイッチの
固定接点が閉じられたとしても、これら固定接点が予め
決められた順序に従って閉じられない限り、制御手段は
、メインスイッチや電源回路に異常が生じて、電源回路
の導通が不正になされたと判断し、コイル駆動回路の駆
動を禁止する。このため、電源回路が閉じられても、イ
グニションコイルの2次側に高電圧を発生させることは
できず、エンジンの始動が不可能な状態に保たれる。
【0012】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、自動二輪車用エ
ンジンの点火装置に適用した図1ないし図6にもとづい
て説明する。
【0013】図6において、符号1は電源としてのバッ
テリを示す。このバッテリ1は、ヒューズ2を介してイ
グニションコイル3の1次コイル3aに接続されている
。イグニションコイル3の2次コイル3bは、エンジン
の点火プラグ4に接続されている。
【0014】バッテリ1とイグニションコイル3とを結
ぶ電源回路5には、点火ユニット6が並列に接続されて
いる。点火ユニット6は、図1に示すように、トランジ
スタを用いたコイル駆動回路7を備えている。コイル駆
動回路7は、バッテリ1とイグニションコイル3との間
に接続されており、このコイル駆動回路7にバッテリ1
からの電流が流れると、イグニションコイル3の1次コ
イル3aにバッテリ1の電流が流れるようになっている
【0015】また、点火ユニット6には、コイル駆動回
路7の駆動を制御するためのマイクロコンピュータ8が
設けられている。マイクロコンピュータ8には、入力用
のインターフェイス回路9を介して点火時期を決定する
ピックアップコイル10が接続されている。ピックアッ
プコイル10は、エンジンのクランク軸と一体に回転す
るリラクター11と対向しており、このリラクター11
が点火位置に回されると、ピックアップコイル10に電
流が発生し、この電流が点火信号となってマイクロコン
ピュータ8に送出される。点火信号がマイクロコンピュ
ータ8に送られると、このマイクロコンピュータ8はコ
イル駆動回路7に駆動用制御信号を送出し、このコイル
駆動回路7を駆動する。コイル駆動回路7が駆動される
と、イグニションコイル3の1次コイル3aに流れてい
た電流が遮断され、イグニションコイル3の2次コイル
3bに高電圧が発生する。このため、点火プラグ4の電
極に電気火花が飛び、エンジンの始動が可能となる。
【0016】ところで、バッテリ1とイグニションコイ
ル3とを結ぶ電源回路5には、メインスイッチアッセン
ブリ15が設けられている。メインスイッチアッセンブ
リ15は、上記電源回路5を開閉するメインスイッチ1
6と、このメインスイッチ16に連動する回路駆動スイ
ッチ17を備えている。
【0017】メインスイッチ16は、図示しない鍵によ
ってOFF位置とON位置との間に亘って回動操作され
る可動接点16aと、この可動接点16aをOFF位置
からON位置に回動させた時に、可動接点16aに対し
順番に接触する一対の固定接点16bを備えている。回
路駆動スイッチ17は、上記メインスイッチ16の可動
接点16aと連動して回動する可動接点17aと、この
可動接点17aに接触する第1および第2の固定接点1
7b,17cを備えている。これら二つの固定接点17
b,17cは、可動接点17aの回動軌跡上に一列に並
んで配置されており、上記メインスイッチ16がON位
置に向けて回動操作された時には、回路駆動スイッチ1
7の可動接点17aが第1の固定接点17bから第2の
固定接点17cに向けて順番に接触するようになってい
る。そして、回路駆動スイッチ17の可動接点17aは
、メインスイッチ16の固定接点16bと電気的に接続
されている。
【0018】このため、可動接点17aが固定接点17
b,17cに接触すると、これら各固定接点17b,1
7cにバッテリ1からの電流が駆動信号として流れるよ
うになっており、本実施例では、第1および第2の固定
接点17b,17cからの駆動信号A1 とA2 が、
インターフェイス回路18を介して上記マイクロコンピ
ュータ8に入力される。
【0019】また、マイクロコンピュータ8は、タイマ
ー回路20を含んでいる。タイマー回路20は、図2に
示すように、メインスイッチ16の閉じ動作に連動して
予め定められた時間T、本実施例の場合は0.5〜1秒
の間だけ動作されるもので、上記マイクロコンピュータ
8は、このタイマー回路20からのタイマー信号T1 
と、上記固定接点17b,17cから入力される駆動信
号A1 ,A2 にもとづいてコイル駆動回路7を制御
するようになっている。
【0020】この制御方法について説明すると、図3に
示すように、マイクロコンピュータ8は、メインスイッ
チ16がONされると、最初のステップS1でタイマー
回路20をリセットする。タイマー回路20がリセット
されると、ステップS2 に移り、このステップS2 
では、回路駆動スイッチ17のON・OFF状態を判断
するための前処理として、まず二つの比較値AとCの数
値を夫々0と4にセットする。引き続きステップS3 
では、回路駆動スイッチ17の固定接点17b,17c
から入力される駆動信号A1 ,A2 にもとづいて、
この回路駆動スイッチ17の開閉状態を表す比較値Bを
読み込む。この場合、読み込まれる比較値Bは、図5に
示すように、二つの固定接点17b,17cと可動接点
17aとの位置関係によって0〜3に変化する。
【0021】すなわち、メインスイッチ16がOFF位
置にある時、回路駆動スイッチ17の可動接点17aは
いずれの固定接点17b,17cに対しても離間してい
るので、固定接点17b,17cはOFFとなり、この
時、マイクロコンピュータ8に入力される比較値Bは0
となる。メインスイッチ16をOFF位置からON位置
に向けて回動させると、可動接点17aは、まず最初に
第1の固定接点17bと接触して、この固定接点17b
がONとなり、この時、マイクロコンピュータ8に入力
される比較値Bは1となる。
【0022】次に、可動接点17aは、回動の進展に伴
って第2の固定接点17cにも接触するので、二つの固
定接点17b,17cが共にONとなり、この時、マイ
クロコンピュータ8に入力される比較値Bは2となる。 メインスイッチ16がON位置にまで回動されると、可
動接点17aは、第1の固定接点17bを離脱して第2
の固定接点17cにのみ17dに接触する。このため、
第1の固定接点17bがOFF、第2の固定接点17c
がONとなり、この時、マイクロコンピュータ8に入力
される比較値Bは3となる。
【0023】このようなことから、メインスイッチ16
をONすると、マイクロコンピュータ8に最初に入力さ
れる比較値Bは0となる。
【0024】比較値Bの読み込みが完了すると、この比
較値BとCの値を比較するステップS4 に進み、ここ
で数値が等しいか否かについてを判断する。メインスイ
ッチ16をON側に操作した最初の時点では、比較値B
は0、比較値Cは4であるから、ステップS4 ではB
≠Cの関係が成立し、次のステップS5 に進む。ステ
ップS4 でB=Cの関係が成立する時は、再びステッ
プS3 に戻り、比較値Bの読み込みを行う。
【0025】ステップS5 では、比較値BとAとを比
較して、その数値が等しいか否かについてを判断する。 この時、比較値Aは先のステップS2 で0に設定され
ているから、B=Aの関係が成立し、次のステップS6
 に進む。
【0026】ステップS6 では、比較値Aの値に1を
加算する処理を行い、この段階で比較値Aが0から1に
書き換えられる。比較値Aを1に書き換えると、次は比
較値Cを比較値Bに書き換えるステップS7 に進む。 ステップS7 では、比較値Cが4から0に書き換えら
れ、このことによりステップS3 からの一連のサイク
ルが終了する。また、上記ステップS5 でB≠Aの関
係が成立する時、マイクロコンピュータ8は、コイル駆
動回路7への駆動用制御信号の送出を停止し、点火を禁
止するステップS8 に進むことになる。
【0027】比較値Cの書き換えが完了すると、再びス
テップS3 に戻り、次のサイクルが開始される。この
時、回路駆動スイッチ17の可動接点17aは、メイン
スイッチ16のON操作に伴って第1の固定接点17b
に接触しているから、比較値Bの値は1となる。そして
、これ以降は、ステップS4からステップS7 の処理
が繰り返し行われるので、比較値Bが1の時には、ステ
ップS6 で比較値Aが2に書き換えられ、ステップS
7 で比較値Cが1に書き換えられる。さらに、次のサ
イクルのステップS3 で比較値Bが2と読み込まれる
と、ステップS6 で比較値Aが3に書き換えられると
ともに、ステップS7 で比較値Cが2に書き換えられ
る。メインスイッチ16がON位置に回動された状態で
は、上記のように比較値Bが3に変化するので、ステッ
プS6 で比較値Aが4に書き換えられるとともに、ス
テップS7 で比較値Cが3に書き換えられる。そして
、これ以降はステップS3 に読み込まれる比較値Bは
3のままであるので、ステップS4 でB=Cと判断さ
れ、再び比較値Bを読み込むステップS3 に戻る。
【0028】一方、このような演算処理を行うための回
路駆動スイッチ17の接点切り換え動作は、メインスイ
ッチ16の可動接点16aの回動速度に比例するから、
通常は図2に示すように、上記タイマー回路20がON
されている時間Tの間に行われるようになっており、上
記タイマー回路20がOFFとなった時点では、比較値
Aは4に書き換えられている。タイマー回路20がOF
Fとなると、図4に示すように、マイクロコンピュータ
8は、ステップS9 に進み、ここで上記比較値Aが4
であるか否かについて判断する。ステップS9で比較値
A=4の関係が成立すれば、マイクロコンピュータ8は
、コイル駆動回路7に駆動用制御信号を送出して、通常
の点火制御を行うステップS10に進む。ステップS9
 でA≠4の関係が成立する場合には、コイル駆動回路
7への駆動用制御信号の送出を停止して、点火を禁止す
るステップS11に進むようになっている。
【0029】このように構成された第1実施例において
、エンジンを始動させるに当り、メインスイッチ16を
ONすると、コイル駆動回路7にバッテリ1からの電流
が流れ、イグニションコイル3の1次コイル3aにバッ
テリ1の電流が流れる。また、メインスイッチ16の閉
じ動作に連動して、回路駆動スイッチ17の可動接点1
7aが第1および第2の固定接点17b,17cに順番
に接触し、通常、この固定接点17b,17cの切り換
え動作は、タイマー回路20がONされている時間Tの
間になされる。このため、タイマー回路20がOFFと
なった時点では、マイクロコンピュータ8で演算処理さ
れた比較値Aの値は4となっているから、ステップS9
 からステップS10に進み、マイクロコンピュータ8
は、メインスイッチ16が正規の方法で閉じられたと判
断する。
【0030】したがって、マイクロコンピュータ8から
コイル駆動回路7に駆動用制御信号が送出され、適正な
点火タイミングの時にイグニションコイル3の1次コイ
ル3aに流れていた電流が遮断される。この結果、イグ
ニションコイル3の2次コイル3bに高電圧が発生して
、点火プラグ4の電極に電気火花が飛び、エンジンの始
動が可能となる。
【0031】これに対し、メインスイッチ16を操作す
ることなく、不正な行為で電源回路5を導通させた場合
は、回路駆動スイッチ17の可動接点17aは固定接点
17b,17cから離間したままであるので、ステップ
3 でマイクロコンピュータ8に読み込まれる比較値B
の値は、常に0となる。このため、ステップS6 で比
較値Aが1に、ステップS7 で比較値Cが0に書き換
えられた後、再び次のサイクルのステップS4 で比較
値BとCの値が等しいか否かについて判断する場合に、
前のサイクルのステップS7 で比較値Cは0に書き換
えられているので、B=Cの関係が成立する。このため
、再びステップS3 に戻り、比較値Bの読み込みが行
われる。このステップS3 で読み込まれる比較値Bは
、既に述べたように常に0であるから、B=Cの関係は
変化せず、ステップS3 とステップS4 の間で処理
を繰り返すことになる。よって、比較値Aも常に1のま
まとなる。この状態でタイマー回路20がOFFとなり
、ステップS9 に移行すると、ここで比較値Aが4に
なっていないと判断され、ステップS11に進む。
【0032】したがって、マイクロコンピュータ8は、
電源回路5が導通状態にあっても、コイル駆動回路7へ
の駆動用制御信号の送出を停止し、点火機能が働かなく
なる。
【0033】また、例えば電源回路5を切断し、その切
断した配線の中から特定のものを選択して直結した際に
、万一、第2の固定接点17cがONされたとしても、
ステップS3 で読み込まれる比較値Bの値は、図5か
ら分かるように、3となる。このため、最初のサイクル
のステップS4 でB≠Cの関係が成立しても、ステッ
プS5 で比較値BとAを比較した場合に、この比較値
Aの値は、最初のサイクルのステップS2 で0に設定
されているから、B=Aの関係は成立しない。
【0034】すなわち、回路駆動スイッチ17の可動接
点17aが第1の固定接点17bから第2の固定接点1
7cに向って順序良く接触していかない限り、ステップ
S5 でB=Aの関係は成立しないので、ステップS6
 に進むことはできず、点火を禁止するステップS8 
に進む。このため、回路駆動スイッチ17の第2の固定
接点17cがONされたとしても、マイクロコンピュー
タ8はコイル駆動回路7への駆動用制御信号の送出を停
止し、点火機能が働かなくなる。
【0035】したがって、このような構成の第1実施例
によれば、メインスイッチ16がONされた後、0.5
〜1秒以内に回路駆動スイッチ17が作動され、しかも
、この回路駆動スイッチ17の可動接点17aが第1な
いし第3の固定接点17b,17cに対しこの順序で接
触しない限り、マイクロコンピュータ8はコイル駆動回
路7への駆動用制御信号の送出を停止し、点火を禁止す
るので、不正な行為によるエンジンの始動は不可能とな
る。このため、電源回路5の直結等による自動二輪車の
盗難を未然に防止することができる。
【0036】なお、本発明は上記第1実施例に制約され
るものではなく、図7ないし図9に本発明の第2実施例
を示す。
【0037】この第2実施例は、回路駆動スイッチ17
の二つの固定接点17b,17cが予め決められた順序
に従って閉じられた時にのみ、コイル駆動回路7に駆動
用制御信号を送出して点火を可能とするものである。
【0038】すなわち、図9に示すように、マイクロコ
ンピュータ8は、メインスイッチ16がONされると、
上記第1実施例と同様に、最初のステップS1 で比較
値AとCの数値を夫々0と4にセットする。そして、ス
テップS2 では、回路駆動スイッチ17の開閉状態を
表す比較値Bを読み込む。この読み込まれる比較値Bは
、上記第1実施例と同様に、二つの固定接点17b,1
7cと可動接点17aとの位置関係に応じて0〜3に変
化する。(図5を参照)比較値Bの読み込みが完了する
と、比較値BとCの値を比較するステップS3 に進み
、ここで数値が等しいか否かについてを判断する。メイ
ンスイッチ16をON側に操作した最初の時点では、比
較値Bは0、比較値Cは4であるから、ステップS3 
でB≠Cの関係が成立し、次のステップS4 に進む。 ステップS3 でB=Cの関係が成立する時は、再びス
テップS2 に戻り、比較値Bの読み込みを行う。
【0039】ステップS4 では、比較値BとAとを比
較して、その数値が等しいか否かについてを判断する。 この時、比較値Aは先のステップS1 で0に設定され
ているから、B=Aの関係が成立し、次のステップS5
 に進む。また、ステップS4 でB≠Aの関係が成立
する時、マイクロコンピュータ8は、コイル駆動回路7
への駆動用制御信号の送出を停止し、点火を禁止するス
テップS6 に進む。
【0040】ステップS5 では、比較値Aの値に1を
加算する処理を行い、この段階で比較値Aが0から1に
書き換えられる。比較値Aを1に書き換えると、次は比
較値Aが3であるか否かについて判断するステップS7
 に進む。ステップS7 で比較値A≠3の関係にある
と判断されると、比較値Cを比較値Bに書き換えるステ
ップS8 に進み、比較値Cが4から0に書き換えられ
る。また、上記ステップS7 でA=3の関係が成立す
ると、マイクロコンピュータ8は、コイル駆動回路7に
駆動用制御信号を送出して、通常の点火制御を行うステ
ップS9 に進む。
【0041】ステップS8 で比較値Cの書き換えが完
了すると、再びステップS2 に戻り、次のサイクルが
開始される。この時、回路駆動スイッチ17の可動接点
17aは、メインスイッチ16のON操作に伴って第1
の固定接点17bに接触しているから、第1の固定接点
17bがON、第2の固定接点17cがOFFとなり、
比較値Bの値は1となる。そして、これ以降はステップ
S3 からの処理が繰り返し行われるので、比較値Bが
1の時には、ステップS5 で比較値Aが2に書き換え
られ、ステップS8で比較値Cが1に書き換えられる。 メインスイッチ16がONに回動された状態では、回路
駆動スイッチ17の固定接点17b,17cが共にON
となるので、ステップS2 で比較値Bが2と読み込ま
れるとともに、ステップS5 で比較値Aが3に書き換
えられる。
【0042】このように構成された第2実施例において
、メインスイッチ16をONすると、コイル駆動回路7
にバッテリ1からの電流が流れ、イグニションコイル3
の1次コイル3aにバッテリ1の電流が流れる。また、
メインスイッチ16のON動作に連動して、回路駆動ス
イッチ17の可動接点17aが第1および第2の固定接
点17b,17cに順番に接触していくので、第1の固
定接点17bがONとなった後に第2の固定接点17c
がONされると、二回目のサイクルのステップS7 で
A=3の関係が成立する。このため、ステップS7 か
らステップS9 に進み、マイクロコンピュータ8はメ
インスイッチ16が正規の方法でONされたと判断する
【0043】よって、マイクロコンピュータ8からコイ
ル駆動回路7に駆動用制御信号が送出され、適正な点火
タイミングの時にイグニションコイル3の1次コイル3
aに流れていた電流が遮断される。
【0044】一方、メインスイッチ16を操作すること
なく、不正な手段で電源回路5を導通させた場合、回路
駆動スイッチ17の可動接点17aは、固定接点17b
,17cから離間したままであるので、ステップS2 
でマイクロコンピュータ8に読み込まれる比較値Bの値
は常に0となる。このため、ステップS5 で比較値A
が1に、ステップS8 で比較値Cが0に書き換えられ
た後、再び次のサイクルのステップS4 で比較値Bと
Cの値が等しいか否かについて判断する場合に、前のサ
イクルのステップS7 で比較値Aは1に書き換えられ
ているので、B≠Aの関係が成立する。このため、ステ
ップS6 に進み、マイクロコンピュータ8は、電源回
路5が導通状態にあっても、コイル駆動回路7への駆動
用制御信号の送出を停止し、点火機能が働かなくなる。
【0045】したがって、この第2実施例の構成によれ
ば、回路駆動スイッチ17の可動接点17aが第1およ
び第2の固定接点17b,17cに対しこの順序で接触
しない限り、マイクロコンピュータ8はコイル駆動回路
7への駆動用制御信号の送出を停止することになり、不
正な行為によるエンジンの始動が不可能となる。
【0046】なお、上記第2実施例では、メインスイッ
チ16がONとなった時、回路駆動スイッチ17の二つ
の固定接点17b,17cが共にONするが、本発明は
これに限らず、図10に示す本発明の第3実施例のよう
に、可動接点17aが第2の固定接点17cに接触した
時点で、この可動接点17aを第1の固定接点17bか
ら離脱させ、第1の固定接点17bをONからOFFへ
、第2の固定接点17cをOFFからONさせるように
しても良い。
【0047】また、回路駆動スイッチの固定接点は二つ
に限らず、三つあるいはそれ以上設けても良い。
【0048】さらに、マイクロコンピュータ7がタイマ
ー回路を有する上記第1実施例の場合、回路駆動スイッ
チの固定接点は必ずしも複数設ける必要はなく、この固
定接点を一つとしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した構成によれば、メインスイ
ッチが閉じた後、予め決められた時間内に回路駆動スイ
ッチが閉じるか、あるいはメインスイッチの閉じ動作に
連動して、回路駆動スイッチの複数の固定接点が予め決
められた順序に従って閉じられない限り、制御手段はコ
イル駆動回路の点火動作を禁止するので、不正な行為に
よって電源回路が導通された場合でも、エンジンの始動
を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における制御手段のブロッ
ク図。
【図2】メインスイッチ、タイマー回路および回路駆動
スイッチがONされるタイミングを示すタイムチャート
【図3】マイクロコンピュータの処理内容を示すフロー
チャート。
【図4】マイクロコンピュータの処理内容を示すフロー
チャート。
【図5】回路駆動スイッチの固定接点の開閉状態と比較
値Bの値との関係を示す図。
【図6】点火装置の回路図。
【図7】本発明の第2実施例における制御手段のブロッ
ク図。
【図8】メインスイッチおよび回路駆動スイッチがON
されるタイミングを示すタイムチャート。
【図9】マイクロコンピュータの処理内容を示すフロー
チャート。
【図10】本発明の第3実施例におけるメインスイッチ
および回路駆動スイッチがONされるタイミングを示す
タイムチャート。
【符号の説明】
1…電源(バッテリ)、3…イグニションコイル、4…
点火プラグ、5…電源回路、6…コイル駆動回路、7…
制御手段(マイクロコンピュータ)、16…メインスイ
ッチ、17…回路駆動スイッチ、17a…可動接点、1
7b,17c…固定接点、20…タイマー回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電源に接続されたイグニションコイル
    と、このイグニションコイルの2次側に高電圧を発生さ
    せ、点火プラグに電気火花を飛ばすためのコイル駆動回
    路と、上記電源とイグニションコイルとを結ぶ電源回路
    を開閉するためのメインスイッチと、このメインスイッ
    チの開閉動作に連動して開閉され、閉じた時に上記コイ
    ル駆動回路を駆動する回路駆動スイッチと、上記メイン
    スイッチの閉じ動作に連動してリセットされるタイマー
    回路を有し、メインスイッチが閉じてから一定時間経過
    した時点で上記回路駆動スイッチが閉じている時に、上
    記コイル駆動回路を駆動し、上記メインスイッチが閉じ
    てから一定時間経過した時点で上記回路駆動スイッチが
    開いている時に、上記コイル駆動回路の駆動を禁止する
    制御手段と、を具備したことを特徴とするエンジンの点
    火装置。
  2. 【請求項2】  電源に接続されたイグニションコイル
    と、このイグニションコイルの2次側に高電圧を発生さ
    せ、点火プラグに電気火花を飛ばすためのコイル駆動回
    路と、上記電源とイグニションコイルとを結ぶ電源回路
    を開閉するためのメインスイッチと、このメインスイッ
    チの開閉動作に連動する可動接点およびこの可動接点に
    よって開閉される複数の固定接点を有し、これら固定接
    点が可動接点によって閉じられた時に上記コイル駆動回
    路を駆動する回路駆動スイッチと、これら回路駆動スイ
    ッチの固定接点がメインスイッチに連動して予め決めら
    れた順序に従って閉じられた時に、上記コイル駆動回路
    を駆動し、上記固定接点の閉じ順序が予め決められた順
    序と異なる時に、上記コイル駆動回路の駆動を禁止する
    制御手段と、を具備したことを特徴とするエンジンの点
    火装置。
JP5545991A 1991-02-28 1991-02-28 自動二輪車用エンジンの点火装置 Expired - Fee Related JP3055956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5545991A JP3055956B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動二輪車用エンジンの点火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5545991A JP3055956B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動二輪車用エンジンの点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04272476A true JPH04272476A (ja) 1992-09-29
JP3055956B2 JP3055956B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=12999191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5545991A Expired - Fee Related JP3055956B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 自動二輪車用エンジンの点火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055956B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19752440C2 (de) * 1996-12-27 2003-04-17 Honda Motor Co Ltd Zündsteuerungsvorrichtung für eine Brennkraftmaschine in einem Fahrzeug

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19752440C2 (de) * 1996-12-27 2003-04-17 Honda Motor Co Ltd Zündsteuerungsvorrichtung für eine Brennkraftmaschine in einem Fahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055956B2 (ja) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4412137A (en) Dual voltage engine starter management system
JPS5982577A (ja) 車両用原動機の始動制御装置
JPS5821571A (ja) 自動車用電子装置の自己診断方法
JPH04272476A (ja) 自動二輪車用エンジンの点火装置
JPH04318284A (ja) エンジンの点火装置
JPS6364845A (ja) 自動車の方向指示装置および警告点滅装置
KR100791786B1 (ko) 원터치 시동 스위치를 이용한 엔진 시동 방법
KR100680349B1 (ko) 하이브리드 차량의 시동방지 제어 장치
JP2765116B2 (ja) 二輪車用盗難防止装置
JPH0636299Y2 (ja) 内燃機関用始動停止装置
JPH10243687A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH08239009A (ja) 自動車用エンジン制御装置
JP2526288B2 (ja) タ―ボタイマ装置
JP2009150369A (ja) 内燃機関点火装置
JPS61244868A (ja) 車両用イグニツシヨン装置
KR100569306B1 (ko) 자동차용 시동모터의 발화 경고 및 방지시스템의 제어방법
JPS6245475Y2 (ja)
KR100215294B1 (ko) 차량 축전지의 방전 방지 방법
JP2902498B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0649912Y2 (ja) 小型エンジン作業機
KR910002905B1 (ko) 자동차 시동 전자키이 및 그 작동방법
JPH02286449A (ja) 自動車の盗難防止装置
JP2750596B2 (ja) 原動機のスタータ回路
KR19980061446A (ko) 차량의 도난방지장치
JPS60156975A (ja) エンジンの始動装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees