JPH04269349A - 内燃機関の電子燃料供給量制御装置 - Google Patents
内燃機関の電子燃料供給量制御装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
給量制御装置、更に詳細には、負荷、回転数及び温度を
検出するセンサと、基本噴射量信号並びに加速及び減速
時の燃料供給量を適合させる過渡補償信号を定める手段
とを有する内燃機関の電子燃料供給量制御装置に関する
。
うな装置が未公開のドイツ特願3939548.0に記
載されている。その場合、基本噴射信号の他に運転パラ
メータに関係する管壁燃膜(管壁に付着する燃料膜)量
を表す信号が形成され、さらに内燃機関の過渡運転時管
壁燃膜量の時間的な減衰を定める減量係数信号が形成さ
れる。
は、特に長期間運転においては満足できる結果を提供で
きないことがわかっている。
、内燃機関ないし個々の要素の特性における長期間にわ
たる変化を考慮することのできる新しい内燃機関の電子
燃料供給量制御装置を提供することである。
正確かつ効果的に制御することのできる多数の加速濃化
装置が知られている。例えばDE−OS3042246
ないしそれに対応するUS−PS4440136及びD
E−OS3623943を例示することができる。上述
の管壁燃膜モデルの基本的な考え方は、SAE−Pap
er 810494に(シー エフ アキーノ(
C.F.Aquino)の「5リットル集中燃料噴射エ
ンジンの過渡時の空燃比制御特性(Transient
A/F Control characterist
ics of the five liter cen
tral fuel injection engin
e)」に記載されている。
よれば、負荷、回転数及び温度を検出するセンサと、基
本噴射量信号並びに加速及び減速時の燃料供給量を適合
させる過渡補償信号を定める手段とを有する内燃機関の
電子燃料供給量制御装置において、管壁燃膜量と減量係
数値を格納する手段が設けられ、これら2つの値は運転
パラメータに従って読み出すことができ、過渡補償をす
るために、管壁燃膜の変化量信号と減量係数信号に従っ
て過渡補償信号が形成され、管壁燃膜量信号及び/ある
いは減量係数信号がλセンサの信号に基づいて補正され
ないし学習される構成によって解決される。
れば、内燃機関の長時間の変化を考慮することができる
ので、比較的長い時間にわたって過渡運転状態を確実に
制御することができ、従って自動車の寿命全体にわたっ
て厳しい排ガス規制を正確に遵守することができる。
説明する。
が概略図示されている。符号10で示すものは制御ブロ
ックであって、制御ブロック10の入力11には運転者
の意図(アクセルペダル角)αを示す信号が供給される
。制御ブロック10の出力側は2つの導線12と13を
介して内燃機関14と接続されており、操作量として空
気流量と燃料量が供給される。内燃機関14の出力側に
は回転数n、λ(空気比)、温度θなどの測定信号で表
される状態量15が出力され、これらはブロック10の
入力量としても使用される。
たマップ(Wマップ)であり、18は減量係数を格納し
たマップ(Tマップ)である。これらのマップにも入力
量として内燃機関14の状態量に関する信号が入力され
、これらのマップによって過渡補償ブロック19の出力
信号が決められる。過渡補償ブロック19の出力は符号
20で示されており、制御ブロック10によって求めら
れた内燃機関14に供 給される燃料量信号が入力される加算点21と接続され
ている。2つのマップ17と18はさらに学習処理ブロ
ック23と接続され、この学習処理ブロックには入力信
号として内燃機関の個々の状態量が印加される。
かり易くすることを考えて選択されたものである。もち
ろんこのシステムはコンピュータ制御で実現されるもの
であって、必ずしも厳密にブロック分けする必要はない
。
。
御ブロック10により、それぞれ内燃機関の個々の信号
に従って内燃機関へ供給される空気流量および燃料量の
操作信号が求められる。過渡補償ブロック19を用いて
燃料制御することによって過渡運転(加速及び減速)時
の燃料が調節される。そのために管壁燃膜マップ17と
減量係数マップ18から運転パラメータに応じたデータ
が読みだされ、それに基づいて連続的に過渡補償信号U
Kが求められ、燃料量を調節する。学習処理ブロック2
3は、管壁燃膜と減量係数のマップに格納されているデ
ータを補正しないしは新たに求めることによって、過渡
補償を用い内燃機関の長期に渡る変化を補償する働きを
する。
らない問題を説明するために、図2を用いる。図2の(
A)には、負荷信号が空気流量と回転数の商として時間
に対して示されている。時点Taにおいて発生した負荷
信号tLの変化は時点Tbで終端値に達する。図から明
らかなように、時点Tcになった時に終端値に達する。 というのは時点Tcの値は時点Tbの値と等しく、この
値が以下においては定常であると見なすことができるか
らである。過渡運転は時点Tdで終了し、この時点にお
いて求められた増量は完了したと見なすことができる。 さらにλ値は定常的な値に達している。
UKの値が示され、(C)には線形化されたλセンサ信
号が示されている。(C)にはさらに動作時間ないし不
感時間TTが記載されている。この時間は、排気管のセ
ンサが遅れて応答し内燃機関の空気比(λ)を変化させ
る遅延時間を表している。
を用いたときの)状況を理想的な形で示すものであって
、管壁燃膜モデルを用いて説明され、かつそれによって
もたらされる過渡補償特性を示している。
角度変化、特に角度α0から時点tKで角度α1になる
変化が時間に関して図示されている。この例においては
回転数は一定であると仮定されている。従って図3の(
B)に示す管壁燃膜量マップ(図1のブロック17に相
当)のアドレスが変化し、具体的には回転数n0が同一
で最初の絞り弁角度α0から絞り弁角度α1へ変化する
。
置の変化前後の時間での本来定常的な管壁燃膜量が示さ
れている。初期の管壁燃膜量W(α0、n0)から絞り
弁の開放後に定常的な管壁燃膜量W(α1、n0)が得
られる。絞り弁変化の開始と終了後の管壁燃膜量の差は
次のようになる。
膜量の差ΔWが、過渡運転の終了までに補充して供給さ
れなければならない。これは複数の回転にわたって分配
して行われる。図3の(D)はこの全体量ΔWを複数の
連続する噴射工程に分配することを示すものであって、
図から明らかなように、連続して補充噴射される燃料量
は時間とともに減少する。これが図3の(E)に再度線
図で示されている。ここではすでに図3の(D)で示し
た噴射サイクル毎の増量が過渡補償値として示されてい
る。
Wはミリ秒で示され、すなわち噴射弁の特性曲線に関し
て示されている。減量係数Tは、管壁燃膜の形成ないし
解消が指数関数的である場合セグメント(2つの噴射間
の時間)の間に噴射すべき相対量に対応している。すな
わち、
制御値に基づいて学習処理が行なわれ、それにより管壁
燃膜量W及び/あるいは減量係数Tのマップ値が自動的
に適合(学習)される。従って学習処理を用いると応用
が簡単になり自動化される。さらに、走行運転において
自動車の寿命全体にわたって変化するパラメータへの適
合を行うことができる。この学習工程の処理が図4に示
されている。
示し、(B)は過渡補償が行なわれないかあるいはごく
僅かである場合のλ値の変化を示す。(C)は逆算され
た吸気管のλ値を示す。図4(D)には吸気管に逆算さ
れたλ値から必要な補正量がどのように決められるかが
示されている。この補正量は所定のマップへ格納され、
エンジンの不感時間があるので次の過渡の時から有効に
なる。
ップの学習は、所定の時点でしか行われない。そのため
に負荷の値(例えば絞り弁の位置)が監視され処理され
る。学習処理は所定のしきい値を越えた場合に作動され
る。さらにその前に運転特性は定常的でなければならな
い。
て重要なデータ、特に図4(B)のλ値が記憶される。
逆算される。これは、それぞれの内燃機関のタイプ、セ
ンサタイプおよびセンサ取り付け場所に関して特徴付ら
れた次式に従って行われる。
kt+1(センサ))(これについては図4(C)を参
照) 過渡時のλ値からWとTマップの新しい値が決定される
。その場合にまず過渡全体の個々のλ偏差の合計からλ
=1に補償するのに必要な燃料増量値ΔWが、図4(D
)の斜線で示す領域に対応して次式に従って計算される
。
=Σ((λk−1)・tek) その後λ偏差の開始値から係数Tが計算される。この係
数値によってそれぞれ残っている全体量から、作業サイ
クル毎に噴射すべき割合が決定される。従ってこの係数
は過渡補償の終了時間ないし減衰時間(図4(E)を参
照)を決定する。
ートに従ってコンピュータ制御で実施される。
いし学習する過渡補償を示すもので、開始ステップ30
で開始される。次に負荷の変動が所定のしきい値を越え
、同時に負荷の変化の前の開始点が定常的であるかどう
かが判断される。負荷の変化の尺度としては特にある絞
り弁勾配で負荷が所定のしきいを越えたことが用いられ
る。この条件は、絞り弁勾配の大きさが例えば回転数及
び負荷に関係するしきい値より大きく、かつ全ての個々
の勾配が同一方向を有する場合に満たされたと考えられ
る。開始点が定常的であるかどうかを決定するために、
例えば前の何秒かの絞り弁位置の差が設定可能な最大値
を越えなかったかどうかが検出される。
化が発生した場合には、適応工程32が開始される。ス
テップ32においてλセンサの信号UλKが線形化され
、次に個々の値が格納される。測定値の検出と個々の測
定値をバッファメモリに格納することは所定の時間間隔
で(噴射毎に1回)次に示すテーブルに従って行われる
。
から終了時点(UK_E)までの個々のデータセットが
格納される。その場合、絞り弁位置が定常的になり、さ
らに過渡補正値がゼロに戻った場合に過渡は終了したと
見なされる(これについては図2の(A)と(B)も参
照)。次のすべての計算はUK_SからUK_Eまでの
このメモリ領域にのみ関するものである。
納はステップ34で行われ、過渡補正値がゼロに戻った
場合に終了する(ステップ35)。
始されたかどうかがチェックされる。過渡の終了後は、
内燃機関は定常運転となり、図2(B)に示す増量UK
がゼロになる。次のステップ38においてλ(センサ)
からλ(吸気)の逆算が行われる。吸気管のλ(吸気)
値とセンサのλ(センサ)値の時間的な関係については
きわめて簡単なモデルが使用される。その場合、噴射点
からセンサまでの混合気の移動時間及びセンサの不感素
子の遅延時間が考慮される。混合気の混合とセンサの遅
延時間は、制御技術により公知の一次の遅延素子によっ
て置き換えることができる。
センサで測定されたλ値からモデルを介して逆算するこ
とが必要である。サンプリング式の形で簡単にモデルを
記述するために、遅延素子(Kt)と一次の遅延素子(
Kv)の時定数については、2回の噴射間の時間(Δt
)を整数倍することによって近似される。センサ遅延時
間Kv、混合気移動の遅れ時間Ktは、一般に回転数と
負荷に関係する(例えばマップ)。
λk(センサ) − β・λk−1(センサ)}の補償
式が得られる。
1)ステップ後になってから始めて計算することができ
る。計算後補正されたλ値がバッファメモリの該当する
アドレスに格納される。
差ΔWが求められる。空燃比λと該当する燃料量から、
過渡のそれぞれの時点について不足量を計算することが
できる。その場合、管壁燃膜量差は過渡全体にわたる不
足量の加算により求めることができる。これは
2】
ての乗算噴射補正係数の積である(特にλ制御係数)。
40で計算される。この減量係数は多数の中間ステップ
を介して初めて求められる。まず管壁燃膜に流入する成
分fを求める。この堆積成分fを用いてつぎに過渡補償
値UKの最適な初期値が計算される。それから加算され
た管壁燃膜量差ΔWを用いて、減量係数Tの正しい値が
形成される。そのための基本的な式は次のようになる。
が変化前のλと一致した場合に得られる。その場合には
λ1/λa=1が成立し、前述の式は次の式に書き換え
ることができる。
基づいて決定される管壁燃膜量差ΔWから減量係数Tを
次のように求めることができる。
射量の割合 te =実効噴射時間(tLは、λ制御係数FR
と過渡補償値を含む) teA =過渡開始時の実効噴射時間teE =過
渡終了時の実効噴射時間UK =過渡補償信号 λ1 =過渡開始前のλ値 λa =最大λ値(図4(C))である。
の管壁燃膜マップ17にΔWが格納され、減量係数マッ
プ18にTが格納される。図1の2つのマップ17と1
8に次に格納する場合には公知のように、所定のサンプ
リング点においてのみ値を格納し、中間値はそれぞれ適
当に補正するようにしなければならない。過渡終了後ま
ず(αa、na)と(αe、ne)に近いサンプリング
点WaとWeを求める。しかし計算された偏差ΔWはW
aとWeにだけ格納するのではなく、割合に従って通過
するすべてのサンプリング点に格納される。図6に示す
例においては、さらにサンプリング点W1からW4が設
けられている。
iの計算は、図6に示すように補間ないし補外によって
行われる。サンプリング点Waは常に不変であり(ΔW
0=0)、他のサンプリング点Wiについては次式が成
立する。
った開始値Waによって正しいサンプリング点を変化さ
せないようにするために、フラグマップを用いてサンプ
リング点のチェックを行うことができる。それぞれ学習
工程の際に補正されたサンプリング点のフラグがインク
リメントされる。次はフラグ値が小さくなる方向へ学習
が行われる。というのはそこではこれまで学習が余り行
われておらず、そこでの適応は余りよくないと思われる
からである。
eだけに格納される。というのは過渡の時間的経過は主
として新しい定常値の時定数によって決まるからである
。
壁燃膜マップ17と減量係数マップ18の2つの値につ
いて学習する必要はなく、この学習をどちらか一方を選
択して行うこともできる。
よれば内燃機関の電子燃料供給量制御装置において、加
速ないし減速の場合の過渡補償を、自動車の寿命全体に
わたって変化する運転条件に適合させることができる。
ロック図である。
びにλ信号(C)に関する線図である。
を説明する線図である。
を説明する線図である。
るフローチャート図である。
差ΔWを格納する状態を説明する線図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 負荷、回転数及び温度を検出するセン
サと、基本噴射量信号(tL)並びに加速及び減速時の
燃料供給量を適合させる過渡補償信号(UK)を定める
手段とを有する内燃機関の電子燃料供給量制御装置にお
いて、管壁燃膜量(W)と減量係数値(T)を格納する
手段が設けられ、これら2つの値は運転パラメータに従
って読み出すことができ、過渡補償をするために、管壁
燃膜の変化量信号と減量係数信号(T)に従って過渡補
償信号(UK)が形成され、管壁燃膜量信号及び/ある
いは減量係数信号がλセンサの信号に基づいて補正され
ないし学習されることを特徴とする内燃機関の電子燃料
供給量制御装置。 - 【請求項2】 過渡補償量が、管壁燃膜量(W)と減
量係数(T)を格納する2つのマップから帰納式を用い
、【数1】 に従って計算されることを特徴とする請求項1に記載の
装置。 - 【請求項3】 Kvをセンサ遅延時間、Kt=混合気
移動の遅れ時間、 【数2】 として学習を行なう前に、 λK(吸気)=f(λk+kt(センサ)、λk+
kt+1(センサ)) = {1/(1−β)}{λ
k+kt+1(センサ) − β・λk+kt(センサ
)}の式に従ってλセンサで測定されたλ値が吸気管の
λ値に変換されることを特徴とする請求項1あるいは2
に記載の装置。 - 【請求項4】 te=実効噴射時間として、管壁燃膜
の全変化量(ΔW)が、吸気管のλ値に逆算されたλ信
号を用いて 【数3】 の式に従い面積成分を加算することにより求められるこ
とを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記
載の装置。 - 【請求項5】 減量係数(T)が、 【数4】 の式に従って求められることを特徴とする請求項1から
4のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項6】 開始サンプリング点(Wa)は変化さ
せず、過渡の他のすべてのサンプリング点は過渡走行カ
ーブにそって管壁燃膜変化量(ΔW)の補間によって計
算される部分量(ΔWi)だけ増大させるようにして管
壁燃膜変化量(ΔW)が格納されることを特徴とする請
求項1から5のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項7】 計算された減量係数(T)が終了サン
プリング点(Te)だけに格納されることを特徴とする
請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
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