JPH04268108A - スタートアップ手段を内蔵した燃料電池発電システム用多段触媒燃焼器 - Google Patents
スタートアップ手段を内蔵した燃料電池発電システム用多段触媒燃焼器Info
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- JPH04268108A JPH04268108A JP3028782A JP2878291A JPH04268108A JP H04268108 A JPH04268108 A JP H04268108A JP 3028782 A JP3028782 A JP 3028782A JP 2878291 A JP2878291 A JP 2878291A JP H04268108 A JPH04268108 A JP H04268108A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融炭酸塩型燃料電池
発電システムに設けられる燃料電池アノード排ガスの燃
焼装置に関し、さらに詳しくはスタートアップ手段を内
蔵した多段触媒燃焼器に関するものである。
発電システムに設けられる燃料電池アノード排ガスの燃
焼装置に関し、さらに詳しくはスタートアップ手段を内
蔵した多段触媒燃焼器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池発電システムにお
いては、燃料電池のカソード(空気極)に二酸化炭素お
よび酸素を含んだカソードガスを供給し、一方アノード
(燃料極)には、天然ガス、石炭などの化石燃料を改質
して得られた水素および一酸化炭素などを含有する燃料
ガスを導入し、アノードで水素および一酸化炭素を供給
反応させた後、残存ガスをアノード排ガスとして排出さ
せている。このアノード排ガスは残留水素および一酸化
炭素を含有し可燃性のもので、これを酸素によって燃焼
させてその発生熱を熱交換器型リフォーマ等に供給する
とともに燃焼ガスをカソード(空気極)に供給して二酸
化炭素をリサイクルするシステムを構成している。
いては、燃料電池のカソード(空気極)に二酸化炭素お
よび酸素を含んだカソードガスを供給し、一方アノード
(燃料極)には、天然ガス、石炭などの化石燃料を改質
して得られた水素および一酸化炭素などを含有する燃料
ガスを導入し、アノードで水素および一酸化炭素を供給
反応させた後、残存ガスをアノード排ガスとして排出さ
せている。このアノード排ガスは残留水素および一酸化
炭素を含有し可燃性のもので、これを酸素によって燃焼
させてその発生熱を熱交換器型リフォーマ等に供給する
とともに燃焼ガスをカソード(空気極)に供給して二酸
化炭素をリサイクルするシステムを構成している。
【0003】このアノード排ガスを燃焼させる燃焼装置
として、特開平2−262263号公報には、触媒燃焼
器本体の出入口間に触媒層を多段に設けると共に、アノ
ード排ガス供給管にアノード排ガスを分配して触媒層間
にそれぞれ供給する分配手段を設けることによって、空
気に対するアノード排ガスの割合が見掛上水素の爆発限
界を越えても安全に運転できるようにした装置が開示さ
れている。
として、特開平2−262263号公報には、触媒燃焼
器本体の出入口間に触媒層を多段に設けると共に、アノ
ード排ガス供給管にアノード排ガスを分配して触媒層間
にそれぞれ供給する分配手段を設けることによって、空
気に対するアノード排ガスの割合が見掛上水素の爆発限
界を越えても安全に運転できるようにした装置が開示さ
れている。
【0004】しかし、この装置においては、アノード排
ガスの燃焼を開始させるためのスタートアップ手段は開
示されておらず、従来この種の触媒燃焼器では、別にス
タートアップ用加熱炉ないし燃焼器を設けてスタートア
ップを行っていた。
ガスの燃焼を開始させるためのスタートアップ手段は開
示されておらず、従来この種の触媒燃焼器では、別にス
タートアップ用加熱炉ないし燃焼器を設けてスタートア
ップを行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燃料電池ア
ノード排ガスの触媒燃焼器の一装置内でスタートアップ
と定常運転の両者を行うことのできる多段触媒燃焼器を
提供することを目的とする。
ノード排ガスの触媒燃焼器の一装置内でスタートアップ
と定常運転の両者を行うことのできる多段触媒燃焼器を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願人は、先に燃料電
池アノード排ガスと酸素含有ガスとの予備燃焼室と、混
合層と触媒層とからなる接触床をそれぞれ複数段設けた
燃料電池アノード排ガスの燃焼装置を出願したが(特願
平3−18975号)、この装置はその構造が簡単であ
る等からこれと同様の装置にスタートアップバーナーを
取り付け、スタートアップ時の燃焼装置としても同時に
用いることができるようにすれば、スタートアップおよ
び定常運転を一つの装置で行うことができ極めて便利で
あることに着目して、本発明は完成された。
池アノード排ガスと酸素含有ガスとの予備燃焼室と、混
合層と触媒層とからなる接触床をそれぞれ複数段設けた
燃料電池アノード排ガスの燃焼装置を出願したが(特願
平3−18975号)、この装置はその構造が簡単であ
る等からこれと同様の装置にスタートアップバーナーを
取り付け、スタートアップ時の燃焼装置としても同時に
用いることができるようにすれば、スタートアップおよ
び定常運転を一つの装置で行うことができ極めて便利で
あることに着目して、本発明は完成された。
【0007】すなわち、本発明のスタートアップ手段を
内蔵した多段触媒燃焼器は、空気導入口と複数の燃料ガ
ス導入口と燃焼ガスの排出口とを備えた多段触媒燃焼器
において、該触媒燃焼器本体内に、(イ)燃料ガスと空
気との予備燃焼室、(ロ)混合層と触媒層とからなる接
触床をそれぞれ複数段設け、前記空気導入口が、最上流
側の前記予備燃焼室に通ずるように設けられ、前記複数
の燃料ガス導入口のそれぞれが、複数段設けられた前記
予備燃焼室のそれぞれに通ずるように設けられ、前記接
触床に対して前記予備燃焼室が、および前記触媒層に対
して前記混合層がそれぞれ上流側に設置され、最上流側
にスタートアップ手段が設けられてなること、を特徴と
するものである。
内蔵した多段触媒燃焼器は、空気導入口と複数の燃料ガ
ス導入口と燃焼ガスの排出口とを備えた多段触媒燃焼器
において、該触媒燃焼器本体内に、(イ)燃料ガスと空
気との予備燃焼室、(ロ)混合層と触媒層とからなる接
触床をそれぞれ複数段設け、前記空気導入口が、最上流
側の前記予備燃焼室に通ずるように設けられ、前記複数
の燃料ガス導入口のそれぞれが、複数段設けられた前記
予備燃焼室のそれぞれに通ずるように設けられ、前記接
触床に対して前記予備燃焼室が、および前記触媒層に対
して前記混合層がそれぞれ上流側に設置され、最上流側
にスタートアップ手段が設けられてなること、を特徴と
するものである。
【0008】また本発明の好ましい態様において、前記
スタートアップ手段が、一端にスタートアップバーナー
空気導入口とスタートアップバーナー燃料ガス導入口と
を備え、他端にバーナーチップおよび燃焼・稀釈部を有
するスタートアップバーナーからなり、前記燃焼・稀釈
部が、最上流側の前記予備燃焼室に通ずる前記空気導入
口と最上流側の前記燃料ガス導入口との間に位置するよ
うに、前記スタートアップ手段が配置されてなるものと
することができる。
スタートアップ手段が、一端にスタートアップバーナー
空気導入口とスタートアップバーナー燃料ガス導入口と
を備え、他端にバーナーチップおよび燃焼・稀釈部を有
するスタートアップバーナーからなり、前記燃焼・稀釈
部が、最上流側の前記予備燃焼室に通ずる前記空気導入
口と最上流側の前記燃料ガス導入口との間に位置するよ
うに、前記スタートアップ手段が配置されてなるものと
することができる。
【0009】
【作用】溶融炭酸塩型燃料電池発電システムにおいては
、スタートアップ時と定常運転時とでそれぞれ異なる2
種類の燃料ガスが使用されるが、本発明のスタートアッ
プ手段を内蔵した多段触媒燃焼器においてはその双方を
効率よく燃焼させることができる。まず、定常運転時に
は、アノード排ガスを燃料ガスとして使用するが、この
アノード排ガスは、たとえばH2 15%(ここで「%
」は容量%を意味する。以下同じ)、CO 2%、C
H4 0.2%、CO2 64%、H2 O 18.
8%の組成を有し、その発熱量は約450kcal/N
m3 と低いが、燃焼しやすいH2 やCOが含有され
ており燃焼速度が大きく燃焼が容易である。一方、スタ
ートアップ時には、燃料ガスとしてたとえば天然ガスを
使用するが、この天然ガスは、たとえば、CH4 90
%、C2 H6 6%、炭素数3以上の炭化水素ガス4
%の組成を有し、その発熱量は約9500kcal/N
m3 と高いが、燃焼速度がおそく燃焼が困難である。 このような比較的燃焼しにくいガスを効率的に燃焼させ
るためには、高活性で低温発火性の触媒を用いるのが好
ましい。
、スタートアップ時と定常運転時とでそれぞれ異なる2
種類の燃料ガスが使用されるが、本発明のスタートアッ
プ手段を内蔵した多段触媒燃焼器においてはその双方を
効率よく燃焼させることができる。まず、定常運転時に
は、アノード排ガスを燃料ガスとして使用するが、この
アノード排ガスは、たとえばH2 15%(ここで「%
」は容量%を意味する。以下同じ)、CO 2%、C
H4 0.2%、CO2 64%、H2 O 18.
8%の組成を有し、その発熱量は約450kcal/N
m3 と低いが、燃焼しやすいH2 やCOが含有され
ており燃焼速度が大きく燃焼が容易である。一方、スタ
ートアップ時には、燃料ガスとしてたとえば天然ガスを
使用するが、この天然ガスは、たとえば、CH4 90
%、C2 H6 6%、炭素数3以上の炭化水素ガス4
%の組成を有し、その発熱量は約9500kcal/N
m3 と高いが、燃焼速度がおそく燃焼が困難である。 このような比較的燃焼しにくいガスを効率的に燃焼させ
るためには、高活性で低温発火性の触媒を用いるのが好
ましい。
【0010】本発明の多段触媒燃焼器における各段の触
媒層への空気および燃料ガスの供給は、空気については
全量を触媒燃焼器本体の空気導入口から供給し、一方燃
料ガスは各段の燃料ガス導入口から供給するようになっ
ており、従来この種の触媒燃焼器に用いられているよう
ないわゆる予混合部を有しない。なお、空気導入口から
供給される空気は、各段の触媒層での燃焼用ガスとして
用いられるとともに、スタートアップ時においては、高
温に加熱されたスタートアップバーナー燃焼ガスの稀釈
用ガスとしても作用する。
媒層への空気および燃料ガスの供給は、空気については
全量を触媒燃焼器本体の空気導入口から供給し、一方燃
料ガスは各段の燃料ガス導入口から供給するようになっ
ており、従来この種の触媒燃焼器に用いられているよう
ないわゆる予混合部を有しない。なお、空気導入口から
供給される空気は、各段の触媒層での燃焼用ガスとして
用いられるとともに、スタートアップ時においては、高
温に加熱されたスタートアップバーナー燃焼ガスの稀釈
用ガスとしても作用する。
【0011】本発明の多段触媒燃焼器には、最上流側に
スタートアップ手段が設けられる。これによって、一つ
の触媒燃焼器に燃料電池発電システムのためのスタート
アップと定常運転の両方の機能を併せもたせることがで
きる。さらに具体的には、このスタートアップ手段は一
端にスタートアップバーナー空気導入口とスタートアッ
プバーナー燃料ガス導入口とを備え、他端にバーナーチ
ップおよび燃焼・稀釈部を有するスタートアップバーナ
ーからなる。この燃焼・稀釈部が空気導入口と最上流側
の燃料ガス導入口との間に位置するように、スタートア
ップ手段が配置される。かかる配置とすることにより、
スタートアップバーナー燃料ガスの高温燃焼とその燃焼
ガスの稀釈がスムーズに行われて、下流側の触媒層にと
って好適な燃焼温度を与えることができる。なお、本発
明において「スタートアップ手段を内臓した」というの
は、スタートアップ手段の主要部たるスタートアップバ
ーナーの燃焼・稀釈部、バーナーチップ部分、およびバ
ーナーチップへの燃料・空気導入部分の少なくとも一部
が、触媒燃焼器本体内に設けられているという意味であ
る。
スタートアップ手段が設けられる。これによって、一つ
の触媒燃焼器に燃料電池発電システムのためのスタート
アップと定常運転の両方の機能を併せもたせることがで
きる。さらに具体的には、このスタートアップ手段は一
端にスタートアップバーナー空気導入口とスタートアッ
プバーナー燃料ガス導入口とを備え、他端にバーナーチ
ップおよび燃焼・稀釈部を有するスタートアップバーナ
ーからなる。この燃焼・稀釈部が空気導入口と最上流側
の燃料ガス導入口との間に位置するように、スタートア
ップ手段が配置される。かかる配置とすることにより、
スタートアップバーナー燃料ガスの高温燃焼とその燃焼
ガスの稀釈がスムーズに行われて、下流側の触媒層にと
って好適な燃焼温度を与えることができる。なお、本発
明において「スタートアップ手段を内臓した」というの
は、スタートアップ手段の主要部たるスタートアップバ
ーナーの燃焼・稀釈部、バーナーチップ部分、およびバ
ーナーチップへの燃料・空気導入部分の少なくとも一部
が、触媒燃焼器本体内に設けられているという意味であ
る。
【0012】以下にスタートアップ時と定常運転時のそ
れぞれにおける本発明の多段触媒燃焼器の作用の概略を
説明する。スタートアップ時においては、スタートアッ
プ用の燃料として上記のように比較的燃焼しにくい天然
ガスを用いてこれをスタートアップバーナーによって高
温に燃焼させて、この高温の燃焼ガスを空気導入口から
の空気によって稀釈して触媒層での燃焼に好適な温度ま
で低下させる。つぎに、このようにして稀釈された過剰
の空気を含有するガスと燃料ガス導入口からの燃料ガス
(天然ガス)とが予備燃焼室で混合され、混合層と触媒
層からなる接触床を通過する間に十分混合され完全燃焼
されてつぎの予備燃焼室に導かれる。以下同様に各段の
燃料ガス導入口からの燃料ガス(天然ガス)が各段の接
触床で燃焼され燃焼ガスとなって排出口から排出され、
後続の熱交換器型リフォーマの加熱に供され、更に燃料
電池の昇温に使用される。この間に各段の触媒層は燃料
ガスの燃焼に好適な温度まで上昇される。
れぞれにおける本発明の多段触媒燃焼器の作用の概略を
説明する。スタートアップ時においては、スタートアッ
プ用の燃料として上記のように比較的燃焼しにくい天然
ガスを用いてこれをスタートアップバーナーによって高
温に燃焼させて、この高温の燃焼ガスを空気導入口から
の空気によって稀釈して触媒層での燃焼に好適な温度ま
で低下させる。つぎに、このようにして稀釈された過剰
の空気を含有するガスと燃料ガス導入口からの燃料ガス
(天然ガス)とが予備燃焼室で混合され、混合層と触媒
層からなる接触床を通過する間に十分混合され完全燃焼
されてつぎの予備燃焼室に導かれる。以下同様に各段の
燃料ガス導入口からの燃料ガス(天然ガス)が各段の接
触床で燃焼され燃焼ガスとなって排出口から排出され、
後続の熱交換器型リフォーマの加熱に供され、更に燃料
電池の昇温に使用される。この間に各段の触媒層は燃料
ガスの燃焼に好適な温度まで上昇される。
【0013】このようにして、燃料電池発電システムの
スタートアップが完了しアノード排ガスが燃料電池より
排出されるようになると、各段へ供給する燃料ガスをア
ノード排ガスに切り替えて定常運転を行う。この定常運
転は、具体的には、空気は空気導入口から、残留水素お
よび一酸化炭素を含有するアノード排ガスは各燃料ガス
導入口からそれぞれ各段の予備燃焼室内に導入され、こ
こで混合、部分的に燃焼(燃焼の起こらない場合もある
)された後、混合層と触媒層からなる接触床を通過する
間に十分に混合され完全に燃焼されて燃焼ガスとなって
排出口から排出される。この排出口からの燃焼ガスは、
高温に加熱されているため熱交換器型リフォーマに供給
され熱源として利用される。
スタートアップが完了しアノード排ガスが燃料電池より
排出されるようになると、各段へ供給する燃料ガスをア
ノード排ガスに切り替えて定常運転を行う。この定常運
転は、具体的には、空気は空気導入口から、残留水素お
よび一酸化炭素を含有するアノード排ガスは各燃料ガス
導入口からそれぞれ各段の予備燃焼室内に導入され、こ
こで混合、部分的に燃焼(燃焼の起こらない場合もある
)された後、混合層と触媒層からなる接触床を通過する
間に十分に混合され完全に燃焼されて燃焼ガスとなって
排出口から排出される。この排出口からの燃焼ガスは、
高温に加熱されているため熱交換器型リフォーマに供給
され熱源として利用される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1は、本発明の実施例によるスタート
アップ手段を内蔵した3段式の触媒燃焼器の断面図であ
る。この多段触媒燃焼器1の本体2には、上部に空気導
入口3、側面に3個の第1、第2および第3の燃料ガス
導入口4,5,6、下部に燃焼ガスの排出口7が設けら
れている。
細に説明する。図1は、本発明の実施例によるスタート
アップ手段を内蔵した3段式の触媒燃焼器の断面図であ
る。この多段触媒燃焼器1の本体2には、上部に空気導
入口3、側面に3個の第1、第2および第3の燃料ガス
導入口4,5,6、下部に燃焼ガスの排出口7が設けら
れている。
【0015】また触媒燃焼器本体2の上部には、燃料電
池発電システムのスタートアップ時に使用する、一端に
スタートアップバーナー空気導入口8,9およびスター
トアップバーナー燃料導入口10を備え、他端にバーナ
ーチップ11および燃焼・稀釈部12を有し、それらの
間にバーナーチップ11に通ずる燃料・空気導入部13
が形成されたスタートアップバーナー14が設けられ、
そのバーナー14の他端先端部の断面形状が略逆U字型
に形成され、その先端付近には上記空気導入口3から供
給された空気を噴出する空気噴出口15,16が形成さ
れている。
池発電システムのスタートアップ時に使用する、一端に
スタートアップバーナー空気導入口8,9およびスター
トアップバーナー燃料導入口10を備え、他端にバーナ
ーチップ11および燃焼・稀釈部12を有し、それらの
間にバーナーチップ11に通ずる燃料・空気導入部13
が形成されたスタートアップバーナー14が設けられ、
そのバーナー14の他端先端部の断面形状が略逆U字型
に形成され、その先端付近には上記空気導入口3から供
給された空気を噴出する空気噴出口15,16が形成さ
れている。
【0016】燃焼器本体2の内部には、混合層17と触
媒層18とからなる第1の接触床19、同様に混合層2
0と触媒層21とからなる第2の接触床22および同様
に混合層23と触媒層24とからなる第3の接触床25
が3段に設けられ、それぞれの上流側には第1、第2お
よび第3の予備燃焼室26,27,28が形成されてい
る。
媒層18とからなる第1の接触床19、同様に混合層2
0と触媒層21とからなる第2の接触床22および同様
に混合層23と触媒層24とからなる第3の接触床25
が3段に設けられ、それぞれの上流側には第1、第2お
よび第3の予備燃焼室26,27,28が形成されてい
る。
【0017】燃焼器本体の内部は耐火・断熱材29でラ
イニングされ略筒形、好ましくは略円筒形に形成され、
その外周を別種の耐火・断熱材30で囲って燃焼器1を
形成している。また、燃焼器本体の内部には段部31,
32、33が形成されて上記第1、第2および第3の接
触床19,22,25を支持している。なお、燃焼器本
体内部の最下部で高温の燃焼ガス流が直接当たる部分に
は、ハイアルミナ、アルミナジルコニア多孔体などから
なる防護板34を設置して耐火・断熱材を保護している
。
イニングされ略筒形、好ましくは略円筒形に形成され、
その外周を別種の耐火・断熱材30で囲って燃焼器1を
形成している。また、燃焼器本体の内部には段部31,
32、33が形成されて上記第1、第2および第3の接
触床19,22,25を支持している。なお、燃焼器本
体内部の最下部で高温の燃焼ガス流が直接当たる部分に
は、ハイアルミナ、アルミナジルコニア多孔体などから
なる防護板34を設置して耐火・断熱材を保護している
。
【0018】以下、本発明の実施例における作用を説明
する。まず、スタートアップ時において、スタートアッ
プバーナー14の燃料ガス導入口10から供給されたス
タートアップ用燃料ガス(天然ガス)は、スタートアッ
プバーナー空気導入口8,9から供給された空気(空気
比約1.3)によってスタートアップバーナー燃焼・稀
釈部12で完全燃焼される。このときの燃焼温度は約1
800℃程度である。
する。まず、スタートアップ時において、スタートアッ
プバーナー14の燃料ガス導入口10から供給されたス
タートアップ用燃料ガス(天然ガス)は、スタートアッ
プバーナー空気導入口8,9から供給された空気(空気
比約1.3)によってスタートアップバーナー燃焼・稀
釈部12で完全燃焼される。このときの燃焼温度は約1
800℃程度である。
【0019】空気導入口3から導入された空気が、空気
噴出口15,16から燃焼・稀釈部12に噴出されて、
高温に熱せられた燃焼ガスを稀釈して、下流側の第1の
触媒層18にとって最適な約500℃程度を与える。
噴出口15,16から燃焼・稀釈部12に噴出されて、
高温に熱せられた燃焼ガスを稀釈して、下流側の第1の
触媒層18にとって最適な約500℃程度を与える。
【0020】このようにして稀釈された燃焼ガスおよび
空気導入口3から供給された過剰の空気と第1の燃料ガ
ス導入口4から供給されたスタートアップ用燃料ガス(
天然ガス)とが第1の予備燃焼室26で混合されて、混
合層17と触媒層18からなる第1の接触床19を通過
する間に十分混合、完全燃焼されて第2の予備燃焼室2
7に導かれる。この第1の接触床19での燃焼温度は5
00〜800℃程度である。
空気導入口3から供給された過剰の空気と第1の燃料ガ
ス導入口4から供給されたスタートアップ用燃料ガス(
天然ガス)とが第1の予備燃焼室26で混合されて、混
合層17と触媒層18からなる第1の接触床19を通過
する間に十分混合、完全燃焼されて第2の予備燃焼室2
7に導かれる。この第1の接触床19での燃焼温度は5
00〜800℃程度である。
【0021】ここで混合層17は、耐火性で燃料ガスと
空気とを十分に混合できる構造のものであればその材質
などは特に制限されないが、たとえば、アルミナジルコ
ニアなどの、空孔率約85%、細孔容積率約0.03c
c/g程度の多孔質材を用いることができ、たとえば板
状に形成される。また、触媒層18には、比較的難燃性
の天然ガスを約500℃程度の低温で燃焼させることの
できる高活性の低温発火触媒が用いられる。たとえば、
コージライトの担体にPdを高分散させて、たとえばハ
ニカム状に形成したものが用いられる。そしてこの触媒
層18での燃焼によって、次の第2の触媒層21にとっ
て好適な約800℃程度を与えることができる。このよ
うに、第1段の触媒層に高活性の低温発火触媒を用いる
ことによって、第1段の予備燃焼室温度を約500℃程
度の低いレベルにすることができるので、上記スタート
アップバーナー14の小型化も可能となる。
空気とを十分に混合できる構造のものであればその材質
などは特に制限されないが、たとえば、アルミナジルコ
ニアなどの、空孔率約85%、細孔容積率約0.03c
c/g程度の多孔質材を用いることができ、たとえば板
状に形成される。また、触媒層18には、比較的難燃性
の天然ガスを約500℃程度の低温で燃焼させることの
できる高活性の低温発火触媒が用いられる。たとえば、
コージライトの担体にPdを高分散させて、たとえばハ
ニカム状に形成したものが用いられる。そしてこの触媒
層18での燃焼によって、次の第2の触媒層21にとっ
て好適な約800℃程度を与えることができる。このよ
うに、第1段の触媒層に高活性の低温発火触媒を用いる
ことによって、第1段の予備燃焼室温度を約500℃程
度の低いレベルにすることができるので、上記スタート
アップバーナー14の小型化も可能となる。
【0022】次に、第2の予備燃焼室27に導かれた燃
焼ガスには空気導入口3から供給された過剰の空気が含
有されており、この空気と第2の燃料ガス導入口5から
導かれた燃料ガス(天然ガス)とが第2の予備燃焼室2
7内で混合されたのち、第2の接触床22を経る間に十
分混合、完全燃焼されて次の第3の予備燃焼室28に導
かれる。この第2の接触床22での燃焼温度は800〜
1000℃程度であり、最高1050℃程度までである
。
焼ガスには空気導入口3から供給された過剰の空気が含
有されており、この空気と第2の燃料ガス導入口5から
導かれた燃料ガス(天然ガス)とが第2の予備燃焼室2
7内で混合されたのち、第2の接触床22を経る間に十
分混合、完全燃焼されて次の第3の予備燃焼室28に導
かれる。この第2の接触床22での燃焼温度は800〜
1000℃程度であり、最高1050℃程度までである
。
【0023】この第2の接触床22において、混合層2
0には上記第1の接触床19において用いたものと同様
の構造および材質のものが用いるられる。また触媒層2
1は、天然ガスの燃焼に対し800〜1000℃程度で
活性を示し1050℃程度までの耐熱性を有するもの、
たとえばアルミナ・ジルコニアなどの多孔性の担体にP
dなどの金属触媒成分が粗粒の状態で担持されたものな
どが、たとえば板状に形成されて用いられる。
0には上記第1の接触床19において用いたものと同様
の構造および材質のものが用いるられる。また触媒層2
1は、天然ガスの燃焼に対し800〜1000℃程度で
活性を示し1050℃程度までの耐熱性を有するもの、
たとえばアルミナ・ジルコニアなどの多孔性の担体にP
dなどの金属触媒成分が粗粒の状態で担持されたものな
どが、たとえば板状に形成されて用いられる。
【0024】次に第3の予備燃焼室28に導かれた燃焼
ガスには過剰の空気が含有されており、この空気と第3
の燃料ガス導入口6から導かれた燃料ガス(天然ガス)
とが第3の予備燃焼室28内で混合されたのち、第3の
接触床25を経る間に十分混合、完全燃焼されて、排出
口7を経て燃焼ガスとして排出される。この第3の接触
床25での燃焼温度は950〜1100℃程度であり、
最高1200℃程度までである。
ガスには過剰の空気が含有されており、この空気と第3
の燃料ガス導入口6から導かれた燃料ガス(天然ガス)
とが第3の予備燃焼室28内で混合されたのち、第3の
接触床25を経る間に十分混合、完全燃焼されて、排出
口7を経て燃焼ガスとして排出される。この第3の接触
床25での燃焼温度は950〜1100℃程度であり、
最高1200℃程度までである。
【0025】この第3の接触床25においても、混合層
23には上記第1の接触床19において用いたものと同
様の構造および材質のものを用いることができる。また
、触媒層24としては、触媒活性はほとんどないが12
00℃程度までの耐熱・耐酸化性を有する高温蓄熱性の
担体、たとえば、反応焼結型炭化ケイ素などが、たとえ
ばハニカム状に形成されて用いられる。
23には上記第1の接触床19において用いたものと同
様の構造および材質のものを用いることができる。また
、触媒層24としては、触媒活性はほとんどないが12
00℃程度までの耐熱・耐酸化性を有する高温蓄熱性の
担体、たとえば、反応焼結型炭化ケイ素などが、たとえ
ばハニカム状に形成されて用いられる。
【0026】このようにして各段の触媒層の温度が整定
され、触媒燃焼器自体、後続の熱交換器型リフォーマお
よび燃料電池の昇温が達成(通常約4時間程度にてなさ
れる)され、燃料電池発電システムのスタートアップが
完了し、アノード排ガスが燃料電池より排出されてくる
と、燃料ガスをスタートアップ用の天然ガスからアノー
ド排ガスに切り替えて定常運転に移行させる。
され、触媒燃焼器自体、後続の熱交換器型リフォーマお
よび燃料電池の昇温が達成(通常約4時間程度にてなさ
れる)され、燃料電池発電システムのスタートアップが
完了し、アノード排ガスが燃料電池より排出されてくる
と、燃料ガスをスタートアップ用の天然ガスからアノー
ド排ガスに切り替えて定常運転に移行させる。
【0027】この定常運転時において、燃料ガスとなる
アノード排ガスには燃焼しやすい水素や一酸化炭素が含
まれているため、上記のスタートアップ時に用いた高活
性低温発火触媒層18を用いる必要がなく、アノード排
ガスの燃焼には上記した第2および第3の接触床22,
25が用いられる。したがって、アノード排ガスの供給
は第2および第3の燃料ガス導入口5,6を通じて行わ
れる。以下、定常運転時の作用を説明する。
アノード排ガスには燃焼しやすい水素や一酸化炭素が含
まれているため、上記のスタートアップ時に用いた高活
性低温発火触媒層18を用いる必要がなく、アノード排
ガスの燃焼には上記した第2および第3の接触床22,
25が用いられる。したがって、アノード排ガスの供給
は第2および第3の燃料ガス導入口5,6を通じて行わ
れる。以下、定常運転時の作用を説明する。
【0028】定常運転時において、予熱された空気は空
気導入口3から第1の予備燃焼室26、第1の接触床1
9を経て第2の予備燃焼室27内に導かれ、一方残留水
素および一酸化炭素を含む予熱されたアノード排ガスは
燃料ガス導入口5から同じく第2の予備燃焼室27内に
導かれる。ここで両ガスは混合されるが、この時両ガス
はいずれも高温、たとえばアノード排ガスは625℃程
度、空気は500℃程度に予熱されているため、水素ガ
スの発火や燃焼が起こりやすいが、該第2の予備燃焼室
27は耐火・断熱材29により覆われているので、発火
や燃焼が起こっても何らの危険を生ずることもない。こ
の混合および予備燃焼(場合によっては燃焼の起こらな
いこともある)されたガスは混合層20を通過する間に
十分に混合され、この混合ガスは触媒層21を通過する
間に残留水素および一酸化炭素が酸素により完全に燃焼
されて、第3の予備燃焼室28に導かれる。この第2の
接触床22での燃焼温度は800〜1000℃程度であ
り、最高1050℃程度までである。
気導入口3から第1の予備燃焼室26、第1の接触床1
9を経て第2の予備燃焼室27内に導かれ、一方残留水
素および一酸化炭素を含む予熱されたアノード排ガスは
燃料ガス導入口5から同じく第2の予備燃焼室27内に
導かれる。ここで両ガスは混合されるが、この時両ガス
はいずれも高温、たとえばアノード排ガスは625℃程
度、空気は500℃程度に予熱されているため、水素ガ
スの発火や燃焼が起こりやすいが、該第2の予備燃焼室
27は耐火・断熱材29により覆われているので、発火
や燃焼が起こっても何らの危険を生ずることもない。こ
の混合および予備燃焼(場合によっては燃焼の起こらな
いこともある)されたガスは混合層20を通過する間に
十分に混合され、この混合ガスは触媒層21を通過する
間に残留水素および一酸化炭素が酸素により完全に燃焼
されて、第3の予備燃焼室28に導かれる。この第2の
接触床22での燃焼温度は800〜1000℃程度であ
り、最高1050℃程度までである。
【0029】ここで接触床22に用いられる混合層20
と触媒層21は上記スタートアップ時に用いたものがそ
のまま用いられる。なお、触媒層21は、水素ガスの燃
焼に対しては800〜1000℃程度で活性を示す。
と触媒層21は上記スタートアップ時に用いたものがそ
のまま用いられる。なお、触媒層21は、水素ガスの燃
焼に対しては800〜1000℃程度で活性を示す。
【0030】次に、第3の予備燃焼室28に導かれた燃
焼ガスには過剰の空気が含有されており、この空気と第
3の燃料ガス導入口6から供給されたアノード排ガスと
が第3の予備燃焼室28内で混合、予備燃焼(場合によ
っては燃焼の起こらないこともある)したのち、第3の
接触床25を経る間に十分混合、完全燃焼されて、排出
口7を経て燃焼ガスとして排出される。この第3の接触
床25における燃焼温度は950〜1170℃程度であ
り、最高1200℃程度までである。このように複数の
接触床を通じて燃焼させることによりアノード排ガスを
効率的に燃焼させることができる。
焼ガスには過剰の空気が含有されており、この空気と第
3の燃料ガス導入口6から供給されたアノード排ガスと
が第3の予備燃焼室28内で混合、予備燃焼(場合によ
っては燃焼の起こらないこともある)したのち、第3の
接触床25を経る間に十分混合、完全燃焼されて、排出
口7を経て燃焼ガスとして排出される。この第3の接触
床25における燃焼温度は950〜1170℃程度であ
り、最高1200℃程度までである。このように複数の
接触床を通じて燃焼させることによりアノード排ガスを
効率的に燃焼させることができる。
【0031】ここで接触床25に用いられる混合層23
と触媒層24は上記スタートアップ時に用いたものがそ
のまま用いられる。なお、触媒層24は、1200℃程
度までの耐熱・耐酸化性を有する。
と触媒層24は上記スタートアップ時に用いたものがそ
のまま用いられる。なお、触媒層24は、1200℃程
度までの耐熱・耐酸化性を有する。
【0032】排出口7からの排出ガスは、たとえば3〜
7kg/cm2 G 程度の圧力、950〜1200℃
程度の高温を有し、熱交換器型リフォーマに導かれ、そ
こで必要な熱源として利用された後、燃料電池のカソー
ドに供給されて二酸化炭素のリサイクルに利用される。
7kg/cm2 G 程度の圧力、950〜1200℃
程度の高温を有し、熱交換器型リフォーマに導かれ、そ
こで必要な熱源として利用された後、燃料電池のカソー
ドに供給されて二酸化炭素のリサイクルに利用される。
【0033】本装置は、その内部が略筒形、好ましくは
略円筒形に形成され構造が簡単なため、起動、停止の操
作の繰り返しの多い場合においても熱衝撃によく耐え耐
久性に優れ、また触媒の交換等の保守も容易に行うこと
ができる。
略円筒形に形成され構造が簡単なため、起動、停止の操
作の繰り返しの多い場合においても熱衝撃によく耐え耐
久性に優れ、また触媒の交換等の保守も容易に行うこと
ができる。
【0034】図1においては3段式のものを示したが、
2段式または4段式以上のものとすることもできる。2
段式とする場合には、上記した3段式のものにおいて、
スタートアップ用の第1の接触床19あるいは第2の接
触床22を取り外した構造のものとすることができる。
2段式または4段式以上のものとすることもできる。2
段式とする場合には、上記した3段式のものにおいて、
スタートアップ用の第1の接触床19あるいは第2の接
触床22を取り外した構造のものとすることができる。
【0035】2段式において、スタートアップ用の第1
の接触床19を設けないで用いる場合には、スタートア
ップ時に上流側の接触床での燃焼が良好に行われるよう
にスタートアップバーナー燃焼ガスの稀釈後の温度が8
00℃程度となるようにコントロールする必要がある。 この場合には、上記した3段式のものにおける稀釈後の
温度(約500℃程度)に比べて高温に保持する必要が
あるため、スタートアップバーナーはより容量の大きい
、したがって、より大型のものにする必要がある。なお
、この場合の各段の接触床での燃料ガスの燃焼温度は、
スタートアップ時において上流側接触床で800〜10
00℃程度、下流側接触床で950〜1100℃程度で
あり、定常運転時において上流側接触床で800〜10
00℃程度、下流側接触床で950〜1170℃程度で
ある。これらの燃焼温度は、上記した3段式の触媒燃焼
器において説明した第2の接触床22および第3の接触
床25での燃焼温度と同じである。
の接触床19を設けないで用いる場合には、スタートア
ップ時に上流側の接触床での燃焼が良好に行われるよう
にスタートアップバーナー燃焼ガスの稀釈後の温度が8
00℃程度となるようにコントロールする必要がある。 この場合には、上記した3段式のものにおける稀釈後の
温度(約500℃程度)に比べて高温に保持する必要が
あるため、スタートアップバーナーはより容量の大きい
、したがって、より大型のものにする必要がある。なお
、この場合の各段の接触床での燃料ガスの燃焼温度は、
スタートアップ時において上流側接触床で800〜10
00℃程度、下流側接触床で950〜1100℃程度で
あり、定常運転時において上流側接触床で800〜10
00℃程度、下流側接触床で950〜1170℃程度で
ある。これらの燃焼温度は、上記した3段式の触媒燃焼
器において説明した第2の接触床22および第3の接触
床25での燃焼温度と同じである。
【0036】
【発明の効果】本発明のスタートアップ手段を内蔵した
多段触媒燃焼器によれば、触媒燃焼器本体内にスタート
アップ手段が内蔵されているので、一装置でスタートア
ップと定常運転の両者をスムーズに切り替えることがで
きるとともに、独立したスタートアップ用加熱炉ないし
燃焼器が不要となり機器コストの低減が図られ、かつ設
置面積も少なくて済む。特にスタートアップ用の第1段
触媒として高活性低温発火触媒を用いるときは、第1段
の予備燃焼室温度を約500℃程度という低いレベルに
することができるので、スタートアップバーナーの小型
化が可能となる。
多段触媒燃焼器によれば、触媒燃焼器本体内にスタート
アップ手段が内蔵されているので、一装置でスタートア
ップと定常運転の両者をスムーズに切り替えることがで
きるとともに、独立したスタートアップ用加熱炉ないし
燃焼器が不要となり機器コストの低減が図られ、かつ設
置面積も少なくて済む。特にスタートアップ用の第1段
触媒として高活性低温発火触媒を用いるときは、第1段
の予備燃焼室温度を約500℃程度という低いレベルに
することができるので、スタートアップバーナーの小型
化が可能となる。
【0037】また、アノード排ガスと空気との予備燃焼
室と、接触床とを燃焼器本体内に設けかつこれを複数段
に設けたので、極めて安全に運転することができるとと
もにアノード排ガスの効率的でNOx発生量の低い(最
高10ppm)燃焼を行うことができる。さらに、燃焼
器本体の内部構造を略筒形に形成するときは、上記効果
に加えてさらに耐久性に優れかつ保守も容易なものとす
ることができる。
室と、接触床とを燃焼器本体内に設けかつこれを複数段
に設けたので、極めて安全に運転することができるとと
もにアノード排ガスの効率的でNOx発生量の低い(最
高10ppm)燃焼を行うことができる。さらに、燃焼
器本体の内部構造を略筒形に形成するときは、上記効果
に加えてさらに耐久性に優れかつ保守も容易なものとす
ることができる。
【図1】本発明の実施例によるスタートアップ手段を内
蔵した3段式の触媒燃焼器の断面図。
蔵した3段式の触媒燃焼器の断面図。
1 多段触媒燃焼器
2 燃焼器本体
3 空気導入口
4 第1の燃料ガス導入口
5 第2の燃料ガス導入口
6 第3の燃料ガス導入口
7 燃焼ガスの排出口
8 スタートアップバーナー空気導入口9 スター
トアップバーナー空気導入口10 スタートアップバ
ーナー燃料ガス導入口11 バーナーチップ 12 燃焼・稀釈部 13 バーナーチップへ通ずる燃料・空気導入部14
スタートアップバーナー 15 空気噴出口 16 空気噴出口 17 混合層 18 触媒層 19 第1の接触床 20 混合層 21 触媒層 22 第2の接触床 23 混合層 24 触媒層 25 第3の接触床 26 第1の予備燃焼室 27 第2の予備燃焼室 28 第3の予備燃焼室 29 耐火・断熱材
トアップバーナー空気導入口10 スタートアップバ
ーナー燃料ガス導入口11 バーナーチップ 12 燃焼・稀釈部 13 バーナーチップへ通ずる燃料・空気導入部14
スタートアップバーナー 15 空気噴出口 16 空気噴出口 17 混合層 18 触媒層 19 第1の接触床 20 混合層 21 触媒層 22 第2の接触床 23 混合層 24 触媒層 25 第3の接触床 26 第1の予備燃焼室 27 第2の予備燃焼室 28 第3の予備燃焼室 29 耐火・断熱材
Claims (2)
- 【請求項1】空気導入口と複数の燃料ガス導入口と燃焼
ガスの排出口とを備えた多段触媒燃焼器において、該触
媒燃焼器本体内に、(イ)燃料ガスと空気との予備燃焼
室、(ロ)混合層と触媒層とからなる接触床をそれぞれ
複数段設け、前記空気導入口が、最上流側の前記予備燃
焼室に通ずるように設けられ、前記複数の燃料ガス導入
口のそれぞれが、複数段設けられた前記予備燃焼室のそ
れぞれに通ずるように設けられ、前記接触床に対して前
記予備燃焼室が、および前記触媒層に対して前記混合層
がそれぞれ上流側に設置され、最上流側にスタートアッ
プ手段が設けられてなることを特徴とする、スタートア
ップ手段を内蔵した多段触媒燃焼器。 - 【請求項2】前記スタートアップ手段が、一端にスター
トアップバーナー空気導入口とスタートアップバーナー
燃料ガス導入口とを備え、他端にバーナーチップおよび
燃焼・稀釈部を有するスタートアップバーナーからなり
、前記燃焼・稀釈部が、最上流側の前記予備燃焼室に通
ずる前記空気導入口と最上流側の前記燃料ガス導入口と
の間に位置するように、前記スタートアップ手段を配置
することを特徴とする、請求項1に記載の多段触媒燃焼
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3028782A JP2501669B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | スタ―トアップ手段を内蔵した燃料電池発電システム用多段触媒燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3028782A JP2501669B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | スタ―トアップ手段を内蔵した燃料電池発電システム用多段触媒燃焼器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04268108A true JPH04268108A (ja) | 1992-09-24 |
JP2501669B2 JP2501669B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=12257988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3028782A Expired - Fee Related JP2501669B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | スタ―トアップ手段を内蔵した燃料電池発電システム用多段触媒燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501669B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100667051B1 (ko) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | 한국에너지기술연구원 | 2단 촉매연소 장치, 복합발전 시스템 및 그 방법 |
CN1330036C (zh) * | 2001-12-27 | 2007-08-01 | 日产自动车株式会社 | 燃料电池车辆的废气净化方法和燃料电池车辆的废气净化系统 |
JP2013235767A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Miura Co Ltd | 燃料電池システム |
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KR20230146245A (ko) * | 2022-04-12 | 2023-10-19 | 주식회사 에코마스터 | 연료전지 시스템 off-gas 촉매연소기 및 이를 포함하는 연료전지 장치 |
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JPS59107478U (ja) * | 1983-01-07 | 1984-07-19 | 株式会社東芝 | 燃料電池用燃焼器 |
JPS6065472A (ja) * | 1983-09-20 | 1985-04-15 | Babcock Hitachi Kk | 燃料電池装置 |
JPH02262263A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-25 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 多段燃焼式触媒燃焼器 |
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1991
- 1991-02-22 JP JP3028782A patent/JP2501669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2501669B2 (ja) | 1996-05-29 |
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