JPH04268185A - 引出し式貯蔵容器を備えた貯蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は、開口部を前面に有する
貯蔵室内部に引出し式貯蔵容器を備えた貯蔵庫に関する
ものである。

【０００３】

【従来の技術】引出し式貯蔵容器を備えた貯蔵庫として
は、従来より下記のような構造のものが提案されている
（実公昭６０−３０９４７号）。

【０００４】すなわち、貯蔵室１１２の両内側面に一対
の固定レ−ル１２２を水平に取付け、この固定レ−ル１
２２に案内されて前後方向に移動する可動レ−ル１３２
を設け、また、この可動レ−ル１３２に案内されて前後
方向に移動する支持腕１４４を設けている。そして、こ
の一対の支持腕１４４の前端部に扉を取付け、また、こ
れら一対の支持腕１４４の間に貯蔵容器１１６が架設さ
れている（図８参照）。

【０００５】この貯蔵庫１１０であると、扉を前方に引
出すと、それと共に一対の支持腕１４４に架設された貯
蔵容器１１６が前面に引出されて、貯蔵容器１１６の内
部にある野菜等を取出せるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の貯蔵庫１１
０の貯蔵容器１１６は、上記したように該貯蔵容器１１
６の左右に設けられたフランジ部を一対の支持腕１４４
に架設させる構造である。そのため、下記のような問題
点があった。

【０００７】■　　固定レ−ル１２２が貯蔵室１１２の
両内側壁にそれぞれ設けられているため、固定レ−ル１
２２の厚みの分だけ貯蔵容器１１６の幅が小さくなり、
貯蔵容器１１６の容積が少なくなる。

【０００８】■　　貯蔵容器１１６の左右を一対の支持
腕１４４によって支えているため、貯蔵容器１１６に野
菜等を満載すると、貯蔵容器１１６の底面がクリープで
変形する。したがって、貯蔵容器１１６の底面と貯蔵室
１１２の底面との間にその変形分だけの空間が必要とな
り、貯蔵容器１１６の容積が少なくなる。

【０００９】■　　重負荷の場合の貯蔵容器１１６の底
面の変形対策のため、底面にリブや凹凸成形等の補強部
１１６ａを設けて底面の補強をする必要がある。したが
って、貯蔵容器１１６の底面が汚れた場合に、補強部１
１６ａのためにその清掃性が悪くなる。

【００１０】■　　固定レ−ル１２２を貯蔵室１１２の
両内側壁に取付ける場合にウレタン発泡での寸法バラツ
キを考慮しなくてはならない。そのため、一対の固定レ
−ル１２２を左右対称に同じ高さに取付けることや、扉
が貯蔵室１１２にうまく合致するかが問題となる。特に
、左右の固定レ−ル１２２の高さが違っていると、貯蔵
容器１１６を引出した場合にガタツキが生じる。

【００１１】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、貯蔵
容器の引出し用固定レ−ルを貯蔵室の内壁の左右に取付
けることなく、かつ、貯蔵容器の容積を大きくできる貯
蔵庫を提供することにある。

【００１２】［発明の構成］

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の引出し式貯蔵容
器を備えた貯蔵庫は、前面に開口部を有する貯蔵室を備
えた貯蔵庫において、貯蔵室の底面に前後方向に設けら
れた固定レ−ルと、固定レ−ルに案内されて前後方向に
移動する可動レ−ルと、可動レ−ルに案内されて前後方
向に移動する支持腕と、支持腕に載置された貯蔵容器と
、支持腕の前端部に固定された貯蔵室の扉とよりなるも
のである。

【００１４】

【作　　用】上記構成の引出し式貯蔵容器の貯蔵庫であ
ると、貯蔵容器を引出すための固定レ−ル、可動レール
、及び支持腕は、貯蔵室の底面に備えられている。

【００１５】これにより、扉を前方に引出すと、支持腕
は可動レールに案内されて前方に引出される。さらに扉
を引出すと、可動レールが固定レールに案内されて前方
に引出され、貯蔵容器が貯蔵室より引出される。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、冷蔵庫に適応し
た場合について図面に基づいて説明する。

【００１７】符号１０は冷蔵庫の本体であり、上から順
に冷凍室、冷蔵室、及び野菜、果物等を収納する貯蔵室
１２が設けられている。この貯蔵室１２は、本体１０の
前面に開口部１３を有している（図１参照）。

【００１８】符号１４は、野菜室１２の開口部１３を開
閉するための扉である。

【００１９】符号１６は、野菜室１２の内部に収納され
た野菜や果物等を収納する合成樹脂性の野菜容器である
。この野菜容器１６は、扉１４を前方に引出すと、扉１
４と共に前方に引出される構造となっている。

【００２０】以下、その引出し構造について図２から図
７に基づいて詳細する。

【００２１】符号１８は、野菜室１２の底面１２ａにお
いて前後方向に２本平行に設けられた溝である。この２
本の溝１６の位置は、野菜室１２の底面１２ａの両側部
近傍に設けるのがよい。この溝１８の前端部は、開口部
１３に開口した状態となっている。

【００２２】符号２０は、溝１８の前端部近傍において
、この溝１８と連続して設けられた凹部である。この凹
部２０は、溝１８よりも深く刻設されている。

【００２３】符号２２は、一対の溝１８、１８に沿って
それぞれ嵌合固定された金属製の固定レールである。固
定レール２２の底面２２ａには、前後方向に長孔２４が
底面２２ａの前端部から後端部まで連続して設けられて
いる。そして、この長孔２４の前端部には、滑車２６が
嵌め込まれている。この滑車２６は、その上半部のみが
底面２２ａより露出するように凹部２０に没入している
。

【００２４】符号２２ａは、底面２２ａの両端部から垂
直に立ち上がっている両側面である。両側面２２ｂの外
面には、野菜室１２の底面１２ａに固定するための板状
のフランジ部３０が前後方向に設けられている。このフ
ランジ部３０と底面１２ａとをネジ止めすることによっ
て、固定レール２２を野菜室１２の底面１２ａに固定す
る。

【００２５】符号２２ｃは、両側面２２ｂの上端部から
連続して内方に向かって延設された上面である。両上面
２２ｃの間には、その前後方向に、下記で説明する可動
レール等が嵌合する嵌合孔２８が設けられている。

【００２６】符号３２は固定レール２２の嵌合孔２８に
嵌合する可動レールである。

【００２７】この可動レール３２の底面３２ａの前端部
には、前部ローラ３４が設けられている。この前部ロー
ラ３４の上端部は、可動レール３２の上面３２ｃより上
方に位置している。

【００２８】底面３２ａの中央部には、切起しによって
設けられたストッパー３６が下方に突出している。この
ストッパー３６は、固定レール２２の底面２２ａに設け
られた長孔２４に沿って摺動する。可動レール３２が、
固定レール２２より前方に引出された場合に、ストッパ
ー３６が滑車２６の位置に嵌合して、可動レール３２が
固定レール２２のその位置以上に前方に引出されるのを
防止する。

【００２９】底面３２ａの両端部より垂直に延設された
側面３２ｂの外面の後端部には、一対の後部ローラ３８
が設けられている。この後部ローラ３８は、固定レール
２２の内部にあって、底面２２ａの上を転動するもので
ある。すなわち、固定レール２２の滑車２６が可動レー
ル３２の底面２２ａに当接すると共に、後部ローラ３８
が固定レール２２の底面２２ａを転動することにより、
可動レール３２は、滑車２６及び一対の後部ローラ３８
によって支えられて固定レール２２を前後方向にスムー
ズに移動することができる（図７参照）。

【００３０】可動レール３２の側面３２ｂの上端部より
連続して内方に折曲された上面３２ｃには、嵌合孔４０
が前後方向に設けられている。この嵌合孔４０は、次に
説明する支持腕が嵌合するものである。さらに、その嵌
合孔４０の前端部は大きく欠載されて切欠部４２が設け
られている。

【００３１】符号４４は、可動レール３２の嵌合孔４０
に嵌合する支持腕である。この支持腕４４は、細長い板
状の金属板の前部を上方に９０°折曲すると共に、その
上端部に固定板４６が設けられている。この固定板４６
は、扉１４の後面に固定するものである。

【００３２】この支持腕４４の後端部には、一対の滑車
４８を支持するための支持板５０が下方に突設されてい
る。この一対の滑車４８は、可動レール３２の底面３２
ａを転動するものである。すなわち、支持腕４４は、可
動レール３２の前部ローラ３４と、支持腕４４の一対の
滑車４８によって前後方向にスムーズに移動する（図６
参照）。

【００３３】支持腕４４の中央部には下方に切起しでス
トッパー５２が設けられている。このストッパー５２は
、可動レール３２の前端部に設けられた前部ローラ３４
の位置にきた時に、支持腕４４がそれ以上前方に引出さ
れないようにするためのものである。

【００３４】符号５４は、一対の支持腕４４の間に取付
けられた野菜容器１６を載置するための載置板である。

【００３５】一対の固定レール２２，２２、可動レール
３２，３２及び支持腕４４，４４を組立てる場合を説明
する。

【００３６】固定レール２２，２２を野菜室１２の底面
１２ａの，溝１８，１８にそれぞれ固定する。

【００３７】固定レール２２の開口している前端部より
可動レール３２を差し込み、嵌合孔２８に沿って後方に
移動させつつ挿入して、固定レール２２と可動レール３
２を前後方向移動可能に係合する。

【００３８】可動レール３２の切欠部４２より、支持腕
４４の一対の滑車４８を挿入し、可動レール３２の嵌合
孔４０に沿って支持腕４４を後方に移動させる。これに
より、可動レール３２と支持腕４４が係合する。

【００３９】一対の支持腕４４の固定板４６に、扉１４
の後面を固定する。

【００４０】一対の支持腕４４の間に載置板５４を取付
け、さらにその上に野菜容器１６を載置する。

【００４１】上記構成の引出し構造であると、野菜容器
１６の収納状態から（図２参照）、扉１４を前方に引き
出すと、支持腕４４が可動レール３２の上を、前部ロー
ラ３４及び一対の滑車４８によって前方に移動する。可
動レール３２は、滑車２６及び一対の後部ローラ３８に
よって固定レール２２の上を前方に移動する。そして、
扉１４をさらに前方に引き出すと、ストッパー３６が滑
車２６の位置にきて、可動レール３２が固定レール２２
のその位置より前方に引出されるのを阻止する。さらに
、ストッパー５２が、前部ローラ３４の位置にきて、支
持腕４４が可動レール３２のその位置より前方に引出さ
れるのを阻止する。

【００４２】これにより、野菜容器１６が野菜室１２よ
り前方に引出され、野菜容器１６内部の野菜等を取出す
ことができる（図５参照）。

【００４３】野菜容器１６を野菜室１２に収納する場合
には、扉１４を後方に押すと、可動レール３２及び支持
腕４４がそれぞれ後方に移動して、野菜容器１６が収納
される（図２参照）。

【００４４】上記構成の野菜室１２であると、従来の冷
蔵庫のように、固定レールを野菜室１２の両側面に設け
ていない。したがって、野菜容器１６の幅方向の寸法が
大きくでき、野菜容器１６の容積を大きくすることがで
きる。

【００４５】また、野菜容器１６は載置板５４の上に載
置する形であるため、従来の野菜容器のように底面にビ
ード形状に構成する必要はなく、そのため、野菜容器１
６の容積が大きくなり、このビード部分にごみ等が溜っ
たりすることがない。

【００４６】さらに、固定レール２２等は、野菜室１２
の底面１２の上に設置する形であるため、従来のように
、ウレタン発泡による両側面の固定レール間の寸法ばら
つきがなくなるため、扉の左右のがたつきが小さくする
ことができる。

【００４７】

【発明の効果】上記発明の引出し式貯蔵野菜容器を備え
た貯蔵庫であると、貯蔵容器の幅方向の寸法を大きくで
きるため、容器内容積がアップする。

【００４８】また、底面にビード形状が不要となるため
、容器の清潔性が良好となる。

【００４９】さらに、固定レ−ルは底面設置であるため
、ウレタン発泡によるレール間の寸法ばらつきがなくな
り、扉の左右のがたつきを小さくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す冷蔵庫の野菜室の正面
図である。

【図２】固定レール、可動レール、及び支持腕を組合せ
た状態の斜視図である。

【図３】固定レール、可動レール、支持腕の分解斜視図
である。

【図４】野菜容器を野菜室に収納した状態の縦断面図で
ある。

【図５】野菜容器を野菜室より前方に引出した状態の縦
断面図である。

【図６】図５におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図７】図５におけるＢ−Ｂ線断面図である。

【図８】従来の冷蔵庫の野菜室の正面図である。

【符号の説明】

１０……本体 １２……野菜室 １４……扉 １６……野菜容器 １８……溝 ２０……凹部 ２２……固定レール ２４……長孔 ２６……滑車 ２８……嵌合孔 ３０……フランジ部 ３２……可動レール ３４……前部ローラ ３６……ストッパー ３８……後部ローラ ４０……嵌合孔 ４２……切欠部 ４４……支持腕 ４６……固定板 ４８……滑車 ５０……支持板 ５２……ストッパー ５４……載置板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】開口部を前面に有する貯蔵室を備えた貯蔵
   庫において、貯蔵室の底面に前後方向に設けられた固定
   レ−ルと、固定レ−ルに案内されて前後方向に移動する
   可動レ−ルと、可動レ−ルに案内されて前後方向に移動
   する支持腕と、支持腕に載置された貯蔵容器と、支持腕
   の前端部に固定された貯蔵室の扉とよりなることを特徴
   とする引出し式貯蔵容器を備えた貯蔵庫。