JPH04269966A - 調剤装置 - Google Patents

調剤装置

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JPH04269966A
JPH04269966A JP2995791A JP2995791A JPH04269966A JP H04269966 A JPH04269966 A JP H04269966A JP 2995791 A JP2995791 A JP 2995791A JP 2995791 A JP2995791 A JP 2995791A JP H04269966 A JPH04269966 A JP H04269966A
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浩 田中
Hiroshi Yanai
矢内 広志
Kazuhiro Sato
和弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は調剤装置に係り、特にP
TP(パス  スルー  パッケージ)錠剤シートと呼
ばれるブリスター包装された錠剤シートを、予め設定し
たプログラムに基づいて所定の錠剤の所定個数分を錠剤
シートの端数分を含めて自動的に調剤する調剤装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年になり、病院等の薬局における調剤
作業は薬剤師等の人手によつて行なわれており、これら
の薬剤の内カプセルを含む種々の錠剤を調剤する頻度が
高まりつつある。この錠剤はPTP剤錠シートと呼ばれ
て、錠剤側を押圧することで底のアルミシート部分を破
ることで錠剤を取り出すようにした包装形式であり、一
般には錠剤の10個以上を1枚のシート状にして供給さ
れる。
【0003】薬剤師はこのPTP剤錠シートを医師の処
方箋に基づいて、患者に調剤するものであるが、特に診
療分野が広い総合病院等にあつては、常時取り出し可能
にしておく錠剤の種類が600種以上にもなり、保管場
所を必要とするばかりか、処方箋に基づいて調剤する作
業は非常に精神的、肉体的に負担を強いられるものであ
つた。
【0004】そこで、本願共同出願人の一方は、「ブリ
スター包装体の取り出し装置」を出願して調剤の自動化
案を提供している。本提案を本願の文語に合致させて整
理すると、縦横多段に区画形成されたケース棚と、該ケ
ース棚に収容されるとともに、錠剤シートの端数分を収
容する残数収納部を有する錠剤ケースと、前記ケース棚
の側面に配設される排出箱と、前記ケース棚の前面で上
下左右に移動するためのXYキヤリツジと、該XYキヤ
リツジに設けられるヘツド装置とからなり、a)ヘツド
装置をケース棚に対して位置決めする位置決め機構と、
b)錠剤シートの端数分を切り放すための縦横刃を有す
るカツター装置と、c)切断時に錠剤シートが動かない
ようにする真空ポンプの保持装置と、d)錠剤シート端
部を把持する把持装置と、e)把持装置により把持して
Z方向に移動して錠剤シートを前記錠剤ケースから外部
に取り出し端数切断後に前記残数収納部に戻すためのZ
キヤリツジと、f)前記取り出された錠剤シートを落下
または保持するための開閉機構を有する箱部とを、ヘツ
ド装置に搭載してなる調剤装置であつて、制御装置から
の指令に基づいて錠剤ケースから錠剤シートを取り出し
、端数分をヘツド装置のカツター装置で切り放し、端数
切断後に前記残数収納部に戻してから、ヘツド装置の箱
部に一時的に収容して、ヘツド装置をケース棚の側面に
配設される排出箱上に移動して、開閉機構を作用させて
調剤後の錠剤シートを排出箱内に落すようにした調剤装
置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
調剤装置においては、ヘッド装置をケース棚に対して位
置決めする際に、あらかじめ決まっているケース棚の寸
法に従ってXYキャリッジを移動させていたため、錠剤
ケースの重量及び多くの錠剤シートの重量によるケース
棚の変形や、温度変化によるケース棚の変形等により錠
剤ケースの位置がずれていた場合には、ヘッド装置を錠
剤ケースに対して正確に位置決めすることができず、錠
剤シートの掴み損ないを発生するという問題点があった
【0006】従って、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ケース棚の
変形等により錠剤ケースの位置がずれていた場合でもヘ
ッド装置を錠剤ケースに対して正確に位置決めでき、錠
剤シートの掴み損ないの生じない様な調剤装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するために、
本発明の調剤装置は、フレーム本体に設けられてなり縦
横多段に区画形成されたケース棚と;該ケース棚の所定
位置に取付られる錠剤ケース基部と、該錠剤ケース基部
に対して脱着自在にされる収容部と、該収容部に設けら
て錠剤シートの寸法に合わせて調整可能なケース部と、
錠剤シートの端数分を収容する残数収納部と、錠剤シー
トを外部に取り出す取り出し機構部とを有してなる錠剤
ケースと;前記フレーム筺体に設けられるXキヤリツジ
装置と;該Xキヤリツジ装置に設けられるYキヤリツジ
装置と;該Yキヤリツジ装置の上下長手方向に駆動され
るように設けられて、前記ケース棚の前面側面に対して
沿うように移動されるヘツド装置と;該ヘツド装置に搭
載されて、前記取り出し機構を押圧する押圧機構と;該
押圧機構により取り出された錠剤シート端部を把持する
把持装置と;該把持装置により把持し、Z方向に移動し
て錠剤シートを前記錠剤ケースから外部に取り出すため
に前記把持装置を搭載したZキヤリツジ装置と;前記Z
方向に移動された錠剤シートを落下または保持するため
の開閉機構を有する第1落し蓋と;該第1落し蓋が開か
れ、かつ前記把持装置の把持解除により落下される錠剤
シートを一時的に収容する箱と;該箱の底部に設けられ
る開閉機構を有する第2落し蓋と;前記フレーム筺体本
体に設けられてなり、錠剤シートの端数分を切り取る打
ち抜き機構部と、該打ち抜き時に錠剤シートを動かない
ように保持する保持機構部と、端数切断後の端数分を払
いのけて下部に落下させるスイーパ機構とを備えるカツ
ター装置と;該カツター装置の下方に位置し、かつ前記
ヘツド装置の移動後に第2落し蓋の下方に位置する排出
箱と;該排出箱の底部において開閉自在にされる第3落
し蓋と;該第3落し蓋の下方に設けられるとともに、両
側に錠剤取り出し箱を配設し、かつ搬送機構を有するコ
ンベア装置と、前記各装置及び機構に接続される駆動制
御装置と;を具備する調剤装置であって、前記錠剤ケー
スは、該錠剤ケースの前記ヘッドと対向し且つZ軸に直
行する平面上に、その底辺がY軸に直行する略直角三角
形状のマーカーを有し、且つ前記ヘッド装置は、該ヘッ
ド装置上の一点の前記マーカー上への射影点が、前記マ
ーカーの外形線を横切ったことを検出する検出手段を有
し、前記駆動制御装置は、前記射影点が前記マーカーの
外部から該マーカーの底辺を横ぎり斜辺に向かってY軸
上を移動する様に前記ヘッドを移動させるとともに、前
記検出手段の検出信号から、前記マーカーの底辺と斜辺
とにより切り取られる前記射影点の移動線の長さを検出
し、該長さと、前記マーカーの形状情報とから前記射影
点の前記マーカーに対する相対位置を検出し、前記射影
点が前記マーカーの頂点の位置に来る様に前記ヘッド装
置を位置決めすることを特徴としており、ヘッド装置を
錠剤ケースに対して正確に位置決めすることができるの
で、錠剤シートの掴み損ないが生じない様に作用する。
【0008】
【実施例】以下に調剤装置の好適な実施例について、図
面参照の上で構成別に詳細に説明する。 (全体構成)図1は実施例の調剤装置に係る外観斜視図
であり、紙面の制約から装置前方左側の一部を破断して
示している。
【0009】図1において、調剤装置全体は略「コ」の
字形状の平面上投影形状を有しており、以降説明する各
構成要素は、アングル部材等を溶接ネジ止め等して構成
されるフレーム100に夫々設けられるとともに、フレ
ーム100に対して不図示のカバー部材を外側から着脱
自在に取り付ることで、外形寸法が高さ1.8m、幅1
.8m、奥行1.2mにされて占有床面積を小さくして
構成されている。
【0010】この「コ」の字形状のフレーム100の対
向する辺において、図示のように夫々設けられるケース
棚105上には、錠剤ケース200が合計で140個(
ただし、標準仕様の場合)が着脱自在に設けられている
。これらの錠剤ケース200内に上述の各PTP錠剤が
多数上下方向に積載されて収容されている。このケース
棚105は図示のように上下に5段分が配設されている
が、これらのケース棚105上には錠剤ケース200を
所定位置に挿入セツトして誤挿入の防止を図るためのバ
イナリー値を構成するピンが設けられており、錠剤ケー
ス200に設けられている溝との合致を図ることで、誤
挿入防止を確実に可能にしている。
【0011】また、これらの錠剤ケース200は装置の
外側からケース棚105の所定位置に挿入固定されるも
のであるが、固定後には錠剤ケース200に対して着脱
自在にされる後述のケース部のみを取り外すことができ
るようにすることで、所定のPTP錠剤シートを補給可
能にしている。この錠剤ケース200の構成についは後
述する。
【0012】以上の構成の錠剤ケース200は、フレー
ム100の外側において横開き自在にされているスライ
ドドア101を開閉することで、使用者が全ての錠剤ケ
ース200を着脱にできる一方、錠剤ケース200は図
示のように隙間なく隣合うように設けられており、最大
限の錠剤の収容を可能にしている。また、スライドドア
101の下方縁部にはドアスイツチ119が設けられて
おり、スライドドアの開閉状態をモニターして開状態に
おける装置の動作を防止している。
【0013】次に、上述のケース棚105の互いに対向
する側面上には、側面に沿うように図中のX、Y矢印方
向に駆動されるヘツド400が夫々設けられている。こ
のようにヘツド400を縦横に移動可能にするためにヘ
ツド400はXYキヤリツジ300から下方に設けられ
るYレール303に沿うように上下方向に移動可能にさ
れる一方、XYキヤリツジ300はフレーム100の天
井部に設けられるXレール302により案内される。
【0014】したがつて、ヘツド400を上下方向に駆
動するYキヤリツジモータ301はXYキヤリツジ30
0に搭載される一方、XYキヤリツジ300をX矢印方
向に駆動するXキヤリツジモータ305はフレーム10
0の右側端部に固定されている。このようにケース棚1
05に沿うように縦横に移動されるヘツド400には、
後述するチヤツキング用の爪が設けられており、ヘツド
400が所定の錠剤ケース200に対向する位置に移動
した後に、ヘツド400内の爪が図中のZ矢印方向に移
動して錠剤ケース200から上述したPTP錠剤を取り
出してヘツド400下方に設けた収納部に格納する。
【0015】この状態を保持したままヘツド400が図
中の右側に配設されている排出箱601の直上に移動さ
れ、排出箱601内にPTP錠剤を落下させる。この排
出箱601の底部には、後述する第3落し蓋602が設
けられており、この第3落し蓋602のスライド移動に
よつてPTP錠剤をコンベア300上に落下させる。こ
のコンベア300は図中の前後方向にPTP錠剤を搬送
可能にしており、前方の第1錠剤取出箱603もしくは
後方の第2錠剤取出箱605にPTP錠剤を搬送し落下
させる。
【0016】以上の構成動作によつて、錠剤ケース20
0内の選択されたPTP錠剤が第1錠剤取出箱603に
搬送されるので、これを患者に渡す一方、後方の第2錠
剤取出箱605に搬送されたPTP錠剤は処方箋との対
応ができていない不良扱いされて患者には渡されず事故
防止を図ることができるようにしている。次に、錠剤ケ
ース200から取出されるPTP錠剤は、例えば10個
分の錠剤を1枚単位としたものが複数枚数分重ね合わさ
れて収容されており、爪によりPTP錠剤を上述のよう
に取出すものであるが、例えば1日に3個のPTP錠剤
を1週間分調剤する場合には3×7=21個の取出しが
必要となり、10個分の錠剤シ−トから1個分を切り取
る必要性が発生する。
【0017】図中、フレーム100の右側において中間
高さ位置に設けられているカツター500は、PTP錠
剤シ−トから上述した必要個数を切り取るために設けら
れるものであり、構成については後述するが図示のよう
に5段のケース棚105で形成される側面に沿う位置に
夫々1基が配設されている。このカツター500の下方
には上述の排出箱601が位置しており、カツター50
0によつて切断された端数分の錠剤が排出箱601内に
落下される構成となつている。
【0018】また、端数分が切り取られたPTP錠剤シ
−トの残り部分は調剤ケース200の底部に設けられた
残数収納部に戻されるとともに、この残数はPTP錠剤
の種類、配置位置、個数の情報とともに、後述する制御
端末装置の記憶部に格納記憶される。フレーム100の
ケース棚105の下方には引き出し式にされたコントロ
ーラ700が設けられており、制御端末装置からの制御
指令に基づいて後述の各構成要素の駆動制御を行なうよ
うにしている。
【0019】ここで、図1に基づく上述の調剤装置の説
明は、ケース棚105が平行して2列分配設されており
、これにともないヘツド400及びXYキヤリツジ30
0も2基分が設けられた構成例を述べたが、装置全体の
倒れ防止を考慮することにより必ずしもケース棚105
を2列分設ける必要は無く1列分でも良い。ちなみに、
ケース棚105を平行して2列分設ける構成は、従来の
調剤士による人手による調剤ケース棚の構成を踏襲した
ものであり、従来の調剤ケース棚に慣れた調剤士に違和
感無く使用される点と設置面積を考慮したものである。 ここで、ケース棚105は2列に限定されることなく、
これ以上を並列に配設して、コンベア600によつて互
いに連絡する構成にすることでより多くの錠剤を扱うこ
とができることは勿論である。 (PTP錠剤シ−トのタイプ別説明)図2はPTP錠剤
シ−トのタイプ別の平面図であり、10個分の錠剤部5
を設けるとともに縦ミシン目部4と横ミシン目部3と耳
部2を有したPTP錠剤シ−トAと、20個分の錠剤部
5を設けるとともに縦ミシン目部3と横ミシン目部4と
有したPTP錠剤シ−トBと、21個分の錠剤部5を設
けるとともに縦ミシン目部4と横ミシン目部3と有して
いるPTP錠剤シ−トCの様子を夫々示している。
【0020】これらのPTP錠剤シ−トA、B、Cは上
述のヘツド400に設けられているチヤツキング用の爪
である下爪体401と右上爪体410並びに左上爪体4
12によつて長手方向に沿う中心位置が夫々把持される
。PTP錠剤シ−トAは耳部2が丁度把持されるので都
合が良いが、PTP錠剤シ−トBは耳部が無いので図示
のようにシート部1の縁部の僅かな部分を爪体によつて
把持しなければならないが図示のようにわずかの縁部を
把持するようにしている。
【0021】また、PTP錠剤シ−トCは図示のように
、一般に耳部2が大きく設けられていて、多くの場合は
この部分に錠剤名および製造会社名等が印刷されている
が、このPTP錠剤シ−トCも同様に中心部位が爪体に
より把持される。このように爪体により把持されたPT
P錠剤シ−トは端数分の切り取りが不要の場合には、上
述のように排出箱601を介して第1錠剤取出箱603
他に搬送される。
【0022】一方、PTP錠剤シ−トAから例えば錠剤
部5を1個分のみ切り離す場合には、図示のように縦ミ
シン目部4に沿うように縦切部7を打ち抜いた後に、横
ミシン目部3に沿うように横切部8を打ち抜くようにし
ている。この縦切部7と横切部8は図示のように互いの
交叉部において、余分に打ち抜くようにして確実に打ち
抜きが行なわれるようにしている。
【0023】また、PTP錠剤シ−トBから錠剤部5を
4個分を切り離す場合には、図示のように横ミシン目部
3に沿うように横切部8を1回で打ち抜くために横切部
8は十分な全長を有している。そして、打ち抜き前のP
TP錠剤シ−トCから錠剤部5を図示のように7個分切
り離す場合には、図示のように縦ミシン目部4に沿うよ
うに縦切部7を打ち抜いた後に、横ミシン目部3に沿う
ように2回分を横切部8を打ち抜くようにして把持状態
を保持できるように配慮している。
【0024】さらに、このPTP錠剤シ−トCから錠剤
部5を1個のみ残して図示のように切り離す場合には、
実線図示のように下爪体401と右上爪体410並びに
左上爪体412とで把持して、縦ミシン目部4に沿うよ
うに後述のカツターにより縦切部7を打ち抜いた後に、
横ミシン目部3に沿うように横切部8を打ち抜く。この
後に、下爪体401から右上爪体410のみを独立して
離間させて下爪体401と左上爪体412のみで把持し
て図中のZ方向に移動して、1個の錠剤部5だけを把持
する一方、カツター上に残留した錠剤部5を後述のカツ
ターのスイーパにより払い出す。続いて、下爪体401
と右上爪体410並びに左上爪体412を破線図示の位
置に移動して再把持する。
【0025】以上のように打ち抜き順序は、PTP錠剤
シ−トから錠剤部5が脱落しないようにするとともに、
PTP錠剤シ−トから錠剤部5の残数が少なくなり爪体
がカツター500の打ち抜き部に干渉する位置になつて
も打ち抜くことができる配慮がされている。 (上下爪体の構成)図3中の(a)は上下爪体とPTP
錠剤シ−トの外観斜視図であつて、上述のヘツド400
に設けられているチヤツキング用の下爪体401と右上
爪体410並びに左上爪体412は、図中のZ矢印方向
に移動されてPTP錠剤シ−トAの耳部2を上下から把
持するようにしている。
【0026】ここで、PTP錠剤シ−トAはヒートパツ
キング時において錠剤5側に反る傾向があることから、
この矯正のために下爪体401の下爪部403、405
とを「ハ」の字状に外側に向かつて下がるように、図(
b)の側面図に示すようにやや傾斜させると良い。そし
て、この下爪体401に対して独立駆動される右上爪体
410と、左上爪体412であつて把持の相手側になる
右上爪体410の爪部411と、左上爪体412の爪部
413もやや「ハ」の字状に傾斜して形成されている。
【0027】以上説明の下爪体401の下爪部403、
405の間には開口部402が形成されており、上述の
縦切部7をカツター500で打ち抜く際にPTP錠剤シ
−トをカツター500内に十分に潜入可能にする一方、
錠剤ケース200に残部を戻す際にも十分に潜入可能に
している。このように構成される下爪体401の下爪部
405には穴部406が穿設されており、内部に受光発
光センサ407を内蔵しており、把持状態の検出を可能
にしている。
【0028】以上の構成の上下爪体により、錠剤部5側
に反り癖のついたPTP錠剤シ−トを平に矯正し、かつ
把持状態の検出を行なうとともに、上爪を独立駆動する
ことで、錠剤シ−トから端数分を打ち抜いた後に、両方
の爪によつて掴むことができない場合に掴めるようにし
ている。 (錠剤ケースの構成)図4は錠剤ケースの斜視図であり
、フレーム100のケース棚105に多数固定される錠
剤ケース200の内の1台を、上記の右上爪体410、
左上爪体412、下爪体401とともに表して相互位置
関係が分かるようにした図である。
【0029】本図において、錠剤ケース200はケース
棚105上に固定される取付基部201と、この取付基
部201の長手方向に摺動されて着脱自在にされるケー
ス部202とから構成されており、ケース部202内に
図2において説明したPTP錠剤シ−トA、B、C、…
が重ねられて収容される。また、取付基部201の内部
には、上述のPTP錠剤シ−トの残数分を戻して収容し
ておくための残数収納部203が図示のように爪体に対
して開口して設けられている。
【0030】図1に基づいて説明したように錠剤ケース
200は、隙間無く隣合うようにケース棚105上に取
付けられる関係から、錠剤ケース200の側面となる取
付基部201とケース部202の側面は図示のように同
一面にされる。また、このように隙間無く隣合うように
取付られることから、取付基部201の一端をケース棚
105に対して固定するために設けらる円形フランジ部
を有したストツパー106は、図示のように1個で2台
分用に使用できるように半円部で掛止している。この取
付基部201の他端となり、上述のスライドドア101
を開閉して操作できる部位にはローレツトネジ209が
左右に一対設けられており、このローレツトネジ209
をケース棚105に固定されている補強を兼ねた固定棒
材107の破線図示のメスネジ部108に螺合すること
で取付基部201の両端をケース棚105に対して固定
している。
【0031】このように取付基部201を固定するケー
ス棚105は、上述のように上下に5段分が配設されて
いるが、これらのケース棚105上には錠剤ケース20
0を所定位置に取付可能にするするためのバイナリー値
を構成する破線図示のピン106の8本の内の所定組み
合わせ分が設けられており、取付基部201の残数収納
部203の底面部材223に形成されている溝215と
の合致を図ることで誤取付防止を確実に図つている。
【0032】また、残数収納部203の底面部材223
上にはPTP錠剤シ−トの幅寸法に合致させて調整可能
後に固定される一対の幅規制部材204が設けられる一
方、PTP錠剤シ−トの錠剤部5を上から軽い力で押圧
保持するための弾性バネ207が残数収納部203の天
井部から設けられている。次に、図2において説明した
ようにPTP錠剤シ−トA、B、C、…は、高さを含む
外形寸法が夫々異なつているが、錠剤ケース200の外
形寸法は全て同一にされて射出成形等により大量に製造
される関係から、PTP錠剤シ−トを図4中において矢
印D2の上部から収容する部分となるケース部202は
PTP錠剤シ−トの外形寸法に合わせて調整可能であり
、かつ上述の取付基部201に対して着脱自在に構造と
なつている。
【0033】すなわち、図4に図示のようにケース部2
02の基部材210には溝230が形成されており、こ
れらが取付基部201上に固定されている不図示のピン
に対して合致することで、上述したケース棚105と取
付基部201との合致を図る方法と同様に誤挿入を防止
している。このケース部202の基部材210の底面に
は取付基部201上に設けられている不図示の摺動掛止
部材に掛止する被掛止部が固定される一方、図示のスト
ツパー部211が基部材210に固定されているロツク
208によつて掛止されて図示の位置に固定されるよう
にしている。
【0034】次に、図2において説明したPTP錠剤シ
−トA、B、C、…は、高さを含む外形寸法が夫々異な
つているが、これらの外形を規制して収容するために基
部体210を基部にしてなる図示の外壁体212の内側
には、一対の幅規制部材213が設けられている。これ
らの幅規制部材213は前壁体214に穿設されている
長穴に挿通しているネジ216によつて固定されており
、これらのネジ216を緩めてから幅規制部材212を
PTP錠剤シ−トの幅寸法に隙間分を設けて固定するこ
とで、全てのPTP錠剤シ−トの幅方向を規制できるよ
うにしている。また、PTP錠剤シ−トの長手方向を規
制するために、前壁体214によつてPTP錠剤シ−ト
の耳部2を含む先端部分を規制する一方、後端を基部材
210上において長手方向に移動自在にされている棒体
224と棒体ベース225の一体物によつて規制してい
る。
【0035】この一体物は図中のネジ216の締めつけ
により調整可能にされており、全てのPTP錠剤シ−ト
の長手方向を規制できるようにしている。また、棒体ベ
ース225の中心には後述の取出部材205の取出部2
06が潜入する凹部233が形成されており、最下段に
載置されているPTP錠剤シ−トを前壁体214の下方
に開口されている開口部220から外部に取り出せるよ
うにしている。一方、前壁体214の開口部220の上
には舌体218がネジ216により上下方向に調整自在
に設けられており、PTP錠剤シ−トの錠剤部5の高さ
規制を行なつて一度に2枚のPTP錠剤シ−トが排出さ
れないようにしている。
【0036】また、基部材210の前壁体214に対向
する側には後壁体226が図示のように一体的に垂設さ
れており、この後壁体226に固定されている取手22
7を矢印D1方向に引つ張ることで、ロツク208の解
除を行ない手前にケース部202を取り出す。その後、
ケース部202にPTP錠剤シ−トを矢印D2方向から
所定枚数分を収容する。
【0037】次に、最下段に位置しているPTP錠剤シ
−トを開口部220から上下爪体に向かつて押し出すた
めに、取出部材205は残数収納部203から一部が突
出して設けられており、この取り出し部材205を上述
のヘツド400に設けられているプツシヤー435のピ
ン436により押圧することにより行なうようにしてい
る。
【0038】この取り出し部材205は残数収納部20
3の長手方向に移動自在にされ、かつリターンバネ22
9の引つ張り作用によつて、図示の位置に残数収納部2
03から一部が突出するとともに、図示しないストツパ
ーによつて位置規制されている。この取り出し部材20
5の後端部に一体形成されている取出部206は取り出
し部材205の長手方向に調節自在に設けられており、
PTP錠剤シ−トの長手方向に対して調整できるように
されている。
【0039】以上説明の取り出し部材205には上述の
ヘツド400に搭載されているプツシヤー435により
押圧されると、取出部206が凹部233内に退避する
結果、最下段に位置しているPTP錠剤シ−トが自重で
落下して、後端が取出部206を掛止する状態になる。 この後に、プツシヤー435を取り出し部材205から
退避させると、取り出し部材205に設けられているリ
ターンバネ229の作用により、取り出し部材205は
元の位置に戻るが、この際に取り出し部材205の取り
出し部206はPTP錠剤シ−トの後端を掛止している
ので、PTP錠剤シ−トの上述の耳部2が今度は開口部
220から出されることになる。
【0040】以上のようにして、最下段に位置している
PTP錠剤シ−トが順次開口部220から順次送り出さ
れるので、上下爪体によつて耳部2等を把持して次工程
に進む。前壁体214の上方には正方形のマーカー22
2と直角三角形のマーカー221が塗装または印刷され
ているが、これらはヘツド400に搭載されている位置
検出センサにより検出されて、錠剤ケース200に対す
るヘツド400の相対位置決めを行なうものである。 (XYキヤリツジの構成)次に、図5は図1において概
略説明したXYキヤリツジ310の側面図であつて、錠
剤ケース200とヘツド400の相対位置関係を図示す
るとともに、センサ類も同様に示した図である。
【0041】図5において、上述のフレーム100の天
井部にはXレール302が設けられる一方、フレーム1
00の下部にはレール360が設けられている。これら
のレールによつて、紙面の表裏方向にXYキヤリツジ3
10を摺動案内するためにXYキヤリツジ310の下方
からは、アーム350が固定されるとともに、このアー
ム350の長手方向には破線図示のYレール303が設
けられている。
【0042】アーム350の下端には回動自在のローラ
352が設けられており、このローラ352が上記のレ
ール360に対して案内される結果、XYキヤリツジ3
10とアーム350の一体物が紙面の表裏方向に案内さ
れることになる。次に、ヘツド400はレール303に
より上下方向に案内されるとともに、図示のように1本
のベルト320が張設されて、ヘツド400はXYキヤ
リツジ301に搭載されているYキヤリツジモータ30
1によつて駆動される構成を取つている。このためにY
キヤリツジモータ301の出力軸にはプーリ306が固
定される一方、プーリ311との間においてベルト30
7が張設されている。
【0043】プーリ312にはプーリ311が一体的に
固定されており、このプーリ311とプーリ313の間
にはベルト308が張設されており、このプーリ313
に対してヘツド400の駆動用のベルト320が図示の
ようにストツパー321によつて両端を固定された後に
、ヘツド400の側面において回動自在にされているプ
ーリ315、316によつて方向転換されて、テンシヨ
ンプーリ323によりたるみ防止して張設されている。
【0044】そして、アーム350の上下部位にはセン
サ330とセンサ333が設けられる一方、中間部位に
もセンサ332が設けられており、ヘツド400に設け
られているアクチエータ331によりヘツド400の上
下位置検出を行なう構成を有している。センサ330と
センサ333により上下リミツト位置検出を行ない、セ
ンアー332によりヘツド400の初期化位置検出を行
なう。
【0045】また、錠剤ケース200は、図示のように
上下方向に配設されており、内部にPTP錠剤シートA
、B、C、…を載置するとともに、下方に設けられてい
る残数収納部203に端数打ち抜き後のPTP錠剤シー
トA、B、C、…を収納している。これらの錠剤ケース
200に対してヘツド400の上下爪401、410、
412が移動して、図4における把持を行なう。
【0046】以上の説明から分かるように、錠剤ケース
200にはセンサ類を一切設けていないことから、錠剤
ケース200と後述の制御部間の電気的結合は無い。図
6は図5のXYキヤリツジ310の正面図であつて、セ
ンサ類も同様に示した図である。本図において、上述の
フレーム100の天井部にはXレール302が設けられ
ており、左右方向にXYキヤリツジ310を摺動案内さ
れている。このXYキヤリツジ310には上述のアーム
350が固定されており、ヘツド400がレール303
により上下方向に案内されるとともに、上下駆動される
。XYキヤリツジ310には図示のように1本のベルト
376が張設されており、フレーム100に設けられて
いるXキヤリツジモータ305によつて駆動される。 このためにXYキヤリツジ310には回動自在のプーリ
377、378が設けられているが、ベルト376の張
設方法は図5における方法と略同様なので図示のみして
説明は省く。
【0047】次に、XYキヤリツジ310の位置検出の
ために、フレームの左右部位にはセンサ391とセンサ
393とセンサ392が設けられており、XYキヤリツ
ジ310に設けられているアクチエータ390により左
右位置検出を行なう構成を有している。センサ391と
センサ393により左右リミツト位置検出を行ない、セ
ンサ392によりヘツド400の初期化位置検出を行な
う。 (ヘツドの構成)図7はヘツドの一部破断斜視図であつ
て、本図において、上述のPTP錠剤シート把持用の上
下爪体の内の下爪体401は図中の破線図示の位置と実
線図示の位置を往復移動される。この下爪体401の両
側には、一旦把持されたPTP錠剤シートの落下を防止
して端数カツトをするための、第1右落し蓋468と第
1左落し蓋469が夫々シヤフト465回りに回動駆動
されるように設けられている。
【0048】下爪体401によつて一旦第1右落し蓋4
68と第1左落し蓋469上に錠剤ケース200から引
き込まれたPTP錠剤シートであつて、図2おける上述
の端数打ち抜きの必要が無い場合には、第1右落し蓋4
68と第1左落し蓋469が下方に開いて爪の把持を解
除してPTP錠剤シートをボツクス477内に落下させ
る。
【0049】この第1右落し蓋468と第1左落し蓋4
69とを略90度分回動させてシートを落下させる構成
について述べると、各シヤフト465の一端に固定され
ているベベルギア464にはベベルギア463が同時に
歯合している。これらベベルギア463を一体的に連結
している軸にはレバー462が固定されており、ヘツド
400の下方に設けられているロータリソレノイドのレ
バー461の駆動力をレバー462に伝達しており、シ
ヤフト465の一方にはロツク467が固定されており
、第1右落し蓋468と第1左落し蓋469の位置決め
をする。
【0050】ボツクス477の底部には図中の破線と実
線で示した第2落し蓋470が一端を回動支持されて配
設されており、第2落し蓋470に一体的に設けられて
いるブラケツト473とヘツド400の間において張設
されているバネ471によつて実線図示の位置にされて
おり、通常はボツクス477の底蓋を成している。この
第2落し蓋470は図1におけるカツター500の下方
に設けられているロータリソレノイド475のアーム4
79の回動動作がブラケツト473に伝達されて破線図
示の位置に移動される。この結果、ボツクス477内に
落下されたPTP錠剤シートA、B、Cは図示のように
下方に落下される。
【0051】続いて、上下爪体を図中の実線と破線図示
の間におけるZ矢印方向に駆動させるためのキヤシツジ
機構は、Zキヤリツジ456がZレール457の長手方
向に案内される一方、Zレール457の両端上方部位に
はプーリ455とプーリ453が設けられており、エン
ドレスベルト454がこれら間に張設されている。エン
ドレスベルト454の一部は、Zキヤリツジ456に対
して固定される一方、プーリ453には一端にプーリ4
51を固定したシャフト452が固定されている。
【0052】一方、ヘツド400の底部にはステツピン
グモータ等のZキヤリツジモータ448が設けられてお
り、その出力軸に固定されているプーリ449とプーリ
451の間においてベルト450を張設することで、Z
キヤリツジモータ448の回転駆動力をZキヤリツジ4
56に伝達する。以上説明のヘツド400は、図示のよ
うに上述のYレール303とベルト320が片側に設け
られているが、このように構成することで邪魔な部材が
なくなり各部に対して容易に近ずくことができるように
している。
【0053】図8はヘツドの外観斜視図であつて、上部
の爪体を下爪体401に対して独立駆動する構成を示し
たものである。図8と図3において、下爪体401に対
して独立駆動される右上爪体410と左上爪体412は
、プランジヤーガイド429により夫々独立して上下方
向に案内されるプランジヤー428の下端に固定されて
いる。
【0054】これらのプランジヤーガイド429は上述
のZキヤリツジ456上に搭載固定されているが、これ
らに並列に配設されてプランジヤー428を下方に駆動
する右ソレノイド420と左ソレノイド421が図示の
ようにさらに搭載固定されている。これらのソレノイド
のプランジヤー421の上端部にはコイルバネ423が
固定される一方、コイルバネ423の他端はZキヤリツ
ジ上に固定されているブラケツト425によつて一端が
回動軸支されているアーム424のピンに掛止している
。このアーム424の回動先端部にはピン426が固定
されており、このピン426が上述のプランジヤー42
8に固定されているブラケツト427を下方に押圧移動
する構成である。
【0055】以上の構成により、下爪体401に対して
右上爪体410と左上爪体412とを適宜独立駆動して
、PTP錠剤シートを把持する。次に、錠剤ケース20
0の開口部220からPTP錠剤シートを取り出すため
に、上述の取出部材205を押すために設けられるプツ
シヤー435はヘツド400の底部においてヘツド40
0の長手方向に移動される構成を有している。このため
にプツシヤー435の両端にはシヤフト437が垂設さ
れており、これらがガイド438によつて摺動案内され
、かつシヤフト437の途中にはフツク部材434が固
定されている。
【0056】このフツク部材434にはロータリソレノ
イド440のアーム434が掛止しており、ロータリソ
レノイド440への通電によつてアーム439を図中の
矢印D3方向に回動駆動して、プツシヤー435の中心
に固定されているピン436を破線図示の位置まで移動
させる。また、このプツシヤー435の上部には上爪体
が潜入する切欠を形成した爪のの保護板432が設けら
れており、指等が入ることを防いでいる。
【0057】次に、ヘツド400の上部面上には上述の
錠剤ケース200のマーク221、222を検出するセ
ンサ444と、センサ442が設けられており、ヘツド
400の錠剤ケース200に対する相対位置決めを行な
うようにしている。図9はヘツド400のセンサ類の配
置図である。本図において、Zキヤリツジ456にはア
クチエータ480が固定されている。またヘツド側には
センサ482、481、487、483が図示のように
設けられており、Zキヤリツジ456の位置検出をアク
チエータ480によつて行なうようにしている。
【0058】以上のセンサ482、483によつて移動
リミツト位置検出を行なう一方、センサ487によつて
初期化時にZキヤリツジ456の移動検出を行ない減速
を開始し、センサ481によつて停止させる。一方、上
述の第1右落し蓋468の回動状態を検出するアクチエ
ータ484とセンサ485並びに、第2落し蓋470の
開閉状態を検出するアクチエータ488とセンサ487
も図示のように設けられている。
【0059】また、ボツクス477内にPTP錠剤シー
トが有るか否かの検出をする有無センサ486はボツク
ス477の壁部位に設けられている。また、ボツクス4
77内に落下されるPTP錠剤シートが万杯になると作
用するセンサ476は有無サンサ486の上部に設けら
れている。次に、図10はヘツド400のセンサ類の配
置図であつて、図8において説明した部分のセンサ類を
説明したものである。本図において、Zキヤリツジ45
6のソレノイド420、421の駆動制御するために爪
を一体的に設けたプランジヤーにはアクチエータ494
、496が夫々固定されている。センサ444の内部に
は発光部489とCCDなどの受光素子490が内蔵さ
れており、距離検出できるようにしている。また、セン
サ442にも発光部491が内蔵されており、錠剤ケー
ス200のマーカーを検出するようにしている。 (カツターの構成)次に、図11に基づいてカツター5
00の構成を説明する。図11はカツターの一部破断斜
視図であり、図1のフレーム100に対してブラケツト
530等により固定されており、ヘツド400の上下爪
体により把持されて移動された錠剤シートの縦切部7と
横切部8(図2)を打ち抜く機能と、打ち抜きの際に動
かないように押える機能と、打ち抜き後の端数分を排出
箱にシユータ535を介して落下させる3機能を備えて
いる。
【0060】これらの機能を設けるために、カツター5
00は図示のように基部板533と上板の各縁部に横板
527を介して「ロ」の字状に形成されている。この上
板509上には打ち抜きのための駆動源であるカツター
モータ515と、ベルト517によつてカツターモータ
515の回動力が動力伝達されてベルトテンシヨナー5
18によつて張力を得て、装置運転中は常時一方向に回
転されるフライホイール516が上板509に上に固定
されている軸受体520により軸支されて設けられてい
る。
【0061】このフライホイール516の回動軸にはド
ククラツチ519が設けられておりフライホイール51
6が1回転する間にドククラツチ519に対して掛止す
るようにしたソレノイド521が軸受体520の側面に
設けられている。一方、フライホイール516の回動軸
のドククラツチ519の反対側には図示のように、偏心
体512が固定されており、フライホイール516の回
動軸の1回転分の回転量を上下往復移動量に変換してい
る。
【0062】この偏心体512にはブラケツト513を
介して軸ブラケツト514が固定されている。この軸ブ
ラケツト514は上板509に固定されているシヤフト
ブツシユ508に対して一対のシヤフト511を介して
上下移動自在に支持されている移動基台507が固定さ
れていることから、フライホイール516の1回転分の
回転量を移動基台507が図中の矢印D5方向に移動す
るように変換させる機構を構成している。
【0063】この移動基台507の底面には図2におけ
る縦切部7を打ち抜くための縦刃501と、横切部8を
打ち抜くための横刃503が図示のように各刃部を水平
面に対してやや傾けて夫々着脱自在に取り付けられてい
る。これらの縦刃501と横刃503の下方には相対位
置決めが正確に設定されており、縦刃501が縦ダイス
穴502に対して潜入でき、かつ横刃503が横ダイス
穴504に対して潜入できるようにされているダイス5
05がカツターの基部となる基部板533上に調整固定
されている。
【0064】移動基台507とダイス505で挟まれる
空間部分にはPTP錠剤シートの端数分を打ち抜く際に
、動かない様に押えるためのリテイナー506が移動基
台507と同じく図中の矢印D5方向に移動自在にされ
て後述の機構により設けられている。また、ダイス50
5の下方には図7において説明したヘツド400の第2
落し蓋470を開くように駆動するロータリーソレノイ
ド475がフレーム100に対してブラケツトを介して
設けられており、第2落し蓋470をアーム479が開
くように上述のように作用して、打ち抜き不要のPTP
錠剤シートを下方の排出箱内に落下させる。
【0065】一方、図中の移動基台507とダイス50
5で挟まれる空間部分の左端には打ち抜き後にダイス5
05上に残つている端数分の錠剤を、ダイス505上か
ら図中の右前方に移動させて、シユータ535に落下さ
せるためのスイーパー510が設けられている。上板5
09上の右端にはこのスイーパー510の駆動用のため
に正逆回転ができて、かつギアヘツドを介して減速され
たスイーパーモータ525が固定されている。このスイ
ーパーモータ525の出力軸に固定されているプーリ5
26と、横板527によつて回動自在に設けられている
破線図示のプーリ536の間にはベルト539が張設さ
れており、スイーパーモータ525の駆動力をプーリ5
36に動力伝達させる。
【0066】次に、図12はカツター500の一部破断
斜視図であつて、図11のリテイナー506とスイーパ
ー510の駆動構成を示したものである。図12におい
て、左右の横板527の間には一対のシヤフト531が
掛け渡すように設けられており、これらによつて図中の
矢印D7の長手方向にスイーパーキヤリツジ550が摺
動自在に支持されている。スイーパーキヤリツジ550
は左右の横板527の間において上述のプーリ536と
プーリ547間において張設されているベルト548の
一部が固定されているので、スイーパーモータ525の
駆動によつて往復駆動可能にされている。
【0067】このスイーパーキヤリツジ550には図示
のようにL字ブラケツト523が固定されており、ダイ
ス505上の錠剤をスイーパーキヤリツジ550の移動
に伴いシユータ535に落下する構成にしている。一方
、錠剤をダイス505側に押えつけるリテイナー506
には一対のブツシユ546を介してガイドシヤフト55
3が固定されており、リターンバネ554によつて上方
に移動する付勢力を得るようにされて、上板509に穿
設されている穴部に挿通支持されている。
【0068】この上板509の裏面上においてガイドシ
ヤフト553に挟まれる部位にはロータリソレノイド5
52が固定されており、このロータリソレノイド552
に固定されている図示のアーム551が、リテイナー5
06上において設けられているブロツク555を押圧し
てリテイナー506を下方に移動させる。このブロツク
555はリテイナー506上において固定されている一
対の軸によつて上下移動自在に支持される一方、図示の
リターンバネ556を介して設けられているので、ロー
タリソレノイド552の回動駆動力はリターンバネ55
6の圧縮力を介してリテイナー506に図中の矢印D8
方向に伝達されることから、錠剤の高さ寸法の変動を吸
収しながら錠剤を押えることができる。
【0069】このリテイナー506には上述のダイス5
05の縦ダイス穴502と横ダイス穴504に対向する
位置に、開口部542、543が図示のように形成され
ており、錠剤シートの打ち抜き時においてリテイナー5
06が邪魔にならないようにされている。次に、図13
はカツターの外観斜視図であつて、センサ関係の取付図
を示している。図13において縦刃501と横刃503
を設けた移動基台507の後端部位にはアクチエータ5
37が設けられており、上述した上板509に設けられ
ているセンサ538によつてアクチエータ537を検出
することで移動基台507の移動位置検出を行なうよう
にしている。
【0070】一方、ダイス505の縦ダイス穴502と
横ダイス穴504の下方には、打ち抜き後のシートカス
となる縦ゴミ4aと横ゴミ3aを貯蔵するためのゴミ箱
540が、図中の破線図示の位置に移動した後に取り外
し自在にされて設けられており、シートカスを一定期間
毎に処置できるようにしている。図14は、カツター5
00に設けられる上述のリテイナー506とスイーパー
キヤリツジ550の位置検出他のセンサ類の取付状態斜
視図である。本図において、リテイナー506の上下駆
動用のブロツク555には、アクチエータ563が設け
られており、上板509に設けられているセンサ564
、565によつてアクチエータ563の通過状態を検出
することによつて、リテイナー506の上下駆動位置の
検出を行なうようにしている。
【0071】一方、スイーパーキヤリツジ550の移動
位置の検出のためにアクチエータ567が図示のように
設けられており、上板509に設けられているセンサ5
67、569によつてアクチエータ567の通過状態を
検出することによつて、スイーパーキヤリツジ550の
移動位置の検出を行なうようにしている。以上のセンサ
に加えて、ダイス505の縦ダイス穴502の近傍部位
に検出光が到達するようにされた光位置検出器等の位置
センサ560、561が上板509とフレームに固定さ
れている。
【0072】上述の上下爪体によつて把持されたPTP
錠剤シートA、Bの側縁部を、この位置センサ560に
よつて検出する一方、PTP錠剤シートAの挿入の先端
部を位置センサ561よつて検出することで、PTP錠
剤シートの打ち抜き動作時の原点位置出しを行なうこと
で、各種の異なる形状のPTP錠剤シートの端数分の打
ち抜きを可能にしている。 (コンベアの構成)続いて、図15は図1において説明
したコンベア600の斜視図である。既に説明済みの構
成部分については、番号のみを付して説明を割愛し、詳
細な構成部分の説明をする。第1錠剤取出箱603と第
2錠剤取出箱605の間には、両端がローラ611、6
12によつて、図示のように内側両端部位が移動自在に
支持されているエンドレスベルトからなるベルト610
が張設されている。
【0073】このベルト610はリバーシブルモータか
らなる図中の破線図示のベルトモータ613から動力を
得るようにする一方、ベルト610の上面の両側におい
てフレーム100に固定される側壁618、608を設
けており、錠剤シート搬送時の落下防止を図るようにし
ている。これらの側壁618、608のさらに上部の所
定位置において、上述のカツター500のシユータ53
5と、上述のヘツド400の第2落し蓋470の下方に
は相当する位置には、図示の排出箱601が夫々設けら
れている。この排出箱601は図示のように上下面が開
口された4側面のみを形成しており、錠剤を上面を介し
て排出箱601内に落しいれる。
【0074】排出箱601の底面には図中の破線矢印D
10方向に摺動駆動される第3落し蓋602がスライド
駆動自在にされており、第3落し蓋602の開口部60
6が排出箱601の底面位置に移動することで、排出箱
601内の錠剤を開口部606を介してベルト610上
に落下させる。この第3落し蓋602のスライドのため
の構成は、ベルト310の長手方向に沿うように設けら
れた不図示のガイドによつて第3落し蓋602が移動自
在にされる一方、第3落し蓋602の側面にはベルト6
16の一部が固定されており、このベルト616の一端
をローラ617により支持し、他端をモータ615のプ
ーリにより支持張設する構成である。
【0075】以上の構成により、排出箱601内の錠剤
を第1錠剤取出箱603と第2錠剤取出箱605のいづ
れかに落下させる。次に、図16はコンベア600のセ
ンサ類の取付図であり、第1錠剤取出箱603と第2錠
剤取出箱605が正常にセットされているか否かを検出
するセンサ631が、ベルトの両側に相当するフレーム
100上に設けられている。
【0076】一方、第3落し蓋602の側面にはアクチ
エータ622が夫々設けられており、センサ624とセ
ンサ625によつてアクチエータ622を検出して、第
3落し蓋602の移動位置の検出を行なうようにしてい
る。次に、ベルトの両端の上部には物品の有無検出用の
有無センサ630が設けられており、落下直前の錠剤を
検出する一方、排出箱601にも物品の有無検出用の有
無センサ630が設けられている。 (制御装置の説明)図17は、図1の調剤装置のブロツ
ク図であり、図1のコントローラ700に内蔵されてい
るCPU装置710に接続される上述のセンサ類他の接
続状態を示している。
【0077】図17において、破線図示の制御端末装置
800は図1の調剤装置に対して別構成されて図示のよ
うにパソコン等を流用して接続されており、制御端末装
置800を調剤師が操作することで上述した錠剤ケース
200に収容される錠剤の登録、調剤他を行なうもので
ある。この制御端末装置800は入力キーボード801
とデイスプレー802と記憶部803が内蔵されており
、パソコン等を流用しても良いが専用設計して図1の空
間部分に設けるようにしても良い。
【0078】このCPU装置710には、図示のように
上述した位置センサ560、561が接続されており、
カツト位置決めを行なう駆動制御を行なわせる。また、
CPU装置710には、さらに上述したリミツト検出な
どを検出するセンサ109他が全て接続されている。ま
た、物品の有無検出をする有無センサ630他も接続さ
れている。
【0079】次に、CPU装置710の出力部には上述
したYキヤリツジモータ301他のモータを駆動させる
ために電源部720からの電源増幅他を行なうモータド
ライバ730が図示のように接続されている。また、上
述のロータリソレノイド420他を駆動させるために電
源部720からの電源増幅他を行なうモータドライバ7
30が図示のようにCPU装置710の出力部には接続
されている。さらにCPU装置710の出力部には動作
の異常を知らせるアラームランプ701が接続されてい
る。
【0080】次に、実施例の調剤装置の動作について、
図18〜図23に示したフローチャートを参照して説明
する。まず初めに、全体動作について説明し、次に各サ
ブルーチンについて説明する。 (全体動作)図18は、実施例の調剤装置の全体動作を
示すフローチャートである。
【0081】まず、同図のフローチャートは、大きく分
けて、前半の起動準備のパートと、後半の自動運転のパ
ートから構成されている。例えば、病院等において、そ
の日の調剤作業が終わったところで、調剤装置を停止し
、次の日の朝に再び調剤装置の電源を投入し、運転を始
めるような場合には、朝、調剤装置を起動する時点で、
装置を一旦初期状態にリセットしたり、あるいは、装置
各部のウオーミングアップを行ったりする動作が必要で
ある。前半のステップS100からステップS114は
、この起動準備のパートであり、調剤装置の初期状態へ
のリセット、及び装置各部のウオーミングアップ等が行
われる部分である。また、後半のステップS116から
ステップS124は、自動運転のパートであり、調剤装
置が初期状態にリセットされた後に、実際の自動調剤運
転が行われるパートである。
【0082】まず、起動準備のパートについて説明する
と、同図のステップS100で、前述したPTP錠剤シ
ートのタイプに応じて、各錠剤シートの外形形状、縦横
の錠剤数、1シート全体の錠剤数、各錠剤のピッチ寸法
、耳が前後左右のどちらに付いているか、さらには、そ
の錠剤シートがどの錠剤ケース200に収納されており
、その錠剤ケース200は、ケース棚105のどの位置
に配置されているか等のシートデータが、オペレータに
よって制御端末装置800に入力される。そして、これ
らのシートデータは、制御端末装置800の記憶部の各
エリアDM1001〜DM1019に、図25に示した
様な対応関係で記憶格納される。ステップS102では
、入力されたシートデータを、調剤装置各部の動きを制
御するために必要なデータに変換する初期設定(データ
のかみくだき処理)が行われる。この初期設定のサブル
ーチンの詳細については、後述する。
【0083】次に、ステップS104で、オペレータは
、ヘッド400に搭載されている、錠剤シートを把持す
るための上下爪体を、XYZ方向の初期化位置(錠剤シ
ートを取りに行くときの基準位置)に位置決めする指示
を制御端末装置800から入力する。ステップS106
では、この初期化位置への位置決めが行われるのである
が、その手順としては、まず、Zキャリッジ456が、
Z方向の初期化位置に位置決め実行される。ここで、Z
軸方向の初期化位置決めが最初に行われる理由は、例え
ば停電等の理由で、調剤装置が錠剤シートのカットの途
中で停止していた場合に、カッター500の方向に飛び
出している上下爪体を、周囲の部材に衝突させて、破損
することがない様に、ヘッド400内に引きこむためで
ある。
【0084】次に、ヘッド400がXYキャリッジの動
きによって、XY方向に位置決めされる。そして、ヘッ
ド400は、以後の動作においては、XY方向の初期化
位置を基準に移動され、上下爪体が支持されているZキ
ャリッジ456は、ヘッド400に対して、Z方向の初
期化位置を基準に移動される。ここで、図9を参照して
、XYZ方向の初期化位置への位置決め方法について説
明すると、まず、Z方向については、Zキャリッジ45
6が、一旦、錠剤シートをヘッド400内に引き込む方
向に駆動される。そして、Zキャリッジ456に取りつ
けられたアクチエータ480が、センサ487とセンサ
483の中間にある場合には、アクチエータ480は、
まず、センサ487により検出され、この点でZキャリ
ッジモータ448の速度が減速され、この減速された速
度でアクチエ−タ480がセンサ481に接近する。そ
して、アクチエータ480がセンサ481を通過した瞬
間にZキャリッジモータ448が停止され、Zキャリッ
ジ456がZ方向の初期化位置に位置決めされる。また
、アクチエータ480が、センサ487よりも、センサ
482側に位置している場合には、Zキャリッジ456
は、一旦センサ482の位置まで移動した後、反対方向
に駆動されて、センサ487の位置まで戻る。そして、
再び逆方向に減速された速度で駆動され、センサ481
の位置で停止することとなる。
【0085】次に、X方向については、図6において、
ヘッド400を、一旦Xレールに沿って右側方向に移動
させる。そして、アーム350が図示したようにセンサ
391と392の中間位置にあれば、その移動の途中で
、アクチエータ390が、センサ392の位置を通過す
ることになり、アクチュエータ390と、センサ392
が一致した位置でX方向の動きが停止され、この位置が
X方向の初期化位置となる。また、アーム350がセン
サ392とセンサ393の中間位置にあった場合には、
アクチエータ390は、まずリミットスイッチであるセ
ンサ393に検出され、そこから逆方向に移動されて、
センサ392とアクチエータ390が一致した位置で、
停止される。そして、その位置がX方向の初期化位置と
なる。Y方向についても同様の方法により、ヘッド40
0は、図5に示した様に、アクチエータ331と、セン
サ332とが一致した位置で停止され、その位置がY方
向の初期化位置となる。
【0086】次に、ステップS108では、オペレータ
は払出運転の指示を行い、ステップS110で払出運転
が実行される。そして、調剤装置内の錠剤ケース200
以外の部分(例えば、ヘッド400の内部、カッター5
00の内部)に留まっている錠剤が、第1錠剤取出箱6
03あるいは、第2錠剤取出箱605に払出される。こ
の払出運転の動作の詳細については、後述するが、この
払出運転は、調剤装置が、停電等により、調剤動作中に
強制的に停止された場合でも、次の装置起動時に、調剤
装置内に、留まっている錠剤を一旦、全て払出して、調
剤装置を初期状態にクリアするために行うものである。 また、前述した様に装置のウオーミングアップも兼ねて
いる。
【0087】次に、S112において、ステップS10
6、およびステップS110において、調剤装置各部の
動作にエラーがあったかどうかの確認が行われる。もし
、エラーがなかった場合には、ステップS114に進み
、以後の自動調剤運転を行うに際して、右側のケース棚
105Aのみから錠剤を取り出すか、左側のケース棚1
05Bのみから錠剤を取り出すか、あるいは、その双方
から錠剤を取り出すかの選択を行う。
【0088】ここで、例えば、常に両側のケース棚10
5A、105Bから錠剤を取り出す様に設定した場合、
片側のXYキャリッジ、あるいはカッター等が故障して
いて、使用できない場合など、エラーが出てしまい、調
剤装置全体が使用できなくなるという不都合が生じる。 ステップS114では、上記したような故障の場合でも
、片側のケース棚(105Aまたは105B)のみで間
に合う場合には、そのケース棚を選択することにより、
反対側が故障している場合でも装置を使用可能とし、上
述したような不都合が起こらない様にすることができる
【0089】一方、ステップS112でエラーがあった
場合には、ステップS113に進み、オペレータは、制
御端末装置800から、手動操作に切り換える指示を入
力する。この指示により、調剤装置の制御系が、不図示
の手動操作ボックスに接続され、ステップS115で、
この手動操作ボックス内の手動操作ボタン、あるいは、
リセットボタン等により、調剤装置の駆動を行い、エラ
ー処理を行う。その後、ステップS104に戻り、再び
初期化位置のサーチの指示を行い、以後の動作を続けて
行う。
【0090】ステップS114で、ケース棚の選択が終
了すると、次に、ステップS116からの自動運転のパ
ートに入る。まず、ステップS116で、オペレータは
、制御端末装置800に、それぞれの患者毎の処方指令
の書き込みを行う。次に、ステップS118において、
ステップS116で、処方指令が書き込まれたかどうか
が判断され、処方指令が書き込まれている場合には、ス
テップS119に進み、詳細は後述する自動調剤を行い
、ステップS116に戻り、次の処方指令が書き込まれ
るまで待機する。もし、ステップS116で、処方指令
が書き込まれない状態で制御端末装置800がリターン
された場合には、ステップS118では、処方指令がな
いと判断され、ステップS120に進み、調剤装置の停
止準備が行われる。この停止準備が終了すると、ステッ
プS122で、停止準備完了信号が出力され、この出力
を見て、オペレータは、必要に応じてステップS124
で調剤装置を停止させる指令を制御端末装置800に入
力する。そして、ステップS126で調剤装置が停止さ
れる。
【0091】以上が、調剤装置の全体動作である。 (サブルーチン)次に、図18に示した全体動作のフロ
ーチャートの中のサブルーチンについて詳細に説明する
。図19は、初期設定のサブルーチンを示したフローチ
ャートである。まず、オペレータは、図18のステップ
S100で、制御端末装置800にシートデータの書き
込みを行った後、ステップS202において、シートデ
ータの分解計算の指示を入力する。この指示によりCP
U装置710は、前述したシートデータから、これらの
データの分解計算を行い、具体的に上下爪体をXYZ方
向に駆動するための、XYZ方向の各駆動モータのステ
ップ数等のデータを作成する。次に、ステップS206
で、オペレータは、制御端末装置800から、カットポ
イントの計算指示を行い、ステップS208で、CPU
装置710は、各錠剤シートに対応したカットポイント
のXZ座標の計算を行い、記憶部に記憶させる。ここで
、カットポイントとは、図2に示した各錠剤シートの横
ミシン目3と縦ミシン目4の交点を指す。次に、オペレ
ータは、ステップS210で、後述する錠剤センシング
が必要か否か、また、錠剤センシングの方向は、X方向
かZ方向か、等の個別情報を作成する指示を制御端末装
置800から入力し、CPU装置710は、個別情報の
作成を行い、この個別情報も制御端末装置800の記憶
部に記憶させる。以上で、初期設定(シートデータのか
みくだき処理)を終了する。
【0092】次に、図20−1、20−2は、図18に
おけるステップS110の払出運転のサブルーチンを示
したものである。図18のステップS108で、オペレ
ータにより払い出し運転の指示が行われると、まずステ
ップS302で、払出運転の途中で、調剤装置の一部に
不具合が生じて、そこで、動作が止まってしまった場合
に備えて、払い出しタイマーがスタートされる。そして
、払出運転を始めて、この払出タイマーの設定時間以上
が経過しても、払出運転動作が終了しない場合は、エラ
ーが出力される。次に、ステップS304でコンベア6
00を、図1における前方向に動作させて、ベルト61
0上にある錠剤を第1錠剤取出箱603に払出す。ステ
ップS306では、ステップS304で、コンベア60
0により、錠剤が払出された場合には、それをオペレー
タが取り出して、払出運転以後の自動調剤運転時に、こ
の払出された不要な錠剤が混じらない様にする必要があ
るので、第1錠剤取出箱の中身を確認する様にとの指示
が調剤装置から出力される。この指示は、ランプの点滅
あるいは、ブザー等により、オペレータに伝えられる。
【0093】次に、調剤装置が錠剤カット中に停電等で
停止してしまったような場合を想定して、カッター50
0および、ヘッド400の内部の錠剤の払出を行う。ま
ず、ステップS308で、縦刃501及び横刃503が
上方の退避位置にあるか否かが判断される。この判断は
、前述した移動基台507に取りつけられたアクチエー
タ537を、センサ538で検出し、その検出信号をも
とにCPU装置710により行われる。もし、ステップ
S308で、縦刃501あるいは、横刃503あるいは
、その双方が退避位置にない場合には、ステップS30
9で調剤装置は停止され、オペレータまたは、サービス
マンが調剤装置のチェックを行う。
【0094】ステップS308で、縦刃501と横刃5
03が共に退避位置にある場合は、ステップS310に
進み、リテイナー506が、上方の退避位置にあるか否
か、すなわち錠剤シートを押さえていない状態であるか
どうかが判断される。この判断は、前述した、センサ5
64及び565の検出信号に従って、CPU装置710
により行われる。もし、ステップS310で、リテイナ
ーが退避位置にない場合には、ステップS311で、ロ
ータリーソレノイド552がOFFされ、リテイナー5
06は上方に退避される。ステップS310で、リテイ
ナー506が退避位置にあると判断された場合には、ス
テップS312で、Zキャリッジ456が、Z方向の初
期化位置に戻される。従って、この状態では、上下爪体
は、ヘッド400内に引き込まれており、スイーパーキ
ャリッジ550が駆動された場合、あるいはヘッド40
0がXY方向に移動駆動された場合でも、上下爪体が、
調剤装置の他の部分に衝突して、破損されるようなこと
はない。また、例えば、上下爪体が錠剤シートを把持し
ている状態である場合には、その錠剤シートは、ヘッド
400内に引きこまれる。
【0095】次に、ステップS314では、第1右落し
蓋468、及び、第1左落し蓋469が開かれる。そし
て、ステップS316で、上下爪体の開閉が行われると
、錠剤シートが上下爪体に挟まれていれば、その錠剤シ
ートは、ボックス477に収納される。その後、ステッ
プS318で、第1右落し蓋468、第1左落し蓋46
9が閉じられる。
【0096】次に、ステップS320で、スイーパーキ
ャリッジ550が駆動されると、カットされた錠剤は、
シューター535に払出され、排出箱601内に収納さ
れる。その後、ステップS322でXYキャリッジ30
0により、ヘッド400はX方向に移動され、排出箱6
01の上方の払出位置に停止する。そして、ステップS
324でボックス477の下部に設けられた第2落し蓋
470が開かれ、ボックス477内に収納されていた錠
剤は、排出箱601内に落下する。ステップS326で
は、第3落し蓋の開閉が行われ、ステップS320及び
、ステップS324で、排出箱601内に払出された錠
剤がコンベア600のベルト610上に、落下する。 そして、ステップS328で、ヘッド400は、初期化
位置に戻される。
【0097】次に、ステップS330で、コンベア60
0が駆動され、ベルト610は、ステップS304とは
逆方向、つまり図1における後方向に移動され、錠剤は
、第2錠剤取出箱605内に払出される。そして、ステ
ップS332で、払出された錠剤を取り除くために、不
良品の払出が行われる取出箱である第2錠剤取出箱60
5の中身を確認する様にとの指示が出力される。この指
示は、ステップS306と同様に、ランプの点滅あるい
は、ブザー等により、オペレータに伝えられる。そして
、この指示は、第2錠剤取出箱605を一旦引き出し、
再び閉じることにより、解除され、ステップS334で
は、この第2錠剤取出箱605の開閉が行われたか否か
の判断が行われる。
【0098】ステップS334で、第2錠剤取出箱60
5の開閉が行われない場合には、第2錠剤取出箱605
の確認指示が行われ続ける。そして、ステップS302
でスタートした払出タイマーの設定時間を経過した場合
には、CPU装置710は、エラーを出力する。ステッ
プS334で、第2錠剤取出箱605の開閉が行われた
と判断された場合は、ステップS336に進み、第2錠
剤取出箱605の場合と同様に、第1錠剤取出箱603
の開閉が行われたか否かの判断が行われる。ステップS
336で、第1錠剤取出箱603の開閉が行われたと判
断された場合には、払出運転が終了する。また、ステッ
プS336で、第1錠剤取出箱603の開閉が行われな
い場合には、第1錠剤取出箱603の確認指示が行われ
続け、払出タイマーの設定時間を経過すると、CPU装
置710は、エラーを出力する。
【0099】以上が、払出運転のサブルーチンの動作で
ある。次に図18の自動運転のパートにおける、ステッ
プS119の自動調剤のサブルーチンについて説明する
。図21は、自動調剤のサブルーチンの全体を示したも
のである。まず、図18のステップS116で読み込ま
れた処方指令がステップS402で、調剤データに変換
される。ここで、処方指令は、錠剤の種類と、その個数
のみを示したものであるから、調剤装置を動作させて実
際に調剤を行う場合には、その錠剤が置かれている棚、
及び、その錠剤が収納されている錠剤ケース200の位
置、及び、必要な錠剤が複数である場合には、どのよう
な順番で夫々の錠剤を取りに行くかという工程等に関す
る調剤データが必要となる。ステップS402では、制
御端末装置800の記憶部にあらかじめ記憶されている
シートデータから、CPU装置710が調剤データの作
成を行う。
【0100】調剤データの作成が完了すると、ステップ
S404でオペレータは、制御端末装置800から、調
剤実行の指示を行う。ステップS408では、実際に調
剤が行われるが、このサブルーチンの詳細については後
述する。そして、ステップS410で、ステップS40
8の調剤動作にエラーがなかったかどうかが判断される
。もし、調剤動作にエラーがなければ、ステップS41
2に進み、処方指令のうちの何種類目の調剤が終了した
かを示す終了調剤数が、記憶部に記憶される。ここで、
一つの処方箋に対して、複数種類の錠剤を取り出す必要
がある場合には、一種類の錠剤の取り出しが終わる毎に
、終了調剤数が更新され、ステップS410のエラー検
出の判断材料の一つとして使用される。そして、ステッ
プS414で、次の調剤番号があるか否かが判断される
。次の調剤番号がある場合には、ステップS404に戻
り、オペレータは、次の錠剤の取り出しを制御端末装置
800から指示する。1つの処方箋に対する全ての錠剤
の取り出しが終わるまで、ステップS404から、ステ
ップS414のループを繰り返す。
【0101】1つの処方箋に対する全ての錠剤の取り出
しが終了すると、ステップS416に進み、オペレータ
は、制御端末装置800から、出庫管理を行う指示をす
る。そして、ステップS418で出庫管理が行われる。 ここで、この出庫管理のステップでは、患者の順番の若
い方から、つまり処方指令番号の若い方から、調剤され
た錠剤が、第1錠剤取出箱603に払出される様に、C
PU装置710が、第3落し蓋602の開閉動作及び、
コンベア600の動作を制御する。
【0102】一方、ステップS410でエラーが検出さ
れた場合には、ステップS430に進み、そのエラーに
対応したエラー番号が記憶部に書き込まれ、ステップS
432でエラーの種類が判断される。そして、そのエラ
ーが軽度のものであれば、ステップS440で、オペレ
ータがエラーの原因を調査し、エラーの確認を行う。こ
のとき、調剤装置に特に問題がない様であれば、ステッ
プS442でオペレータは、制御端末装置800から、
払出し運転の指示を行い、ステップS444で、前述し
た払出運転が実行される。払出し運転が終了すると、ス
テップS446で、オペレータがエラーの解除を行って
調剤動作を終了し、あらためて、図18のステップS1
16の処方指令の書き込みに戻る。また、ステップS4
32でエラーが重度のものであると判断された場合には
、ステップS434に進み、サービスマン等が、調剤装
置の修理を行うことになる。
【0103】以上が自動調剤のサブルーチンの全体動作
である。次に上述した自動調剤の全体動作のルーチンの
中のサブルーチンについて、さらに説明する。図22−
1〜図22−3は、ステップS408の調剤動作のサブ
ルーチンである。まず、図21のステップS404で、
オペレータにより調剤実行が指示されると、ステップS
502では、出庫すべき目的の錠剤のシートデータ及び
、その錠剤の収納されている錠剤ケース200の残数収
納部203に何個の錠剤が残されているか等の情報が、
記憶部から読み出される。ステップS504では、オペ
レータは、制御端末装置800から、上記のデータと処
方指令の要求錠剤数とから、出庫すべき新しい錠剤シー
トの枚数及び、新しい錠剤シートまたは、一度カットさ
れて残数収納部203に収納されている残数部分から切
り出す錠剤の数、等のデータを作成するデータセットの
実行の命令を行う。そして、ステップS506で、デー
タセットが実行される。このデータセットにより作成さ
れるデータの詳細と、それぞれのデータが記憶格納され
る記憶エリアの詳細を図26に示す。
【0104】次に、ステップS508で、目的の錠剤が
収納されている錠剤ケース(カラム)200の位置(X
Y方向の初期化位置からの座標)センスが必要であるか
否かの判断が行われる。ここで、XY方向の初期化位置
から各錠剤ケース(カラム)200までの概略距離は、
あらかじめ決まっている(エリアDM1011、DM1
012にXY座標データが記憶されている)ものであり
、XYキャリッジ300を駆動するACサーボモータで
ある、Xキャリッジモータ305及びYキャリッジモー
タ301のパルス数をカウントすれば、ヘッド400及
び、その内部に収納されている上下爪体を各錠剤ケース
(カラム)200の位置に持ってくることは可能である
。しかしながら、例えば、錠剤ケース(カラム)200
の重量による、ケース棚105A、105Bのたわみや
、温度変化による、ケース棚105A、105Bあるい
は、フレーム100の変形により、錠剤ケース(カラム
)200の位置が僅かに変化している場合には、ヘッド
400を正確に錠剤ケース(カラム)200の位置に持
ってくることができない。そのため、夫々の錠剤ケース
(カラム)200について、その錠剤ケース(カラム)
200が、調剤装置が起動されてから一回目にアクセス
される時に、その正確な位置を測定し、カラム原点のデ
ータとして記憶部に記憶しておく様にしている。ここで
カラム原点とは、図4に示したマーカー221のマーカ
ー原点と、図8に示したセンサ442のセンス点が一致
した位置を言う。マーカー原点については、後のカラム
センスのサブルーチンの説明で述べる。
【0105】ステップS508は、この測定を行うか否
かの判断を行うステップである。この判断は、エリアD
M1101に記憶されているデータが「1」であるか「
0」であるかにより行われ、このデータが「0」である
場合にはカラムセンスが行われていないことを意味し、
「1」であれば既にカラムセンスが行われたことを意味
する。調剤装置の起動時には、このエリアDM1101
のデータは、全ての錠剤ケース(カラム)200につい
て「0」にクリアされる。
【0106】そして、すでに錠剤ケース(カラム)20
0のXY位置の測定が行われており、カラムセンスが不
要である場合には、ステップS510で、カラム原点に
、ヘッド400が移動され、ステップS512に進む。 また、もし、カラムセンスが必要であれば、ステップS
514で、オペレータは、制御端末装置800からカラ
ムセンス実行の命令を入力する。そして、ステップS5
16でカラムセンスが実行される。このカラムセンスの
詳細については、後述する。その後、ステップS518
でエリアDM1101が「1」にセットされて、ステッ
プS520でカラムセンスデータがカラム原点にセット
され、ステップS512に進む。
【0107】ステップS512では、ヘッド400の第
1右落し蓋468と第1左落し蓋469が開かれる。ス
テップS522では、ステップS506のデータセット
でエリアDM1105に記憶されているデ−タから、新
しい錠剤シートの引き出しを先にするか、残数収納部2
03に収納されている残数の錠剤シートの引き出しを先
にするかの判断が行われる。
【0108】そして、新しい錠剤シートの引き出しを後
にする場合には、ステップS524に進み、錠剤ケース
(カラム)200の残数収納部203から残数の錠剤シ
ートを取り出せる位置にヘッド400が移動され、ステ
ップS526で、残数収納部から、上下爪体により、残
数の錠剤シートが取り出される。このとき、図4に示し
た錠剤ケース(カラム)200に設けられたマーカー2
22を、図8に示したセンサ444でセンスすることに
より、ヘッド400と錠剤ケース200との距離が測定
される。そして、この測定データをもとに、上下爪体の
ヘッド400からの突出量が制御され、上下爪体が正確
に錠剤シートを把持できる様にされる。また、上下爪体
が正確に錠剤シートを把持することができたか否かは、
下爪体401に設けられた受光発光センサ407により
検出される。そして、取り出された残数の錠剤シートは
、ヘッド400内に引きこまれて、ボックス477内に
収納された後、ステップS528で、ヘッド400がカ
ラム原点に移動される。その後ステップS530に進む
【0109】一方、ステップS522で、新しい錠剤シ
ートの引き出しを先にする場合には、そのままステップ
S530に進む。ステップS530では、上下爪体によ
り、図4で説明した様に、錠剤ケース(カラム)200
から新しい錠剤シートが1枚引き出され、ヘッド400
内のボックス477内に収納される。この時も上下爪体
のヘッド400からの突出量は、ステップS526での
残数の錠剤シートの取り出し時と同様に制御される。そ
して、ステップS532では、錠剤シートの引き出し回
数が終了したか否かが判断され、まだ引き出し回数が終
了していない場合には、ステップS530に戻り、ステ
ップS530とステップS532が繰り返される。ステ
ップS532で、引き出し回数が終了した、すなわち新
しい錠剤シートの必要枚数が全て錠剤ケース(カラム)
200から取り出されたと判断された場合には、ステッ
プS534に進む。
【0110】次に、ステップS534では、ステップS
506のデータセットで、エリアDM1106に記憶さ
れているデータから錠剤シートのカットを行う必要があ
るか否かの判断が行われる。もし、カットが必要でない
場合には、ステップS535に進む。ステップS535
では、ヘッド400が、X方向に駆動されて、排出箱6
01の真上に移動される。そして、ステップS536で
、第2落し蓋470の開閉が行われ、ボックス477内
に収納されている錠剤シートが排出箱601内に落下す
る。その後、ヘッド400は初期化位置に戻り、終了す
る。ステップS534で、カットが必要であると判断さ
れた場合には、ステップS538に進み、第1右落し蓋
468及び第1左落し蓋469が閉じられる。ステップ
S539では、ステップS506のデータセットで、エ
リアDM1108に記憶されているデータから、残数の
錠剤シートから端数の錠剤を切り出すのか、新しい錠剤
シートから端数の錠剤を切り出すのかの判断が行われる
【0111】もし、残数の錠剤シートから端数の錠剤を
切り出すのであれば、ステップS562に進む。ステッ
プS562では、上下爪体が錠剤ケース(カラム)20
0の残数収納部203から残数の錠剤シートを取り出せ
る様に、ヘッド400が移動される。次に、ステップS
564では、縦カットがあるかないかの判断が行われる
。この判断は、ステップS506のデータセットでエリ
アDM1109に記憶されているデータをもとに行われ
る。ステップS564で縦カットが必要と判断された場
合には、ステップS566に進み、縦カットは、最下列
、つまり、上下爪体にもっとも近い列かどうかが判断さ
れる。
【0112】ステップS566で縦カットが最下列と判
断された場合には、ステップS567に進み、上下爪体
の掴み直しが必要か否かの判断が行われる。ここで、通
常上下爪体で錠剤シートを掴む場合には、錠剤シートの
左右の幅の中央を掴む様にしている。そのため、錠剤シ
ートと、右上爪体410と左上爪体412の位置関係は
、図2に示した様になり、最下列の縦カットを行う場合
、錠剤シートA、Bについては、縦カットの縦ミシン目
4が右上爪体410と左上爪体412の中央に来ている
が、錠剤シートCについては、縦ミシン目4が右上爪体
410と左上爪体412の中央に来ていない。図2に示
した例では、錠剤シートCについても右上爪体が縦ミシ
ン目4と完全に重なり合うような位置には来ていないが
、600種類にも上る錠剤の中には、上下の爪体で、単
純に左右の幅の中央を掴んだのでは、縦ミシン目4が右
上爪体410あるいは、左上爪体412のどちらかと重
なってしまう場合が考えられる。また完全に重ならない
までも、縦カットをするときに右上爪体410あるいは
左上爪体412のどちらかが、縦刃501と干渉してし
まうことが考えられる。そのため、錠剤シートの種類に
応じて、最下列の縦カットを行う場合に限り、錠剤シー
トの掴み直しを行い、縦カットのミシン目4が右上爪体
410と左上爪体412の中央に来る様にしている。 ステップS567では、ステップS506のデータセッ
トで、エリア1111に記憶されているデータから、こ
の掴み直しが必要か否かが判断される。
【0113】ステップS557で掴み直しが必要と判断
された場合には、ステップS568で錠剤シートの寸法
に応じて上下爪体の位置がX方向に移動される。そして
、ステップS569で、上下爪体をX方向に移動させた
移動距離のデータが記憶部に記憶され、ステップS57
0に進む。一方、ステップS566で縦カットが最下列
でないと判断された場合には、そのままステップS57
0に進む。また、ステップS564で縦カットがないと
判断された場合にもステップS570に進む。
【0114】ステップS570では、実際に、残数の錠
剤シートが上下爪体で把持され(掴まれ)、錠剤ケース
(カラム)200の残数収納部203から取り出される
。そして、ステップS572に進む。一方、ステップS
539で、カットが新しい錠剤シートから行われると判
断された場合には、ステップS540で新しい錠剤シー
トが取り出され、ステップS542で、ヘッド400が
移動され、取り出された錠剤シートがカッター500へ
と運ばれ、カッター原点に位置決めされる。ここでカッ
ター原点に位置決めされるとは、錠剤シートの左右幅の
中央線が縦刃501の真下に位置決めされ、錠剤シート
のZ方向の先端の縁が、横刃503の真下に位置決めさ
れることを意味する。
【0115】次に、ステップS544では、錠剤センス
が必要か否かの判断が行われる。ここで、図2において
、錠剤シートBの様に耳のない錠剤では問題ないが、錠
剤シートAや錠剤シートCの様に耳のある錠剤シートで
は、錠剤ケース(カラム)200に対して、前後方向あ
るいは、左右方向が逆に入れられている場合が考えられ
る。そのため、耳のある錠剤シートに関しては、耳がど
ちら側を向いているかを判断するために、錠剤シートの
端から、錠剤部5までの距離を測定する様にしている。 ステップS544では、既に記憶部に記憶されているシ
ートデータから、この錠剤シートの測定が必要か否かの
判断が行われる。
【0116】もし、ステップS544で、錠剤センスが
不要と判断された場合には、そのまま、ステップS57
2に進む。ステップS544で錠剤センシングが必要と
判断された場合には、次に、ステップS546で、セン
スの方向は、X方向か、Z方向かが判断される。図2を
見れば明らかな様に、錠剤シートAの様にZ方向に耳が
ある場合には、Z方向のセンシングが必要であり、錠剤
シートCの様にX方向に耳がある場合には、X方向のセ
ンシングが必要である。ステップS546では、CPU
装置710が錠剤シートのシートデータに基づいて、セ
ンスの方向を判断する。
【0117】ステップS546でセンシングの方向がZ
方向と判断された場合には、ステップS548に進み、
図14に示した様に、センサ561により、Z方向につ
いて錠剤シートの縁から錠剤部5までの距離の測定が行
われ、もし、錠剤シートの耳が逆方向を向いている場合
には、ステップS550で錠剤シートの前後方向の寸法
データが入れ替えられてステップS554に進む。また
、ステップS546でセンシングの方向がX方向と判断
された場合には、ステップS551に進み、センサ56
0により、X方向について、錠剤シートの縁から錠剤部
5までの距離の測定が行われる。そして、もし、錠剤シ
ートの耳が逆方向を向いている場合には、ステップS5
52で、錠剤シートの左右方向の寸法データが入れ替え
られてステップS554に進む。
【0118】ステップS554では、ステップS564
で説明した様に、エリアDM1109のデータから、縦
カットが必要かどうかが判断され、縦カットが必要でな
いならば、ステップS572に進む。ステップS554
で縦カットが必要と判断された場合には、ステップS5
56で縦カットが最下列かどうかが判断される。ステッ
プS556で縦カットが最下列ではないと判断された場
合には、ステップS572に進む。
【0119】ステップS556で、縦カットが最下列で
あると判断された場合には、ステップS558に進み、
ステップS567で説明した様に、エリアDM1111
のデータに基づいて、錠剤シートの掴み直しが必要か否
かが判断される。もし、掴み直しが不要と判断された場
合には、そのままステップS572に進む。掴み直しが
必要と判断された時には、ステップS559で、錠剤シ
ートの掴み直しを行い、ステップS560で、掴み直し
のためにX方向に移動した距離データが記憶部に記憶さ
れ、ステップS572に進む。
【0120】ステップS572では、錠剤シートが、前
述したカット原点に位置決めされる。次に、ステップS
574では、ステップS554、ステップS564と同
様に縦カットが必要か否かが判断される。もし、縦カッ
トが必要でないと判断された場合には、ステップS57
6に進み、図2の錠剤シートBの様に横きり部8が横刃
503で打ち抜かれ、ステップS584に進む。
【0121】ステップS574で縦カットが必要と判断
された場合には、ステップS577に進み、まず、上側
の縦カットが実行され、次に、ステップS578で、下
側の縦カットが実行され、ステップS579で、左側の
横カットが実行される。次に、ステップS580では、
ステップS566と同様に、縦カットが最下列か否かが
判断される。もし、縦カットが最下列でない場合には、
ステップS581に進み、右側の横カットが実行され、
ステップS584に進む。また、ステップS582で縦
カットが最下列と判断された場合には、ステップS58
2に進み、右上爪体412の把持が解除され、ステップ
S584に進む。
【0122】ここで、このステップS577からステッ
プS582のカットの工程について、図2の錠剤シート
Cを参照して具体的に説明する。図2の錠剤シートCに
おいて、実線で示した様なカットを行う場合には、ステ
ップS577で、まず、図25に示したエリアDM11
13、DM1114に記憶されている座標をもとに、X
Z方向に上下爪体、すなわち錠剤シートが移動され、縦
切部7Aが縦刃501により打ち抜かれる(上側縦カッ
ト)。次に、ステップS578で、エリアDM1115
のデータに基づいて錠剤シートがZ方向に移動されて縦
切部7Bが縦刃501により打ち抜かれる(下側縦カッ
ト)。さらにステップS579で、エリアDM1116
、DM1117のデータに基づいて錠剤シートがXZ方
向に移動されて、図2において左側の横切部8が横刃5
03により打ち抜かれる(左側横カット)。
【0123】次に、ステップS580では、縦カットが
最下列ではないので、ステップS581に進み、エリア
DM1118、DM1119のデータに基づいて錠剤シ
ートがXZ方向に移動され、図中右側の横きり部8が横
刃503により打ち抜かれる (右側横カット)。ここで、ステップS577からステ
ップS581までのカットを行うときに、縦切部7A、
7B及び横切部8は、図2に示した様に、横ミシン目3
と縦ミシン目4の交点よりも僅かに長くなる様に、錠剤
シートの位置がXZ方向に移動される。このように縦切
部7A、7Bと横切部8を十字型に僅かにオーバーラッ
プさせることにより、縦切部7A、7Bと横切部8の交
点での切り残しがなく、切断が確実に行われる。また、
ステップS577からステップS581の様な順番でカ
ットを行う理由は、距離の短い縦切り部7を先に切断し
、距離の長い横切り部8を後から切断することにより、
切り離される端数部分と上下爪体で把持されている残数
部分との連結部を、端数部分が完全に切り離される直前
まで、なるべく多く残す様にするためである。そして、
端数部分と残数部分の連結部を多く残すことにより、錠
剤シートのカットの途中のXZ方向の移動時に、切り離
される端数部分がふらつくことなく安定に保持すること
ができる。
【0124】一方、図2の錠剤シートAにおいて、実線
で示した様なカットを行う場合にも、錠剤シートCの実
線部のカットを行う場合とまったく同様にカットが行わ
れる。次に、図2の錠剤シートCにおいて、一点鎖線で
示した様なカットを行う場合について説明する。ステッ
プS577からステップS579までは、上述した実線
部のカットとまったく同様である。そして、ステップS
580では、縦カットが最下列なのでステップS582
に進む。ここで、ステップS579までのカットが終わ
った段階では、錠剤シートと爪体の位置関係は図示した
様になっており、左右の爪体がスイーパー510で払出
される側の錠剤シートと、ヘッド400内に引きこまれ
て、錠剤ケース(カラム)200に戻される側の錠剤シ
ートの両方にまたがっている状態にある。従って、この
ままの状態では、上下爪体をヘッド400内に引きこむ
ことができない。そのため、ステップS582では、右
上爪体410の把持を解除することにより、錠剤ケース
200に戻される側の錠剤シートのみが、下爪体401
と左上爪体412に把持されている状態にされる。また
、縦カットが最下列の場合には、縦刃501と右上爪体
412が干渉するため、右側横カットは実行することが
できず、また、実行する必要もないため、右側横カット
は省略される。そして、ステップS584に進む。
【0125】ステップS584では、上下爪体がヘッド
400内に引き込まれ、リテイナー506が解除され、
ステップS585で、スイーパー510が駆動されて、
切断された錠剤がシューター535に払出される。そし
て、ステップS586では、ヘッド400が排出箱60
1の真上に移動し、ステップS588で第2落し蓋47
0が開閉されて、ボックス477内の錠剤が排出箱60
1内に落下する。その後ステップS590で、上下爪体
が把持している残りの錠剤を錠剤ケース(カラム)20
0の残数収納部203に収納できる位置にヘッド400
が移動される。
【0126】次に、ステップS591では、現在把持し
ている錠剤をカットするときに掴み直しをしたか否かが
判断される。もし、掴み直しをしたのであれば、上下爪
体が、錠剤ケース(カラム)200の幅方向の中央にあ
る状態で、残りの錠剤を残数収納部203に戻した場合
、その錠剤の位置が錠剤ケース200に対してX方向に
ずれてしまうことになる。そのため、ステップS592
では、掴み直しをした時のずらし量に相当する距離だけ
、ヘッド400をX軸の反対方向に移動させ、元の位置
に戻す様にする。そして、ステップS594に進む。 ステップS591で、掴み直しをしていないと判断され
た場合には、そのままステップS594に進む。
【0127】そしてステップS594で、残りの錠剤が
残数収納部203に返却され、ステップS596で、ヘ
ッド400が初期化位置に移動されて、調剤動作を終了
する。以上が調剤のサブルーチンの動作である。次に、
図22のステップS531のカラムセンスのサブルーチ
ンについて説明する。図23は、このカラムセンスのサ
ブルーチンを示したフローチャートである。また、図2
4−1は、錠剤ケース200に印刷されたマーカー22
1の詳細形状を示したものである。
【0128】まず、ステップS702では、ヘッド40
0が仮のカラム原点に移動される。この仮のカラム原点
に移動された時点では、ヘッド400に搭載されている
センサ442は、マーカー原点221aの近傍の点をセ
ンスしている。カラムセンスは、このセンサ442のセ
ンス点がマーカー原点221aに正確に一致する様に、
ヘッド400の位置を位置決めすることを目的としてい
る。ここで、マーカー221の表面の反射率は、このマ
ーカー221が印刷されている錠剤ケース(カラム)2
00の背面の反射率とは異ならせてあり、センサ442
は、錠剤ケース200の背面で反射される光量と、マー
カー221の表面で反射される光量の変化により、セン
サ442のセンス点が、マーカー221の中にあるか否
かを判断する。
【0129】次に、ステップS704では、図24にお
いて、カラム原点の近傍にあるセンサ442のセンス点
が、ヘッド400の移動により、図中左下方の点C1に
移動される。そして、その位置からヘッド400は、Y
軸の上方向に向かって、ジョグ運転され、それに伴って
、センサ442のセンス点は、図中破線矢印で示した方
向に移動する。そして、センサ442のセンス点がC2
点を通過した瞬間に、センサ442の出力は、「ハイ」
から「ロー」に変化する。そして、さらにセンサ442
のセンス点が移動し、C3点を通過した瞬間に再び「ロ
ー」から「ハイ」に変化する。このセンサ442の出力
信号が「ロー」から「ハイ」に変化した瞬間にYキャリ
ッジモータ301には停止信号が送られ、Yキャリッジ
モータ301は停止する。ただし、このとき、Yキャリ
ッジモータに停止信号が送られてから停止するまでに、
ヘッド400の慣性力によりセンサ442のセンス点は
、C3点からy2だけオーバーランすることになる。
【0130】次にステップS706で、上述したセンサ
442の出力信号が「ロー」から「ハイ」に変化して、
Yキャリッジモータ301が停止したかどうかが判断さ
れる。もし、停止していない場合には、ステップS70
8に進み、タイマーがスタートされる。そして、ステッ
プS710で、ステップS708でスタートされたタイ
マーがタイムアップしたかどうかが判断され、タイムア
ップしていなければ、ステップS706に戻る。もし、
ステップS710でタイムアップした場合には、カラム
センスの正常な動作がなされていないと判断され、ステ
ップS712で、Yキャリッジモータ301の停止指令
が出される。そして、ステップS714で、カラムセン
スのエラーが制御端末装置800に出力される。
【0131】一方、ステップS706で、Yキャリッジ
モータ301が停止した場合には、ステップS716に
進み、センサ442のセンス点がC2点からC3点に移
動するまでの、Yキャリッジモータ301の駆動パルス
数からy1の値が計算され、記憶部に記憶される。次に
、ステップS718で、y1の値から図示したような数
式により、x,yの値が計算され、ステップS720で
これらx,yの計算値に基づいてヘッド400がXY方
向に移動される。このヘッド400が移動される時には
、センサ442のセンス点は、図中の実線矢印の方向に
移動し、移動が完了した時点では、センサ442のセン
ス点がマーカー原点221aに正確に一致しているはず
である。もし一致していない場合には、マーカー原点2
21aからセンサ442のセンス点が外れることとなり
、センサ442の出力が「ハイ」となることでセンス点
のずれを確認することができる。そして、このカラム原
点221aの座標情報が記憶部に記憶される。
【0132】以上でカラムセンスの動作を終了する。以
上説明したフローチャートに従って、実施例の調剤装置
は、動作し、PTP錠剤の自動調剤が行われる。なお、
本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修
正または、変形したものに適用可能である。
【0133】例えば、実施例においては、マーカー22
1を図24−1に示した様な形状として説明したが、図
24−2に示した変形例の様に、マーカー221を、略
直角三角形の本体部221bと、マーカー原点221a
とを完全に分離した形状とすれば、センサ442のセン
ス点がXY方向のどの様な方向にずれた場合でも、セン
ス点とマーカー原点221aのずれを検出することがで
きるので好ましい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッド装置を錠剤ケースに対して正確に位置決めするこ
とができるので、錠剤シートの掴み損ないが生じないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体外観斜視図である。
【図2】錠剤のタイプ別平面図である。
【図3】上下爪体と錠剤の外観斜視図である。
【図4】錠剤ケースと上下爪体の関係を示した外観斜視
図である。
【図5】XYキヤリツジの側面図である。
【図6】XYキヤリツジの正面図である。
【図7】ヘツドの外観斜視図である。
【図8】ヘツドの外観斜視図である。
【図9】ヘツドの外観斜視図であり、センサー取付図で
ある。
【図10】ヘツドの外観斜視図であり、センサー取付図
である。
【図11】カツターの外観斜視図である。
【図12】カツターの要部破断外観斜視図である。
【図13】カツターの外観斜視図であり、センサー取付
図である。
【図14】カツターの要部破断外観斜視図であリ、セン
サー取付図である。
【図15】コンベアの外観斜視図である。
【図16】コンベアの外観斜視図であり、センサー取付
図である。
【図17】ブロツク図である。
【図18】実施例の調剤装置の全体動作を示すフローチ
ャートである。
【図19】初期設定のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図20−1】払出運転のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図20−2】払出運転のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図21】自動調剤のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図22−1】調剤のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図22−2】調剤のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図22−3】調剤のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図23】カラムセンスのサブルーチンのフローチャー
トである。
【図24−1】マーカーの詳細形状を示した図である。
【図24−2】マーカーの変形例を示した図である。
【図25】シートデータの内容とエリアの対応関係を示
した図である。
【図26】データセットの内容とエリアの対応関係を示
した図である。
【符号の説明】 100    フレーム 200    錠剤ケース 300    XYキヤリツジ 400    ヘツド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フレーム本体に設けられてなり縦横多
    段に区画形成されたケース棚と;該ケース棚の所定位置
    に取付られる錠剤ケース基部と、該錠剤ケース基部に対
    して脱着自在にされる収容部と、該収容部に設けらて錠
    剤シートの寸法に合わせて調整可能なケース部と、錠剤
    シートの端数分を収容する残数収納部と、錠剤シートを
    外部に取り出す取り出し機構部とを有してなる錠剤ケー
    スと;前記フレーム筺体に設けられるXキヤリツジ装置
    と;該Xキヤリツジ装置に設けられるYキヤリツジ装置
    と;該Yキヤリツジ装置の上下長手方向に駆動されるよ
    うに設けられて、前記ケース棚の前面側面に対して沿う
    ように移動されるヘツド装置と;該ヘツド装置に搭載さ
    れて、前記取り出し機構を押圧する押圧機構と;該押圧
    機構により取り出された錠剤シート端部を把持する把持
    装置と;該把持装置により把持し、Z方向に移動して錠
    剤シートを前記錠剤ケースから外部に取り出すために前
    記把持装置を搭載したZキヤリツジ装置と;前記Z方向
    に移動された錠剤シートを落下または保持するための開
    閉機構を有する第1落し蓋と;該第1落し蓋が開かれ、
    かつ前記把持装置の把持解除により落下される錠剤シー
    トを一時的に収容する箱と;該箱の底部に設けられる開
    閉機構を有する第2落し蓋と;前記フレーム筺体本体に
    設けられてなり、錠剤シートの端数分を切り取る打ち抜
    き機構部と、該打ち抜き時に錠剤シートを動かないよう
    に保持する保持機構部と、端数切断後の端数分を払いの
    けて下部に落下させるスイーパ機構とを備えるカツター
    装置と;該カツター装置の下方に位置し、かつ前記ヘツ
    ド装置の移動後に第2落し蓋の下方に位置する排出箱と
    ;該排出箱の底部において開閉自在にされる第3落し蓋
    と;該第3落し蓋の下方に設けられるとともに、両側に
    錠剤取り出し箱を配設し、かつ搬送機構を有するコンベ
    ア装置と、前記各装置及び機構に接続される駆動制御装
    置と;を具備する調剤装置であって、前記錠剤ケースは
    、該錠剤ケースの前記ヘッドと対向し且つZ軸に直行す
    る平面上に、その底辺がY軸に直行する略直角三角形状
    のマーカーを有し、且つ前記ヘッド装置は、該ヘッド装
    置上の一点の前記マーカー上への射影点が、前記マーカ
    ーの外形線を横切ったことを検出する検出手段を有し、
    前記駆動制御装置は、前記射影点が前記マーカーの外部
    から該マーカーの底辺を横ぎり斜辺に向かってY軸上を
    移動する様に前記ヘッドを移動させるとともに、前記検
    出手段の検出信号から、前記マーカーの底辺と斜辺とに
    より切り取られる前記射影点の移動線の長さを検出し、
    該長さと、前記マーカーの形状情報とから前記射影点の
    前記マーカーに対する相対位置を検出し、前記射影点が
    前記マーカーの頂点の位置に来る様に前記ヘッド装置を
    位置決めすることを特徴とする調剤装置。
JP03029957A 1991-02-25 1991-02-25 調剤装置 Expired - Lifetime JP3083166B2 (ja)

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