JPH04268356A - 車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物 - Google Patents

車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物

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JPH04268356A
JPH04268356A JP5026891A JP5026891A JPH04268356A JP H04268356 A JPH04268356 A JP H04268356A JP 5026891 A JP5026891 A JP 5026891A JP 5026891 A JP5026891 A JP 5026891A JP H04268356 A JPH04268356 A JP H04268356A
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JP
Japan
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vinyl chloride
adhesion
weight
chloride plastisol
plastisol composition
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Withdrawn
Application number
JP5026891A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sato
秋雄 佐藤
Masao Kawagishi
川岸 正夫
Masanori Hiraki
正紀 平木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車床裏用のアンダ
ーコート、ロッカーパネルやフロントエプロン、及びガ
ソリンタンク等に塗布される耐チッピング材、鋼板の継
目をシールするボディシーラ等に使用される塩化ビニル
プラスチゾル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両ボディが走行中のタイヤ
が跳ね上げる小石等によって傷つけられる、いわゆるチ
ッピング現象から守るため、車両には耐チッピング塗料
が塗布されている。耐チッピング性能を向上させるべく
研究されてきた結果、現在では塩化ビニルプラスチゾル
系の物が一般的に使用されている。
【0003】塩化ビニルプラスチゾル系の耐チッピング
塗料は、塩化ビニル系樹脂を従来公知の可塑剤により分
散させ、これに充填剤、各種の添加剤、場合により溶剤
を加え、塗装できるように塗料化したもので、自動車の
塗装ラインで電着塗装された車両ボディに耐チッピング
塗料を塗装した後、焼付け乾燥炉を通過することにより
車両ボディに耐チッピング塗膜を形成する。
【0004】耐チッピング性能を左右する重要な因子の
一つとして、電着塗膜への耐チッピング塗料の密着性が
挙げられることが解明されてきた。このため、塩化ビニ
ル系樹脂に密着性を付与するための方策として、ブロッ
クドイソシアネートを塩化ビニルプラスチゾルに配合し
、その密着性を改良しようとする試みが行なわれている
【0005】例えば、特公昭59−52901号におい
ては、イソシアネートのブロック化剤としてオキシムを
使用したウレタンプレポリマーと、ブロックの解離促進
剤としては活性アミノ基含有モノ又はポリアミド化合物
を含んだ組成物が開示されており、また本出願人は特公
昭63−6103号においてブロックイソシアネートと
ポリアミドを当量比において1:5〜1:10の割合で
混合したものを接着性付与剤として使用した配合を開示
している。
【0006】また、特開昭59−78279号において
は、ウレタンプレポリマーにブロック体解離促進剤とし
て窒素含有ポリオール、アミノアルコール、脂肪酸アル
カノールアミド等から選ばれる化合物を加える配合が開
示されている。
【0007】これらの技術に依れば、いずれもある程度
の密着性の向上が見られるものの、一方で同時にポリ塩
化ビニルの脱塩酸を促進する作用が見られ、この場合に
は塩化ビニルプラスチゾル塗膜に熱着色現象による塗膜
劣化が発生するという欠点を有している。このほか、コ
スト的にも高価な樹脂類を添加するこれらの方法は不利
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来研
究されてきた塩化ビニルプラスチゾル系の耐チッピング
塗料に密着性を付与する方法は、全てなんらかの密着性
付与機能を有する樹脂あるいは添加剤を加える事に集約
されたが、この方法に依ればどうしてもブロックドウレ
タン樹脂を始めとする高価な樹脂を使用せざるを得ず、
従って塩化ビニルプラスチゾル全体のコストは高いもの
にならざるを得なかった。しかも、密着性を向上させた
としても依然として塗膜の熱着色現象による黄変の問題
は解決されていない。本発明の課題は、低コストで塩化
ビニルプラスチゾル系耐チッピング塗料の密着性を向上
させ、同時に塗膜の黄変を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、高価な各種密着性
付与のための樹脂あるいは添加剤を配合する従来技術と
は全く異なるアプローチにより、塩化ビニルプラスチゾ
ル系耐チッピング塗料の密着性を強化改良し、しかも同
時に塗膜の熱着色現象による黄変、塗膜劣化が全く発生
しない車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物の開発に成
功したものである。
【0010】しかして本発明の要旨は、塩化ビニル系重
合体又は共重合体樹脂、可塑剤、充填剤を主成分とする
車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物であって、塩化ビ
ニル系樹脂にカルボキシル基を含有する塩化ビニル系樹
脂を配合することを特徴とする車両用塩化ビニルプラス
チゾル組成物。に存する。
【0011】塩化ビニル系樹脂のホモポリマーまたは他
の樹脂とのコポリマーを適当な可塑剤中に分散させ、こ
れに充填剤、着色剤、各種添加剤、場合により溶剤を配
合した塩化ビニルプラスチゾル組成物は前述した様に公
知である。この塩化ビニルプラスチゾル組成物は自動車
の走行時にタイヤが跳ね上げる小石や砂礫がボディに当
たって傷が付き錆が発生することを防止するために、自
動車の床裏部を中心に「耐チッピングアンダーコート」
として広く塗装されている。
【0012】従来技術の項でも記した様に、この塩化ビ
ニルプラスチゾルに密着性を付与する試みとして、様々
な配合が開示されているが、共通して密着性を付与する
ための樹脂または添加剤を加えるという配合に依ってい
る。
【0013】しかしながら本発明者らは、耐チッピング
塗料の主たるバインダー樹脂である塩化ビニル系樹脂そ
のものに着目し、特定の官能基を有する塩化ビニル系樹
脂が密着性の付与に極めて有効であることを見出し、特
にカルボキシル基を含有する塩化ビニル系樹脂を配合す
ることにより、電着塗膜に対する密着性のみならず、メ
ッキ鋼板及び表面未処理鋼板への密着性をも向上させる
ことに成功したものである。
【0014】カルボキシル基含有の塩化ビニル系樹脂は
、塩化ビニルプラスチゾル組成物中に10〜20重量%
配合することが密着性向上のためには好ましい。10重
量%未満であると、密着性付与は不充分であり、20重
量%を超えて配合しても配合量に比例した密着性の向上
は期待出来ず、コスト的見地からはむしろ不利である。 カルボキシル基含有の塩化ビニル系樹脂はホモポリマー
であっても、コポリマーであっても良い。
【0015】カルボキシル基含有の塩化ビニル系樹脂以
外の塩化ビニル系樹脂については、特に使用に限定はな
く、従来公知の塩化ビニル系樹脂を始め、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂等の共重合体樹脂が使用できる
【0016】その他の配合成分としては、充填剤として
は炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、マ
イカ等の各種顔料、フィラーが、着色剤としてはカーボ
ンブラック、チタンホワイト等の各種着色顔料、着色ペ
ーストが、可塑剤としてはDOP(ジオクチルフタレー
ト)、DOZ(ジ−2−エチルヘキシルアゼレート)D
OA(ジオクチルアジペート)等のリン酸エステル系可
塑剤、フタル酸エステル系可塑剤、その他の種類の可塑
剤が、添加剤としては分散剤、安定剤、消泡剤、増粘剤
、チクソトロピー付与剤、レオロジー添加剤等の各種添
加剤が、必要に応じて塗装作業性改善のため脂肪族系、
芳香族系等の少量の溶剤が使用できる。また、従来公知
の付着付与剤を併用する事を特に妨げるものではない。
【0017】
【作用】従来は密着性付与のためのブロックイソシアネ
ートの解離促進剤として、あるいは単独の密着性付与剤
としてポリアミド樹脂等を使用していたため、塗膜乾燥
焼き付け温度が高温になると着色現象による塗膜劣化を
発生することがあり、問題となっていたが、本発明は塩
化ビニル系樹脂自体の密着性を強力に改良したため、従
来使用されていた各種の密着性付与のための樹脂、添加
剤類を全く使用する必要がなく、あるいはごく限定的に
使用するだけでよく、従ってこれらの樹脂、添加剤類の
使用が原因で発生していた塩化ビニルプラスチゾル組成
物の塗膜の着色現象、黄変等の発生を防止すると同時に
、塩化ビニルプラスチゾル系耐チッピング塗料の、自動
車電着塗膜への良好な密着性を顕現せしめるものである
。さらに従来の密着性付与の方法では密着性向上が困難
であった、メッキ処理された鋼板面、あるいは表面が未
処理の鋼板面についても密着性を向上させることができ
る。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の詳細な理解に
供する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに
限定されるものではない。
【0019】
【実施例1】カルボキシル基含有塩化ビニル樹脂10重
量%、塩化ビニル系樹脂(ゼオン121:日本ゼオン社
製)20重量%、可塑剤(DOP:新日本理化社製)3
0重量%、酸化カルシウム0.5重量%、炭酸カルシウ
ム(MC−5:丸尾カルシウム社製)30重量%、セロ
ソルブアセテート(ダイセル化学社製)9.5重量%を
オープンニーダーにて混合分散し、塩化ビニル系プラス
チゾル組成物1を得た。
【0020】
【実施例2】カルボキシル基含有塩化ビニル樹脂15重
量%、塩化ビニル系樹脂(ゼオン121:日本ゼオン社
製)15重量%、可塑剤(DOP:新日本理化社製)3
0重量%、酸化カルシウム0.5重量%、炭酸カルシウ
ム(MC−5:丸尾カルシウム社製)30重量%、セロ
ソルブアセテート(ダイセル化学社製)9.5重量%を
オープンニーダーにて混合分散し、塩化ビニル系プラス
チゾル組成物2を得た。
【0021】
【比較例1】カルボキシル基含有塩化ビニル樹脂5重量
%、塩化ビニル系樹脂(ゼオン121:日本ゼオン社製
)25重量%、可塑剤(DOP:新日本理化社製)30
重量%、酸化カルシウム0.5重量%、炭酸カルシウム
(MC−5:丸尾カルシウム社製)30重量%、セロソ
ルブアセテート(ダイセル化学社製)9.5重量%をオ
ープンニーダーにて混合分散し、塩化ビニル系プラスチ
ゾル組成物3を得た。
【0022】
【比較例2】塩化ビニル系樹脂(ゼオン121:日本ゼ
オン社製)25重量%、ブロックドイソシアネート樹脂
(HDI3量化/MDI)5重量%、可塑剤(DOP:
新日本理化社製)30重量%、酸化カルシウム0.5重
量%、炭酸カルシウム(MC−5:丸尾カルシウム社製
)30重量%、セロソルブアセテート(ダイセル化学社
製)9.5重量%をオープンニーダーにて混合分散し、
塩化ビニル系プラスチゾル組成物4を得た。
【0023】
【試験方法】各実施例及び比較例になる塩化ビニル系プ
ラスチゾル1〜4をエアレススプレー塗装機(日本グレ
イ社製ブルドック型)により、電着塗料を塗装焼き付け
済の0.8×75×150mm鋼板、及びメッキ処理し
た0.8×75×150mm鋼板に乾燥膜厚にて0.5
mmの厚さとなるように塗装した。
【0024】■密着性試験 塗装済みの試験板を120℃で20分間及び140℃で
20分間の2通り加熱乾燥させ、室温に放置冷却後、カ
ッターナイフにて碁盤目状に鋼板素地に達する様に切り
込みを入れ、粘着テープを碁盤目状切り込み部に貼り付
け、すばやく剥がして塗装面を観察し評価した。 層間剥離(凝集破壊):○ 一部界面剥離        :△ 界面剥離            :×
【0025】■
着色性試験 塗装済みの試験板を150℃で20分間加熱乾燥させ、
室温に冷却後、塗膜の着色性を観察評価した。 着色現象なし        :○ やや着色現象あり    :△ 着色現象あり        :×
【0026】
【結果】塩化ビニルプラスチゾル組成物1〜4の試験結
果を表1に示す。
【0027】
【発明の効果】本発明による、塩化ビニルプラスチゾル
組成物は120℃で20分程度の低温塗膜乾燥において
も十分な耐チッピング性及び耐水性を顕現するための電
着塗膜への密着性を有し、しかも従来問題となっていた
、塩化ビニルプラスチゾル塗膜の加熱による着色現象、
即ち塗膜劣化を防止することに成功し、しかも従来密着
性に問題のあったメッキ処理鋼板面、表面未処理鋼板面
へも良好な密着性を示すことが明らかとなった。さらに
、耐チッピング塗膜の上層の塗膜が黄変する現象が、カ
ルボキシル基の含有により防止でき、同時に上塗塗膜の
クラックの防止も出来るという新たな効果が確認された
。また本発明は、従来使用されていた密着性付与のため
のブロックドウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等の添加剤
の配合に比較して、コスト的に有利である。以上の効果
により、本発明による塩化ビニルプラスチゾル組成物は
、車両の床裏、ガソリンタンク、サイドシル等に塗布さ
れる耐チッピング塗料として、また車両の防水、防錆の
ために鋼板合わせ目等に塗布されるボディシーラとして
好適に使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塩化ビニル系重合体又は共重合体樹脂
    、可塑剤、充填剤を主成分とする車両用塩化ビニルプラ
    スチゾル組成物であって、塩化ビニル系樹脂にカルボキ
    シル基を含有する塩化ビニル系樹脂を配合することを特
    徴とする車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物。
JP5026891A 1991-02-25 1991-02-25 車両用塩化ビニルプラスチゾル組成物 Withdrawn JPH04268356A (ja)

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