JPH0426623A - 創傷治療剤 - Google Patents

創傷治療剤

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Publication number
JPH0426623A
JPH0426623A JP12859290A JP12859290A JPH0426623A JP H0426623 A JPH0426623 A JP H0426623A JP 12859290 A JP12859290 A JP 12859290A JP 12859290 A JP12859290 A JP 12859290A JP H0426623 A JPH0426623 A JP H0426623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oleanolic acid
skin
extract
ointment
active component
Prior art date
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Pending
Application number
JP12859290A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Tamai
洋進 玉井
Joji Yamahara
條二 山原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0426623A publication Critical patent/JPH0426623A/ja
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規な創傷治療剤に関する 〈従来の技術及び発明が解決しようとする課題〉オレア
ノール酸が生薬であるオリーブの葉部、牛膝、本通、人
参、竹節人参、連層および当薬中に含有されている組成
物のひとつであることは知られている。これらの生薬は
消炎作用があることから、利尿薬、健胃薬等として古く
から用いられている。
オレアノール酸自身は皮膚癌の発癌プロモータ抑制作用
を持っていることがマウスを用いた動物試験(in v
ivo)で確認されている[Cancer Lette
rs。
33 、279(1986)] が、創傷治療促進作用
があることは知られていなかった。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは先に挙げた生薬に共通して含有されている
トリテルペノイドであるオレアノール酸に注目して薬理
スクリーニングを行ったところ、優れた創傷治療促進作
用を有し、しかも毒性が低いことを見出し、本発明を完
成するに至った。
オレアノール酸は、ネズミモチ、タラノキまたはオリー
ブの葉部からの抽出成分の濃縮液を加水分解し、該加水
分解後析出する結晶を濾別して水洗したのち、カラムク
ロマトグラフィーもしくは再結晶により単離することに
より得ることができる。ネズミモチおよび/またはタラ
ノキの抽出操作に際し、抽出溶媒として、これらの草木
の乾燥粗粉砕物に対して3〜10倍容量の低級アルコー
ル例えばメタノール、エタノール等を用いることができ
る。
抽出成分の濃縮液の加水分解は、30〜50°Cの温度
条件下、該濃縮液に対して5〜20倍量の鉱酸例えば塩
酸、硫酸、リン酸、特に好ましくは5%塩酸を用いて行
うのがよい。
」1記カラムクロマトグラフィーには担体としてシリカ
ゲルもしくはアルミナを用いることができ、また展開溶
媒として酢酸エチルもしくはテトラヒドロフランとn−
ヘキサンとの混合溶液を用いることができる。再結晶は
例えばメタノールを用いて行うことができる。
次に本発明の治療効果を知るために、ラットを用いた実
験的創傷モデルによってテストした結果を示す。
試験例1 創傷治療促進作用 wistar系雄性ラット(体重200g)6匹を一群
としてその背部を刺毛したのち、一定面積(63,6m
m2)の皮膚をハタ離した。そのハク雌部にオレアノー
ル酸を0.1重量%を含有させた局方親水軟膏を1日1
回100μ!を4日間に亘って塗布した。4日後のハク
雌部の面積を測定して対照群と比較し、次式によって創
傷治療促進効果を算出し第1〜3図は、以上の試験にも
とづく、検体についての皮膚断面(倍率:100倍)を
示す図である。
第1図:皮膚ハク雌部の正常な皮膚断面第2図:試験4
日後の対照群の皮膚断面第3図:試験4日後の被検薬投
与群の皮膚断面対照群と比較して投与群の表皮が正常表
皮と似て層が連続しており、再生されていることがわか
る。
試験例2 急性毒性試験 dd −V系雄性マウス(体重20g)の−群10匹の
オレアノール酸2000mg/kgを経口投与し、1週
間生死を観察したが死亡例は認められなかった。
以上の試験結果より、オレアノール酸は皮膚疾患例えば
褥創、熱傷潰瘍、リウマチ患者に発生した皮膚潰瘍、凍
庶、帯状庖疹、皮膚掻痒症、皮膚角化症、腓胆腫、家婦
湿疹などに優れた治療効果を発揮する。
本発明においてオレアノール酸は創傷治療促進に有効な
剤型例えば軟膏剤、ローション剤、リニメン]・剤、エ
アゾール剤などとして用いることができる。これらの剤
型に含有されるオレアノール酸の量は特に臨界的ではな
いが、通常0601〜1重量%の範囲で用いられる。
オレアノール酸を前記の剤型とするには、従来行われて
いる方法にしたがって行うことができる。
例えば、軟膏の製造に当っては、製造原料として油性物
質例えば植物パラフィン、ワセリン、シリコーン油、脂
肪族高級アルコール類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル
類、植物油、ひまし油、ラノリン及びその誘導体、スク
ワレン、スクワランなど;乳化剤・分散剤例えば多価ア
ルコールエステル系非イオン性界面活性剤、ポリオキシ
エチレン系非イオン性界面活性剤など;湿潤剤例えばグ
リヤリン、プロピレングリコール、ソルビット、アミノ
酸など;安定剤例えば酸化防止剤、防腐剤など;それ以
外のもの例えばポリエチレングリコール、ポリエチレン
、懸濁化剤などから選択される成分を組合せて用い、該
成分の混合、乳化、分散などの工程を経て行われる。ロ
ーション剤には懸濁型、乳剤型および溶液型があり、そ
れぞれ懸濁化剤、乳化剤および溶剤を用い、常法にした
がって製造される。また、エアゾール製剤には液化ガス
系、圧縮ガス系などがあるが、その中でも三相からなる
O/W型の液化ガス系エアゾール製剤が好ましい。
本発明の創傷治療剤の適用にあたっては、1日1〜数回
患部の皮膚或いは粘膜に直接塗布し、もしくは噴射する
か、または布或いはガーゼに塗布もしくは噴射して使用
する。その使用量は、症状の程度及び患部の大きさに応
じて適宜法められる。
本発明の創傷治療剤は薬理学的に許容しうる抗炎症剤、
ビタミン剤、角質融解剤、血管拡張剤などの如き他の補
助剤をさらに含有することができる。
〈実施例〉 次にオレアノール酸の製造例および製剤例を示す。
製造例 タラノキ1kgを天日乾燥したのち粉砕した。メタノー
ル5kgに浸漬し40゛Cに加温して5日間放置した。
その間ときどきかきまぜた。この操作を3回繰返した。
得られた抽出液をまとめたのちメタノールを減圧留去し
た。この際、40〜45°Cに加温して行なった。飴状
エキスが265g得られた。
このものに5%塩酸を3!加え、40°Cで12時間攪
拌した。反応の進行とともに結晶が析出し始め、攪拌終
了後室温まで冷却した。つぎに濾過したのち、濾液が中
性になるまで水洗した。このようにして得られた粗結晶
をメタノール200m1に加温(50°C)溶解したの
ち、室温まで冷却後濾過した。得られた結晶を乾燥し、
36gの白色結晶を得た。このものを’H−NMR,M
Sスペクトルで分析したところオレアノール酸の文献値
と一致した。
製剤例1 (油性軟膏) 白色ワセリン900gと精製ラノリン95gとをステン
レス製容器に入れ、加温し溶解後攪拌した。40〜50
°Cに冷却後、オレアノール酸を1g加え、充分に攪拌
し、0.1%含有の軟膏とした。
製剤例2 (ローション) オレアノール酸0,3gにプロピレングリコール12g
を加えかきまぜた後、精製水を加えて100m1とし、
超音波により均一に分散させ、0.3%含有のローショ
ンとした。
製剤例3 (親水軟膏) 日本薬局方親水軟膏基剤997gをステンレス製容器に
とり、−旦約75°Cに加温溶解し、40〜50°Cに
冷却後、オレアノール酸を1g加え充分に攪拌し、0.
1%含有の親水軟膏とした。
〈発明の効果〉 本発明により、皮膚疾患例えば溝刻、熱傷潰瘍、リウマ
チ患者に発生した皮膚潰瘍、凍庶、帯状庖疹、皮膚掻痒
症、皮膚角化症、腓肥腫、家婦湿疹などの治療に有用な
創傷治療剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は試験例1で使用した検体
について皮膚断面を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  オレアノール酸を有効成分とする創傷治療剤
JP12859290A 1990-05-17 1990-05-17 創傷治療剤 Pending JPH0426623A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12859290A JPH0426623A (ja) 1990-05-17 1990-05-17 創傷治療剤

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JP12859290A JPH0426623A (ja) 1990-05-17 1990-05-17 創傷治療剤

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JPH0426623A true JPH0426623A (ja) 1992-01-29

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ID=14988573

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JP12859290A Pending JPH0426623A (ja) 1990-05-17 1990-05-17 創傷治療剤

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JP (1) JPH0426623A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003029391A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 The Nisshin Oillio, Ltd. Procede de production de compositions de matiere grasse renfermant de l'acide oleanolique et/ou de l'acide maslinique
JP2016169172A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 日本メナード化粧品株式会社 幹細胞の未分化状態維持剤及び増殖促進剤
KR20200113735A (ko) * 2019-03-26 2020-10-07 호서대학교 산학협력단 두릅나무 꽃 유래 정유를 포함하는 조성물

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JP2016169172A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 日本メナード化粧品株式会社 幹細胞の未分化状態維持剤及び増殖促進剤
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