JPH04270686A - 光学記録媒体 - Google Patents

光学記録媒体

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JPH04270686A
JPH04270686A JP3031056A JP3105691A JPH04270686A JP H04270686 A JPH04270686 A JP H04270686A JP 3031056 A JP3031056 A JP 3031056A JP 3105691 A JP3105691 A JP 3105691A JP H04270686 A JPH04270686 A JP H04270686A
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JP
Japan
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naphthalocyanine
bis
silicon
substrate
film layer
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Pending
Application number
JP3031056A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Katayose
光雄 片寄
Yoshii Morishita
芳伊 森下
Tadashi Okamoto
忠 岡本
Nobuyuki Hayashi
信行 林
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69130054T priority patent/DE69130054T2/de
Priority to EP91904801A priority patent/EP0491951B1/en
Priority to US07/838,781 priority patent/US5260435A/en
Publication of JPH04270686A publication Critical patent/JPH04270686A/ja
Priority to US08/087,517 priority patent/US5378589A/en
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザの集束ビ
ーム等を用いて記録することが可能な光学記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学記録媒体としては、Te、T
e合金、Bi合金等の低融点金属薄膜の無機系記録膜層
を有する記録媒体が提案され実用化されている。
【0003】しかしながら、該無機系記録膜層を有する
記録媒体の場合には、真空蒸着、スパッタリング等、真
空中において記録膜層を形成する必要があるため生産性
が低く、また記録膜層の熱伝導性が大きいために記録密
度の点で問題が生じる。更に該無機系記録膜層を有する
記録媒体では、有害な金属を使用しているために、作業
環境性及び廃水処理等の問題を克服する必要がある。
【0004】このような問題点を解決するために、例え
ば青色〜緑色顔料として知られ、且つ安定性に優れた色
素であるフタロシアニン色素、具体的には銅フタロシア
ニン、鉛フタロシアニン、チタニウムフタロシアニン、
バナジルフタロシアニン、錫フタロシアニン等を光学記
録媒体の材料として使用し得ることが種々提案されてい
る(特開昭58−36490号公報、特開昭59−11
292号公報等)。しかしながら、これらの色素の吸収
波長は、700nm付近に極大があるため、現在記録用
レーザとして汎用されている780〜830nm付近に
発振波長を有する半導体レーザとのマッチングが悪いと
いう欠点がある。
【0005】そこで、有機溶剤処理あるいは加熱処理等
の手段によって、前記色素を長波長側へシフト化させる
方法が提案されているが、工程が煩雑化し、更にはこれ
らの金属フタロシアニン系色素は、有機溶媒への溶解性
が乏しいため、溶液塗工等によってポリカーボネート等
の熱可塑性樹脂基板上に薄膜を形成することができず、
結局真空蒸着、スパッタリング等の方法に頼らざるを得
ないのが現状であって、実用化はなされていない。
【0006】前述の種々の問題点を解決するために、塗
布方法により基板上に記録膜層を形成した、可溶性有機
色素を使用する光学記録媒体が提案されている。具体的
には例えば、半導体レーザ発振波長域に吸収を有し、且
つ有機溶剤に可溶な、ジチオール金属錯体、ポリメチン
色素、スクアリウム色素、シアニン色素、ナフトキノン
色素等の有機色素を、基板上にスピンコート法で塗布し
て形成した光学記録媒体が開発され一部実用化されてい
る。
【0007】しかしながら、前記有機色素を有する光学
記録媒体は、耐久性、耐候性及び情報の再生に必要な反
射率が低いという欠点がある。また耐久性及び耐候性に
優れ、且つ800nm付近に吸収を示す色素としては、
フタロシアニン色素と同様なテトラアザポルフィリン骨
格を有するナフタロシアニンが知られている[Inor
g.Chim.Acta.,44,L209(1980
);Zh.Obshch.Khim.,42(3),6
96(1972)]。しかし、該ナフタロシアニン及び
その金属塩は、対応するフタロシアニン系化合物に比し
て、一般の有機溶剤に対してはなお一層溶解し難くなる
という欠点がある。
【0008】近年、ナフタロシアニン及びその金属塩の
有機溶媒に対する溶解性を向上させる目的で様々な検討
が為されており(米国特許第4492750号明細書、
米国特許第4725525号明細書、特開昭61−25
886号公報、J,Am.Chem.Soc.,106
,7404(1984)、特開昭61−177287号
公報、特開昭61−177288号公報、特開昭60−
184565号公報)、またこれらの化合物を溶解する
ことができる有機溶媒としては、芳香族炭化水素系溶媒
、ハロゲン系溶媒等が知られているが、例えば飽和炭化
水素系溶媒やアルコール系溶媒に対しては、溶解性が極
めて低いため、湿式塗布により、ポリメチルメタクリレ
ート又はポリカーボネート基板上に記録膜層を形成する
場合、耐溶剤性層を形成しなければならないという問題
がある。
【0009】更にまた、一般的にナフタロシアニンの溶
解性を向上させる方法としては、長鎖のアルキル基を有
する置換基をいくつか導入する方法が知られているが、
該方法により溶解性を向上させると、融点が低くなり、
光学記録媒体を長時間再生する際に、記録時と同様に記
録膜層が融解するという欠点が生じる。従って、ナフタ
ロシアニン化合物の融点を低下させること無く、飽和炭
化水素系溶媒やアルコール系溶媒に可溶化させることが
できる方法の開発が望まれている。
【0010】また、一般にナフタロシアニンは、平面上
の大きなπ共役結合を有するため、分子間の会合力が極
めて強く、一旦形成された非晶質記録膜が高温高湿条件
下で徐々に結晶化を起こし、記録した情報が消失すると
いう欠点があり、結晶化を抑制しなければならないとい
う問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度であり、しかも再生レーザ光耐性、耐環境性及び耐結
晶化性等の耐久性を有する光学記録媒体を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板上
に、下記一般式化5で表わされるペルフルオロアルキル
基含有ナフタロシアニン誘導体(以下ナフタロシアニン
誘導体Aと称す)を主成分とする記録膜層を形成してな
ることを特徴とする光学記録媒体が提供される。
【0013】
【化5】
【0014】また本発明によれば、基板上に、下記一般
式化6で表わされるペルフルオロアルキル基含有ナフタ
ロシアニン誘導体(以下ナフタロシアニン誘導体Bと称
す)を主成分とする記録膜層を形成してなることを特徴
とする光学記録媒体が提供される。
【0015】
【化6】
【0016】更に本発明によれば、基板上に、下記一般
式化7で表わされるペルフルオロアルキル基含有ナフタ
ロシアニン誘導体(以下ナフタロシアニン誘導体Bと称
す)及び下記一般式化8で表わされるペルフルオロアル
キル基含有ナフタロシアニン誘導体(以下ナフタロシア
ニン誘導体Cと称す)の混合物を主成分とする記録膜層
を形成してなることを特徴とする光学記録媒体が提供さ
れる。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0020】本発明の光学記録媒体において、基板上に
形成される記録膜層は、前記一般式化5で表わされるナ
フタロシアニン誘導体A、前記一般式化6で表わされる
ナフタロシアニン誘導体B又は前記一般式化7で表わさ
れるナフタロシアニン誘導体Bと前記一般式化8で表わ
されるナフタロシアニン誘導体Cとの混合物を主成分と
する。前記それぞれのペルフルオロアルキル基含有ナフ
タロシアニン誘導体におけるナフタロシアニン類のペル
フルオロアルキル化率は、好ましくは前記ナフタロシア
ニン誘導体A、ナフタロシアニン誘導体Bの場合、10
0〜900%であり、前記ナフタロシアニン誘導体Cの
場合、100〜800%でありるのが望ましい。なお、
ペルフルオロアルキル化率が100%であるとは、ナフ
タロシアニン類一分子に対してペルフルオロアルキル基
が一個導入されたことを示す。
【0021】本発明において用いる前記ナフタロシアニ
ン誘導体A、ナフタロシアニン誘導体B及びナフタロシ
アニン誘導体Cとしては、例えばテトラペルフルオロプ
ロピル−ビス(トリメチルシロキシ)シリコンナフタロ
シアニン、ジペルフルオロプロピル−ビス(トリメチル
シロキシ)シリコンナフタロシアニン、ジペルフルオロ
ブチル−ビス(トリメチルシロキシ)シリコンナフタロ
シアニン、ジペルフルオロペンチル−ビス(トリメチル
シロキシ)シリコンナフタロシアニン、ジペルフルオロ
ヘキシル−ビス(トリメチルシロキシ)シリコンナフタ
ロシアニン、ジペルフルオロヘプチル−ビス(トリメチ
ルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフルオロ
オキチル−ビス(トリメチルシロキシ)シリコンナフタ
ロシアニン、ペルフルオロノニル−ビス(トリメチルシ
ロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフルオロデシ
ル−ビス(トリメチルシロキシ)シリコンナフタロシア
ニン、テトラペルフルオロエチル−ビス(トリエチルシ
ロキシ)シリコンナフタロシアニン、テトラペルフルオ
ロプロピル−ビス(トリエチルシロキシ)シリコンナフ
タロシアニン、ペルフルオロプロピル−ビス(トリエチ
ルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフルオロ
ブチル−ビス(トリエチルシロキシ)シリコンナフタロ
シアニン、ペルフルオロペンチル−ビス(トリエチルシ
ロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフルオロヘキ
シル−ビス(トリエチルシロキシ)シリコンナフタロシ
アニン、ペルフルオロヘプチル−ビス(トリエチルシロ
キシ)シリコンナフタロシアニン、ジペルフルオロエチ
ル−ビス(トリプロピルシロキシ)シリコンナフタロシ
アニン、ペルフルオロプロピル−ビス(トリプロピルシ
ロキシ)シリコンナフタロシアニン、ジペルフルオロプ
ロピル−ビス(トリプロピルシロキシ)シリコンナフタ
ロシアニン、トリペルフルオロプロピル−ビス(トリプ
ロピルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフル
オロブチル−ビス(トリプロピルシロキシ)シリコンナ
フタロシアニン、ペルフルオロエチル−ビス(トリブチ
ルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ジペルフルオ
ロエチル−ビス(トリブチルシロキシ)シリコンナフタ
ロシアニン、テトラペルフルオロエチル−ビス(トリブ
チルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ペルフルオ
ロプロピル−ビス(トリブチルシロキシ)シリコンナフ
タロシアニン、ジペルフルオロプロピル−ビス(トリブ
チルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、テトラペル
フルオロプロピル−ビス(トリブチルシロキシ)シリコ
ンナフタロシアニン、ペルフルオロプロピルジヘキシル
シロキシ−トリヘキシルシロキシ−シリコンナフタロシ
アニン、ジペルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピ
ルジヘキシルシロキシ−トリヘキシルシロキシ−シリコ
ン)ナフタロシアニン、トリペルフルオロプロピル(ペ
ルフルオロプロピルジプロピルシロキシ−トリプロピル
シロキシ−シリコン)ナフタロシアニン、ジペルフルオ
ロプロピル(ペルフルオロプロピルジプロピルシロキシ
−トリプロピルシロキシ−シリコン)ナフタロシアニン
、ジペルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピルジエ
チルシロキシ−トリエチルシロキシ−シリコン)ナフタ
ロシアニン、ペルフルオロプロピル(ペルフルオロプロ
ピルジエチルシロキシ−トリエチルシロキシ−シリコン
)ナフタロシアニン、ジペルフルオロエチル−ビス(ト
リヘキシルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、トリ
ペルフルオロエチル−ビス(トリヘキシルシロキシ)シ
リコンナフタロシアニン、ペルフルオロプロピル−ビス
(トリヘキシルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、
ジペルフルオロプロピル−ビス(トリヘキシルシロキシ
)シリコンナフタロシアニン、テトラペルフルオロプロ
ピル−ビス(トリヘキシルシロキシ)シリコンナフタロ
シアニン、ペルフルオロヘキシル−ビス(トリヘキシル
シロキシ)シリコンナフタロシアニン、テトラペルフル
オロブチル銅ナフタロシアニン、ジペルフルオロペンチ
ル銅ナフタロシアニン、ジペルフルオロヘキシル銅ナフ
タロシアニン、ジペルフルオロヘプチル銅ナフタロシア
ニン、ジペルフルオロオクチル銅ナフタロシアニン、ジ
ペルフルオロノニル銅ナフタロシアニン、ジペルフルオ
ロデシル銅ナフタロシアニン、ペンタペルフルオロプロ
ピル銅ナフタロシアニン、テトラペルフルオロエチルナ
フタロシアニン、ペルフルオロプロピルナフタロシアニ
ン、テトラペルフルオロプロピルナフタロシアニン等を
好ましく挙げることができ、記録膜層を形成する際には
単独若しくは混合物として用いることができる。
【0022】本発明において、前記各々のナフタロシア
ニン誘導体は、ペルフルオロアルキル基を有するので、
無置換のナフタロシアニン自体に比して分子間の会合力
が低下し、著しく溶媒に対する溶解性が向上する。この
際、ナフタロシアニンにアルキル基を導入することによ
っても溶解性を向上させることができるが、同じ炭素数
のペルフルオロアルキル基を導入した場合とアルキル基
を導入した場合とでは、ペルフルオロアルキル基を導入
した場合の方が、著しく溶解性を向上させることができ
る。また一般にナフタロシアニンの融点は、導入される
置換基の数が増加するに従って低下するが、前述のとお
り、ペルフルオロアルキル基を導入した場合には、アル
キル基を導入する場合よりも、少ない数の置換基で同程
度以上の溶解性を得ることができるので、前記各々のナ
フタロシアニン誘導体は、溶解性向上に伴う融点の低下
を最小限に抑えることができる化合物である。特に、前
記ナフタロシアニン誘導体Bは、立体反発力の強いペル
フルオロアルキル基が導入されているため、分子間の会
合に伴う反射率の低下がみられず、記録膜層の主成分と
した際に優れた反射率を示すので特に好ましい。一方、
前記ナフタロシアニン誘導体Cは、前記ナフタロシアニ
ン誘導体Bに比して、記録膜層とした際に示す反射率及
び吸収率(100−反射率−透過率)が、低い傾向にあ
るので、この特性を利用して前記ナフタロシアニン誘導
体B及び前記ナフタロシアニン誘導体Cの混合物を記録
膜層を形成する主成分として用いる場合には、特に再生
レーザ光に対する安定性を向上させることができる。前
記ナフタロシアニン誘導体B及びナフタロシアニン誘導
体Cの混合割合は、重量比で10:1〜5の範囲が好ま
しく、特に10:1〜3の範囲が望ましい。
【0023】本発明において、前記各々のナフタロシア
ニン誘導体を製造するには、ナフタロシアニン類と、該
ナフタロシアニン類に導入するペルフルオロアルキル基
を有する、特定のジペルフルオロアルカノイルペルオキ
シドとを反応させることにより得ることができる。
【0024】前記ジペルフルオロアルカノイルペルオキ
シドは、下記一般式化9(式中n5は、1〜10の整数
を示す)で表わすことができる。
【0025】
【化9】
【0026】n5が10を超える場合には、溶媒に対す
る溶解性が低下し、反応させる際の取扱いが困難となる
ので、前記範囲とする必要がある。前記一般式化9で表
わされるジペルフルオロアルカノイルペルオキシドとし
ては、具体的にはビス(ペルフルオロアセチル)ペルオ
キシド、ビス(ペルフルオロプロピオニル)ペルオキシ
ド、ビス(ペルフルオロブチリル)ペルオキシド、ビス
(ペルフルオロペンタノイル)ペルオキシド、ビス(ペ
ルフルオロヘキサノイル)ペルオキシド、ビス(ペルフ
ルオロヘプタノイル)ペルオキシド、ビス(ペルフルオ
ロオクタノイル)ペルオキシド、ビス(ペルフルオロペ
ラルゴニル)ペルオキシド、ビス(ペルフルオロデカノ
イル)ペルオキシド、ビス(ペルフルオロウンデカノイ
ル)ペルオキシド等を挙げることができる。
【0027】また、前記ペルフルオロアルカノイルペル
オキシドと反応させるナフタロシアニン類としては、具
体的にはナフタロシアニン、銅ナフタロシアニンまたは
下記一般式化10(式中Rは、炭素数1〜10のアルキ
ル基を示す)で表わされるシリコンナフタロシアニン類
等を挙げることができる。
【0028】
【化10】
【0029】前記シリコンナフタロシアニン類としては
、具体的には例えばビス(トリメチルシロキシ)シリコ
ンナフタロシアニン、ビス(トリエチルシロキシ)シリ
コンナフタロシアニン、ビス(トリプロピルシロキシ)
シリコンナフタロシアニン、ビス(トリブチルシロキシ
)シリコンナフタロシアニン、ビス(トリペンチルシロ
キシ)シリコンナフタロシアニン、ビス(トリヘキシル
シロキシ)シリコンナフタロシアニン、ビス(トリヘプ
チルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ビス(トリ
オクチルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ビス(
トリノニルシロキシ)シリコンナフタロシアニン、ビス
(トリデシルシロキシ)シリコンナフタロシアニン等を
挙げることができる。
【0030】前記ナフタロシアニン類と、前記ジペルフ
ルオロアルカノイルペルオキシドとの仕込みモル量は、
モル比で1:0.2〜20、特に1:0.5〜10であ
るのが好ましい。ジペルフルオロアルカノイルペルオキ
シドの仕込みモル比が0.2未満では、生成するペルフ
ルオロアルキル基含有ナフタロシアニン誘導体の収率及
びナフタロシアニンに導入されるペルフルオロアルキル
基の割合が低下する傾向にあり、また20を超える場合
には、ペルフルオロアルカノイルペルオキシド単独の分
解が優先的に生じ、工業的製造に適さないので好ましく
ない。
【0031】前記ジペルフルオロアルカノイルペルオキ
シドと、前記ナフタロシアニン類との反応は、常圧で行
うことが可能であり、好ましくは反応温度−20〜15
0℃、特に好ましくは0〜100℃の範囲で0.5〜2
0時間反応させることにより、ナフタロシアニン類中に
、ペルフルオロアルキル基、具体的には、−CF3,F
(CF2)2−,F(CF2)3−,F(CF2)4−
,F(CF2)5−,F(CF2)6−,F(CF2)
7−,F(CF2)8−,F(CF2)9−,F(CF
2)10−を導入した誘導体を得ることができる。前記
反応温度が−20℃未満の場合には、反応時間が長くな
る傾向にあり、150℃を超えると、反応時の圧力が高
くなり、反応操作が困難となるので好ましくない。
【0032】前記ジペルフルオロアルカノイルペルオキ
シドと、前記ナフタロシアニン類とを反応させる際にお
いては、ジペルフルオロアルカノイルペルオキシドの取
扱いを容易にするため、例えばハロゲン化脂肪族化合物
等の溶媒の存在下にて反応させることができる。該ハロ
ゲン化脂肪族溶媒としては、1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン等が工業的に最も好ま
しい。また得られる反応生成物は、カラムクロマトグラ
フィー等の公知の方法により精製することができる。
【0033】本発明において、光学記録媒体を製造する
ために基板上に記録膜層を形成するには、前記ナフタロ
シアニン誘導体A、ナフタロシアニン誘導体B又はナフ
タロシアニン誘導体Bとナフタロシアニン誘導体Cとの
混合物を、例えば適当な有機溶媒に溶解させ、スプレイ
コーティング、スピナーコーティング等の方法によって
基板上に担持させれば良い。前記基板の材料としては、
塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等の
熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂又はガラス、金
属類等を挙げることができ、例えば基板側からレーザ光
による記録再生を行う場合には、使用するレーザ光の波
長領域において該基板が透明である必要がある。また基
板は、前記材料で成形された平板上に光硬化樹脂を積層
し、該光硬化樹脂層の表面に案内溝パターンを転写した
構造とすることもできる。
【0034】前記記録膜層を形成する際に使用可能な溶
媒としては、例えば基板の材料が熱可塑性樹脂である場
合には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノ
ナン、デカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シク
ロヘプタン等の飽和炭化水素系溶媒;メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタ
ノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール
等のアルコール系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン
、クロロベンゼン、1−クロロナフタレン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、ジ
エチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル
、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、メチ
ルエチルケトン、アセトン、メチルプロピルケトン、シ
クロペンタノン、シクロヘキサノン、アセトンアルコー
ル、ジアセトンアルコール、ジイソブチルケトン、プロ
ピレンオキシド、フラン、1,3−ジオキソラン、アセ
タール、メチルアセテート、ジメトキシメタン、ジメト
キシプロパン、ジエトキシメタン、1,2−ジメトキシ
プロパン、2,2−ジメトキシプロパン、2−ペンタノ
ン、3−ペンタノン、1,2−ブチレンオキシド、n−
ブチル−2,3−エポキシプロピルエーテル、二硫化炭
素、ジイソプロピルエーテル、ニトロメタン、アセトニ
トリル、1,3−ジシアノプロパン、ジオキサン、エチ
ルアセテート等の基板上に形成されるプレグルーブ、プ
レピットダメージを与えない溶媒であれば使用可能であ
り、使用に際しては単独若しくは混合物として用いるこ
とができる。
【0035】前記記録膜層は、記録膜層材料の主成分で
ある前記ナフタロシアニン誘導体A、ナフタロシアニン
誘導体B又はナフタロシアニン誘導体Bとナフタロシア
ニン誘導体Cとの混合物を、前記方法により基板上に、
積層構造又は単一層構造として形成することができる。 なお、この際前記各々のナフタロシアニン誘導体は、そ
れぞれ単独若しくは混合物として用いることができ、各
々を積層しても、また混合した後、単一層構造として形
成することもできる。前記記録膜層の膜厚は、好ましく
は50〜10000Å、特に好ましくは100〜500
0Åの範囲である。  また、前記記録膜層に形成され
る記録像を光学的に再生する場合には、反射光を利用す
ることができる。この際コントラストを高めるために、
必要に応じて例えば基板側から書き込み、読み出しを行
う場合は、基板と反対側の記録膜層の表面に、高い反射
率を示す金属層を設けることができ、また基板と反対側
、すなわち記録膜層側から書き込み、読みだしを行う場
合は、基板と記録膜層との間に高い反射率を示す金属層
を設けることもできる。この高反射率を示す金属として
は、Al,Cr,Au,Pt,Sn等を用いることがで
きる。これらの膜は、真空蒸着、スパッタリング、プラ
ズマ蒸着等の公知の薄膜形成方法によって形成すること
ができ、その膜厚は100〜10000Åの範囲が好ま
しい。
【0036】更に前記基板の表面平滑性を向上させるた
めには、基板上に有機高分子化合物の均一な膜を設ける
こともできる。該有機高分子化合物としては、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル等の市販のポリマーが適用可能で
ある。
【0037】更にまた、記録膜層の安定性、保護性を向
上させ、更に表面反射率の低減による感度を増加させる
ために、該記録膜層の最外層に保護層を設けることもで
きる。このような保護層を形成するための材料としては
、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデ
ンとアクリルニトリルとの共重合体、ポリ酢酸ビニル、
ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン
、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリウレタン、ポ
リビニルブチラール、フッ素ゴム、ポリエステル、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂、酢酸セルロース等を挙げる
ことができ、使用に際しては単独若しくは混合物として
用いることができる。また膜性能を強化させる目的で、
前記保護層にシリコーンオイル、帯電防止剤、架橋剤等
を存在させたり、保護層を複数層設けることもできる。 該保護層を形成するには、例えば前記保護層を形成する
ための材料を、適当な溶剤に溶解して塗布するか、薄い
フィルムとしてラミネートする方法等により行うことが
できる。前記保護層の膜厚は、好ましくは0.1〜10
μm、特に好ましくは0.1〜2μmの範囲である。
【0038】
【発明の効果】本発明の光学記録媒体は、記録膜層を形
成する主成分として、再生レーザ光耐性、耐環境性、耐
結晶化性及び優れた溶解性を有する化合物を使用するの
で、高感度であり、しかも耐久性等に優れ、例えば光デ
ィスク、光カード、光フロッピー等に極めて有用である
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例及び試験例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0040】
【合成例1】銅ナフタロシアニン0.2g(0.26m
mol)を1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン10gに添加し、撹拌下、ビス(ペルフ
ルオロブチリル)ペルオキシド(2.06mmol)を
含む1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオ
ロエタン溶液20gを添加して、40℃、5時間反応さ
せた。反応後クロロホルム50mlを加え、反応液を濾
過し、未反応物を除去した。次いでクロロホルム層を硫
酸マグネシウムにより乾燥し、カラムクロマトグラフィ
ーにより生成物の精製を行ったところ、ペンタペルフル
オロプロピル銅ナフタロシアニンが収率36%で得られ
た。なお、ペルフルオロプロピル化率を19F−NMR
により測定したところ、490%であった。得られたペ
ルフルオロプロピル化銅ナフタロシアニンの構造式及び
測定結果を以下に示す。
【0041】
【化11】
【0042】UV(nm):668.5,736.5I
R(cm ̄1):1340(CF3),1225(CF
2) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ −8〜−10(CF3),−20〜−38(CF2
),−46〜−58(CF2)
【0043】
【合成例2】銅ナフタロシアニンの代わりにビス(トリ
ヘキシルシロキシ)シリコンナフタロシアニン0.5g
(0.37mmol)を用い、ビス(ペルフルオロブチ
リル)ペルオキシドを0.37mmolとした以外は合
成例1と同様に反応及び分析を行ない、下記構造式化1
2を有するペルフルオロプロピル−ビス(トリヘキシル
シロキシ)シリコンナフタロシアニンを収率46%で得
た。
【0044】
【化12】
【0045】なおペルフルオロプロピル化率を合成例1
と同様に求めたところ、100%であった。得られたペ
ルフルオロプロピル−ビス(トリヘキシルシロキシ)シ
リコンナフタロシアニンの分析結果および融点(mp)
を以下に示す。
【0046】UV(nm):781,766IR(cm
 ̄1):1350(CF3),1225(CF2) mp:226〜228℃ 1H−NMR(CDCl3) δ  10.55〜9.95(m,7H),9.15〜
8.45(m,8H) 7.95(b,8H),1.00〜0.00(w,54
H) −0.95(b,12H),−1.90〜−2.25(
m,12H) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ  −2.8(CF3),−18.0(CF2),−
45.7(CF2)
【0047】
【合成例3】銅ナフタロシアニンの代わりにビス(トリ
ヘキシルシロキシ)シリコンナフタロシアニン0.5g
(0.37mmol)を用い、ビス(ペルフルオロブチ
リル)ペルオキシドの仕込み量を1.42mmolとし
た以外は合成例1と同様に反応及び分析を行ない、下記
構造式化13を有するジペルフルオロプロピル(ペルフ
ルオロプロピルジヘキシルシロキシ−トリヘキシルシロ
キシ−シリコン)ナフタロシアニンを収率46%で得た
【0048】
【化13】
【0049】なおペルフルオロプロピル化率を合成例1
と同様に求めたところ300%であった。得られたジペ
ルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピルジヘキシル
シロキシ−トリヘキシルシロキシ−シリコン)ナフタロ
シアニンの分析結果を以下に示す。
【0050】UV(nm):771 IR(cm ̄1):1340(CF3),1225(C
F2) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ  −2.5〜−5.5(CF3),−17.0〜−
21.5(CF2),−44.5〜−46.8(CF2
【0051】
【合成例4】銅ナフタロシアニンの代わりにビス(トリ
プロピルシロキシ)シリコンナフタロシアニン0.5g
(0.46mmol)を用い、ビス(ペルフルオロブチ
リル)ペルオキシドの仕込み量を0.92mmolとし
た以外は合成例1と同様に反応及び分析を行ない、下記
構造式化14を有するジペルフルオロプロピル(ペルフ
ルオロプロピルジプロピルシロキシ−トリプロピルシロ
キシ−シリコン)ナフタロシアニンを収率13%で得た
【0052】
【化14】
【0053】なおペルフルオロプロピル化率を合成例1
と同様に求めたところ300%であった。得られたジペ
ルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピルジプロピル
シロキシ−トリプロピルシロキシ−シリコン)ナフタロ
シアニンの分析結果を以下に示す。
【0054】UV(nm):764,675IR(cm
 ̄1):1340(CF3),1225(CF2) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ  −2.8〜−6.0(CF3),−17.2〜−
19.0(CF2),−44.0〜−47.9(CF2
【0055】
【合成例5】銅ナフタロシアニンの代わりにビス(トリ
プロピルシロキシ)シリコンナフタロシアニン0.5g
(0.46mmol)を用い、ビス(ペルフルオロブチ
リル)ペルオキシドの仕込み量を1.84mmolとし
た以外は合成例1と同様に反応及び分析を行ない、下記
構造式化15を有するトリペルフルオロプロピル(ペル
フルオロプロピルジプロピルシロキシ−トリプロピルシ
ロキシ−シリコン)ナフタロシアニンを収率50%で得
た。
【0056】
【化15】
【0057】なおペルフルオロプロピル化率を合成例1
と同様に求めたところ400%であった。得られたトリ
ペルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピルジプロピ
ルシロキシ−トリプロピルシロキシ−シリコン)ナフタ
ロシアニンの分析結果を以下に示す。
【0058】UV(nm):773,668,613I
R(cm ̄1):1340(CF3),1225(CF
2) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ  −2.8〜−6.5(CF3),−17.5〜−
22.0(CF2),−45.0〜−52.0(CF2
【0059】
【合成例6】銅ナフタロシアニンの代わりにビス(トリ
エチルシロキシ)シリコンナフタロシアニン0.5g(
0.50mmol)を用い、ビス(ペルフルオロブチリ
ル)ペルオキシドの仕込み量を1.00mmolとした
以外は合成例1と同様に反応及び分析を行ない、下記構
造式16を有するジペルフルオロプロピル(ペルフルオ
ロプロピルジエチルシロキシ−トリエチルシロキシ−シ
リコン)ナフタロシアニンを収率13%で得た。
【0060】
【化16】
【0061】なおペルフルオロプロピル化率を合成例1
と同様に求めたところ、300%であった。得られたジ
ペルフルオロプロピル(ペルフルオロプロピルジエチル
シロキシ−トリエチルシロキシ−シリコン)ナフタロシ
アニンの分析結果を以下に示す。
【0062】UV(nm):767,676IR(cm
 ̄1):1340(CF3),1225(CF2) 19F−NMR(CDCl3,external  C
F3CO2H) δ  −2.8〜−3.6(CF3),−18.2〜−
20.5(CF2),−45.1〜−47.3(CF2
【0063】
【合成例7〜10】前述の合成例1〜6と同様に、トリ
ペルフルオロプロピル−ビス(トリプロピルシロキシ)
シリコンナフタロシアニン(合成例7)、ジペルフルオ
ロプロピル−ビス(トリブチルシロキシ)シリコンナフ
タロシアニン(合成例8)、ジペルフルオロエチル−ビ
ス(トリブチルシロキシ)シリコンナフタロシアニン(
合成例9)、テトラペルフルオロプロピル−ナフタロシ
アニン(合成例10)を合成し、各種分析を行ってその
構造を確認した。
【0064】
【実施例1】厚さ1.2mm、直径130mmの組成が
異なる表1に示す各種基板上に、表1に示すナフタロシ
アニン誘導体1重量部と溶媒99重量部とからなる液を
スピンコート法により塗布し、記録膜層を形成した。得
られた記録膜層の膜厚は、Sloan社製、商品名「D
ektak3030」で測定した。このようにして作成
した光学記録媒体をターンテーブルに載せ、1800r
pmの速度で回転させながら、830nmの発振波長と
、基板面での出力が6mWを有する半導体レーザとを装
備した光学ヘッドを用いて、基板側からレーザビームが
基板を通して記録膜層に集光するように制御しながら、
中心から半径40〜60mmの間で3.7MHzのパル
ス信号の記録を行った。次に同様な装置を用いて半導体
レーザの基板面での出力を1.0mWにして、記録した
信号の再生を行い、この際のCN比(Carrier 
noise 比)を評価した。 更に得られた光学記録媒体を高温高湿(80℃、90%
RH)の条件下に放置し、3000時間経過後のCN比
を測定した。これらの結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】表1の結果より、本発明に用いるナフタロ
シアニン誘導体は、ポリカーボネート基板等の各種の基
板に対して極めて良好な記録再生特性を示す記録膜層を
形成すること、および該記録膜層が、加速環境試験条件
下での非晶質膜保持性能に優れていることが判った。
【0067】
【比較例1】厚さ1.2mm、直径130mmのポリメ
チルメタクリレート2P基板上に、下記構造式化17で
示される化合物1重量部とトルエン99重量部とから成
る液を、実施例1と同様にスピンコート法で塗布し、記
録膜層を形成した。得られた記録膜層の膜厚は、100
0Åであった。この記録媒体を用いて実施例1と同様に
記録、再生を行ったところ、CN比は39dBであり、
信号の書き込みと読み出しはあまり良好ではなかった。 また、高温高湿(80℃、90%RH)条件下、500
時間経過後には、記録膜層が微結晶化し、再生が不可能
であった。
【0068】
【化17】
【0069】
【比較例2】厚さ1.2mm、直径130mmのポリメ
チルメタクリレート2P基板上に、シアニン色素NK−
2905(日本感光色素研究所製)1重量部とジクロロ
エタン99重量部とから成る液を、実施例1と同様にス
ピンコート法で塗布し、記録膜層を形成した。得られた
記録膜層の膜厚は、700Åであった。この記録媒体を
高温高湿(80℃、90%RH)条件下3000時間放
置し、反射率を測定したところ、約500時間経過後、
急激に低下し始め良好な耐久性を示さなかった。また実
施例1と同様な方法により加速環境条件下におけるCN
比保持性能を評価したところ、初期CN比の70%まで
低下していた。
【0070】
【実施例2】実施例1で作成した各光学記録媒体につい
て、再生レーザ光(830nm)に対する耐久性を評価
した。該評価は、再生レーザ光の出力を1.0mW、1
.4mW及び1.6mWとして、106回再生後のCN
比を測定することにより行った。その結果を表2に示す
【0071】
【表2】
【0072】表2の結果より、本発明に用いるナフタロ
シアニン誘導体は、1.6mWという非常に強い再生光
においてはCN比が徐々に低下するが、1.4mWでは
、106回再生後も初期CN比を保持し得ることが判っ
た。
【0073】
【比較例3】比較例1で作成した光学記録媒体について
、実施例2と同様に、再生レーザ光に対する耐久性を評
価した。その結果、1.0mWの再生レーザ光では、1
04回からCN比が低下し始め、105回再生後にはト
ラッキングが取れなくなった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板上に、下記一般式化1で表わされ
    るペルフルオロアルキル基含有ナフタロシアニン誘導体
    を主成分とする記録膜層を形成してなることを特徴とす
    る光学記録媒体。 【化1】
  2. 【請求項2】  基板上に、下記一般式化2で表わされ
    るペルフルオロアルキル基含有ナフタロシアニン誘導体
    を主成分とする記録膜層を形成してなることを特徴とす
    る光学記録媒体。 【化2】
  3. 【請求項3】  基板上に、下記一般式化3で表わされ
    るペルフルオロアルキル基含有ナフタロシアニン誘導体
    及び下記一般式化4で表わされるペルフルオロアルキル
    基含有ナフタロシアニン誘導体の混合物を主成分とする
    記録膜層を形成してなることを特徴とする光学記録媒体
    。 【化3】 【化4】
JP3031056A 1990-07-23 1991-02-26 光学記録媒体 Pending JPH04270686A (ja)

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PCT/JP1991/000292 WO1992001689A1 (en) 1990-07-23 1991-03-05 Perfluoroalkylated naphthalocyanine derivative, production thereof, and optical recording medium
DE69130054T DE69130054T2 (de) 1990-07-23 1991-03-05 Perfluoralkyliertes naphthalocyaninderivat, seine herstellung sowie ein optisches aufzeichnungsmedium
EP91904801A EP0491951B1 (en) 1990-07-23 1991-03-05 Perfluoroalkylated naphthalocyanine derivative, production thereof, and optical recording medium
US07/838,781 US5260435A (en) 1990-07-23 1991-03-05 Derivative of naphthalocyanine containing perfluoroalkyl group, process for preparing the same and optical recording medium
US08/087,517 US5378589A (en) 1990-07-23 1993-07-02 Derivative of naphthalocyanine containing perfluoroalkyl group, process for preparing the same and optical recording medium

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