JPH04268117A - 輻射型暖房器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電力、ガス、石油等を熱
源として輻射熱量が変化する輻射型暖房器に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、暖房器においても単に身体を暖め
ることから、さらに快適さを満足させることが求められ
るようになった。以下図面を参照しながら従来の暖房器
の一例について説明する。

【０００３】図４は従来の輻射型暖房器を示し、燃料と
してのガスはガス入口１、開閉弁２、ガス供給量を制御
する比例弁３を通過し、ノズル４からバーナ５に入り、
赤外線プレート６を加熱し、輻射熱を発散する。７は室
温を検出するサーミスタ、８は比例弁３を駆動させる制
御器である。

【０００４】以上の構成により次にその動作を説明する
とガスが、比例弁３により供給量を制御される方法は、
サーミスタ７の信号を受けた制御器８が比例弁３に駆動
電流を与えて行われる。そして、ガスを燃焼するバーナ
５の赤外線プレート６が赤熱し、輻射型を照射して器具
の使用者を暖房する。

【０００５】図５は比例弁３によって変化するガス供給
量の時間経過を示し、運転初期（左端）からＣ点までは
室温を立上げるために最大燃焼で加熱する。そして、サ
ーミスタ７が検出した室温が設定温度に近づいたＤ点か
らはガス供給量を減少させ、ドア開閉等による加熱負荷
の変動に応じ、僅かな変化を有しながら略一定のガス供
給量で室温を設定温度に維持する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
では、輻射型暖房器が略一定の輻射熱を照射しているＤ
点以後のとき、定位置にいる使用者は略一定の輻射熱を
受ける。そして、例えば、いわゆる「たき火」に当たる
ように時間的に変化する輻射熱を体感することはできな
かった。

【０００７】そこで、本発明は輻射型暖房器の輻射熱を
ランダムに変化させて快適な暖房感を提供するものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するために、本発明の輻射型暖房器の手段は、熱源供給
量を制御する調節器と、輻射熱を放出して室内を暖房す
るヒータと、前記熱源供給量を所定周期において複数の
ランダムな時間でランダムな量に変化させ、前記輻射熱
量とその発生周波数の各々の対数値の積が略マイナス１
なるように前記ヒータへの熱源供給量を調節する制御器
を備えたものである。

【０００９】

【作用】上記した手段により本発明の輻射型暖房器は、
制御器が調節器に所定周期において複数のランダムな時
間でランダムな量に変化する駆動信号を出力し、ヒータ
が放出する輻射熱量とその周波数の各々の対数値の積が
略マイナス１となり、使用者にいわゆる「１／ｆ」ゆら
ぎのある快適な暖房感を与えることができる。

【００１０】室温を設定温度まで立上げるときには、設
定温度と暖房開始時の室温との差が少く立上がり時間が
少いときには、調節器の平均的熱源供給量を最大熱源供
給量より少く設定し、立上がり後と同様な「１／ｆ」ゆ
らぎのある加熱をする。設定温度と暖房開始時の室温と
の差が大きいときには、調節器最大熱源供給量で最短時
間で室温を立上げる。そして、可能な限り早期に暖房感
を与えることにより快適性を提供する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の輻射型暖房器の一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。図１は本発明の実
施例を示し、熱源としてのガスはガス入口１、開閉弁２
、ガス供給量を制御する調節弁としての比例弁３を通過
し、ノズル４からヒータとしてのバーナ５に入り、赤外
線プレートの輻射面６を赤熱させる。制御器８には室温
を検知するサーミスタ７が接続され、輻射面６より放出
される輻射熱に、いわゆる「ゆらぎ」を与えるマイクロ
コンピュータ（以下、マイコンともいう）９を備えてい
る。

【００１２】以上の構成に基づき、まずバーナ５を燃焼
させる動作について説明する。ガスは比例弁３によりガ
ス供給量を調節されてノズル４よりバーナ５に噴射され
、輻射面６で燃焼する。輻射面６は燃焼により赤熱され
て輻射熱を放出し、室内の空気を加熱して暖房する。 サーミスタ７は室温を検出して制御器８に室温検出信号
を入力し、この信号を受けた制御器８は所望の暖房温度
に設定された設定温度と室温を比較する。そして、両者
の差が所定値より大きいときは最大ガス供給量を指示す
る駆動信号を比例弁３に与える。比例弁３はこの駆動信
号を受けて最大ガス供給値をバーナ５に与える。また、
前記両者の差が所定値より小さいとき、つまり室温が設
定温度に近いときは、制御器８はマイコン９により演算
してガス供給量を絞る駆動信号を出力し、バーナ５の燃
焼量を調節指示する。

【００１３】図３はこのガス供給量と室温を時間経過で
示し、両者の差が小さく室温がほぼ安定して設定温度に
維持された安定して設定温度に維持された安定時Ｓと、
室温を設定温度まで立上げる立上げ時Ｔの各状態を表わ
している。この両時Ｓ、Ｔともにガス供給量は各々平均
値ｘ１、ｘ２を中心に大小変化している。平均値ｘ１に
において、例えば図のｗ１、ｗ２で示すガス供給量はそ
の大小の変化とともに時間ｔ１、ｔ２も異った波形にな
っている。

【００１４】図２は上記ガス供給量の波形ｗ１、ｗ２等
をランダムに所定周期内で構成し、平均値がｘ１になる
各時間ｔ１、ｔ２等におけるガス供給量の変化に応じ、
輻射面６が放出する輻射熱Ｙの対数値を縦軸上にとり、
前記各時間ｔ１、ｔ２等の逆数としての周波数ｆの対数
値を横軸上にとり、各周波数ｆを有した輻射熱Ｙの関係
が示されている。つまり、この図は輻射面６より放出さ
れる輻射熱Ｙを周波数分裂したものである。そして、前
記波形ｗ１、ｗ２を人為的に種々に組合わせ、ｌｏｇＹ
とｌｏｇＦの積が略一定値となる、つまり両者がほぼ逆
比例する関係を生じて直線Ｌを形成し、かつつその勾配
ーｍ／ｎをほぼー１にする。

【００１５】この勾配ー１は「たき火」等で感知する自
然な暖房感に近似し、「ゆらぎ」を感じて常に一定値の
輻射熱を受けるときと比べ、自然で快適な暖房感をを体
得できる。マイコン９は前記波形ｗ１、ｗ２等を予め所
定周期で記憶し、平均値ｘ１、ｘ２のガス供給量を図の
ようにランダムに提供している。

【００１６】立上げ時Ｔにおいては、室温と設定温度の
差が大きいと立上げの所要時間が長くなり、平均値　　
は最大ガス供給量Ｐより小さくなる。そこで、マイコン
９は「ゆらぎ」を付加せすに従来のように最大ガス供給
量Ｐで最短時間で加熱し、室温を迅速に立上げる。室温
と設定温度の差が少いときは、図に示すように「ゆらぎ
」を与えて立上げ時Ｔにも安定時Ｓと同様に暖房の快適
感を味わうことができる。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の輻射型暖房器は、熱源供給量を制御して輻射熱の放出
をランダムに調節し、身体に自然で快適ないわゆる「ゆ
らぎ」の暖房効果を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による輻射型暖房器の一実施例を示す構
成図

【図２】同輻射熱の周波数分析値を示す特性図

【図３】
同ガス供給量と室温の状態を示す特性図

【図４】従来の
輻射型暖房器を示す構成図

【図５】同ガス供給量と室温
の状態を示す構成図

【符号の説明】

３　　比例弁（調節器） ５　　バーナ ５　　制御器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】熱源供給量を制御する調節器と、輻射熱を
   放出して室内を暖房するヒータと、前記熱源供給量を所
   定周期において複数のランダムな時間でランダムな量に
   変化させ、前記輻射型熱量とその発生周波数の各々の対
   数値の積が略マイナス１になるように前記ヒータへの熱
   源供給量を調節する制御器を備えた輻射型暖房器。