JPH0426716A - 棒鋼線材の短時間球状化焼鈍方法 - Google Patents

棒鋼線材の短時間球状化焼鈍方法

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JPH0426716A
JPH0426716A JP13313290A JP13313290A JPH0426716A JP H0426716 A JPH0426716 A JP H0426716A JP 13313290 A JP13313290 A JP 13313290A JP 13313290 A JP13313290 A JP 13313290A JP H0426716 A JPH0426716 A JP H0426716A
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JP
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time
holding
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cooling
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JP13313290A
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Tatsuro Ochi
達朗 越智
Toshimichi Mori
俊道 森
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は棒鋼線材の短時間球状化焼鈍方法にかかわり、
さらに詳しくは、自動車部品、建設機械部品等の製造に
際して、冷間鍛造の前に行う球状化焼鈍を短時間で行う
ことが出来る球状化焼鈍方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車部品、建設機械部品等の大半は、冷間鍛造
工程によって製造されているが、冷間鍛造の前に冷間加
工性の向上を目的として、球状化焼鈍が行われている。
球状化焼鈍は通常10数時間の長時間を要し、焼鈍処理
のコストは近年のエネルギ高騰とともにこれらの機械部
品の製造コストのなかで大きなウェイトを占めるように
なってきている。このため、製造コスト低減の観点から
、焼鈍時間短縮の指向は強い。
これに対して、特公昭61−15930号公報には、棒
鋼線材をストランド状において、Ac++30℃−A 
c+ + 150℃の目標加熱温度まで平均加熱速度5
0℃/分以上で加熱し、5分以内保定し、A□変能点ま
で10分以内に冷却し、A。
40゛Cを平均冷却速度0.5〜5℃/分で冷却する球
状化処理方法が示されている。この方法では、強度は従
来の球状化焼鈍材とほぼ同等レベルであるが、球状化組
織は従来の球状化焼鈍材に比べて著しく劣っており、ま
た特殊な加熱装置が必要のため、実用化に至っていない
のが現状である。
(発明が解決しようとする課B) 本発明の目的は、短時間焼鈍で従来の長時間焼鈍材と同
等レベルの特性を保証し得る棒鋼線材の球状化焼鈍方法
を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段、作用) 本発明者らは、短時間焼鈍で従来の長時間焼鈍材と同等
レベルの特性を保証し得る棒鋼線材の短時間焼鈍を実現
するために、鋭意検討を行ない次の知見を得た。
(1)良好な球状化組織を得るためには、次の4点がポ
イントである。
■ 焼鈍保定温度をCr含有量に応じてAc++10X
(Cr%)+5℃−Ac+ + 10 X (Cr%)
+35℃の温度範囲で制御すること。
■ 焼鈍保定温度において、短時間保定すること(20
分以内。保定時間を短縮するほど、■の徐冷速度を速く
出来る)。
■ 焼鈍保定温度までの加熱に際して、AC+5℃から
焼鈍保定温度の温度範囲を、除加熱すること(平均加熱
速度;20℃/分以下)。
■ 冷却時にA□〜A、1−40℃の温度範囲を徐冷す
ること(平均冷却速度;0.1”C7分以上、0.5℃
/分未満)。
(2)上記以外の区間、■AC,−5℃までの加熱、■
焼鈍保定温度からAr1〜Ar11変態点までの冷却、
■Ar+−40’c未満の温度範囲の冷却は球状化組織
の良否とは無関係であるので、急速加熱、急速冷却が可
能である。
(3)棒鋼線材が粒度9番以上のフェライト・パーライ
ト組織を有する鋼材を用いることによりさらに良好な球
状化組織が得られる。
本発明は以上の新規なる知見に基づいてなされたもので
あって、その要旨とするところは、棒鋼線材を球状化焼
鈍するに際して、焼鈍保定温度(Th)をCr含有量に
応じてT、−A。、+10x(Crχ)+5℃−A c
 + +10 X (Crχ)+35℃とし、A)AC
+  5℃まで、平均加熱速度25℃/分以上の加熱速
度で急速加熱する工程、 B)その後、該焼鈍保定温度まで、平均加熱速度20℃
/分以下の加熱速度で加熱する工程、C)その後、該焼
鈍保定温度で20分以内保持する工程、 D)その後、該焼鈍保定温度からAr、変態点までを6
0分以内で冷却する工程、 E)その後、A r1〜Ar1〜Ar1−40℃の温度
範囲を平均冷却速度で0.1 ’C/分収上、0.5℃
/分未満の冷却速度で冷却する工程、 F)その後、任意の冷却速度で冷却する工程、の各工程
を連続して行うことを特徴とする棒鋼線材の短時間球状
化焼鈍方法、またはさらに上記の棒鋼線材が粒度9番以
上のフェライト・パーライト組織を有する鋼材である棒
鋼線材の短時間球状化焼鈍方法にある。
以下に、本発明の詳細な説明する。
まず、焼鈍保定温度(Th)をCr含有量に応じてT 
h = A c ++ 10 X (Cr%)+5℃−
AeI+10X(Cr%)+35℃としたのは、A c
 ++ 10 X (Cr%)+5℃未満では、未溶解
セメンタイトが残り、球状化組織が劣化するためであり
、またAc++10X (Cr%)+35℃を超えると
逆にセメンタイトのほとんどが溶解し球状炭化物の核が
なくなるため、再生パーライトが生じて球状化組織が劣
化するためである。なお、本発明では鋼材のCr含有を
必須とするものではなく、Cr無添加の場合は上式で(
Cr%)−〇として焼鈍保定温度を設定することができ
る。
次に、加熱過程において、AC,−5℃まで、平均加熱
速度25℃/分以上の加熱速度で急速加熱するのは、A
C,−5℃までの加熱速度は球状化組織の良否に無関係
なので加熱速度を増加させてよいためである。平均加熱
速度を25’C/分以上としたのは、これ未満では焼鈍
時間短縮に対する効果が小さいためである。
その後、焼鈍保定温度まで、平均加熱速度20’C/分
以下の加熱速度で加熱するのは、次の理由による。Ac
l変態域を徐加熱すると、球状炭化物の核となる未溶解
セメンタイトを数多く残すことができる。しかしながら
、平均加熱速度が20℃/分を超えるとこの効果は小さ
い。そのため、平均加熱速度を20℃/分以下とした。
また、焼鈍保定温度に昇温後20分以内保持するのは、
保定時間が20分を超えるとセメンタイトが過度に溶解
して、球状炭化物の核となる未溶解セメンタイトが少な
くなり、球状化組織が劣化するためである。なお保定時
間が短いほど、このあとの徐冷速度を速くできる。
そ′の後、焼鈍保定温度からA 、 1変態点までを6
0分以内で冷却するのは、この区間の冷却速度は球状化
組織の良否に無関係なので冷却速度を増加させてよく、
60分を超える時間で冷却することは焼鈍時間短縮に対
する効果が小さいためである。
その後、Ar+−Ar+  40℃の温度範囲を平均冷
却速度でO,l ’C/分収上、0.5℃/分未満の冷
却速度で冷却するのは次の理由による。球状セメンタイ
トはA r1〜A、l−40℃の温度範囲で析出する。
したがって、徐冷開始温度がAr1未満あるいは徐冷終
了温度がA、1−40℃を超えると球状セメンタイトの
析出が妨げられ球状化組織が著しく劣化するため、徐冷
温度範囲をArI〜A、1−40℃とした。次に、この
区間の冷却速度は0,5℃/分以上では再生パーライト
が発生し、球状化組織が劣化するため、0.5℃/分未
満とした。また、 徐冷速度は小さいほど良いが、0.1″C/分未満では
その効果は飽和し、いたずらに焼鈍時間を延長させるこ
とになるため下限を0.1 ’C7分とした。
A、l−40℃未満の温度範囲は、球状化組織の良否に
無関係なので任意の冷却速度で冷却することができる。
請求項2記載の発明は短時間焼鈍で、より一層球状化組
織の改善を目的としたものであり、棒鋼線材が粒度9番
以上のフェライト・パーライト組織を有する鋼材とする
のは以下の理由による。球状化焼鈍加熱時のオーステナ
イト粒径が微細なほど、球状セメンタイトの析出はより
高温で起こるため球状化組織はより良好となる。球状化
焼鈍加熱時のオーステナイト粒径を微細にするためには
、焼鈍加熱前のフェライト・パーライト組織が微細であ
ることが有効であり、焼鈍加熱前の組織が粒度9番未満
ではこの効果は小さい。以上の理由で、棒鋼線材が粒度
9番以上のフェライト・パーライト組織を有する鋼材と
した。なお、本発明では熱間圧延による棒鋼線材の製造
において、粒度9番以上のフェライト・パーライト組織
を有する棒鋼線材を実現すれば、いかなる圧延条件を用
いても良い。例えば900℃以下の温度範囲で総滅面率
40%以上の仕上げ圧延を行う方法が挙げられるが、本
発明では特に限定するものではない。
本発明で用いる鋼材組成としては本発明では特に限定せ
ず、冷間鍛造用銅等球状化焼鈍を必要とする材料であれ
ばいずれでもよい。
以下に、本発明の効果を実施例により、さらに具体的に
示す。
(実施例) 第1表に供試材の化学成分を示す。
これらはいずれも転炉溶製後連続鋳造で鋳造された。次
いで、162鵬角鋼片に分塊圧延後13鴫丸線材に圧延
した。一部の鋼材については制御圧延を行った。
これらの鋼材を第2表に示す条件で球状化焼鈍を行った
。なお、徐冷区間未満の温度域は全て空冷した。第2表
に各鋼材のACI変能点温度、A。
変態点温度、球状化焼鈍材の材質特性を併せて示す。
球状化焼鈍材の評価は、硬さおよびJIS  G353
9に規定される球状化度の2点について行い、焼鈍材の
材質達成目標は、通常の冷鍛鋼の規格相当である球状化
度がNo、 2以下とした。
第2表から明らかなように、本発明例はいずれも球状化
度がNO12以下であり、200分以内の短時間焼鈍で
も材質目標を達成していることがわかる。
一方、比較例2.7.26は、AC+  5℃から焼鈍
保定温度までの平均加熱速度が本発明の範囲の上限値を
上回った場合であり、比較例3,8゜27は、焼鈍保定
温度が本発明の範囲の下限値を下回った場合であり、比
較例4,9.28は、焼鈍保定温度が本発明の範囲の上
限値を上回った場合であり、比較例10,20.29は
焼鈍保定温度での保定時間が本発明の範囲の上限値を上
回った場合であり、比較例11,21.30は徐冷開始
温度が本発明の規定を下回った場合であり、比較例12
,22.31は徐冷終了温度が本発明の規定を上回った
場合であり、比較例13.1B。
23.32はAr+〜A、l−40℃の温度範囲の徐冷
速度が本発明の範囲の上限値を上回った場合であり、い
ずれも球状化度がNo、 3以上であり、材質目標を達
成していない。
また、比較例14は、AC+  5℃までの平均加熱速
度が本発明の範囲の下限値を下回った場合であり、比較
例33は焼鈍保定温度からA□変能点までの冷却時間が
本発明の範囲の上限値を上回った場合であり、ともに球
状化度がNo、 2以下で材質目標を達成しているもの
の、焼鈍時間が200分を超えており、焼鈍時間短縮効
果は十分とは言えない。
(発明の効果) 以上述べたごとく、本発明によれば、短時間焼鈍で従来
の長時間焼鈍材と同等レベルの特性を保証し得る棒鋼線
材の球状化焼鈍が可能であり、従来10数時間要した焼
鈍が200分以下に短縮できて、大幅な製造コスト低減
が可能となり、産業上の効果は極めて顕著なるものがあ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)棒鋼線材を球状化焼鈍するに際して、焼鈍保定温
    度(T_h)をCr含有量に応じてT_h=A_c_1
    +10×(Cr%)+5℃〜A_c_1+10×(Cr
    %)+35℃とし、 A)A_c_1−5℃まで、平均加熱速度25℃/分以
    上の加熱速度で急速加熱する工程、 B)その後、該焼鈍保定温度まで、平均加熱速度20℃
    /分以下の加熱速度で加熱する工程、C)その後、該焼
    鈍保定温度で20分以内保持する工程、 D)その後、該焼鈍保定温度からA_r_1変態点まで
    を60分以内で冷却する工程、 E)その後、A_r_1〜A_r_1−40℃の温度範
    囲を平均冷却速度で0.1℃/分以上、0.5℃/分未
    満の冷却速度で冷却する工程、 F)その後、任意の冷却速度で冷却する工程、の各工程
    を連続して行うことを特徴とする棒鋼線材の短時間球状
    化焼鈍方法。
  2. (2)棒鋼線材が粒度9番以上のフェライト・パーライ
    ト組織を有する鋼材である請求項1記載の棒鋼線材の短
    時間球状化焼鈍方法。
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