JPH04270491A - 自動販売機の庫内温度調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、缶飲料などを販売する
自動販売機の庫内温度調節装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】缶入りのホット飲料やコールド飲料を販
売する自動販売機として、図７に示すものが知られてい
る。

【０００３】自動販売機本体１と前面扉２とで囲まれた
自動販売機内部には、断熱構造の内箱３が設けられてい
る。この内箱３と内扉４とで囲まれた庫内５には、商品
の缶飲料６を積み上げてストックしておく商品ストッカ
７が設置されている。内箱３の底部には、蒸発器８とシ
ーズヒータ９およびファン１０が設けられており、自動
販売機本体１の底部には、圧縮機１１と凝縮器１２など
が据え付けられており、圧縮機１１と凝縮器１２ならび
に蒸発器８により冷凍サイクルを形成している。庫内５
の奥端には、庫内５の上部と底部とをつなぐダクト１３
が設けられている。

【０００４】コールド飲料を取り扱う場合には、シーズ
ヒータ９をオフして冷凍サイクルを運転し、ダクト１３
と蒸発器８を通過する空気流Ａによって庫内を冷やして
いる。一方、ホット飲料を取り扱う場合には、冷凍サイ
クルを停止してシーズヒータ９をオンし、空気流Ａによ
って庫内を暖めている。

【０００５】従来の庫内温度調節装置は、庫内５の全域
を設定温度にするように冷凍サイクルやシーズヒータ９
を連続運転するように構成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、自動販売機
は、通常の設置場所では昼間に缶飲料が多く販売され、
夜間や早朝には殆ど販売されないのが一般である。また
、昼間においても、時間帯によっては販売量が大幅に変
動するものである。

【０００７】しかし、上記従来の構成によると、缶飲料
を飲むに適した温度で販売できるように、シーズヒータ
９または冷凍サイクルを常時作動させているため、缶飲
料が販売されることのない夜間や販売量の少ない昼間に
おいても電力が消費されることになり、利用されない時
間帯での電力損失は無視できないものであった。この点
に鑑み夜間には設定温度を低くしておいて販売前に、元
に戻す操作が考えられるが、このような切換操作は極め
て頻繁であり、日常的なことであるから管理上の問題が
残されていた。

【０００８】本発明は適温の商品を販売することができ
、しかも庫内温度調節に要する消費電力を低減できる庫
内温度調節装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の庫内温度調節装
置は、販売される商品を任意の時間間隔で計数して相当
の期間分を集計した販売集計データから一日における商
品の販売傾向を求める集計部と、この集計部により得ら
れた販売傾向に対応して一日の温度調節パターンを決定
する制御パターン決定部と、この制御パターン決定部の
温度調節パターンに基づいて、商品ストッカを収容する
庫内の一部または全部を選択的に冷却もしくは加温する
温度制御部とを備えたことを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記構成によれば、自動販売機が商品の販売を
開始すると、予め設定した時間帯で販売本数が計数され
る。そして、１日について計数された販売本数のデータ
が、例えば、一週間分集計されて、一日のうちの各時間
帯における商品の販売傾向が集計部で求められる。そし
て、このデータに基づいて１日のうち商品が販売される
前に必要量の商品を最適温度に冷却または加温すべく、
制御パターン決定部で販売傾向に対応した１日の温調パ
ターンが設定される。この後、温度調節パターンに従っ
て温度制御部が運転されて、販売される直前の必要量の
商品だけを最適温にし、販売される直前にない商品につ
いては温度制御対象から除外して電力消費を低減する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図６に基づい
て説明する。なお、図７に示す従来例と同一のものには
同一符号を付けて説明する。

【００１２】本発明の庫内温度調節装置が搭載される自
動販売機の庫内５は、図２に示すようにダクト１３に形
成された開口１３ａ，１３ｂ，１３ｃにそれぞれダンパ
ー１４ａ，１４ｂ，１４ｃが設けられている。

【００１３】自動販売機の電気系統は図１に示すように
構成されている。マイクロコンピュータなどで構成され
る販売制御部２１には、投入コインを検知して金額を判
定する検銭装置２３と、缶飲料６を選択するための商品
選択スイッチ群２４と、庫内５に配置され商品の缶飲料
６を銘柄ごとに積み上げて多数ストックしている商品ス
トッカ７の底部に取り付けられ、積み上げられている缶
飲料６の最下端の一つだけをその都度に払い出す商品搬
装置２６とが接続されている他、庫内５の温度制御を実
施する温度制御部１６と、この温度制御部１６に指示を
与えるために必要なデータを集める際に使用されるカウ
ンタ２７，メモリ２８などが接続されている。温度制御
部１６には、庫内温度を検出する温度センサ１８，目標
温度が温度設定部１７が入力装置として接続出力装置と
しては、前記冷凍サイクルやシーズヒータ９などで構成
される熱処理装置１９や、ダンパー１４ａ，１４ｂ，１
４ｃを開閉駆動するダンパー制御部２０が接続されてい
る。

【００１４】販売制御部２１の商品払い出しに関する部
分については従来の自動販売機と同じであるため、庫内
５の温度を管理する庫内温度調節の部分の構成について
、図３〜図６に基づいて説明する。

【００１５】販売制御部２１は、集計部２２と制御パタ
ーン決定部２５を内蔵している。集計部２２の入力側に
は、缶飲料６の各銘柄ごとの販売量を計数する前記カウ
ンタ２７と、このカウンタ２７からのデータに基づいて
所定期間、例えば１週間の販売データを記録する前記メ
モリ２８とが接続されている。

【００１６】集計部２２は、メモリ２８の内容に基づい
て１日２４時間周期の販売傾向を演算により求める。制
御パターン決定部２５は、集計部２２が求めた“２４時
間周期の販売傾向”に基づいて２４時間周期の温度調節
パターンを決定するよう構成されている。

【００１７】集計部２２と制御パターン決定部２５の具
体的な構成を、図３に基づいて説明する。この庫内温度
調節装置を備えた自動販売機は、設置してから例えば一
週間は庫内５の全域が温度設定部で指示さ目標温度にな
るように熱処理装置１９を連続運転する。具体的には、
設置してから一週間が経過するまでは、図３の＃１で温
度制御部１６に指示して“第３のダンパー１４ｃだけを
開放させて、庫内５の底部から上部を循環する空気流Ａ
３　を発生させて商品ストッカ７にストックされている
全商品を適温にするよう運転され、その一週間の間に、
＃２では一定の時間間隔、例えば１〜２時間毎の販売数
がカウンタ２７から読み込まれて、１日分が順次メモリ
２８に記録されて、１週間のデータ収集が実施される。

【００１８】次に、上記のように記録された計数データ
に基づき、＃３では“２４時間周期の販売傾向”が演算
処理により求められる。図４の（ａ）に示すように、あ
る設置場所の場合についてみると、缶飲料６の銘柄ａ，
ｂ，ｃは、何れも２０時以後６時頃までは殆ど販売され
ない。そして、６時より販売が開始され、８時頃に漸増
して１０時には減少し、１２時前より増加して１３時頃
にはピークとなる。また、１４時頃には減少して１７時
以後２０時頃まで販売が続いている。この場合、１日に
ついてピーク値を規準にして図４の（ａ）の一点鎖線ｄ
〔以下、データ（ｄ）と称す〕のように販売傾向が求め
られ、＃４では、この販売傾向のデータ（ｄ）に基づい
て、図４の（ｂ）に示すように２４時間周期の温度調節
のパターンが設定される。

【００１９】この場合は、データ（ｄ）に対応する時間
帯の前、つまり缶飲料６が実際に販売される直前に庫内
５の各ゾーンＺ１　〜Ｚ３　が冷却または加温されるよ
うに＃４で温度調節パターンが設定される。ここでは、
２０時から４時過ぎまでは庫内５の底部付近のゾーンＺ
１　だけを冷却または加温し、５時頃から１０時頃まで
はゾーンＺ１　とＺ２　を冷却または加温し、この後、
１５時頃まではゾーンＺ１とＺ２　およびＺ３　の庫内
５の全域を冷却または加温し、１５時頃から２０時まで
はゾーンＺ１　とＺ２を冷却または加温するように決定
される。

【００２０】このように温度調節パターンが決定される
と、＃５では、温度制御部１６を介して熱処理装置１９
およびダンパー制御部２０が次のように制御される。図
５に示すように、０時から５時頃までは、〔＃５−１〕
で第１のダンパー１４ａを開放して第２，第３のダンパ
ー１４ｂ，１４ｃを閉鎖して空気流Ａ１　を発生させる
。５時頃から１０時頃までは、〔＃５−２〕で第２のダ
ンパー１４ｂを開放して第１，第３のダンパー１４ａ，
１４ｃを閉鎖して空気流Ａ２　を発生させる。１０時頃
から１５時頃までは、〔＃５−３〕で第３のダンパー１
４ｃを開放して第２，第３のダンパー１４ｂ，１４ｃを
閉鎖して空気流Ａ３　を発生させる。１５時頃から２０
時頃までは、〔＃５−４〕で第２のダンパー１４ｂを開
放して第１，第３のダンパー１４ａ，１４ｃを閉鎖して
空気流Ａ２　を発生させる。２０時から０時頃までは、
〔＃５−５〕で第１のダンパー１４ａを開放して第２，
第３のダンパー１４ｂ，１４ｃを閉鎖して空気流Ａ１　
を発生させる。

【００２１】このようにして、販売ピーク時と予想され
る時間帯に対しては、その少し手前の時刻からゾーンＺ
１〜Ｚ３の庫内５の全域を冷却または加温し、販売量が
少なくなると予想される時間帯に対しては、ゾーンＺ１
だけまたはゾーンＺ１とＺ２だけが最適温度になるよう
に、温度調節領域を自動販売機自身が切り換えるため、
２４時間にわたって庫内５の全域が最適温度になるよう
に温度調節している従来の装置に比べて、電力消費を低
減することができ、しかも、このように電力消費を低減
しているにも係わらず、最適温度に維持されたの缶飲料
６を払い出せる。

【００２２】図６の（ａ）は“２４時間周期の販売傾向
”の別の例を示す。この場合には、６時頃から１０時頃
まで平均的な販売がなされ、この後、漸増して１４時頃
に減少し、２０時頃まで続いている。この場合の“２４
時間周期の販売傾向”は図６の（ａ）の一点鎖線ｄのよ
うに集計部２２で計算され、制御パターン決定部２５は
図６（ｂ）に示すように温度調節パターンを決定して第
１から第３のダンパー１４ａ〜１４ｃを開閉駆動する。

【００２３】このような温度制御は、設置された場所に
最適な温度調節パターンで毎日繰り返して行なわれ、販
売傾向に基づいて効率よく運転されるので、電力損失が
大幅に軽減される。

【００２４】上記の実施例では設置した直後の一週間に
収集したデータに基づいて温度調節パターンを決定して
販売制御部２１が２４時間周期で第１〜第３のダンパー
１４ａ〜１４ｃを運転したが、これは集計部２２の動作
が継続して、所定期間ごとに“２４時間周期の販売傾向
”を修正して、温度調節パターンを更新するように販売
制御部２１を構成した場合には、より効率の良い運転を
期待できる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように本発明によると、販売され
る商品を任意の時間間隔で計数して相当の期間分を集計
した販売集計データから一日における商品の販売傾向を
求める集計部と、この集計部により得られた販売傾向に
対応して一日の温度調節パターンを決定する制御パター
ン決定部と、この制御パターン決定部の温度調節パター
ンに基づいて、商品ストッカを収容する庫内の一部また
は全部を選択的に冷却もしくは加温する温度制御部とを
備えたため、商品の販売されないと予想される夜間のよ
うな時間帯は、販売が開始される直前の商品のみを冷却
または加温し、販売数量の増加に伴ってより多くの商品
を冷却または加温の対象とするように自動販売機自身が
自動制御することができ、消費電力を大幅に低減できる
。

【００２６】また、省エネルギーのために運転を手動停
止したり、適宜に温度調節するといった操作が不要とな
るので、管理が容易になるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の庫内温度調節装置を搭載した自動販売
機の構成図である。

【図２】同自動販売機の縦断面図である。

【図３】同装置の販売制御部の要部のフローチャート図
である。

【図４】同装置において庫内温度調節装置が収集したデ
ータと内部で計算される“２４時間周期の販売傾向”な
らびに温度調節パターンの説明図である。

【図５】図３の要部のフローチャート図である。

【図６】庫内温度調節装置が収集したデータと内部で計
算される“２４時間周期の販売傾向”ならびに温度調節
パターンの別の例を示す説明図である。

【図７】従来の自動販売機の縦断面図である。

【符号の説明】

１　　　　自動販売機本体 ５　　　　庫内 ６　　　　缶飲料 ７　　　　商品ストッカ １３　　　　ダクト １４ａ，１４ｂ，１４ｃ　　　　　　第１〜第３のダン
パー１６　　　　　　温度制御部 １９　　　　　　熱処理装置 ２０　　　　　　ダンパー制御部 ２１　　　　　　販売制御部 ２２　　　　　　集計部 ２５　　　　　　制御パターン決定部 Ｚ１　　　　　庫内５の第１のゾーン Ｚ２　　　　　庫内５の第２のゾーン Ｚ３　　　　　庫内５の第３のゾーン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　販売される商品を任意の時間間隔で計
   数して相当の期間分を集計した販売集計データから一日
   における商品の販売傾向を求める集計部と、この集計部
   により得られた販売傾向に対応して一日の温度調節パタ
   ーンを決定する制御パターン決定部と、この制御パター
   ン決定部の温度調節パターンに基づいて、商品ストッカ
   を収容する庫内の一部または全部を選択的に冷却もしく
   は加温する温度制御部とを備えた自動販売機の庫内温度
   調節装置。