JPH0426748Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0426748Y2
JPH0426748Y2 JP1985027257U JP2725785U JPH0426748Y2 JP H0426748 Y2 JPH0426748 Y2 JP H0426748Y2 JP 1985027257 U JP1985027257 U JP 1985027257U JP 2725785 U JP2725785 U JP 2725785U JP H0426748 Y2 JPH0426748 Y2 JP H0426748Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
spool
piston rod
piston
communicating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985027257U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61145141U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985027257U priority Critical patent/JPH0426748Y2/ja
Publication of JPS61145141U publication Critical patent/JPS61145141U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0426748Y2 publication Critical patent/JPH0426748Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は液圧緩衝器に関し、特に、ピストンロ
ツド内に収容したソレノイドバルブにより、減衰
力を調整可能とした液圧緩衝器に関する。
(従来技術) ピストンロツド内に収容した、スプールを備え
るソレノイドバルブの該スプールにより、ピスト
ンロツドに設けた孔を開閉し、孔を通る液体の通
過および遮断をして、減衰力を変えるように構成
された液圧緩衝器がある(たとえば、特願昭59−
273965号、特開昭61−153031号)。この液圧緩衝
器では、ソレノイドバルブのスプールがハイドロ
リツクロツク、いわゆる流体固着により移動を阻
止される現象が生じ、減衰力の調整に誤動作を生
ずるおそれがある。
(考案が解決しようとする問題点) 流体固着現象は、スプールまたはこのスプール
を移動可能に保持するスリーブの円筒度や真円度
が十分な精度に仕上げられなかつたり、仕上げ精
度は十分であつても、組付け精度が悪かつたりす
ると生ずる、とされている。(大河出版『油圧サ
ーボ制御の設計』75頁〜)。
流体固着は結局、スプールの外周面に働く流体
圧力に基づく力に差が生ずる結果、スプールの外
周面の一部がスリーブの内周面に押し付けられる
現象であるところ、スプールの外周面に環状の
溝、いわゆるバランス溝を設け、このバランス溝
内に作動油を充満させることにより、流体固着現
象の発生を防止する試みがなされているが、十分
な対策であるとはいえない。
本考案は、流体固着現象の発生を抑えることの
できる液圧緩衝器を提供する。
(問題を解決するための手段) 本考案はシリンダと、該シリンダ内に移動可能
に配置され、前記シリンダ内を2つの液室に仕切
るピストンと、該ピストンを結合したピストンロ
ツドであつて前記液室の一方に連通する第1の孔
および前記液室の他方に連通する第2の孔を有す
るピストンロツドと、前記ピストンロツド内に収
容されたソレノイドバルブとを含む。該ソレノイ
ドバルブは、前記ピストンロツドの前記第2の孔
に連通可能な第3の孔および外周面に設けられた
環状溝を有する、前記ピストンロツドの軸線方向
へ移動可能なスプールと、該スプールの内側にス
プールから間隙をおいて配置されるパイプとを備
え、該パイプは、一端側で前記ピストンロツドの
前記第1の孔に連通し、かつ他端側で閉じられる
ように前記ピストンロツドに固定され、さらに前
記スプールの前記第3の孔が連通可能な第4の孔
を有し、前記スプールの前記環状溝は、前記間隙
および前記第4の孔を経て前記第1の孔に連通す
る。
(作用) スプールの環状溝内に作動油が充満され、この
作動油に第1の孔を経て静圧力が作用する結果、
環状溝内の作動油は静圧軸受を構成し、流体固着
現象の発生を抑える。
(実施例) 液圧緩衝器10はシリンダ12と、ピストン1
4と、ピストンロツド16とを含む。
ピストン14は外周にピストンリング18,2
0を装着させてシリンダ12内に移動可能に配置
され、シリンダ12内を2つの液室A、Bに仕切
つている。ピストン14にピストンロツド16の
端部17が貫通され、端部にナツト22を螺合し
てピストンロツド16が結合される。ピストン1
4はピストンロツド16の伸長時に液体が流動す
る複数のポート24と、縮小時に液体が流動する
複数のポート26とを周方向へ間隔をおいて有し
(図にはいずれも1つを示す)、両液室A、Bはこ
れらポートを経て連通する。
ポート24の液室A側に板ばねからなる弁体2
8が、また、ポート26の液室B側に板ばねから
なる弁体30がそれぞれ配置される。弁体28は
ばね受け32を介してコイルばね34に係合し、
コイルばね34によりピストン14に向けて偏倚
されている。他方、弁体30はピストン14とス
トツパ36との間に挾持され、ピストン14に接
する。弁体30およびストツパ36の、ピストン
のポート24に対向する部位に孔31,37が開
けられ、ピストンロツド16の伸長時に、液体が
ポート24を流動し易くなつている。
ピストンロツド16は2つの液室のうちの一方
Aに連通し、ピストン14を越えて軸線方向へ伸
びる第1の孔38と、2つの液室のうちの他方B
に連通する第2の孔40とを有する。図示の例で
は、ピストンロツド16はシリンダ12の開口か
ら突出して伸びる第1の部材42と、第1の部材
のくり抜き孔43に端部45を嵌着させて溶接さ
れる第2の部材44とからなり、第1の孔38は
第2の部材44の端面から軸線方向へ伸びてい
る。他方、第2の孔40は第1の部材42のくり
抜き孔43から径方向へ伸びる。
ソレノイドバルブ50はピストンロツド16内
に収容されており、コイル52と、固定鉄心54
と、可動鉄心であるスプール56と、スプールガ
イド58とを備える。図示の例では、ソレノイド
バルブ50に関連してパイプ60が設けられてい
る。
スプールガイド58の径方向へ開けられた孔5
9をピストンロツド16の第2の孔40に整合さ
せてスプールガイド58が、さらにコイル52が
第2の部材42のくり抜き孔43にそれぞれ嵌合
され、これらはコイル52と第2の部材44の端
部45との間に介在された弾性スペーサ62によ
り不動に保持される。
固定鉄心54は円筒状に形成され、第1の部材
44の端部45とコイル52とに嵌合される。固
定鉄心54のスプール56に対面する側に、磁気
回路を絶縁するためのキヤツプ64が取り付けら
れている。
スプール56は円筒状に形成され、軸線方向へ
移動可能に配置される。スプール56は、ピスト
ンロツドの第2の孔40に連通可能な第3の孔6
6と、第1の孔38に連通する環状溝68とを有
する。図示の例では、スプール56はスプールガ
イド58によつて軸線方向へ移動可能に支持さ
れ、固定鉄心54との間に配置されたコイルばね
70により、固定鉄心54から離れる方向へ偏倚
されている。そして、第3の孔66は、スプール
56が図示のように、スプールガイド58に係止
されたとき、スプールガイド58の孔59を介し
てピストンロツドの第2の孔40に連通する。
パイプ60はスプール56の内側にスプールか
ら間隙をおいて配置され、ピストンロツド16の
第1の孔38に連通する。図示の例では、パイプ
60は固定鉄心54とスプールガイド58とにわ
たつて固定され、固定鉄心54の孔55を経てピ
ストンロツド16の第1の孔38に連通してい
る。パイプ60はスプール56の第3の孔66に
対向する部位に第4の孔72を有する。第4の孔
72は、スプール56が図示のように、スプール
ガイド58に係止されたとき、第3の孔66に連
通し、スプール56の位置に関係なく、スプール
とパイプとの間の間隙73および間隙から外方へ
伸びる孔74を経て環状溝68に連なる。この結
果、環状溝68は第1の孔38を経て液室Aに連
通し、環状溝68に静圧力が作用する。
スプール56の環状溝68は複数設けることも
でき、この場合、スプール56の両端部とするな
ど、環状溝68をスプール56の軸線方向へ間隔
をおいて配置することが好ましい。しかし、環状
溝68はスプールガイド58の孔59に、決して
連通しない位置に形成される。
図示のように、スプール56の内側にパイプ6
0を配置することにより、下記の効果が得られ
る。すなわち、スプール56は液体の流れによる
圧力勾配や液体の粘性抵抗の影響を受けにくいの
で、流れが速くなつたときでも、スプールが押し
流されてしまうことがない。また、スプールの一
方側のみに流れがあるときでも、スプールの前後
の圧力バランスがくずれることはなく、スプール
は不動に保持される。このようにして、減衰力の
調整の際、誤動作の発生を抑え得る。
前記例に代えて、ソレノイドバルブ50の構成
によつては、スプールガイド58を省略できる。
また、シリンダ12の外側に別のシリンダを配置
した、いわゆるツインチユーブタイプの液圧緩衝
器においても本考案は実施できる。
(実施例の作用) 液圧緩衝器10を、たとえば自動車のサスペン
シヨンに設置し、コイル52を外部の電源に接続
する。
走行中、コイル52に電気を供給せず、スプー
ル56を図示の位置に保持させる。そうすると、
ピストンロツド16の伸縮の際、液室A、B内の
液体は、ピストン14に設けたポート24または
ポート26の外、第1の孔38、孔55、パイプ
60、第4の孔72、第3の孔66、孔59およ
び第2の孔40を通つて流動するので、液圧緩衝
器10で発生する減衰力は小さくなり、乗心地が
良好に保たれる。
コイル52に電気を供給すると、スプール56
が固定鉄心54に吸引されるので、ピストンロツ
ド16を経ての液体の流れが遮断されることか
ら、液圧緩衝器10で発生する減衰力は大きくな
り、走行安定性が良好に保たれる。
環状溝68に液室Aの圧力が静圧力として作用
し、スプール56の静圧軸受を構成するので、流
体固着の発生は抑えられる。
供給圧力を種種に変えたとき、スプール56の
最低作動電圧を測定したところ、第2図のC1
得られた。これに対し、従来のバランス溝のみの
場合、すなわち孔74が設けられていない場合、
同図のC2となり、本考案は、低い値となつてい
る。
(考案の効果) 本考案によれば下記の効果が得られる。
スプールの環状溝に静圧力が作用し、静圧軸受
を構成しているので、従来構造のスプールの場合
に流体固着が生ずるような作動圧力のときでも、
流体固着が発生せず、減衰力を誤動作なく調整で
きる。
スプールを作動させる電圧が従来のものに比べ
て低くなり、省エネルギを図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る液圧緩衝器の要部を示す
断面図、第2図は供給圧力と最低作動電圧との関
係を示すグラフである。 10……液圧緩衝器、12……シリンダ、14
……ピストン、16……ピストンロツド、28,
30……弁体、38,40,55,59,66,
74……孔、50……ソレノイドバルブ、52…
…コイル、54……固定鉄心、56……スプー
ル、58……スプールガイド、60……パイプ、
68……環状溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダと、該シリンダ内に移動可能に配置さ
    れ、前記シリンダ内を2つの液室に仕切るピスト
    ンと、該ピストンを結合したピストンロツドであ
    つて前記液室の一方に連通する第1の孔および前
    記液室の他方に連通する第2の孔を有するピスト
    ンロツドと、該ピストンロツド内に収容されたソ
    レノイドバルブとを含み、該ソレノイドバルブ5
    0は、前記ピストンロツドの前記第2の孔40に
    連通可能な第3の孔66および外周面に設けられ
    た環状溝68を有する、前記ピストンロツドの軸
    線方向へ移動可能なスプール56と、該スプール
    の内側にスプールから間隙73をおいて配置され
    るパイプ60とを備え、該パイプは、一端側で前
    記ピストンロツドの前記第1の孔38に連通し、
    かつ他端側で閉じられるように前記ピストンロツ
    ドに固定され、さらに前記スプールの前記第3の
    孔66が連通可能な第4の孔72を有し、前記ス
    プールの前記環状溝68は、前記間隙73および
    前記第4の孔72を経て前記第1の孔38に連通
    する、液圧緩衝器。
JP1985027257U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0426748Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985027257U JPH0426748Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985027257U JPH0426748Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61145141U JPS61145141U (ja) 1986-09-08
JPH0426748Y2 true JPH0426748Y2 (ja) 1992-06-26

Family

ID=30524033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985027257U Expired JPH0426748Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0426748Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1081379A4 (en) * 1999-02-23 2004-07-07 Toyota Jidoshokki Kk CONTROL VALVE FOR A COMPRESSOR WITH VARIABLE DISPLACEMENT
JP5624484B2 (ja) * 2011-01-20 2014-11-12 カヤバ工業株式会社 緩衝器
JP5559713B2 (ja) * 2011-01-20 2014-07-23 カヤバ工業株式会社 鞍乗車両用緩衝器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012764B2 (ja) * 1977-06-23 1985-04-03 日立マクセル株式会社 強磁性粉末の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58172142U (ja) * 1982-05-14 1983-11-17 厚木自動車部品株式会社 液圧緩衝器
JPS6012764U (ja) * 1983-07-07 1985-01-28 豊田工機株式会社 制御弁装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012764B2 (ja) * 1977-06-23 1985-04-03 日立マクセル株式会社 強磁性粉末の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61145141U (ja) 1986-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0235060Y2 (ja)
US6371262B1 (en) Damping force control type hydraulic shock absorber
US6302248B1 (en) Damping force control type hydraulic shock absorber
US7958979B2 (en) Variable damper
JPH01172648A (ja) ショックアブソーバ
JP4048512B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
KR101420441B1 (ko) 감쇠력 조정식 유체압 완충기
US4993524A (en) Damping valve unit for a hydraulic oscillation damper
KR100253850B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
JP2000081072A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
US4645043A (en) Hydraulic damper of adjustable damping force type
JPH0257740A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバ
KR100367683B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기
JPH0426748Y2 (ja)
WO2019208200A1 (ja) 緩衝器
JPH01247836A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバ
JP3864352B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2002295566A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
CN112513493B (zh) 用于自行车的避震器的阻尼装置
JP3988092B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JPH10252804A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JPS6210514Y2 (ja)
JPH0814297B2 (ja) 能動型サスペンション
JPH0244115Y2 (ja)
JPH0138360Y2 (ja)