JPH0426768A - 透明電極膜の製造方法及び透明電極形成用インキ - Google Patents

透明電極膜の製造方法及び透明電極形成用インキ

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JPH0426768A
JPH0426768A JP13151390A JP13151390A JPH0426768A JP H0426768 A JPH0426768 A JP H0426768A JP 13151390 A JP13151390 A JP 13151390A JP 13151390 A JP13151390 A JP 13151390A JP H0426768 A JPH0426768 A JP H0426768A
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tin oxide
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indium tin
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JP13151390A
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Keiichi Orita
折田 桂一
Osamu Yamamoto
修 山本
Masaya Yukinobu
雅也 行延
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Tohoku Chemical Industries Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Tohoku Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インジウム錫酸化物粒子(以下ITOという
)を分散したインキを用いて透明電極を製造する方法及
び透明電極形成に用いるインキに関するものである。
〔従来の技術] 透明電極は、各種デイスプレィデバイス例えば液晶デイ
スプレィ、タッチパネル、プラズマデイスプレィ、 E
Lデイスプレィ、蛍光表示管などに広く用いられる。
ところで透明電極を製造する方法としては、従来より、 (1)  蒸着法、スパッタリング法などの物理的方法
、■ 有機金属錯体によるスプレィ法、 ■ ガラス粉末と導電性金属粉末との混合体を有機溶剤
に均一に分散させるペースト法、を用いて製造する方法
が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、α)の物理的方法については従来より最も広
く使用されて実績のある方法であるが、電極の大面積化
に限界があること、ターゲットあるいはペレットの利用
率が20〜30%と少ないうえに成膜中に、炉壁付着な
どにより約50%程度のロスを生ずるため、有効利用率
は、10−15%に止まり、非常に少ないこと、また、
成膜された基板にエツチング法により回路形成をする場
合には、基板に付着した大半のITOを除去させてしま
うこと、設備費が高価であること、ハンドリングやメン
テナンスが煩雑であることなどの欠点があった。
また、■のスプレィ法によるときには、基板への塗布及
び焼成工程を数度以」二繰り返さないと、適当な成膜が
得られず、しかも実用上必要とされる表面抵抗値100
0Ω/口以下にすることは難しい。
■のペースト法は、セラミックス基板へスクリーン印刷
したのち焼成し、抵抗体やコンデンサなどの回路素子や
回路素子間、あるいは電子回路間の相互接続用導体など
に使用されているものである。この方法に用いる導電成
分がAu、 Pt、 Pdなどの貴金属の場合には空気
中で焼成され、Go、Niなとの卑金属の場合には金属
の酸化防止のため、不活性雰囲気で焼成される。
ペースト法によるときには、得られた成膜が透明という
よりは半透明であり、全光線透過率を70%以上にする
には屈折率の大きい誘電体膜でサンドイッチした3層構
造にしなければならないなどの欠点があった。
一般に、インキについては、安定した均質な導電性と曇
り(ヘイズ)や着色のない透明電極を得るために、IT
Oの沈降防止策が必要である。通常のμmオーダーの金
属系粉末(金属、金属酸化物)、Bi2O3などの透明
誘電体粉末は、有機材料との濡れが悪いため、インキ中
では短時間に沈降してしまう。
その沈澱防止策として、系に構造粘性をもたせる方法と
、フィラー表面に高分子物を付着させ、沈澱物の凝集力
を減少させて再分散性を高める目的のものとの2種類が
ある。
スクリーン印刷にて塗布する場合には系の粘度及びTI
値が重要な管理項目であり、主に超微粉シリカを系に分
散させて伸びの良いインキを作製しているが、超微粉シ
リカの添加は作業性を向上させる反面、導電性を悪くす
る。
また、ITOを、オレイン酸などの界面活性剤やチタネ
ートなどのカップリング剤で被覆して液相中に分散させ
たときには、ITOが媒質分子の熱運動に支えられて、
凝集や沈澱を起こすことなく安定なコロイドを形成する
が、スクリーン印刷可能な200c p s/25℃以
上の粘稠性液体を作製することはできない。またこのイ
ンキを減圧下に加熱撹拌して一部の溶剤を回収すること
により200c p s/25℃以上に増粘させた場合
には、インキはゲル化し、伸びの良い印刷作業性に優れ
たインキにならない。
形成された安定なITOコロイド溶液中にメチルセルロ
ース、 CMCなどの増粘剤を加えると、系はゲル化し
てしまう。このように通常の方法による材料選択でのア
プローチからでは、印刷性に優れた粘度とTI値を有す
るITOインキを作製することはできない。
本発明の目的は上記問題点を解消し、成膜性に優れた薄
膜化が可能な透明電極を容易に製造しつる方法及びこの
方法に用いるインキを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明による透明電極膜の製
造方法においては、インジウム錫酸化物粒子をカップリ
ング剤および有機溶剤に分散させ、得られたペースト状
のインキをガラス等の基板上に塗布あるいは印刷し、乾
燥後、焼成工程を行い、前記基板上に透明な電極膜を定
着させる透明電極膜の製造方法であって、 インジウム錫酸化物粒子は、錫元素を0,3〜15%含
有し、平均粒径は0.ll1m以下、好ましくは0.0
5μm以下、比表面積は8rd/gr以上の超微粒子で
あり、 焼成工程は、少なくとも300℃以上の温度条件を保た
せて大気中、不活性雰囲気中7弱還元性雰囲気中で順次
行うものであり、 弱還元雰囲気中にて行う焼成工程は、酸素分圧を変動さ
せながら粒子間における酸素原子の移動拡散により結晶
成長を促進するものであり、基板上に表面抵抗値100
Ω/口以下、全光線透過率70%以上の透明電極膜を定
着させるものである。
また本発明による透明電極形成用インキにおいては、イ
ンジウム錫酸化物粒子をカップリング剤および有機溶剤
に分散させた透明電極形成用インキであって、 インジウム錫酸化物粒子は、錫元素を0.3〜15%含
有し、平均粒径は0.lμm以下、好ましくは0.05
μm以下、比表面積は8n(/gr以」二の超微粒子で
あり、 カップリング剤は、チタン系、シリコン系、アルミニウ
ム系、ジルコニウム系、ジルコニア−アルミ系カップリ
ング剤から選ばれたものであり、有機溶剤は、インジウ
ム錫酸化物粒子が良好な親媒性を示す含有窒素有機溶剤
を含むものであり、有機溶剤は、インジウム錫酸化物粒
子が解膠性を示す有機金属錯体と共に前記有機溶剤を含
むマトリックスへ加えられ、 カップリング剤の添加量は、IQOOgrのインジウム
錫酸化物粒子に対し、0.5〜10gr、好ましくは0
.5〜5grであり、 有機金属錯体の添加量は、too g rのインジウム
錫酸化物粒子に対し、0.5〜50gr、好ましくは0
゜5〜20grであり、また前記有機溶剤は、さらにポ
リビニルピロリドンを含むものである。
〔作用] 本発明方法によれば、スクリーン印刷法を採用して成膜
でき、したがって、エツチング工程を経ることなく直接
的に電極回路を形成することが可能であり、成膜特性は
、表面抵抗値100Ω/口以下、全光線透過率70%以
上である。
本発明に用いるITOは、平均粒径が0.111m以下
(比表面積8n(/gr以上)、望ましくは0.05μ
m以下(比表面積17r+(/gr以上)である。この
ITOに力・ツブリング剤を添加する。
カップリング剤には、チタニウム系、シリコン系、アル
ミニウム系、ジルコニウム系、ジルコニア−アルミ系の
ものを使用できる。一般にカッブリで示され、カップリ
ング剤の最小被覆面積は300〜50Qrrf/grで
ある。従って、本発明に用いるITOについては2〜l
O部の添加量が予見され、平均粒径が1Jzさくなる程
多量の添加が必要であると考えられるが、実際には平均
粒径0.Iμm以下の超微粒子になると0.5部のごと
き少量の添加でも、粒子の沈降を防止できる。またIT
Oの粒子が細かいほど基板と粒子との密着ノJが強く、
有機溶剤を乾燥揮発した後の塗工膜は、指で強く擦らな
い限り剥離しない。シリカコーティングしたガラス基板
」二での乾燥膜特性は概ね次のとおりであった。
膜      厚       IIImt表面抵抗値
 50,000Ω/口 全光線透過率    90% 本発明においては、大気中焼成、不活性雰囲気焼成及び
不活性ガス中に微量の還元性ガス、例えば水素、アンモ
ニア、−酸化炭素、アルコール類などを混入した還元雰
囲気焼成を行う。
即ち、酸素分圧を変動させながら300℃以上で焼成す
ることにより、酸素原子の特に粒界における移動拡散の
促進による結晶成長を利用することによって粒子間の結
合が強固になり、表面が平滑になることから、膜強度と
基板への密着力の向上。
導電性の向上、光透過性の向上が実現される。
シリカコーティングガラス基板上の乾燥膜を480℃に
おいて前述の焼成処理を行った結果は次のとおりであっ
た。
膜         厚       1μmし表面抵
抗値 15〜30Ω/口 全光線透過率 86〜92% ビーリングテスト  100/100(密着)7)他の
方法、例えばアセチルアセトンインジウムとアセチルア
セトン錫をアルコールなどの有機溶剤に溶解した塗工液
を基板上に塗布、焼成した場合には、塗膜が1μ+nt
ないしはそれ以上の厚膜になると、アセチルアセトン基
の熱分解揮発に伴う亀裂を生じるなどの不都合を生じる
が、本発明に使用したITOは微粒子なので分解減量が
殆どなく、透過型電顕法で調べたところ、亀裂も微小ボ
イドも認められなかった。
焼成温度については300℃以上、望ましくは350℃
ないしそれ以上の温度で熱処理する必要がある。
検討結果の詳細については以下の実施例1に示すが、こ
の条件で処理された塗膜の表面抵抗値は100Ω/口以
下であり、経時変化も殆ど認められなかった。
本発明における構成上の重要なポイントの1つは、IT
Oが含窒素有機溶剤であるNメチルピロリドン(NMP
)又はシイメチルホルムアミド(DMF)に良好な親媒
性を示すことの発見であり、もう1つの重要なポイント
は、有機インジウム錯体及び有機錫錯体がインキの系中
においてITOに対し解膠性を示すことの発見に基づく
。一般には有機溶剤中にITOのみを分散させた場合に
は極めて短時間に粒子の沈降が起こるが、含窒素有機溶
剤の場合、粒子沈降が認められるまで数日間を要する。
また、含窒素有機溶剤中に上記有機金属錯体を添加した
マトリクスへITOを分散させた場合には、減圧下で加
熱撹拌により溶剤を回収しても、残液はゲル化せず、増
粘した伸びの良いインキが得られる。
本発明においては、一般にペースト化剤として使われて
いる高沸点ではあるが揮発性で高粘性のタービネオイル
などをベースに、含窒素有機溶剤。
カップリング剤、有機金属錯体を加えたマトリクス中へ
ITOを分散し、後に減圧下に適量の溶剤を回収するこ
とによって、ITOの沈降のない、適度な粘度を有した
伸びの良い、スクリーン印刷性に優れたインキを作製し
た。また、NMPの同族体であるポリビニルピロリドン
(PVP)は、NMPと同様にITOに対して良好な親
和性を示す。
即ち、白色粉末のPVP(分子量20,000〜80.
000)を多量のNMPで溶解したマトリクスへITO
を分散させ、後に減圧下に適量のNMPを回収して作製
したインキは、粒子沈降を認めるまでに数日間を要した
PVPの添加は常温域で系の粘度を自在に調整できる効
果を与え、100℃までの加熱には安定であるが、それ
以上の加熱では不安定である。しかし、焼成により容易
に系外に取り除くことができるので、本発明においては
極めて好適な材料である。
含窒素有機溶剤で溶解したPvP溶液中にカップリング
剤(0,5〜10部、好ましくは0.5〜5部)と、有
機金属錯体(0,5〜50部、好ましくは0.5〜20
部)を加えたマトリゲスへITO(100部)を分散し
、後に減圧下に適量の溶剤を回収することによって、I
TOの沈降のない、適度な粘度を有した伸びの良い、ス
クリーン印刷性に優れたインキが得られる。添加物が規
定の範囲を越えるときには、インキの特性が低下して良
好な透明電極が得られない。
以下の実施例において、ITOの粉末の比表面積は、米
国カウンタークローム社製のQuanlasorbQS
−IQで測定した。また塗膜の全光線透過率、曇価は、
スガ試験機株式会社製の直読ヘーズコンピューター)(
GM −ZDPで測定し、表面抵抗値は、三菱油化製の
ローレスタAP MCP−T400で測定した5[実施
例] 以下に実施例を示す。
(実施例1) 錫を含むインジウム硝酸塩にアルカリ中和(加水分解)
法による処理を施してITOを合成した。
測定試料の作製方法は次のとおりである。
錫の含有量を種々変化させたITO粉末を各種準備し、
各々のITO粉末96g(比表面積28n(/gr、平
均粒径0.03μm)を、シリコンカップリング剤(東
しシリコン製#6030)  I gr及びアセチルア
セトン錫3grを溶解したタービネオイル81gr、 
DMF233grで構成されるマトリクスへ加え、ホモ
ミキサー(特殊機化製)で15m1n混合した。次いで
ジルコニア製ポットを装備したアトライター(三井三池
化学製)で、粒ゲージにより分散状態をチエツクしなか
ら8hrs分散した。分散液を目開きlμmのが紙によ
り減圧が過積製した後、撹拌機、温度側を付したガラス
容器に移し、オイルバスを用い60〜bmm Hgにお
いてDMF回収した。得られたインキは固形分52%、
粘度540cps/25℃であった。
印刷塗膜の作製方法は次のとおりである。
線径]Oμm、目開き300meshの版を用い、一般
にLCD基板として使用されるシリカコーティングガラ
スにlocm、XIocmの平面をスクリーン印刷した
印刷物を熱乾燥炉に入れ、常温から昇温して205℃X
60m1n乾燥した。乾燥塗膜は指で強く擦らない限り
剥離しない程度の強さで基板に固着していた。
焼成塗膜の作成方法は次のとおりである。
雰囲気制御可能な無酸化雰囲気焼成炉に乾燥塗1摸を入
れ、大気中で徐々に昇温し7180℃に達したら60m
1n保持する。
次いで窒素雰囲気に切り変え30m i n焼成する。
続いて水素ガスの分圧が0.001気圧になるように水
素ガスを混入しながら60m i n焼成を継続した。
そのまま同雰囲気で放冷し、100℃以下で炉より取り
出した。かくして得られた塗膜特性について、ITOの
Sn’+ドープ量と表面抵抗値との関係を第1図に示す
図に明らかなとおり、電極膜の表面抵抗値はIT0のS
nドープ量によって変化し、実施例ではSnドープ量が
12%以下の範囲内で100Ω/口以下の表面抵抗が得
られる。
(実施例2) 比表面積28 % /gr、平均粒径0.03μm、 
Sn4+ドープ量3%のITOを用い、実施例1と同様
の方法によって得たインキを、版目開き220mesh
及び180meshの版を用いてスクリーン印刷し、焼
成塗膜厚を1μmt〜3μmtに形成したときの特性評
価結果を第2図、第3図に示す。
図により、焼成膜厚l〜3μmtの範囲で、表面抵抗は
ほぼ5〜I5Ω/口、全光線透過率は75〜90%。
曇価は、2〜10%の価が得られた。
(実施例3) 焼成温度を変動(300,350,400,480℃、
600°C及び700℃)要因とした以外は、実施例2
と全く同様の方法で行った、焼成塗膜厚1μmtに関す
る特性評価結果を第4図、第5図に示す。図に示すよう
に表面抵抗値は、焼成温度が高温はど低下し、また、そ
の変動が少ないことか分かった。煩雑を避けるため、第
5図には600℃及び700℃焼成塗膜の記載を省略し
たが表面抵抗値の経時変化は、400℃、480℃と同
様に殆ど変化は認められなかった。
(実施例4) 比表面積28n(/gr、平均粒径0,03μm、 S
n’+ドープ量3%のITO粉84grを、シランカッ
プリング剤(東しシリコーン$6030)  1 gr
、アセチルアセトン錫Igr、PVP粉14grを溶解
したDMF260gr、 NMP40grで構成される
マトリクスへ加え、実施例1と同様の方法でインキを作
製した。減圧溶剤回収工程で200grのDMFを系外
に溜去したので、このインキの固形分は50%、粘度は
]、 200cps/250℃であった。このインキを
用い、実施例1と同様の処理により得た焼成塗膜の特性
は次のとおりである。塗膜特性は実施例1〜3とほぼ同
様の結果を示した。
膜      厚      1μmL表面抵抗値  
 18Ω/口 全光線透過率    91% 曇      価      2% 尚、本実施例に使用した測定試料を9区画化し、各々の
区画の表面抵抗値を測定したが、区画間で殆ど有意差は
認められなかった。またCVD法により粒子径を変化さ
せたITOを作り、実施例1と同様の方法で得た乾燥塗
膜の基板への密着力を比較したところ、比表面積8n(
/gr以下、平均粒径0.ll1m以上の場合は指で強
く擦ると剥離が起こり、光に透かしてみると微小ボイド
が生成しているという不都合が認められた。比表面積8
n(/gr以上であれば、この不都合は生じなかった。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明方法により、ITOの超微粒子を
用い、これを有機溶剤へ分散して得られたインキを基板
上に塗布した後、大気中、不活性雰囲気中さらには減圧
下での弱還元性雰囲気中で焼成処理を行うことにより、
ITOの粒子の緻密化、表面平滑化を生起し、基板」二
に低抵抗、高透明の電極膜が得られ、電極膜には有機溶
剤などのマトリクス構成要素以外の揮発損失が殆ど含ま
れていないため、膜厚がlμmL以」二であっても亀裂
などの不都合が生ぜず、表面抵抗率100Ω/口以下、
全光線透過率70%以上の透明電極を容易に得ることが
できる。
また本発明においては、ITOの超微粒子を分散させる
カップリング剤の配合、含窒素有機溶剤の選定、また、
ITOが解膠性を示す有機金属錯体の併用によってイン
キの粒子沈降及びゲル化を防止して伸びの良い印刷適性
に優れたインキが得られ、さらにポリビニルピロリドン
の添加によってインキの特性を、より改善できる効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1におけるSn’+ドープ量と塗膜の表
面抵抗値との関係を示す図、第2図、第3図は実施例2
の特性評価を示すもので、第2図は焼成塗膜厚と表面抵
抗値との関係を示す図、第3図は焼成塗膜厚と全光線透
過率及び曇価との関係を示す図、第4図、第5図は実施
例3の特性評価結果を示すもので、第4図は、焼成温度
と表面抵抗値との関係を示す図、第5図は焼成経過時間
と表面抵抗値との関係を示す図である。 焼成塗膜厚(Pi) 膜厚し役面抵抗イ直の関係 第2図 焼成舎姻(μ丑り 第3図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インジウム錫酸化物粒子をカップリング剤および
    有機溶剤に分散させ、得られたペースト状のインキをガ
    ラス等の基板上に塗布あるいは印刷し、乾燥後、焼成工
    程を行い、前記基板上に透明な電極膜を定着させる透明
    電極膜の製造方法であって、インジウム錫酸化物粒子は
    、錫元素を0.3〜15%含有し、平均粒径は0.1μ
    m以下、好ましくは0.05μm以下、比表面積は8m
    ^2/gr以上の超微粒子であり、 焼成工程は、少なくとも300℃以上の温度条件を保た
    せて大気中,不活性雰囲気中,弱還元性雰囲気中で順次
    行うものであり、 弱還元雰囲気中にて行う焼成工程は、酸素分圧を変動さ
    せながら粒子間における酸素原子の移動拡散により結晶
    成長を促進するものであり、基板上に表面抵抗値100
    Ω/□以下、全光線透過率70%以上の透明電極膜を定
    着させるものであることを特徴とする透明電極膜の製造
    方法。
  2. (2)インジウム錫酸化物粒子をカップリング剤および
    有機溶剤に分散させた透明電極形成用インキであって、 インジウム錫酸化物粒子は、錫元素を0.3〜15%含
    有し、平均粒径は0.1μm以下、好ましくは0.05
    μm以下、比表面積は8m^2/gr以上の超微粒子で
    あり、 カップリング剤は、チタン系,シリコン系,アルミニウ
    ム系,ジルコニウム系,ジルコニア−アルミ系カップリ
    ング剤から選ばれたものであり、有機溶剤は、インジウ
    ム錫酸化物粒子が良好な親媒性を示す含有窒素有機溶剤
    を含むものであり、有機溶剤は、インジウム錫酸化物粒
    子が解膠性を示す有機金属錯体と共に前記有機溶剤を含
    むマトリックスへ加えられ、 カップリング剤の添加量は、100grのインジウム錫
    酸化物粒子に対し、0.5〜10gr、好ましくは0.
    5〜5grであり、 有機金属錯体の添加量は、100grのインジウム錫酸
    化物粒子に対し、0.5〜50gr、好ましくは0.5
    〜20grである透明電極形成用インキ。
  3. (3)前記有機溶剤は、さらにポリビニルピロリドンを
    含むものである請求項2に記載の透明電極形成用インキ
JP13151390A 1990-05-22 1990-05-22 透明電極膜の製造方法及び透明電極形成用インキ Pending JPH0426768A (ja)

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