JP3757665B2 - 自動販売機の加温制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品収納庫内に収納された商品をヒータを用いて加温する自動販売機の加温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の加温制御装置は一般に、商品収納庫内に収納された商品を加温するためのヒータと、ヒータで加温された空気を商品収納庫内に循環させる庫内ファンと、庫内温度を検出する庫内温度センサと、庫内温度センサによる検出結果に応じてヒータおよび庫内ファンを制御する制御部と、を備えている。ヒータは、補充した商品をある一定時間内で遅滞なく販売可能温度まで昇温できるとともに、外気温が低い場合でも商品を販売可能温度に維持できるよう、かなり大きなヒータ容量を有するものが用いられており、その運転・停止(ON/OFF)が制御部によって制御される。
【0003】
具体的には、図9に示すように、庫内温度センサで検出された庫内温度Tcが、所定の下限値TCL(例えば55℃)以下の状態から上限値TCH(例えば60℃)以上になるまでの間は、ヒータを継続して運転(ON)するとともに、庫内温度Tcが上限値TCH以上から下限値TCL以下になるまでの間は、ヒータを継続して停止(OFF)する。以上のようなヒータの運転・停止を繰り返し行うことによって、庫内温度Tcしたがって商品温度Taを、上限値TCHと下限値TCLの間に制御するようにしている。
【0004】
また、従来の加温制御装置として、いわゆるゾーンヒーティングを行うようにしたものも知られている。このゾーンヒーティングは、商品の補充状況や販売状況などに応じて、庫内ファンの風量を低減することで、販売商品を含む一部の商品を重点的に加温するものであり、それにより、庫内ファンを駆動するモータの消費電力量を抑制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の加温制御装置では、比較的大きなヒータ容量を有するヒータを運転・停止(ON/OFF)することによって、庫内温度Tcを制御している。このため、ヒータの運転時における庫内温度Tcの上昇速度、およびヒータの停止時における庫内温度Tcの低下速度がともに大きいことから、庫内温度Tcおよび商品温度Taの変動幅が大きく、商品温度Taを所定の温度範囲に精度良く制御できないという問題がある。その結果、商品が必要以上に過剰に加温されるおそれがあり、その場合には、ヒータが無駄に運転されるだけでなく、商品がミルクを含むコーヒー飲料や柑橘系飲料のときには特に、商品の劣化を早める原因になる。
【0006】
また、ヒータの運転・停止の切換えごとに商品に大きなヒートショックが作用するとともに、庫内温度Tcの変動幅が大きいことで、ヒータの運転・停止が頻繁に繰り返されることから、ヒートショックの回数が多くなるため、このようなヒートショックによっても、商品の劣化を早めてしまう。さらに、前述したゾーンヒーティングを行うべく、庫内ファンの風量を低減した場合には、この風量に対してヒータの発熱量が過大になるため、ヒータに近い商品が過熱することで、やはり商品の劣化を早めてしまう。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、商品温度を小さな変動幅で所定の温度範囲に精度良く制御でき、それにより、加温による商品の劣化を抑制できるとともに、ゾーンヒーティングを適切に行うことができる自動販売機の加温制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、商品収納庫内に収納された商品の加温を制御する自動販売機の加温制御装置であって、商品収納庫内に配置されたヒータと、商品収納庫内に設けられ、庫内温度を検出する庫内温度センサと、所定の目標庫内温度を記憶する記憶手段と、目標庫内温度と庫内温度との関係に応じて、庫内温度を上昇させる昇温モードおよび低下させる降温モードのいずれとすべきかを決定する昇降温モード決定手段と、昇降温モード決定手段の決定結果に応じ、ヒータの出力を、昇温モードのときに高出力に制御するとともに、降温モードのときに低出力に制御する制御手段と、商品収納庫内の庫内温度センサよりもヒータに近い位置に配置され、第2庫内温度を検出する第2庫内温度センサと、を備え、制御手段は、昇温モードにおいては、第2庫内温度が所定の昇温モード用温度になるようにヒータの出力を制御し、降温モードにおいては、第2庫内温度が昇温モード用温度よりも低い所定の降温モード用温度になるようにヒータの出力を制御することを特徴としている。
【0009】
この自動販売機の加温制御装置では、庫内温度センサで実際の庫内温度を検出するとともに、所定の目標庫内温度と検出された庫内温度との関係に応じて、制御手段がヒータの出力を可変制御する。このように、従来と異なり、ヒータをON/OFF制御するのではなく、ヒータの出力を目標庫内温度と実際の庫内温度との関係に応じて可変制御するので、庫内温度および商品温度の変動幅を抑制しながら、庫内温度を目標庫内温度に制御できる。また、ヒータのON/OFFの切換えに伴う大きなヒートショックが無くなる。以上の結果、加温による商品の劣化を抑制することができる。
【0011】
また、昇降温モード決定手段が、目標庫内温度と検出された実際の庫内温度との関係に応じて、庫内温度を上昇させる昇温モードまたは低下させる降温モードのいずれとすべきかを決定する。そして、昇温モードでは、ヒータを高出力で運転することにより、庫内温度を適度な上昇速度で上昇させるとともに、降温モードでは、ヒータを停止することなく低出力で運転することにより、庫内温度をゆっくりと低下させることができる。以上により、庫内温度を目標庫内温度に精度良く制御できることで、商品温度を適切に制御できるとともに、その変動幅を確実に小さくすることができる。また、昇温モードおよび降温モードの決定を、上述したように、庫内温度センサで検出された庫内温度に応じて行うとともに、庫内温度センサよりもヒータに近い位置に配置された第2庫内温度センサで検出された第2庫内温度に応じて、ヒータの出力を制御する。このように、ヒータの出力を決定するパラメータとして、ヒータに近い位置の第2庫内温度を採用することによって、ヒータの実際の発熱量をより直接的にきめ細かく制御でき、商品温度をより変動幅の少ない状態で精度良く制御することができる。さらに、第2庫内温度が、昇温モードでは昇温モード用温度になるように、降温モードではより低い降温モード用温度になるように、ヒータの出力を制御するので、各モードにおけるヒータの発熱量を適切に制御でき、昇温モードにおける昇温および降温モードにおける降温を、円滑に行うことができる。
【0012】
この場合、目標庫内温度が、所定の目標下限値および目標上限値で構成され、昇降温モード決定手段は、庫内温度が目標下限値以下から目標上限値以上になるまでの間は昇温モードと決定し、庫内温度が目標上限値以上から目標下限値以下になるまでの間は降温モードと決定することが好ましい。
【0013】
この構成では、庫内温度が目標下限値以下から目標上限値以上になるまでの間は、昇温モードと決定されることで、ヒータを継続して高出力で運転するとともに、庫内温度が目標上限値以上から目標下限値以下になるまでの間は、降温モードと決定されることで、ヒータを継続して低出力で運転することによって、庫内温度が目標下限値と目標上限値の間に制御される。このように、昇温モードおよび降温モードに相当する温度領域が、目標上限値と目標下限値の間の幅をもって設定されることで、ヒータが高出力と低出力の間で切り換わるサイクルを長くし、その切換回数を少なくできるので、この切換によるヒートショックを抑制でき、したがって、商品の劣化をさらに抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図2および図3は、本発明を適用する自動販売機を示している。両図に示すように、この自動販売機1は、箱形の販売機本体2と、その前面を開閉するメインドア4を備えている。販売機本体2内の上部は、断熱仕切板によって、第1〜第4の商品収納庫5(5a〜5d)に左右方向に仕切られており、商品収納庫5の前面には、これを開閉する断熱ドア3が設けられている。各商品収納庫5は、前後方向に並ぶ4つの商品収納コラム6に区画され、各商品収納コラム6に缶コーヒーなどの同一品目の商品Aが、上下に積み重なった状態で収納される。
【0023】
一方、メインドア4の前面には、各商品Aに対応する多数の商品選択ボタン9が設けられている。そして、所定の金銭が投入され、商品選択ボタン9の1つが押されると、販売機構(図示せず)が作動し、選択された商品Aを収納する商品収納コラム6の払出口29から最下位の商品Aが払い出され、シュート10により販売口11に導かれ、顧客に提供されるようになっている。
【0024】
次に、商品Aの冷却装置および加温装置について説明する。まず、冷却装置13は、販売機本体2の底部に配置されたコンプレッサ14と、第1および第3の商品収納庫5a、5cの底部付近にそれぞれ設けられ、電磁弁15、15を介してコンプレッサ14に接続されたエバポレータ16、16と、コンプレッサ14の前側に配置されたコンデンサ17と、各商品収納庫5内の商品収納コラム6の下側に設けられた庫内ファン18、およびこれらをそれぞれ駆動するファンモータ19とによって構成されている。なお、図2中の符号20、21は、コンデンサ用ファンおよびそのモータである。
【0025】
上記の構成により、電磁弁15を開弁した状態でコンプレッサ14およびファン18が運転され、エバポレータ16で発生した冷気が庫内ファン18によって各商品収納庫5内に強制的に循環されることにより、庫内が冷却される。第1の商品収納庫5aに設けられたエバポレータ16は、第1および第2の商品収納庫5a、5b内を冷却するためのものであり、両者5a、5bの間に設けられた手動シャッタ(図示せず)の開閉に応じて、両商品収納庫5a、5bまたは第1の商品収納庫5aのみを冷却するようになっている。同様に、第3の商品収納庫5c内のエバポレータ16は、第3および第4の商品収納庫5c、5d間の図示しない手動シャッター開閉に応じて、両者5c、5dまたは前者5cのみを冷却する。
【0026】
一方、加温装置22は、第2〜第4の商品収納庫5b〜5d内に設けられた上記庫内ファン18、18、18と、その付近に配置されたヒータ23、23、23とで構成されており、これらのヒータ23と庫内ファン18の運転により、ヒータ23で加温した空気を図2の矢印B方向に強制的に送ることによって、商品収納庫5b〜5dを個別に加温する。また、これまでの説明から明らかなように、ヒータ23が設けられていない第1の商品収納庫5aが冷却専用であるのに対し、他の商品収納庫5a〜5dは冷却用および加温用として兼用でき、その切換は、図示しない切換スイッチの操作によって行われる。
【0027】
商品収納庫5a〜5d内にはさらに、商品収納コラム6の下部に、この付近の庫内温度Tcを検出するための庫内温度センサ24、24、24、24がそれぞれ配置されている。これらの庫内温度センサ24は、サーミスタなどで構成されている。
【0028】
図1は、上述した加温装置22を制御する制御装置を示している。この制御装置26は、マイクロコンピュータから成る制御部27(制御手段、記憶手段、昇降温モード決定手段、加温領域決定手段)を備えており、制御部27の入力部には、商品選択スイッチ9および庫内温度センサ24が、電気的に接続され、それらの検出信号が入力される。制御部27は、これらの検出信号に応じ、記憶した制御プログラムなどに基づいて、庫内ファン18のファンモータ19およびヒータ23の動作内容を決定するとともに、その決定に応じた駆動信号を、出力部を介して出力し、これらの動作を制御する。
【0029】
図4は、制御部27で実行されるヒータ23の制御動作を示すフローチャートである。この制御ではまず、庫内温度センサ24で検出された庫内温度Tcが、制御部27に記憶された目標下限値TCL(例えば56℃)以下であるか否かを判別し(ステップ41)、Tc≦TCLのときには、庫内温度Tcを上昇させるべき昇温モードであるとして、フラグFを値1にセットし(ステップ42)、次いで、庫内温度Tcを上昇させるべく、後述するヒータ23の高出力制御を実行し(ステップ43)、本プログラムを終了する。
【0030】
前記ステップ41でTc>TCLと判別されたときには、庫内温度Tcが目標上限値TCH(例えば58℃)以上であるか否かを判別する(ステップ44)。その答がNo、すなわちTCL<Tc<TCHのときには、フラグFが値1であるか否かを判別する(ステップ45)。フラグF=1のときには、引き続き昇温モードであるとして、前記ステップ43に進み、ヒータ23の高出力制御を続行する。
【0031】
一方、前記ステップ44の答がYes、すなわちTc≧TCHのときには、庫内温度Tcが、目標上限値TCHよりも高い所定の限界庫内温度TCLMT(例えば60℃)以上であるか否かを判別する(ステップ46)。この答がNo、すなわちTCH≦Tc<TCLMTのときには、庫内温度Tcを低下させるべき降温モードであるとして、フラグFを値0にリセットした(ステップ47)後、庫内温度Tcを低下させるべく、後述するヒータ23の低出力制御を実行し(ステップ48)、本プログラムを終了する。また、この低出力制御の実行により、庫内温度Tcが低下することで、前記ステップ44の答がNoとなったときには、前記ステップ45の答がNoとなり、前記ステップ48におけるヒータ23の低出力制御を続行する。
【0032】
さらに、前記ステップ46の答がYes、すなわちTc≧TCLMTのときには、外気温が高いなどの影響により、ヒータ23を低出力制御しても、庫内温度Tcが上昇し、限界庫内温度TCLMTに達したとして、ヒータ23の運転を停止する(ステップ49)。
【0033】
以上のような制御により、図5(a)に示すように、庫内温度Tcが目標下限値TCL以下から目標上限値TCH以上になるまでの期間は、昇温モードと決定され、ヒータ23の高出力制御が実行される一方、庫内温度Tcが目標上限値TCH以上から目標下限値TCL以下になるまでの期間は、降温モードと決定され、ヒータ23の低出力制御が実行される。
【0034】
ヒータ23の出力制御は、例えば同図(b)に示すようにして行われる。この例は、ヒータ23をデューティ制御するものである。すなわち、昇温モードでは、ヒータ23を所定の高デューティ比で運転することにより、その出力、したがって発熱量を増大させるように制御して、庫内温度Tcを上昇させる一方、降温モードでは、ヒータ23を所定の低デューティ比で運転し、その出力を低減させるように制御し、庫内温度Tcを低下させる。
【0035】
以上の結果、庫内温度Tcが目標下限値TCLと目標上限値TCHの間の目標温度範囲に制御されるとともに、商品収納庫5内に収納された商品Aの商品温度Taは、同図(c)に示すように、上記目標温度範囲の中のより狭い温度範囲に制御される。また、本実施形態では、庫内温度Tcが目標下限値TCL以下から目標上限値TCH以上までの昇温モードでは、ヒータ23を高デューティ比すなわち高出力で運転し、その逆の降温モードでは、ヒータ23を低デューティ比すなわち低出力で運転する。したがって、図9との比較から明らかなように、ヒータをON/OFF制御する従来の場合と比較して、庫内温度Tcを、昇温モードではゆっくりと上昇させるとともに、降温モードではゆっくりと低下させることができる。
【0036】
その結果、従来と比較して、庫内温度Tcおよび商品温度Taを、それら自身の変動幅がより小さい状態で、より狭い温度範囲に精度良く制御することができる。また、昇温モードと降温モードの切換え時にヒータ23の出力を変更するので、従来と異なり、両モードの切換えに伴う大きなヒートショックが生じないとともに、昇温モードおよび降温モードの各サイクルを長くできることで、ヒートショックの回数も少なくなる。以上のように、本実施形態によれば、商品温度Taを変動幅がより小さい状態でより精度良く制御できるとともに、ヒートショックの度合および回数をともに低減できるので、商品Aの加温による劣化を確実に抑制することができる。
【0037】
図5(d)−1〜3は、ヒータ23の出力の他の制御方法をそれぞれ示している。(d)−1に示す制御方法は、ヒータ23を電圧制御するものであり、すなわち、ヒータ23への通電電圧VT を、昇温モードでは所定の高電圧(High)、降温モードでは所定の低電圧(Low)とすることによって、それぞれヒータ23を高出力および低出力に制御する。さらに、(d)−2、3の制御方法は、ヒータ23として、所定の異なるヒータ容量を有する第1ヒータ23aおよび第2ヒータ23b(図1および図2の破線参照)を用いるものである。具体的には、(d)−2の制御方法では、昇温モードで高ヒータ容量の第1ヒータ23aのみを運転し、降温モードで低ヒータ容量の第2ヒータ23bのみを運転することによって、それぞれヒータ23の高出力・低出力を得る。また、(d)−3の制御方法は、第2ヒータ23bを昇・降温モードにかかわらず常に運転するとともに、第1ヒータ23aを昇温モードで運転することによって、ヒータ23の高出力・低出力を得るものである。以上のようなヒータ23の出力制御によっても、前述した効果を同様に得ることができる。
【0038】
図6は、本発明の第2実施形態によるヒータ23の制御方法を示している。この実施形態は、庫内温度センサとして、前述した庫内温度センサ24に加えて、もう1つの第2庫内温度センサ25を用い、両庫内温度センサ24、25の検出結果に応じて、ヒータ23を制御するものである。この第2庫内温度センサ25は、図1〜図3に破線で示すように、第2〜第4商品収納庫5b〜5d内のヒータ23の付近にそれぞれ配置され、この付近の第2庫内温度Tc2を検出するものであり、その検出信号は制御部27に送られる。
【0039】
図6に示すように、この実施形態では、昇温モードおよび降温モードの決定を、庫内温度センサ24で検出された庫内温度Tcと目標下限値TCLおよび目標上限値TCHとの関係から、前述した第1実施形態と同様に行うとともに、ヒータ23の出力制御は、上記昇降温モードの決定に従い、第2庫内温度センサ25で検出された第2庫内温度Tc2に応じて行われる。
【0040】
より具体的には、第2庫内温度Tc2の目標温度として、昇温モード用温度TC2H およびその下限値TC2HL、上限値TC2HH(それぞれ例えば63℃、60℃、66℃)と、昇温モード用温度TC2H よりも低い降温モード用温度TC2L およびその下限値TC2LL、上限値TC2LH(それぞれ例え50℃、47℃、53℃)が、制御部27にあらかじめ記憶されている。そして、昇温モードでは、第2庫内温度Tc2がその下限値TC2HL以下から上限値TC2HH以上になるまでの間は、ヒータ23をONするとともに、上限値TC2HH以上から下限値TC2HL以下になるまでの間は、ヒータ23をOFFすることによって、第2庫内温度Tc2を昇温モード用温度TC2H 付近に制御する。同様に、降温モードでは、第2庫内温度Tc2がその下限値TC2LL以下から上限値TC2LH以上の間は、ヒータ23をONするとともに、その逆の間は、ヒータ23をOFFすることによって、第2庫内温度Tc2をより低い降温モード用温度TC2L 付近に制御する。
【0041】
以上のように、この第2実施形態によれば、ヒータ23の出力を決定するパラメータとして、ヒータ23に近い位置の第2庫内温度Tc2を採用することによって、ヒータ23の実際の発熱量をより直接的にきめ細かく制御でき、商品温度Taをより変動幅の少ない状態で精度良く制御することができる。また、第2庫内温度Tc2が、昇温モードではより高い昇温モード用温度TC2H になるように、降温モードではより低い降温モード用温度TC2L になるように、ヒータ23の出力を制御するので、各モードにおけるヒータ23の発熱量を適切に制御でき、昇温モードにおける昇温および降温モードにおける降温を、円滑に行うことができる。
【0042】
なお、この第2実施形態におけるヒータ23の出力制御も、上述したON/OFF制御に限らず、様々な方法で行うことが可能である。例えば、図5(d)−1に示した電圧制御を採用してもよく、その場合には、上述した例のヒータ23のONに代えて高電圧とし、ヒータ23のOFFに代えて低電圧とする。あるいは、同図(d)−2の複数ヒータの切換え制御を採用してもよく、その場合には、ヒータ23のONに代えて高ヒータ容量の第1ヒータ23aのみをONし、ヒータ23のOFFに代えて低ヒータ容量の第2ヒータ23bのみをONする。さらには、同図(d)−3の複数ヒータの作動数増減制御を採用してもよく、その場合には、ヒータ23のONに代えて第1および第2ヒータ23a、23bをともにONし、ヒータ23のOFFに代えて第2ヒータ23bのみをONする。また、図7は、ヒータのON/OFF制御と作動数増減制御を組み合わせた変形例を示しており、第2ヒータ23bを常にONするとともに、第1ヒータ23aをON/OFF制御するものである。以上のヒータ23の出力制御方法のいずれによっても、図6のON/OFF制御の場合と同様の効果を得ることができる。
【0043】
図8は、本発明の第3実施形態によるヒータ23の制御方法を示している。この実施形態は、庫内ファン18の風量制御を行うことによって商品収納庫5の加温領域を変化させる場合に、庫内ファン18の風量に応じてヒータ23の出力を制御するものである。この加温領域の決定は、商品Aの販売予測数量などに応じ、制御部27によって行われる。同図に示すように、例えば、商品Aの売上げが多い場合には、加温領域を「大」と決定し、それに応じ、ファンモータ19を大出力に制御することで、庫内ファン18を大風量とし、商品収納庫5全体を加温する。なお、ファンモータ19の出力制御は、例えばデューティ制御によって行われる。
【0044】
また、商品Aの売上げが少ない場合には、加温領域を「小」と決定し、ファンモータ19を小出力に制御することで、庫内ファン18を小風量とし、ヒータ23に近い商品収納庫5の例えば下側1/3の部分を加温する(ゾーンヒーティング)。商品Aの売上げが中ぐらいの場合には、加温領域を「中」とし、ファンモータ19を中間出力にして、庫内ファン18を中風量とし、商品収納庫5の例えば1/2の部分を加温する。
【0045】
一方、ヒータ23は、大ヒータ容量の第1ヒータ23aと小ヒータ容量の第2ヒータ23bで構成されており、昇温モードおよび降温モードが、前記2つの実施形態と同様の方法で決定される。そして、昇温モードの場合で、加温領域「大」のときには、第1および第2ヒータ23a、23bをともにONにしてヒータ23の出力を「大」にし、加温領域「中」のときには、第1ヒータ23aのみをONにして出力を「中」にし、加温領域「小」のときには、第2ヒータ23bのみをONにして出力を「小」に制御する。
【0046】
また、降温モードの場合には、ヒータ23の出力を昇温モードに対して1段階ずつ下げるようになっており、すなわち、加温領域「大」および「中」のときに、ヒータ23の出力を上記のようにしてそれぞれ「中」「小」に制御するとともに、加温領域「小」のときには、第1および第2ヒータ23a、23bをともにOFFにしてヒータ23の出力を「0」にする。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、商品収納庫5の加温領域が小さいほど、ファンモータ19を低出力に制御して、庫内ファン18の風量を低減するとともに、ヒータ23を低出力に制御して、その発熱量を低減する。したがって、加温領域が小さいとき、すなわちゾーンヒーティングを行う場合には、ヒータ23の発熱量および庫内ファン18の風量がともに低減されるので、ヒータ23に近い商品Aが過熱することがなく、商品Aの劣化を抑制できるとともに、ゾーンヒーティングを適切に行うことができる。一方、加温領域が大きいときには、ヒータ23の発熱量および庫内ファン18の風量がともに増大されるので、商品Aの加温を十分に行うことができる。また、ヒータ23の出力を、昇温モードと降温モードの間でも変えているので、ゾーンヒーティングを含む商品Aの加温をより適切に行うことができる。
【0048】
なお、上述した例では、ヒータ容量の異なる第1および第2ヒータ23a、23bのON・OFFの組み合わせによって、ヒータ23の出力を制御しているが、このヒータ23の出力制御を、前述したようなデューティ制御や電圧制御などで行ってもよいことは勿論である。
【0049】
また、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、庫内温度Tcに応じて、昇温モードおよび降温モードのいずれにあるかをまず決定し、各モードにおいてそれぞれの一定のデューティ比や通電電圧を用いてヒータ23の出力を制御しているが、各モードにおいて、庫内温度Tcと目標下限値TCLや目標上限値TCHとの偏差を随時を求め、この偏差に応じてデューティ比などを可変制御するようにしてもよい。また、昇温モードおよび降温モードを決定することなく、庫内温度Tcと目標庫内温度との偏差に応じて、ヒータ23の出力を直接、可変制御してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内において、細部の構成を変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明の加温制御装置は、商品温度を小さな変動幅で所定の温度範囲に精度良く制御でき、それにより、加温による商品の劣化を抑制できるとともに、ゾーンヒーティングを適切に行うことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加温制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した自動販売機の側断面図である。
【図3】図2の自動販売機の正面図である。
【図4】制御部で実行されるヒータの制御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態のヒータの出力制御によるタイムチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態のヒータの出力制御によるタイムチャートである。
【図7】図6の変形例を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態のヒータの出力制御方法を示すテーブルである。
【図9】従来のヒータの制御によるタイムチャートである。
【符号の説明】
1 自動販売機
5 商品収納庫
18 庫内ファン
19 ファンモータ
23 ヒータ
24 庫内温度センサ
25 第2庫内温度センサ
26 制御装置
27 制御部(制御手段、記憶手段、昇降温モード決定手段、加温領域決定手段)
A 商品
Tc 庫内温度
TCL 目標下限値
TCH 目標上限値
Tc2 第2庫内温度
TC2H 昇温モード用温度
TC2L 降温モード用温度

Claims (2)

  1. 商品収納庫内に収納された商品の加温を制御する自動販売機の加温制御装置であって、
    前記商品収納庫内に配置されたヒータと、
    前記商品収納庫内に設けられ、庫内温度を検出する庫内温度センサと、
    所定の目標庫内温度を記憶する記憶手段と、
    前記目標庫内温度と前記庫内温度との関係に応じて、庫内温度を上昇させる昇温モードおよび低下させる降温モードのいずれとすべきかを決定する昇降温モード決定手段と、
    当該昇降温モード決定手段の決定結果に応じ、前記ヒータの出力を、前記昇温モードのときに高出力に制御するとともに、前記降温モードのときに低出力に制御する制御手段と、
    前記商品収納庫内の前記庫内温度センサよりも前記ヒータに近い位置に配置され、第2庫内温度を検出する第2庫内温度センサと、
    を備え
    前記制御手段は、前記昇温モードにおいては、前記第2庫内温度が所定の昇温モード用温度になるように前記ヒータの出力を制御し、前記降温モードにおいては、前記第2庫内温度が前記昇温モード用温度よりも低い所定の降温モード用温度になるように前記ヒータの出力を制御することを特徴とする自動販売機の加温制御装置。
  2. 前記目標庫内温度が、所定の目標下限値および目標上限値で構成され、
    前記昇降温モード決定手段は、
    前記庫内温度が前記目標下限値以下から前記目標上限値以上になるまでの間は前記昇温モードと決定し、前記庫内温度が前記目標上限値以上から前記目標下限値以下になるまでの間は前記降温モードと決定することを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の加温制御装置。
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