JPH04270774A - 放射線硬化型感圧接着剤及びその接着シート - Google Patents

放射線硬化型感圧接着剤及びその接着シート

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JPH04270774A
JPH04270774A JP5580991A JP5580991A JPH04270774A JP H04270774 A JPH04270774 A JP H04270774A JP 5580991 A JP5580991 A JP 5580991A JP 5580991 A JP5580991 A JP 5580991A JP H04270774 A JPH04270774 A JP H04270774A
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Yutaka Moroishi
裕 諸石
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Yasuyuki Tokunaga
泰之 徳永
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無溶剤塗工が可能で、
保存性に優れる放射線硬化型感圧接着剤、及びそれを用
いた接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】環境衛生や安全性などの点より溶剤の不
使用が求められるなか、本発明者らが属するグループは
先に、無溶剤塗工が可能な放射線硬化型感圧接着剤を提
案した(特開平2−182773号公報)。これは、そ
れまでの放射線硬化型感圧接着剤が有していた、硬化処
理しても成分モノマーが残存する問題、接着力と凝集力
をバランスさせにくい問題、成分調製の煩雑さや成分の
許容組成が狭い問題等の克服を課題としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の放射
線硬化型感圧接着剤を実用するなかで判明した保存性に
乏しい点の克服を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アクリル酸系
アルキルエステルを主成分とするカルボキシル基含有の
共重合体であり、ガラス転移点が250゜K以下で、重
量平均分子量が5千から40万であると共に、分子の末
端と分子内に水酸基を平均約1個ずつ有するアクリル系
共重合体100重量部に、イソシアネート含有のアクリ
ル系化合物0.1〜10重量部を配合したことを特徴と
する放射線硬化型感圧接着剤を提供するものである。
【0005】また本発明は、アクリル酸系アルキルエス
テルを主成分とするカルボキシル基含有の共重合体であ
り、ガラス転移点が250゜K以下で、光散乱法による
分子量/ポリスチレン換算による分子量の比が1.3以
上であると共に、分子中に水酸基を平均約2個以上有す
るアクリル系共重合体100重量部に、イソシアネート
含有のアクリル系化合物0.1〜10重量部を配合した
ことを特徴とする放射線硬化型感圧接着剤を提供するも
のである。
【0006】さらに本発明は、支持体の片面、又は両面
に上記した放射線硬化型感圧接着剤からなる硬化層を有
することを特徴とする接着シートを提供するものである
【0007】
【作用】上記の放射線硬化型感圧接着剤における硬化機
構は、イソシアネート含有のアクリル系化合物がそのイ
ソシアネート基を介してアクリル系共重合体に対し水素
結合あるいはウレタン結合により反応付加し、これによ
りアクリル系共重合体中に放射線重合性の不飽和結合が
導入され、それを放射線で処理することによりアクリル
系共重合体が重合硬化することによるものと考えられる
【0008】従って、全体が均一に重合硬化する。また
、予め放射線重合性の不飽和結合を導入した状態のアク
リル系共重合体を調製する必要がない。さらに、イソシ
アネート含有のアクリル系化合物を付加反応せしめうる
アクリル系共重合体であればよいので、その組成上の制
限が少なくて幅広い組成で調整できる。その結果、所望
の接着特性を発揮させることができ、特に接着力と凝集
力とのバランスを容易に制御することができる。
【0009】
【発明の構成要素の例示】本発明において用いられるア
クリル系共重合体は、アクリル酸系アルキルエステルを
主成分とするカルボキシル基含有の共重合体からなり、
ガラス転移点が250゜K以下のものである。かかるア
クリル系共重合体の調製は、成分単量体を例えば、溶液
重合方式、乳化重合方式、塊状重合方式などの適宜な方
式で共重合処理することにより行うことができる。好ま
しい方式は、重合処理後に溶媒や水の除去工程を要しな
い塊状重合方式である。
【0010】用いるアクリル酸系アルキルエステルは、
ガラス転移点が250゜K以下の共重合体を形成できる
ものであればよい。一般には、アクリル酸ないしメタク
リル酸と、炭素数が12以下のアルキル系アルコールと
のエステルが用いられる。
【0011】共重合体中へのカルボキシル基の導入は、
例えばカルボキシル基含有の単量体を共重合させる方式
などにより行うことができる。カルボキシル基含有単量
体の使用量は、アクリル酸系アルキルエステル100重
量部あたり、2〜20重量部、就中3〜15重量部が適
当である。その使用量が2重量部未満では凝集力に乏し
くなるし、20重量部を超えると接着力に乏しくなって
良好な接着特性の発現が困難になる。
【0012】カルボキシル基含有の単量体としては例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸、分子末端にカルボキシル基を有するオリゴエステル
アクリレートないしメタクリレート、ε−カプロラクト
ンアクリレートないしメタクリレートなどが一般に用い
られる。
【0013】アクリル系共重合体の調製に際しては、ア
クリル酸系アルキルエステルの50重量%未満を改質用
の単量体で置換することができる。一般に用いられる改
質用単量体としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、スチレン、アクリルアミド、メタクリルアミド
、マレイン酸(モノ,ジ)エステル、N−メチロールア
クリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレートなどがあげられる。
【0014】本発明において用いられるアクリル系共重
合体は、上記に加えて、重量平均分子量が5千から40
万で分子の末端と分子内に水酸基を平均約1個ずつ有す
るか、光散乱法による分子量/ポリスチレン換算による
分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)の
比が1.3以上で分子中に水酸基を平均約2個以上有す
るかするものである。
【0015】分子内に平均約1個の水酸基を導入する方
法としては例えば、水酸基含有の単量体を、調製目的の
アクリル系共重合体の分子量や、重合性比等に応じた使
用量で共重合処理する方法などがあげられる。共重合処
理に使用する水酸基含有単量体の一般的に好ましい割合
は、全使用単量体の0.05〜2モル%である。なお分
子内における水酸基の位置は任意である。
【0016】水酸基含有単量体の例としは、ヒドロキシ
エチルアクリレートないしメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレートないしメタクリレート、ポリエチ
レングリコールモノアクリレートないしメタクリレート
、ポリプロピレングリコールモノアクリレートないしメ
タクリレート、分子末端に水酸基を有するオリゴエステ
ルアクリレートないしメタクリレートなどがあげられる
【0017】分子の末端に平均約1個の水酸基を導入す
る方法としては例えば、アゾビスシアノペンタノールや
2−メルカプトエタノールの如き、水酸基を有する重合
開始剤又は連鎖移動剤の一方又は両方を用いて、所要の
単量体を共重合処理する方法などがあげられる。重合開
始剤及び/又は連鎖移動剤の使用量は、調製目的物であ
るアクリル系共重合体の分子量等に応じて適宜に決定さ
れるが、一般には全使用単量体100重量部あたり、0
.01〜10重量部用いられる。
【0018】本発明において用いられるアクリル系共重
合体の一方である、分子の末端と分子内に水酸基を平均
約1個ずつ有すると共に、アクリル酸系アルキルエステ
ルを主成分としてカルボキシル基を含有し、かつガラス
転移点が250゜K以下の共重合体は、重量平均分子量
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリ
スチレン換算)が5千から40万のものである。その重
量平均分子量が5千未満では接着力の発現性に乏しいし
、40万を超えると高粘度になって塗工作業性に乏しく
なる。
【0019】本発明において用いられるアクリル系共重
合体の他方である、光散乱法による分子量/ポリスチレ
ン換算による分子量の比が1.3以上で、分子中に水酸
基を平均約2個以上有すると共に、アクリル酸系アルキ
ルエステルを主成分としてカルボキシル基を含有し、か
つガラス転移点が250゜K以下の共重合体は、塗工作
業性に優れる接着剤を調製できる利点を有するものであ
る。なお、分子中における水酸基の位置は任意である。
【0020】かかるアクリル系共重合体の調製は例えば
、アクリル酸系アルキルエステルとカルボキシル基含有
単量体と、必要な改質用単量体と、C=C結合を2個以
上有する単量体を、水酸基含有の重合開始剤及び/又は
連鎖移動剤を用いて共重合処理する方法などにより行う
ことができる。
【0021】C=C結合を2個以上有する単量体の例と
しては、トリメチロールプロパントリアクリレートない
しメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレートないしメタクリレート、エチレングリコールジ
アクリレートないしメタクリレート、ポリエチレングリ
コール(ジ、トリ、ポリ)アクリレートないしメタクリ
レート、ポリプロピレングリコール(ジ、トリ、ポリ)
アクリレートないしメタクリレートなどがあげられる。
【0022】C=C結合を2個以上有する単量体の共重
合割合により、光散乱法による分子量とポリスチレン換
算による分子量との比を制御することができる。その使
用量は、調製目的のアクリル系共重合体が三次元構造(
網状構造)を形成しない範囲で適宜に決定される。一般
には、全使用単量体の0.02〜2重量%が用いられる
【0023】共重合体中に平均約2個以上の水酸基を導
入するために用いる水酸基含有の重合開始剤及び/又は
連鎖移動剤の使用量は、調製目的物であるアクリル系共
重合体の分子量等に応じて適宜に決定される。一般には
全使用単量体100重量部あたり、0.02〜20重量
部用いられる。また、水酸基含有の単量体を用いて共重
合体中に平均約2個以上の水酸基を導入してもよい。
【0024】本発明の放射線硬化型感圧接着剤は、イソ
シアネート含有のアクリル系化合物を配合したものであ
る。その配合量は、アクリル系共重合体100重量部あ
たり、0.1〜10重量部である。好ましくは0.2〜
5重量部である。その配合量が0.1重量部未満では放
射線による硬化性に乏しいし、10重量部を超えると過
度の硬化で接着力が低下しやすい。
【0025】用いるイソシアネート含有のアクリル系化
合物は、分子中にイソシアネート基と、アクリロイル基
ないしメタクリロイル基を有するものであればよい。分
子量が500以下、就中200以下のものが適当である
【0026】好ましく用いうるイソシアネート含有のア
クリル系化合物の例としては、2−メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネート、あるいはヒドロキシエチルア
クリレートとトリレンジイソシアネートとの反応生成物
の如き、ヒドロキシアルキルアクリレートないしメタク
リレートとポリイソシアネートとの反応生成物などがあ
げられる。
【0027】本発明の放射線硬化型感圧接着剤には、例
えば紫外線などの活性光線を硬化用の放射線とする場合
、必要に応じて光重合開始剤を添加してよい。その例と
しては、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ジベ
ンジル、ベンジルジメチルケタールなどがあげられる。 光重合開始剤の添加量は、アクリル系共重合体100重
量部あたり、0.1〜10重量部が適当である。
【0028】また、接着力や凝集力などの調整を目的と
して、種々の配合成分を添加してもよい。その例として
は、不飽和結合を2個以上有する化合物、ガラス転移点
が250゜K以下で、重量平均分子量が10万〜100
万のポリマー、不飽和結合を1個有する低分子量体、そ
の他、充填剤、粘着付与樹脂、着色剤、老化防止剤の如
き公知の各種添加剤などがあげられる。
【0029】不飽和結合を2個以上有する化合物の配合
は、主に凝集力の向上に有効である。その具体例として
は、エチレングリコールジアクリレートないしメタクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレートない
しメタクリレート、ジビニルベンゼンなどがあげられる
。その配合量は、アクリル系共重合体100重量部あた
り20重量部以下が適当である。
【0030】ガラス転移点が250゜K以下で、重量平
均分子量が10万〜100万のポリマーの配合は、主に
接着力の向上に有効である。用いるポリマーの組成は、
使用アクリル系共重合体と同じか類似のものが相溶性な
どの点より好ましい。配合量は、アクリル系共重合体1
00重量部あたり5〜30重量部以下が適当である。過
度の配合は、塗工作業性を損ねる場合がある。
【0031】不飽和結合を1個有する低分子量体として
は、数平均分子量が1000〜40000のものが用い
られる。その配合は、ガラス転移点が使用アクリル系共
重合体よりも高い場合には凝集力の向上に有効で、低い
場合には接着力の向上に有効である。配合量は、アクリ
ル系共重合体100重量部あたり3〜30重量部が適当
である。過度の配合は、接着力と凝集力のバランス制御
を害する。
【0032】本発明の放射線硬化型感圧接着剤は、支持
体への塗工性などの点より、70℃における粘度が20
0cps〜10万cps程度となるよう調製したものが
好ましい。また、放射線による硬化処理で溶剤不溶分が
20重量%以上となるよう調製したものが好ましい。そ
の溶剤不溶分が20重量%未満では凝集力に乏しい。溶
剤不溶分の制御は、イソシアネート含有アクリル系化合
物の配合量や、放射線の照射量を変える方式などにより
行うことができる。
【0033】放射線の照射による硬化処理は、限定する
ものではないが、接着剤を支持体に塗工した状態で行う
方式が好ましい。この方式によれば、ポリエステル、ポ
リプロピレンなどからなる支持体に対しても投錨性よく
密着させることができる。かかる良好な投錨性の発現は
、イソシアネート基が支持体の表面における水酸基やカ
ルボキシル基などの官能基となんらかの反応を起こすこ
とによるものと考えられる。コロナ処理等の表面処理を
施した支持体の場合には、より投錨性に優れたものとす
ることができる。
【0034】硬化処理用の放射線としては、電子線やγ
線の如き電離性のものを用いてもよいし、紫外線の如き
活性光線を用いてもよい。照射量は通常、電離性放射線
の場合0.5〜20Mrad、活性光線の場合400〜
3000mj/cm2である。なお、硬化処理は窒素ガ
ス雰囲気等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。
【0035】本発明の接着シートは、支持体の片面、又
は両面に上記した放射線硬化型感圧接着剤からなる硬化
層を有するものである。その感圧接着剤層は、支持体に
固定されたものであってもよいし、支持体より剥離でき
るようにしたものであってもよい。剥離可能なタイプは
、例えば剥離剤で処理した支持体を用いる方法などによ
り形成することができる。
【0036】支持体には、例えばプラスチックフィルム
、紙、不織布、金属箔など、適宜なものを用いてよい。 支持体に設ける感圧接着剤層の厚さは1〜500μmが
一般的であるが、これに限定されず使用目的に応じた適
宜な厚さとしてよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の放射線硬化型感圧接着剤は、無
溶剤で塗工することができる。また接着特性、特に接着
力と凝集力のバランスを容易に、かつ幅広く調節するこ
とができる。さらに、硬化前及び硬化後の保存性(貯蔵
安定性)に優れている。
【0038】
【実施例】実施例1 アクリル酸ブチル80部(重量部、以下同じ)、アクリ
ル酸エチル15部、アクリル酸5部、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル1.2部、2−メルカプトエタノール0
.8部、アゾビスイソブチロニトリル0.1部よりなる
混合物を窒素気流下、55℃で共重合処理して、ガラス
転移点228゜K、重量平均分子量1.2万のアクリル
系共重合体を得た。このアクリル系共重合体は、蒸気圧
浸透法による分子量と、アセチル化法による水酸基価か
ら、1分子あたりにおける水酸基の含有量は2.05個
(分子末端の水酸基を含む)であった。次に、前記のア
クリル系共重合体100部に、2−メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネート2部を加え、均一に混合して放
射線硬化型感圧接着剤を得た。ついで、前記の放射線硬
化型感圧接着剤(粘度、70℃:3000cps)を厚
さ50μmのポリエステルフィルム上に、ダイ法により
50℃に加温して厚さが50μmとなるよう塗工し、そ
れに電子線を1Mrad照射して硬化処理し、接着シー
トを得た。
【0039】実施例2 ベンジルジメチルケタール(光重合開始剤)1部を追加
配合したほかは実施例1に準じて放射線硬化型感圧接着
剤を得、それを用いて接着シートを得た。ただし、硬化
処理は紫外線を1300mj/cm2照射することによ
り行った。
【0040】実施例3 トリメチロールプロパントリアクリレート0.2部を追
加配合したほかは実施例1に準じて放射線硬化型感圧接
着剤を得、それを用いて接着シートを得た。
【0041】実施例4 分子の末端にメタクリロイル基を有し、数平均分子量が
6000のスチレン系低分子量体(AS−6、東亞合成
化学工業社製)5部を追加配合したほかは実施例1に準
じて放射線硬化型感圧接着剤を得、それを用いて接着シ
ートを得た。
【0042】実施例5 アクリル酸2−エチルヘキシル75部、アクリル酸エチ
ル20部、アクリル酸5部、トリメチロールプロパント
リアクリレート0.1部、2−メルカプトエタノール0
.2部、アゾビスイソブチロニトリル0.1部よりなる
混合物を窒素気流下、55℃で共重合処理して、ガラス
転移点が206゜Kのアクリル系共重合体を得た。この
アクリル系共重合体は、光散乱法による重量平均分子量
(34万)/ポリスチレン換算による重量平均分子量(
19万)の比が1.79であり、蒸気圧浸透法による分
子量と、アセチル化法による水酸基価(0.002当量
)から、1分子あたりにおける水酸基の含有量は2.5
個(分子末端の水酸基を含む)であった。ついで前記の
アクリル系共重合体100部に、2−メタクリロイルオ
キシエチルイソシアネート0.4部を加え、均一に混合
して放射線硬化型感圧接着剤(粘度、70℃:3200
0cps)を得、それを用いて実施例1に準じ接着シー
トを得た。
【0043】実施例6 不均化ロジングリセリンエステル(DS−90S、播磨
化成工業社製)20部を追加配合したほかは実施例5に
準じて放射線硬化型感圧接着剤を得、それを用いて接着
シートを得た。
【0044】実施例7 アクリル酸2−エチルヘキシル60部、アクリル酸ブチ
ル30部、酢酸ビニル5部、アクリル酸5部、アクリル
酸2−ヒドロキシエチル0.2部、トリメチロールプロ
パントリアクリレート0.1部、2−メルカプトエタノ
ール0.2部、ラウリルメルカプタン0.2部よりなる
混合物を窒素気流下、55℃で共重合処理して、ガラス
転移点が206゜Kのアクリル系共重合体を得た。この
アクリル系共重合体は、光散乱法による重量平均分子量
(13万)/ポリスチレン換算による重量平均分子量(
9万)の比が1.45であり、蒸気圧浸透法による分子
量とアセチル化法による水酸基価(0.004当量)か
ら、1分子あたりにおける水酸基の含有量は2.4個(
分子末端の水酸基を含む)であった。ついで前記のアク
リル系共重合体100部に、2−メタクリロイルオキシ
エチルイソシアネート0.6部を加え、均一に混合して
放射線硬化型感圧接着剤(粘度、70℃:25000c
ps)を得、それを用いて実施例1に準じ接着シートを
得た。
【0045】評価試験 上記の各実施例で得た接着シートについて、下記の試験
を行った。
【0046】接着力 JIS  Z  1528に準拠して接着力を測定した
(180度ピール)。
【0047】保持力(凝集力) ベークライト板に接着シートを20mm×20mmの接
着面積で貼着し、40℃又は80℃において1kgの荷
重をかけて落下するまでの時間を測定した。
【0048】溶剤不溶分 接着シートより集めた試料1gを酢酸エチル100gに
浸漬し、室温にて2週間放置後、0.2μmのミクロフ
ィルターで濾過して可溶分を除去し、残量を乾燥させて
重量を測定し、その溶剤不溶分の割合を求めた。
【0049】上記の結果を表1に示した。
【表1】
【0050】表1より、本発明の放射線硬化型感圧接着
剤を用いてなる接着シートは、接着力と凝集力(保持力
)に優れており、それらがバランスよく両立しているこ
とがわかる。
【0051】保存性 実施例で得た放射線硬化型接着剤を室温で6ケ月間放置
したのち、それを用いて各実施例に準じ接着シートを製
造し、接着力等の特性を調べた。前記の結果、放置の前
後において接着特性に実質的な変化は認められず、保存
性に優れていた。なお、各実施例で得た接着シートを室
温で6ケ月間放置したものもその接着特性に実質的な変
化は認められず、保存性に優れていた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アクリル酸系アルキルエステルを主成
    分とするカルボキシル基含有の共重合体であり、ガラス
    転移点が250゜K以下で、重量平均分子量が5千から
    40万であると共に、分子の末端と分子内に水酸基を平
    均約1個ずつ有するアクリル系共重合体100重量部に
    、イソシアネート含有のアクリル系化合物0.1〜10
    重量部を配合したことを特徴とする放射線硬化型感圧接
    着剤。
  2. 【請求項2】  アクリル酸系アルキルエステルを主成
    分とするカルボキシル基含有の共重合体であり、ガラス
    転移点が250゜K以下で、光散乱法による分子量/ポ
    リスチレン換算による分子量の比が1.3以上であると
    共に、分子中に水酸基を平均約2個以上有するアクリル
    系共重合体100重量部に、イソシアネート含有のアク
    リル系化合物0.1〜10重量部を配合したことを特徴
    とする放射線硬化型感圧接着剤。
  3. 【請求項3】  支持体の片面、又は両面に請求項1又
    は2に記載の放射線硬化型感圧接着剤からなる硬化層を
    有することを特徴とする接着シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH073234A (ja) * 1993-01-28 1995-01-06 Natl Starch & Chem Investment Holding Corp 放射線硬化性ホットメルト感圧接着剤
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